JP2536067Y2 - 天窓付設物の取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、天窓の室内側に設けら
れるブラインドやロールスクリーン等の天窓付設物を取
付けるための天窓付設物の取付装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、図５に示すように、天窓１は屋
根２に突出状に設置されており、例えば、嵌め殺し状の
窓部３を備えている。この天窓１の室内側には、ブライ
ンドやロールスクリーン等の天窓開口を覆う天窓付設物
５が取付けられている。

【０００３】従来、このような天窓付設物５を取付ける
ときは、天窓開口に直接嵌込み、ビス等で取付けるよう
にしていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の天窓付設物の取付けにあっては、天窓付設物
を支持しながら上向きで取付け作業をしなければならな
いので、作業がやりにくく、作業性が悪いという問題が
あった。また、取付けられた天窓付設物の室内側に、取
付けビスや、取付片等が露出して外観を損ねるという問
題もあった。

【０００５】本考案は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、天窓付設物の取付けを容易にし作業性
を向上させるとともに、取付部分が露出しないようにし
て外観体裁を良好ならしめることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るため、本考案は、天窓の室内側に設けられる天窓付設
物を取付けるための天窓付設物の取付装置において、天
窓開口に取付けられ天窓付設物が挿入可能な方形の取付
枠を備え、上記取付枠の互いに対向する少なくとも一対
の枠辺に上記挿入させた天窓付設物が載置される載置突
片を設け、上記載置突片を取付枠側を軸として上方に回
動可能に該取付枠に軸支させたものである。

【０００７】

【作用】この手段によって天窓付設物を取付けるには、
予め取付枠を天窓開口に取付け、天窓付設物をこの取付
枠に挿入させるよう押し上げる。これにより、載置突片
が天窓付設物に押されて上方に回動し、天窓付設物の挿
入がなされる。すなわち、天窓付設物は取付枠に挿入さ
れ、自重あるいは手操作のよって元位置に復帰した載置
突片に載置される。

【０００８】

【実施例】以下、添付図面に基づいて本考案の実施例に
係る天窓付設物の取付装置を説明する。図３及び図５に
示すように、実施例に係る取付装置Ｔは、上記と同様、
天窓１の室内側に設けられる天窓付設物５を取付けるた
めのものである。天窓１は屋根に突設され天窓開口４を
形成する枠壁６を備えており、この枠壁６に嵌め殺し状
の二重の窓部３を窓枠７を介して取付けてある。上記天
窓付設物５としては、例えば、図２に示すように、方形
の枠部８に覆部９を開閉可能に設けたブラインドが用い
られる。

【０００９】実施例に係る天窓付設物の取付装置Ｔは、
図１及び図３に示すように、天窓付設物５が挿入可能な
方形の取付枠１０を備えている。この取付枠１０は、枠
壁６に嵌挿されビス１１により枠壁６に固定される。

【００１０】また、取付枠１０の互いに対向する一対の
枠辺１０ａには、夫々上記挿入させた天窓付設物５が載
置される載置突片１２が設けられている。この載置突片
１２は天窓付設物５の枠部８に当接する板片１２ａとこ
の基端部に一体に設けられる軸部１２ｂとを備えてい
る。この軸部１２ｂは、取付枠１０の下端に形成した断
面Ｃ字状の軸受部１３に軸支され上方に回動可能に該取
付枠１０に支持されている。軸受部１３の先端縁１３ａ
は、載置突片１２の板片１２ａ下面に当接してこの板片
１２ａを天窓開口面に平行に保持する。

【００１１】また、取付枠１０の枠辺１０ａ内側には、
図１に示すように、天窓付設物５を押える押え部材２０
が係止される２本の突条１４，１５が形成されている。
この２本の突条１４，１５は、枠辺１０ａの長手方向に
沿って延び、互いに対向する係止溝１４ａ，１５ｂを形
成するよう断面Ｌ字状に形成されている。上側の突条１
４には、押え部材２０が通過しうる切欠き１６が形成さ
れている。

【００１２】押え部材２０は、ブロック状に形成されて
おり、下側の突条１５に支持される台座部２１と、上側
の突条１４の係止溝１４ａに係止される係止片２２と、
天窓付設物５の枠部８上面に当接する当接片２３とから
構成されている。当接片２３の枠部８に当接する面は多
条の溝２４がギザギザ状に形成されている。

【００１３】上記天窓付設物５を取付けるには、予め、
取付枠１０を天窓開口４にビス１１で取付けておく。こ
の取付枠１０は、枠のみの構成なので軽量であり、取付
けが容易である。この状態においては、載置突片１２
は、軸受部１３の先端縁１３ａによって天窓開口４面に
平行に保持されている。

【００１４】そして、図４の（ａ）に示すように、天窓
付設物５を取付枠１０の下方に位置させ、天窓付設物５
をこの取付枠１０に挿入させるよう押し上げる。これに
より、図４の（ｂ）に示すように、載置突片１２が天窓
付設物５に押されて上方に回動し、天窓付設物５の挿入
がなされる。

【００１５】天窓付設物５を挿入したならば、図４の
（ｃ）に示すように、載置突片１２が元位置に復帰し
て、図４の（ｄ）に示すように、天窓付設物５がこの載
置突片１２に載置される。この場合、天窓付設物５は、
覆部９を有して比較的重いものであるが、押し上げて挿
入するだけで、載置突片１２に載置できるので、作業が
極めて簡単に行なわれる。なお、上記載置突片１２の軸
受部１３には、水平位置に迅速に自動復帰し得るようバ
ネを内蔵させることも可能である。

【００１６】この状態において、図１に示すように、押
え部材２０を上側の突条１４の切欠きから挿入して、突
条１４，１５間に差し込み、下側の突条１５にその台座
部２１を支持し、上側の突条１４の係止溝１４ａに係止
片２２を係止し、天窓付設物５の枠部８上面に当接片２
３を当接させる。そして、この当接片２３によって天窓
付設物５を載置突片１２に対して押え付ける。これによ
り、天窓付設物５の取付けが終了する。

【００１７】天窓付設物５が取付けられた状態において
は、室内側には、載置突片１２が露出するのみで、押え
部材２０が露出することがなく、また、取付け用のビス
もないので、見映えの良い外観が得られる。

【００１８】また、天窓付設物５は、押え部材２０の当
接片２３によって載置突片１２に対して押え付けられて
いるので、がたつくことがなく、しかも、当接片２３が
ギザギザになっているので、固定が確実になる。そのた
め、ブラインド等の開閉に支障を来す事態が防止され
る。なお、天窓付設物５としては、上記のブラインドに
限らず、例えば、断熱スクリーンや網戸等どのような天
窓付設物５であっても良い。また、上記した天窓付設物
５や取付枠１０は、主としてアルミニユムの押出し型材
にて形成される。

【００１９】

【考案の効果】以上説明したように、本考案の天窓付設
物の取付装置によれば、天窓開口に取付けた取付枠に対
し、天窓付設物を押し上げるだけで取付枠の載置突片に
載置できるので、取付けがワンタッチででき、天窓付設
物の取付け作業を極めて簡単に行なうことができる。し
かも、上記天窓付設物は、取付枠の載置突片に載置され
て取付けビス等が室内側に露出することがないので、見
映えの良い外観を提供できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例に係る天窓付設物の取付装置を
示す要部斜視図である。

【図２】本考案の実施例に係る天窓付設物の取付装置を
天窓付設物の一例とともに示す斜視図である。

【図３】本考案の実施例に係る天窓付設物の取付装置及
び天窓付設物を天窓開口に取付けた状態を示す断面図で
ある。

【図４】本考案の実施例に係る天窓付設物の取付装置に
天窓付設物を取付ける際の工程を示す図である。

【図５】本考案の実施例に係る天窓付設物の取付装置が
適用される天窓を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 天窓 ３ 窓部 ４ 天窓開口 ５ 天窓付設物 ８ 枠部 Ｔ 取付装置 １０ 取付枠 １０ａ 枠辺 １２ 載置突片 １２ａ 板片 １２ｂ 軸部 １３ 軸受部 １４，１５ 突条 １６ 切欠き ２０ 押え部材

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 天窓の室内側に設けられる天窓付設物を
   取付けるための下記要件を備えたことを特徴とする天窓
   付設物の取付装置。（イ）天窓開口に取付けられ天窓付
   設物が挿入可能な方形の取付枠を備える。（ロ）上記取
   付枠の互いに対向する少なくとも一対の枠辺に上記挿入
   させた天窓付設物が載置される載置突片を設ける。
   （ハ）上記載置突片を取付枠側を軸として上方に回動可
   能に該取付枠に軸支する。