JP2534944Y2 - 斜板型ポンプの駆動軸支持構造 - Google Patents
斜板型ポンプの駆動軸支持構造Info
- Publication number
- JP2534944Y2 JP2534944Y2 JP1990122183U JP12218390U JP2534944Y2 JP 2534944 Y2 JP2534944 Y2 JP 2534944Y2 JP 1990122183 U JP1990122183 U JP 1990122183U JP 12218390 U JP12218390 U JP 12218390U JP 2534944 Y2 JP2534944 Y2 JP 2534944Y2
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- Japan
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- drive shaft
- swash plate
- needle roller
- roller bearing
- pump
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- Details Of Reciprocating Pumps (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、例えば建設機械用油圧ポンプなどのよう
に、負荷に応じて容量を可変できるようになされた斜板
型ポンプの駆動軸支持構造に関するものである。
に、負荷に応じて容量を可変できるようになされた斜板
型ポンプの駆動軸支持構造に関するものである。
この種の従来の斜板型ポンプにおいては、第4図に示
すように、駆動軸1を、内輪2A,外輪2Bおよび針状コロ2
Cからなる針状コロ軸受2により回転自在に支承する駆
動軸支持構造が一般的に採用されていた(たとえば、実
開昭62-183078号公報など)。
すように、駆動軸1を、内輪2A,外輪2Bおよび針状コロ2
Cからなる針状コロ軸受2により回転自在に支承する駆
動軸支持構造が一般的に採用されていた(たとえば、実
開昭62-183078号公報など)。
また、第5図に示すように、針状コロ軸受2の針状コ
ロ2Cの周面にクラウニング加工を施して、針状コロ軸受
2に局部的な異常荷重が働かないように構成したものも
従来から知られていた。
ロ2Cの周面にクラウニング加工を施して、針状コロ軸受
2に局部的な異常荷重が働かないように構成したものも
従来から知られていた。
上記した従来の斜板型ポンプの駆動軸支持構造のう
ち、第4図に示すものでは、ポンプの負荷、すなわち、
吐出圧力が大きくて、駆動軸1がたわんだとき、針状コ
ロ軸受2に局部的に異常な荷重が作用し、これにより、
針状コロ軸受2の局部磨耗、損傷などをまねき、その寿
命に悪影響を与える。
ち、第4図に示すものでは、ポンプの負荷、すなわち、
吐出圧力が大きくて、駆動軸1がたわんだとき、針状コ
ロ軸受2に局部的に異常な荷重が作用し、これにより、
針状コロ軸受2の局部磨耗、損傷などをまねき、その寿
命に悪影響を与える。
また、第5図に示すものでは、駆動軸1のたわみにと
もなう針状コロ軸受2への局部荷重を軽減できるもの
の、針状コロ2Cに対し、クラウニングという特殊な加工
を要するため、コストアツプになる。
もなう針状コロ軸受2への局部荷重を軽減できるもの
の、針状コロ2Cに対し、クラウニングという特殊な加工
を要するため、コストアツプになる。
この考案は上記実情に鑑みてなされたもので、駆動軸
がたわんでも、針状コロ軸受に与える局部荷重を低減で
き、しかも標準タイプの針状コロ軸受を使用して寿命の
増大を図ることができる斜板型ポンプの駆動軸支持構造
を提供することを目的とする。
がたわんでも、針状コロ軸受に与える局部荷重を低減で
き、しかも標準タイプの針状コロ軸受を使用して寿命の
増大を図ることができる斜板型ポンプの駆動軸支持構造
を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、この考案に係る斜板型ポ
ンプの駆動軸支持構造は、斜板型ポンプの駆動軸が内輪
をもたない針状コロ軸受により回転自在に支承されてい
るとともに、この針状コロ軸受により支承された駆動軸
がテーパー軸に形成されているものである。
ンプの駆動軸支持構造は、斜板型ポンプの駆動軸が内輪
をもたない針状コロ軸受により回転自在に支承されてい
るとともに、この針状コロ軸受により支承された駆動軸
がテーパー軸に形成されているものである。
上記構成によれば、ポンプの駆動軸を支承する針状コ
ロ軸受が内輪をもたない構成であるとともに、この針状
コロ軸受により支承される駆動軸部がテーパー軸に形成
されているので、ポンプの負荷が通常の範囲にあるとき
はポンプ駆動軸のテーパー軸の一部が針状コロ軸受の針
状コロに線接触して両者間にほぼ三角形状のクリアラン
スをもたせつつ、ポンプの負荷が増大して駆動軸がたわ
んだとき、上記テーパー軸を針状コロ軸受の針状コロに
面接触させて、この針状コロ軸受に局部的な異常荷重が
働くことを防止できる。
ロ軸受が内輪をもたない構成であるとともに、この針状
コロ軸受により支承される駆動軸部がテーパー軸に形成
されているので、ポンプの負荷が通常の範囲にあるとき
はポンプ駆動軸のテーパー軸の一部が針状コロ軸受の針
状コロに線接触して両者間にほぼ三角形状のクリアラン
スをもたせつつ、ポンプの負荷が増大して駆動軸がたわ
んだとき、上記テーパー軸を針状コロ軸受の針状コロに
面接触させて、この針状コロ軸受に局部的な異常荷重が
働くことを防止できる。
以下、この考案の一実施例を図面にもとづいて説明す
る。
る。
第1図はこの考案に係る駆動軸支持構造を採用した斜
板型ポンプの断面図を示し、同図において、6は円筒コ
ロ軸受、7は針状コロ軸受で、これら両軸受6,7間に亘
つて駆動軸2が回転自在に支承されている。8はシリン
ダブロツクで、ポンプケーシング4内に上記駆動軸2と
一体回転可能に保持されており、上記駆動軸2の軸心の
周りに間隔を隔てて複数個のピストン9が配設されてい
る。
板型ポンプの断面図を示し、同図において、6は円筒コ
ロ軸受、7は針状コロ軸受で、これら両軸受6,7間に亘
つて駆動軸2が回転自在に支承されている。8はシリン
ダブロツクで、ポンプケーシング4内に上記駆動軸2と
一体回転可能に保持されており、上記駆動軸2の軸心の
周りに間隔を隔てて複数個のピストン9が配設されてい
る。
10は斜板であり、12はシユーで、上記ピストン9の先
端球体部9aに相対回動自在に接合されているとともに、
上記斜板10に面接触状態で回転することにより上記ピス
トン9を駆動軸2の軸心方向に往復運動させてポンプ作
用をおこなわせるように構成している。
端球体部9aに相対回動自在に接合されているとともに、
上記斜板10に面接触状態で回転することにより上記ピス
トン9を駆動軸2の軸心方向に往復運動させてポンプ作
用をおこなわせるように構成している。
13はサーボピストンであり、このサーボピストン13の
紙面垂直方向の移動にともない上記斜板10の傾斜角度を
調整することにより、ポンプの吐出圧力を可変に構成し
ている。なお、第1図中の16はバルブプレートである。
紙面垂直方向の移動にともない上記斜板10の傾斜角度を
調整することにより、ポンプの吐出圧力を可変に構成し
ている。なお、第1図中の16はバルブプレートである。
上記のような構成の可変容量式の斜板型ポンプにおい
て、上記駆動軸2を支承する針状コロ軸受7を第2図に
明示するように、外輪18Aとコロ19Aとからのみなり、内
輪をもたない構成とするとともに、この針状コロ軸受7
により支承される駆動軸部20Aをテーパー軸に形成して
いる。
て、上記駆動軸2を支承する針状コロ軸受7を第2図に
明示するように、外輪18Aとコロ19Aとからのみなり、内
輪をもたない構成とするとともに、この針状コロ軸受7
により支承される駆動軸部20Aをテーパー軸に形成して
いる。
つぎに、上記構成の動作について説明する。
モータ(図示せず)を介して駆動軸2を回転させる
と、ポンプケーシング4内においてシリンダブロツク8
が駆動軸2と一体回転する。この回転にともなつて、シ
ユー12が斜板10に面接触状態で回転移動してピストン9
が駆動軸2の軸心方向に往復運動し、所定のポンプ作用
をおこなう。ここで、サーボピストン13をポンプ負荷に
応じて矢印X-Y方向に移動させて斜板10の傾斜角度を調
整することにより、上記ピストン9の往復運動ストロー
クを変更して吐出圧力がポンプ負荷に見合つた値に制御
される。
と、ポンプケーシング4内においてシリンダブロツク8
が駆動軸2と一体回転する。この回転にともなつて、シ
ユー12が斜板10に面接触状態で回転移動してピストン9
が駆動軸2の軸心方向に往復運動し、所定のポンプ作用
をおこなう。ここで、サーボピストン13をポンプ負荷に
応じて矢印X-Y方向に移動させて斜板10の傾斜角度を調
整することにより、上記ピストン9の往復運動ストロー
クを変更して吐出圧力がポンプ負荷に見合つた値に制御
される。
ところで、ポンプ負荷が増大し、それに応じて吐出圧
力が上昇すると、駆動軸2にたわみxが生じる。そし
て、ポンプ負荷が最大になつたとき、第3図に示すよう
に、駆動軸2のテーパー軸部20Aが針状コロ軸受7のコ
ロ19Aに対して面接触することとなり、したがつて、針
状コロ軸受7に局部的な異常荷重が働くことを防止でき
る。
力が上昇すると、駆動軸2にたわみxが生じる。そし
て、ポンプ負荷が最大になつたとき、第3図に示すよう
に、駆動軸2のテーパー軸部20Aが針状コロ軸受7のコ
ロ19Aに対して面接触することとなり、したがつて、針
状コロ軸受7に局部的な異常荷重が働くことを防止でき
る。
また、上記針状コロ軸受7が内輪をもたない構造であ
るため、その内輪の厚さ分だけテーパー軸部20Aの径を
大きくすることが可能となり、その結果、第1図に示す
ようなポンプにおいては、強度アツプを図れ、信頼性の
向上を達成することができる。
るため、その内輪の厚さ分だけテーパー軸部20Aの径を
大きくすることが可能となり、その結果、第1図に示す
ようなポンプにおいては、強度アツプを図れ、信頼性の
向上を達成することができる。
以上のように、この考案によれば、ポンプ負荷が増大
して駆動軸がたわんだ場合、その駆動軸に形成したテー
パー軸部を針状コロ軸受に対して面接触させて針状コロ
軸受への局部的な異常荷重を軽減することができるの
で、針状コロ軸受の局部磨耗、損傷などの寿命の低下を
抑制できる。しかも、クラウニングなどの特殊加工を必
要とせず、標準タイプの針状コロ軸受を使用できるの
で、コスト的に有利にして寿命の増大を図ることができ
る。
して駆動軸がたわんだ場合、その駆動軸に形成したテー
パー軸部を針状コロ軸受に対して面接触させて針状コロ
軸受への局部的な異常荷重を軽減することができるの
で、針状コロ軸受の局部磨耗、損傷などの寿命の低下を
抑制できる。しかも、クラウニングなどの特殊加工を必
要とせず、標準タイプの針状コロ軸受を使用できるの
で、コスト的に有利にして寿命の増大を図ることができ
る。
第1図はこの考案に係る斜板型ポンプの駆動軸支持構造
をを採用したポンプの断面図、第2図は要部の拡大縦断
面図、第3図はポンプ負荷が増大したときの動作状態を
示す要部の拡大縦断面図、第4図および第5図はそれぞ
れ従来例を示す要部の縦断面図である。 2……駆動軸、7……針状コロ軸受、20A……テーパー
軸部。
をを採用したポンプの断面図、第2図は要部の拡大縦断
面図、第3図はポンプ負荷が増大したときの動作状態を
示す要部の拡大縦断面図、第4図および第5図はそれぞ
れ従来例を示す要部の縦断面図である。 2……駆動軸、7……針状コロ軸受、20A……テーパー
軸部。
フロントページの続き (72)考案者 大西 正貴 兵庫県神戸市西区櫨谷町松本234番地 川崎重工業株式会社西神戸工場内
Claims (1)
- 【請求項1】斜板型ポンプの駆動軸が内輪をもたない針
状コロ軸受により回転自在に支承されているとともに、
この針状コロ軸受により支承された駆動軸がテーパー軸
に形成されていることを特徴とする斜板型ポンプの駆動
軸支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990122183U JP2534944Y2 (ja) | 1990-11-20 | 1990-11-20 | 斜板型ポンプの駆動軸支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990122183U JP2534944Y2 (ja) | 1990-11-20 | 1990-11-20 | 斜板型ポンプの駆動軸支持構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0476974U JPH0476974U (ja) | 1992-07-06 |
JP2534944Y2 true JP2534944Y2 (ja) | 1997-05-07 |
Family
ID=31869982
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990122183U Expired - Fee Related JP2534944Y2 (ja) | 1990-11-20 | 1990-11-20 | 斜板型ポンプの駆動軸支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2534944Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102010042856A1 (de) * | 2010-10-25 | 2012-04-26 | Robert Bosch Gmbh | Pumpe, insbesondere Kraftstoffhochdruckpumpe |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3572860A (en) * | 1969-06-19 | 1971-03-30 | Gen Motors Corp | Modified cylindrical roller bearing |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0430385Y2 (ja) * | 1986-05-13 | 1992-07-22 |
-
1990
- 1990-11-20 JP JP1990122183U patent/JP2534944Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3572860A (en) * | 1969-06-19 | 1971-03-30 | Gen Motors Corp | Modified cylindrical roller bearing |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0476974U (ja) | 1992-07-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |