JP2535134B2 - 縮合三環式窒素含有複素環 - Google Patents

縮合三環式窒素含有複素環

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JP2535134B2
JP2535134B2 JP5506033A JP50603393A JP2535134B2 JP 2535134 B2 JP2535134 B2 JP 2535134B2 JP 5506033 A JP5506033 A JP 5506033A JP 50603393 A JP50603393 A JP 50603393A JP 2535134 B2 JP2535134 B2 JP 2535134B2
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D453/00Heterocyclic compounds containing quinuclidine or iso-quinuclidine ring systems, e.g. quinine alkaloids
    • C07D453/02Heterocyclic compounds containing quinuclidine or iso-quinuclidine ring systems, e.g. quinine alkaloids containing not further condensed quinuclidine ring systems
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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    • A61P25/18Antipsychotics, i.e. neuroleptics; Drugs for mania or schizophrenia
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/20Hypnotics; Sedatives

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明は、新規な縮合三環式窒素含有複素環に関す
る。
P物質は、天然に生ずるタキキニン族のペプチドに属
するウンデカペプチドであり、この後者のタキキニン族
ペプチドはその平滑筋への迅速な刺激作用のため、命名
されている。さらに詳細には、P物質は、哺乳動物で産
生され(もともとは腸から単離された)、ディー・エフ
・ヴェーバー(D.F.Veber)外により米国特許No.4,680,
283に具体的に示されている特徴的なアミノ酸配列を有
する、薬理学的に活性な神経ペプチドである。P物質お
よびその他のタキキニンが数多くの病気の病態生理学に
広く関与していることは、当技術分野で十分に証明され
てきた。例えば、P物質は不安および精神分裂症のよう
な中枢神経系疾患、各々喘息およびリウマチ様関節炎の
ような呼吸性および炎症性疾患、結合組織炎のようなリ
ウマチ性疾患、および潰瘍性大腸炎およびクローン病
(Crohn's disease)のような胃腸病およびGI管の病気
など〔アムステルダム,エルスビール・サイエンティフ
ィック・パブリッシャーズ(Elsevier Scientific Publ
ishers)、エフ・シクテリ(F.Sicuteri)外編、“トレ
ンズ・イン・クラスター・ヘッディク(Trends in Clus
ter Headache)”、第85−95ページ(1987)のディー・
レゴリ(D.Regoli)参照〕におけると同様に、痛みまた
は片頭痛の伝達に関与していることが示された〔ビー・
イー・ビー・サンドバーグ(B.E.B.Sandberg)外、ジャ
ーナル・オブ・メディシナル・ケミストリィ(Journal
of Medicinal Chemistry),25,1009(1982)参照〕。
近年、上に挙げた種々の異常および病気をより効果的
に治療するために、P物質およびその他のタキキニンペ
プチドに対する拮抗剤を提供するためのいくつかの試み
がなされてきた。
P物質レセプタ拮抗剤としての活性を示すキヌクリジ
ン誘導体および関連化合物は、1989年11月20日出願の発
行されたPCT国際特許出願No.PCT/US89/05338、今は発行
されたPCT国際特許出願No.WO90/05729(1990年5月30日
発行)および今はまだ米国特許No.5,162,339においても
言及されている。
P物質レセプタ拮抗剤として有用であるピペリジン誘
導体および関連する複素環式窒素含有化合物は、現在は
発行されたPCT国際特許出願No.WO91/09844(1992年7月
11日発行)である1990年1月4日出願のPCT国際特許出
願No.PCT/US90/00116において言及されている。
発明の要約 本発明は、式 (式中、R1は、5ないし7個の炭素原子を有するシクロ
アルキル、ピロリル、チエニル、ピリジル、フェニルま
たは置換フェニルであって、ここで置換フェニルは、別
個にフッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、1ない
し3個の炭素原子を有するアルキル、1ないし3個の炭
素原子を有するアルコキシ、カルボキシ、アルコキシ成
分中に1ないし3個の炭素原子を有するアルコキシカル
ボニルおよびベンジルオキシカルボニルから選択される
1ないし3個の置換基で置換されており; R2はフリル、チエニル、ピリジル、インドリル、ビフ
ェニル、フェニルまたは置換フェニルであって、ここで
置換フェニルは、別個にフッ素、塩素、臭素、トリフル
オロメチル、1ないし3個の炭素原子を有するアルキ
ル、1ないし3個の炭素原子を有するアルコキシ、カル
ボキシ、アルコキシ成分中に1ないし3個の炭素原子を
有するアルコキシカルボニルおよびベンジルオキシカル
ボニルから選択される1または2個の置換基で置換され
ており;そして R3は、チエニル、フェニル、フルオロフェニル、クロ
ロフェニルまたはブロモフェニルである〕 の化合物に関する。
本発明はまた、式Iの化合物の薬学的に受容できる酸
付加塩および塩基塩にも関する。上述の本発明の塩基化
合物の薬学的に受容できる酸付加塩を製造するために使
用される酸は、塩酸塩、臭化水素酸塩、沃化水素酸塩、
硝酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、酸性リン酸塩、
酢酸塩、乳酸塩、クエン酸塩、酸性クエン酸塩、酒石酸
塩、重酒石酸塩、こはく酸塩、マレイン酸塩、フマル酸
塩、グルコン酸塩、サッカリン酸塩、安息香酸塩、メタ
ンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホ
ン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩およびパモエート
〔すなわち1,1′−メチレン−ビス−(2−ヒドロキシ
−3−ナフトエ酸塩)〕のような、無毒性酸付加塩、す
なわち薬理学的に受容できる陰イオンを含有する塩、を
形成するものである。
本明細書中で使用するとき“ハロ”という語は、他に
指示されない限り塩素、フッ素、臭素および沃素を包含
する。
本明細書中で使用するとき、“アルキル“という語
は、他に指示されない限り、直鎖、分枝鎖、または環状
成分またはその組み合わせを有する飽和一価炭化水素基
を包含する。
式Iの化合物の例には、 (±)−シス−9−ジフェニルメチル−N−((2−
メトキシフェニル)メチル)−10−アザ−トリシクロ
〔4.4.1.05.7〕ウンデカン−8−アミン; (±)−シス−9−ジフェニルメチル−N−(2−メ
トキシ−5−クロロフェニル)−10−アザ−トリシクロ
〔4.4.1.05.7〕ウンデカン−8−アミン; (±)−シス−9−ジフェニルメチル−N−(2−ト
リフルオロメトキシフェニル)−10−アザトリシクロ
〔4.4.1.05.7〕ウンデカン−8−アミン; (±)−シス−9−ジフェニルメチル−N−(2−ト
リフルオロメトキシ−5−クロロフェニル)−10−アザ
トリシクロ〔4.4.1.05.7〕ウンデカン−8−アミン; (±)−シス−9−ジフェニルメチル−N−(2−ジ
フルオロメトキシフェニル)−10−アザトリシクロ〔4.
4.1.05.7〕ウンデカン−8−アミン; (±)−シス−9−ジフェニルメチル−N−(2−ジ
フルオロメトキシ−5−クロロフェニル)−10−アザト
リシクロ〔4.4.1.05.7〕ウンデカン−8−アミン; (±)−シス−9−ジフェニルメチル−N−(2−メ
トキシ−5−イソプロピルフェニル)−10−アザトリシ
クロ〔4.4.1.05.7〕ウンデカン−8−アミン; (±)−シス−9−ジフェニルメチル−N−(2−ト
リフルオロメトキシ−5−イソプロピルフェニル)−10
−アザトリシクロ〔4.4.1.05.7〕ウンデカン−8−アミ
ン; (±)−シス−9−ジフェニルメチル−N−(2−ジ
フルオロメトキシ−5−イソプロピルフェニル)−10−
アザトリシクロ〔4.4.1.05.7〕ウンデカン−8−アミ
ン; (±)−シス−9−ジフェニルメチル−N−(2−メ
トキシ−5−フルオロフェニル)−10−アザトリシクロ
〔4.4.1.05.7〕ウンデカン−8−アミン; (±)−シス−9−ジフェニルメチル−N−(2−ジ
フルオロメトキシ−5−フルオロフェニル)−10−アザ
トリシクロ〔4.4.1.05.7〕ウンデカン−8−アミン; (±)−シス−9−ジフェニルメチル−N−(2−メ
トキシ−5−t−ブチルフェニル)−10−アザトリシク
ロ〔4.4.1.05.7〕ウンデカン−8−アミン; (±)−シス−9−ジフェニルメチル−N−(2−ト
リフルオロメトキシ−5−t−ブチルフェニル)−10−
アザトリシクロ〔4.4.1.05.7〕ウンデカン−8−アミ
ン;および (±)−シス−9−ジフェニルメチル−N−(2−ジ
フルオロメトキシ−5−t−ブチルフェニル)−10−ア
ザトリシクロ〔4.4.1.05.7〕ウンデカン−8−アミン; がある。
本発明の化合物を製造するための中間体は、式 (式中、R2およびR3は上記のように定義される) の化合物である。
本発明の化合物は、ヒトを含む哺乳動物における、炎
症性疾患(例えば関節炎、乾癬、喘息および炎症性腸疾
患)、不安、抑うつ症または気分(dysthymic)障害、
大腸炎、精神病、痛み、湿疹および鼻炎のようなアレル
ギー、慢性閉塞性気道疾患、ツタウルシのような過敏性
疾患、アンギーナ、片頭痛およびレイノー病のような血
管痙攣性疾患、強皮症および好酸性肝蛭症のような線維
形成および膠原病、肩/手症候群のような交感神経反射
性ジストロフィー、アルコール中毒症のような嗜癖病、
ストレス関連身体異常、末梢神経障害、神経痛、アルツ
ハイマー病、エイズ関連性痴呆、糖尿病性神経障害およ
び多発性硬化症のような神経病理学的疾患、全身性エリ
テマトーデスのような免疫増強または抑制に関連する疾
患、および結合組織炎のようなリウマチ性疾患、より成
る群から選択される状態を治療または予防するための薬
剤組成物に使用でき、これは上記のような状態を治療ま
たは予防するのに有効な量の式Iの化合物またはその薬
学的に受容できる塩、および薬学的に受容できるキャリ
ヤーより成る。
本発明の化合物は、P物質拮抗量の式Iの化合物また
はその薬学的に受容できる塩、および薬学的に受容でき
るキャリヤーより成る、ヒトを含む哺乳動物において物
質Pの作用に拮抗する薬剤組成物としても使用できる。
本発明の化合物は、P物質拮抗量の式Iの化合物また
はその薬学的に受容できる塩、および薬学的に受容でき
るキャリヤーより成る、過剰のP物質が原因で起こるヒ
トを含む哺乳動物における疾患を治療または予防するた
めの薬剤組成物としても使用できる。
本発明はまた、ヒトを含む哺乳動物にP物質拮抗量の
式Iの化合物またはその薬学的に受容できる塩を投与す
ることより成る、過剰のP物質が原因で起こるヒトを含
む哺乳動物における疾患を治療または予防する方法にも
関連する。
本発明の化合物は、そのレセプタ部位でP物質の作用
に拮抗するのに有効な量の式Iの化合物またはその薬学
的に受容できる塩、および薬学的に受容できるキャリヤ
ーより或る、ヒトを含む哺乳動物における、炎症性疾患
(例えば関節炎、乾癬、喘息および炎症性腸疾患)、不
安、抑うつ症または気分障害、大腸炎、精神病、痛み、
湿疹および鼻炎のようなアレルギー、慢性閉塞性気道疾
患、ツタウルシのような過敏性疾患、アンギーナ、片頭
痛およびレイノー病のような血管痙攣性疾患、強皮症お
よび好酸性肝蛭症のような線維形成および膠原病、肩/
手症候群のような交感神経反射性ジストロフィー、アル
コール中毒症のような嗜癖病、ストレス関連身体異常、
末梢神経障害、神経痛、アルツハイマー病、エイズ関連
性痴呆、糖尿病性神経障害および多発性硬化症のような
神経病理学的疾患、全身性エリテマトーデスのような免
疫増強または抑制に関連する疾患、および結合組織炎の
ようなリウマチ性疾患、より成る群から選択される状態
を治療または予防するための薬剤組成物としても使用で
きる。
本発明の化合物は、そのレセプタ部位でP物質の作用
に拮抗するのに有効な量の式Iの化合物またはその薬学
的に受容できる塩より成る、その治療または予防がP物
質に媒介される神経伝達の減少により行なわれるかまた
は促進される、ヒトを含む哺乳動物の病気を治療または
予防するための薬剤組成物としても使用できる。
本発明の化合物は、その治療または予防がP物質に媒
介される神経伝達の減少によって行なわれるかまたは促
進される、ヒトを含む哺乳動物の病気を治療または予防
するための薬剤組成物としても使用でき、この薬剤組成
物はこのような病気を治療または予防するのに有効な量
の式Iの化合物またはその薬学的に受容できる塩および
薬学的に受容できるキャリヤーより成る。
式Iの化合物はキラル中心を有しており、このため異
なるエナンチオマー形で存在する。本発明は、式Iの化
合物のすべての光学異性体およびすべての立体異性体、
およびこれらの混合物類に関する。
光学的に活性な式Iの化合物はその上、相当するラセ
ミ混合物および反対の(opposite)エナンチオマーの製
造における合成中間体として有用である。
上記の式Iは、1個以上の水素または炭素原子がその
放射性同位元素(例えばそのトリチウム、窒素−15また
は炭素−13同位元素)によって置き換えられているとい
う事実を除いて、描写された化合物と同一の化合物を包
含する。このような放射性の標識付けをした化合物は、
代謝薬物動態学的研究および結合検定における調査なら
びに診断用具として有用である。調査における特定の用
途には、放射リガンド結合検定、オートラジオグラフィ
ー研究および生体内結合研究があり、一方診断分野の特
定用途には、炎症に対する関連組織、例えば免疫型細胞
あるいは炎症性大腸疾患およびこれに類するものに直接
関与する細胞内での生体内結合におけるヒトの脳内のP
物質レセプタの研究が包含される。
発明の詳細な説明 式Iの化合物は、下記の反応工程および議論に記述す
るようにして製造することができる。他に指示されない
限り、以下の反応工程および議論中のR1、R2およびR3
よび構造式Iは上記のように定義される。
反応工程Iに言及すれば、式III、IV、V、VI、VIIお
よびVIIIの化合物は、公知化合物の同族体である。シク
ロヘプタジエンからのこれらの化合物の製法は、実施例
1A−1Fに記載されている。
式IX、X、XIおよびIの化合物は、以下の手順によっ
て化合物VIIIから製造することができる。
化合物VIIIをアルカリまたはアルカリ土類金属アルコ
キシド、好ましくはカリウムエトキシドと反応させる。
この反応に適する反応に不活性な溶媒には、ヘキサン、
ベンゼンおよびトルエンのような炭化水素溶媒がある。
適当な反応温度は、約室温から約溶媒の還流温度までの
範囲である。還流温度が好ましい。次に溶媒を蒸発さ
せ、残留物を、希塩酸または希硫酸のような鉱酸中に溶
解させる。ジオキサンのようなエーテル性炭化水素溶媒
を場合により補助溶媒として使用してもよい。好ましく
は、この反応は溶媒の還流温度で実施されるが、約室温
から約還流温度までの範囲の温度も適当である。
上記の反応により、式IXを有する化合物が得られ、次
にこれを式R2CHOの化合物で処理して式Xを有する化合
物を形成させる。この反応は典型的には、反応に不活性
な水性または有機溶媒中で実施する。適当な溶媒として
は、水、低級アルコール、エーテル、テトラヒドロフラ
ン(THF)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ベンゼン、
トルエン、ヘキサン、塩化メチレンおよびクロロホルム
がある。エタノールが好ましい溶媒である。好ましく
は、反応を塩基性触媒の存在において実施する。水酸化
ナトリウムが好ましい触媒であるが、アルカリおよびア
ルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩およびアルコキシド
のようなその他の塩基も、トリアルキルアミンおよびピ
リジンのような有機アミン塩基と同様、使用することが
できる。一般に反応は約10分ないし約24時間実施する。
反応温度は約0℃から約200℃までの範囲であることが
でき、好ましくは約溶媒の還流温度である。
このようにして形成させた式Xの化合物を次に、式R3
MgX(式中Xは塩素、フッ素、臭素または沃素である)
の化合物と反応させて、式XIの化合物を形成させる。こ
の反応は普通、ベンゼン、エーテル、トルエン、ヘキサ
ン、THFまたは酢酸エチルのような反応に不活性な炭化
水素、クロロ炭化水素またはエーテル性溶媒中で実施す
る。好ましい溶媒はエーテルである。この反応は通常、
約1分ないし約10時間実施する。適当な反応温度は、約
−70℃から約100℃までの範囲であり、約0℃が好まし
い。こうして形成させた式XIの化合物を次に、これを式
R1CH2NH2の化合物と反応させた後反応混合物を還元剤で
処理することによって、相当する所望の式Iの化合物に
変換する。
式XIの化合物のR1CH2NH2との反応は典型的には、反応
に不活性な炭化水素またはクロロ炭化水素溶媒中で、酸
性触媒の存在において実施する。使用することができる
溶媒の例には、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、クロロ
ホルム、塩化メチレン、エーテル、THF、および酢酸エ
チルがある。使用することができる触媒の例には、鉱
酸、三塩化チタン、分子ふるいおよび樟脳スルホン酸の
ような有機酸がある。トルエンが好ましい溶媒であり、
樟脳スルホン酸が好ましい触媒である。反応は一般に約
室温から約220℃までの温度で、約0.5時間ないし約24時
間の期間実施される。好ましくは、反応温度は約110℃
である。
次に反応混合物を上に指示したように還元剤で処理し
て、所望の式Iの化合物を得る。使用することができる
還元剤には9−ボロビシクロノナン(9−BBN)、トリ
エチルシランおよび、水素化ホウ素−ナトリウムおよび
水素化トリアセトキシホウ素ナトリウムのような金属水
素化物がある。好ましい還元剤は、9−BBNである。一
般に、還元は反応に不活性な炭化水素、クロロ炭化水
素、カルボキシ炭化水素、水性またはアルコール性溶媒
中で実施する。水、低級アルコール、トリフルオロ酢
酸、ベンゼン、トルエン、エーテル、ヘキサン、THF、
酢酸エチルおよびクロロホルムが適しており、還元剤が
9−BBNであるときはTHFが好ましい。好ましい反応温度
は約室温であるが、還元は約室温から約200℃までの範
囲の温度で実施することができる。
式Iの化合物の2R,3Rエナンチオマーは、下記の手順
によって相当する2S,3Sエナンチオマーに変換すること
ができ、この手順は反応工程2に具体的に示している。
反応工程2に言及すれば、式I−Aを有する2R,3Rエ
ナンチオマーを白金またはパラジウムのような金属含有
触媒の存在において水素で処理する。一般に、この反応
は、酢酸または低級アルコールのような反応に不活性な
溶媒中で温度約0℃ないし約50℃で実施する。好ましく
は式I−Aの化合物を、水中のメタノール/エタノール
の混合物または塩酸を含有するメタノール/エタノール
中、温度約25℃で炭素上のパラジウムの存在において水
素で処理する。
上記の反応により式XIIを有するアミンが得られる。
次にこのアミンを、乾燥剤の存在で、または生成する水
を共沸除去するようにデザインした装置を用いて、式R1
CHOの化合物と反応させて、式XIIIのイミンを生成させ
る。このイミンの製造は一般に、ベンゼン、キシレンま
たはトルエンのような反応に不活性な溶媒、好ましくは
トルエン中で、約25℃ないし約110℃の温度、好ましく
は約溶媒の還流温度で実施する。適当な乾燥剤/溶媒系
には四塩化チタン/ジクロロメタン、チタンイソプロポ
キシド/ジクロロメタンおよび分子ふるい/THFがある。
四塩化チタン/ジクロロメタンが好ましい。
得られる式XIIIのイミンを次に、リチウムジイソプロ
ピルアミドまたはt−ブチルリチウムのような強塩基と
反応させることによって相当する式XIVを有する異性体
イミンに変換する。式XIIIおよびXIVの両イミンの間の
平衡が起こる。この反応は典型的には、温度約−78℃な
いし約溶媒の還流温度で、THFまたはエチルエーテルの
ようなエーテル溶媒中で実施する。これは好ましくは還
流温度で実施する。式XIVのイミンの加水分解により相
当する式XI−Aを有するケトンが得られる。加水分解は
好ましくは塩酸または硫酸のような鉱酸を用いて温度約
0℃ないし約100℃で実施する。
先の段階における式XI−Aのケトンは、式XIの化合物
を式Iの化合物に変換するために上に説明し反応工程1
に描写した手順によって、相当する式I−Bの2S,3Sエ
ナンチオマーに変換することができる。
上の反応工程1および2で議論しあるいは具体的に示
した各々の反応において、他に指示されない限り圧力は
臨界的ではない。約0.5気圧ないし約5気圧の圧力が一
般に受容され、周囲圧、すなわち約1気圧が便宜上好ま
しい。
式Iの新規化合物およびその薬学的に受容できる塩は
P物質拮抗剤として有用であり、すなわちこれらは哺乳
動物においてそのレセプタ部位でP物質の作用に拮抗す
る能力を有し、このためこれらは苦しんでいる哺乳動物
における上述の異常または病気の治療における治療薬と
して機能することができる。
事実上塩基性である式Iの化合物は、種々の無機およ
び有機酸と非常に多くの異なる塩を形成することができ
る。このような塩は動物に投与するためには薬学的に受
容できなくてはならないけれども、実際には、最初に反
応混合物から式Iの化合物を薬学的に受容できない塩と
して単離してから、後者をアルカリ性試薬で処理するこ
とによって遊離の塩基化合物に簡単に変換してもどし、
続いてこの後者の遊離塩基を薬学的に受容できる酸付加
塩に変換するのがしばしば望ましい。本発明の塩基化合
物の酸付加塩は、塩基化合物を、水性溶媒中またはメタ
ノールまたはエタノールのような適当な有機溶媒中で事
実上当量の選択された鉱酸または有機酸で処理すること
によって容易に製造される。注意深く溶媒を蒸発させる
と、所望の固体塩が容易に得られる。
例えばR1がカルボキシフェニルである、事実上酸性で
もある式Iの化合物は、種々の薬理学的に受容できる陽
イオンとの塩基塩を形成することができる。このような
塩の例には、アルカリ金属またはアルカリ土類金属塩、
特にナトリウムおよびカリウム塩がある。これらの塩は
すべて通常の技術によって製造される。本発明の薬学的
に受容できる塩基塩を製造するために試薬として使用さ
れる化学塩基は、式Iの酸性化合物と無毒の塩基塩を形
成するものである。このような無毒の塩基塩には、ナト
リウム、カリウム、カルシウムおよびマグネシウムなど
のような薬理学的に受容できる陽イオンから誘導される
ものが含まれる。これらの塩は、相当する酸性化合物
を、所望の薬理学的に受容できる陽イオンを含有する水
溶液で処理した後、得られる溶液を好ましくは減圧下で
蒸発させて乾燥させることによって容易に製造すること
ができる。別法として、これらはまた、酸性化合物の低
級アルカノール溶液および所望のアルカリ金属アルコキ
シドを混合し、次に得られる溶液を前と同じようにして
蒸発乾燥させることによって製造することもできる。ど
ちらの場合にも、反応の完全性および所望の最終生成物
の最大収量を確実にするために化学量論量の試薬を使用
するのが好ましい。
式Iの化合物およびこれらの薬学的に受容できる塩
は、P物質レセプター結合活性を示し、このため、その
治療または予防がP物質に媒介される神経伝達の減少に
よって行なわれあるいは促進される、非常に多くの臨床
状態の治療および予防に有用である。このような状態に
は、炎症性疾患(例えば関節炎、乾癬、喘息および炎症
性腸疾患)、不安、抑うつ症または気分障害、大腸炎、
精神病、痛み、湿疹および鼻炎のようなアレルギー、慢
性閉塞性気道疾患、ツタウルシのような過敏性疾患、ア
ンギーナ、片頭痛およびレイノー病のような血管痙攣性
疾患、強皮症および好酸性肝蛭症のような線維形成およ
び膠原病、肩/手症候群のような交感神経反射性ジスト
ロフィー、アルコール中毒症のような嗜癖病、ストレス
関連身体異常、末梢神経障害、神経痛、アルツハイマー
病、エイズ関連性痴呆、糖尿病性神経障害および多発性
硬化症のような神経病理学的疾患、全身性エリテマトー
デスのような免疫増強または抑制に関連する疾患、およ
び結合組織炎のようなリウマチ性疾患がある。このため
これらの化合物は、ヒトを含む哺乳動物における上記の
臨床状態のいずれかの抑制および/または治療のための
P物質拮抗剤として治療に使用するために容易に適合さ
せられる。
式Iの化合物およびその薬学的に受容できる塩は、経
口、非経口または局所経路で投与することができる。治
療をうけている被験者の体重および状態および選択され
た特定の投与経路によって変更が必然的に起こるであろ
うが、一般にこれらの化合物は、最も望ましくは1日に
約5.0mgから約1500mgまでの範囲の用量で投与される。
しかしながら、1日に体重1kgあたり約0.07mgないし約2
1mgの範囲内の用量水準が使用するのに最も望ましい。
それでも変更は、選択される製剤処方の型およびこのよ
うな投与を実施する期間および間隔と同様に、治療をう
けている動物の種およびその上記薬剤に対する個々の反
応に依って起こるであろう。いくつかの場合には、上記
の範囲の下限より低い用量水準が十分すぎるものである
ことができ、一方その他の場合にはさらに大きな用量が
何ら有害な副作用を起こすことなく使用することができ
るが、但しこのような大用量は一日を通した投与用に最
初に数回分の小用量に分割される。
本発明の化合物は、単独で、あるいは薬学的に受容で
きるキャリヤーまたは希釈剤と組み合わせて、先に示し
た3つの経路のいずれかで投与することができ、そして
こうした投与は単一または複数回の投与で実施すること
ができる。さらに詳細には、本発明の新規な治療薬は、
非常に多くの異なる投与形で投与することができる。す
なわち、これらは種々の薬学的に受容できる不活性キャ
リヤーと合わせて、錠剤カプセル剤、ロゼンジ剤、トロ
ーチ剤、ハードキャンディ、散剤、スプレー、クリー
ム、軟膏、坐剤、ゼリー、ゲル、泥膏、ローション、軟
膏、水性懸濁剤、注射溶液、エリキシル剤、シロップ
剤、およびこれに類するものの形にすることができる。
このようなキャリヤーには、固体希釈剤または充填剤、
無菌水性媒質および種々の無毒性有機溶媒などがある。
さらに経口用の薬剤組成物は、適当に甘味および/また
は香味をつけることができる。一般に治療上有効な本発
明の化合物は、重量で約5.0%ないし約70%の範囲の濃
度水準でこうした投与形中に存在する。
経口投与用には、微晶質セルロース、クエン酸ナトリ
ウム、炭酸カルシウム、リン酸二カルシウムおよびグリ
シンのような種々の賦形剤を含有する錠剤を、でん粉
(好ましくはとうもろこし、じゃがいもまたはタピオカ
でん粉)アルギン酸および特定の複合リン酸塩のような
種々の崩壊剤ならびにポリビニルピロリドン、蔗糖、ゼ
ラチンおよびアラビアゴムのような顆粒化結合剤ととも
に使用することができる。さらに、ステアリン酸マグネ
シウム、ラウリル硫酸ナトリウムおよび滑石のような潤
滑剤がしばしば錠剤化のために非常に有用である。類似
の型の固定組成物はまた、ゼラチンカプセル中の充填物
として使用することもでき;この関係で好ましい物質と
しては高分子量ポリエチレングリコールと同様に乳糖も
ある。水性懸濁剤および/またはエリキシル剤が経口投
与用に望まれるときは、活性成分を、種々の甘味料また
は矯味矯臭剤、着色料または染料、そして所望ならばそ
の上に乳化および/または懸濁剤、ならびに、水、エタ
ノール、ポリエチレングリコール、グリセリンおよび種
々のその類似組み合わせ物のような希釈剤と合わせるこ
とができる。
非経口投与用には、ごままたは落花生油またはプロピ
レングリコール水溶液中の本発明の治療用化合物の溶液
を使用することができる。水溶液は必要があれば適当に
緩衝化すべきであり、そして液体希釈剤は最初に等張に
しなくてはならない。これらの水溶液は静脈内注射に適
する。油性溶液は、関節内、筋肉内および皮下注射に適
する。無菌条件下のすべてのこれらの溶液の製造は、当
技術分野に習熟した人々に周知の標準的な製剤技術によ
り容易に達成される。
さらに、皮膚の炎症状態を治療するときは本発明の化
合物を局所的に投与することも可能であり、これは好ま
しくは標準的な製剤法に従ってクリーム、ゼリー、ゲ
ル、泥膏、軟膏およびこれに類するものにより行なうこ
とができる。
本発明の化合物のP物質拮抗剤としての活性な、オー
トラジオグラフィーによってタキキニンレセプタを目に
見えるようにするために放射性リガンドを使用して、ウ
シの尾の(caudate)組織においてそのレセプタ部位で
のP物質の結合を阻害するそれらの能力によって測定す
ることができる。本明細書中に記載した化合物のP物質
拮抗活性は、ザ・ジャーナル・オブ・バイオロジカル・
ケミストリー(the Journal of Biological Chemistr
y)、第258巻、第5158ページ(1983)に報告されたよう
なエム・エイ・カシエリ(M.A.Cascieri)外により記載
された標準的な検定手順を用いることによって評価する
ことができる。この方法には必須成分として上記の単離
された雌ウシ組織中のそれらのレセプタ部位で放射性物
質で標識付けしたP物質リガンドの量を50%減少させる
のに必要な個々の化合物の濃度を決定し、それによって
試験される各々の化合物に対する特徴的なIC50値を得る
ことを包含する。
この手順では、ウシの尾の組織を−70℃の冷凍庫から
とり出して、50容(W/V)のpH7.7を有する氷冷50mMトリ
ス(Tris)(すなわち2−アミノ−2−ヒドロキシメチ
ル−1,3−プロパンジオールであるトリメタミン)塩酸
塩緩衝剤中で均質化する。この均質物を20分間30,000xG
で遠心分離する。ペレット(pellet)を、50容のトリス
緩衝剤中に再懸濁させ、再均質化した後、さらに20分間
30,000xGで再遠心分離する。次にペレットを、氷冷した
塩化カルシウム2mM、塩化マグネシウム2mM、バシトラシ
ン40g/ml、ロイペプチン(leupeptin)4μg/ml、キモ
スタチン(chymostatin)2μgおよびウシ血清アルブ
ミン200g/mlを含有する50mMトリス緩衝剤(pH7.7)40容
に再懸濁させる。この段階で組織標本の生成が完了す
る。
次に、放射リガンド結合工程は次のようにして、すな
わち、1μMの濃度にした試験化合物100μの添加に
よって反応を開始し、続いて最終濃度0.5mMにした放射
性リガンド100μを添加し、最後に上記のようにして
生成した組織標本800μを添加することによって、実
施する。最終的な体積はこの結果1.0mlであり、反応混
合物を次に渦巻かせ、20分間室温(約20℃)で保温す
る。次に管を細胞収穫器(cell harvester)を用いて濾
過し、グラスファイバーフィルター〔フワットマン(Wh
atman)GF/B〕をトリス緩衝剤(pH7.7)50mMで4回洗浄
するが、このフィルターは濾過工程の前に2時間予備浸
漬する。次に、放射活性は、53%計測効率でベータ(Be
ta)カウンターで決定し、IC50値は、標準的な統計的方
法を用いることによって計算する。
種々の精神病の抑制のための神経弛緩剤としての本発
明の化合物の抗精神病活性は、主としてそれらがモルモ
ットにおいてP物質に誘発されるかまたはP物質作動薬
に誘発された過剰運動性を抑制する能力の研究により決
定される。この研究は、最初にモルモットに対照化合物
または適当な本発明の試験化合物を投与し、次にモルモ
ットにカニューレを通した大脳内投与によってP物質ま
たはP物質作動薬を注射し、その後これらの上記刺激に
対する個々の運動反応を測定することにより実施する。
本発明を下記の実施例によって具体的に説明する。し
かしながら、本発明がこれらの実施例の特定の細部に限
定されないことは理解されるであろう。
実施例 1 (+)−シス−9−ジフェニルメチル−N−((2−メ
トキシフェニル)メチル)10−アザトリシクロ−〔4.4.
1.05.7〕−ウンデカン−8−アミン二塩酸塩 A.N−カルボエトキシ−7−アザビシクロ〔3.2.1〕ノン
−8−エン 添加ロート、冷却器、および窒素の入口を備えた500m
Lの丸底フラスコに、20.2g(0.11モル)のビス(カルボ
エトキシアミノ)メタン(J.Org.Chem.,30,3772(196
5)に従って製造した)および175mLのベンゼンを加え
た。混合物を0℃に冷却して、3.78g(0.026ミリモル)
の三弗化硼素エーテラートを添加し、続いて加熱して還
流させた。この還流している溶液に、10g(0.11モル)
のシクロヘプタジエン(J.Chem.Soc.,72,1128(1950)
に従って製造した)を滴加した。還流を1時間続け、そ
して反応を冷却し、重炭酸ナトリウム水溶液、水、およ
びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸
発させた。残留物を、溶離剤としてヘキサン/酢酸エチ
ルを使用するシリカゲル上のクロマトグラフにかけて油
を得た、3.22g(15%)。1 H NMR(CDCl3,δ):1.04(三重線,J=7,3H)、1.1−
1.6(多重線,5H)、2.32(m,1H)、2.95(m,1H)、3.27
(m,1H)、3.91(四重線,J=7,2H)、4.32および4.44
(多重線,1H)、5.85(m,1H)、5.96(m,1H).13 C NMR(CDCl3,δ):14.6、20.8、28.4、28.6、29.
2、29.6、31.6、31.8、49.0、49.5、49.7、49.9、60.
7、60.8、128.8、129.2、131.6、132.3、155.3、155.6. IR(純粋,cm-1):1692(C=O) MS(%):195(親、88),166(98)、108(61)、94(8
4)、93(64)、81(64)、80(100)、79(72). 分析 C11H17NO2・0.25H2Oとしての計算値:C,66.14,H,
8.83、N,7.01.実測値:C,66.53、H,8.64、N,7.05. B.N−カルボエトキシ−7−アザビシクロ〔3.2.1〕ノナ
ン−9−オール 窒素の入口を備えた500mL丸底フラスコに、20.0g(0.
103モル)のN−カルボエトキシ−7−アザビシコル
〔3.2.1〕ノン−8−エンおよび200mLのテトラヒドロフ
ランを添加した。この溶液に52.7g(0.124モル)のトリ
フルオロ酢酸水銀(II)を加え、反応を、さらに10gの
追加のトリフルオロ酢酸水銀(II)を添加しながら室温
で5日間かくはんした。次に50mLの3N水酸化ナトリウム
水溶液を加え、続いて210mLの3N水酸化ナトリウム中の1
7.6g(0.463モル)の水素化硼素ナトリウムの溶液を冷
却しながら加えた。反応が静まった後、各層を分離し
て、水性層を酢酸エチルで洗浄した。有機層を硫酸マグ
ネシウム上で乾燥させ、セライト(Celite )を通して
濾過し、蒸発させ、そして直接次の段階に使用した。
MS(%):213(親、73)、184(100)、152(73)、140
(77). C.N−カルボエトキシ−7−アザビシクロ〔3.2.1〕ノナ
ン−9−オン 窒素の入口を備えた125mL丸底フラスコに、3.52g(1
6.51ミリモル)のN−カルボエトキシ−7−アザビシク
ロ〔3.2.1〕ノナン−9−オールおよび36mLのアセトン
を加えた。この溶液を0℃に冷却して、6mLの、硫酸/
アセトン中の三酸化クロムの2.75M溶液〔ジョーンズ(J
ones')試薬〕を加えた。反応を室温まであたためて2
時間かくはんした。次にこれを水中に注ぎ、エーテルで
希釈した。水性層をエーテルで洗浄した後、合わせた有
機層をフロロシル(Florosil )を通して濾過し、蒸発
させた。残留物を、溶離剤としてヘキサン/酢酸エチル
を用いるシリカゲル上のクロマトグラフにかけて、油を
得た、1.57g(45%)。1 H NMR(CDCl3,δ):1.14(三重線,3H)、1.35(m,1
H)、1.5−1.9(m,4H)、1.98(m,1H)、2.28(m,1
H)、2.48(m,1H)、2.5−2.6(m,1H)、3.40(m,1
H)、3.66(m,1H)、4.03(四重線,2H)、4.41および4.
53(多重線,1H).13 C NMR(CDCl3,δ):14.6、19.9、19.94、20.1、29.
8、30.1、32.9、33.3、42.7、42.9、46.0、46.7、46.7
8、46.83、47.9、48.0、61.28、61.33、61.4、155.6、2
10.8. IR(純粋,cm-1):1725および1690(C=O) MS(%):211(親,53),212(51)、168(57)、166(1
00)、140(72)、96(72). HRMS:C11H17NO3としての計算値:211.1209. 実測値211.1208. D.9−シアノ−N−カルボエトキシ−7−アザビシクロ
〔3.2.1〕ノナン 冷却器および窒素入口を備えた125mL丸底フラスコ
に、1.5g(7.11ミリモル)のN−カルボエトキシ−7−
アザビシクロ〔3.2.1〕ノナン−9−オン、36mLの1,2−
ジメトキシエタン、および3.19g(16.35ミリモル)のト
シルメチルイソシアニドを添加した。反応を0℃に冷却
して、0.95mL(16.35ミリモル)のエタノールを加えた
後、2.79g(24.88ミリモル)のカリウムt−ブトキシド
を数部に分けて加えた、反応をあたため、60℃で一晩か
くはんした。これを次に濃縮し、酢酸エチルおよび水の
間に分配させ、そして有機層をブラインで洗浄し、硫酸
ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させた。残留物を溶離剤
としてヘキサン/酢酸エチルを使用するシリカゲル上の
クロマトグラフにかけて、1.00g(63%)の油を得た。1 H NMR(CDCl3,δ):1.17および1.19(三重線,3H)、
1.38(m,1H)、1.5−1.8(m,4H)、1.88(m,1H)、2.11
(m,2H)、2.37(m,1H)、2.8−2.9(m,1H)、3.21およ
び3.39(多重線,1H)、3.57(m,1H)、4.08(四重線,2
H)、4.2−4.4(多重線,1H).13 C NMR(CDCl3,δ):14.7、19.67、19.72、20.0、20.
1、24.5、24.6、23.3、23.4、29.8、30.0、30.1、30.
3、30.5、32.2、32.30、32.34、32.5、33.4、33.5、34.
0、34.2、34.3、34.4、44.7、44.9、46.4、46.6、46.
9、47.1、47.9、48.0、60.3、61.2、121.9、122.8、12
2.9、155.7. IR(純粋,cm-1):2210(CN),1690(C=O). MS(%):222(親,100)、223(92)、149(86)、107
(84)、82(62). HRMS:C12H18N2O2としての計算値:222.1404. 実測値:222.1371. E.7−アザビシクロ〔3.2.1〕ノナン−9−カルボン酸エ
チル 冷却器および窒素入口を備えた125mL丸底フラスコ
に、1.0g(4.50ミリモル)の9−シアノ−N−カルボエ
トキシ−7−アザビシクロ〔3.2.1〕ノナンおよび30mL
の6N塩酸を加えた。反応を24時間還流させ、冷却し、濃
縮した。残留物を30mLのエタノールに溶解させ、24時間
還流させた。残留物を直接次の段階に使用した。
MS(%):197(親,16)、183(41)、124(100)、96
(54)、82(49)、80(52). F.N−カルボエトキシメチル−7−アザビシクロ〔3.2.
1〕ノナン−9−カルボン酸エチル 冷却器および窒素入口を備えた125mL丸底フラスコ
に、上記のE部からの残留物、0.94mL(6.74ミリモル)
のトリエチルアミン、0.75mL(6.74ミリモル)のブロモ
酢酸エチル、および22mLのエタノールを加えた。反応を
4日間還流させ、冷却し、濃縮した。残留物を塩化メチ
レンに溶解させ、重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、硫
酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして蒸発させ
た。残留物を溶離剤としてヘキサン/酢酸エチルを用い
るシリカゲル上のクロマトグラフにかけて、391mg(30
%)の油を得た。1 H NMR(CDCl3,δ):1.45(三重線,6H)、1.3−1.8
(m,6H)、2.2−2.4(m,2H)、2.58(m,1H)、2.73(m,
2H)、2.79(m,1H)、3.29および3.30(単一線,2H)、
4.03(四重線)、13 C NMR(CDCl3,δ):14.2、20.8、26.2、33.1、33.
6、33.9、38.9、52.2、54.3、58.3、60.26、60.34、17
1.6、175.87、175.92. IR(純粋,cm-1):1730(C=O) MS(%):283(親,15)、211(39)、210(100)、182
(20)、79(23)、67(25)、55(28). G.10−アザトリシクロ〔4.4.1.0.5.7〕ウンデカン−8
−オン 冷却器および窒素入口を備えた100mL三ツ首丸底フラ
スコに0.43g−原子(11.02ミリモル)のカリウムおよび
22mLのトルエンを加えた。反応を還流させて、0.65mL
(11.02ミリモル)のエタノールをゆっくり加えた。カ
リウムがエトキシドに変換されたら、5mLのトルエン中
の1.25g(4.41ミリモル)のN−カルボエトキシメチル
−7−アザビシクロ〔3.2.1〕ノナン−9−カルボン酸
エチルの溶液を加えて、還流を一晩続けた。次に反応を
冷却して濃縮し、25mLの1N塩酸に溶解させ、8時間還流
させた。冷却した後、混合物を塩化メチレンで洗浄し、
pHを6N水酸化ナトリウムで14に調整して、水性層を塩化
メチレンで押出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥
させ、蒸発させて、残留物を直接次の段階に使用した。
H.9−フェニルメチレン−10−アザトリシクロ〔4.4.1.0
5.7〕ウンデカン−8−オン 冷却器および窒素入口を備えた25mL丸底フラスコに、
上記のG部からの残留物(68mg)、66mg(0.62ミリモ
ル)のベンズアルデヒド、2mLのエタノール、および10m
gの粉末水酸化ナトリウムを加えた。反応を25分間還流
させ、冷却し、蒸発させた。残留物を塩化メチレンに溶
解させ、水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸
発させた。残留物をシリカゲルの厚層(thick laupr)
プレート上のクロマトグラフにかけ、ヘキサン/酢酸エ
チルで展開して、76mg(73%)の油を得た。1 H NMR(CDCl3,δ):1.4−2.4(n,8H)、2.52、2.63お
よび2.80(多重線,2H)、3.25、3.44および3.59(多重
線,3H)、6.68および6.84(単一線,1H)、7.2−7.4、7.
81および8.00(多重線,5H).13 C NMR(CDCl3,δ):19.4、22.3、25.5、26.3、27.
1、27.2、29.3、29.4、31.9、37.3、45.3、47.0、51.
4、52.3、59.1、116.6、123.1、128.4、129.2、129.3、
130.81、130.87、130.91、131.7、133.9、134.1、145.
8、149.9、207.2、207.5. IR(純粋,cm-1):1730および1710(C=O). MS(%):253(親、100)、170(45)、117(96)、116
(43)、109(80)、67(79). I.9−ジフェニルメチル−10−アザトリシクロ〔4.4.1.0
5.7〕ウンデカン−8−オン 冷却器および窒素入口を備えた100mL三ツ首丸底フラ
スコに:エーテル中の臭化フェニルマグネシウムの3M溶
液0.71mL(4.21ミリモル)を加えた。この溶液を0℃に
冷却し、16mLのトルエン中の818mg(3.24ミリモル)の
9−フェニルメチレン−10−アザトリシクロ〔4.4.1.0
5.7〕ウンデカン−8−オンの溶液を加えた。反応を室
温まであたため、2時間かくはんした後、塩化アンモニ
ウム水溶液で反応を停止させた。反応を酢酸エチルで抽
出し、有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させ
た。残留物を、溶離剤としてヘキサン/酢酸エチルを用
いるシリカゲル上のクロマトグラフにかけて、油を得
た。196mg(18%)。この物質はイソプロパノールから
固体を得させた、融点178−181℃。1 H NMR(CDCl3,δ):1.5−2.7(多重線,10H)、3,62
(m,1H)、4.20(d,J=6,1H)、4.67(d,J=6,1H)、6.
4−6.6および7.1−7.6(m,10H).13 C NMR(CDCl3,δ):19.5、22.8、24.2、28.7、28.
8、29.0、29.5、29.8、36.8、43.6、46.5、46.6、47.
5、48.1、54.7、65.2、70.8、126.2、126.3、126.6、12
6.7、126.99、127.05、127.03、127.05、127.3、127.
5、127.6、127.7、127.8、127.89、127.95、128.0、12
8.2、128.4、127.5、128.7、129.2、129.4、141.0、14
2.3、144.6. IR(純粋,cm-1):1730(C=O) MS(%):332(親+1,<1)、303(45,親CO)、180(4
0)、136(100). J.(+)−シス−9−ジフェニルメチル−N−((2−
メトキシフェニル)メチル)−10−アザ−トリシクロ
〔4.4.1.05.7〕ウンデカン−8−アミン二塩酸塩 冷却器および窒素入口を備えた25mL丸底フラスコに、
179mg(0.54ミリモル)の9−ジフェニルメチル−10−
アザトリシクロ〔4.4.1.05.7〕ウンデカン−8−オン、
111mg(0.81ミリモル)の2−メトキシベンジルアミ
ン、2mgの樟脳スルホン酸、および3mLのトルエンを加え
た。反応を2日還流させ、冷却し、そしてテトラヒドロ
フラン中の9−ボラビシクロ〔3.3.1〕ノナンの0.5M溶
液2.2mL(1.08ミリモル)を加えた。反応を室温で7日
間かくはんし、次に1N塩酸水溶液中に注ぎ、塩化メチレ
ンで抽出した。水性層を6N水酸化ナトリウムでpH14に調
整し、塩化メチレンで抽出した。有機層を硫酸ナトリウ
ム上で乾燥させ、蒸発させて、残留物を、溶離剤として
メタノール/塩化メチレンを使用するシリカゲル上のク
ロマトグラフにかけて油を得た。47mg(19%)。この油
をエーテル中でその塩酸塩に変えて、固体を得た、融点
200−210℃。1 H NMR(CDCl3,δ):1.40(dd,J=8,12,1H)、1.6−2.
1(m,7H)、2.16(m,1H)、2.72(m,1H)、2.85(dd,J
=5,7,1H)、3.02(m,1H)、3.13(m,1H)、3.38(m,1
H)、3.45(dd,J=14.98,2H)、3.58および3.59(単一
線,3H)、3.71(dd,J=7.6,11.7,1H)、4.43(d,J=11.
7)および4.57(d,J=12)(2H)、6.6−6.8および7.0
−7.4(m,14H).13 C NMR(CDCl3,δ):19.7、20.0、26.4、26.7、28.
7、29.0、29.3、29.5、31.9、32.2、33.3、44.4、46.
3、46.5、49.2、52.3、52.7、55.0、55.1、55.2、55.
9、56.6、61.5、63.4、110.0、120.2、125.6、126.3、1
27.6、127.7、127.8、128.0、128.1、128.29、128.33、
128.9、129.0、129.2、143.3、145.6、157.4. IR(純粋,cm-1):1605(C=C) MS(%):452(1,親)、285(100)、276(91)、121
(73)、91(71). C31H36N2O・2HCl・3H2Oとしての計算値:C,64.24、H,7.6
5、N,4.83.実測値:C,63,86,H,7.28、N,4.75

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式: (式中、R1は、5ないし7個の炭素原子を有するシクロ
    アルキル、ピロリル、チエニル、ピリジル、フェニルま
    たは置換フェニルであって、ここで上記置換フェニル
    は、別個にフッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、
    1ないし3個の炭素原子を有するアルキル、1ないし3
    個の炭素原子を有するアルコキシ、カルボキシ、アルコ
    キシ成分中に1ないし3個の炭素原子を有するアルコキ
    シカルボニルおよびベンジルオキシカルボニルから選択
    される1ないし3個の置換基で置換されており; R2は、フリル、チエニル、ピリジル、インドリル、ビフ
    ェニル、フェニルまたは置換フェニルであって、ここで
    上記置換フェニルは、別個にフッ素、塩素、臭素、トリ
    フルオロメチル、1ないし3個の炭素原子を有するアル
    キル、1ないし3個の炭素原子を有するアルコキシ、カ
    ルボキシ、アルコキシ成分中に1ないし3個の炭素原子
    を有するアルコキシカルボニルおよびベンジルオキシカ
    ルボニルから選択される1または2個の置換基で置換さ
    れており;そして R3は、チエニル、フェニル、フルオロフェニル、クロロ
    フェニルまたはブロモフェニルである) の化合物またはその薬学的に受容できる塩。
  2. 【請求項2】R1がフェニルまたは置換フェニルである、
    請求の範囲1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】R1がメトキシフェニルである、請求の範囲
    2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】R1が2−メトキシフェニルである、請求の
    範囲3に記載の化合物。
  5. 【請求項5】R2およびR3が別個にフェニル、4−フルオ
    ロフェニルまたはチエニルから選択される、請求の範囲
    1に記載の化合物。
  6. 【請求項6】R2およびR3の各々がフェニルである、請求
    の範囲5に記載の化合物。
  7. 【請求項7】化合物が(±)−シス−9−ジフェニルメ
    チル−N−((2−メトキシフェニル)−メチル)−10
    −アザトリシクロ[4.4.1.05.7]ウンデカン−8−アミ
    ンである、請求の範囲1に記載の化合物。
  8. 【請求項8】式 (式中、R2は、フリル、チエニル、ピリジル、インドリ
    ル、ビフェニル、フェニルまたは置換フェニルであっ
    て、ここで上記置換フェニルは、別個にフッ素、塩素、
    臭素、トリフルオロメチル、1ないし3個の炭素原子を
    有するアルキル、1ないし3個の炭素原子を有するアル
    コキシ、カルボキシ、アルコキシ成分中に1ないし3個
    の炭素原子を有するアルコキシカルボニルおよびベンジ
    ルオキシカルボニルから選択される1または2個の置換
    基で置換されており;そして R3は、チエニル、フェニル、フルオロフェニル、クロロ
    フェニルまたはブロモフェニルである) の化合物。
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