JP2585145Y2 - シートトランスファ装置 - Google Patents
シートトランスファ装置Info
- Publication number
- JP2585145Y2 JP2585145Y2 JP1991020377U JP2037791U JP2585145Y2 JP 2585145 Y2 JP2585145 Y2 JP 2585145Y2 JP 1991020377 U JP1991020377 U JP 1991020377U JP 2037791 U JP2037791 U JP 2037791U JP 2585145 Y2 JP2585145 Y2 JP 2585145Y2
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- Japan
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- roll
- paper
- suction
- sheet
- press
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は抄紙機の最終プレスパー
トと、Ｎｏ．１ドライヤパート間におけるシートトラン
スファ装置に関するものである。
トと、Ｎｏ．１ドライヤパート間におけるシートトラン
スファ装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のプレスパートよりドライヤパート
へのシートトランスファの構成は、図２に示すような配
置となっており、最終プレスのボトムロール２とトップ
ロール１で搾水された湿紙は、トップロール１に密着し
て走行し、ペーパロール８を介してドライヤパートのキ
ャンバス５に支持されて、ドライヤロール６の乾燥工程
へシートは移行する。この場合ペーパロール８はシート
を搬送するが、ロール表面に対してシートを拘束（密
着）する力が弱い為、走行するシートに弛みが出ない様
に張りを与えなければならなかった。即ち、プレストッ
プロール１の表面速度より若干速くする為のドローを、
ドライヤパートに加えている。
へのシートトランスファの構成は、図２に示すような配
置となっており、最終プレスのボトムロール２とトップ
ロール１で搾水された湿紙は、トップロール１に密着し
て走行し、ペーパロール８を介してドライヤパートのキ
ャンバス５に支持されて、ドライヤロール６の乾燥工程
へシートは移行する。この場合ペーパロール８はシート
を搬送するが、ロール表面に対してシートを拘束（密
着）する力が弱い為、走行するシートに弛みが出ない様
に張りを与えなければならなかった。即ち、プレストッ
プロール１の表面速度より若干速くする為のドローを、
ドライヤパートに加えている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】最終プレスのトップロ
ール１でシートは剥がされ、ペーパロール８を介してド
ライヤキャンバス５により搬送される。そしてドライヤ
ロール６に入るシートは、トップロール１とペーパロー
ル８の間のオープンドローで湿紙が弛まない様に適当な
張りを与える為に、ドライヤパートの速度を若干速くす
るドローを与えている。また抄速が速くなると、ペーパ
ロール８のシート入側に伴流空気によるブローイングが
発生し易く、これが紙切れ又はシワの原因となってい
た。
ール１でシートは剥がされ、ペーパロール８を介してド
ライヤキャンバス５により搬送される。そしてドライヤ
ロール６に入るシートは、トップロール１とペーパロー
ル８の間のオープンドローで湿紙が弛まない様に適当な
張りを与える為に、ドライヤパートの速度を若干速くす
るドローを与えている。また抄速が速くなると、ペーパ
ロール８のシート入側に伴流空気によるブローイングが
発生し易く、これが紙切れ又はシワの原因となってい
た。
【０００４】本考案は従来のペーパロールに代えてサク
ションペーパロールを使用することにより、従来の課題
を解決し得るシートトランスファ装置を提供せんとする
ものである。
ションペーパロールを使用することにより、従来の課題
を解決し得るシートトランスファ装置を提供せんとする
ものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】このため本考案は、抄紙
機の最終プレスパートとドライヤパート間におけるシー
トトランスファ装置において、最終プレスのトップロー
ルの後流にサクションペーパロールを配置し、同サクシ
ョンペーパロールを駆動ロールにすると共に、同サクシ
ョンペーパロールとプレストップロールとの間にはシー
トのみを通すようにし、かつ同サクションペーパロール
とプレストップロールの間には隙間を有するも、オープ
ンドローを極力少なくするよう前記隙間を極小としてな
るもので、これを課題解決のための手段とするものであ
る。
機の最終プレスパートとドライヤパート間におけるシー
トトランスファ装置において、最終プレスのトップロー
ルの後流にサクションペーパロールを配置し、同サクシ
ョンペーパロールを駆動ロールにすると共に、同サクシ
ョンペーパロールとプレストップロールとの間にはシー
トのみを通すようにし、かつ同サクションペーパロール
とプレストップロールの間には隙間を有するも、オープ
ンドローを極力少なくするよう前記隙間を極小としてな
るもので、これを課題解決のための手段とするものであ
る。
【０００６】
【作用】サクションペーパロールは、シート入側のロー
ル接点及びロールとドライヤキャンバスが接する点をサ
クションエリアとして、湿紙が走行中遠心力に抗してロ
ール表面に保持、密着出来る程度の低真空源とする。ま
たサクションペーパロールは駆動ロールとし、抄速に応
じたドローの調整を可能とする駆動装置により駆動され
る。
ル接点及びロールとドライヤキャンバスが接する点をサ
クションエリアとして、湿紙が走行中遠心力に抗してロ
ール表面に保持、密着出来る程度の低真空源とする。ま
たサクションペーパロールは駆動ロールとし、抄速に応
じたドローの調整を可能とする駆動装置により駆動され
る。
【０００７】湿紙はサクションペーパロールの表面に密
着しているため、ロールと湿紙との間のスリップの発生
を防ぎ、プレスロールとの速度差（ドロー）を極少にす
ることが出来る。これはシートの安定した速度が保てる
と同時に、ドロー値を極力下げる事により製品の品質改
善（紙のタテ／ヨコ比を少なくする）を図ることができ
る。また抄速が速くなるにつれて、ペーパロールの湿紙
入側部に伴流空気によるシートブローイングが発生す
る。この発生したブローイングをサクションペーパロー
ルにより取り除くことが出来、安定したシートの高速運
転が可能となる。
着しているため、ロールと湿紙との間のスリップの発生
を防ぎ、プレスロールとの速度差（ドロー）を極少にす
ることが出来る。これはシートの安定した速度が保てる
と同時に、ドロー値を極力下げる事により製品の品質改
善（紙のタテ／ヨコ比を少なくする）を図ることができ
る。また抄速が速くなるにつれて、ペーパロールの湿紙
入側部に伴流空気によるシートブローイングが発生す
る。この発生したブローイングをサクションペーパロー
ルにより取り除くことが出来、安定したシートの高速運
転が可能となる。
【０００８】
【実施例】以下本考案の実施例を図面により説明する
と、図１は本考案の実施例を示し、最終プレスのトップ
ロール１の後流にサクションペーパロール３を配置す
る。このため最終プレスで搾水された湿紙は、トップロ
ール１に密着して走行し、トップロールから剥がされて
サクションペーパロール３側へ移行する。そして湿紙は
サクションペーパロール３の表面の低真空による吸引力
により、ロール表面に密着されたままドライヤパートの
キャンバス５のニップ側Ｃに入る。サクションペーパロ
ール３とプレストップロール１との間に隙間Ｂをもた
せ、同隙間Ｂを極小とすることにより、オープンドロー
を極力少なくして、湿紙の走行を安定させると同時に、
ドロー値を極小に保つことが出来る。
と、図１は本考案の実施例を示し、最終プレスのトップ
ロール１の後流にサクションペーパロール３を配置す
る。このため最終プレスで搾水された湿紙は、トップロ
ール１に密着して走行し、トップロールから剥がされて
サクションペーパロール３側へ移行する。そして湿紙は
サクションペーパロール３の表面の低真空による吸引力
により、ロール表面に密着されたままドライヤパートの
キャンバス５のニップ側Ｃに入る。サクションペーパロ
ール３とプレストップロール１との間に隙間Ｂをもた
せ、同隙間Ｂを極小とすることにより、オープンドロー
を極力少なくして、湿紙の走行を安定させると同時に、
ドロー値を極小に保つことが出来る。
【０００９】またサクションペーパロールと湿紙の入側
部Ｄに発生する伴流空気によるシートブローイングは、
サクションペーパロール３の吸引により、湿紙はブロー
イングを発生することなく、安定した運転を行なう事が
出来る。更にサクションペーパロール３はドライヤパー
トキャンバス５に抱かせることにより、湿紙はキャンバ
スに接した状態でドライヤロール６の乾燥行程に移行す
る。
部Ｄに発生する伴流空気によるシートブローイングは、
サクションペーパロール３の吸引により、湿紙はブロー
イングを発生することなく、安定した運転を行なう事が
出来る。更にサクションペーパロール３はドライヤパー
トキャンバス５に抱かせることにより、湿紙はキャンバ
スに接した状態でドライヤロール６の乾燥行程に移行す
る。
【００１０】
【考案の効果】以上詳細に説明した如く本考案によれ
ば、抄紙機最終プレスパートとドライヤパートの間の湿
紙の移行過程にサクションペーパロールを配置し、同サ
クションペーパロールとプレストップロールとの間には
シートのみを通すようにし、かつ同サクションペーパロ
ールとプレストップロールの間には隙間を有するも、同
隙間を極小としたので、トップロールとサクションペー
パロール間のオープンドローを極力少なくすることがで
きると共に、サクションペーパロールの吸引力により湿
紙が同ペーパロールに密着した状態で移行する為、最終
プレスと、Ｎｏ．１ドライヤの間のドロー値を低くする
事が出来る。またオープンドローが極力少なく、より低
いドロー値で運転が可能である為、操業時の紙切れを少
なくすることができ、高速で安定した運転が可能であ
る。更にサクションペーパロールの使用によりペーパロ
ール入側のブローイングを防ぎ、安定した走行が可能で
あり、かつドロー値が従来のものより低く出来る為、製
品品質の改善（タテ／ヨコ比を少なくする）を図ること
ができる。
ば、抄紙機最終プレスパートとドライヤパートの間の湿
紙の移行過程にサクションペーパロールを配置し、同サ
クションペーパロールとプレストップロールとの間には
シートのみを通すようにし、かつ同サクションペーパロ
ールとプレストップロールの間には隙間を有するも、同
隙間を極小としたので、トップロールとサクションペー
パロール間のオープンドローを極力少なくすることがで
きると共に、サクションペーパロールの吸引力により湿
紙が同ペーパロールに密着した状態で移行する為、最終
プレスと、Ｎｏ．１ドライヤの間のドロー値を低くする
事が出来る。またオープンドローが極力少なく、より低
いドロー値で運転が可能である為、操業時の紙切れを少
なくすることができ、高速で安定した運転が可能であ
る。更にサクションペーパロールの使用によりペーパロ
ール入側のブローイングを防ぎ、安定した走行が可能で
あり、かつドロー値が従来のものより低く出来る為、製
品品質の改善（タテ／ヨコ比を少なくする）を図ること
ができる。
【図１】本考案の実施例に係るシートトランスファ装置
におけるサクションペーパロールの配置図である。
におけるサクションペーパロールの配置図である。
【図２】従来のシートトランスファ装置のロールの配置
図である。
図である。
１ プレストップロール ２ プレスボトムロール ３ サクションペーパロール ４ プレスフエルト ５ ドライヤキャンバス ６ ドライヤロール ７ キャンバスロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) D21F 3/00 D21F 5/00 D21F 7/00
Claims (1)
- 【請求項１】 抄紙機の最終プレスパートとドライヤパ
ート間におけるシートトランスファ装置において、最終
プレスのトップロールの後流にサクションペーパロール
を配置し、同サクションペーパロールを駆動ロールにす
ると共に、同サクションペーパロールとプレストップロ
ールとの間にはシートのみを通すようにし、かつ同サク
ションペーパロールとプレストップロールの間には隙間
を有するも、オープンドローを極力少なくするよう前記
隙間を極小としてなることを特徴とするシートトランス
ファ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991020377U JP2585145Y2 (ja) | 1991-03-08 | 1991-03-08 | シートトランスファ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991020377U JP2585145Y2 (ja) | 1991-03-08 | 1991-03-08 | シートトランスファ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04110790U JPH04110790U (ja) | 1992-09-25 |
| JP2585145Y2 true JP2585145Y2 (ja) | 1998-11-11 |
Family
ID=31906474
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991020377U Expired - Fee Related JP2585145Y2 (ja) | 1991-03-08 | 1991-03-08 | シートトランスファ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2585145Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FI81854C (fi) * | 1982-09-15 | 1990-12-10 | Valmet Oy | Pressparti med separata pressnyp i en pappersmaskin. |
-
1991
- 1991-03-08 JP JP1991020377U patent/JP2585145Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04110790U (ja) | 1992-09-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19970114 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |