JP2534348Y2 - 一方向クラッチ - Google Patents
一方向クラッチInfo
- Publication number
- JP2534348Y2 JP2534348Y2 JP1990107365U JP10736590U JP2534348Y2 JP 2534348 Y2 JP2534348 Y2 JP 2534348Y2 JP 1990107365 U JP1990107365 U JP 1990107365U JP 10736590 U JP10736590 U JP 10736590U JP 2534348 Y2 JP2534348 Y2 JP 2534348Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clutch
- circumferential direction
- return spring
- outer race
- race
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Description
【産業上の利用分野】 本考案は、ローラまたはボール式の一方向クラッチに
関するものである。
関するものである。
従来の技術として、第2図に示す構造のものがあっ
た。 第2図において、1および2は互いに同軸に嵌合した
インナレースおよびアウタレースである。 上記インナーレース1はその外周面を円形に形成し、
また上記アウタレース2はその内周の周方向に、軸心方
向に突出する6個のレッグ部3と各レッグ部3間にて半
径方向外方に凹む6個のクラッチ室4とを形成する。 上記各レッグ部3の軸心端はインナーレース1の外周
面に接近させ、また上記各クラッチ室4の内面4aは右回
転方向に向かって次第に軸心方向に傾斜させて半径方向
の間隙を右回転方向に向かって次第に縮小させる。 上記各クラッチ室4内にリターンばね5とローラ6と
を右回転方向に向けて順次収容する。 上記各ローラ6の直径は、各クラッチ室4の左回転側
端部よりも小径にかつ右回転側端部よりも大径形成し、
また上記各リターンばね5は、その右回転側端部をロー
ラ6に、その左回転側端部をレッグ部3に当接させ、該
各リターンばね5の反力により各ローラ6をクラッチ室
4内にて右回転方向に押圧付勢する。
た。 第2図において、1および2は互いに同軸に嵌合した
インナレースおよびアウタレースである。 上記インナーレース1はその外周面を円形に形成し、
また上記アウタレース2はその内周の周方向に、軸心方
向に突出する6個のレッグ部3と各レッグ部3間にて半
径方向外方に凹む6個のクラッチ室4とを形成する。 上記各レッグ部3の軸心端はインナーレース1の外周
面に接近させ、また上記各クラッチ室4の内面4aは右回
転方向に向かって次第に軸心方向に傾斜させて半径方向
の間隙を右回転方向に向かって次第に縮小させる。 上記各クラッチ室4内にリターンばね5とローラ6と
を右回転方向に向けて順次収容する。 上記各ローラ6の直径は、各クラッチ室4の左回転側
端部よりも小径にかつ右回転側端部よりも大径形成し、
また上記各リターンばね5は、その右回転側端部をロー
ラ6に、その左回転側端部をレッグ部3に当接させ、該
各リターンばね5の反力により各ローラ6をクラッチ室
4内にて右回転方向に押圧付勢する。
上記従来のものは、各クラッチ室4がレッグ部3によ
って周方向に分割されていたため、クラッチ室4の数を
増すことができず、ローラ6の数が少なくなって一方向
クラッチのトルク伝達力が低下する欠点があった。 本考案は、上記欠点を解消した新規な一方向クラッチ
を得ることを目的とする。
って周方向に分割されていたため、クラッチ室4の数を
増すことができず、ローラ6の数が少なくなって一方向
クラッチのトルク伝達力が低下する欠点があった。 本考案は、上記欠点を解消した新規な一方向クラッチ
を得ることを目的とする。
本考案は、上記目的を達成するために、以下の如く構
成したものである。 即ち、同軸に嵌合したアウタレースとインナレースと
の間に、周方向に連通しかつ周方向の一方端の半径方向
の間隙が縮小する多数のクラッチ室を形成し、各クラッ
チ室に前記一方端に向けてリターンばねとローラまたは
ボールからなる転動体とを順次収容し、リターンばねの
周方向の一端と他端とを、当該リターンばねを収容する
クラッチ室内の転動体と、当該クラッチ室に隣接するク
ラッチ室内の転動体と、それぞれ当接させると共に、ク
ラッチ室のうち端部に位置するクラッチ室内に収容され
たリターンばねは、その他端をアウタレースとインナレ
ースとの一方から半径方向に突出させたレッグ部に当接
させる構成にしたものである。
成したものである。 即ち、同軸に嵌合したアウタレースとインナレースと
の間に、周方向に連通しかつ周方向の一方端の半径方向
の間隙が縮小する多数のクラッチ室を形成し、各クラッ
チ室に前記一方端に向けてリターンばねとローラまたは
ボールからなる転動体とを順次収容し、リターンばねの
周方向の一端と他端とを、当該リターンばねを収容する
クラッチ室内の転動体と、当該クラッチ室に隣接するク
ラッチ室内の転動体と、それぞれ当接させると共に、ク
ラッチ室のうち端部に位置するクラッチ室内に収容され
たリターンばねは、その他端をアウタレースとインナレ
ースとの一方から半径方向に突出させたレッグ部に当接
させる構成にしたものである。
各転動体は、各リターンばねにより、レッグ部を起点
として各クラッチ室内の周方向の一方端方向、つまり各
クラッチ室内の縮小方向に押圧される。 これによりアウタレースがインナレースに対して周方
向の一方端方向に移動する際には、各転動体がクラッチ
室の内面とアウタレースの外面とに挾圧され、アウタレ
ースとインナレースとが係合する。 また、アウタレースがインナレースに対して周方向の
他方端方向に移動する際には、各転動体がクラッチ室の
周方向他方端、つまり反縮小方向に移動され、アウタレ
ースとインナレースとの係合が解除される。 またレッグ部は各クラッチ室のうちの一部に存在する
ので、他の各クラッチ室が周方向に接近し、該クラッチ
室の数を増すことができる。
として各クラッチ室内の周方向の一方端方向、つまり各
クラッチ室内の縮小方向に押圧される。 これによりアウタレースがインナレースに対して周方
向の一方端方向に移動する際には、各転動体がクラッチ
室の内面とアウタレースの外面とに挾圧され、アウタレ
ースとインナレースとが係合する。 また、アウタレースがインナレースに対して周方向の
他方端方向に移動する際には、各転動体がクラッチ室の
周方向他方端、つまり反縮小方向に移動され、アウタレ
ースとインナレースとの係合が解除される。 またレッグ部は各クラッチ室のうちの一部に存在する
ので、他の各クラッチ室が周方向に接近し、該クラッチ
室の数を増すことができる。
以下、本考案の実施例を第1図に基いて説明する。 第1図において、10および11は互いに同軸に嵌合した
金属製のインナレースおよびアウタレースである。 上記インナレース10の外周面は従来と同様に円形に形
成し、軸心部に軸孔を有する。 また上記アウタレース11は、その内周の左右二箇所
(周方向二箇所)に軸心方向に突出するレッグ部12a,12
bを点対称状に形成し、その内端部を上記インナレース1
0の外周面に接近させる。 またアウタレース11の内周には、上記各レッグ部12a,
12b間の上半周部と下半周部とにそれぞれ4個のクラッ
チ室13a,13bを点対称状に形成する。 上記上半周部の各クラッチ室13a同志および下半周部
の各クラッチ室13b同志は、それぞれ周方向に連通さ
せ、さらに各クラッチ室13a,13bの内面13cは右回転方向
に向かって次第に軸心方向に傾斜させて半径方向の間隙
を右回転方向に向かって次第に縮小させる。 上記各クラッチ室13a,13b内にリターンばね14a,14bと
金属製のローラからなる転動体15a,15bとを右回転方向
に向けて順次収容する。なお、この転動体15a,15bはボ
ール(鋼球)であってもよい。 上記各転動体15a,15bの直径は、各クラッチ室13a,13b
の左回転側端部よりも小径にかつ右回転側端部よりも大
径に形成する。 また上記各リターンばね14a,14bは、上半周部の各転
動体15a間に位置する各リターンばね14aおよび下半周部
の各転動体15b間に位置する各リターンばね14bは、その
周方向両端を周方向に隣接する各転動体15aおよび各転
動体15bに当接させ、各レッグ部12a,12bの直右回転側の
リターンばね14a−1,14b−1は、その周方向両端をレッ
グ部12a,12bと該レッグ部12a,12bの直右回転側に位置す
る転動体15a−1,15b−1に当接させる。 上記実施例によれば、各転動体15a,15bは、各リター
ンばね14a−1,14b−1により、各レッグ部12a,12bを起
点として各クラッチ室13a,13b内の右回転側端部方向、
つまり縮小方向に押圧される。 これにより、アウタレース11がインナレース10に対し
て右回転しようとすると、各転動体15a,15bがクラッチ
室13a,13bの内面13cとアウタレース11の外面とに挟圧さ
れ、アウタレース11とインナレース10とが係合して両者
間のトルク伝達が可能となる。 また、アウタレース11がインナレース10に対して左回
転する際には、各転動体15a,15bがクラッチ室13a,13bの
左回転側端部、つまり拡開方向に移動され、アウタレー
ス11とインナレース10との係合が解除されて両者間のト
ルク伝達が不能となる。 またレッグ部12a,12b間の上半部側の各クラッチ室13a
同志、および下半部側の各クラッチ室13b同志がそれぞ
れ周方向に接近するので、各クラッチ室13a,13bの数を
増すことができ、従って転動体15a,15bの数を増すこと
ができ、転動体15a,15bが係合作動、つまりクラッチ・
オン時のトルク伝達力が増大することになる。 なお、本考案によるレッグ部は、周方向に一個形成す
るようにしてもよい。
金属製のインナレースおよびアウタレースである。 上記インナレース10の外周面は従来と同様に円形に形
成し、軸心部に軸孔を有する。 また上記アウタレース11は、その内周の左右二箇所
(周方向二箇所)に軸心方向に突出するレッグ部12a,12
bを点対称状に形成し、その内端部を上記インナレース1
0の外周面に接近させる。 またアウタレース11の内周には、上記各レッグ部12a,
12b間の上半周部と下半周部とにそれぞれ4個のクラッ
チ室13a,13bを点対称状に形成する。 上記上半周部の各クラッチ室13a同志および下半周部
の各クラッチ室13b同志は、それぞれ周方向に連通さ
せ、さらに各クラッチ室13a,13bの内面13cは右回転方向
に向かって次第に軸心方向に傾斜させて半径方向の間隙
を右回転方向に向かって次第に縮小させる。 上記各クラッチ室13a,13b内にリターンばね14a,14bと
金属製のローラからなる転動体15a,15bとを右回転方向
に向けて順次収容する。なお、この転動体15a,15bはボ
ール(鋼球)であってもよい。 上記各転動体15a,15bの直径は、各クラッチ室13a,13b
の左回転側端部よりも小径にかつ右回転側端部よりも大
径に形成する。 また上記各リターンばね14a,14bは、上半周部の各転
動体15a間に位置する各リターンばね14aおよび下半周部
の各転動体15b間に位置する各リターンばね14bは、その
周方向両端を周方向に隣接する各転動体15aおよび各転
動体15bに当接させ、各レッグ部12a,12bの直右回転側の
リターンばね14a−1,14b−1は、その周方向両端をレッ
グ部12a,12bと該レッグ部12a,12bの直右回転側に位置す
る転動体15a−1,15b−1に当接させる。 上記実施例によれば、各転動体15a,15bは、各リター
ンばね14a−1,14b−1により、各レッグ部12a,12bを起
点として各クラッチ室13a,13b内の右回転側端部方向、
つまり縮小方向に押圧される。 これにより、アウタレース11がインナレース10に対し
て右回転しようとすると、各転動体15a,15bがクラッチ
室13a,13bの内面13cとアウタレース11の外面とに挟圧さ
れ、アウタレース11とインナレース10とが係合して両者
間のトルク伝達が可能となる。 また、アウタレース11がインナレース10に対して左回
転する際には、各転動体15a,15bがクラッチ室13a,13bの
左回転側端部、つまり拡開方向に移動され、アウタレー
ス11とインナレース10との係合が解除されて両者間のト
ルク伝達が不能となる。 またレッグ部12a,12b間の上半部側の各クラッチ室13a
同志、および下半部側の各クラッチ室13b同志がそれぞ
れ周方向に接近するので、各クラッチ室13a,13bの数を
増すことができ、従って転動体15a,15bの数を増すこと
ができ、転動体15a,15bが係合作動、つまりクラッチ・
オン時のトルク伝達力が増大することになる。 なお、本考案によるレッグ部は、周方向に一個形成す
るようにしてもよい。
以上の説明から明らかな如く、本考案は、インナレー
スおよびアウタレースの径を増大させることなく、転動
体の数を容易に増大させることができ、小型にしてクラ
ッチ・オン時のトルク伝達力を増大させることができる
効果を奏する。
スおよびアウタレースの径を増大させることなく、転動
体の数を容易に増大させることができ、小型にしてクラ
ッチ・オン時のトルク伝達力を増大させることができる
効果を奏する。
第1図は本考案の実施例を示す側面図、第2図は従来例
を示す側面図である。 10:インナレース、11:アウタレース、12a,12b:レッグ
部、13a,13b:クラッチ室、13c:内面、14a,14b:リターン
ばね、15a,15b:転動体。
を示す側面図である。 10:インナレース、11:アウタレース、12a,12b:レッグ
部、13a,13b:クラッチ室、13c:内面、14a,14b:リターン
ばね、15a,15b:転動体。
Claims (1)
- 【請求項1】同軸に嵌合したアウタレースとインナレー
スとの間に、周方向に連通しかつ周方向の一方端の半径
方向の間隙が縮小する多数のクラッチ室を形成し、各ク
ラッチ室に前記一方端に向けてリターンばねとローラま
たはボールからなる転動体とを順次収容し、リターンば
ねの周方向の一端と他端とを、当該リターンばねを収容
するクラッチ室内の転動体と、当該クラッチ室に隣接す
るクラッチ室内の転動体と、それぞれ当接させると共
に、クラッチ室のうち端部に位置するクラッチ室内に収
容されたリターンばねは、その他端をアウタレースとイ
ンナレースとの一方から半径方向に突出させたレッグ部
に当接させたことを特徴とする一方向クラッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990107365U JP2534348Y2 (ja) | 1990-10-13 | 1990-10-13 | 一方向クラッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990107365U JP2534348Y2 (ja) | 1990-10-13 | 1990-10-13 | 一方向クラッチ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0463829U JPH0463829U (ja) | 1992-05-29 |
JP2534348Y2 true JP2534348Y2 (ja) | 1997-04-30 |
Family
ID=31853852
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990107365U Expired - Lifetime JP2534348Y2 (ja) | 1990-10-13 | 1990-10-13 | 一方向クラッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2534348Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3750782A (en) * | 1971-10-08 | 1973-08-07 | Ford Motor Co | High speed overrunning clutch |
JPS5972324U (ja) * | 1982-11-09 | 1984-05-16 | エヌエスケー・ワーナー株式会社 | ワンウエイクラツチ |
-
1990
- 1990-10-13 JP JP1990107365U patent/JP2534348Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0463829U (ja) | 1992-05-29 |
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