JP2534730Y2 - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JP2534730Y2
JP2534730Y2 JP239093U JP239093U JP2534730Y2 JP 2534730 Y2 JP2534730 Y2 JP 2534730Y2 JP 239093 U JP239093 U JP 239093U JP 239093 U JP239093 U JP 239093U JP 2534730 Y2 JP2534730 Y2 JP 2534730Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、超音波診断装置に係
り、特に表示モニタに複数の画像を表示させることがで
き、前記画面に計測マークを表示させて計測を行うこと
ができる超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から超音波診断装置には、被検体断
面を表示するBモードや運動体の時間的変化を表示させ
るMモード等が存在する。そして、医師等の診断者が診
断しやすくするために1つのモニタ画面に複数の画像を
表示させることもなされており、表示される画像の数に
応じて、2Bモード、3Bモード、2Mモードというよ
うに呼ばれている。
【0003】また、超音波診断装置は、例えばBモード
において、被検体のある部分の距離を測定しようとする
場合に、画像上に+、×等の計測マークを表示させて距
離等を測定する機能を有している。
【0004】ここで、複数のBモード画像を表示させ
て、距離の測定を行う場合、従来の超音波診断装置では
以下のように機能していた。
【0005】すなわち、2Bモードを例にとって説明す
ると、図11(a)に示すように、2Bモードスイッチ
を押してモニタの左側に画像を表示させる。ここで、左
側画像の右上方の黒点は、装置が左側の画像を認識して
いることを示すものである。すなわち、左側の画像が認
識画像である。次にフリーズスイッチを押して画像を固
定した上で+マークスイッチを押すと画面上に+マーク
が表れるので、+マークをマークレファレンススイッチ
(REF)を押すことにより分離させて、図11(b)
に示すように、計測を行う。ここで、画面中実線はリア
ル画像を点線はフリーズ画像を示す。なお、図11に示
すのは、距離を計測する場合であり、その他、マークが
軌道を描いた周囲の長さや囲まれた面積等を計測するこ
とができる。
【0006】次に、セレクトスイッチを押すと、図11
(c)に示すように、認識される画像が右側に移り、
なわち右側の画像が認識画像となり、フリーズスイッチ
を押すことによって、フリーズが解除され、右側がリア
ル画像になる。その後、図11(d)に示すように、同
じようにしてマークを表示させて計測を行う訳である
が、ここで、図11(c)に示すように、認識画像が左
から右に移った時、又は認識画像レンジを変化させた時
に、左側で計測に使用したマークや計測を行って得たデ
ータが消去されてしまう。
【0007】従って、左側で一旦得たデータを画面上に
表示させるには、図11(e)に示すように、セレクト
スイッチを押して左側の画像を認識し、異なるマークの
×マークを表示させて計測を行うことになる。そして、
図11(f)に示すように、左側の画像のレンジを変化
させると、全画面上にあったすべてのマークと計測デー
タが消去され、その後、左側画面に×マークが表示され
る。
【0008】ここで、従来の超音波診断装置は、画像レ
ンジが変更になった場合に、全画面のマークとデータを
消去してしまうというリセット起動の機能を有してお
り、例えば、図11(f)では、左側画面の画像レンジ
が変化しているので全画面がリセット起動され、また、
図11(c)では、認識画像が左側から右側に移った時
に、右側画像の画像レンジが変化したとみなしてリセッ
トする。このリセット起動は、左右2つの画像を繋げて
診断するという用途に資するために設けられたものであ
る。
【0009】また、従来の超音波診断装置によれば、あ
る計測マークの移動範囲は計測起動時の画像状態によっ
ていた。すなわち、例えば、2Bモードの場合、計測起
動時に左右の画像のレンジが異なる(すなわち、画像非
結合状態にある)場合には、計測マークの移動範囲は左
右のいずれかの画像のみであった。すなわち、図12
(a)に示すように、左右のレンジが異なっている状態
で左側の画像を認識している状態では、図12(b)に
示すように、左側に表示されたマークは左側の画像範囲
のみ移動することができ、次に、右側の画像を起動させ
た場合には、図12(c)に示すように、マークの移動
範囲は右側の画像範囲のみとなる。
【0010】ここで、超音波診断においては、あるモー
ドを複数表示させ、その複数の画像をレンジを同じにす
ることにより繋げて画像結合状態として診断するという
方法が採られる場合がある。例えば、2Bモードにおい
て、左側に胎児の上半身を表示して診断し、次に、右側
に胎児の下半身の画像を表示して診断し、その上で、両
側の画像を繋げて胎児の身長等を計測する場合等であ
る。従来の超音波診断装置は、計測起動時に左右のレン
ジが同じ場合には、左右の表示画像全体にマークが移動
できるように設計されており、図12(a)〜図12
(c)に示すように、左側の画面で計測を行い、次に、
右側の画面で異なるレンジで表示して計測を行い、図1
2(d)に示すように、左右のレンジを同じにするため
に右側のレンジを変化させると、前述したように、画像
レンジの変化となるので、全面のマークとデータがクリ
アされ、リセット起動されるが、この場合には、左右の
レンジが同じとなるので、両側の画面を繋げた画面の中
央にマークが表示される。これは、計測起動時に左右の
レンジが同じ場合には、左右の表示画像全体にマークが
移動できるように設計されているからである。
【0011】以上のような動作をフローチャートに従っ
て説明すると、以下のようになる。すなわち、計測起動
の場合には、図13に示すように、起動する計測タイ
プ、マーク種別を決定し(ステップ040)、表示画像
モードによりレンジ、マーク移動範囲を設定する(ステ
ップ041)。例えば、、左右のモードが異なる場合
や、モードが同じでもレンジが異なる場合には、左右を
画像結合状態にはできないので、例えば、2Bモードの
場合には、左右いずれかの画像範囲内に限られ、一方、
左右のモードが同一で、レンジが同じ場合には、2Bモ
ードの場合には全画面が移動範囲になる。次に、計測処
理指示Code=起動を設定し(ステップ042)、以
下の実行レベルに移る(ステップ043)。
【0012】画像レンジが変化する場合には、図14に
示すように、画像レンジが変化した画像を設定し(ステ
ップ060)、その画像上でそれまで実行していた全計
測タイプ、マーク種別を決定して(ステップ061、0
62、063)、計測処理指示Code=終了を設定し
て(ステップ064)、画面上全領域のマークとデータ
の消去を実行レベルに移行する(ステップ065)。ま
た、画像レンジ切り替わった直前に実行状態であった
計測タイプ、マーク種別を設定して(ステップ06
6)、計測処理指示Code=起動を設定し(ステップ
067)、実行レベルに移行する(ステップ068)。
以上のようにしてリセット起動を行う。
【0013】更に、マーク移動の場合には、図15に示
すように、マーク移動の対象となる計測タイプ、マーク
種別を決定し(ステップ050)、マーク移動量である
X,Yを設定した上で(ステップ051)計測処理指示
Code=マーク移動を設定して(ステップ052)、
実行レベルに移行する(ステップ053)。
【0014】実行レベルについては、図16に示すよう
に、計測起動の場合には、指定されたタイプのマークを
指定された移動範囲の中央に表示し(ステップ07
0)、計測結果を画面上の計測結果表示エリアに表示す
る(ステップ071)。マーク移動の場合には、マーク
移動変化量(X,Y)を現在表示している位置座標
(x,y)に加算し(ステップ072)、現在表示して
いるマークを消去し(ステップ073)、移動後のマー
クを表示することになる(ステップ074)。画像レン
が変化する場合には、指定された計測タイプ、マーク
が全部終了するまで、指定された計測タイプ、マークを
消去して、結果表示エリア内の該当する項目(例えば、
計測データ)を消去する(ステップ075、076、0
77)。
【0015】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、リセッ
ト起動にしてしまうと、測定済みのマークやデータが消
去されてしまうために、写真等に記録するために再度、
左側の画面で測定を行わなければならず、操作性が悪
く、診断時間がかかり、診断者及び患者の負担を大きく
していた。
【0016】そこで、本考案は、表示モニタに複数の画
面を表示させ、前記画面にマークを表示して計測を行い
計測データを表示モニタに表示させる超音波診断装置に
おいて、既に測定したマークやデータを消去せず、操作
性に優れた超音波診断装置を提供することを目的とす
る。
【0017】また、従来例では、全画面をリセット起動
するので、複数画像のレンジを同じにするためにいずれ
かのレンジを変化させた場合には、マークが画面中央に
表れて、計測を始めから開始することになるが、本考案
が行うように、既に測定したマークやデータを残してお
くようにすると、左右を画像結合状態にするためにレン
ジを変化させた画像以外の画像上にはマークやデータが
残存している。
【0018】しかし、従来のように、計測起動時の画像
状態によることとすると、前述の残存しているマークは
左側画面内のみしか移動できないので、画面全体に表示
された画像を計測できず著しく不都合となる。
【0019】そこで、本考案は、計測起動時のマークの
移動範囲を変化させることができる超音波診断装置を提
供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本考案は、第1には、
一画面内に複数の超音波画像を表示可能であり、画
表示された計測マークを移動設定して計測した結果が
計測データとして画面内に表示させる超音波診断装置に
おいて、前記同一画面内の複数の超音波画像のうちで、
前記計測マークの現出が可能とされかつレンジ切替えが
可能とされる認識画像を選択するための認識画像選択手
段と、前記認識画像が切り替えられた場合には切替え前
の認識画像上の計測マーク及びそれに対応する計測デー
タの表示を残存させ、前記認識画像の画像レンジが変更
された場合には、当該認識画像上から計測マークのみを
消去し、前記認識画像の画像レンジが変更された後に計
測マークが新たに移動設定された場合にはそれまでの計
測データを消去して新たに移動設定された計測マークに
対応する計測データを表示する表示制御手段と、を含む
ことを特徴とするものである。
【0021】また、第2には、上記超音波診断装置にお
いて、前記認識画像の画像レンジとそれに隣接する超音
波画像の画像レンジとが異なる場合には前記認識画像内
を計測マーク移動可能範囲として設定し、それらの画像
レンジが同一の場合には画像レンジが同一の複数の画像
内を計測マークの移動可能範囲として設定する移動範囲
制御手段を含むことを特徴とするものである。
【0022】
【作用】本考案における超音波診断装置における第1の
構成においては、認識画像選択手段を有することから、
同一画面内の複数の超音波画像のうちで、計測マークの
現出が可能とされかつレンジ切替えが可能とされる計測
対象の認識画像を選択することができる。表示制御手段
は、認識画像が切り替えられた場合には切替え前の認識
画像上の計測マーク及びそれに対応する計測データの表
示を残存させ、認識画像の画像レンジが変更された場合
には、当該認識画像上から計測マークのみを消去し、そ
の認識画像の画像レンジが変更された後に計測マークが
新たに移動設定され再度測定された場合にはそれまでの
計測データを消去して新たに移動設定された計測マーク
に対応する計測データを表示するので、画像レンジが変
化しない画像の計測マークや計測データ及び画像レンジ
が変化した画像の計測データは残る。従って、再測定の
手間を省くことができる。
【0023】また、第2の構成においては、移動範囲制
御手段により、認識画像の画像レンジとそれに隣接する
超音波画像の画像レンジとが異なる場合には認識画像内
を計測マーク移動可能範囲として設定し、それらの画像
レンジが同一の場合には画像レンジが同一の複数の画像
内を計測マークの移動可能範囲として設定されるので、
計測起動時の移動範囲に拘束されず、隣接する画像の画
像レンジが同じになったときには、画面上に存在してい
る計測マークを他の画面にも移動させることができる。
【0024】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図を用いて説明
する。
【0025】本考案における超音波診断装置は、表示モ
ニタに複数の画面を表示させて、その画面に計測マーク
(以下、「マーク」とする)を表示して計測を行い、ま
た計測により得た計測データを表示モニタに表示させる
機能を有するが、図1に示すように、表示状況保持手段
としての表示状況テーブル3と、マーク情報保持手段と
してのTOCB5と、マーク消去手段7と、移動範囲拡
張手段9を有することを特徴とし、これらの手段を用い
て後述するように計測マーク及び計測データの表示が制
御される。
【0026】ここで、表示状況テーブル3は、図2に示
すように、ヘッダとこれに続く各ブロックから構成され
ており、ヘッダ10は、表示エリアにおける現表示文字
総数のデータを有する「表示文字総数」と、計測表示エ
リアのウインドウ位置についての情報を格納する「表示
エリア位置情報」等の各エリアを有し、ブロック20
は、現在選択されている計測項目の起動状態(例えば、
0:使用禁止、1:実行状態、2:待ち状態、3:スケ
ール不一致終了、4:終了)を示す「起動ステータ
ス」、距離計測、面積計測等の「計測種別」、マークの
種別(例えば、0:+、1:×、等)を示す「マーク種
別」、後述するTOCBのアドレスについての情報を格
納する「TOCBアドレス」、各計測項目の相対的な表
示優先順位についてのデータを格納する「表示順位」、
「マーク制御ブロックポインタ」、「表示制御ブロック
ポインタ」等からなり、このブロックは、画面に表示さ
れる各計測種別の計測マークごとに生成される。また、
マーク制御ブロック30は、表示されているマークの現
在の位置についてのデータを格納するもので、このデー
タはTOCBからの情報により、逐次更新される。
【0027】ここで、「第1マークステータス」及び
「第2マークステータス」は、マークのアクティブ状態
についてのデータを格納し、カレントマークポジション
X−1とカレントマークポジションY−1、カレントマ
ークポジションX−2とカレントマークポジションY−
2がそれぞれ1つのマークの位置情報に対応する。例え
ば、距離計測を行う場合には、1つのマークを分離させ
て2つのマーク間の直線距離を計測するが、それらのマ
ークの一方が、カレントマークポジションX−1とカレ
ントマークポジションY−1、他方が、カレントマーク
ポジションX−2とカレントマークポジションY−2に
対応することになる。角度計測を行うには4つのマーク
を表示させることが必要であるが、第2マークステータ
ス以下の各カレントマークポジションは、他の2つのマ
ークの位置情報を保持するものである。また、前記表示
制御ブロックポインタは、マークの表示に関するデータ
を保持するものであり、例えば、表示ステータスは、計
測値の表示許可・不許可についての情報が格納され、表
示順位は、表示の優先順位についての情報が格納されて
いる。各ブロックは各計測種別の各マークごとに生成さ
れる。
【0028】次に、前述したTOCB5は、入力手段1
により各計測マークが計測起動されるごとに各マークご
とに生成され、図3及び図4に示すように構成される。
マークの種別は、図3に示す「移動マーク登録番号」、
「固定マーク登録番号」で識別される。また、「Too
l Code」は距離計測、面積計測、角度計測等の計
測種別についての情報を格納し、「マークステータス」
は、例えば、マークが分離されているか否か等の情報が
保持される。「表示プレーン」はグラフィック用メモリ
の選択に関する情報を保持し、「画像表示エリア」は、
マークの移動範囲についての情報が格納され、「画像フ
ァクタ」には、縦、横のレンジについての情報が格納さ
れ、「移動マーク座標」、「固定マーク座標」には、マ
ークの現在位置の情報が格納されている。ここで、例え
ば、距離計測を行う場合には、あるマークを表示させ、
そのマークを2つに分離して、一方を固定し、他方を移
動させて所望の距離を計測するが、その固定されたマー
クについての情報が「固定マーク座標」に、移動するマ
ークについての情報が「移動マーク座標」に保持されて
いる。また、図4の「移動マーク補助線タイプ」と「固
定マーク補助線タイプ」は、主にドプラ画像における計
測を容易にするために設けられたもので、「表示ガイド
ポイント間隔」は、例えば、距離計測時におけるマーク
間のドット間隔を格納するものであり、「表示ガイドポ
イント数」は、マーク間のポイント数についてのデータ
を保持するものである。また、「計測値」は、計測され
た値についての情報を格納するものである。
【0029】ここで、上記表示状況テーブルにおけるマ
ーク制御ブロックに格納されるマークの座標位置につい
ての情報は、上記TOCBにおける「移動マーク座
標」、「固定マーク座標」のデータを取り込んで逐次更
新される。
【0030】また、表示制御手段の主要構成であるマー
ク消去手段7は、例えば認識画像の画像レンジが変更さ
れた場合に、切替え前の認識画像の表示範囲にいかなる
マークが存在するかを前記表示状況テーブル3のマーク
制御ブロック30から検索し、当該認識画像上からその
計測マークのみを消去する。
【0031】更に、移動範囲制御手段の主要構成である
移動範囲拡張手段9は、マークが移動した際に隣接する
画像の画像レンジが同一で、移動しようとする距離が他
の画像までの移動になる場合には、前記TOCBにおけ
る「画像表示エリア」の保持情報を変更して、移動範囲
を拡張させる。画像状態が同一か否かは、マークが移動
するタイミングで監視され、またマーク移動が画像間移
動になるか否かについても、トラックボールの回転角度
に応じてマーク移動のタイミングで監視される。なお、
移動範囲制御手段は、認識画像の画像レンジとそれに隣
接する超音波画像の画像レンジとが異なる場合には、認
識画像内を計測マーク移動可能範囲として設定する。
【0032】本考案に基づく超音波診断装置の作動状況
を、2Bモードにおいて距離計測を行う場合を例にとっ
て表示モニタに表れる画像の状態に従い説明する。ま
ず、画像レンジが変化する場合について、図5を使用し
て説明する。図5(a)に示すように、2Bモードスイ
ッチを押してモニタの左側に画像を表示させる。ここ
で、従来例の場合と同様に、左側画面の右上方の黒点
は、装置が左側の画像を認識していることを示すもので
ある。次に、フリーズスイッチを押して画像を固定した
上で(画面中の実線はリアル画像を点線はフリーズ画像
を示す。)+マークスイッチを押すと画面上に+マーク
が表れるので、+マークをマークレファレンススイッチ
(REF)を押すことにより分離させて、図5(b)に
示すように、計測を行う。
【0033】次に、認識画像選択手段であるセレクトス
イッチを押すと、図5(c)に示すように、認識される
画像が右側に移り、フリーズスイッチを押すことによっ
て、フリーズが、解除され、右側の認識画像がリアル画
像になる。本実施例に係る超音波診断装置においては、
その際、左側の画像におけるマークと計測データは消去
されずに画面上に残る。従って、写真撮影等に際して再
度計測を行う手間を省くことができる。その後、×マー
クを表示させて計測を行うわけであるが、図5(d)に
示すように、計測データは+マークのデータの下に並ん
で表示される。なお、上記セレクトスイッチにより、同
一画面内の複数の超音波画像のうちで、計測マークの現
出が可能な認識画像を選択できると共に、後述するよう
に認識画像のレンジ切替えも可能とされる。
【0034】次に、図5(e)に示すように、セレクト
スイッチを押して再度左側の画面を認識し、レンジを変
更すると、左側の画面の画像レンジが変更されるので、
表示制御手段の主要構成であるマーク消去手段7が、図
5(e)に示すように、画像レンジが変更された画像の
表示範囲、すなわち左側画像に存在するマークの種別を
表示状況テーブル7のマーク制御ブロック30より検索
し、そのマークのみを消去し、計測されたデータは画面
上に保持する。
【0035】次に、左右の画面のレンジを同じにして画
像結合状態にする場合について、図6を使用して説明す
ると、図6(a)に示すように、まず、左右異なるレン
ジに左側画面を認識して、距離計測を行う場合から説明
すると、左右異なるレンジなので、TOCB5における
画像表示エリアの情報はそのままで、+マークの移動範
囲は左側画面中のみである。次に、右側の画面を認識し
て(図6(c))、右側画面のレンジを変更し(この場
合、左側画面のマークと計測データは残っている)、図
6(d)に示すように左右のレンジが同一になったとす
る。すると、マークが移動しようとするタイミングで、
移動範囲制御手段の主要構成である移動範囲拡張手段9
が、左右のレンジが同じか否か、移動距離が画像間移動
になるか否かを検索し、左右のレンジが同じで、移動距
離が画像間移動になる場合には、+マークについてのT
OCB5の画像表示エリアを左右二画面分に拡張して、
右側にもマークが移動できるようにする。これは、右側
画像のレンジを変更したときに、画像レンジが変更さ
れるのは右側の画面だけであるので左側の画像上のマー
クは、消去されないが、左右のレンジが同じになっても
左側画面にあるマークが移動できないのは不都合である
ことから、上記したような移動範囲拡張手段9を設けて
残存していたマークが移動できるようにしたものであ
る。
【0036】本考案に係る超音波診断装置の作動状態を
フローチャートに基づいて説明すると、以下のようにな
る。すなわち、図7に示すように、計測起動の場合につ
いて説明すると、まず、計測する計測タイプ、マーク種
別を決定するが、その際に、このマークに対応するTO
CBが生成され、計測タイプ、マーク種別が該TOCB
に設定される(ステップ001)。そして、表示画像モ
ードにより、予め決められた画像ファクタ(レンジ)
と、マーク移動範囲がTOCBに設定され(ステップ0
02)、計測処理指示Code=起動が設定されて(ス
テップ003)、以下の実行レベルに移行する(ステッ
プ004)。画像レンジが変化した場合には、図8に示
すように、画像レンジが変更した画像を設定し(ステッ
プ020)、マーク消去手段8が、画像範囲内に存在す
る計測種別、マーク種別を表示状況テーブルから検索し
て(ステップ021)、その計測処理指示Code=ス
ケール不一致終了を設定して(ステップ022)、実行
レベルに移行させる(ステップ023)。また、マーク
移動の場合について説明すると、図9に示すように、マ
ーク移動の対象となる計測タイプ、マーク種別の決定及
びマーク移動量の設定は従来と同様であるが(ステップ
010、011)、移動範囲拡張手段9が、左右の画像
の画像レンジが同一で、移動データと移動するマークの
現座標を加算した結果が画像間移動になるか否かを判断
して(ステップ012)、画像レンジが同一で、画像間
移動になる場合には、TOCB内の移動範囲を更新する
(ステップ013)。その後、計測処理指示Code=
マーク移動を設定し(ステップ014)、実行レベルに
移行する(ステップ015)。
【0037】更に、実行レベルにおいては、図10に示
すように、計測起動に際しては、TOCB内に設定され
た計測タイプ、マーク種別をTOCB内に設定された移
動マーク座標値が示す位置に表示するようにし(ステッ
プ030)、更には、起動した計測タイプ、マーク種別
を表示状況テーブル3に送り(ステップ031)、また
計測結果を表示エリアに表示する(ステップ032)。
また、マーク移動においては、マーク移動変化量を加算
し、現在表示しているマークを消去し、移動後のマーク
を表示する点は従来と同様であるが(ステップ033、
034、035)、マークの新たな位置座標を表示状況
テーブル3に送り、データを更新する点が異なる(ステ
ップ036)。また、画像レンジが変更される場合に
は、指定された計測タイプについてのマークの消去が全
部終了するまで、消去の処理を行うことになる(ステッ
プ037、038)。
【0038】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の超音波診
断装置によれば、画像レンジが変化した画像のマークの
みが消去され、画像レンジが変化しない画像の計測マー
クや計測データ及び画像レンジが変化した画像の計測デ
ータは残るので、写真撮影時の再計測の手間が省け計測
時間が短縮でき、診断者及び患者の負担を軽減すること
ができる。
【0039】また、移動範囲制御手段を設けた場合に
は、計測起動時の移動範囲に拘束されず、隣接する画像
状態が同じになったときに、画面上に存在していた計測
マークを他の画面にも移動させることができるので、請
求項1の考案の場合に、画像状態が変化しない画像に
は、計測マークが残存していることから、そのマークを
有効に利用して計測することができ、計測時間を短縮す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る超音波診断装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】本考案に係る表示状況テーブルの構成を示す説
明図である。
【図3】本考案に係るTOCBの構成を示す説明図であ
る。
【図4】本考案に係るTOCBの構成を示す説明図であ
る。
【図5】本考案に係る超音波診断装置の動作を説明する
ための説明図である。
【図6】本考案に係る超音波診断装置の動作を説明する
ための説明図である。
【図7】本考案に係る超音波診断装置の動作を説明する
フローチャートである。
【図8】本考案に係る超音波診断装置の動作を説明する
フローチャートである。
【図9】本考案に係る超音波診断装置の動作を説明する
フローチャートである。
【図10】本考案に係る超音波診断装置の動作を説明す
るフローチャートである。
【図11】本考案に係る超音波診断装置の動作を説明す
るための説明図である。
【図12】本考案に係る超音波診断装置の動作を説明す
るための説明図である。
【図13】本考案に係る超音波診断装置の動作を説明す
るフローチャートである。
【図14】本考案に係る超音波診断装置の動作を説明す
るフローチャートである。
【図15】本考案に係る超音波診断装置の動作を説明す
るフローチャートである。
【図16】本考案に係る超音波診断装置の動作を説明す
るフローチャートである。
【符号の説明】
1 入力手段 3 表示状況テーブル 5 TOCB 7 マーク消去手段 9 移動範囲拡張手段

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一画面内に複数の超音波画像を表示
    能であり、画表示された計測マークを移動設定
    て計測した結果が計測データとして画面内に表示させる
    超音波診断装置において、前記同一画面内の複数の超音波画像のうちで、前記計測
    マークの現出が可能とされかつレンジ切替えが可能とさ
    れる認識画像を選択するための認識画像選択手段と、 前記認識画像が切り替えられた場合には切替え前の認識
    画像上の計測マーク及びそれに対応する計測データの表
    示を残存させ、前記認識画像の画像レンジが変更された
    場合には、当該認識画像上から計測マークのみを消去
    し、前記認識画像の画像レンジが変更された後に計測マ
    ークが新たに移動設定された場合にはそれまでの計測デ
    ータを消去して新たに移動設定された計測マークに対応
    する計測データを表示する表示制御手段と、 を含む ことを特徴とする超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の超音波診断装置におい
    て、前記認識画像の画像レンジとそれに隣接する超音波画像
    の画像レンジとが異なる場合には前記認識画像内を計測
    マーク移動可能範囲として設定し、それらの画像レンジ
    が同一の場合には画像レンジが同一の複数の画像内を計
    測マークの移動可能範囲として設定する移動範囲制御手
    段を含む ことを特徴とする超音波診断装置。
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