JP2533905B2 - レニン阻害活性を有するペプチド誘導体 - Google Patents

レニン阻害活性を有するペプチド誘導体

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JP2533905B2
JP2533905B2 JP63056901A JP5690188A JP2533905B2 JP 2533905 B2 JP2533905 B2 JP 2533905B2 JP 63056901 A JP63056901 A JP 63056901A JP 5690188 A JP5690188 A JP 5690188A JP 2533905 B2 JP2533905 B2 JP 2533905B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔目的〕 本発明はすぐれたレニン阻害作用を有し、水溶性及び
経口吸収性の良好な新規なレニン阻害活性を有するペプ
チド誘導体及びその塩に関するものである。
レニン阻害作用を有するペプチド誘導体としては、従
来、テトラペプチド、トリペプチド誘導体等が知られて
いる(特公昭58-39149号、特開昭60-163899号、特開昭6
1-275256号等。)。
本願発明者等は、ペプチド誘導体の合成及びそのレニ
ン阻害活性について、長年に亘つて鋭意研究を行つた結
果、従来知られていない新規な構造を有するペプチド誘
導体がレニンに対し特異的に優れた阻害活性を有し、低
毒性であり、水溶性及び経口吸収性が良好なこと及び当
該誘導体を合成するための重要中間体となりうることを
見出して、本願発明を完成させた。
〔構成〕
本願発明に係るペプチド誘導体は、式(I)を有する
化合物およびその塩である。
上記式中、 R1は、置換基として、置換されていてもよいヘテロ
シクリル、ピリジル又は式 (式中、R5,R6は同一又は異なつて、水素原子、低級ア
ルキル基、シクロアルキル基、置換されていてもよいフ
エニル基又は置換されていてもよいアラルキル基を示
す。)を有する低級アルキル基又は置換されていてもよ
いヘテロシクリル基を示し、 R2は、シクロアルキル基、置換されていてもよいフ
エニル基又は置換されていてもよいナフチル基を示し、 R3は、置換されていてもよいヘテロアリール基、置
換されていてもよいフエニル基又は低級アルキル基を示
し、 R4は、置換基として、置換されていてもよいヘテロ
シクリル基、ピリジル基、イミダゾリル基、アミノ基又
はモノ−若しくはジ−低級アルキルアミノ基を有し、そ
して水酸基を有してもよいアルキル基またはアルキル基
を示し、 R4′は、水素原子又はアルキル基を示す。
前記一般式(I)において、R1又はR4に含まれるヘ
テロシクリル部分は、窒素原子を1個又は2個含み、酸
素、硫黄原子又はオキソ基を含んでもよい5乃至6員環
状基を示し、例えば、ピペリジル、ピロリジニル、2−
オキソピロリジニル、モルホリニル、2−オキソモルホ
リニル、チオモルホリニル、オキサゾリジニル、イソオ
キサゾリジニル、チアゾリジニル、イミダゾリジニル、
ピペラジニル基をあげることができ、又、環上には置換
基を有してもよく、置換基としては、例えば、低級アル
アル基、ハロゲン、低級アルキル若しくは低級アルコキ
シで置換されていてもよいフエニル基、ピリジル基、ピ
リミジル基、ベンジル、フエネチルのようなアラルキル
基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、ホル
ミル基、カルバモイル基、モノ若しくはジ低級アルキル
カルバモイル基、低級アルキルカルボニル基又はベンジ
ルオキシカルボニル、p−メトキシベンジルオキシカル
ボニル、p−ブロモベンジルオキシカルボニルのような
アラルキルオキシカルボニル基をあげることができる。
好適には、オキソ基、低級アルキル基、置換されてもよ
いフエニル基、ピリジル又はピリミジル基で置換されて
もよい5乃至6員環状へテロシクリル基であり、さらに
好適にはメチルで置換されていてもよいモルホリニル
基、チオモルホリニル基、2−オキソピロリジニル基又
はメチル若しくは置換されていてもよいフエニル(該置
換基はメチル、メトキシ又はハロゲンを示す。)で置換
されていてもよいピペラジニル基である。
1およびR3に含まれる低級アルキル基又は低級アル
キル部分は、C1−C6のアルキル基であり、例えば、メ
チル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、イソブチル、2−メチルブチル、1,2−ジメチルブ
チルをあげることができるが、好適には、C1−C4のア
ルキル基であり、R3の場合は、イソプロピルが最適で
ある。
4およびR4′に含まれるアルキル基は、C1−C8
アルキル基であり、例えば、メチル、エチル、n−プロ
ピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−
ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、2−メチルブチ
ル、n−ヘキシル、イソヘキシル、2−メチルペンチ
ル、n−ヘプチル、n−オクチルをあげることができる
が、好適には、C3−C6のアルキル基である。
1に含まれるシクロアルキル基は、3乃至7員環状
のシクロアルキル基であり、例えば、シクロプロピル、
シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シク
ロヘプチルをあげることができるが、好適には、シクロ
ペンチル又はシクロヘキシル基である。
1に含まれるアラルキル基は、フエニル−低級アル
キル基であり、好適には、ベンジル又はフエネチル基で
ある。
1,R2およびR3に含まれるフエニル基、ナフチル基
又はアラルキル基のフエニル部分は、置換されていても
よく、その置換基としては、例えば、低級アルキル基、
弗素、塩素、臭素、沃素のようなハロゲン原子、水酸
基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、
トリフルオロメチル基、アミノ基、シアノ基又はニトロ
基を示す。又、ここで、低級アルキル基又は低級アルコ
キシ基等の低級アルキル部分としては、例えば、メチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、イソブチル、s−ブチル又はt−ブチル等をあげる
ことができる。
3のヘテロアリール基は、フエニル環と縮環しても
よく、酸素、硫黄又は/及び窒素原子を含む5乃至6員
環状芳香族基を示し、例えばフリル、チエニル、オキサ
ゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリ
ル、ピリジル、ベンゾフリル、ベンゾチオフエニル、イ
ンドリル、ベンツチアゾリル、ベンツイミダゾリル、キ
ノリル又はイソキノリルをあげることができ、又環上に
は置換基を有してもよく、置換基としては、例えば低級
アルキル基、ハロゲン原子又は低級アルコキシ基をあげ
ることができるが、好適には、無置換の5乃至6員環状
ヘテロアリール基又はインドリル基であり、さらに好適
には、チエニル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イミ
ダゾリル又はインドリル基であり、最も好適にはチアゾ
リル、イソオキサゾリル、又はイミダゾリル基である。
又、化合物(I)において、R1,R2,R3,R4,R4′の好
適な基は、例えば次の通りである。
−CH2−NH2,−CH2−NHCH3,−CH2−NHC25 −i−C37,−n−C37,−n−C49,−i−C
49 −CH3,−C25,−n−C37,−i−C37,−n
−C49,−i−C49,sec−C49,−n−C
511−n−C613,−i−C613,−n−C715,−n
−C8174′:HおよびR4に記載した基 化合物(I)において、R1,R2,R3,R4およびR4′の
さらに好適な基は、例えば次の通りである。
n−C37,−i−C37,−n−C49,−i−C4
9,sec−C49,n−C511,−i−C511n−C613,i−C6134′:H 化合物(I)において、不斉炭素に基づく光学異性体
が存在する場合には、光学活性体及びラセミ体を含む
が、好適には式 部分がS配位であり、式 部分がS配位であり、式 部分がS配位である化合物である。
本発明の前記一般式(I)を有する化合物は、薬理上
許容し得る塩にすることができる。そのような塩として
は例えば塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩のような鉱酸塩、シ
ユウ酸塩、マレイン酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩のよ
うな有機酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン
酸塩、p−トルエンスルホン酸塩のようなスルホン酸塩
等の酸付加塩あるいはナトリウム塩、カリウム塩、カル
シウム塩、マグネシウム塩のようなアルカリ金属塩若し
くはアルカリ土類金属塩、ジシクロヘキシルアミン塩の
ような有機塩基塩をあげることができる。
又、化合物(I)において、好適には、 (1)R1が5乃至6員環状ヘテロシクリル基で置換さ
れたC1−C4のアルキル基又は式 (式中、R5およびR6は、同一又は異なつて、水素原
子、C1−C4のアルキル基、5乃至6員環状シクロアル
キル基、フエニル基又はフエニル−C1−C2のアルキル
基を示す。)で置換されたC1−C4のアルキル基であ
り、更に好適には、5乃至6員環状ヘテロシクリル基で
置換されたC1−C3のアルキル基又は式 を有する基(式中、R5は、C1−C3のアルキル基を示
し、R6は、C1−C3のアルキル基、5乃至6員環状シ
クロアルキル基又はフエエニル−C1−C2のアルキル基
を示す。)で置換されたC1−C3のアルキル基であり、
特に好適には、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペ
リジル、ピロリジニル、C1−C3のアルキル若しくは置
換されていてもよいフエニル(該置換基は、ハロゲン又
はC1−C3のアルコキシを示す。)で置換されたピペラ
ジニル、ジ−C1−C3のアルキルアミノ、N−C1−C3
のアルキル−N−ベンジルアミノ、N−C1−C3のアル
キル−N−フエネチルアミノ又はN−C1−C3のアルキ
ル−N−シクロヘキシルアミノで置換されたC2−C3
アルキル基である化合物、 (2)R2がフエニル基、4−メトキシフエニル基又は
ナフチル基である化合物、 (3)R3が5乃至6員環状ヘテロアリール基、インド
リル基、フエニル基又はC3−C4のアルキル基であり、
更に好適には、チエニル、イソオキサゾリル、チアゾリ
ル、イミダゾリル、ピリジル、インドリル、フエニル又
はイソプロピル基であり、特に好適には、チエニル、イ
ソオキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル又はイソプ
ロピル基である化合物、 (4)R4が置換基として、5乃至6員環状ヘテロシク
リル若しくはジ−C1−C3のアルキルアミノを有するC
1−C4のアルキル基又はC3−C8のアルキル基であり、
更に好適には、置換基として5乃至6員環状ヘテロシク
リル基を有するC1−C3のアルキル基又はC3−C6のア
ルキル基であり、特に好適には置換基としてモルホリノ
又は2−オキソ−1−ピロリジニルを有するC2−C3
アルキル基、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、
n−ペンチル、イソペンチル、2−メチルブチル、n−
ヘキシル、イソヘキシル又は2−メチルペンチル基であ
る化合物。
(5)R4′が水素原子である化合物。
を挙げることができる。
また、化合物(I)において、好適には、以下の表1
乃至表7に例示する化合物をあげることができる。
前記一般式(I)を有する本発明の化合物は、以下の
方法に従つて容易に製造することができる。
上記式中、R1,R2,R3,R4及びR4′は前述したものと
同意義を示し、▲R1 a▼は、R1に含まれるイミノ部分
(−NH−)、又はアミノ基が保護されている他、R1
同意義を示し、▲R1 b▼は、ピリジル低級アルキル基を
除く他、▲R1 a▼と同意義を示し、▲R4 a▼は、R4
含まれるイミノ部分(−NH−)、又はアミノ基が保護さ
れている他、R4と同意義を示し、R7は、低級アルキル
基又はアラルキル基を示し、R8はアミノ基の保護基を
示し、R9はハロゲン置換低級アルキル基を示し、R10
及びR11は同一又は異なつて水素原子、低級アルキル
基、シクロアルキル基、フエニル基、アラルキル基を示
し、あるいは、R10およびR11はそれらが結合している
窒素原子と一緒になつてヘテロシクリル基を示す。
▲R1 a▼,▲R4 a▼及びR8における保護基として
は、アミノ酸の化学の分野で使用される保護基なら特に
制限されないが、例えば、ベンジルオキシカルボニル、
p−メトキシベンジルオキシカルボニルのようなアラル
キルオキシカルボニル基、t−ブチルオキシカルボニル
基又は9−フルオレニルメチルオキシカルボニル基のよ
うなカーボネート残基をあげることができる。
A法は化合物(I)を製造する方法である。
本方法の第1工程は化合物(II)又はその反応性誘導
体と化合物(III)を用いて化合物(Ia)を製造する工
程で、ペプチド合成法における常法、例えばアジド法、
活性エステル法、混合酸無水物法又はカルボジイミド法
によつて行われる。
上記ペプチド合成において、 アジド法は、アミノ酸又はそのエステル体をヒドラジ
ンと、不活性溶剤(例えば、ジメチルホルムアミド)
中、室温付近で反応させることによつて製造されるアミ
ノ酸ヒドラジドを亜硝酸化合物と反応させ、アジド化合
物に変換した後、アミン化合物と処理することにより行
われる。
使用される亜硝酸化合物としては、例えば亜硝酸ナト
リウムのようなアルカリ金属亜硝酸塩又は亜硝酸イソア
ミルのような亜硝酸アルキルをあげることができる。
反応は、好適には不活性溶剤中で行われ、使用される
溶剤としては、例えばジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミドのようなアミド類、ジメチルスルホキシド
のようなスルホキシド類、N−メチルピロリドンのよう
なピロリドン類をあげることができる。又、本方法の2
つの工程は、通常1つの反応液中で行われ、反応温度
は、前段が−50℃乃至0℃であり、後段が−10℃乃至10
℃であり又、反応に要する時間は、前段が5分間乃至1
時間であり、後段が10時間乃至5日間である。
活性エステル法は、アミノ酸を活性エステル化剤と反
応させ、活性エステルを製造した後、アミン化合物と反
応させることによつて行われる。
両反応は、好適には、不活性溶剤中で行われ、使用さ
れる溶剤としては、例えば、メチレンクロリド、クロロ
ホルムのようなハロゲン化炭化水素類、エーテル、テト
ラヒドロフランのようなエーテル類、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルアセトアミドのようなアミド類をあげる
ことができる。
使用される活性エステル化剤としては、例えば、N−
ヒドロキシサクシイミド、1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾール、N−ヒドロキシ−5−ノルボネン−2,3−ジカ
ルボキシイミドのようなN−ヒドロキシ化合物をあげる
ことができ、活性エステル化反応は、ジシクロヘキシル
カルボジイミド、カルボニルジイミダゾールのような縮
合剤の存在下に好適に行われる。
反応温度は、活性エステル化反応では−10乃至10℃で
あり、活性エステル化合物と、アミンとの反応では室温
付近であり、反応に要する時間は両反応ともに30分乃至
10時間である。
混合酸無水物法は、アミノ酸の混合酸無水物を製造し
た後、アミンと反応させることにより行われる。
混合酸無水物を製造する反応は、不活性溶剤(例え
ば、前記のアミド類、エーテル類)中、クロル炭酸エチ
ル、クロル炭酸イソブチルのような炭酸低級アルキルハ
ライド又はジエチルシアノリン酸のようなジ低級アルキ
ル シアノリン酸とアミノ酸を反応させることにより達
成される。
反応は、好適には、トリエチルアミン、N−メチルモ
ルホリンのような有機アミンの存在下に行われ、反応温
度は、−10℃乃至室温であり、反応に要する時間は30分
間乃至16時間である。
混合酸無水物とアミンの反応は、好適には不活性溶剤
(例えば、前記のアミド類、エーテル類)中、前記の有
機アミンの存在下に行われ、反応温度は0℃乃至室温で
あり、反応に要する時間は1時間乃至24時間である。
縮合法は、アミノ酸とアミンをジシクロヘキシルカル
ボジイミド、カルボニルジイミダゾールのような縮合剤
の存在下、直接反応することによつて行われる。本反応
は前記の活性エステルを製造する反応と同様に行われ
る。
第2工程は、所望により、化合物(Ia)における▲R
1 a▼及び/又は▲R4 a▼に含まれるイミノ基等の保護基
を除去して、化合物(I)を製造する工程である。
保護基の除去反応は、保護基の種類によつて異なる
が、常法に従つて行われる。
例えば、アミノ基及びイミノ基の保護基がt−ブチル
オキシカルボニル基である場合には、不活性溶剤中(例
えば、ジオキサン、メタノール、ジメチルホルムアミド
等)、相当する化合物を酸(例えば、塩酸、トリフルオ
ロ酢酸、トリフルオロボロン・エテレート等)と0℃乃
至30℃で20分間乃至1時間処理することにより行われ
る。
アミノ基及びイミノ基の保護基がアラルキルオキシカ
ルボニル基又はカルボネート残基である場合は、不活性
溶剤中(例えば、メタノール、エタノール、テトラヒド
ロフラン等)、相当する化合物を接触還元触媒存在下
(例えば、パラジウム−炭素、パラジウム黒等)、常圧
乃至10気圧の水素と室温付近で2時間乃至8時間反応す
ることによつて行われる。
B法は、化合物(Ia)を別途に製造する方法で本法の
第3工程は化合物(IV)と化合物(V)を用いてA法第
1工程と同様にして行われる。
C法は、化合物(Ia)をさらに、別途に製造する方法
である。
第4工程は、一般式(VII)を有する化合物を製造す
る工程で、化合物(IV)に化合物(VI)を反応させ、得
られた化合物を加水分解することにより達成される。化
合物(IV)と化合物(VI)の反応は、前記A法第1工程
と同様に行われ、加水分解反応は、前記A法におけるカ
ルボキシ基の保護基が低級アルキル基である場合の脱保
護反応と同様に行われる。
第5工程は、一般式(Ia)を有する化合物を製造する
工程で、不活性溶剤中、化合物(VII)を一般式(VII
I)を有するアミン体と反応させることによつて達成さ
れ、本工程は、前記A法第1工程と同様に行われる。
本工程で原料として使用される化合物(VIII)は、公
知又は公知の方法〔例えば、アール・ピー・アールキユ
イスト(R.P.Ahlquist):プログレス・イン・ドラツグ
・リサーチ(Prog.Drug.Res.)20巻,イ・ユンカー編
(E.Junker,Ed.),ビルクハウザー出版(Birknauser,V
erlag)1976年〕によつて容易に製造される。
D法は、化合物(Ia)を別途に製造する方法である。
第6工程は、一般式(X)を有する化合物を製造する
工程で、化合物(V)に化合物(IX)又はその反応性誘
導体と反応させることにより達成され、本工程は、前記
A法第1工程と同様に行われる。
第7工程は、化合物(X)におけるアミノ基の保護基
8を除去し、化合物(XI)又はその反応性誘導体と反
応させ、化合物(Ia)を製造する工程で、R8の除去反
応は、前記A法第2工程と同様に行われ、化合物(XI)
との反応は、前記A法第1工程と同様に行われる。
E法は、化合物(Ia)において、▲R1 a▼が▲R1 b
である化合物(I′a)の製造法である。
第8工程は、式(XIII)を有する化合物を製造する工
程で、化合物(XII)又はその反応性誘導体と化合物
(X)を用い、A法第1工程と同様にして行われる。
第9工程は、化合物(I′a)を製造する工程で不活
性溶剤中、化合物(XIII)をアミン(XIV)と反応させ
ることによつて達成される。
反応に使用される不活性溶剤は、例えば、前記A法の
活性エステル法で使用されるものと同様のものをあげる
ことができる。
反応は、好適には、塩基の存在下に行われ、使用され
る塩基としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸水素ナトリウムのようなアルカリ金属炭酸塩又
は、トリエチルアミン、N−メチルモルホリンのような
有機アミンをあげることができる。
反応温度は、−30℃乃至100℃(好適には0℃乃至50
℃)であり、反応に要する時間は,30分間乃至2日間で
ある。
以上の各工程の反応終了後、各目的化合物は常法に従
つて反応混合物から採取することができる。例えば、反
応混合物を適宜中和し、又、不溶物が存在する場合には
過により除去した後、溶剤を留去することにより目的
物を得ることができる。さらに、所望により、常法、例
えば、再結晶、再沈澱、カラムクロマトグラフイー等に
より精製することもできる。
また、ヘテロアリールアラニンは、以下の方法に従つ
て容易に製造される。
上記式中、▲R3 a▼はヘテロアリール基を示す。
アラニン誘導体(XVIII)は、まず、式(XV)を有す
る化合物を塩基(例えば、ナトリウム水素)と処理した
後、式(XVI)を有する化合物と反応させ(第11工
程)、得られた化合物(XVII)を酸(例えば、塩酸)と
処理すること(第12工程)によつて製造される。
〔効果〕 本発明の前記一般式(I)を有するペプチド誘導体の
ヒトのレニンに対する阻害作用試験の結果を以下に示
す。なお、試験方法は国府らの方法〔Hypertension,5,1
91〜197(1983)〕に準じて、本発明ペプチドをヒツジ
レニン基質とあらかじめ混和した後、ヒトレニンを添加
することによつて実施した。
本発明の目的化合物(I)は、上記の試験例で示した
ようにヒトのレニンに対して優れた阻害作用を表わし
た。又、化合物(I)は、マーモセツトを用いた経口投
与によりすぐれた血漿レニン活性阻害効果を示すととも
に水に対する溶解性も良好であり、更にマウス、ラツト
に対しても低毒性であつた。従つてレニン−アンジオテ
ンシン系に基く高血圧症の診断薬及び治療剤、特に経口
用として有用である。その投与形態としては例えば錠
剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロツプ剤などによる
経口投与ばかりでなく注射剤、坐剤などによる非経口投
与をもあげることができる。その使用量は、使用目的、
症状、年令などによつて異なるが、例えば1日約0.01mg
乃至100mg/kg体重であり、1回または数回に分けて投与
することができる。
次に実施例及び参考例をあげ、本発明をさらに具体的
に説明する。なお、以下の実施例においてシクロスタチ
ンは、(3S,4S)−4−アミノ−5−シクロヘキシル−
3−ヒドロキシペンタン酸を示す。
実施例1. N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−アラ
ニル−(4−チアゾリル)−DL−アラニル−シクロスタ
チン−(2−モルホリノエチル)アミド (a)N−(t−ブトキシカルボニル)−(4−チアゾ
リル)−DL−アラニル−シクロスタチン−(2−モルホ
リノエチル)アミド N−(t−ブトキシカルボニル)シクロスタチン−
(2−モルホリノエチル)アミド314mg(0.74ミリモ
ル)に4規定塩酸/ジオキサン5mlを加え、室温にて30
分間攪拌後、溶媒を留去した。ジエチルエーテルを加
え、さらに減圧で溶媒を留去した後、残渣を充分に乾燥
後、N−(t−ブトキシカルボニル)−(4−チアゾリ
ル)−DL−アラニン200mg(0.73ミリモル)と共に、無
水テトラヒドロフラン10mlに懸濁させた。窒素雰囲気
下、氷冷下にて95%シアノリン酸ジエチル0.13ml(0.86
ミリモル)及びトリエチルアミン0.34ml(2.44ミリモ
ル)を加え、室温にて一晩攪拌した。溶媒を減圧留去
後、残渣をシリカゲル薄層クロマトグラフイー(展開溶
媒;クロロホルム:メタノール=10:1)にて精製し、標
記化合物の一水和物を白色結晶として、404mg(95%)
得た。
融点:73−75℃ 元素分析値:C28H47N5O6S・H2O 計算値:C,56.07;H,8.23;N,11.68;S,5.34 実測値:C,56.31;H,7.96;N,11.41;S,5.70 (b)N−(t−ブトキシカルボニル)−(1−ナフチ
ル)−L−アラニル−(4−チアゾリル)−DL−アラニ
ル−シクロスタチン−(2−モルホリノエチル)アミド (a)で合成したN−t−ブトキシカルボニル−(4
−チアゾリル)−DL−アラニル−シクロスタチン−(2
−モルホリノエチル)アミド254mg(0.44ミリモル)を
4規定塩酸/ジオキサンを用いて、t−ブトキシカルボ
ニル基を除去した後、N−(t−ブトキシカルボニル)
−(1−ナフチルメチル)−L−アラニン165mg(0.52
ミリモル)と共に無水テトラヒドロフラン10ml中に懸濁
させ、窒素雰囲気下、氷冷下にて、95%シアノリン酸ジ
エチル0.08ml(0.53ミリモル)及びトリエチルアミン0.
27ml(1.94ミリモル)を加え、室温にて、一晩攪拌し
た。溶媒を減圧留去した後、残渣をシリカゲル薄層クロ
マトグラフイー(展開溶媒;クロロホルム:メタノール
=7:1)にて精製し、標記化合物の二水和物を白色結晶
として303mg(87%)得た。
融点:113−116℃ 元素分析値 C41H58N6O7S・2H2Oとして 計算値:C,60.42;H,7.67;N,10.31;S,3.93 実測値:C,60.60;H,7.43;N,10.09;S,3.97 (c)N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L
−アラニル−(4−チアゾリル)−DL−アラニル−シク
ロスタチン−(2−モルホリノエチル)アミド (b)で合成した化合物262mg(0.34ミリモル)のt
−ブトキシカルボニル基を、4規定塩酸/ジオキサンを
用いて除去した後、1−モルホリノ酢酸59mg(0.40ミリ
モル)と共に、無水テトラヒドロフラン5ml中に懸濁
し、窒素雰囲気下、氷冷下にて、95%シアノリン酸ジエ
チル0.06ml(0.40ミリモル)及びトリエチルアミン0.21
ml(1.51ミリモル)を加え、室温にて一晩攪拌した。溶
媒を減圧留去した後、残渣をシリカゲル薄層クロマトグ
ラフイー(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=7:
1)にて精製し、標記化合物の二水和物を白色結晶とし
て、230mg(85%)得た。
融点:98−99℃ 元素分析値:C42H59N7O7S・2H2Oとして 計算値:C,59.90;H,7.54;N,11.64;S,3.81 実測値:C,59.69;H,7.61;N,11.50;S,3.74 実施例2. N−(3−モルホリノプロピオニル)−(1−ナフチ
ル)−L−アラニル−(4−チアゾリル−DL−アラニル
−シクロスタチン−(2−モルホリノエチル)アミド 実施例1(b)で合成したN−(t−ブトキシカルボ
ニル)−(1−ナフチル)−L−アラニル−(4−チア
ゾリル)−DL−アラニル−シクロスタチン−(2−モル
ホリノエチル)アミド200mg(0.26ミリモル)及びN−
3−モルホリノプロピオン酸塩酸塩57mg(0.29ミリモ
ル)を実施例1(c)の方法に準じて反応し、標記化合
物の一水和物を白色粉末として130mg得た。シリカゲル
薄層クロマトグラフイー(展開溶媒;塩化メチレン:メ
タノール=10:1):Rf=0.21 元素分析値:C43H61N7O7S・H2Oとして 計算値:C,61.63;H,7.58;N,11.70;S,3.82 実測値:C,61.65;H,7.59;N,11.64;S,3.68 実施例3. N−(4−モルホリノブチリル)−(1−ナフチル)−
L−アラニル−(4−チアゾリル)−DL−アラニル−シ
クロスタチン−(2−モルホリノエチル)アミド 実施例1(b)で合成したN−(t−ブトキシカルボ
ニル)−(1−ナフチル)−L−アラニル−(4−チア
ゾリル)−DL−アラニル−シクロスタチン−(2−モル
ホリノエチル)アミド200mg(0.26ミリモル)及びn−
4−モルホリノ酪酸61mg(0.29ミリモル)を実施例1
(c)の方法に準じて反応し、標記化合物の1.5水和物
を白色粉末として100mg得た。シリカゲル薄層クロマト
グラフイー(展開溶媒;塩化メチレン:メタノール=1
0:1):Rf=0.27 元素分析値:C44H63N7O7S・1.5H2Oとして 計算値:C,61.37;H,7.73;N,11.39;S,3.72 実測値:C,61.19;H,7.65;N,11.22;S,3.60 実施例4. N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−アラ
ニル−(4−チアゾリル)−DL−アラニル−シクロスタ
チン−2−(1−ピロリジニル エチル)アミド N−t−ブトキシカルボニル−シクロスタチン−(2
−モルホリノエチル)アミドの代りに、N−t−ブトキ
シカルボニル−シクロスタチン−2−(1−ピロリジニ
ル エチル)アミド324mg(0.79ミリモル)及びN−
(t−ブトキシカルボニル)−(4−チアゾリル)−DL
−アラニン215mg(0.79ミリモル)を実施例1(a)の
方法に準じて反応後、さらに、実施例1(b)および1
(c)の方法で反応し、標記化合物54mgを得た。
融点 75〜83℃ 元素分析値:C42H59N7O6S・8H2Oとして 計算値:C,54.00;H,8.08;N,10.50;S,3.43 実測値:C,53.73;H,7.95;N,10.40;S,3.53 実施例5. N−(2,6−ジメチルモルホリノアセチル)−(1−ナ
フチル)−L−アラニル−(4−チアゾリル)−DL−ア
ラニル−シクロスタチン−(2−モルホリノエチル)ア
ミド 実施例1(b)で合成したN−(t−ブトキシカルボ
ニル)−(1−ナフチル)−L−アラニル−(4−チア
ゾリル)−DL−アラニル−シクロスタチン−(2−モル
ホリノエチル)アミド270mg(0.35ミリモル)及び2,6−
ジメチルモルホリノ酢酸69mg(0.4ミリモル)を実施例
1(c)の方法に準じて反応し、標記化合物の1.5水和
物をアモルフアスとして90mg得た。シリカゲル薄層クロ
マトグラフイー(展開溶媒;塩化メチレン:メタノール
=10:1):Rf=0.33 元素分析値:C44H63N7O7S・1.5H2Oとして 計算値:C,61.37;H,7.73;N,11.39;S,3.72 実測値:C,61.11;H,7.43;N,11.33;S,3.89 実施例6. N−t−ブトキシカルボニルプロリル−(1−ナフチ
ル)−L−アラニル−(4−チアゾリル)−DL−アラニ
ル−シクロスタチン−(2−モルホリノエチル)アミド 実施例1(b)で合成したN−(t−ブトキシカルボ
ニル)−(1−ナフチル)−L−アラニル−(4−チア
ゾリル)−DL−アラニル−シクロスタチン−(2−モル
ホリノエチル)アミド150mg(0.19ミリモル)及びN−
(t−ブトキシカルボニル)−L−プロリン40mg(0.19
ミリモル)を実施例1(c)の方法に準じて反応し、標
記化合物の1水和物をアモルフアスとして90mg得た。シ
リカゲル薄層クロマトグラフイー(展開溶媒;塩化メチ
レン:メタノール=10:1):Rf=0.42 元素分析値:C46H65N7O8S・H2Oとして 計算値:C,61.79;H,7.55;N,10.97;S,3.59 実測値:C,61.58;H,7.42;N,11.23;S,3.42 実施例7. N−モルホリノアチセル−(1−ナフチル)−L−アラ
ニル−(4−チアゾリル)−DL−アラニル−シクロスタ
チン−(2−モルホリノエチル)アミド (a)N−ブロモアセチル−(1−ナフチル)−L−ア
ラニル−(4−チアゾリル)−DL−シクロスタチン−
(2−モルホリノエチル)アミド 実施例1(b)で合成したN−(t−ブトキシカルボ
ニル)−(1−ナフチル)−L−アラニル−(4−チア
ゾリル)−DL−アラニル−シクロスタチン−(2−モル
ホリノエチル)アミド350mg(0.45ミリモル)をメタノ
ール5mlに溶かし、4規定塩酸/ジオキサン5mlを加え、
室温に1時間攪拌した。減圧下にジオキサンを濃縮乾固
し、これをテトラヒドロフラン10mlに懸濁し、氷冷下に
ブロモアセチルクロリド0.085g(0.54ミリモル)とトリ
エチルアミン0.165g(1.62ミリモル)を加え、3時間攪
拌した。溶媒を減圧留去後、残渣をシリカゲル薄層クロ
マトグラフイー(展開溶媒;クロロホルム:メタノール
=9:1)にて精製し、標記化合物の二水和物を白色結晶
として122mg得た。
融点 96−100℃ 元素分析値 C38H51N6O6SBr・2H2Oとして 計算値:C,54.60;H,6.63;N,10.05 実測値:C,54.83;H,6.36;N,9.89 (b)N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L
−アラニル−(4−チアゾリル)−DL−アラニル−シク
ロスタチン−(2−モルホリノエチル)アミド (a)で合成した化合物100mg(0.12ミリモル)をジ
メチルホルムアミド5mlに懸濁し、氷冷下に、モルホリ
ン0.026g(0.3ミリモル)を加え、室温にて一夜攪拌し
た。溶媒を減圧留去後、残渣をシリカゲル薄層クロマト
グラフイー(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=9:
1)にて精製して、標記化合物の二水和物の結晶52mgを
得た。
融点 96−99℃ 実施例8. N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−アラ
ニル−(5−イソオキサゾリル)−L−アラニル−シク
ロスタチン−(2−モルホリノエチル)アミド (a)N−(t−ブトキシカルボニル)−(5−イソオ
キサゾリル)−L−アラニル−シクロスタチン−(2−
モルホリノエチル)アミド N−(t−ブトキシカルボニル)−シクロスタチン−
(2−モルホリノエチル)アミド0.125g(0.29ミリモ
ル)をジオキサン5mlに溶解し、氷冷下で4規定ジオキ
サン−塩酸5mlを加え、室温で2時間攪拌した。減圧下
にジオキサンを濃縮乾固し、残渣にN−(t−ブトキシ
カルボニル)−(5−イソオキサゾリル)−L−アラニ
ン89mg(0.348ミリモル)をジメチルホルムアミド15ml
にとかした溶液を加える。攪拌下にトリエチルアミン0.
13g(12.76ミリモル)及び95%シアノリン酸ジエチル57
mg(0.348ミリモル)を加え、室温下に21時間反応し
た。減圧下に溶媒を留去し、残渣に水を加え、メチレン
クロライドで抽出し、乾燥後、溶媒を留去して、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶出溶媒;メタ
ノール:塩化メチレン=1:49)にて精製し、標記化合物
85mg(51.8%)を油状物として得た。
(b)N−(t−ブトキシカルボニル)−(1−ナフチ
ル)−L−アラニル−(5−イソオキサゾリル)−L−
アラニル−シクロスタチン−(2−モルホリノエチル)
アミド (a)で合成した化合物0.2g(0.35ミリモル)のメタ
ノール5ml溶液に4規定ジオキサン−塩酸5mlを加え、室
温で1時間攪拌した。減圧下にメタノール及びジオキサ
ンを濃縮乾固し、残渣を無水テトラヒドロフランに懸濁
し、氷冷下にN−(t−ブトキシカルボニル)−(1−
ナフチル)−L−アラニン0.11g(0.35ミリモル)、ト
リエチルアミン0.14g(1.4ミリモル)及び95%シアノリ
ン酸ジエチル69mg(0.42ミリモル)を加え、0.5時間攪
拌後、室温下に39時間攪拌した。減圧下に溶媒を留去
し、残渣をシリカゲル薄層クロマトグラフイー(展開溶
媒;メタノール:塩化メチレン=1:9)にて精製し、標
記化合物を無色アモルフアスとして0.19g(70.4%)を
得た。
元素分析値:C41H58N6O8・2.5H2Oとして 計算値:C,60.95;H,7.86;N,10.40 実測値:C,60.76;H,7.67;N,10.36 (c)N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L
−アラニル−(5−イソオキサゾリル)−L−アラニル
−シクロスタチン−(2−モルホリノエチル)アミド N−(t−ブトキシカルボニル)−(1−ナフチル)
−L−アラニル−(5−イソオキサゾリル)−L−アラ
ニル−シクロスタチン−(2−モルホリノエチル)アミ
ド90mg(0.118ミリモル)のメタノール2ml溶液に4規定
塩酸/ジオキサン2mlを加え、室温で1時間攪拌した。
減圧下に溶媒を濃縮乾固し、残渣を無水テトラヒドロフ
ランに懸濁し、氷冷下に1−モルホリノ酢酸17mg(0.11
8ミリモル)、トリエチルアミン48mg(0.472ミリモル)
及び95%シアノリン酸ジエチル23mg(0.142ミリモル)
を加え、0.5時間攪拌後、室温下に14時間攪拌した。減
圧下に溶媒を留去し、残渣をシリカゲル薄層クロマトグ
ラフイー(展開溶媒;メタノール:塩化メチレン=1:
9)にて精製し、標記化合物を淡黄色粉末として33mg(3
3.8%)を得た。
融点75−77℃ 元素分析値:C42H59N7O8・2H2Oとして 計算値:C,61.07;H,7.69;N,11.87 実測値:C,61.16;H,7.47;N,11.96 実施例9. N−(4−フエニル−1−ピペラジニルアセチル)−
(1−ナフチル)−L−アラニル−(4−チアゾリル)
−DL−アラニル−シクロスタチン−(2−モルホリノエ
チル)アミド (a)N−(t−ブトキシカルボニル)−シクロスタチ
ン−(2−モルホリノエチル)アミド 無水テトラヒドロフラン30mlにN−(t−ブトキシカ
ルボニル)−シクロスタチン3.16g、2−モルホリノエ
チルアミン1.43gおよびトリエチルアミン2.1mlを加え、
氷冷下、シアノリン酸ジエチル(90%)2gを滴下し、4
時間攪拌した後、さらに一夜放置した。反応混合物を減
圧濃縮し、残留物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。
有機層を飽和炭酸水素ナトリウム、つづいて飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃
縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフイー
(溶出溶媒:塩化メチレン及びメタノール:塩化メチレ
ン=1:9)で精製して、無色アモルフアスとして標記化
合物3.4gを得た。
(b)シクロスタチン−(2−モルホリノエチル)アミ
ド・2塩酸塩 メタノール30mlにN−(t−ブトキシカルボニル)−
シクロスタチン−(2−モルホリノエチル)アミド3.4g
と1N−塩酸−ジオキサン30mlを加え、室温で1時間攪拌
した。反応混合物を減圧濃縮し、残留物をエーテルで洗
浄して、融点70〜80℃を有する無色粉末結晶として標記
化合物3.7gを得た。
(c)N−(t−ブトキシカルボニル)−(4−チアゾ
リル)−DL−アラニル−シクロスタチン−(2−モルホ
リノエチル)アミド ジメチルホルムアミド50mlにシクロスタチン−(2−
モルホリノエチル)アミド2塩酸塩3g、N−(t−ブト
キシカルボニル)−(4−チアゾリル)−DL−アラニン
2.04gおよびトリエチルアミン4.2mlを加え、氷冷下、シ
アノリン酸ジエチル(90%)1.34gを滴下し、6時間攪
拌した後、さらに一夜放置した。反応混合物を減圧濃縮
し、塩化メチレンに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム及
び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た後、減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフイー(溶出溶媒;メタノール:塩化メチレン=
1:19)で精製して、融点72−75℃を有する白色結晶とし
て、標記化合物280gを得た。
(d)N−(4−フエニル−1−ピペラジニルアセチ
ル)−(1−ナフチル)−L−アラニル−(4−チアゾ
リル)−DL−アラニル−シクロスタチン−(2−モルホ
リノエチル)アミド メタノール2mlにN−(t−ブトキシカルボニル)−
(4−チアゾリル)−DL−アラニル−シクロスタチン−
(2−モルホリノエチル)アミド279mgおよび4規定塩
酸/ジオキサン2mlを加え、室温で1時間攪拌した後、
反応混合物を減圧濃縮した。残留物をジメチルホルムア
ミド5mlに溶かし、氷冷下、参考例2で得られたN−
(4−フエニル−1−ピペラジニルアセチル)−(1−
ナフチル)−L−アラニン200mg、トリエチルアミン0.3
3mlおよび95%シアノリン酸ジエチル(90%)100mgを加
え4時間攪拌した後、減圧濃縮した。残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフイー(溶出溶媒;メタノール:
塩化メチレン=1:19)より精製して無色アモルフアスと
して、標記化合物233mgを得た。シリカゲル薄層クロマ
トグラフイー(展開溶媒;塩化メチレン:メタノール=
10:1):Rf=0.53 元素分析値:C48H64N8O6S・2.5H2Oとして 計算値:C,62.25;H,7.51;N,12.10;S,3.46 実測値:C,62.48;H,7.52;N,11.97;S,3.67 実施例10 N−ピペリジノアセチル−(1−ナフチル)−L−アラ
ニル−(4−チアゾリル)−DL−アラニル−シクロスタ
チン−(2−モルホリノエチル)アミド (a)N−ブロモアセチル−(1−ナフチル)−L−ア
ラニル−(4−チアゾリル)−DL−アラニンメチルエス
テル N−(t−ブトキシカルボニル)−(1−ナフチル)
−L−アラニル−4−チアゾリル−DL−アラニン−メチ
ルエステル491mg(1.02ミリモル)に4規定ジオキサン
/塩酸10mlを加え、室温で30分間攪拌した。減圧下にジ
オキサンを濃縮乾固し、これをテトラヒドロフラン10ml
に懸濁し、氷冷下にブロモアセチルクロリド0.10ml(1.
21ミリモル)を加え、1時間攪拌後、さらに室温下、1
時間攪拌した。溶媒を留去し、残渣に少量の飽和食塩水
を加え酢酸エチルで抽出した。乾燥後、酢酸エチルを留
去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶
出溶媒:nーヘキサン:酢酸エチル=1:4)で精製し、標
記化合物360mgを得た。
(b)N−ピペリジノアセチル−(1−ナフチル)−L
−アラニル−(4−チアゾリル)−DL−アラニンメチル
エステル (a)で合成した化合物300mg(0.59ミリモル)をジ
メチルホルムアミド10mlに懸濁し、氷冷下に炭酸ナトリ
ウム3.44mg(0.325ミリモル)およびピペリジン55.3mg
(0.65ミリモル)を加え、室温で10時間攪拌した後、減
圧下に溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフイー(溶出溶媒;クロロホルム:メタノール=1
0:1)で精製して、目的化合物251mgを得た。
(c)N−ピペリジノアセチル−(1−ナフチル)−L
−アラニル−(4−チアゾリル)−DL−アラニンヒドラ
ジド (b)で合成した化合物300mg(0.589ミリモル)をジ
メチルホルムアミド10mlに溶解し、ヒドラジン水和物29
5mg(5.9ミリモル)を加え、室温で16時間攪拌した。溶
媒を減圧留去し、残渣にn−ヘキサンを加え粉末化し、
目的化合物150mgを得た。
(d)N−ピペリジノアセチル−(1−ナフチル)−L
−アラニル−(4−チアゾリル)−DL−アラニル−シク
ロスタチン−(2−モルホリノエチル)アミド (c)で合成した化合物150mgをジメチルホルムアミ
ド3mlに溶解し、ドライアイス−アセトンを用いて、−6
0℃に冷却した。攪拌下に4規定ジオキサン/塩酸0.248
ml、および亜硝酸イソアミル59μl(0.295ミリモル)
を加え−20℃で20分間攪拌した。ついで、N−/メチル
モルホリン159.5mg(1.58ミリモル)、シクロスタチン
−(2−モルホリノエチル)アミド118mg(0.295ミリモ
ル)を加え、4℃で16時間攪拌した。減圧下にジメチル
ホルムアミドを留去し、残渣をシリカゲル薄層クロマト
グラフイー(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=1
0:1)で精製し、標記化合物89mgを得た。
融点85−90℃ 元素分析値:C43H61N7O6S・3H2Oとして 計算値:C,60.26;H,7.74;N,11.44;S,3.74 実測値:C,60.54;H,7.75;N,11.69;S,3.59 実施例11 N−チオモルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−
アラニル−(4−チアゾリル)−DL−アラニル−シクロ
スタチン−(2−モルホリノエチル)アミド 実施例10(a)で合成したN−ブロモアセチル−(1
−ナフチル)−L−アラニル−(4−チアゾリル)−DL
−アラニンメチルエステル150mg(0.295ミリモル)及び
チオモルホリン33.5mg(0.325ミリモル)を実施例10
(b)の方法に準じて反応後、さらに実施例10(c)、
および10(d)の方法に準じて反応し、標記化合物の一
水和物を白色結晶として55mg得た。
融点115−120℃ 元素分析値:C42H59N7O6S2・H2Oとして 計算値:C,60.12;H,7.32;N,11.68;S,7.64 実測値:C,59.89;H,7.34;N,11.45;S,7.26 実施例12 N−ジエチルアミノアセチル−(1−ナフチル)−L−
アラニル−(4−チアゾリル)−DL−アラニル−シクロ
スタチン−(2−モルホリノエチル)アミド (a)N−ブロモアセチル−(1−ナフチル)−L−ア
ラニンメチルエステル (1−ナフチル)−L−アラニンメチルエステル1.3g
(5ミリモル)に塩化メチレン30mlを加え攪拌しなが
ら、冷却下にトリエチルアミン1.11g(11.1ミリモル)
およびブロモアセチルクロリド1.02g(5.5ミリモル)を
加え、室温で1時間攪拌した。減圧下に溶媒を留去し、
残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。乾燥後、酢酸
エチルを留去し、残渣を酢酸エチル−n−ヘキサンより
再結晶し、標記化合物1.5gを得た。
融点110℃ (b)N−ジエチルアミノアセチル−(1−ナフチル)
−L−アラニンメチルエステル (a)で合成した化合物350mg(1ミリモル)をジメ
チルホルムアミド10mlに溶解し、炭酸ナトリウム63.6mg
(0.6ミリモル)、ジエチルアミン87.8mg(1.2ミリモ
ル)を加え、室温で10時間攪拌した。減圧下に溶媒を留
去し残渣に少量の水を加え、酢酸エチルで抽出した。乾
燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフイー(溶出溶媒:クロロホルム:メタノール=1
0:1)で精製し、標記化合物319mgを油状物として得た。
(c)N−ジエチルアミノアセチル−(1−ナフチル)
−L−アラニル−(4−チアゾリル)−DL−アラニル−
シクロスタチン−(2−モルホリノエチル)アミド (b)で合成した化合物159mg(0.465ミリモル)をメ
タノール1mlに溶解し、1規定水酸化ナトリウム1mlを加
え、室温で4時間攪拌した。反応物に1規定塩酸1mlを
加え、減圧下に濃縮乾固した。残渣をジメチルホルムア
ミド3mlに溶解し、トリエチルアミン47mg(0.465ミリモ
ル)、(4−チアゾリル)−DL−アラニル−シクロスタ
チン−(2−モルホリノエチル)アミド224mg(0.465ミ
リモル)および95%シアノリン酸ジエチル75.8mg(0.46
5ミリモル)を加え、室温で4時間攪拌した。減圧下に
溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
イー(溶出溶媒;クロロホルム:メタノール=10:1)で
精製し、標記化合物95mgを白色粉末として得た。
元素分析値:C42H61N7O6S・2H2Oとして 計算値:C,60.99;H,7.92;N,11.85;S,3.88 実測値:C,61.06;H,7.94;N,11.94;S,3.87 シリカゲル薄層カラムクロマトグラフイー(展開溶媒;
塩化メチレン:メタノール=10:1):Rf=0.57 実施例13. N−(N−メチル−N−ベンジルアミノアセチル)−
(1−ナフチル)−L−アラニル−(4−チアゾリル)
−DL−アラニル−シクロスタチン−(2−モルホリノエ
チル)アミド 実施例12(a)で合成したN−ブロモアセチル−(1
−ナフチル)−L−アラニンメチルエステル175mg(0.5
ミリモル)及びN−メチルベンジルアミン60.1mg(0.5
ミリモル)を実施例12(b)の方法に準じて反応後、さ
らに実施例12(c)の方法に準じて反応し、標記化合物
の1.5水和物を白色結晶として51mg得た。
融点71−75℃ 元素分析値:C46H61N7O6S・1.5H2Oとして 計算値:C,63.71;H,7.44;N,11.30;S;3.70 実測値:C,63.70;H,7.28;N,11.04;S,3.57 実施例14. N−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノアセチ
ル)−(1−ナフチル)−L−アラニル−(4−チアゾ
リル)−DL−アラニル−シクロスタチン−(2−モルホ
リノエチル)アミド 実施例12(a)で合成したN−ブロモアセチル−(1
−ナフチル)−L−アラニンメチルエステル175mg(0.5
ミリモル)及びN−メチルシクロヘキシルアミン64.1mg
(0.5ミリモル)を実施例12(b)の方法に準じて反応
後、さらに実施例12(c)の方法に準じて反応し、標記
化合物の1水和物を白色粉末として65mg得た。
シリカゲル薄層クロマトグラフイー(展開溶媒;塩化メ
チレン:メタノール=10:1):Rf=0.56 元素分析値:C45H65N7O6S・H2Oとして 計算値:C,63.58;H,7.94;N,11.53;S;3.77 実測値:C,63.67;H,8.05;N,11.28;S,3.64 実施例15. N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−アラ
ニル−(4−チアゾリル)−DL−アラニル−シクロスタ
チン−(1−エチル−2−ピロリジニルメチル)アミド (a)N−(t−ブトキシカルボニル)−(4−チアゾ
リル)−DL−アラニル−シクロスタチンメチルエステル メタノール20mlに、−20℃で塩化チオニル2mlを加え、1
0分間攪拌後、N−(t−ブトキシカルボニル)−シク
ロスタチン2.85g(9.0ミリモル)を加え、室温で14時間
攪拌した。溶媒を留去後、ベンゼンで3回共沸し、シク
ロスタチン・メチルエステル塩酸塩を得た。これをジメ
チルホルムアミド30mlに溶解し、氷冷下、N−(t−ブ
トキシカルボニル)−(4−チアゾリル)−DL−アラニ
ン2.71g(9.9ミリモル)、95%シアノリン酸ジエチル1.
97g(10.9ミリモル)、およびトリエチルアミン2.76ml
(19.9ミリモル)を加え、室温で3時間攪拌した。溶媒
を減圧留去し、残渣を酢酸エチルに溶かし、有機層を5
%炭酸水素ナトリウム、5%クエン酸、飽和食塩水で順
次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧
留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフイー(溶出溶
媒;塩化メチレン:メタノール=50:1)にて精製し、ア
モルフアスとして目的化合物3.76gを得た。
元素分析値:C23H37N3O6Sとして 計算値:C,57.12;H,7.71;N,8.69;S;6.63 実測値:C,56.87;H,7.75;N,8.41;S,6.68 (b)N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L
−アラニル−(4−チアゾリルゾリル)−DL−アラニル
−シクロスタチン (a)で合成した化合物2.7g(5.6ミリモル)を4規
定塩酸/ジオキサンを用いて、t−ブトキシカルボニル
基を除去し、得られた塩酸塩と参考例3で得られたN−
モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−アラニン
1.9g(5.6ミリモル)を塩化メチレン40mlに溶かし、氷
冷下95%シアノリン酸ジエチル1.37g(7.6ミリモル)お
よびトリエチルアミン1.83ml(13.2ミリモル)を加え、
室温で3時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣を酢
酸エチルに溶かし5%クエン酸、5%炭酸水素ナトリウ
ム、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。溶媒を減圧濃縮し、残渣にジエチルエーテルを
加えると、結晶としてN−モルホリノアセチル−(1−
ナフチル)−L−アラニル−(4−チアゾリル)−DL−
アラニル−シクロスタチンメチルエステル3.8g(融点:5
4−57℃)を得た。このメチルエステル2.2g(3.1ミリモ
ル)をメタノール20mlに溶かし、1規定水酸化ナトリウ
ム3.1ml(3.1ミリモル)を加え、室温で1時間攪拌し
た。反応液に4規定塩酸/ジオキサン0.78ml(3.1ミリ
モル)を加えた後、塩化メチレンで抽出し、有機層を飽
和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶
媒を減圧濃縮し、残渣にジエチルエーテルを加え、結晶
として目的物2.0gを得た。
融点:113−120℃ 元素分析値:C36H47N5O7S・2H2Oとして 計算値:C,59.23;H,7.04;N,9.60;S;4.39 実測値:C,59.04;H,7.03;N,9.66;S,4.52 (c)N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L
−アラニル−(4−チアゾリル)−DL−アラニル−シク
ロスタチン−(1−エチル−2−ピロリジニルメチル)
アミド (b)で合成した化合物250mg(0.36ミリモル)およ
び2−アミノメチル−1−エチルピロリジン69mg(0.54
ミリモル)をテトラヒドロフラン5mlに溶かし、氷冷下9
5%シアノリン酸ジエチル78mg(0.43ミリモル)および
トリエチルアミン60μl(0.43ミリモル)を加え室温で
5時間攪拌した。溶媒を留去後、残渣をシリカゲル薄層
クロマトグラフイー(展開溶媒;塩化メチレン:メタノ
ール=5:1)で精製し、目的化合物120mgを得た。
融点:63−67℃ 元素分析値:C43H61N7O6S・2H2Oとして 計算値:C,61.47;H,7.80;N,11.67;S;3.82 実測値:C,61.22;H,7.52;N,11.48;S,3.78 実施例16. N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−アラ
ニル−(4−チアゾリル)−DL−アラニル−シクロスタ
チン−(2−ジエチルアミノエチル)アミド 実施例15(a)で合成したN−(t−ブトキシカルボ
ニル)−(4−チアゾリル)−DL−アラニル−シクロス
タチンメチルエステル2.7g(5.6ミリモル)及びN−モ
ルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−アラニン1.
92g(5.6ミリモル)を実施例15(b)の方法に準じ反応
後、実施例15(c)の方法を用い、2−アミノメチル−
1−エチルピロリジンの代りに、β−ジエチルアミノエ
チルアミンと反応して、標記化合物110mgを得た。
融点65−69℃ 元素分析値:C42H61N7O6S・1.5H2Oとして 計算値:C,61.59;H,7.88;N,11.97;S;3.91 実実測値:C,61.37;H,7.60;N,11.69;S,3.75 実施例17. N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−アラ
ニル−(4−チアゾリル)−DL−アラニル−シクロスタ
チン−(2−ピリジルメチル)アミド (a)N−(t−ブトキシカルボニル)−シクロスタチ
ン−(2−ピリジルメチル)アミド N−(t−ブトキシカルボニル)−シクロスタチン25
0mg(0.79ミリモル)および2−ピリジルメチルアミン1
03mg(0.96ミリモル)の塩化メチレン溶液10mlに氷冷
下、攪拌しながら95%シアノリン酸ジエチル194mg(1.1
9ミリモル)およびトリエチルアミン250mg(2.48ミリモ
ル)を加え、室温で一晩攪拌した。反応液を10%重曹水
で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮し
た。得られた目的化合物を精製することなく次の反応に
使用した。
(b)N−(t−ブトキシカルボニル)−(1−ナフチ
ル)−L−アラニル−(4−チアゾリル)−DL−アラニ
ル−シクロスタチン−(2−ピリジルメチル)アミド (a)で得られたN−(t−ブトキシカルボニル)−
シクロスタチン−(2−ピリジルメチル)アミド271mg
(0.67ミリモル)を4規定塩酸−ジオキサン溶液10mlに
加え、1時間攪拌し、t−ブトキシカルボニル基を除去
した。反応液を減圧濃縮し、ベンゼンを加え減圧濃縮し
た。この操作を2〜3回くりかえし行ない充分脱水し
た。この中に、N−(t−ブトキシカルボニル)−(1
−ナフチル)−L−アラニル−(4−チアゾリル)−DL
−アラニン345mg(0.74ミリモル)の塩化メチレン溶液1
0mlを加え、懸濁液とした後、氷冷下、攪拌しながら95
%シアノリン酸ジエチル163mg(1.0ミリモル)およびト
リエチルアミン406mg(4.0ミリモル)を加え、室温にて
一晩攪拌した。反応液を10%重曹水で洗浄後、無水硫酸
ナトリウムで乾燥し減圧濃縮した。得られた目的化合物
を精製することなく次の反応に使用した。
(c)N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L
−アラニル−(4−チアゾリル)−DL−アラニル−シク
ロスタチン−(2−ピリジルメチル)アミド (b)で得られたN−(t−ブトキシカルボニル)−
(1−ナフチル)−L−アラニル−(4−チアゾリル)
−DL−アラニル−シクロスタチン−(2−ピリジルメチ
ル)アミド294mg(0.39ミリモル)を4規定塩酸−ジオ
キサン溶液10mlに加え、1時間攪拌し、t−ブトキシカ
ルボニル基を除去した反応液を減圧濃縮しベンゼンを加
え減圧濃縮した。この操作を2〜3回くりかえし行い充
分脱水した。
この中に、N−モルホリノ酢酸84mg(0.58ミリモル)
の塩化メチレン溶液10mlを加え懸濁液とした後、氷冷
下、攪拌しながら95%シアノリン酸ジエチル128mg(0.7
9ミリモル)およびトリエチルアミン234mg(2.32ミリモ
ル)を加え、室温にて一晩攪拌した。反応液を10%重曹
水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し減圧濃縮し
た。得られた化合物をシリカゲル薄層クロマトグラフイ
ー(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=10:1)で精
製し、標記化合物280mgを得た。
融点83−88℃ 元素分析値:C42H53N7O6S・2H2Oとして 計算値:C,61.51;H,7.00;N,11.96;S;3.91 実実測値:C,61.38;H,6.70;N,12.25;S,4.06 実施例18. N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−アラ
ニル−(2−チエニル)−DL−アラニル−シクロスタチ
ン−(2−モルホリノエチル)アミド (a)N−(t−ブトキシカルボニル)−(2−チエニ
ル)−DL−アラニル−シクロスタチン−(2−モルホリ
ノエチル)アミド シクロスタチン−(2−モルホリノエチル)アミド2
塩酸塩0.3g(0.74ミリモル)およびN−(t−ブトキシ
カルボニル)−(2−チエニル)−DL−アラニン0.2g
(0.74ミリモル)を無水テトラヒドロフラン10mlに懸濁
させた。氷冷下にて、トリエチルアミン0.25mg(2.48ミ
リモル)および95%シアノリン酸ジエチル0.15g(0.9ミ
リモル)を加え、更に0.5時間攪拌後、室温下にて15時
間攪拌した。溶媒を減圧留去後、残渣をシリカゲル薄層
クロマトグラフイー(塩化メチレン:メタノール=9:
1)にて精製し、標記化合物を無色アモルフアスとし
て、0.31g(72.1%)を得た。
元素分析値:C29H48N4O6Sとして 計算値:C,59.97;H,8.33;N,9.65;S;5.52 実測値:C,59.70;H,8.18;N,9.62;S,5.68 (b)N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L
−アラニル−(2−チエニル)−DL−アラニル−シクロ
スタチン−(2−モルホリノエチル)アミド N−(t−ブトキシカルボニル)−(2−チエニル)
−DL−アラニル−シクロスタチン−(2−モルホリノエ
チル)アミド0.21g(0.366ミリモル)のメタノール5ml
溶液に4規定塩酸/ジオキサン5mlを加え、室温にて2
時間攪拌した。減圧下で溶媒を濃縮乾固し、残渣を無水
テトラヒドロフランに懸濁し、氷冷下にN−モリホリノ
アセチル−(1−ナフチル)−L−アラニン0.13g(0.3
66ミリモル)、トリエチルアミン0.15g(1.46ミリモ
ル)及び95%シアノリン酸ジエチル72mg(0.44ミリモ
ル)を加え、0.5時間攪拌後、室温下にて16時間攪拌し
た。溶媒を減圧留去後、残渣をシリカゲル薄層クロマト
グラフイー(塩化メチレン:メタノール=9:1)にて精
製し、標記化合物の三水和物を無色アモルフアスとし
て、0.24g(77.4%)得た。
シリカゲル薄層クロマトグラフイー(展開溶媒;塩化メ
チレン:メタノール=10:1):Rf=0.53 元素分析値:C43H60N6O7S・3H2Oとして 計算値:C,60.12;H,7.74;N,9.78;S;3.73 実測値:C,59.62;H,7.03;N,9.98;S,3.87 実施例19. N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−アラ
ニル−(2−ピリジル)−DL−アラニル−シクロスタチ
ン−(2−モルホリノエチル)アミド N−(t−ブトキシカルボニル)−2−チエニルアラ
ニンの代りに、N−(t−ブトキシカルボニル)−2−
ピリジル−DL−アラニン0.2g(0.75ミリモル)及びシク
ロスタチン−(2−モルホリノエチル)アミド・2塩酸
塩0.3g(0.75ミリモル)を実施例18(a)の方法に準じ
て反応後、さらに実施例18(b)の方法で反応し、標記
化合物を白色アモルフアスとして87mg得た。
シリカゲル薄層クロマトグラフイー(展開溶媒;塩化メ
チレン:メタノール=10:1):Rf=0.28 元素分析値:C44H61N7O7S・3.5H2Oとして 計算値:C,61.23;H,7.94;N,11.36 実測値:C,60.95;H,7.74;N,11.06 実施例20. N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−アラ
ニル−L−トリプトフイル−シクロスタチン−(2−モ
ルホリノエチル)アミド N−(t−ブトキシカルボニル)−2−チエニルアラ
ニンの代りに、N−(t−ブトキシカルボニル)−L−
トリプトフアン228mg(0.749ミリモル)及びシクロスタ
チン−(2−モルホリノエチル)アミド300mg(0.749ミ
リモル)を実施例18(a)の方法に準じて反応後、さら
に実施例18(b)の方法で反応し、標記化合物の水和物
をアモルフアスとし380mg得た。
シリカゲル薄層クロマトグラフイー(展開溶媒;塩化メ
チレン:メタノール=10:1):Rf=0.37 元素分析値:C47H63N7O7・10H2Oとして 計算値:C,55.44;H,8.22;N,9.63 実測値:C,55.50;H,7.92;N,9.54 実施例21. N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−アラ
ニル−(4−チアゾリル)−DL−アラニル−シクロスタ
チン−〔3−(2−メチルピペリジノプロピル〕アミド (a)N−(t−ブトキシカルボニル)−(4−チアゾ
リル)−DL−アラニル−シクロスタチン−〔3−(2−
メチルピペリジノ)プロピル〕アミド N−(t−ブトキシカルボニル)−(4−チアゾリ
ル)−DL−アラニル−シクロスタチン0.19g(0.4ミリモ
ル)とN−(3−アミノプロピル)−2−ピペコリン0.
08g(0.48ミリモル)をジメチルホルムアミド5mlにとか
し、氷冷下で95%シアノリン酸ジエチル0.09g(0.48ミ
リモル)とトリエチルアミン0.05g(0.48ミリモル)を
加え、さらに氷冷下で1時間、室温で一晩攪拌した。反
応液に倍量の酢酸エチルを加えて抽出し、5%重曹水、
飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲル薄
層クロマトグラフイー(展開溶媒;塩化メチレン:メタ
ノール=3:1)にて精製し標記化合物をアモルフアスと
して、0.23gを得た。
(b)N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L
−アラニル−(4−チアゾリル)−DL−アラニル−シク
ロスタチン−〔3−(2−メチルピペリジノ)プロピ
ル〕アミド (a)で合成した化合物0.23g(0.38ミリモル)を4
規定塩酸/ジオキサンと処理して、t−ブトキシカルボ
ニル基を除去し、得られた塩酸塩とN−モルホリノアセ
チル−(1−ナフチル)−L−アラニン0.13g(0.38ミ
リモル)をジメチルホルムアミド5mlにとかし、氷冷下
で95%シアノリン酸ジエチル0.08g(0.46ミリモル)と
トリエチルアミン0.17g(1.71ミリモル)を加え、氷冷
下で1時間さらに室温で一晩攪拌した。反応液に倍量の
酢酸エチルを加えて抽出し、5%重曹水、飽和食塩水で
順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減
圧留去し、残渣をシリカゲル薄層クロマトグラフイー
(展開溶媒;塩化メチレン:メタノール=5:1)で精製
し、目的化合物0.60gを得た。
融点:97−101℃ 元素分析値:C45H65N7O6S・3.5H2Oとして 計算値:C,60.37;H,8.11;N,10.95;S,3.58 実測値:C,60.65;H,7.95;N,10.69;S,3.48 実施例22. N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−アラ
ニル−(4−チアゾリル)−DL−アラニル−シクロスタ
チン−〔3−(2−オキソ−1−ピロリジニル)−プロ
ピル〕アミド N−(3−アミノプロピル)−2−ピペコリンの代り
に、1−(3−アミノプロピル)−2−ピロリジノン70
mg(0.48ミリモル)及びN−(t−ブトキシカルボニ
ル)−(4−チアゾリル)−DL−アラニル−シクロスタ
チン190mg(0.4ミリモル)を実施例21(a)に準じて反
応後、さらに実施例21(b)の方法と同様に反応し、標
記化合物の2水和物を白色結晶として240mg得た。
融点:95−98℃ 元素分析値:C43H59N7O7S・2H2Oとして 計算値:C,60.46;H,7.44;N,11.48 実測値:C,60.70;H,7.39;N,11.51 実施例23. N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−アラ
ニル−L−ヒスチジル−シクロスタチン−(2−モルホ
リノエチル)アミド (a)N−(t−ブトキシカルボニル)−Nim−p−ト
リエンスルホニル−L−ヒスチジル−シクロスタチン−
(2−モルホリノエチル)アミド N−(t−ブトキシカルボニル)−Nim−p−トリエ
ンスルホニル−L−ヒスチジン0.57g(1.38ミリモル)
とシクロスタチン−(2−モルホリノエチル)アミド塩
酸塩0.50g(1.38ミリモル)をジメチルホルムアミド10m
lにとかし、氷冷下で95%シアノリン酸ジエチル0.28g
(1.52ミリモル)とトリエチルアミン0.34g(3.31ミリ
モル)を加え、氷冷下で1時間、さらに室温で一晩攪拌
した。反応液に酢酸エチルを加えて抽出し、5%重曹
水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、溶媒を減圧留去した。
得られた残渣を、シリカゲル薄層クロマトグラフイー
(展開溶媒;塩化メチレン:メタノール=15:1)で精製
し、標記化合物をアモルフアスとして0.56gを得た。
(b)N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L
−アラニル−Nim−p−トリエンスルホニル−L−ヒス
チジル−シクロスタチン−(2−モルホリノエチル)ア
ミド (a)で合成した化合物0.56g(0.78ミリモル)を4
規定塩酸/ジオキサンと処理してt−ブトキシカルボニ
ル基を除去し、得られた塩酸塩と1−モルホリノアセチ
ル−(1−ナフチル)−L−アラニン0.27g(0.78ミリ
モル)をジメチルホルムアミド5mlに溶かし、氷冷下で9
5%シアノリン酸ジエチル0.39g(2.15ミリモル)とトリ
エチルアミン0.39g(3.86ミリモル)を加え、氷冷下で
1時間、さらに室温で4日間攪拌した。反応液に倍量の
酢酸エチルを加えて抽出し、5%重曹水、飽和食塩水で
順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減
圧留去した。得られた残渣をシリカゲル薄層クロマトグ
ラフイー(展開溶媒;塩化メチレン:メタノール=10:
1)にて精製し、標記化合物をアモルフアスとして、0.1
2gを得た。
(c)N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L
−アラニル−L−ヒスチジル−シクロスタチン−(2−
モルホリノエチル)アミド (b)で得られた化合物0.12g(0.13ミリモル)をメ
タノール3mlに溶かし、1−ヒドロキシベンズトリアゾ
ール0.07g(0.52ミリモル)を加え、室温で4時間攪拌
した。反応液を濃縮後、酢酸エチルで抽出し、5%重曹
水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣にジエチル
エーテルを加えて、結晶として目的化合物を0.90g得
た。
融点:103−106℃ 元素分析値:C42H60N8O7・3H2Oとして 計算値:C,59.84;H,7.89;N,13.29 実測値:C,60.10;H,7.98;N,13.46 実施例24. N−(N−メチルアニリノアセチル)−(1−ナフチ
ル)−L−アラニル−(4−チアゾリル)−L−アラニ
ル−シクロスタチン−(2−モルホリノエチル)アミド 実施例12(a)で合成したN−ブロモアセチル−(1
−ナフチル)−L−アラニンメチルエステル175mg(0.5
ミリモル)及びN−メチルアニリン53.6mg(0.5ミリモ
ル)を実施例12(b)の方法に準じて反応後、さらに実
施例12(c)の方法に準じて反応し、標記化合物の水和
物を白色粉末として260mg得た。
シリカゲル薄層クロマトグラフイー(展開溶媒;塩化メ
チレン:メタノール=10:1) Rf=0.48 元素分析値:C45H59N7O6S・6H2Oとして 計算値:C,57.86;H,7.66;N,10.50 実測値:C,57.75;H,7.79;N,10.67 実施例25. N−(N−エチル−N−ベンジルアミノアセチル)−
(1−ナフチル)−L−アラニル−(4−チアゾリル)
−L−アラニル−シクロスタチン−(2−モルホリノエ
チル)アミド 実施例12(a)で合成したN−ブロモアセチル−(1
−ナフチル)−L−アラニンメチルエステル175mg(0.5
ミリモル)及びN−エチルベンジルアミン65.6mg(0.5
ミリモル)を実施例12(b)の方法に準じて反応後、さ
らに実施例12(c)の方法に準じて反応し、標記化合物
の2.5水和物を白色粉末として250mg得た。
Rf=0.51 元素分析値:C47H63N7O6S・2.5H2Oとして 計算値:C,62.78;H,7.62;N,10.90;S,3.57 実測値:C,62.85;H,7.73;N,11.07;S,3.52 実施例26. N−(N−イソプロピル−N−ベンジルアミノアセチ
ル)−(1−ナフチル)−L−アラニル−(4−チアゾ
リル)−L−アラニル−シクロスタチン−(2−モルホ
リノエチル)アミド 実施例12(a)で合成したN−ブロモアセチル−(1
−ナフチル)−L−アラニンメチルエステル175mg(0.5
ミリモル)及びN−イソプロピルベンジルアミン74.6mg
(0.5ミリモル)を実施例12(b)の方法に準じて反応
後、さらに実施例12(c)の方法に準じて反応し、標記
化合物の2水和物を白色粉末として175mg得た。
Rf=0.51 元素分析値:C48H65N7O6S・2H2Oとして 計算値:C,63.76;H,7.69;N,10.84;S,3.55 実測値:C,63.75;H,7.50;N,10.59;S,3.84 実施例27. N−〔4−(2−メトキシフエニル)−1−ピペラジニ
ルアセチル〕−(1−ナフチル)−L−アラニル−(4
−チアゾリル)−L−アラニル−シクロスタチン−(2
−モルホリノエチル)アミド 実施例12(a)で合成したN−ブロモアセチル−(1
−ナフチル)−L−アラニンメチルエステル175mg(0.5
ミリモル)及び1−(2−メトキシフエニル)ピペラジ
ン115mg(0.5ミリモル)を実施例12(b)の方法に準じ
て反応後、さらに実施例12(c)の方法に準じて反応
し、標記化合物の1水和物を白色結晶として341mg得
た。
融点 100−105℃ 元素分析値:C49H66N8O7S・H2Oとして 計算値:C,63.34;H,7.38;N,12.05 実測値:C,63.15;H,7.25;N,12.12 実施例28. N−〔4−(4−クロロベンズヒドリル)−1−ピペラ
ジニルアセチル〕−(1−ナフチル)−L−アラニル−
(4−チアゾリル)−L−アラニル−シクロスタチン−
(2−モルホリノエチル)アミド 実施例12(a)で合成したN−ブロモアセチル−(1
−ナフチル)−L−アラニンメチルエステル175mg(0.5
ミリモル)及び1−(4−クロロベンズヒドリル)ピペ
ラジン143mg(0.5ミリモル)を実施例12(b)の方法に
準じて反応後、さらに実施例12(c)の方法に準じて反
応し、標記化合物の1水和物を白色結晶として168mg得
た。
融点 75−80℃ 元素分析値:C55H69ClN8O6S・H2Oとして 計算値:C,61.75;H,7.01;N,12.00 実測値:C,61.66;H,6.89;N,11.86 実施例29. N−(N−メチル−N−ベンジルアミノアセチル)−
(1−ナフチル)−L−アラニル−L−ロイシル−シク
ロスタチン−(2−モルホリノエチル)アミド N−(t−ブトキシカルボニル)−L−ロイシル−シ
クロスタチン−(2−モルホリノエチル)アミド200mg
(0.370ミリモル)をメタノール2mlに溶解し、4規定塩
酸/ジオキサン2mlを加え、室温で1時間攪拌した。
減圧下で溶媒を濃縮乾固し、残渣をジメチルホルムア
ミド5mlに溶解後、N−(N−メチル−N−ベンジルア
ミノアセチル)−(1−ナフチル)−L−アラニン140m
g(0.372ミリモル)及びトリエチルアミン0.26ml(1.87
ミリモル)、95%シアノリン酸ジエチル76mg(0.443ミ
リモル)を加え、室温で4時間攪拌した後、一夜放置し
た。減圧下で溶媒を留去し、残渣をシリカゲル薄層クロ
マトグラフイー(展開溶媒;塩化メチレン:メタノール
=9:1)で精製し、標記化合物の白色粉末として202mg得
た。
Rf=0.51 元素分析値:C46H66N6O6・H2Oとして 計算値:C,67.62;H,8.39;N,10.29 実測値:C,67.43;H,8.19;N,10.26 実施例30. N−(N−エチル−N−ベンジルアミノアセチル)−
(1−ナフチル)−L−アラニル−L−ロイシル−シク
ロスタチン−(2−モルホリノエチル)アミド N−(N−メチル−N−ベンジルアミノアセチル)−
(1−ナフチル)−L−アラニンの代りにN−(N−エ
チル−N−ベンジルアミノアセチル)−(1−ナフチ
ル)−L−アラニン113mg(0.289ミリモル)及びN−
(t−ブトキシカルボニル)−L−ロイシル−シクロス
タチン−(2−モルホリノエチル)アミド156mg(0.288
ミリモル)を実施例29に準じて反応し、標記化合物の白
色粉末として142mg得た。
Rf=0.51 元素分析値:C47H68N6O6・1.5H2Oとして 計算値:C,67.19;H,8.52;N,10.00 実測値:C,66.93;H,8.24;N,9.94 実施例31. N−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノアセチ
ル)−(1−ナフチル)−L−アラニル−L−ロイシル
−シクロスタチン−(2−モルホリノエチル)アミド N−(N−メチル−N−ベンジルアミノアセチル)−
(1−ナフチル)−L−アラニンの代りにN−(N−メ
チル−N−シクロヘキシルアミノアセチル)−(1−ナ
フチル)−L−アラニン138mg(0.375ミリモル)及びN
−(t−ブトキシカルボニル)−L−ロイシル−シクロ
スタチン−(2−モルホリノエチル)アミド200mg(0.3
70ミリモル)を用いて実施例29に準じて反応し、標記化
合物の白色粉末として106mg得た。
Rf=0.50 元素分析値:C45H70N6O6・5H2Oとして 計算値:C,61.34;H,9.15;N,9.54 実測値:C,61.33;H,9.00;N,9.43 実施例32. N−(N−メチルアニリノアセチル)−(1−ナフチ
ル)−L−アラニル−L−ロイシル−シクロスタチン−
(2−モルホリノエチル)アミド N−(N−メチル−N−ベンジルアミノアセチル)−
(1−ナフチル)−L−アラニンの代りにN−(N−メ
チルアニリノアセチル)−(1−ナフチル)−L−アラ
ニン141mg(0.389ミリモル)及びN−(t−ブトキシカ
ルボニル)−L−ロイシル−シクロスタチン−(2−モ
ルホリノエチル)アミド210mg(0.388ミリモル)を用い
て実施例29に準じて反応し、標記化合物の白色粉末とし
て189mg得た。
Rf=0.53 元素分析値:C45H64N6O6・2H2Oとして 計算値:C,65.83;H,8.35;N,10.24 実測値:C,65.74;H,8.03;N,10.29 実施例33. N−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノアセチ
ル)−(1−ナフチル)−L−アラニル−L−ロイシル
−シクロスタチン−〔3−(2−オキソ−1−ピロリジ
ニル)プロピル〕アミド N−(t−ブトキシカルボニル)−L−ロイシル−シ
クロスタチン−〔3−(2−オキソ−1−ピロリジニ
ル)プロピル〕アミド300mg(0.54ミリモル)のメタノ
ール5ml溶液に4規定塩酸/ジオキサン5mlを加え、室温
に1時間攪拌した。
減圧下に溶媒を濃縮乾固し、残渣をN,N−ジメチルホ
ルムアミド10mlに溶解し、N−(N−メチル−N−シク
ロヘキシルアミノアセチル)−(1−ナフチル)−L−
アラニン199mg(0.54ミリモル)及びトリエチルアミン2
49mg(2.46ミリモル)、95%シアノリン酸ジエチル150m
g(0.92ミリモル)を加え、室温で4時間攪拌した。減
圧下に溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフイー(溶出溶媒;クロロホルム:メタノール=1
0:1)で精製し、標記化合物の白色結晶として360mg得
た。
融点 75〜82℃ 元素分析値:C46H70N6O6・1/2H2Oとして 計算値:C,68.03;H,8.81;N,10.35 実測値:C,67.86;H,8.63;N,10.14 実施例34. N−(N−メチル−N−ベンジルアミノアセチル)−
(1−ナフチル)−L−アラニル−L−ロイシル−シク
ロスタチン−〔3−(2−オキソ−1−ピロリジニル)
プロピル〕アミド N−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノアセチ
ル)−(1−ナフチル)−L−アラニンの代りにN−
(N−メチル−N−ベンジルアミノアセチル)−(1−
ナフチル)−L−アラニン203mg(0.54ミリモル)及び
N−(t−ブトキシカルボニル)−L−ロイシル−シク
ロスタチン−〔3−(2−オキソ−1−ピロリジニル)
プロピル〕アミド300mg(0.54ミリモル)を用いて実施
例33に準じて反応し、標記化合物の1水和物を白色結晶
として350mg得た。
融点 78〜86℃ 元素分析値:C47H66N6O6・H2Oとして 計算値:C,68.09;H,8.27;N,10.14 実測値:C,68.40;H,8.22;N,10.05 実施例35. N−(N−ブチル−N−メチルアミノアセチル〕−
(1−ナフチル)−L−アラニル−L−ロイシル−シク
ロスタチン〔3−(2−オキソ−1−ピロリジニル)プ
ロピル〕アミド N−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノアセチ
ル)−(1−ナフチル)−L−アラニンの代りにN−
(N−ブチル−N−メチルアミノアセチル)−(1−ナ
フチル)−L−アラニン280mg(0.70ミリモル)及びN
−(t−ブトキシカルボニル)−L−ロイシル−シクロ
スタチン−〔3−(2−オキソ−1−ピロリジニル)プ
ロピル〕アミド300mg(0.54ミリモル)を用いて実施例3
3に準じて反応し、標記化合物の2.5水和物を白色結晶と
して270mg得た。
融点 66〜70℃ 元素分析値:C44H68N6O6・2.0H2Oとして 計算値:C,65.00;H,8.93;N,10.34 実測値:C,64.75;H,8.81;N,10.20 実施例36. N−(N−メチルアニリノアセチル)−(1−ナフチ
ル)−L−アラニル−L−ロイシル−シクロスタチン−
〔3−(2−オキソ−1−ピロリジニル)プロピル〕ア
ミド N−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノアセチ
ル)−(1−ナフチル)−L−アラニンの代りにN−
(N−メチルアニリノアセチル)−(1−ナフチル)−
L−アラニン160mg(0.39ミリモル)及びN−(t−ブ
トキシカルボニル)−L−ロイシル−シクロスタチン−
〔3−(2−オキソ−1−ピロリジニル)プロピル〕ア
ミド210mg(0.38ミリモル)を用いて実施例33に準じて
反応し、標記化合物の1水和物を白色結晶として228mg
得た。
融点 141〜143℃ 元素分析値:C46H64N6O6・H2Oとして 計算値:C,67.78;H,8.16;N,10.31 実測値:C,67.94;H,7.95;N,10.25 実施例37. N−(N−メチル−N−ベンジルアミノアセチル)−
(1−ナフチル)−L−アラニル−L−トリプトフイル
−シクロスタチン−〔3−(2−オキソ−1−ピロリジ
ニル)プロピル〕アミド N−(t−ブトキシカルボニル)−L−ロイシル−シ
クロスタチン−〔3−(2−オキソ−1−ピロリジニ
ル)プロピル〕アミドの代りにN−(t−ブトキシカル
ボニル)−L−トリプトフイル−シクロスタチン−〔3
−(2−オキソ−1−ピロリジニル)プロピル〕アミド
642mg(1.0ミリモル)及びN−(N−メチル−N−ベン
ジルアミノアセチル)−(1−ナフチル)−L−アラニ
ン376mg(1.0ミリモル)を用いて実施例33に準じて反応
し、標記化合物の3/2水和物を白色結晶として700mg得
た。
融点 80〜90℃ 元素分析値:C52H65N7O6・3/2H2Oとして 計算値:C,68.55;H,7.52;N,10.76 実測値:C,68.64;H,7.38;N,10.77 実施例38. N−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノアセチ
ル〕−(1−ナフチル)−L−アラニル−L−フエニル
アラニル−シクロスタチン−〔3−(2−オキソ−1
−ピロリジニル)プロピル〕アミド N−(t−ブトキシカルボニル)−L−ロイシル−シ
クロスタチン−〔3−(2−オキソ−1−ピロリジニ
ル)プロピル〕アミドの代りにN−(t−ブトキシカル
ボニル)−L−フエニルアラニル−シクロスタチン−
〔3−(2−オキソ−1−ピロリジニル)プロピル〕ア
ミド250mg(0.43ミリモル)及びN−(N−メチル−N
−シクロヘキシルアミノアセチル)−(1−ナフチル)
−L−アラニン192mg(0.52ミリモル)を実施例33に準
じて反応し、標記化合物の2.5水和物を白色結晶として1
58mg得た。
融点 109−113℃ 元素分析値:C49H68N6O6・5/2H2Oとして 計算値:C,66.71;H,8.28;N,9.46 実測値:C,66.53;H,8.08;N,9.33 実施例39. N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−アラ
ニル−L−フエニルアラニル−シクロスタチン−〔3−
(2−オキソ−1−ピロリジニル)プロピル〕アミド N−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノアセチ
ル−(1−ナフチル)−L−アラニンの代りにN−モル
ホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−アラニン175m
g(0.53ミリモル)及びN−(t−ブトキシカルボニ
ル)−L−フエニルアラニル−シクロヘキシル−〔3−
(2−オキソ−1−ピロリジニル)プロピル〕アミド25
0mg(0.43ミリモル)を用いて実施例38に準じて反応
し、標記化合物の1水和物を白色結晶として165mg得
た。
融点 114−118℃ 元素分析値:C46H62N6O7・H2Oとして 計算値:C,66.64;H,7.78;N,10.14 実測値:C,66.65;H,7.71;N,9.80 実施例40. N−(N,N−ジシクロヘキシルアミノアセチル)−(1
−ナフチル)−L−アラニル−(4−チアゾリル)−L
−アラニル−シクロスタチン−(2−モルホリノエチ
ル)アミド N−(N,N−ジエチルアミノアセチル)−(1−ナフ
チル)−L−アラニンメチルエステルの代りにN−(N,
N−ジシクロヘキシルアミノアセチル)−(1−ナフチ
ル)−L−アラニンメチルエステル160mg(0.35ミリモ
ル)を用い、一方N−(t−ブトキシカルボニル)−
(4−チアゾリル)−L−アラニル−シクロスタチン−
(2−モルホリノエチル)アミド208mg(0.35ミリモ
ル)よりt−ブトキシカルボニル基を除去後、実施例12
(c)の方法に準じて反応し標記化合物の1.5水和物を
白色粉末として210mgを得た。
シリカゲル薄層クロマトグラフイー(展開溶媒;塩化メ
チレン:メタノール=10:1) Rf=0.53 元素分析値:C50H73N7O6S・1.5H2Oとして 計算値:C,64.77;H,8.26;N,10.57;S,3.46 実測値:C,64.89;H,7.97;N,10.34;S,3.63 実施例41. N−(N,N−ジイソブチルアミノアセチル)−(1−ナ
フチル)−L−アラニル−(4−チアゾリル)−L−ア
ラニル−シクロスタチン−(2−モルホリノエチル)ア
ミド N−(N,N−ジエチルアミノアセチル)−(1−ナフ
チル)−L−アラニンメチルエステルの代りにN−(N,
N−ジイソブチルアミノアセチル)−(1−ナフチル)
−L−アラニンメチルエステル140mg(0.35ミリモル)
及び、N−(t−ブトキシカルボニル)−(4−チアゾ
リル)−L−アラニル−シクロスタチン−(2−モルホ
リノエチル)アミド208mg(0.35ミリモル)よりt−ブ
トキシカルボニル基を除去後の化合物を実施例12(c)
の方法に準じて反応し標記化合物の水和物を白色粉末と
して230mgを得た。
シリカゲル薄層クロマトグラフイー(展開溶媒;塩化メ
チレン:メタノール=10:1) Rf=0.49 元素分析値:C46H69N7O6S・H2Oとして 計算値:C,63.79;H,8.26;N,11.32;S,3.70 実測値:C,63.51;H,8.29;N,11.04;S,3.58 実施例42. N−(N−ベンジル−N−メチルアミノアセチル)−L
−フエニルアラニル−L−ロイシル−シクロスタチン−
(2−モルホリノエチル)アミド N−(t−ブトキシカルボニル)−L−ロイシル−シ
クロスタチン−(2−モルホリノエチル)アミド200mg
(0.37ミリモル)をメタノール2mlに溶解し、4規定塩
酸/ジオキサン2mlを加え、室温で1時間攪拌した。減
圧下で溶媒を濃縮乾固し、残渣をN,N−ジメチルホルム
アミド5mlに溶解後、N−(N−ベンジル−N−メチル
アミノアセチル)−L−フエニルアラニン121mg(0.371
ミリモル)及びトリエチルアミン0.26ml(1.87ミリモ
ル)、95%シアノリン酸ジエチル76mg(0.443ミリモ
ル)を加え、室温で4時間攪拌した後、一夜放置した。
減圧下で溶媒を留去し、残渣をシリカゲル薄層クロマト
グラフイー(展開溶媒;塩化メチレン:メタノール=9:
1)で精製し、標記化合物の白色粉末として129.5mg得
た。
Rf=0.49 元素分析値:C42H64N6O6・2.5H2Oとして 計算値:C,63.53;H,8.76;N,10.58 実測値:C,63.82;H,8.37;N,10.51 実施例43. N−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノアセチ
ル)−L−フエニルアラニル−L−ロイシル−シクロス
タチン−(2−モルホリノエチル)アミド N−(N−ベンジル−N−メチルアミノアセチル)−
L−フエニルアラニンの代りにN−(N−メチル−N−
シクロヘキシルアミノアセチル)−L−フエニルアラニ
ン140mg(0.44ミリモル)及びN−(t−ブトキシカル
ボニル)−L−ロイシル−シクロスタチン−(2−モル
ホリノエチル)アミド200mg(0.37ミリモル)を実施例4
2に準じて反応し、標記化合物の1水和物を白色粉末と
して200mg得た。
Rf=0.48 元素分析値:C41H68N6O6・H2Oとして 計算値:C,64.88;H,9.03;N,11.07 実測値:C,64.67;H,9.10;N,10.82 実施例44. N−〔4−(4−フルオロフエニル)−1−ピペラジニ
ル〕アセチル−(1−ナフチル)−L−アラニル−(4
−チアゾリル)−DL−アラニル−シクロスタチン−(2
−モルホリノエチル)アミド 実施例1(b)で合成したN−(6−ブトキシカルボ
ニル)−(1−ナフチル)−L−アラニル−(4−チア
ゾリル)−DL−アラニル−シクロスタチン−(2−モル
ホリノエチル)アミド200mg(0.26ミリモル)及び〔4
−(4−フルオロフエニル)−1−ピペラジニル〕酢酸
63.1mg(0.26ミリモル)を実施例1(c)の方法に準じ
て反応し、標記化合物の2水和物を白色粉末として51mg
得た。
シリカゲル薄層クロマトグラフイー(展開溶媒;塩化メ
チレン:メタノール=10:1) Rf=0.50 元素分析値:C48H63FN8O6S・2H2Oとして 計算値:C,61.65;H,7.22;N,11.98 実測値:C,61.88;H,7.20;N,11.70 実施例45. N−〔4−(2−クロロフエニル)−1−ピペラジニ
ル〕アセチル−(1−ナフチル)−L−アラニル−(4
−チアゾリル)−DL−アラニル−シクロスタチン−(2
−モルホリノエチル)アミド 実施例1(b)で合成したN−(t−ブトキシカルボ
ニル)−(1−ナフチル)−L−アラニル−(4−チア
ゾリル)−DL−アラニル−シクロスタチン−(2−モル
ホリノエチル)アミド200mg(0.26ミリモル)及び〔4
−(2−クロロフエニル)−1−ピペラジニル〕酢酸6
7.5mg(0.26ミリモル)を実施例1(c)の方法に準じ
て反応し、標記化合物の1水和物を白色粉末として55mg
得た。
シリカゲル薄層クロマトグラフイー(展開溶媒;塩化メ
チレン:メタノール=10:1) Rf=0.48 元素分析値:C48H63ClN8O6S・H2Oとして 計算値:C,61.75;H,7.01;N,12.00 実測値:C,61.66;H,6.89;N,11.86 実施例46. N−(N−メチル−N−ベンジルアミノアセチル)−
(1−ナフチル)−L−アラニル−L−ヒスチジル−シ
クロスタチン−〔3−(2−オキソ−1−ピロリジニ
ル)プロピル〕アミド N−(t−ブトキシカルボニル)−L−ロイシル−シ
クロスタチン−〔3−(2−オキソ−1−ピロリジニ
ル)プロピル〕アミドの代りにN−(t−ブトキシカル
ボニル)−L−ヒスチジル−シクロスタチン−〔3−
(2−オキソ−1−ピロリジニル)プロピル〕アミド15
0mg(0.26ミリモル)及びN−(N−メチル−N−ベン
ジルアミノアセチル)−(1−ナフチル)−L−アラニ
ン120mg(0.31ミリモル)を実施例34の方法に準じて反
応し、標記化合物の1.5水和物を白色結晶として118mg得
た。
融点 91〜94℃ 元素分析値:C47H62N8O6・1.5H2Oとして 計算値:C,65.48;H,7.60;N,13.00 実測値:C,65.27;H,7.31;N,12.83 実施例47. N−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノアセチ
ル)−(1−ナフチル)−L−アラニル−L−フエニル
アラニル−シクロスタチン−(2−モルホリノエチル)
アミド N−(t−ブトキシカルボニル)−L−ロイシル−シ
クロスタチン−〔3−(2−オキソ−1−ピロリジニ
ル)プロピル〕アミドの代りにN−(t−ブトキシカル
ボニル)−L−フエニルアラニル−シクロスタチン−
(2−モルホリノエチル)アミド200mg(0.348ミリモ
ル)及びN−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ
アセチル)−(1−ナフチル)−L−アラニン129mg
(0.350ミリモル)を実施例33に準じて反応し、標記化
合物の白色粉末として121mg得た。
Rf=0.53 元素分析値:C48H68N6O6・4H2Oとして 計算値:C,64.26;H,8.54;N,9.37 実測値:C,64.26;H,8.31;N,9.25 実施例48. N−(4−ベンジル−1−ピペラジニルアセチル)−
(1−ナフチル)−L−アラニル−(4−チアゾリル)
−L−アラニル−シクロスタチン−(2−モルホリノエ
チル)アミド 実施例12(a)で合成したN−ブロモアセチル−(1
−ナフチル)−L−アラニンメチルエステル350mg(1
ミリモル)及びN−ベンジルピペラジン190mg(1.1ミリ
モル)を実施例12(b)の方法に準じて反応後、さらに
実施例12(c)の方法に準じて反応し標記化合物の1水
和物を白色粉末として152mg得た。
融点 84〜88℃ 元素分析値:C49H66N8O6S・H2Oとして 計算値:C,64.45;H,7.51;N,12.27;S,3.51 実測値:C,64.33;H,7.46;N,12.10;S,3.54 実施例49. N−(N,N−ジイソブチルアセチル)−L−フエニルア
ラニル−L−ロイシル−シクロスタチン−(2−モルホ
リノエチル)アミド N−(N−ベンジル−N−メチルアミノアセチル)−
L−フエニルアラニンの代りに、N−(N,N−ジイソブ
チルアセチル)−L−フエニルアラニン150mg(0.44ミ
リモル)及びN−(t−ブトキシカルボニル)−L−ロ
イシル−シクロスタチン−(2−モルホリノエチル)ア
ミド200mg(0.37ミリモル)を実施例42に準じて反応
し、標記化合物の無色アモルフアスとして200mgを得
た。
Rf=0.53 元素分析値:C42H72N6O6・4H2Oとして 計算値:C,60.84;H,9.73;N,10.14 実測値:C,60.58;H,9.67;N,9.99 実施例50. N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−アラ
ニル−L−ロイシル−シクロスタチン−(2−モルホリ
ノエチル)アミド N−(t−ブトキシカルボニル)−L−ロイシル−シ
クロスタチン−(2−モルホリノエチル)アミド130mg
(0.24ミリモル)にメタノール2ml、4規定塩酸/ジオ
キサン溶液2mlを加え、1時間攪拌し、t−ブトキシカ
ルボニル基を除去した。反応液を濃縮乾固し、これにN
−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−アラニ
ン82.2mg(0.24ミリモル)を加えテトラヒドロフランに
懸濁し、氷冷下トリエチルアミン97mg(0.96ミリモ
ル)、ついでジフエニルリン酸アジド79.3mgを加え更に
0.5時間攪拌後室温で64時間攪拌した。
減圧下で溶媒を留去し残渣を分取薄層クロマトグラフ
イー(展開溶媒;塩化メチレン:メタノール=9:1)で
精製し、標記化合物の2水和物100mgを無色アモルフア
スとして得た。
Rf=0.50 元素分析値:C42H64N6O7S・2H2Oとして 計算値:C,62.98;H,8.56;N,10.49 実測値:C,62.98;H,8.14;N,10.36 実施例51. N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−アラ
ニル−L−フエニルアラニル−シクロスタチン−(2−
モルホリノエチル)アミド N−(t−ブトキシカルボニル)−L−フエニルアラ
ニル−シクロスタチン−(2−モルホリノエチル)アミ
ド100mg(0.17ミリモル)にメタノール1ml、4規定塩酸
/ジオキサン溶液1mlを加え、1時間攪拌しt−ブトキ
シカルボニル基を除去した。反応液を濃縮乾固し、これ
にN−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−ア
ラニン58.2mg(0.17ミリモル)を加え、テトラヒドロフ
ランに懸濁し、氷冷下トリエチルアミン69mg(0.68ミリ
モル)、ついでジフエニルリン酸アジド56.1mg(0.204
ミリモル)を加え更に0.5時間攪拌後室温で19時間攪拌
した。減圧下で溶媒を留去し残渣を分取薄層クロマトグ
ラフイー(展開溶媒;塩化メチレン:メタノール=9/
1)で精製し、標記化合物の2水和物70mgを無色アモル
フアスとして得た。
Rf=0.51 元素分析値:C45H62N6O7・2H2Oとして 計算値:C,64.73;H,7.97;N,10.06 実測値:C,64.63;H,7.87;N,10.02 実施例52. N−(N,N−ジシクロヘキシルアミノアセチル)−(1
−ナフチル)−L−アラニル−L−フエニルアラニル−
シクロスタチン−〔3−−(2−オキソ−1−ピロリジ
ニル)プロピル〕アミド N−(N,N−ジエチルアミノアセチル)−(1−ナフ
チル)−L−アラニンメチルエステルの代りにN−(N,
N−ジシクロヘキシルアミノアセチル)−(1−ナフチ
ル)−L−アラニンメチルエステル160mg(0.35ミリモ
ル)を用い、一方、N−(t−ブトキシカルボニル)−
L−フエニルアラニル−シクロスタチン−〔3−(2−
オキソ−1−ピロリジニル)プロピル〕アミド205mg
(0.35ミリモル)よりt−ブトキシカルボニル基を除去
後、実施例12(c)の方法に準じて反応し、標記化合物
の2水和物を白色粉末として240mgを得た。
シリカゲル薄層クロマトグラフイー(展開溶媒;塩化メ
チレン:メタノール=10:1) Rf=0.58 元素分析値:C54H76N6O6・2H2Oとして 計算値:C,68.91;H,8.57;N,8.93 実測値:C,68.68;H,8.48;N,8.85 実施例53. N−(N,N−ジイソブチルアミノアセチル)−(1−ナ
フチル)−L−アラニル−L−フエニルアラニル−シク
ロスタチン−〔3〔(2−オキソ−1−ピロリジニル)
プロピル〕アミド N−(N,N−ジエチルアミノアセチル)−(1−ナフ
チル)−L−アラニンメチルエステルの代りにN−(N,
N−ジイソブチル アミノアセチル)−(1−ナフチ
ル)−L−アラニンメチルエステル140mg(0.35ミリモ
ル)を用い、一方、N−(t−ブトキシカルボニル)−
L−フエニルアラニル−シクロスタチン−〔3−(2−
オキソ−1−ピロリジニル)プロピル〕アミド205mg
(0.35ミリモル)より、t−ブトキシカルボニルを除去
後、実施例12(c)の方法に準じて反応し標記化合物の
1水和物を白色粉末として210mgを得た。
シリカゲル薄層クロマトグラフイー(展開溶媒;塩化メ
チレン:メチノール=10:1) Rf=0.56 元素分析値:C50H72N6O6・H2Oとして 計算値:C,68.94;H,8.56;N,9.65 実測値:C,68.84;H,8.56;N,9.62 実施例54. N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−アラ
ニル−(4−チアゾリル)−L−アラニル−シクロスタ
チン−(2−メチル−2−モルホリノエチル)アミド モルホリン3.5g(40ミリモル)をエチル 2−ブロモ
プロピオナート3.6g(20ミリモル)と乾燥したベンゼン
50mlの混合液に加え7時間加熱還流する。終了後反応液
を過し液は濃縮後クロロホルムに溶かし、水洗後乾
燥、濃縮し3.19gのエチル 2−モルホリノプロピオナ
ートを得た。このエステル3.1g(16.6ミリモル)にメタ
ノール10mlと濃アンモニア水10mlを加え28時間加熱還流
する。反応液は濃縮し減圧下加熱乾燥し2−モルホリノ
プロピオナミドを沈殿物として得た。この沈殿物をリチ
ウムアルミニウムハイドライド2.43g(64ミリモル)を
乾燥テトラヒドロフラン90mlに加えた液に少しずつ加
え、後に9時間加熱還流し、冷却後酢酸エチルを滴下
し、クエンチした後過し液は濃縮し4−(2−アミ
ノ−1−メチルエチル)モルホリンを油状物質として1.
16g得た。このアミン1.16g(8ミリモル)をメタノール
8mlと水4mlに溶かし、トリエチルアミン3.2g(32ミリモ
ル)を冷却下加え、更にジ−t−ブチル−ジカーボナー
ト3.8g(17.6ミリモル)を加え17時間室温にて攪拌す
る。後に反応液を濃縮し酢酸エチルにて抽出し、抽出後
は乾燥濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフイーによ
り精製し、N−(2−モルホリノプロピル)カルバミド
酸t−ブチルを油状物質として220mgを得た。このアミ
ン120mg(0.5ミリモル)をメタノール2mlに溶かし4規
定−塩酸/ジオキサン溶液2mlを加え室温にて30分攪拌
したのち減圧下濃縮乾固した。これに実施例15(b)に
準じて合成したN−モルホリノアセチル−(1−ナフチ
ル)−L−アラニル−(4−チアゾリル)−l−アラニ
ル−シクロスタチン350mg(0.5ミリモル)を実施例15
(c)の方法に準じて反応し標記化合物の1.5水和物を
白色粉末として150mg得た。
シリカゲル薄層クロマトグラフイー(展開溶媒;塩化
メチレン:メタノール=10:1) Rf=0.54 元素分析値:C43H61N7O7S・1.5H2Oとして 計算値:C,60.97;H,7.62;N,11.57;S,3.78 実測値:C,60.74;H,7.40;N,11.38;S,4.01 実施例55. N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−アラ
ニル−L−ロイシル−シクロスタチン−〔3−(2−オ
キソ−1−ピロリジニル)プロピル〕アミド N−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノアセチ
ル)−(1−ナフチル)−L−アラニンの代りにN−モ
ルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−アラニン17
5mg(0.53ミリモル)及びN−(t−ブトキシカルボニ
ル)−L−ロイシルーシクロスタチン−〔3−(2−オ
キソ−1−ピロリジニル)プロピル〕アミド238mg(0.4
3ミリモル)を用いて実施例33に準じて反応し、標記化
合物の1水和物を白色結晶として109mg得た。
融点 105〜109℃ 元素分析値:C43H64N6O7・H2Oとして 計算値:C,64.96;H,8.37;N,10.57 実測値:C,64.83;H,8.21;N,10.32 実施例56. N−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノアセチ
ル)−(1−ナフチル)−L−アラニル−(4−チアゾ
リル)−L−アラニル−シクロスタチン−〔3−(2−
オキソピロリジニル)プロピル〕アミド N−(t−ブトキシカルボニル)−(4−チアゾリ
ル)−L−アラニル−シクロスタチン−〔3−(2−オ
キソ−1−ピロリジニル)プロピル〕アミド200mg(0.3
4ミリモル)及びN−(N−メチル−N−ベンジルアミ
ノアセチル)−(1−ナフチル)−L−アラニンの代り
にN−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノアセチ
ル)−(1−ナフチル)−L−アラニン124mg(0.34ミ
リモル)をもちい、実施例29に準じて反応し、標記化合
物の白色粉末として160mgを得た。
融点 75〜80℃ 元素分析値:C46H65N7O6S・H2Oとして 計算値:C,64.09;H,7.83;N,11.37;S,3.71 実測値:C,64.10;H,7.56;N,11.52;S,3.72 実施例57. N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−アラ
ニル−(4−チアゾリル)−DL−アラニル−シクロスタ
チン−〔2−(4−イミダゾリル)エチル〕アミド 実施例15(b)で合成したN−モルフオリノアセチル
−(1−ナフチル)−L−アラニル−(4−チアゾリ
ル)−DL−アラニル−シクロスタチン250mg(0.36ミリ
モル)及び4−(2−アミノエチル)イミダゾール99mg
(0.54ミリモル)を実施例15(c)の方法に準じて反応
し、標記化合物の1 1/2水和物を白色粉末として160mg得
た。
融点 107〜110℃ 元素分析値:C41H54N8O6S・1 1/2H2Oとして 計算値:C,60.49;H,7.06;N,13.77;S,3.94 実測値:C,60.41;H,6.87;N,13.48;S,4.15 実施例58. N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−アラ
ニル−(4−チアゾリル)−DL−アラニル−シクロスタ
チン−(3−モルホリノ−2−ヒドロキシプロピル)ア
ミド (a)N−(t−ブトキシカルボニル)−(4−チアゾ
リル)−DL−アラニル−シクロスタチン−(3−モルホ
リノ−2−ヒドロキシプロピル)アミド 55%水素化ナトリウム0.87g(20ミリモル)をテトラ
ヒドロフラン20mlにけんだくさせた後、氷冷下モルホリ
ン1.74g(20ミリモル)を加え、さらにエピクロルヒド
リン1.85g(20ミリモル)を加え、室温で48時間反応し
た。反応液に塩化メチレンを加え飽和食塩水で有機層を
洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮し
た。残渣をシリカゲルクロマトグラフイー(溶出液:塩
化メチレン)にて精製し、1−モルホリノ−2,3−エポ
キシプロパン530mgを得た。1−モリホリノ−2,3−エポ
キシプロパン500mgを飽和アンモニアメタノール溶液20m
lに溶かし、3日間室温で放置した。反応液を減圧濃縮
し、1−アミノ−3−モルホリノ−2−プロパノール53
0mgを得た。この1−アミノ−3−モルホリノ−3−プ
ロパノール255mg(1.59ミリモル)とN−(t−ブトキ
シカルボニル)−(4−チアゾリル)−DL−アラニル−
シクロスタチン500mg(1.06ミリモル)を無水テトラヒ
ドロフランに溶かし、氷冷下にて95%シアノリン酸ジエ
チル231mg(1.27ミリモル)及びトリエチルアミン0.18m
l(1.27ミリモル)を加え、室温にて2時間攪拌した。
反応液を減圧留去後、残渣をシリカゲル薄層クロマトグ
ラフイー(展開溶媒;塩化メチレン:メタノール=5:
1)にて精製し、標記化合物をアモルフアスとして350mg
得た。
元素分析値:C29H49N5O7S・H2Oとして 計算値:C,55.30;H,8.16;N,11.12;S,5.09 実測値:C,54.99;H,7.96;N,11.05;S,4.80 (b)N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L
−アラニル−(4−チアゾリル)−DL−アラニル−シク
ロスタチン−(3−モルホリノ−2−ヒドロキシプロピ
ル)アミド (a)で合成した化合物300mg(0.49ミリモル)及び
参考例で得られたN−モルホリノアセチル−(1−ナフ
チル)−L−アラニン168mg(0.49ミリモル)を実施例1
5(b)に準じて反応し、標記化合物の1水和物を白色
結晶として205mg得た。
融点 100〜105℃ 元素分析値:C43H61N7O8S・H2Oとして 計算値:C,60.47;H,7.44;N,11.48;S,3.75 実測値:C,60.28;H,7.55;N,11.08;S,3.64 実施例59. N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−アラ
ニル−3−(4−チアゾリル)−L−アラニル−シクロ
スタチン−〔(S)−2−メチルブチル〕アミド (a)N−(t−ブトキシカルボニル)−シクロスタチ
ン−〔(S)−2−メチルブチル〕アミド 2−モルホリノエチルアミンの代りに(S)−2−メ
チルブチルアミン0.33g(3.81ミリモル)及びN−(t
−ブトキシカルボニル)−シクロスタチン1.00g(3.17
ミリモル)を実施例9(a)に準じて反応し、白色粉末
1.13gを得た。(93%) (b)N−(t−ブトキシカルボニル)−シクロスタチ
ン−(2−モルホリノエチル)アミドの代りに上記化合
物0.50g(1.30ミリモル)をt−ブトキシカルボニル基
を除去後、N−(t−ブトキシカルボニル)−3−(4
−チアゾリル−L−アラニン354mg(1.30ミリモル)と
実施例1(a)に準じて反応後、さらに1(b)に準じ
て反応し、標記化合物の2 1/2水和物を白色粉末として2
54mg得た。(72%) Rf=0.63 元素分析値:C41H58N6O6S・2.5H2Oとして 計算値:C,60.94;H,7.60;N,10.40;S,3.97 実測値:C,60.56;H,7.14;N,10.61;S,3.99 実施例60. N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−アラ
ニル−3−(4−チアゾリル)−L−アラニル−シクロ
スタチン−〔(S)−1−ヒドロキシメチル−2−メチ
ルブチル〕アミド (a)N−(t−ブトキシカルボニル)−シクロスタチ
ン−〔(S)−1−ヒドロキシメチル−2−メチルブチ
ル〕アミド 1−(2−アミノエチル)ピロリジンの代りに(s)
−2−アミノ−3−メチルペンタノール446mg(3.81ミ
リモル)及びN−(t−ブトキシカルボニル)−シクロ
スタチン1.00g(3.17ミリモル)を参考例4に準じて反
応し、白色粉末を得た。
(b)シクロスタチン−(2−モルホリノエチル)アミ
ドの代りに上記化合物500mg(1.21ミリモル)及びN−
(t−ブトキシカルボニル)−3−(4−チアゾリル)
−L−アラニン330mg(1.21ミリモル)を実施例1
(a)に準じて反応後、さらに実施例1(b)に準じて
反応し、標記化合物の水和物を白色粉末として125mg得
た。
Rf=0.16 実施例61 N−(N−ベンジル−N−メチルアミノアセ
チル)−シクロヘキシル−L−アラニル−(4−チアゾ
リル)−DL−アラニル−シクロスタチン−(1S,2S)−
(2−メチル−1−モルホリノメチル)ブチルアミド 参考例20で合成した化合物188mg(0.66ミリモル)を
4規定塩酸/ジオキサンにて、t−ブトキシカルボニル
基を除去し得られた塩酸塩と、参考例23で合成した化合
物300mg(0.44ミリモル)をジメチルホルムアミド5mlに
溶かし、氷冷下95%シアノリン酸ジエチル95mg(0.53ミ
リモル)、トリエチルアミン0.26ml(1.84ミリモル)を
加え、室温で14時間反応した。反応液を濃縮後、残渣を
シリカゲル薄層プレート(塩化メチレン:メタノール=
10:1)にて精製し、標記化合物の白色結晶25mgを得た。
融点 76−79℃ 元素分析値:C46H73N7O6S・1/2H2O 計算値:C,64.15;H,8.66;N,11.39;S,3.72 実測値:C,63.97;H,8.41;N,11.40;S,3.73 実施例62 N−(N−ベンジル−N−メチルアミノアセ
チル)−シクロヘキシル−L−アラニル−(4−チアゾ
リル)−DL−アラニル−シクロスタチン−(2−モルホ
リノエチル)アミド 参考例23で合成した化合物200mg(0.29ミリモル)と
アミノエチルモルホリン58μl(0.44ミリモル)をテト
ラヒドロフランに溶かし、氷冷下95%シアノリン酸ジエ
チル57mg(0.35ミリモル)およびトリエチルアミン89μ
l(0.64ミリモル)を加え、室温で3時間攪拌した。反
応液を減圧濃縮後、残渣をシリカゲル薄層プレート(塩
化メチレン:メタノール=10:1)にて精製し、標記化合
物の白色結晶200mgを得た。
Rf=0.53 元素分析値:C42H65N7O6S・5/2H2O 計算値:C,59.97;H,8.39;N,11.66;S,3.81 実測値:C,60.10;H,8.18;N,11.87;S,3.70 実施例63 N−(N−ベンジル−N−メチルアミノアセ
チル)−シクロヘキシル−L−アラニル−(4−チアゾ
リル)−L−アラニル−シクロスタチン−n−ヘキシル
アミド 参考例23で合成した化合物130mg(0.19ミリモル)と
n−ヘキシルアミン30μl(0.23ミリモル)をテトラヒ
ドロフランに溶かし、氷冷下95%シアノリン酸ジエチル
41.3mg(0.23ミリモル)およびトリエチルアミン32μl
(0.23ミリモル)を加え、室温で3時間攪拌した。反応
液を減圧濃縮後、残渣をシリカゲル薄層プレート(塩化
メチレン:メタノール=10:1)にて精製し、標記化合物
の白色結晶120mgを得た。
融点 48−51℃ 元素分析値:C42H66N6O5S・1.5H2O 計算値:C,63.52;H,8.76;N,10.58;S,4.04 実測値:C,63.49;H,8.66;N,10.42;S,4.14 実施例64 N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−アラ
ニル−(4−チアゾリル)−L−アラニル−シクロスタ
チン−n−プロピルアミド (a)N−(t−ブトキシカルボニル)−シクロスタチ
ン−n−プロピルアミド 無水テトラヒドロフラン20mlにN−(t−ブトキシカ
ルボニル)−シクロスタチン510mg(1.6ミリモル)、n
−プロピルアミン90mg(1.6ミリモル)およびトリエチ
ルアミン320mg(3.2ミリモル)を加え、氷冷下、95%シ
アノリン酸ジエチル280mg(1.6ミリモル)を滴下し、4
時間攪拌した後、さらに一夜放置した。反応混合物を減
圧濃縮し、残留物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。
有機層を水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、
減圧濃縮し、残渣に酢酸エチル−n−ヘキサンを加えて
結晶化し、標記化合物446mgを得た。融点135〜136℃ (b)N−(ブトキシカルボニル)−(4−チアゾリ
ル)−L−アラニル−シクロスタチン−n−プロピルア
ミド メタノール2mlにN−(t−ブトキシカルボニル)−
シクロスタチン−n−プロピルアミド440mg(1.24ミリ
モル)と4N−塩酸−ジオキサン8mlを加え、室温で1時
間攪拌した。反応混合物を減圧濃縮乾固し、残留物を無
水テトラヒドロフラン17mlに溶解し、N−(t−ブトキ
シカルボニル)−(4−チアゾリル)−L−アラニン34
0mg(1.24ミリモル)およびトリエチルアミン510mg(5.
0ミリモル)を加え、氷冷下、95%シアノリン酸ジエチ
ル210mg(1.24ミリモル)を滴下し、4時間攪拌した
後、さらに一夜放置した。反応混合物を減圧濃縮し、残
渣に少量の水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、
残渣をメチレンクロライド−n−ヘキサンで結晶化し、
標記化合物513mgを得た。融点198〜200℃ (c)N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L
−アラニル−(−4−チアゾリル)−L−アラニル−シ
クロスタチン−n−プロピルアミド メタノール4mlにN−(t−ブトキシカルボニル)−
(4−チアゾリル)−L−アラニル−シクロスタチン−
n−プロピルアミド510mg(1.0ミリモル)と4N−塩酸−
ジオキサン12mlを加え、室温で1時間攪拌した。反応混
合物を減圧下に濃縮乾固し、残渣を無水テトラヒドロフ
ラン20mlに溶解後、N−モルホリノアセチル−(1−ナ
フチル)−L−アラニン340mg(1.0ミリモル)およびト
リエチルアミン510mg(5.0ミリモル)を加え、氷冷下、
95%シアノリン酸ジエチル170mg(1.0ミリモル)を滴下
し、4時間攪拌した後、さらに一夜放置した。反応混合
物を減圧下に濃縮乾固し、残渣に少量の水を加え、酢酸
エチルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した後、減圧濃縮し、残渣にメチレンクロラ
イド−n−ヘキサンを加えて結晶化し、標記化合物を1
水和物として630mg得た。融点189〜191℃ 元素分析値:C39H54N6O6S・H2Oとして 計算値:C,62.21;H,7.50;N,11.16;S,4.26 実測値:C,62.34;H,7.32;N,11.05;S,3.99 実施例65 N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−アラ
ニル−L−(4−チアゾリル)−L−アラニル−シクロ
スタチン−n−ブチルアミド (a)N−(t−ブトキシカルボニル)−シクロスタチ
ン−n−ブチルアミド n−プロピルアミンの代りに、n−ブチルアミン120m
g(1.6ミリモル)及びN−(t−ブトキシカルボニル)
−シクロスタチン510mg(1.6ミリモル)を実施例64
(a)の方法に準じて反応し、標記化合物396mgを白色
結晶として得た。
(b)N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L
−アラニル−(4−チアゾリル)−L−アラニル−シク
ロスタチン−n−ブチルアミド N−(t−ブトキシカルボニル)−シクロスタチン−
n−プロピルアミドの代りに、N−(t−ブトキシカル
ボニル)−シクロスタチン−n−ブチルアミド390mg
(1.05ミリモル)及びN−(t−ブトキシカルボニル)
−(4−チアゾリル)−L−アラニン290mg(1.05ミリ
モル)を実施例64(b)の方法に準じて反応後、さらに
実施例64(c)の方法で反応し、標記化合物を1/2水和
物として590mg得た。
・融点180〜182℃ 元素分析値:C40H56N6O6S・1/2H2Oとして 計算値:C,63.38;H,7.58;N,11.09;S,4.23 実測値:C,63.09;H,7.57;N,10.97;S,4.16 実施例66 N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−アラ
ニル−(4−チアゾリル)−L−アラニル−シクロスタ
チン−イソブチルアミド (a)N−(t−ブトキシカルボニル)−シクロスタチ
ン−イソブチルアミド n−プロピルアミンの代りに、イソ−ブチルアミン14
0mg(1.9ミリモル)及びN−(t−ブトキシカルボニ
ル)−シクロスタチン500mg(1.59ミリモル)を実施例6
4(a)の方法に準じて反応し、標記化合物470mgを白色
結晶として得た。
(b)N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L
−アラニル−(4−チアゾリル)−L−アラニル−シク
ロスタチン−イソブチルアミド N−(t−ブトキシカルボニル)−シクロスタチン−
n−プロピルアミドの代りに、N−(t−ブトキシカル
ボニル)−シクロスタチン−イソ−ブチルアミド460mg
(1.24ミリモル)及びN−(t−ブトキシカルボニル)
−(4−チアゾリル)−L−アラニン340mg(1.24ミリ
モル)を実施例64(b)の方法に準じて反応後、さらに
実施例1(c)の方法で反応し、標記化合物を1水和物
として785mg得た。融点195〜197℃ 元素分析値:C40H56N6O6S・H2Oとして 計算値:C,62.64;H,7.62;N,10.96;S,4.18 実測値:C,62.94;H,7.64;N,10.85;S,4.24 実施例67 N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−アラ
ニル−(4−チアゾリル)−L−アラニル−シクロスタ
チン−ジ−イソブチルアミド (a)N−(t−ブトキシカルボニル)−シクロスタチ
ン−ジ−イソブチルアミド n−プロピルアミンの代りに、ジ−イソブチルアミン
205mg(1.59ミリモル)及びN−(t−ブトキシカルボ
ニル)−シクロスタチン500mg(1.59ミリモル)を実施
例64(a)の方法に準じて反応し、標記化合物560mgを
白色粉末として得た。
(b)N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L
−アラニル−(4−チアゾリル)−L−アラニル−シク
ロスタチン−ジ−イソブチルアミド N−(t−ブトキシカルボニル)−シクロスタチン−
n−プロピルアミドの代りに、N−(t−ブトキシカル
ボニル)−シクロスタチン−ジ−イソブチルアミド427m
g(1.0ミリモル)及びN−(t−ブトキシカルボニル)
−(4−チアゾリル)−L−アラニン272mg(1.0ミリモ
ル)を実施例64(b)の方法に準じて反応後、さらに実
施例64(c)の方法で反応し、標記化合物を1水和物と
して690mg得た。アモルファスRf0.53(酢酸エチル−メ
タノール30:1.5) 元素分析値:C44H64N6O6S・H2Oとして 計算値:C,64.21;H,8.08;N,10.21;S,3.89 実測値:C,64.51;H,7.79;N,10.47;S,3.88 実施例68 N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−アラ
ニル−(4−チアゾリル)−L−アラニル−シクロスタ
チン−n−ペンチルアミド (a)N−(t−ブトキシカルボニル)−シクロスタチ
ン−n−ペンチルアミド n−プロピルアミンの代りに、nーペンチルアミン0.
22ml(1.9ミリモル)及びN−(t−ブトキシカルボニ
ル)−シクロスタチン500mg(1.59ミリモル)を実施例6
4(a)の方法に準じて反応し、標記化合物580mgを白色
結晶として得た。
(b)N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L
−アラニル−(4−チアゾリル)−L−アラニル−シク
ロスタチン−n−ペンチルアミド N−(t−ブトキシカルボニル)−シクロスタチン−
n−プロピルアミドの代りに、N−(t−ブトキシカル
ボニル)−シクロスタチン−n−ペンチルアミド580mg
(1.5ミリモル)及びN−(t−ブトキシカルボニル−
(4−チアゾリル)−L−アラニン463mg(1.7ミリモ
ル)を実施例64(b)の方法に準じて反応後、さらに実
施例64(c)の方法で反応し、標記化合物を1水和物と
して574mg得た。融点141〜143℃ 元素分析値:C41H58N6O6S・H2Oとして 計算値:C,63.05;H,7.74;N,10.76;S,4.10 実測値:C,63.13;H,7.63;N,10.86;S,4.05 実施例69 N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−アラ
ニル−(4−チアゾリル)−L−アラニル−シクロスタ
チン−イソペンチルアミド (a)N−(t−ブトキシカルボニル)−シクロスタチ
ン−イソペンチルアミド n−プロピルアミンの代りに、イソペンチルアミン0.
22ml(1.9ミリモル)及びN−(t−ブトキシカルボニ
ル)−シクロスタチン500mg(1.59ミリモル)を実施例6
4(a)の方法に準じて反応し、標記化合物600mgを白色
結晶として得た。
(b)N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L
−アラニル−(4−チアゾリル)−L−アラニル−シク
ロスタチン−イソペンチルアミド N−(t−ブトキシカルボニル)−シクロスタチン−
n−プロピルアミドの代りに、N−(t−ブトキシカル
ボニル)−シクロスタチン−イソペンチルアミド600mg
(1.56ミリモル)及びN−(t−ブトキシカルボニル)
−(4−チアゾリル)−L−アラニン425mg(1.56ミリ
モル)を実施例64(b)の方法に準じて反応後、さらに
実施例64(c)の方法で反応し、標記化合物を1水和物
として828mg得た。融点160〜162℃ 元素分析値:C41H58N6O6S・H2Oとして 計算値:C,63.05;H,7.74;N,10.76;S,4.10 実測値:C,63.26;H,7.62;N,10.74;S,4.25 実施例70 N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−アラ
ニル−(4−チアゾリル)−L−アラニル−シクロスタ
チン−〔(RS)−2−メチルブチルアミド (a)N−(t−ブトキシカルボニル)−シクロスタチ
ン−〔(RS)−2−メチルブチル〕アミド n−プロピルアミンの代りに、〔(RS)−2−メチル
ブチルアミン170mg(1.9ミリモル)及びN−(t−ブト
キシカルボニル)−シクロスタチン500mg(1.59ミリモ
ル)を実施例64(a)の方法に準じて反応し、標記化合
物440mgを白色結晶として得た。
(b)N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L
−アラニル−(4−チアゾリル)−L−アラニル−シク
ロスタチン−〔(RS)−2−メチルブチル〕アミド N−(t−ブトキシカルボニル)−シクロスタチン−
n−プロピルアミドの代りに、N−(t−ブトキシカル
ボニル)−〔(RS)−2−メチルブチル〕アミド550mg
(1.43ミリモル)及びN−(t−ブトキシカルボニル)
−(4−チアゾリル)−L−アラニン390mg(1.43ミリ
モル)を実施例64(b)の方法に準じて反応後、さらに
実施例64(c)の方法で反応し、標記化合物を1/2水和
物として862.5mg得た。融点138〜140℃ 元素分析値:C41H58N6O6S・1/2H2Oとして 計算値:C,63.79;H,7.70;N,10.88;S,4.15 実測値:C,63.54;H,7.67;N,10.94;S,4.17 実施例71 N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−アラ
ニル−(4−チアゾリル)−L−アラニル−シクロスタ
チン−n−ヘキシルアミド (a)N−(t−ブトキシカルボニル)−シクロスタチ
ン−n−ヘキシルアミド n−プロピルアミンの代りに、n−ヘキシルアミン38
0mg(3.8ミリモル)及びN−(t−ブトキシカルボニ
ル)−シクロスタチン1.0g(3.17ミリモル)を実施例64
(a)の方法に準じて反応し、標記化合物1.1gを得た。
(b)N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L
−アラニル−(4−チアゾリル)−L−アラニル−シク
ロスタチン−n−ヘキシルアミド N−(t−ブトキシカルボニル)−シクロスタチンn
−プロピルアミドの代りに、N−(t−ブトキシカルボ
ニル)−シクロスタチン−n−ヘキシルアミド1.1g(2.
76ミリモル)及びN−(t−ブトキシカルボニル)−
(4−チアゾリル)−L−アラニン750mg(2.76ミリモ
ル)を実施例64(b)の方法に準じて反応後、さらに実
施例64(c)の方法で反応し、標記化合物を1水和物と
して1.40g得た。
融点 154〜156℃ 元素分析値:C42H60N6O6S・H2Oとして 計算値:C,63.45;H,7.86;N,10.57;S,4.03 実測値:C,63.67;H,7.85;N,10.60;S,4.09 これを酢酸エチルから再結晶すると、融点180〜182℃
を示す無水物を得た。
元素分析値:C42H60N6O6Sとして 計算値:C,64.92;H,7.78;N,10.82;S,4.13 実測値:C,64.87;H,7.57;N,11.82;S,4.11 実施例72 N−(N−ベンジル−N−メチルアミノアセチル)−
(1−ナフチル)−L−アラニル−(4−チアゾリル)
−L−アラニル−シクロスタチン−イソペンチルアミド メタノール4mlにN−(t−ブトキシカルボニル)−
(4−チアゾリル)−L−アラニル−シクロスタチン−
イソペンチルアミド539mg(1.0ミリモル)と4N−塩酸−
ジオキサン12mlを加え、室温で1時間攪拌した。反応混
合物を減圧下に濃縮乾固し、残渣を無水テトラヒドロフ
ラン20mlに溶解後、N−(ベンジル−N−メチルアミノ
アセチル)−(1−ナフチル)−L−アラニン376mg
(1.0ミリモル)およびトリエチルアミン510mg(5.0ミ
リモル)を加え、氷冷下、95%シアノリン酸ジエチル17
0mg(1.0ミリモル)を滴下し、16時間攪拌した。反応混
合物を減圧下に濃縮乾固し、残渣に少量の水を加え、酢
酸エチルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去し、残渣にメチレ
ンクロライド−n−ヘキサンを加え、結晶化し、標記化
合物を1/2水和物として670mg得た。融点128〜132℃ 元素分析値:C45H60N6O5S・1/2H2Oとして 計算値:C,67.05;H,7.63;N,10.43;S,3.98 実測値:C,67.00;H,7.55;N,10.43;S,3.71 実施例73 N−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノアセチ
ル)−(1−ナフチル)−L−アラニル−(4−チアゾ
リル)−L−アラニル−シクロスタチン−n−ブチルア
ミド メタノール4mlにN−(t−ブトキシカルボニル)−
(4−チアゾリル)−L−アラニル−シクロスタチン−
n−ブチルアミド520mg(1.0ミリモル)と4N−塩酸−ジ
オキサン12mlを加え、室温に1時間攪拌した。反応混合
物を減圧下に濃縮乾固し、残渣を無水テトラヒドロフラ
ン20mlに溶解後、N−(N−シクロヘキシル−N−メチ
ルアミノアセチル)−(1−ナフチル)−L−アラニン
370mg(1.0ミリモル)およびトリエチルアミン510mg
(5.0ミリモル)を加え、氷冷下、95%シアノリン酸ジ
エチル170mg(1.0ミリモル)を滴下し、17時間攪拌し
た。反応混合物を減圧下に濃縮乾固し、残渣に少量の水
を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗後、無水
硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮後、残渣にイソプ
ロピルエーテルを加え、結晶化し、標記化合物を1/2水
和物として480mg得た。融点78℃ 元素分析値:C43H62N6O5S・1/2H2O 計算値:C,65.87;H,8.10;N,10.72;S,4.09 実測値:C,65.82;H,8.16;N,10.55;S,4.02 実施例74 N−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノアセチ
ル)−(1−ナフチル)−L−アラニル−(4−チアゾ
リル)−L−アラニル−シクロスタチン−n−ヘキシル
アミド N−(t−ブトキシカルボニル)−(4−チアゾリ
ル)−L−アラニル−シクロスタチン−n−ヘキシルア
ミド400mg(0.724ミリモル)及びN−(シクロヘキシル
−N−メチルアミノアセチル)−(1−ナフチル)−L
−アラニン270mg(0.724ミリモル)を実施例73に準じて
反応し、標記化合物380mgを1/2水和物として得た。融点
117〜119℃ 元素分析値:C45H66N6O5S・1/2H2Oとして 計算値:C,66.55;H,8.32;N,10.35;S,3.95 実測値:C,66.55;H,8.31;N,10.49;S,4.11 実施例75 N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−アラ
ニル−(5−イソオキサゾリル)−L−アラニル−シク
ロスタチン−〔(S)−2−メチルブチル〕アミド (a)N−(t−ブトキシカルボニル)−(5−イソオ
キサゾリル)−L−アラニル−シクロスタチン−
〔(S)−2−メチルブチル〕アミド N−(t−ブトキシカルボニル)−(4−チアゾリ
ル)−L−アラニンの代りに、N−(t−ブトキシカル
ボニル)−(5−イソオキサゾリル)−L−アラニン33
0mg(1.3ミリモル)及びN−(t−ブトキシカルボニ
ル)−シクロスタチン−〔(S)−2−メチルブチル〕
アミド500mg(1.3ミリモル)を実施例59(b)の方法に
準じて反応し、標記化合物520mgを得た。
(b)N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L
−アラニル−(5−イソオキサゾリル)−L−アラニル
−シクロスタチン−〔(S)−2−メチルブチル〕アミ
ド N−(t−ブトキシカルボニル)−(4−チアゾリ
ル)−L−アラニル−シクロスタチン−〔(S)−2−
メチルブチル〕アミドの代りに、N−(t−ブトキシカ
ルボニル)−(5−イソオキサゾリル)−L−アラニル
−シクロスタチン−〔(S)−2−メチルブチル〕アミ
ド200mg(0.38ミリモル)及びN−モルホリノアセチル
−(1−ナフチル)−L−アラニン130mg(0.38ミリモ
ル)を実施例59(b)に準じて反応し、標記化合物を2
水和物として260mg得た。融点124〜126℃ 元素分析値:C41H58N6O7・2H2Oとして 計算値:C,62.89;H,7.98;N,10.73 実測値:C,62.63;H,7.76;N,10.50 実施例76 N−(N−ベンジル−N−メチルアミノアセチル)−
(1−ナフチル)−L−アラニル−(5−イソオキサゾ
リル)−L−アラニル−シクロスタチン−〔(S)−2
−メチルブチル〕アミド N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−ア
ラニンの代りに、N−(ベンジル−N−メチルアミノア
セチル)−(1−ナフチル)−L−アラニン120mg(0.3
8ミリモル)及びN−(t−ブトキシカルボニル)−
(5−イソオキサゾリル)−L−アラニル−シクロスタ
チン−〔(S)−2−メチルブチル〕アミド200mg(0.3
8ミリモル)を実施例75に準じて反応し、標記化合物を
1.5水和物として220mg得た。融点138〜140℃ 元素分析値:C41H58N6O6・1.5H2Oとして 計算値:C,64.97;H,8.11;N,11.09 実測値:C,64.83;H,7.98;N,10.71 実施例77 N−(N−ベンジル−N−メチルアミノアセチル)−
(1−ナフチル)−L−アラニル−L−ヒスチジル−シ
クロスタチン−〔(RS)−2−メチルブチル〕アミド (a)N−(t−ブトキシカルボニル)−L−ヒスチジ
ル−シクロスタチン−〔(RS)−2−メチルブチル〕ア
ミド N−(t−ブトキシカルボニル)−シクロスタチン−
〔(RS)−2−メチルブチル〕アミド25g(6.5ミリモ
ル)を4N−塩酸−ジオキサン30mlに溶解し、室温に1時
間攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮乾固し、残渣を
ジメチルホルムアミド20mlに溶解後、トリエチルアミン
3.29g(32.5ミリモル),N−(t−ブトキシカルボニ
ル)−L−ヒスチジン2.16g(8.45ミリモル)を加え、
氷冷下、95%シアノリン酸ジエチル1.45g(8.45ミリモ
ル)を滴下し、18時間攪拌した。反応物を減圧濃縮後、
残渣に少量の水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を5%重炭酸ナトリウム水、飽和食塩水で洗浄後、無水
硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去後、残渣を薄層シ
リカゲルプレート(メチレンクロライド:メタノール=
10:1)で精製し、標記化合物2.03gを得た。
(b)N−(ベンジル−N−メチルアミノアセチル)−
(1−ナフチル)−L−アラニル−L−ヒスチジル−シ
クロスタチン−〔(RS)−2−メチルブチル〕アミド N−(t−ブトキシカルボニル)−L−ヒスチジル−
シクロスタチン−〔(RS)−2−メチルブチル〕アミド
0.52g(1.0ミリモル)を4N−塩酸−ジオキサン7.5mlに
溶解し、1時間攪拌した。反応物を減圧下に濃縮乾固
し、残渣をジメチルホルムアミド5mlに溶解後、トリエ
チルアミン0.51g(5.0ミリモル)、N−(ベンジル−N
−メチルアミノアセチル)−(1−ナフチル)−L−ア
ラニン0.45g(1.2ミリモル)を加え、氷冷下、95%シア
ノリン酸ジエチル0.21g(1.2ミリモル)を滴下し、17時
間攪拌した。反応物を減圧濃縮し、残渣に少量の水を加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を5%重炭酸ナトリ
ウム水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾
燥し、溶媒を留去後、残渣を薄層シリカゲルプレート
(メチレンクロライド:メタノール=10:1)で精製し、
標記化合物1.5水和物として0.54g得た。融点103〜106℃ 元素分析値:C45H61N7O5・1.5H2Oとして 計算値:C,66.97;H,7.99;N,12.15 実測値:C,66.93;H,7.70;N,12.09 実施例78 N−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノアセチ
ル)−(1−ナフチル)−L−アラニル−L−ヒスチジ
ル−シクロスタチン−〔(RS)−2−メチルブチル〕ア
ミド N−(N−ベンジル−N−メチルアミノアセチル)−
(1−ナフチル)−L−アラニンの代りに、N−(N−
シクロヘキシル−N−メチルアミノアセチル)−(1−
ナフチル)−L−アラニン0.66g(1.8ミリモル)及びN
−(t−ブトキシカルボニル)−L−ヒスチジル−シク
ロスタチン−〔(RS)−2−メチルブチル〕アミド0.78
g(1.5ミリモル)を実施例77(b)に準じて反応し、標
記化合物を2水和物として0.62g得た。融点110〜113℃ 元素分析値:C44H65N7O5・2H2Oとして 計算値:C,65.40;H,8.61;N,12.13 実測値:C,65.44;H,8.31;N,12.10 実施例79 N−モルホリノアセチル−フェニル−L−アラニル−
(4−チアゾリル)−L−アラニル−シクロスタチン−
n−プロピルアミド メタノール2mlにN−(t−ブトキシカルボニル)−
(4−チアゾリル)−L−アラニル−シクロスタチン−
n−プロピルアミド350mg(0.69ミリモル)と4N−塩酸
−ジオキサン10mlを加え、室温で1時間攪拌した。反応
混合物を減圧下に濃縮乾固し、残渣を無水テトラヒドロ
フラン15mlに溶解し、N−モルホリノアセチル−フェニ
ル−L−アラニン200mg(0.69ミリモル)およびトリエ
チルアミン350mg(3.45ミリモル)を加え、氷冷下、95
%シアノリン酸ジエチル120mg(0.69ミリモル)を滴下
し、4時間攪拌した後、さらに一夜放置した。反応混合
物を減圧下に濃縮乾固し、残渣に少量の水を加え、酢酸
エチルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した後、減圧濃縮し、残渣に塩化メチレン−
n−ヘキサンを加えて結晶化し、標記化合物を1/2水和
物とし360mg得た。
融点162〜163℃ 元素分析値:C35H52N6O6S 1/2H2Oとして 計算値:C,60.58;H,7.70;N,12.11;S,4.62 実測値:C,60.82;H,7.70;N,12.08;S,4.66 実施例80 N−モルホリノアセチル−フェニル−L−アラニル−
(4−チアゾリル)−L−アラニル−シクロスタチン−
n−ブチルアミド N−(t−ブトキシカルボニル)−(4−チアゾリ
ル)−L−アラニル−シクロスタチン−n−プロピルア
ミドの代りに、N−(t−ブトキシカルボニル)−(4
−チアゾリル)−L−アラニル−シクロスタチン−n−
ブチルアミド520mg(1.0ミリモル)及びN−モルホリノ
アセチル−フェニル−L−アラニン290mg(1.0ミリモ
ル)を実施例79の方法に準じて反応し、標記化合物を1
水和物として450mg得た。融点152〜153℃ 元素分析値:C36H54N6O6S・H2Oとして 計算値:C,60.31;H,7.87;N,11.72;S,4.47 実測値:C,60.11;H,7.57;N,11.81;S,4.43 実施例81 N−モルホリノアセチル−フェニル−L−アラニル−
(4−チアゾリル)−L−アラニル−シクロスタチン−
イソブチルアミド N−(t−ブトキシカルボニル)−(4−チアゾリ
ル)−L−アラニル−シクロスタチン−n−プロピルア
ミドの代りに、N−(t−ブトキシカルボニル)−(4
−チアゾリル)−L−アラニル−シクロスタチン−イソ
ブチルアミド450mg(0.86ミリモル)及びN−モルホリ
ノアセチル−フェニル−L−アラニン250mg(0.86ミリ
モル)を実施例79の方法に準じて反応し、標記化合物を
1水和物として450mg得た。融点146〜148℃ 元素分析値:C36H54N6O6S・H2Oとして 計算値:C,60.31;H,7.87;N,11.72;S,4.47 実測値:C,60.61;H,7.78;N,11.83;S,4.61 実施例82 N−モルホリノアセチル−フェニル−L−アラニル−
(4−チアゾリル)−L−アラニル−シクロスタチン−
n−ペンチルアミド N−(t−ブトキシカルボニル)−(4−チアゾリ
ル)−L−アラニル−シクロスタチン−n−プロピルア
ミドの代りにN−(t−ブトキシカルボニル)−(4−
チアゾリル)−L−アラニル−シクロスタチン−n−ペ
ンチルアミド360mg(0.67ミリモル)及びN−モルホリ
ノアセチル−フェニル−L−アラニン205mg(0.7ミリモ
ル)を実施例79の方法に準じて反応し、標記化合物を38
7mg得た。融点155〜160℃ 元素分析値:C37H56N6O6Sとして 計算値:C,62.33;H,7.92;N,11.79;S,4.50 実測値:C,62.04;H,7.93;N,11.73;S,4.54 実施例83 N−モルホリノアセチル−フェニル−L−アラニル−
(4−チアゾリル)−L−アラニル−シクロスタチン−
イソペンチルアミド N−(t−ブトキシカルボニル)−(4−チアゾリ
ル)−L−アラニル−シクロスタチン−n−プロピルア
ミドの代りに、N−(t−ブトキシカルボニル)−(4
−チアゾリル)−L−アラニル−シクロスタチン−イソ
ペンチルアミド830mg(1.54ミリモル)及びN−モルホ
リノアセチル−フェニル−L−アラニン468mg(1.6ミリ
モル)を実施例79の方法に準じて反応し、標記化合物を
1水和物として803mg得た。融点164〜167℃ 元素分析値:C37H56N6O6S・H2Oとして 計算値:C,60.79;H,8.00;N,11.50;S,4.39 実測値:C,60.90;H,7.86;N,11.36;S,4.34 実施例84 N−モルホリノアセチル−フェニル−L−アラニル−
(4−チアゾリル)−L−アラニル−シクロスタチン−
〔(S)−2−メチルブチル〕アミド N−(t−ブトキシカルボニル)−(4−チアゾリ
ル)−L−アラニル−シクロスタチン−n−プロピルア
ミドの代りに、N−(t−ブトキシカルボニル−(4−
チアゾリル)−L−アラニル−シクロスタチン−
〔(S)−2−メチルブチル〕アミド630mg(1.17ミリ
モル)及びN−モルホリノアセチル−フェニル−L−ア
ラニン380mg(1.3ミリモル)を実施例79の方法に準じて
反応し、標記化合物を1水和物として727mg得た。
融点160〜162℃ 元素分析値:C37H56N6O6S・H2Oとして 計算値:C,60.79;H,8.00;N,11.50;S,4.39 実測値:C,60.79;H,7.84;N,11.46;S,4.58 実施例85 N−モルホリノアセチル−フェニル−L−アラニル−
(4−チアゾリル)−L−アラニル−シクロスタチン−
n−ヘキシルアミド N−(t−ブトキシカルボニル)−(4−チアゾリ
ル)−L−アラニル−シクロスタチン−n−プロピルア
ミドの代りに、N−(t−ブトキシカルボニル−(4−
チアゾリル)−L−アラニル−シクロスタチン−ヘキシ
ルアミド500mg(0.9ミリモル)及びN−モルホリノアセ
チル−フェニル−L−アラニン260mg(0.9ミリモル)を
実施例79の方法に準じて反応し、標記化合物を1水和物
として530mg得た。融点154〜156℃ 元素分析値:C38H58N6O6S・H2Oとして 計算値:C,61.26;H,8.12;N,11.28;S,4.30 実測値:C,61.56;H,8.06;N,11.39;S,4.39 実施例86 N−モルホリノアセチル−フェニル−L−アラニル−L
−ロイシル−シクロスタチン−〔(S)−2−メチルブ
チル〕アミド (a)N−(t−ブトキシカルボニル)−L−ロイシル
−シクロスタチン−〔(S)−2−メチルブチル〕アミ
ド N−(t−ブトキシカルボニル)−(4−チアゾリ
ル)−L−アラニンの代りに、N−(t−ブトキシカル
ボニル)−L−ロイシン1.32g(5.3ミリモル)及びN−
(t−ブトキシカルボニル)−シクロスタチン−
〔(S)−2−メチルブチル〕アミド1.7g(4.42ミリモ
ル)を実施例59(b)の方法に準じて反応し、標記化合
物1.82gを得た。
(b)N−モルホリノアセチル−フェニル−L−アラニ
ル−L−ロイシル−シクロスタチン−〔(S)−2−メ
チルブチル〕アミド N−(t−ブトキシカルボニル)−(4−チアゾリ
ル)−L−アラニル−シクロスタチン−〔(S)−2−
メチルブチル〕アミドの代りに、N−(t−ブトキシ−
L−ロイシル−シクロスタチン−〔(S)−2−メチル
ブチル〕アミド200mg(0.4ミリモル)及びN−モルホリ
ノアセチル−フェニル−L−アラニン118mg(0.4ミリモ
ル)を実施例84に準じて反応し、標記化合物を1水和物
として228mg得た。アモルファスRf0.46(塩化メチレ
ン:メタノール=10:1) 元素分析値:C37H61N5O6・H2Oとして 計算値:C,64.41;H,9.20;N,10.15 実測値:C,64.08;H,9.08;N,9.99 実施例87 N−(シクロヘキシル−N−メチルアミノアセチル)−
フエニル−L−アラニル−L−ロイシル−シクロスタチ
ン−〔(S)−2−メチルブチル〕アミド N−モルホリノアセチル−フエニル−L−アラニンの
代りに、N−(シクロヘキシル−N−メチルアミノアセ
チル)−フエニル−L−アラニン150mg(0.48ミリモ
ル)及びN−(t−ブトキシカルボニル)−L−ロイシ
ル−シクロスタチン−〔(S)−2−メチルブチル〕ア
ミド200mg(0.4ミリモル)を実施例86の方法に準じて反
応し、標記化合物を2.5水和物として260mg得た。アモル
フアスRf0.80(塩化メチレン−メタノール=10:1) 元素分析値:C40H67N5O5・2.5H2Oとして 計算値:C,64.66;H,9.77;N,9.43 実測値:C,64.83;H,9.49;N,9.20 参考例1 N−(4−フエニル−1−ピペラジニルアセチル)−
(1−ナフチル)−L−アラニン メチルエステル塩酸
塩 ジメチルホルムアミド5mlに(1−ナフチル)−L−
アラニン メチルエステル・塩酸塩266mg、(4−フエ
ニル−1−ピペラジニル)酢酸221mg、およびトリエチ
ルアミン0.35mlを加え、氷冷下シアノリン酸ジエチル
(90%)200mgを滴下し、4時間攪拌した後、さらに一
夜放置した。反応混合物を減圧濃縮し、残留物に水を加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナト
リウム、つづいて飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した後、減圧濃縮した。残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフイー(溶出溶媒;メタノール:
ジクロロメタン=1:9)で精製して、無色油状物として
目的物278mgを得た。
参考例2. N−(4−フエニル−1−ピペラジニルアセチル)−
(1−ナフチル)−L−アラニン メタノール8mlと(4−フエニル−1−ピペラジニ
ル)アセチル−(1−ナフチル)−L−アラニンメチル
エステル250mgに1N−水酸化ナトリウム水溶液1.2mlを加
え、室温で2時間攪拌した。反応混合物に1N−塩酸1.2m
lを加え、減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフイー(溶出溶媒;メタノール:塩化メチレ
ン=15:85)で精製して、融点160〜180℃を有する無色
粉末結晶として標記化合物220mgを得た。
参考例3. N−モルホリノアセチル−(1−ナフチル)−L−アラ
ニン 1−モルホリノ酢酸7.8g(53.8ミリモル)および3−
(1−ナフチル)−L−アラニンメチルエステル塩酸塩
15.7g(59.2ミリモル)をジメチルホルムアミド80mlに
溶かし、氷冷下、ジフエニルホスホリルアジド7.8g(6
4.6ミリモル)およびトリエチルアミン17.9ml(129.1ミ
リモル)を加え、室温で一晩攪拌した。反応液を飽和食
塩水300mlに加え、酢酸エチルで抽出し、5%クエン
酸、5%炭酸水素ナトリウム、飽和食塩水で順次洗浄し
た後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧濃縮し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶出
溶媒;塩化メチレン:メタノール=70:1及び30:1)にて
精製し、油状のN−モルホリノアセチル−(1−ナフチ
ル)−L−アラニンメチルエステル9.8gを得た。このメ
チルエステル7.0g(19.6ミリモル)をメタノール50mlに
溶かし、1N水酸化ナトリウム溶液19.6ml(19.6ミリモ
ル)を加え、室温で1時間攪拌した。反応液に4規定塩
酸/ジオキサン4.9ml(19.6ミリモル)を加えた後、塩
化メチレンで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧濃縮し、残渣
にジエチルエーテルを加え、結晶として目的物6.25gを
得た。
融点 100〜103℃ 参考例4. N−(t−ブトキシカルボニル)−シクロスタチン−
(2−ピロリジルエチル)アミド N−(t−ブトキシカルボニル)−シクロスタチン25
0mg(0.79ミリモル)、1−(2−アミノエチル)ピロ
リジン109mg(0.96ミリモル)および95%シアノリン酸
ジエチル194mg(1.2ミリモル)を塩化メチレン5mlに溶
解し、氷冷下トリエチルアミン202mg(2.0ミリモル)を
滴下し、3時間攪拌した。この反応液に酢酸エチルを加
え、10%重曹水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧下に濃縮乾固して標記化合物325mgを得た。
参考例5. N−(t−ブトキシカルボニル)−(1−ナフチル−L
−アラニル−(4−チアゾリル)−DL−アラニン N−(t−ブトキシカルボニル)−1−ナフチル−L
−アラニン9.45g(30ミリモル)を塩化メチレン80mlに
溶解し、氷冷攪拌下に4−チアゾールアラニン−メチル
エステル8.51g(33ミリモル)、95%シアノリン酸ジエ
チル7.35g(45ミリモル)およびトリエチルアミン7.5g
(74ミリモル)を加え、室温で16時間攪拌した。反応混
合物を10%クエン酸水溶液、5%重曹水で順次洗浄後、
無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた
粉末を90%メタノール50mlに溶解し、攪拌下に1N−水酸
化ナトリウム25mlを加え、室温で3時間反応した。反応
物を減圧濃縮後、1N−塩酸25mlを加え、酢酸エチルで抽
出した。水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧乾
固して標記化合物5.7gを得た。
参考例6. N−(t−ブトキシカルボニル)−L−ロイシル−シク
ロスタチン−〔3−(2−オキソ−1−ピロリジニル)
プロピル〕アミド N−(t−ブトキシカルボニル)−L−ロイシン−水
和物1.37g(5.5ミリモル)をメタノールにとかし2〜3
回共沸して水を除いておく。また、N−(t−ブトキシ
カルボニル)−シクロスタチン−〔3−(2−オキソ−
1−ピロリジニル)プロピル〕アミド2.20g(5ミリモ
ル)を4規定塩酸/ジオキサンにてt−ブトキシカルボ
ニル基を除去しておく。このふたつの原料を塩化メチレ
ン25mlにとかし95%シアノリン酸ジエチル1.03g(6ミ
リモル)とトリエチルアミン2.02g(20ミリモル)を加
え氷冷下で1時間、室温で3日間攪拌した。反応液を濃
縮後、酢酸エチルで抽出し、10%クエン酸溶液、水、5
%重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、濃縮し、残渣を塩化メチレンにとかして
不溶物を去後、再び濃縮し、残渣にエーテルを加えト
リチユレイトし、目的化合物1.87gを得た。
融点 170〜173℃ 元素分析値:C29H52N4O6・1/4H2Oとして 計算値:C,62.50;H,9.50;N,10.06 実測値:C,62.40;H,9.46;N,10.04 参考例7. Nα−(t−ブトキシカルボニル)−L−トリプトフイ
ル−シクロスタチン−3−(2−オキソ−1−ピロリジ
ニル)プロピルアミド Nα−(t−ブトキシカルボニル)−シクロスタチン
−3−(2−オキソ−1−ピロリジニル)プロピルアミ
ド2.0g(4.55ミリモル)に4規定塩酸/ジオキサン溶液
20mlで処理してt−ブトキシカルボニル基を除去し、減
圧濃縮した。ベンゼン20mlを加え減圧濃縮する操作を2
〜3回繰りかえしおこない十分乾燥させる。この化合物
にNα−(t−ブトキシカルボニル)−L−トリプトフ
アン1.52g(4.99ミリモル)を加え、塩化メチレン20ml
を加え懸濁溶液とした後、氷冷下、95%シアノリン酸ジ
エチル1.11g(6.8ミリモル)、トリエチルアミン0.92g
(9.1ミリモル)を攪拌しながら加える。室温で一晩攪
拌後減圧濃縮する。残渣に氷水を加え、酢酸エチルで抽
出し10%クエン酸、10%炭酸水素ナトリウム、飽和食塩
水でそれぞれ洗浄する。酢酸エチルの抽出液は無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮し、残渣はシリカゲル薄
層クロマトグラフイーで分離(メタノール:クロロホル
ム=1:10)し、塩化メチレン−n−ヘキサンより再沈さ
せると淡黄色粉末が2.8g(収率96%)得られた。
参考例8. N−(N−ベンジル−N−メチルアミノアセチル)−
(1−ナフチル)−L−アラニン (a)N−(N−ベンジル−N−メチルアミノアセチ
ル)−(1−ナフチル)−L−アラニンメチルエステル N−ブロモアセチル−(1−ナフチル)−L−アラニ
ンメチルエステル350mg(1.0ミリモル)及びN−ベンジ
ル−N−メチルアミン120mg(1.0ミリモル)をN,N−ジ
メチルホルムアミド15mlに溶解し、炭酸ナトリウム53mg
(0.5ミリモル)を加え、室温で10時間攪拌した。
減圧下に溶媒を留去し、残渣に少量の水を加え、酢酸エ
チルで抽出した。乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフイー(溶出溶媒;クロロホル
ム:メタノール=10:1)で精製し、標記化合物280mgを
油状物として得た。
(b)N−(ベンジル−N−メチルアミノアセチル)−
(1−ナフチル)−L−アラニン (a)で合成した化合物250mg(0.64ミリモル)をメ
タノール2mlに溶解し、1規定水酸化ナトリウム水溶液
1.92ml(1.92ミリモル)を加え、室温に4時間攪拌し
た。反応液に1規定塩酸1.92ml(1.92ミリモル)加え、
中和後、減圧下にメタノール分を留去し、酢酸エチルで
抽出、乾燥後、酢酸エチルを留去し、残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフイー(溶出溶媒;クロロホルム:
メタノール=5:1)で精製し、白色結晶171mgを得た。
融点 104〜107℃ 参考例9. N−(N−ベンジル−N−エチルアミノアセチル)−
(1−ナフチル)−L−アラニン N−ブロモアセチル−(1−ナフチル)−L−アラニ
ンメチルエステル350mg(1.0ミリモル)及びN−ベンジ
ル−N−エチルアミン161mg(1.2ミリモル)を参考例8
(a)に準じて反応後、得られたエステル体370mg(0.9
2ミリモル)をメタノール3ml溶解し、1規定水酸化ナト
リウム水溶液2.76ml(2.76ミリモル)を加え、室温に4
時間反応後、1規定塩酸2.76ml(2.76ミリモル)を加
え、減圧下に濃縮乾固し、良く乾燥、塩化ナトリウム含
有の標記化合物を白色粉末として518mg得た。
参考例10. N−(N−ベンジル−N−イソプロピルアミノアセチ
ル)−(1−ナフチル)−L−アラニン N−ブロモアセチル−(1−ナフチル)−L−アラニ
ンメチルエステル350mg(1.0ミリモル)及びN−ベンジ
ル−N−イソプロピルアミン179mg(1.2ミリモル)を参
考例8(a)に準じて反応後、得られたエステル体314m
g(0.75ミリモル)をメタノール5mlに溶解し、1規定水
酸化ナトリウム水溶液2.25ml(2.25ミリモル)を加え、
室温に4時間反応後、1規定塩酸2.25ml(2.25ミリモ
ル)を加え、中和し、減圧下に濃縮乾固、よく乾燥、塩
化ナトリウム含有の標記化合物を白色粉末として434.9m
g得た。
参考例11. N−(N−ブチル−N−メチルアミノアセチル)−(1
−ナフチル)−L−アラニン N−ブロモアセチル−(1−ナフチル)−L−アラニ
ンメチルエステル350mg(1.0ミリモル)及びN−ブチル
−N−メチルアミン105mg(1.2ミリモル)を参考例8
(a)に準じて反応後、得られたエステル300mg(0.84
ミリモル)をメタノール3.0mlに溶解し、1規定水酸化
ナトリウム水溶液3ml(3.0ミリモル)を加え、室温に4
時間反応後、1規定塩酸3.0ml(3.0ミリモル)を加え、
中和し、減圧下に濃縮乾固、よく乾燥、塩化ナトリウム
を含有した標記化合物を白色粉末として433mg得た。
参考例12. N−(N−ベンジル−1−ピペラジニルアセチル)−
(1−ナフチル)−L−アラニン 実施例12(a)で合成したN−ブロモアセチル−(1
−ナフチル)−L−アラニン・メチルエステル350mg
(1ミリモル)とN−ベンジルピペラジン194mg(1.1ミ
リモル)をジメチルホルムアミド20mlにとかし、室温で
1日攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を酢酸エチルで抽
出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、溶媒を減圧留去した。残渣を薄層シリカゲルプレ
ート(塩化メチレン:メタノール=20:1)にて精製し、
N−(N−ベンジル−1−ピペラジニルアセチル)−
(1−ナフチル)−L−アラニン・メチルエステル440m
g(0.99ミリモル)を得た。このものをメタノール3mlに
とかし、1規定水酸化ナトリウム水溶液3mlを加え室温
で2.5時間反応した。反応液に1規定塩酸3mlを加えて中
和し、濃縮したら残渣にエタノールを加えて再び濃縮、
これを2〜3回繰り返してよく乾燥させ、塩化ナトリウ
ムを含む目的化合物を白色粉末として590mgを得た。
参考例13. N−(N−メチル−N−フエニルアミノアセチル)−
(1−ナフチル)−L−アラニン 実施例12(a)で合成したN−ブロモアセチル−(1
−ナフチル)−L−アラニンメチルエステル1.75g(5
ミリモル)とN−メチルアニリン5.36g(50ミリモル)
をジメチルホルムアミドに溶かし、室温で40時間、50℃
にあたため9時間攪拌した。反応液を減圧濃縮後、残渣
を酢酸エチルで抽出し、2%クエン酸水溶液(3回)、
水、5%重曹水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣を薄層
シリカゲルプレート(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:
1)にて精製し、N−(N−メチル−N−フエニルアセ
チル)−(1−ナフチル)−L−アラニンメチルエステ
ル0.44g(1.17ミリモル)を油状物として得た。このも
のを1規定苛性ソーダの90%メタノール溶液12mlにとか
し室温で3時間攪拌した。1規定塩酸12mlを加えて中和
後、生成した塩化ナトリウムを去し、液を濃縮し、
残渣にエーテルを加えてトリチユレイトし、白色粉末と
して472mg得た。
参考例14. N−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノアセチ
ル)−(1−ナフチル)−L−アラニン 実施例12(a)で合成したN−ブロモアセチル−(1
−ナフチル)−L−アラニンメチルエステル5g(14.3ミ
リモル)とN−シクロヘキシル−N−メチルアミン6.5g
(57.5ミリモル)をジメチルホルムアミドに溶かし、50
℃にあたため3時間攪拌した。反応液を減圧濃縮後、残
渣を酢酸エチルで抽出し、2%クエン酸水溶液(3
回)、水、5%重曹水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣
を1規定苛性ソーダの90%メタノール溶液30mlにとかし
室温で3時間攪拌した。その後1規定の塩酸30mlを加
え、液を濃縮後メタノールを加え不溶の食塩を去
後、残渣にn−ヘキサンを加えてトリエチユレイトし、
白色粉末状の目的化合物5.5gを得た。
融点 72〜77℃ 参考例15. N−(N,N−ジシクロヘキシルアミノアセチル)−(1
−ナフチル)−L−アラニン (a)N,N−ジシクロヘキシルグリシンメチルエステル N,N−ジシクロヘキシルアミン7.25g(40ミリモル)を
50mlの乾燥したベンゼンに溶かし、氷冷下メチルブロモ
アセタート3.06g(20ミリモル)を加え、9時間加熱還
流する。冷却後析出した沈殿物は過により除き、液
を減圧下濃縮し、標記化合物5.07gを油状物質として得
た。
(b)N−(N,N−ジシクロヘキシルアミノアセチル)
−(1−ナフチル)−L−アラニンメチルエステル 参考例15(a)により合成した化合物1.01g(4ミリ
モル)をメタノール8mlに溶かし、これに1規定水酸化
ナトリウム溶液8ml(8ミリモル)を加え、室温にて4
時間攪拌する。後に1規定塩酸12ml(12ミリモル)を加
え、減圧下濃縮する、残渣にベンゼンを加え減圧下濃縮
を2回繰返すことにより乾固する。これに3−(1−ナ
フチル)−L−アラニンメチルエステル530mg(2ミリ
モル)を加え、ジメチルホルムアミド10mlに溶解する。
冷却下トリエチルアミン1.62g(16ミリモル)、95%シ
アノリン酸ジエチル0.33g(2ミリモル)を加え、室温
にて4時間攪拌した後1晩放置する、反応液は溶媒を減
圧留去し、残渣をシリカゲル薄層プレート(塩化メチレ
ン)にて精製し、標記化合物を油状物質として440mg得
た。
マススペクトル m/e:450(M+) 元素分析値:C28H38N2O3として 計算値:C,74.63;H,8.50;N,6.22 実測値:C,74.71;H,8.80;N,6.09 (c)N−(N,N−ジシクロヘキシルアミノアセチル)
−(1−ナフチル)−L− アラニン 参考例15(b)により合成した化合物160mg(0.35ミ
リモル)を参考例8(b)の方法に準じて反応し、標記
化合物を白色粉末として152mgを得た。
参考例16. N−(N,N−ジイソブチルアミノアセチル)−(1−ナ
フチル)−L−アラニン (a)N,N−ジイソブチルグリシンメチルエステル N,N−ジイソブチルアミン5.17g(40ミリモル)とメチ
ルブロモアセタート3.06g(20ミリモル)を参考例15
(a)の方法に準じて反応し、標記化合物4.02gを油状
として得た。
(b)N−(N,N−ジイソブチルアミノアセチル)−
(1−ナフチル)−L−アラニンメチルエステル。
参考例16(a)により合成した化合物805mg(4ミリ
モル)を参考例15(b)の方法に準じて3−(1−ナフ
チル)−L−アラニンメチルエステル530mg(2ミリモ
ル)と反応し、標記化合物を油状物質として640mg得
た。
マススペクトル m/e:398(M+) 元素分析値:C24H34N2O3として 計算値:C,72.33;H,8.60;N,7.03 実測値:C,72.07;H,8.57;N,7.15 (c)N−(N,N−ジイソブチルアミノアセチル)−
(1−ナフチル)−L−アラニン 参考例16(a)により合成した化合物140mg(0.35ミ
リモル)を参考例8(b)の方法に準じて反応し、標記
化合物を白色粉末として115mgを得た。
参考例17. N−〔4−(2−メトキシフエニル)−1−ピペラジニ
ルアセチル〕−(1−ナフチル)−L−アラニン (a)N−〔4−(2−メトキシフエニル)−1−ピペ
ラジニルアセチル〕−(1−ナフチル)−L−アラニン
メチルエステル N−ブロモアセチル−(1−ナフチル)−L−アラニ
ンメチルエステル350mg(1ミリモル)をN,N−ジメチル
ホルムアミド10mlに溶解し、炭酸ナトリウム63.6mg(0.
6ミリモル)、1−(2−メトキシフエニル)ピペラジ
ン230mg(1ミリモル)を加え、室温に10時間攪拌し
た。減圧下に溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフイー(溶出溶媒;塩化メチレン:メタノー
ル=10:1)で精製し、標記化合物を油状物として396.9m
gを得た。
(b)N−〔4−(2−メトキシフエニル)−1−ピペ
ラジニルアセチル〕−(1−ナフチル)−L−アラニン 参考例17(a)で得られた化合物390mg(0.845ミリモ
ル)をメタノール3mlに溶解し、1規定水酸化ナトリウ
ム水溶液3ml(3ミリモル)を加え、室温に4時間攪拌
した。減圧下にメタノール分を留去し、水層部分に1規
定塩酸3mlを加え、析出する結晶を取、水洗乾燥し、
標記化合物367mgを得た。
融点 147〜152℃ 参考例18. N−〔−(4−クロロベンズヒドリル)−1−ピペラジ
ニルアセチル〕−(1−ナフチル)−L−アラニン N−ブロモアセチル−(1−ナフチル)−L−アラニ
ンメチルエステル350mg(1ミリモル)をN,N−ジメチル
ホルムアミド10mlに溶解し、炭酸ナトリウム63.6mg(0.
6ミリモル)、1−(4−クロロベンズヒドリル)ピペ
ラジン273mg(1ミリモル)を加え、室温に10時間攪拌
した。減圧下に溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフイー(溶出溶媒;塩化メチレン:メタノ
ール=10:1)で精製し、エステル体を油状物として389.
3mgを得た。ついで、1規定水酸化ナトリウム水溶液2.1
mlをもちい、参考例17(b)に準じて反応し、標記化合
物を白色結晶として、306.7mg得た。
融点 140〜145℃ 参考例19. Nα−t−ブトキシカルボニル−L−シクロヘキシルア
ラニン・ジシクロヘキシルアミン塩 Nα−t−ブトキシカルボニル−L−フエニルアラニ
ン10g(37.7ミリモル)をエタノール100mlに溶かし、5
%ロジウム/アルミナ1gを触媒とし、中圧で水素添加を
14時間行なつた。触媒を去後、溶媒を留去し、残渣に
酢酸エチルを加え溶解し、有機層を水で洗浄した。有機
層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧濃縮し
た。残渣をエーテルに溶かし、ジシクロヘキシルアミン
をアルカリ性になるまで加え、放置しておくと、標記化
合物の白色結晶16.6gが得られた。
融点 169〜171℃ 元素分析値:C26H48N2O4として 計算値:C,68.98;H,10.69;N,6.19 実測値:C,68.92;H,10.52;N,6.08 参考例20. (1S,2S)−N−t−ブトキシカルボニル−2−メチル
−1−モルホリノメチル−ブチルアミン Nα−t−ブトキシカルボニル−L−イソロイシノー
ル5.0g(23.0ミリモル)をジメチルスルホキシド50mlに
溶かし、トリエチルアミン9.59ml(69.0ミリモル)及び
ピリジン・サルフアートリオキサイドコンプレツクス1
1.0g(69.0ミリモル)を加え、室温で15分攪拌した。反
応液を氷水中に加え、エーテルで抽出し、有機層を5%
クエン酸、5%炭酸水素ナトリウム、水で洗浄後、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、Nα−t−
ブトキシカルボニル−L−ロイシナール5.0gが油状物質
として得られた。メタノール100ml中にモルホリン12.0m
l(0.14モル)及び4規定塩酸/ジオキサン11.5ml(46
ミリモル)を加え攪拌後、Nα−t−ブトキシカルボニ
ル−L−ロイシナール5.0g(23ミリモル)及びシアノ水
素化ホウ素ナトリウム1.0g(16ミリモル)を加え、室温
で40時間攪拌した。反応液を4N塩酸/ジオキサンで中和
後減圧留去し、残渣に酢酸エチルを加え、5%炭酸水素
ナトリウム、水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。溶媒を留去後、残渣を塩化メチレンを溶出液とする
シリカゲルクロマトグラフイーで精製し、標記化合物の
油状物3.49gを得た。
f=0.80 元素分析値:C15H30N2O3として 計算値:C,62.90;H,10.56;N,9.78 実測値:C,62.65;H,10.37;N,9.60 参考例21. Nα−t−ブトキシカルボニル−チアゾリ
ルアラニル−シクロスタチン メチルエステル メタノール20mlに、−20℃で塩化チオニル2mlを加え1
0分間攪拌後、N−t−ブチロキシカルボニル−(3S,4
S)−4−アミノ−5−シクロヘキシル−3−ヒドロキ
シ−ペンタン酸2.85g(9.0ミリモル)を加え、室温で14
時間攪拌した。溶媒を留去後、ベンゼンで3回共沸し、
(3S,4S)−4−アミノ−5−シクロヘキシル−3−ヒ
ドロキシペンタン酸メチル塩酸塩を得た。これをジメチ
ルホルムアミド30mlに溶解し、氷冷下Nα−t−ブチロ
キシチアゾリルアラニン2.71g(9.9ミリモル)、95%シ
アノリン酸ジエチル1.97g(10.9ミリモル)およびトリ
エチルアミン2.76ml(19.9ミリモル)を加え、室温で3
時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、残渣を酢酸エチルに
溶かし、有機層を5%炭酸水素ナトリウム、5%クエン
酸、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルクロマト
グラフイー(溶出溶媒;塩化メチレン/メタノール=50
/1)にて精製し、エーテルより目的化合物の白色結晶3.
76gを得た。
f=0.69 融点:128−130℃ 元素分析値:C23H37N3O6Sとして 計算値:C,57.12;H,7.71;N,8.69;S,6.63 実測値:C,56.87;H,7.75;N,8.41;S,6.48 参考例22 Nα−t−ブトキシカルボニル−L−シクロ
ヘキシルアラニル−チアゾリルアラニル−シクロスタチ
ン メチルエステル 参考例21で合成した化合物2.0g(4.14ミリモル)を4
規定塩酸/ジオキサンにて、t−ブトキシカルボニル基
を除去した。一方、参考例19で合成した化合物1.87g
(4.14ミリモル)を1規定塩酸にて、ジシクロヘキシル
アミン塩をカルボン酸とし、これと先程のチアゾリルア
ラニル−シクロスタチン メチルエステル塩酸塩をテト
ラヒドロフラン20mlに溶かし、氷冷下95%シアノリン酸
ジエチル0.90g(4.97ミリモル)およびトリエチルアミ
ン1.84ml(13.3ミリモル)を加え、室温で14時間攪拌し
た。反応液を減圧濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶かし、
5%クエン酸、5%炭酸水素ナトリウム、飽和食塩水で
順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した、溶媒を減
圧濃縮し、残渣にヘキサンを加えると表記化合物の白色
結晶2.55gを得た。
融点 82−85℃ 参考例23 N−(N−ベンジル−N−メチルアミノアセ
チル)−L−シクロヘキシルアラニル−チアゾリルアラ
ニル−シクロスタチン 参考例22で合成した化合物2.30g(3.61ミリモル)を
4規定塩酸/ジオキサンで処理し、t−ブトキシカルボ
ニルを除去して得られた塩酸塩と、N−ベンジル−N−
メチルアミノ酢酸0.78g(4.33ミリモル)をジメチルホ
ルムアミド10mlに溶かし、氷冷下95%シアノリン酸ジエ
チル0.78g(4.33ミリモル)およびトリエチルアミン1.6
1ml(11.6ミリモル)を加え、室温で18時間攪拌した。
反応液を減圧濃縮後、残渣をシリカゲルクロマトグラフ
イー(溶出液;塩化メチレン:メタノール=20:1)にて
精製し、N−ベンジル−N−メチルアミノアセチル−L
−シクロヘキシルアラニル−チアゾリルアラニル−シク
ロスタチン メチルエステル1.87gを得た。このメチル
エステル1.44g(2.06ミリモル)をメタノール10mlに溶
かし、1規定水酸化ナトリウム2.48ml(2.48ミリモル)
を加え、0℃で1時間攪拌した。反応液に4規定塩酸/
ジオキサン0.62ml(2.48ミリモル)を加え中和した後、
反応液を減圧濃縮し、残渣を塩化メチレンに溶かし、有
機層を水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶
媒を留去し、残渣にジエチルエーテルを加えると表記化
合物の白色結晶1.34gを得た。
融点 109−112℃ 元素分析値:C36H53N5O6S・H2Oとして 計算値:C,61.60;H,7.90;N,9.98;S,4.57 実測値:C,61.66;H,7.70;N,9.93;S,4.73 参考例24 N−(t−ブトキシカルボニル)−シクロス
タチン−(2−ピロリジルエチル)アミド N−(t−ブトキシカルボニル)−シクロスタチン25
0mg(0.79ミリモル)、1−(2−アミノエチル)ピロ
リジン109mg(0.96ミリモル)および95%シアノリン酸
ジエチル194mg(1.2ミリモル)を塩化メチレン5mlに溶
解し、氷冷下トリエチルアミン202mg(2.0ミリモル)を
滴下し、3時間攪拌した。この反応液に酢酸エチルを加
え、10%重曹水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧下に濃縮乾固して標記化合物325mgを得た。
参考例25 N−(t−ブトキシカルボニル)−L−ロイ
シル−シクロスタチン−〔3−(2−オキソ−1−ピロ
リジニル)プロピル〕アミド N−(t−ブトキシカルボニル)−シクロスタチン25
0mg(0.79ミリモル)、1−(2−アミノエチル)ピロ
リジン109mg(0.96ミリモル)および95%シアノリン酸
ジエチル194mg(1.2ミリモル)を塩化メチレン5mlに溶
解し、氷冷下トリエチルアミン202mg(2.0ミリモル)を
滴下し、3時間攪拌した。この反応液に酢酸エチルを加
え、10%重曹水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧下に濃縮乾固して標記化合物325mgを得た。
参考例25 N−(t−ブトキシカルボニル)−L−ロイ
シル−シクロスタチン−〔3−(2−オキソ−1−ピロ
リジニル)プロピル〕アミド N−(t−ブトキシカルボニル)−L−ロイシン−水
和物1.37g(5.5ミリモル)をメタノールにとかし2〜3
回共沸して水を除いておく。また、N−(t−ブトキシ
カルボニル)−シクロスタチン−〔3−(2−オキソ−
1−ピロリジニル)プロピル〕アミド2.20g(5ミリモ
ル)を4規定塩酸/ジオキサンにてt−ブトキシカルボ
ニル基を除去しておく。このふたつの原料を塩化メチレ
ン25mlにとかし95%シアノリン酸ジエチル1.03g(6ミ
リモル)とトリエチルアミン2.02g(20ミリモル)を加
え氷冷下で1時間、室温で3日間攪拌した。反応液を濃
縮後、酢酸エチルで抽出し、10%クエン酸溶液、水、5
%重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、濃縮し、残渣を塩化メチレンにとかして
不溶液を去後、再び濃縮し、残渣にエーテルを加えト
リチユレイトし、目的化合物12.25gを得た。
融点 170〜173℃ 元素分析値:C29H52N4O6・1/4H2Oとして 計算値:C,62.50;H,9.50;N,10.06 実測値:C,62.40;H,9.46;N,10.04 参考例26 Nα−(t−ブトキシカルボニル)−L−ト
リプトフイル−シクロスタチン−3−(2−オキソ−1
−ピロリジニル)プロピルアミド Nα−(t−ブトキシカルボニル)−シクロスタチン
−3−(2−オキソ−1−ピロリジニル)プロピルアミ
ド2.0g(4.55ミリモル)に4規定塩酸/ジオキサン溶液
20mlで処理してt−ブトキシカルボニル基を除去し、減
圧濃縮した。ベンゼン20mlを加え減圧濃縮する操作を2
〜3回繰りかえしおこない十分乾燥させる。この化合物
にNα−(t−ブトキシカルボニル)−L−トリプトフ
アン1.52g(4.99ミリモル)を加え、塩化メチレン20ml
を加え懸濁溶液とした後、氷冷下、95%シアノリン酸ジ
エチル1.11g(6.8ミリモル)、トリエチルアミン0.92g
(9.1ミリモル)を攪拌しながら加える。室温で一晩攪
拌後減圧濃縮する。残渣に水水を加え、酢酸エチルで抽
出し10%クエン酸、10%炭酸水素ナトリウム、飽和食塩
水でそれぞれ洗浄する。酢酸エチルの抽出液は無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮し、残渣はシリカゲル薄
層クロマトグラフイーで分離(メタノール:クロロホル
ム=1:10)し、塩化メチレン−n−ヘキサンより再沈さ
せると、淡黄色粉末が2.8g(収率96%)得られた。
参考例27 N−ブロモアセチル−(1−ナフチル)−L−アラニン
メチルエステル (1−ナフチル)−L−アラニンメチルエステル塩酸
塩1.3g(5ミリモル)に塩化メチレン30mlを加え攪拌し
ながら、冷却下にトリエチルアミン1.11g(11.1ミリモ
ル)およびブロモアセチルクロリド1.02g(5.5ミリモ
ル)を加え、室温で1時間攪拌した。減圧下に溶媒を留
去し、残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。乾燥
後、酢酸エチルを留去し、残渣を酢酸エチル−n−ヘキ
サンより再結晶し、標記化合物1.5gを得た。融点110℃ 参考例28 N−モルホリノアセチル−フエニル−L−アラニン (a)N−ブロモアセチル−フエニル−L−アラニンエ
チルエステル メチレンクロライド100mlにL−フエニルアラニンエ
チルエステル11.49g(50ミリモル)及びトリエチルアミ
ン14.3ml(103ミリモル)を加え、氷冷下に攪拌しなが
らブロモアセチルクロライド4.3ml(52.1ミリモル)を
滴下する。室温に2時間攪拌後、反応混合物を水洗し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に濃縮し、残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶出溶媒:5
%−メチレンクロライド−メタノール)で精製し、白色
結晶14.67gを得た。
(b)N−モルホリノアセチル−フエニル−L−アラニ
ンメチルエステル ジメチルホルムアミド50mlにN−ブロモアセチル−フ
エニル−L−アラニン−エチルエステル4.95g(15.8ミ
リモル)、モルホリン1.65g(18.9ミリモル)及び炭酸
ナトリウム0.92g(8.69ミリモル)を加え、室温に6時
間攪拌後、さらに一夜放置した。減圧下に濃縮乾固し、
残渣に少量の水を加え、酢酸エチルで抽出した。無水硫
酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフイー(展開溶媒;酢酸エチ
ル:n−ヘキサン=1:1)で精製し、淡黄色油分4.14gを得
た。
(c)N−モルホリノアセチル−フエニル−L−アラニ
ン メタノール40mlに上記で得た油分4.14g(12.9ミリモ
ル)及び1規定水酸化ナトリウム40mlを加え、室温に3
時間攪拌した。反応混合物に氷冷下、1規定塩酸40mlを
加え、少量の不溶物を去後、液を減圧下に濃縮乾固
し、無色アモルフアス3.73gを得た。Rf0.19(n−ブタ
ノール:酢酸:水=4:1:1) 参考例29 N−(t−ブトキシカルボニル)−シクロスタチン−
(2−モルホリノエチル)アミド N−(t−ブトキシカルボニル)−(3S,4S)−4−
アミノ−5−フエニル−3−ヒドロキシペンタン酸−
(2−モルホリノエチル)アミド5.0g(11.9ミリモル)
をメタノール20mlに溶かした溶液を、5%ロジウム/ア
ルミナ500mgの存在下、30〜50psiの加圧下で18時間接触
還元した。反応混合物より触媒を去し、液を濃縮
後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイー(展開
溶媒;塩化メチレン:メタノール=10:1)で精製し、標
記化合物の白色結晶4.9gを得た。
融点 68−69℃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯島 康輝 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共 株式会社内 (72)発明者 高萩 英邦 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共 株式会社内 (72)発明者 小池 博之 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共 株式会社内 (72)発明者 国府 達郎 愛媛県温泉郡重信町田窪2301―7 (72)発明者 日和田 邦男 愛媛県温泉郡重信町田窪2108―6 (56)参考文献 特開 昭62−258349(JP,A) 西独国特許公開3610593(DE,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 〔式中、R1は、置換基として、置換されていてもよい
    ヘテロシクリル(該置換基は、低級アルキル基、ハロゲ
    ン、低級アルキル若しくは低級アルコキシで置換されて
    いてもよいフエニル基、ピリジル基、ピリミジル基、ア
    ラルキル基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル
    基、ホルミル基、カルバモイル基、モノ若しくはジ低級
    アルキルカルバモイル基、低級アルキルカルボニル基又
    はアラルキルオキシカルボニル基を示す。)、ピリジル
    又は式 〔式中、R5及びR6は同一又は異なつて水素原子、低級
    アルキル基、シクロアルキル基、置換されていてもよい
    フェニル基(該置換基は、低級アルキル基、ハロゲン原
    子、水酸基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボ
    ニル基、トリフルオロメチル基、アミノ基、シアノ基又
    はニトロ基を示す。)又は置換されていてもよいアラル
    キル基(該置換基は、低級アルキル基、ハロゲン原子、
    水酸基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル
    基、トリフルオロメチル基、アミノ基、シアノ基又はニ
    トロ基を示す。)を示す。〕を有する低級アルキル基又
    は置換されていてもよいヘテロシクリル基(該置換基
    は、低級アルキル基、ハロゲン、低級アルキル若しくは
    低級アルコキシで置換されていてもよいフエニル基、ピ
    リジル基、ピリミジル基、アラルキル基、カルボキシ
    基、低級アルコキシカルボニル基、ホルミル基、カルバ
    モイル基、モノ若しくはジ低級アルキルカルバモイル
    基、低級アルキルカルボニル基又はアラルキルオキシカ
    ルボニル基を示す。)を示し、 R2は、シクロアルキル基、置換されていてもよいフエ
    ニル基(該置換基は、低級アルキル基、ハロゲン原子、
    水酸基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル
    基、トリフルオロメチル基、アミノ基、シアノ基または
    ニトロ基を示す。)又は置換されていてもよいナフチル
    基(該置換基は、低級アルキル基、ハロゲン原子、水酸
    基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、
    トリフルオロメチル基、アミノ基、シアノ基またはニト
    ロ基を示す。)を示し、 R3は、置換されていてもよいヘテロアリール基(該置
    換基は、低級アルキル基、ハロゲン原子又は低級アルコ
    キシ基を示す。)、置換されていてもよいフェニル基
    (該置換基は、低級アルキル基、ハロゲン原子、水酸
    基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、
    トリフルオロメチル基、アミノ基、シアノ基またはニト
    ロ基を示す。)又は低級アルキル基を示し、 R4は、置換基として、置換されていてもよいヘテロシ
    クリル基(該置換基は、低級アルキル基、ハロゲン、低
    級アルキル若しくは低級アルコキシで置換されていても
    よいフエニル基、ピリジル基、ピリミジル基、アラルキ
    ル基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、ホ
    ルミル基、カルバモイル基、モノ若しくはジ低級アルキ
    ルカルバモイル基、低級アルキルカルボニル基又はアラ
    ルキルオキシカルボニル基を示す。)、ピリジル基、イ
    ミダゾリル基、アミノ基又はモノ若しくはジ低級アルキ
    ルアミノ基を有し、そして水酸基を有してもよいアルキ
    ル基またはアルキル基を示し、 R4′は、水素原子又はアルキル基を示す。 ただし、R1が、置換基として、ピリジル基、アミノ基
    又はモノ若しくはジ低級アルキルアミノ基を有する低級
    アルキル基である場合には、R4は、置換基として、上
    記の置換されていてもよいヘテロシクリル基、ピリジル
    基、イミダゾリル基、アミノ基又はモノ若しくはジ低級
    アルキルアミノ基を有するアルキル基、置換基として、
    上記の置換されていてもよいヘテロシクリル基、アミノ
    基又はモノ若しくはジ低級アルキルアミノ基を有し、そ
    して水酸基を有するアルキル基またはアルキル基を示
    す。〕 を有するペプチド誘導体およびその塩。
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