JP2534295Y2 - ボールジョイント用ボールスタッド - Google Patents

ボールジョイント用ボールスタッド

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JP2534295Y2
JP2534295Y2 JP1991074502U JP7450291U JP2534295Y2 JP 2534295 Y2 JP2534295 Y2 JP 2534295Y2 JP 1991074502 U JP1991074502 U JP 1991074502U JP 7450291 U JP7450291 U JP 7450291U JP 2534295 Y2 JP2534295 Y2 JP 2534295Y2
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JP
Japan
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ball
stud
ball stud
induction hardening
ball joint
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Application number
JP1991074502U
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JPH0562727U (ja
Inventor
洋 飯塚
義明 清水
Original Assignee
株式会社リズム
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

Landscapes

  • Pivots And Pivotal Connections (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は車両のサスペンション又
はタイロッド等に用いられ、2つの軸部材又はバー等を
揺動自在に連結するボールジョイント用ボールスタッド
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のボールスタッドを用いた
ボールジョイントとしては図2に示すようなものが知ら
れている。図2において、1は他の部材に連結するアー
ム8等に一体に形成されたソケット、3はソケット1内
に装着されたベアリング、2はスタッド軸部4と球部5
とから成るボールスタッド、スタッド軸部4は先細のテ
ーパ部6を有し、他の部材に嵌込んでねじ部7で固定す
るようにしてあり、球部5はベアリング3に挿入されソ
ケット1のカシメによりベアリング3内に揺動自在に包
着され、9はベアリング3と球部5とのジョイント部に
対する塵埃の侵入を防止する防塵用ダストカバーであ
る。
【0003】このボールジョイントは上記のように構成
して規定の作動トルクを得るようにしているが、その
際、ボールスタッド2はそれを折断する方向に応力(入
力)を受けることになる。そのため、従来は以下のよう
にしてボールスタッド2の強度を高めるようにしてい
る。すなわち、従来のボールスタッドは炭素含有量0.
4%以上の高炭素鋼又は高炭素合金鋼を用い、調質する
ことによりボールスタッド全体の硬度を約HRC30に
している。それによると、例えば、テーパ基準径(図1
のTに相当する、後に図1と共に詳細に説明する)φ1
3においては、入力の疲労限度は±200kg程度とな
り、それでは疲労入力±300kgをかけると強度が維
持できないことになる。そのため、疲労限度を向上する
方法として、従来、ボールスタッドの表面に対する高周
波焼入等を施すことが知られている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術にあっては、疲労限度を向上するため、
ボールスタッドの表面に高周波焼入れを施すようにして
いるが、それによっても衝撃入力に対しては向上するこ
とができなかった。従って、本考案は、上記のような従
来技術の問題に鑑みてなされたもので、横方向の入力に
対する疲労限度を向上すると共に、衝撃入力に対しても
強いボールジョイント用ボールスタッドを提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は上記の課題を解
決するため、ソケット部材内に装着したベアリングに揺
動自在に包着する球部と該球部に連結するスタッド軸部
とを含むボールジョイント用ボールスタッドにおいて、
前記ボールスタッドの材質を中炭素鋼又は中炭素合金鋼
とし、少くとも前記スタッド軸部と、該スタッド軸部と
前記球部との連結部の表面硬度をHRC38〜55、硬
化層深さを軸径の20%以上となる如く高周波焼入手段
を施すことを特徴とするボールジョイント用ボールスタ
ッドを提供する。
【0006】本考案は、又上記の課題を解決するため、
前記中炭素鋼は炭素含有量が0.2〜0.35%である
ことを特徴とするボールジョイント用ボールスタッドを
提供する。本考案は、又上記の課題を解決するため、前
記高周波焼入手段は高周波焼入れ及び焼戻しからなり、
希望する前記表面硬度及び硬化層深さを得るようにした
ことを特徴とするボールジョイント用ボールスタッドを
提供する。
【0007】
【作用】本考案は、ボールジョイント用ボールスタッド
の材質として中炭素鋼又は中炭素合金鋼を用い、その表
面硬度がHRC38〜55、硬化層深さが軸径の25%
以上となるよう高周波焼入れ、又は高周波焼入れ及び焼
戻しを施すようにしたことにより、入力に対する疲労限
度を向上しつつ、衝撃入力に対する強度を上げることが
できる。
【0008】
【実施例】以下、添付図面、図1に基づき本考案の一実
施例を詳細に説明する。図1は本考案の一実施例による
ボールジョイント用ボールスタッドの一部破断した破断
断面図であり、ボールスタッドを、例えばナックルアー
ムに嵌込んだ状態を示す。図1において、11は本考案
により高周波焼入手段又は高周波焼入れ及び焼戻手段を
施したボールスタッド、12はボールスタッド11のテ
ーパ部14を有するスタッド軸部、13はボールスタッ
ド11の先端においてスタッド部材12と一体に形成さ
れ、ベアリング(図2)に包着されてボールジョイント
を形成する球部、15はボールスタッド11を、例えば
ナックルアームなど他の部材に固定するため使用するね
じ部、16はボールスタッド11のテーパ部14を嵌込
んだナックルアーム、17はナックルアーム16の表
面、18は焼入処理、又は焼入及び焼戻処理を施した焼
入部、Tはナックルアーム16にボールスタッド11を
差込んだときにナックルアームの表面17と同一水準に
あるボールスタッド11の直径であり、テーパ基準径と
称する。
【0009】図1に示すように、ボールスタッド11を
ナックルアーム16に嵌込んだ状態においては、ボール
スタッド11に入力(繰返し圧力又は衝撃力)が図1の
矢印のようにかかると、その中間部分が疲労のため、又
は衝撃のために破損され易い。そのため、本考案はその
中間部分を焼入部18として補強する。すなわち、本考
案においては、ボールスタッド11の材質として中炭素
鋼、又は例えばマンガン或いはクローム等を含む中炭素
合金鋼を用い、ボールスタッド11のスタッド軸部12
及び球部13のそれに結合する部分(焼入部18)の表
面硬度HRC38〜55、硬化層の深さを軸径の20%
以上となるように高周波焼入れを行う。又は、上記の材
質のボールスタッド11に対して高周波焼入れを施して
後焼戻して上記の表面硬度及び硬化層深さを得るように
してもよい。
【0010】このように構成することにより、本考案に
よるボールスタッド11は±300kgの疲労入力にも
耐えうるようになり、衝撃に対しても強度を向上するこ
とができる。その上、硬化層深さは通常では軸径の10
%以下に設定するのに対し、本考案では軸径の20%以
上とすることで静的強度をも向上することが可能とな
り、同一サイズのもので、例えば軸径13φのもので、
その上のサイズのもの、例えば軸径15φのものが耐え
うる強さに対しても耐えることが可能となった。
【0011】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
ボールスタッドの材質として中炭素鋼又は中炭素合金鋼
を用いて、その表面硬度をHRC38〜55、硬化層深
さを軸径の20%以上となるよう高周波焼入れを行う
か、又は高周波焼入れ及び焼戻しを施すようにしたこと
により、入力に対する疲労限度を向上しつつ、衝撃強度
を高め、更に静的強度までも向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例によるボールジョイント用ボ
ールスタッドの破断断面図
【図2】従来のボールジョイント用ボールスタッドの破
断断面図
【符号の説明】
11:ボールスタッド 12:スタッド軸部 13:球部 14:テーパ部 15:ねじ部 16:ナックルアーム 17:ナックルアームの表面 18:焼入部 T:テーパ基準径

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ソケット部材内に装着したベアリングに揺
    動自在に包着する球部と該球部に連結するスタッド軸部
    とを含むボールジョイント用ボールスタッドにおいて、
    前記ボールスタッドの材質を中炭素鋼又は中炭素合金鋼
    とし、少くとも前記スタッド軸部と、該スタッド軸部と
    前記球部との連結部の表面硬度をHRC38〜55、硬
    化層深さを軸径の20%以上となる如く高周波焼入手段
    を施すことを特徴とするボールジョイント用ボールスタ
    ッド。
  2. 【請求項2】前記中炭素鋼は炭素含有量が0.2〜0.
    35%であることを特徴とする請求項1記載のボールジ
    ョイント用ボールスタッド。
  3. 【請求項3】前記高周波焼入手段は高周波焼入れ及び焼
    戻しからなり、希望する前記表面硬度及び硬化層深さを
    得るようにしたことを特徴とする請求項2記載のボール
    ジョイント用ボールスタッド。
JP1991074502U 1991-09-18 1991-09-18 ボールジョイント用ボールスタッド Expired - Lifetime JP2534295Y2 (ja)

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JPH0562727U JPH0562727U (ja) 1993-08-20
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DE102009042714A1 (de) * 2009-09-23 2011-03-24 Acument Gmbh & Co. Ohg Kugelbolzen
JP5595093B2 (ja) * 2010-04-09 2014-09-24 株式会社ソミック石川 ボールジョイントおよび同ボールジョイントの製造方法

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