JP2534097Y2 - プレスパートの紙切装置 - Google Patents

プレスパートの紙切装置

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JP2534097Y2
JP2534097Y2 JP5159591U JP5159591U JP2534097Y2 JP 2534097 Y2 JP2534097 Y2 JP 2534097Y2 JP 5159591 U JP5159591 U JP 5159591U JP 5159591 U JP5159591 U JP 5159591U JP 2534097 Y2 JP2534097 Y2 JP 2534097Y2
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州介 土屋
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New Oji Paper Co Ltd
Oji Holdings Corp
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Oji Holdings Corp
Oji Paper Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の技術分野】本考案は、プレスパートの紙切装
置であって、プレスパートのオープンドロー部でズリ下
がった紙を自動的に切断できるプレスパートの紙切装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】抄紙工程におけるプレスパートは、図3
に示したように紙を複数のフェルトを介して複数のプレ
スロール間を順次挿通させるものである。即ち、紙S
は、センターロール31とサクションロール32とのニ
ップN間を通る第1フェルト33に積層されて該ニッ
プNを通り、第1フェルト33から離れて、サクショ
ンロール32からセンターロール31外周面に移り、更
にセンターロール31とベンタロール34とのニップN
を通る第2フェルト35と共に該ニップNを通った
後、第2フェルト35から離れてセンターロール31の
外周面を介してペーパーロール36外周面に移り、更に
リードインサクションロール37からストンロール38
とスチールロール39とのニップNを挿通している第
3フェルト40に積層されてニップNを通って走行し
ている。
【0003】茲に、プレスパートのオープンドロー部と
は、センターロール31から紙が剥がれてペーパーロー
ル36を介してリードインサクションロール37までを
オープンドロー部と呼び、紙Sはオープンドロー部では
何等フェルトに支持されずにリードインサクションロー
ル37に吸引されて第3フェルト40に移行する。
【0004】従来プレスパートでは、最終プレス手前で
断紙した場合、紙の塊が最終プレスに食い込むのを防止
するため、リードインサクションロール37とストンロ
ール38との間の第3フェルト40上にワットデフレク
ター41を取り付けて紙の塊がニップN3 に食い込むの
を防止している。
【0005】ワットデフレクター41は図4に示すよう
に紙の幅に沿って下側に湾曲している板42からなり、
該板42の先端部が、エアシリンダー43の作動によっ
て図4中2点鎖線のように上下に位置を変え得るもので
走行している紙Sの塊を該板42の上にすくい取るよう
になっている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】前記ワットデフレクタ
ー41の板42先端部は、一般的には第3フェルト40
より約10mm離れた位置に設定されており、またスト
ンロール38とスチールロール39とのニップN3は約
100Kg/cm程度の線圧を有しており、またストン
ロール38の表面は花崗岩であり、スチールロール39
の表面は円周方向に溝を切ったものである。
【0007】他方、前記オープンドロー部で紙Sが緩む
と紙Sに細かいしわが形成され、該しわによる紙Sの重
なりがワットデフレクター41と第3フェルト40との
間を通過してしまうためワットデフレクター41では排
除することができない。そのため、前記紙Sの細かいし
わに起因する紙の重なり部分がそのままニップN3に挿
入され、該しわに起因して第3フェルト40を損傷し、
フェルト交換等の手間がかかり、作業能率が低下すると
いう欠点がある。
【0008】本考案はかかる欠点を改善し、フェルトの
損傷を大幅に軽減できる装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、抄紙工程にお
けるプレスパートのオープンドロー部の湿紙の下方に近
接して、シャワーパイプに沿ってピアノ線又はブレード
が取り付けられており、オープンドロー部で緩んでズリ
下がった湿紙が、該ピアノ線又はブレードに引っかか
り、同時に後流のロールに引っ張られて切断されてプレ
スパートから排除できる構成とされているプレスパート
の紙切装置である。
【0010】本考案はオープンドロー部の、例えば洗浄
用シャワーパイプ等の外側に沿ってピアノ線又はブレー
ドを取り付けるという簡単な構造である。該ピアノ線又
はブレードは、2本のブラケット先端部にピアノ線又は
ブレードを張設したものをクランプ等で締め付けて固定
すれば良い。
【0011】
【作用】本考案は以上の如き構成のものであって、オー
プンドロー部でフェルトのないフリーな状態で、かつ緩
んでズリ下がった紙はピアノ線又はブレードに引っかか
って簡単に切断され、プレスパート系から排除できる。
【0012】従って、緩んで細かいしわが形成されてい
る紙の部分は第3フェルト上に移行することがなく、ス
トンロールとスチールロールとの高い線圧のニップ間を
通ることがないから、第3フェルトの損傷は皆無であ
り、フェルトを長期間使用することを可能ならしめるこ
とができる。
【0013】
【実施例】図1は本考案の一実施例、図2は取り付け状
態の一例であるが、次にこれら図面を参照して本考案を
具体的に説明する。シャワーパイプWの外周にブラケッ
ト1を有する2本のクランプ2、2を螺着し、ブラケッ
ト2の先端部の間に、ピアノ線3が張設されている。
【0014】本考案は図2に示すようにセンターロール
4とリードインサクションロール5との間のオープンド
ロー部Oのペーパーロール6のほぼ下側に位置するシャ
ワーパイプWに取り付けられている。
【0015】湿紙Sは、オープンドロー部Oで通常の状
態ではセンターロール4の外周面からペーパーロール6
の外周面に実線のように移行している。所が、オープン
ドロー部Oで湿紙Sが緩むと、図2中の点線で示すよう
、ピアノ線の上流側で湿紙Sが下方に撓みピアノ線3
に引っかかり、同時に湿紙Sは後方ロールに引っ張られ
て高速で走行しているので該ピアノ線3で簡単に切断さ
れて下に落下し、リードインサクションロール5の外周
のフェルト7上には移行しない。
【0016】即ち、オープンドロー部Oで緩んだ紙の部
分に形成されている細かいしわの重なり部分は、図示は
省略したがストンロールとスチールロールとの間の高い
線圧のニップ間は通過せず、従ってオープンドロー部で
緩んだ紙の細かいしわに起因するフェルトの損傷は皆無
である。
【0017】尚、図2ではプレスパートの最終プレス手
前のオープンドロー部に本考案を取り付けたものを示し
ているが、必ずしも最終プレスのオープンドロー部にの
み本考案を取り付けるものではなく、複数段のプレス部
がある場合には適宜複数のオープンドロー部に本考案を
設置してもよい。
【0018】
【考案の効果】以上の如く本考案は、簡単な装置でプレ
スパートのオープンドロー部で緩んだ紙に形成される細
かいしわの重なりに起因するフェルトの損傷を確実に防
止することができ、これによってフェルトの寿命を大幅
に延長することができ、プレスパートの作業能率を向上
せしめることができる。また、紙切れ時に生ずる紙のバ
タツキも本考案の設置によって除去できるという効果も
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の斜視図である。
【図2】本考案の取り付け状態の一例の説明図である。
【図3】プレスパートの要部説明図である。
【図4】ワットデフレクターの側面図である。
【符号の説明】
1:ブラケット 2:クランプ 3:ピアノ線 4:センターロール 5:リードインサクションロール 6:ペーパーロール 7:フェルト O:オープンドロー部 W:シャワーパイプS:紙

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抄紙工程におけるプレスパートのオープ
    ンドロー部の湿紙の下方に近接してピアノ線又はブレ
    ードが抄紙機のほぼ全幅にわたって取り付けられてお
    り、オープンドロー部で緩んでズリ下がった湿紙が、該
    ピアノ線又はブレードに引っかかり、同時に後流のロー
    ルに引っ張られて切断できる構成とされていることを特
    徴とするプレスパートの紙切装置。
JP5159591U 1991-06-07 1991-06-07 プレスパートの紙切装置 Expired - Fee Related JP2534097Y2 (ja)

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JPH04135999U JPH04135999U (ja) 1992-12-17
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