JP2535800B2 - スクロ―ル形流体機械の部品共通化方法 - Google Patents

スクロ―ル形流体機械の部品共通化方法

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JP2535800B2
JP2535800B2 JP3008634A JP863491A JP2535800B2 JP 2535800 B2 JP2535800 B2 JP 2535800B2 JP 3008634 A JP3008634 A JP 3008634A JP 863491 A JP863491 A JP 863491A JP 2535800 B2 JP2535800 B2 JP 2535800B2
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    • F04C23/00Combinations of two or more pumps, each being of rotary-piston or oscillating-piston type, specially adapted for elastic fluids; Pumping installations specially adapted for elastic fluids; Multi-stage pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C23/008Hermetic pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F04C2240/00Components
    • F04C2240/80Other components
    • F04C2240/807Balance weight, counterweight

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、第1及び第2スクロー
ルの各ラップ高さを変更することにより能力調整を行う
ようにしたスクロール形流体機械の部品共通化方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種スクロール形流体機械は、
例えば特開昭62−118001号公報に開示され、か
つ、図3に示したように、第1スクロールに対し第2ス
クロールSを公転駆動させるためのクランク軸Kに、前
記第2スクロールSの公転駆動時に発生する遠心力F1
と逆向きに突出される第1バランスウェイトW1を設け
ると共に、前記クランク軸Kに結合されるモータにおけ
るロータの反スクロール側端部に、前記第1バランスウ
ェイトW1と逆向きの第2バランスウェイトW2を設け
ている。そして、前記第1バランスウェイトW1の遠心
力F2と前記第1スクロールSの遠心力F1及び第2バ
ランスウェイトW2の遠心力F3とが、F2=F1+F
3となるように設定することにより、前記クランク軸K
の静的バランスを取り、また、前記第2スクロールSか
ら第1バランスウェイトW1までの距離をL1とし、か
つ、該第1バランスウェイトW1から前記第2バランス
ウェイトW2までの距離をL2としたとき、前記遠心力
F1,F3による各モーメントF1・L1,F3・L2
が互いに等しくなるように、つまり、F1・L1=F3
・L2となるように設定して、前記クランク軸Kの動的
バランスを取り、これら静的及び動的バランスで前記第
2スクロールSを第1スクロールに対し、振動などを発
生させたりることなく、安定したバランスで公転駆動さ
せるようにしている。
【0003】また、以上の如く構成するスクロール形流
体機械において、前記第1及び第2スクロールは、それ
ぞれ円板状とした鏡板上に互いに噛み合うインボリュー
ト曲線をもったラップを立設して構成されており、これ
ら各ラップの高さを変更して、該各ラップ間に形成され
る圧縮容積を変更することによって、スクロール形流体
機械の能力調整が行えるのであるが、以上のように、前
記第1及び第2スクロールのラップ高さを変更してスク
ロール形流体機械の能力調整を行うときには、この第2
スクロールSの重量が変化することから、その遠心力F
1も当然に変わり、これに伴い前述したクランク軸Kの
静的及び動的バランスがそれぞれ変化する。このため、
前記第2スクロールSの重量変化に対応して、前記各バ
ランスウェイトW1,W2として重量の異なる複数種類
のものを用意する必要がある。
【0004】そこで、前記した従来例では、バランスウ
エイトを、能力が最大となるラップ高さの第2スクロー
ルSに対応した重量に設定し、ラップ高さを最大から最
小側に変更するとき、前記第2スクロールSの重量を最
大ラップ高さとした第2スクロールの重量に合わせて増
大させることにより、前記バランスウエイトW1,W2
を共用しているのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】所が、前記した従来例
において、ラップ高さを変更して能力調整するとき、斯
く調整した能力に応じて前記第2スクロールSを駆動す
るモータも変える場合、つまり、ステータ及びロータの
軸方向長さの異なるモータを用いる場合、前記ロータに
設けるバランスウエイトW2の軸方向位置が変化するた
め、モーメントF3・L2が変化することになり、前記
バランスウエイトW2を共用化できないことになるし、
また、クランク軸を形成する軸素材も、前記モータの変
更に応じて変えなければならないのである。
【0006】本発明の目的は、能力調整に応じて軸方向
長さの異なるモータを用いる場合でもバランスウエイト
の共通化ができ、また、クランク軸の軸素材の共通化も
でき、構成部品点数の低減化を行いながら、簡単な調整
作業でもってクランク軸の静的及び動的バランスを取る
ことができるスクロール形流体機械の部品共通化方法を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、第1及び第2スクロール2,3と、ス
テータ51及びロータ52をもつモータ5と、スクロー
ル側軸端部と反スクロール側軸端部とをもち、中間部に
前記ロータ52の結合位置を設定する位置決め軸部66
と第1バランスウェイト65とを有するクランク軸6と
を備え、前記第1及び第2スクロール2,3のラップ高
さを変更して最小能力から最大能力に能力調整を行い、
かつ、ラップ高さの変更に応じて駆動側スクロール又は
第1バランスウエイトの重量を加減してバランス調整を
行うようにしたスクロール形流体機械の部品共通化方法
において、前記クランク軸6の全長を、能力が最大とな
るラップ高さの第1及び第2スクロール2,3に用いる
前記モータ5の軸方向長さに対応する長さに設定し、か
つ、前記位置決め軸部66の軸長さを、調整する能力が
最小となるラップ高さの第1及び第2スクロール2,3
に対応する長さに設定すると共に、前記ラップ高さを最
小側から最大側に変更するとき、前記位置決め軸部66
の長さを切削して調整し、前記クランク軸6の反スクロ
ール側端部から前記ロータ52の反スクロール側端部ま
での距離及び、前記第1バランスウェイト65からロー
タ52の反スクロール側端部までの距離が同一となるよ
うに、前記ロータ52を前記クランク軸6に結合し、前
記第1バランスウエイト65と第2バランスウエイト8
との距離を一定長さとしたことを特徴とするものであ
る。
【0008】
【作用】以上の部品共通化方法では、前記クランク軸6
の全長を、能力が最大となるラップ高さの第1及び第2
スクロール2,3に用いるモータ5の軸方向長さに対応
する長さに設定し、また、前記クランク軸6に設ける位
置決め軸部66の軸長さを、調整能力が最小となるラッ
プ高さの第1及び第2スクロール2,3に対応する長さ
に設定されていることから、前記各スクロール2,3の
ラップ高さを最小から最大側に変更して能力調整を行
い、この能力調整に応じて軸方向長さが長くなるモータ
を用いるとき、前記位置決め軸部66の軸長さを切削し
て短く調整し、該位置決め軸部66による前記ロータ5
2の結合位置を設定することにより、モータ5の軸方向
長さの変動に拘らず前記クランク軸6に設けられた前記
第1バランスウェイト65と、前記ロータ52の反スク
ロール側に設けられた第2バランスウェイト8との距離
を一定長さにできるのである。この結果、前記ロータ5
2がクランク軸6の所定結合位置に結合されることとな
って、このクランク軸6の全体長さを変えることなく、
また、前記第1及び第2バランスウェイト65,8の大
きさも変えることなく、これら第1バランスウェイト6
5と第2バランスウェイト8との距離によるモーメント
を一定にできるのである。従って、ラップ高さを変更し
て能力調整するとき、この能力調整に応じて軸方向長さ
の異なるモータを用いても前記クランク軸6の動的バラ
ンスは常に一定に保持されるのであって、前記クランク
軸6に設けた位置決め軸部66の軸長さを切削して調整
するだけの極めて簡単な作業で、前記各ラップ高さ変更
による能力調整に対応でき、前記クランク軸6の軸素材
を共通にできると共に、バランスウェイト8の部品共通
化が図られる。
【0009】
【実施例】図2はスクロール形流体機械の1部を省略し
た全体構造を示しており、密閉ケーシング1の内方上部
に、固定側の第1スクロール2と可動側の第2スクロー
ル3とを上部架構4を介して上下対向状に配設すると共
に、この架構4の下部側にステータ51とロータ52と
から成るモータ5を設けて、該モータ5のロータ52に
上下方向に延びるクランク軸6を結合する一方、このク
ランク軸6の上部側を前記可動スクロール3に連動連結
させて、前記モータ5の駆動に伴う前記クランク軸6の
回転により前記第2スクロール3を第1スクロール2に
対し公転駆動させ、これら各スクロール2,3内に吸入
された冷媒を圧縮するようにしている。
【0010】前記第1及び第2スクロール2,3は、円
板状とされた鏡板21,31に、それぞれ互いに噛み合
うラップ22,32を突設させ、これら各ラップ22,
32の高さ変更によりスクロール形流体機械を能力調整
可能とすると共に、前記第2スクロール3における鏡板
31の裏面中央部には、前記クランク軸6の上端が挿嵌
されるボス部33を突設している。また、前記クランク
軸6は、その上下方向中間部に前記ロータ52への嵌合
軸部61を設け、該嵌合軸部61の上部側と下部側とに
それぞれ前記架構4と下部架構7とに軸受支持される軸
受軸部62,63を形成すると共に、この上部側軸受軸
部62の上端側に前記第2スクロール3のボス部33に
挿嵌される偏心軸部64を設け、又、前記上部側軸受軸
部62の下部側に前記偏心軸部64の偏心位置に対し逆
向き方向に突出する第1バランスウェイト65を形成す
る一方、この第1バランスウェイト65と前記嵌合軸部
61との間に、前記ロータ52の結合位置を設定する位
置決め軸部66を設けている。
【0011】更に、前記モータ5におけるロータ52の
上下部位には、それぞれエンドリング52a,52aを
設けて、この下部側エンドリング52aの下部側に、前
記クランク軸6に設けた第1バランスウェイト65と相
対向する第2バランスウェイト8を設けている。そし
て、第1図で明らかなように、前述した場合と同じく、
前記第1バランスウェイト65の遠心力F2と、前記第
1スクロール2の公転駆動時に発生する遠心力F1及び
前記第2バランスウェイト8の遠心力F3との和が、F
2=F1+F3となるように設定することにより、前記
クランク軸6の静的バランスを取り、また、前記第2ス
クロール3から第1バランスウェイト65までの距離を
L1とし、かつ、該第1バランスウェイト65から前記
第2バランスウェイト8までの距離をL2としたとき、
前記遠心力F1,F3による各モーメントF1・L1,
F3・L2が互いに等しくなるように、つまり、F1・
L1=F3・L2となるように設定して、前記クランク
軸6の動的バランスを取り、これら静的及び動的バラン
スで前記第2スクロール3を、振動などを発生させたり
ることなく、前記第1スクロール2に対し安定したバラ
ンスで公転駆動させるようにしている。
【0012】しかして以上のようなスクロール形流体機
械において、前記クランク軸6やバランスウェイト8の
部品共通化を、次のようにして行うのである。
【0013】先ず、能力調整は前記第1及び第2スクロ
ール2,3のラップ高さを変更して行うのであって、前
記各バランスウエイト65,8の重量を、調整する能力
が最大となるラップ高さの第2スクロール3に対応した
重量に設定するときには、前記ラップ高さを最大から最
小側に変更するとき、能力調整した第2スクロール3の
重量を、鏡板31の厚さを厚くするか、外径を拡大する
ことにより最大ラップ高さとした第2スクロール3の重
量に合わせて増大させるのであり、また、前記バランス
ウエイト65,8の重量を、調整する能力が最小となる
ラップ高さの第2スクロール3に対応した重量に設定す
るときには、前記ラップ高さを最小から最大側に変更す
るとき、能力調整した第2スクロール3の重量を最小ラ
ップ高さとした第2スクロール3の重量に合わせて鏡板
31の厚さを薄くするのである。尚、前者の場合前記第
1バランスウエイト65を削り取るようにしてもよい。
【0014】次に、以上の如く行う能力調整に応じて軸
方向長さの異なるモータ5を用いる場合の共通化方法に
ついて説明する。
【0015】即ち、第1図で明らかにしたように、前記
クランク軸6の全長Aを、調整能力が最大となるラップ
高さの第1及び第2スクロール2,3に対応して用いる
モータ5の軸方向長さに応じた長さに設定し、かつ、前
記位置決め軸部66の軸長さBを、調整能力が最小とな
るラップ高さの第1及び第2スクロール2,3に対応す
る長さに設定すると共に、前記ラップ高さを最小側から
最大側に例えば複数段階にわたって変更するとき、前記
位置決め軸部66の長さつまり前記ロータ52の結合位
置を複数段階にわたって切削により調整し、前記クラン
ク軸6の反スクロール側端部から前記ロータ52の反ス
クロール側端部までの距離及び、前記第1バランスウェ
イト65からロータ52の反スクロール側端部までの距
離が同一となるように、前記ロータ52を前記クランク
軸6に結合し、前記第1バランスウエイト65と第2バ
ランスウエイト8との距離を一定長さとしたのである。
【0016】具体的には、下記表1に示したように、ラ
ップ高さが最大となる第1番目の第2スクロール3か
ら、ラップ高さが最小となる第8番目の第2スクロール
3までの8種類を用意して、能力調整を最大から最小ま
で8段階にわたって行う場合について説明すると、ラッ
プ高さの高い第1番目からラップ高さの低い第8番目の
8種類の第2スクロール3の内2種類を、ラップ高さご
とに1グループとして4グループにグループ分けし、そ
してこれら各グループ毎に軸方向長さCの異なる4種の
モータ5を用意し、ラップ高さの高い第1グループの第
2スクロール3に対して長さの長い軸方向長さ(C1)
をもつモータ5を用い、ラップ高さが中間高さの第2、
第3グループの第2スクロール3に対して長さが順次短
くなる軸方向長さ(C2)(C3)をもつモータ5を用
い、また、ラップ高さが低い第4グループの第2スクロ
ール3に対し長さが短い軸方向長さ(C4)をもつモー
タ5を用いるようにするのである。
【0017】しかして、ラップ高さが最小の第4グルー
プの第2スクロール3には、前記したごとく軸方向長さ
(C4)が最も短いモータ5を用いるのであるが、この
場合前記位置決め軸部66の長さB4は、予め設定した
長さのまゝとして、前記モータ5のロータ52を前記ク
ランク軸6の嵌合軸部61に嵌合し、前記位置決め軸部
66の軸端により位置決めして結合するのである。この
場合、前記ロータ52の反スクロール側端部とクランク
軸6の反スクロール側端部までの距離はL3となり、前
記第1バランスウエイト65とロータ52の反スクロー
ル側端部までの距離はL4となる。
【0018】そして、ラップ高さが第4グループより高
くなる第3グループの第2スクロール3には、軸方向長
さ(C3)のモータ5を用いるのであるが、この場合、
前記位置決め軸部66の長さを、モータ5の軸方向長さ
(C3)が軸方向長さ(C4)より長くなった長さ分だ
け切削して短く調整し、表1に示した長さ(B3)にす
るのであり、更に、ラップ高さが高くなる第2グループ
及びラップ高さが最大となる第1グループの第2スクロ
ール3に対しては、それぞれ軸方向長さ(C2)(C
1)のモータ5を用いるのであるが、これらの場合も同
様に、前記位置決め軸部66の長さを切削して、モータ
5の軸方向長さが長くなった長さ分だけ切削して短く調
整し、表1に示した長さB2,B1にするのである。
【0019】従って、モータ5の軸方向長さが長くなっ
ても、その長くなった長さ分だけ前記位置決め軸部66
の長さを短くするのであるから、最小能力から最大能力
に能力調整する場合、前記クランク軸6の反スクロール
側端部から前記ロータ52の反スクロール側端部までの
距離は何れもL3となり、また、前記第1バランスウェ
イト65からロータ52の反スクロール側端部までの距
離もL4となるのであって、最小能力から最大能力に能
力調節するとき、前記各距離L3,L4が同じになるよ
うに前記ロータ52をクランク軸6に結合できるのであ
り、前記第1バランスウエイト65と第2バランスウエ
イト8との距離L2を一定にできるのである。
【0020】
【表1】
【0021】従って、上記表1で明らかなように、前記
スクロールの種類を8段階にわたって変更させるにも拘
らず、前記クランク軸6の全体長さAは何れの場合にも
変える必要がなく、また、前記第1及び第2バランスウ
ェイト65,8の大きさも変える必要がないのである。
即ち、前記各種ロータ52の反スクロール側端部から前
記クランク軸6の反スクロール側端部までの長さL3
は、前記位置決め軸部66の長さ調整により常に一定に
でき、このために、前記第1バランスウェイト65と前
記第2バランスウェイト8との距離L2も一定にできる
から、この距離L2によるモーメントを一定にできる
し、また、前記第1バランスウェイト65と第2スクロ
ール3側との距離L1は変更されることなく、この距離
L1によるモーメントは一定になっているのであるか
ら、ラップ高さを変更して能力調整を複数段階にわたっ
て行っても、前記クランク軸6の動的バランスは常に一
定に保持され、また、前記第1バランスウェイト65と
前記第2バランスウェイト8との間では、予め重量バラ
ンスが取られ、前記クランク軸6側の静的バランスもラ
ップ高さの変更に係わりなく常に一定に保持され、この
第2スクロール3が振動したりすることなく、前記第1
スクロール2に対し安定したバランスで公転駆動される
のであって、前記クランク軸6の軸素材を共通化できる
と共に、前記バランスウエイト8を共通化できるのであ
る。また、前記位置決め軸部66の長さ調整により、前
記ロータ52の反スクロール側端部の位置を一定にでき
るから、このロータ52の下端部に設ける前記第2バラ
ンスウェイト8がその位置の変化で前記ケーシング1の
底部油溜の油を攪拌したりする虞れは生じない。
【0022】更に、前記第2バランスウェイト8は、前
記モータ5のロータ52とは別体で形成して、このロー
タ52におけるエンドリング52aの下部側に取付ける
ことが好ましく、斯くするときには、前記ロータ52の
製作が簡単に行えることとなるし、共通部品として管理
できるし、また、前記バランスウェイト8は、比重大の
例えば鉄や鉛などの素材を使用して小形に形成できるの
であり、従って、このバランスウェイト8の軸方向長さ
を短くできて、該バランスウェイト8が前記ケーシング
1の底部油溜中の油を攪拌したりするのをより有効に防
止できる。
【0023】また、以上説明した実施例は、表1に示し
たように8段階にわたって能力調整し、これら能力調整
した全機種のクランク軸6の軸長さを共通長さAとして
いるが、4段階を1つのグループとしてクランク軸6の
軸長さを2種類としてもよい。
【0024】この場合においても、前記第2バランスウ
エイト8は8段階の全機種に共用できるし、また、軸長
の長いクランク軸6の軸素材を用いることにより、その
軸素材の共用化が可能となる。
【0025】また、前記第2スクロール3における鏡板
31の板厚を薄くして重量バランスをとる場合、ラップ
高さを最大能力のラップ高さとし、前記鏡板31の板厚
を最大能力となるラップ高さに応じた板厚に形成してお
くことにより前記第2スクロール3の共用化も可能とな
る。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の部品共通
化方法では、クランク軸6の全長を、能力が最大となる
ラップ高さの第1及び第2スクロール2,3に対応して
用いるモータ5の軸方向長さに応じた長さに設定し、か
つ、前記クランク軸6に設ける位置決め軸部66の軸長
さを、調整する能力が最小となるラップ高さの第1及び
第2スクロール2,3に対応する長さに設定すると共
に、前記ラップ高さを最小側から最大側に変更すると
き、前記位置決め軸部66の長さを切削して調整し、前
記クランク軸6の反スクロール側端部から前記ロータ5
2の反スクロール側端部までの距離及び、前記第1バラ
ンスウェイト65からロータ52の反スクロール側端部
までの距離が同一となるように、前記ロータ52を前記
クランク軸6に結合し、前記第1バランスウエイト65
と第2バランスウエイト8との距離を一定長さとしたか
ら、前記クランク軸6に設けた位置決め軸部66の軸長
さを切削により調整するだけの極めて簡単な作業で、前
記各ラップ高さ変更による能力調整に対応して軸方向長
さの異なるモータを用いても、第1及び第2バランスウ
エイト65,8の距離を一定にできるから、バランスウ
ェイト8の部品共通化が可能となるし、またクランク軸
は、前記位置決め軸部66を切削するだけで共用できる
から、その軸素材も共通化でき、それだけ複数能力の調
整が行えながら構成部品点数の低減化を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるスクロール形流体機械の部品共
通化方法を示す要部の正面図である。
【図2】スクロール形流体機械の全体構造を示す一部省
略縦断面図である。
【図3】従来例を説明する概略図である。
【符号の説明】
2 第1スクロール 3 第2スクロール 5 モータ 51 ステータ 52 ロータ 6 クランク軸 65 第1バランスウェイト 66 位置決め軸部 8 第2バランスウェイト

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2スクロール2,3と、ステ
    ータ51とロータ52及び第2バランスウエイト8をも
    つモータ5と、スクロール側軸端部と反スクロール側軸
    端部とをもち、中間部に前記ロータ52の結合位置を設
    定する位置決め軸部66と第1バランスウェイト65と
    を有するクランク軸6とを備え、前記第1及び第2スク
    ロール2,3のラップ高さを変更して最小能力から最大
    能力に能力調整を行い、かつ、ラップ高さの変更に応じ
    て駆動側スクロール又は第1バランスウエイトの重量を
    加減してバランス調整を行うようにしたスクロール形流
    体機械の部品共通化方法であって、前記クランク軸6の
    全長を、能力が最大となるラップ高さの第1及び第2ス
    クロール2,3に対応して用いる前記モータ5の軸方向
    長さに応じた長さに設定し、かつ、前記位置決め軸部6
    6の軸長さを、調整する能力が最小となるラップ高さの
    第1及び第2スクロール2,3に対応する長さに設定す
    ると共に、前記ラップ高さを最小側から最大側に変更す
    るとき、前記位置決め軸部66の長さを切削して調整
    し、前記クランク軸6の反スクロール側端部から前記ロ
    ータ52の反スクロール側端部までの距離及び、前記第
    1バランスウェイト65からロータ52の反スクロール
    側端部までの距離が同一となるように、前記ロータ52
    を前記クランク軸6に結合し、前記第1バランスウエイ
    ト65と第2バランスウエイト8との距離を一定長さと
    したことを特徴とするスクロール形流体機械の部品共通
    化方法。
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