JP2018021596A - 油圧ポンプ用シェル軸受 - Google Patents
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Abstract
【課題】シェル形の外輪がその一端部を除いて油圧ポンプのハウジングの軸受穴に圧入される油圧ポンプ用シェル軸受において、その軸受穴からはみ出した部分の早期破損を防止する。【解決手段】シェル軸受1のシェル形外輪2の径方向内側に配され、一端部が油圧ポンプのハウジング19の軸受穴19cからはみ出した状態で使用される針状ころ3に対し、その一端からハウジング19の軸受穴19cに入り込む部位の所定位置までの領域Cにクラウニングを形成することにより、外輪2の一端部が矯正されないまま使用されても、外輪2の一端部の内周転走面2aと針状ころ3との間の接触面圧の局所的な上昇を抑えることができ、外輪2や針状ころ3の早期破損を防止できるようにしたのである。【選択図】図2
Description
本発明は、油圧ポンプの回転軸を支持するシェル形針状ころ軸受(以下、「シェル軸受」と称する。)に関する。
油圧回路に作動油を送り出す油圧ポンプの一つとして、斜板式と呼ばれる構造のもの(アキシャルピストンポンプ)がある。図1は斜板式の油圧ポンプの一例を示す。この斜板式油圧ポンプは、回転軸11と、回転軸11の一端部を通し、回転軸11の軸線に対して傾斜した傾斜面12aを有する固定斜板12と、回転軸11と一体に回転するシリンダブロック13と、シリンダブロック13の複数のシリンダボア13aにそれぞれ挿入されるピストン14と、各ピストン14の球頭部14aを保持した状態で固定斜板12の傾斜面12aと摺動しながら各ピストン14および回転軸11と一体に回転するピストンサポート15と、回転軸11の他端部を通し、シリンダブロック13の他端面と摺動する状態で固定されている弁板16とを備えている。
前記回転軸11は、一端部が軸受17を介して固定斜板12に回転自在に支持され、他端部が軸受18を介してハウジング19に回転自在に支持されている。また、シリンダブロック13には各シリンダボア13aから他端面に貫通するシリンダポート13bが設けられており、弁板16を貫通する吸入ポート16aおよび吐出ポート16bが、それぞれシリンダブロック13の各シリンダポート13bをハウジング19に形成されている作動油の吸入通路19aおよび吐出通路19bと連通させている。
回転軸11が回転駆動されると、これと一体にシリンダブロック13、すべてのピストン14およびピストンサポート15が回転する。このとき、ピストンサポート15が固定斜板12の傾斜面12aと摺動しながら回転軸11の軸線に対して傾斜した面内で回転することにより、ピストンサポート15に球頭部14aを保持された各ピストン14が往復運動する。そして、各ピストン14の往復運動により、作動油がハウジング19の吸入通路19aから弁板16の吸入ポート16aを介してシリンダブロック13の一部のシリンダポート13bおよびシリンダボア13a内に吸入されると同時に、シリンダブロック13の他のシリンダボア13aおよびシリンダポート13bから弁板16の吐出ポート16bを介してハウジング19の吐出通路19bへ作動油が吐出される。
このような斜板式の油圧ポンプでは、回転軸11の他端部を支持する軸受18として、ハウジング19の軸受穴19cに圧入されるシェル形の外輪と、外輪の径方向内側に配される複数の針状ころとを備えたシェル軸受(例えば、特許文献1参照。)が使用される場合がある。
上記のように斜板式の油圧ポンプの回転軸を支持する軸受としてシェル軸受を用いる場合、省スペースや位置決めのしやすさ等の理由により、シェル軸受はその軸方向の一端が弁板の一端面の近くに位置し、各針状ころの一端部がハウジングの軸受穴からはみ出した状態で組み込むが、弁板にはシェル軸受の外輪に対するしめしろを与えないことが多い。弁板とシェル軸受の外輪との間にしめしろを設定しないのは、弁板を交換して油圧ポンプの吐出圧を変更する際に、その弁板の交換作業を容易に行えるようにするためである。
ところで、シェル軸受は、一般に、その外輪をハウジング等の固定部材の軸受穴に圧入することにより外輪形状を必要な精度に矯正することを前提として製造されている。このため、油圧ポンプのハウジングと弁板の内側に組み込んだシェル軸受では、上記のように外輪と弁板との間にしめしろが設定されていない場合、弁板の径方向内側に位置する外輪の一端部が矯正を受けず、必要な精度がないまま使用されることになり、外輪の一端部(未矯正部分)の内周転走面と針状ころとの間の接触面圧が局所的に大きくなって、外輪や針状ころが早期破損するおそれがある。
そこで、本発明は、シェル形の外輪がその一端部を除いて油圧ポンプのハウジングの軸受穴に圧入される油圧ポンプ用シェル軸受において、その軸受穴からはみ出した部分の早期破損を防止することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するために、シェル形の外輪と、前記外輪の径方向内側に配される複数の針状ころとを備え、前記外輪がその一端部を除いて油圧ポンプのハウジングの軸受穴に圧入され、前記各針状ころの一端部が前記軸受穴からはみ出した状態で、前記油圧ポンプの回転軸を支持する油圧ポンプ用シェル軸受において、前記針状ころは、少なくともその一端から前記軸受穴に入り込む部位の所定位置までの領域にクラウニングが形成されている構成を採用した。ここで、クラウニングとは、針状ころのような円筒体において軸方向中央側から端面側にかけて次第に小径となる形状のことをいう(以下同じ)。
すなわち、油圧ポンプ用シェル軸受の各針状ころに対し、少なくとも油圧ポンプのハウジングの軸受穴からはみ出す一端部にクラウニングを形成することにより、シェル軸受の外輪の一端部が矯正されなくても、その外輪の一端部の内周転走面と針状ころとの間の接触面圧の局所的な上昇を抑えられるようにしたのである。
上述したように、本発明の油圧ポンプ用シェル軸受は、そのシェル形外輪の径方向内側に配される針状ころに対し、少なくとも油圧ポンプのハウジングの軸受穴からはみ出す一端部にクラウニングを形成したものであるから、外輪の一端部が矯正されなくても、外輪と針状ころとの間の接触面圧の局所的な上昇を抑えて、外輪や針状ころの早期破損を防止することができ、長期間安定して使用できる。
以下、図面に基づき、本発明の実施形態を説明する。実施形態の油圧ポンプ用シェル軸受1は、図1に示した一般的な斜板式の油圧ポンプにおいて、回転軸11の他端部を支持する従来の軸受18の代わりに組み込まれるものである。このシェル軸受1が組み込まれる油圧ポンプは、前述のように、回転軸11と、固定斜板12と、シリンダブロック13と、複数のピストン14と、ピストンサポート15と、弁板16と、ハウジング19とを備えたものであり、これらの各部品の配置、機能および油圧ポンプ全体の動作についても前述の通りであるので、詳細な説明を省略する。
このシェル軸受1は、図2に示すように、シェル形の外輪2と、外輪2の径方向内側に配される複数の針状ころ3と、各針状ころ3を転動自在に保持する保持器4とを備えている。その外輪2は、内周側に針状ころ3が転走する転走面2aが形成されており、軸方向両端には各針状ころ3および保持器4の軸方向への移動を規制する内向きの鍔部2b、2cが設けられている。
そして、その軸方向の一端が弁板16の一端面の近くに位置し、外輪2が一端部を除いてハウジング19の軸受穴19cに圧入され、各針状ころ3の一端部が軸受穴19cからはみ出した状態で油圧ポンプに組み込まれて、回転軸11の他端部を支持するようになっている。このとき、外輪2は、ハウジング19の軸受穴19cに圧入された部位がその圧入によって必要な精度に矯正される一方、一端部すなわち弁板16の径方向内側に位置する部位が、外輪2に対するしめしろを与えられていない弁板16との間に径方向隙間を生じ、矯正を受けない状態で組み込まれている。
ここで、前記各針状ころ3は、その一端からハウジング19の軸受穴19cに入り込む部位の所定位置までの領域(図2に示すCの範囲)にクラウニングが形成され、組立状態ではそのクラウニングが形成された部位が外輪2の転走面2aと接触しないようになっている。
したがって、前記のように外輪2の一端部が矯正されないまま使用されても、外輪2の一端部の内周転走面2aと針状ころ3との間で接触面圧が局所的に上昇して外輪2や針状ころ3が早期破損するおそれは少なく、安定して長期間使用することができる。
なお、上述した実施形態では、針状ころ3の軸方向の一端側のみにクラウニングを形成したが、クラウニングは針状ころの軸方向両側に形成するようにしてもよい。その場合、両側のクラウニングの長さやドロップ量(クラウニングが形成された領域の最大径と最小径の差)は異なってもよい。
また、クラウニング形状(クラウニングが形成された領域の軸方向断面の外形)は、単一のR形状に限らず、曲率半径の異なる複数のR形状を連続させたもの等で、軸方向中央側から端面側にかけて次第に小径となる形状であればよい。
また、本発明は、実施形態のような保持器を備えたシェル軸受だけでなく、針状ころを総ころ状態で組み込んで保持器をなくしたタイプのシェル軸受にも、もちろん適用することができる。
1 シェル軸受
2 外輪
2a 転走面
3 針状ころ
4 保持器
11 回転軸
12 固定斜板
13 シリンダブロック
14 ピストン
15 ピストンサポート
16 弁板
19 ハウジング
2 外輪
2a 転走面
3 針状ころ
4 保持器
11 回転軸
12 固定斜板
13 シリンダブロック
14 ピストン
15 ピストンサポート
16 弁板
19 ハウジング
Claims (1)
- シェル形の外輪と、前記外輪の径方向内側に配される複数の針状ころとを備え、前記外輪がその一端部を除いて油圧ポンプのハウジングの軸受穴に圧入され、前記各針状ころの一端部が前記軸受穴からはみ出した状態で、前記油圧ポンプの回転軸を支持する油圧ポンプ用シェル軸受において、
前記針状ころは、少なくともその一端から前記軸受穴に入り込む部位の所定位置までの領域にクラウニングが形成されていることを特徴とする油圧ポンプ用シェル軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016152816A JP2018021596A (ja) | 2016-08-03 | 2016-08-03 | 油圧ポンプ用シェル軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016152816A JP2018021596A (ja) | 2016-08-03 | 2016-08-03 | 油圧ポンプ用シェル軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018021596A true JP2018021596A (ja) | 2018-02-08 |
Family
ID=61165407
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016152816A Pending JP2018021596A (ja) | 2016-08-03 | 2016-08-03 | 油圧ポンプ用シェル軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2018021596A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210030879A (ko) | 2019-09-10 | 2021-03-18 | 나부테스코 가부시키가이샤 | 유체 기계 및 건설기계 |
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2016
- 2016-08-03 JP JP2016152816A patent/JP2018021596A/ja active Pending
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KR20210030879A (ko) | 2019-09-10 | 2021-03-18 | 나부테스코 가부시키가이샤 | 유체 기계 및 건설기계 |
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