JP2533609Y2 - 暗渠ブロック型枠の中子掃除装置 - Google Patents

暗渠ブロック型枠の中子掃除装置

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JP2533609Y2
JP2533609Y2 JP3413991U JP3413991U JP2533609Y2 JP 2533609 Y2 JP2533609 Y2 JP 2533609Y2 JP 3413991 U JP3413991 U JP 3413991U JP 3413991 U JP3413991 U JP 3413991U JP 2533609 Y2 JP2533609 Y2 JP 2533609Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、径伸縮可能な中子を備
えた暗渠ブロック型枠の中子表面を掃除する中子掃除装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、暗渠ブロック製造用の型枠として
図14に示すものがある。この型枠101 は、長方形状を
なす台板102 と、台板102 の長辺側の対向辺夫々に回動
自在に連結された一対の側板103 と、台板102 の短辺側
の対向辺の一方に回動自在に連結された可動妻板104
と、台板102 の短辺側の対向辺の他方に台板102 と直角
に固定された固定妻板105 と、固定妻板105 の内壁に片
持ち状態で支持され、台板102 に対して平行に配置され
た四角筒形の径伸縮自在な中子106 とから構成されてお
り、型閉じの際に型枠101 を締付ける型締め機構107
と、暗渠ブロックを型枠101 から取出す際に中子106 の
径を縮小する中子伸縮機構(図示省略)を具備してい
る。
【0003】この型枠101 による暗渠ブロックの製造
は、型枠101 を閉じて上面開口からコンクリ−トを打設
して養生した後、型締め機構107 を緩めて該型枠101 を
図14の状態に開き、次に中子伸縮機構を操作して中子
106 の径を縮小させ、この後に硬化したコンクリ−ト
(暗渠ブロック)を中子106 に沿って可動妻板104 側に
引抜くことによって行なわれる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記の型枠
101 では繰返し製造を行なうと、図14に示すように中
子107 の表面、特に台板102 と対向する中子107 の下面
にコンクリ−トのかすKが付着またこれが堆積し、暗渠
ブロックの内面や角部に凹みが形成されて不良品が発生
する難点がある。
【0005】この問題を回避するため、通常は暗渠ブロ
ックを型枠から抜出した後にブラシやヘラ等を用い上記
のかすKを人手によって削り落としている。しかし、か
すKが強固に付着しているため、この作業はかなりの重
労働で時間を要する欠点がある。特に多数の型枠がライ
ン上を流れる製造ラインでは、熟練者であっても限られ
た時間内でかすKを完全に除去することが困難である。
【0006】本考案は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、中子表面に付着したコン
クリ−トかすを短時間で確実に除去できる暗渠ブロック
型枠の中子掃除装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1では、径伸縮可能な中子を備えた暗渠ブロ
ック型枠の中子表面を掃除する中子掃除装置を、床面等
に立設されたフレ−ムと、フレ−ムに上下方向に移動可
能に配置された昇降台と、昇降台を上昇及び降下させる
第1駆動手段と、昇降台の前端部分に取付けられ、中子
端面内側に設けられた掃除位置検知片を検知する位置検
知センサと、昇降台に中子端面と直交する方向に移動可
能に配置された進退スライダと、進退スライダを前進及
び後退させる第2駆動手段と、少なくとも中子に相当す
る長さを有し、進退スライダに中子端面と直交する向き
で取付けられた洗浄液噴出ノズルとから構成している。
【0008】また、請求項2では、径伸縮可能な中子を
備えた暗渠ブロック型枠の中子表面を掃除する中子掃除
装置を、床面等に立設されたフレ−ムと、フレ−ムに上
下方向に移動可能に配置された昇降台と、昇降台を上昇
及び降下させる第1駆動手段と、昇降台の前端部分に取
付けられ、中子端面内側に設けられた掃除位置検知片を
検知する位置検知センサと、昇降台に中子端面と直交す
る方向に移動可能に配置された進退スライダと、進退ス
ライダを前進及び後退させる第2駆動手段と、進退スラ
イダに中子端面と平行且つ水平な方向に移動可能に配置
された左右スライダと、左右スライダを左右に移動させ
る第3駆動手段と、少なくとも中子に相当する長さを有
し、左右スライダに中子端面と直交する向きで取付けら
れた洗浄液噴出ノズルと、洗浄液噴出ノズルの左右移動
幅を中子幅に応じて規制する移動幅規制手段とから構成
している。
【0009】更に、請求項3では、請求項1または2記
載の暗渠ブロック型枠の中子掃除装置に、型枠を所定角
度傾斜させる型枠傾斜機を設け、昇降台を同角度傾斜さ
せている。
【0010】
【作用】請求項1記載の中子掃除装置で暗渠ブロック型
枠の中子表面を掃除する場合には、まず第1駆動手段を
作動して昇降台を降下させ、位置検知センサが掃除位置
検知片を検知したところで該昇降台を停止させる。次に
第2駆動手段を作動して進退スライダを中子に向かって
前進させ、これと同時に洗浄液噴出ノズルから洗浄液を
噴出させる。これにより、洗浄液噴出ノズルが中子表面
に沿って移動し、該表面に付着したコンクリ−トかすが
洗浄液噴出ノズルから噴出される洗浄液によって取除か
れる。
【0011】請求項2記載の中子掃除装置で暗渠ブロッ
ク型枠の中子表面を掃除する場合には、まず第1駆動手
段を作動して昇降台を降下させ、位置検知センサが掃除
位置検知片を検知したところで該昇降台を停止させる。
次に第2駆動手段及び第3駆動手段を作動して左右スラ
イダを左右に移動させつつ進退スライダを中子に向かっ
て前進させ、これと同時に洗浄液噴出ノズルから洗浄液
を噴出させる。これにより、洗浄液噴出ノズルが、移動
幅規制手段で規制される幅(中子幅)で蛇行しながら中
子表面に沿って移動し、該表面に付着したコンクリ−ト
かすが洗浄液噴出ノズルから噴出される洗浄液によって
取除かれる。
【0012】請求項3記載の中子装置装置では、型枠傾
斜手段によって洗浄位置にある型枠が傾斜され、洗浄後
の洗浄液等は型枠の傾斜に沿って排出される。他の作用
は請求項1または2に記載のものと同じである。
【0013】
【実施例】図1乃至図13は本考案の一実施例を示すも
ので、図1は中子掃除装置の側面図、図2は型開き状態
の型枠の斜視図、図3は型枠傾斜機の背面図、図4は図
1の部分拡大図、図5はサイズ調整スライダの上面図、
図6は昇降台の上面図、図7は進退スライダの横断面
図、図8は移動幅規制手段の正面図、図9乃至図13は
動作説明図である。
【0014】まず、図2を参照して、本装置で使用され
る暗渠ブロック製造用の型枠について説明する。
【0015】型枠1は、長方形状をなす台板2と、台板
2の長辺側の対向辺夫々に回動自在に連結された一対の
側板3と、台板2の短辺側の対向辺に一方に回動自在に
連結された可動妻板4と、台板2の短辺側の対向辺の他
方に台板2と直角に固定された固定妻板5と、固定妻板
5の内壁に片持ち状態で支持され、台板2に対して平行
に配置された四角筒形の径伸縮自在な中子6とから構成
されており、型締め機構7と、中子伸縮機構8と、掃除
位置検知片9を具備している。同図に型開き状態を示す
ように両側板3は垂直状態から30°開くことができ、
また可動妻板4を垂直状態から90°開くことができ
る。
【0016】型締め機構7は型閉じの際に型枠1を締付
けるためのもので、中子6内の上部中央に貫通配置され
ており、六角形状の操作端部7aを中子6の端面から突
出している。中子伸縮機構8は暗渠ブロックを型枠1か
ら取出す際に中子6の径を縮小するためのもので、中子
6内の型締め機構7の下側に貫通配置されており、六角
形状の操作端部8aを中子6の端面の内側に位置してい
る。両機構については既に周知であるためその詳細説明
を省略する。
【0017】掃除位置検知片9は後述する位置検知セン
サ25の検知相手となるもので、角形プレ−ト状に形成
され中子6内の下部中央に配置されている。この掃除位
置検知片9は中子6の端面から数mm内側に位置してお
り、中子6の端面を正面から見て型締め機構7の操作端
部7aと同一垂直軸上にある。
【0018】この型枠1による暗渠ブロックの製造は、
図14に示した従来のものと同様、型枠1を閉じて上面
開口からコンクリ−トを打設して養生した後、型締め機
構7を緩めて該型枠1を図2の状態に開き、次に中子伸
縮機構8を操作して中子6の径を縮小させ、この後に硬
化したコンクリ−ト(暗渠ブロック)を中子6に沿って
可動妻板4側に引抜くことによって行なわれる。
【0019】上記の型枠1は、図1及び図3に示すよう
に矩形状のパレットPに載置され、モ−タ駆動のロ−ラ
コンベアR上を横向き状態で搬送される。ロ−ラコンベ
アRの掃除位置に対応する部分には、同位置で型枠1を
傾斜させる型枠傾斜機11が配置されている。型枠傾斜
機11は、パレットPの1枚分に相当する長さを有し、
一側脚を床面Y上に傾動可能に枢支された台板12と、
台板12の他側脚と床面Yとの間に介在された袋状のエ
アジャッキ13と、台板12上に配置された支持ロ−ラ
14と、可動妻板4側のペレットPの側縁を支える落下
防止片15とから成り、エアジャッキ13には図示省略
のエアコンプレッサが接続されている。この型枠傾斜機
11は、後に続くパレットPに押圧されてロ−ラコンベ
アRから支持ロ−ラ14上にパレットPが移行された後
にエアジャッキ13に空気を送給することで、型枠1を
図9に示すように左上りに所定角度θ1(約4°)だけ
傾斜できるようになっている。尚、ロ−ラコンベアRか
ら支持ロ−ラ14上へのパレットPの移行完了及び台板
12の傾斜完了は図示省略のリミットスイッチによって
夫々検知される。
【0020】次に、図1及び図4乃至図8を参照して、
中子掃除装置について説明する。
【0021】中子掃除装置は、フレ−ム21と、サイズ
調整スライダ22と、昇降台23と、昇降台用の第1駆
動手段24と、位置検知センサ25と、進退スライダ2
6と、進退スライダ用の第2駆動手段27と、左右スラ
イダ28と、左右スライダ用の第3駆動手段29と、洗
浄液噴出ノズル30と、洗浄液噴出ノズル用の移動幅規
制手段31と、先に述べた型枠傾斜機11とから構成さ
れている。
【0022】フレ−ム21は、型枠傾斜機11を覆うよ
うに床面Y等に設立されており、その上面に、中子6の
端面と直交し且つ水平なガイドレ−ル21aを前後方向
に間隔をおいて2組有している。また、フレ−ム21上
には、サイズ調整スライダ22を駆動するエアシリンダ
21bが配置されている。
【0023】サイズ調整スライダ22は長方形の枠状に
形成され、その下面に前後方向に間隔をおいて垂設され
た2組のガイド22aをガイドレ−ル21aに摺動自在
に係合しており、エアシリンダ21bのロッド21cに
その一端を連結されている。このサイズ調整スライダ2
2は型枠1の長さ寸法に応じて移動されるもので、図示
例では長さ2mの型枠1が掃除対象となる場合にエアシ
リンダ21bは作動せず、サイズ調整スライダ22は図
示の位置にあり、また長さ1.5mの型枠が掃除対象と
なる場合にはエアシリンダ21bが作動して、サイズ調
整スライダ22が図示位置よりも25cmだけ型枠1側
に移動する。掃除対象となる型枠のサイズは、パレット
P等に設けられた識別片をリミットスイッチで検出する
等して識別される。また、このサイズ調整スライダ22
には、昇降軸用のブッシュ22bが間隔をおいて2個設
けられ、また昇降台用の第1駆動手段24が配置されて
いる。
【0024】昇降台23は長方形の枠状に形成され、そ
の上面に揺動可能に連結された2本の昇降軸23aをサ
イズ調整スライダ22のブッシュ22aに夫々摺動自在
に保持されている。また、昇降軸23aの連結箇所の両
側にはチェ−ン取付金具23bが計4個突設されてお
り、後述する4本の昇降チェ−ン24jの下端が夫々連
結されている。この昇降台23は先に述べた型枠1の傾
斜角度に合わせて、図1に示すように左上りに同角度θ
1だけ予め傾斜されている。更に、昇降台23には、そ
の両側縁に進退スライダ用のガイド溝23cが中子6の
端面と直交する向きで設けられ、また進退スライダ用の
第2駆動手段27が配置されている。
【0025】第1駆動手段24は昇降台23を上昇及び
降下させるためのもので、サイズ調整スライダ22上の
前部に固定された減速機付きモ−タ24aと、サイズ調
整スライダ22上に前後方向に間隔をおいて配置された
2組の軸受24bと、両軸受24bに中子6の端面と平
行な向きで回動自在に軸支され、両端に昇降用スプロケ
ット24cを有する2本の軸杆24dとから成る。ま
た、モ−タ24aの回転軸に固着された駆動用スプロケ
ット24eと前側の軸杆24dの一端側に固着された従
動用スプロケット24fにはチェ−ン24gが巻回され
ており、また両軸杆24dの他端側に固着された同期回
転用スプロケット24hにはチェ−ン24iが巻回され
ている。更に、各昇降用スプロケット24cには昇降チ
ェ−ン24jが巻付けられ、その下端は昇降台23のチ
ェ−ン取付金具23bに夫々連結されている。つまり、
この第1駆動手段24は、モ−タ24aの回動によって
4つの昇降用スプロケット24cを同期して同方向に回
転させ、昇降チェ−ン24jを介して昇降台23を上下
方向に移動できる。
【0026】位置検知センサ25は型枠1の掃除位置検
知片9を検知するためのもので、アンプ内蔵の磁気型近
接スイッチから成る。位置検知センサ25は、その背面
に固定された支持片25aを、昇降台23の下面の前部
中央に中子6の端面と直交する向きで固定されたエアシ
リンダ25bのロッド25cに連結されている。また、
支持片25aの上面にはガイド25dが取付けられ、該
ガイド25dは、昇降台23の下面前部にエアシリンダ
25bと同じ向きで設けられたガイドレ−ル25eに摺
動自在に係合している。つまり、この位置検知センサ2
5は、エアシリンダ25bの作動によって中子6の端面
に向かって所定距離(約25cm)だけ前進できる。
【0027】進退スライダ26は前後面を開口した箱形
をなしており、上面両側に設けられた2組のガイドロ−
ラ26aを昇降台23のガイド溝23cに摺動自在に係
合している。また、進退スライダ26には、後述する進
退チェ−ン27hが夫々連結される連結部26cが前後
端の両側に突設されており、また中子6の端面と平行な
一対のガイドレ−ル26cを下面に有している。更に、
進退スライダ26内には、左右スライダ用の第3駆動手
段29が配置されている。
【0028】第2駆動手段27は進退スライダ26を前
進及び後退させるためのもので、昇降台23上の後部に
固定された減速機付きモ−タ27aと、昇降台23の前
後端に配置された2組の軸受27bと、両軸受27bに
中子6の端面と平行な向きで回動自在に軸支され、両端
に同期回転用スプロケット27cを有する2本の軸杆2
7dとから成る。また、モ−タ27aの回転軸に固着さ
れた駆動用スプロケット27eと後側の軸杆27dの一
端側に固着された従動用スプロケット27fにはチェ−
ン27gが巻回されており、また前後で対向する同期回
転用スプロケット27cには進退チェ−ン27hが夫々
巻付けられ、その端部を進退スライダ26の連結部26
bに連結されている。つまり、この第2駆動手段27
は、モ−タ27aの回動によって4つの同期回転用スプ
ロケット27cを同期して同方向に回転させ、進退チェ
−ン27hを介して進退スライダ26を中子6の端面と
直交する方向に移動できる。
【0029】左右スライダ28は長方形状の平板から成
り、上面に設けられた2組のガイド28aを進退スライ
ダ26のガイドレ−ル26cに摺動自在に係合してい
る。また、左右スライダ28には、後述する左右動チェ
−ン29hが連結される連結部28bが前端上面に突設
されている。
【0030】第3駆動手段29は左右スライダ28を左
右に移動させるためのもので、左右スライダ26内の一
側寄りに固定された減速機付きモ−タ29aと、左右ス
ライダ26内の両側部に配置された2組の軸受29b
と、両軸受29bに中子6の端面と直交する向きで回動
自在に軸支され、一端にチェ−ン展張用スプロケット2
9cを有する2本の軸杆29dとから成る。また、モ−
タ27aの回転軸に固着された駆動用スプロケット29
eと左側の軸杆29dの他端に固着された従動用スプロ
ケット29fにはチェ−ン29gが巻回されており、ま
たチェ−ン展張用スプロケット29cには左右動チェ−
ン29hが巻付けられ、その端部を左右スライダ28の
連結部28bに連結されている。つまり、この第3駆動
手段29は、モ−タ29aの回動によって2つのチェ−
ン展張用スプロケット29cを同期して同方向に回転さ
せ、左右動チェ−ン29hを介して左右スライダ26を
中子6の端面と平行且つ水平な方向に移動できる。
【0031】洗浄液噴出ノズル30はパイプ状をなして
おり、前端に上向きの噴出口30aを、また後端に給液
口30bを夫々有している。洗浄液噴出ノズル30は中
子6よりもやや長めの全長を有しており、中子6の端面
と直交する向きで左右スライダ28の下面中央にその後
端部を取付けられている。つまり、この洗浄液噴出ノズ
ル30は上記左右スライダ28と共に中子6の端面と平
行な方向に移動される。また、洗浄液噴出ノズル30の
給液口30bには図示省略の洗浄液圧送装置が接続され
ており、噴出口30aからは水或いは溶剤等の洗浄液が
15°程度の噴出角度で上向きに400kg/cm2
度の圧力で噴出される。
【0032】移動幅規制手段31は洗浄液噴出ノズル3
0の左右移動幅を規制するためのもので、昇降台23の
下面前端に垂設された前後面開口の箱形ブラケット31
aと、ブラケット31aの下面に中子6の端面と平行に
設けられた一対のガイドレ−ル31bと、ガイドレ−ル
31bに摺動自在に係合された一対のガイド31cと、
各ガイド31cに取付けられた幅検知ア−ム31dと、
ブラケット31aの下面に取付けられ、各幅検知ア−ム
31dをガイドレ−ル31bに沿って相対向する方向に
移動させる2個のエアシリンダ31eと、各幅検知ア−
ム31dの内側に設けられた左右動切換え用のリミット
スイッチ31fとから成り、両リミットスイッチ31f
から垂下された作動片31gを同位置で洗浄液噴出ノズ
ル30と同一高さに配置されている。また、リミットス
イッチ31fの位置は、中子6の幅に応じてスライド調
整できるようになっている。つまり、この移動幅規制手
段31は、各エアシリンダ31eの作動で幅検知ア−ム
31dを内側に移動させ両幅検知ア−ム31dで型枠1
の可動妻板4を把持することで、両リミットスイッチ3
1fの作動片31gの間隔を中子6の幅に合わせること
ができるようになっている。また、洗浄液噴出ノズル3
0がリミットスイッチ31fの作動片31gに当接し該
スイッチが作動したところで、左右スライダ28の移動
方向、即ち第3駆動手段29のモ−タ29aの回転方向
を切換えることができるようになっている。
【0033】次に、図1及び図2と図9乃至図13を参
照して、上述した中子掃除装置の操作について説明す
る。
【0034】まず、図1及び図2に示すように暗渠ブロ
ックが引抜かれた後の型開き状態の型枠1が、ロ−ラコ
ンベアRから型枠傾斜機11の支持ロ−ラ14上に移行
したところで、掃除対象となる型枠のサイズを判別す
る。図示例の型枠1は2mサイズのものであるため、こ
こではサイズ調整スライダ22は移動しない。判別後
は、型枠傾斜機11の両エアジャッキ13に空気を送給
して、型枠1をパレットPと共に図9に示すように左上
りに所定角度θ1だけ傾斜させる。
【0035】型枠1の傾斜が完了した後は、図10に示
すように第1駆動手段24のモ−タ24aを所定方向に
回転させて昇降台23を上昇待機位置から降下させる。
この降下過程では位置検知センサ25が型締め機構7の
操作端部7aを通り過ぎたところで一旦昇降台23の降
下を停止させ、ここでエアシリンダ25bを作動して位
置検知センサ25を中子6に向かって所定距離前進させ
る(同図の2点鎖線参照)。位置検知センサ25の前進
が完了した後は再び昇降台23の降下させ、位置検知セ
ンサ25が掃除位置検知片9を検知したところ、即ち掃
除位置で昇降台23の降下を停止させる。
【0036】昇降台23が掃除位置で停止した後は、図
11に示すように移動幅規制手段31の各エアシリンダ
31eを作動して両幅検知ア−ム31dを内側に移動さ
せ、該幅検知ア−ム31dで型枠1の可動妻板4を把持
させる。これにより、両リミットスイッチ31fの作動
片31gに、中子6の幅にほぼ一致した間隔Sが形成さ
れる。
【0037】幅検知ア−ム31dによる可動妻板4の把
持が完了した後は、図12に示すように第2駆動手段2
7のモ−タ27e及び第3駆動手段29のモ−タ29a
を作動して、洗浄液噴出ノズル30を中子6と台板2と
の間に挿入し、これと同時に洗浄液噴出ノズル30の噴
出口30aから洗浄液を噴出させる。第2駆動手段27
のモ−タ27eの作動では、進退スライダ26が昇降台
23のガイド溝23cに沿って中子6の端面に向かって
移動する。一方、第3駆動手段29のモ−タ29aの作
動では、洗浄液噴出ノズル30が一方のリミットスイッ
チ31fの作動片31gに当接するまでは左右スライダ
28は例えば左方向に移動し、当接後は第3駆動手段2
9のモ−タ29aの回転方向が切換えられて左右スライ
ダ28は右方向に移動する。
【0038】つまり、洗浄液噴出ノズル30の噴出口3
0aは、図13に示すように両リミットスイッチ31f
の作動片31gで規制される間隔S、即ち中子6の幅を
左右に蛇行しながら中子6の下面に沿って前進し、洗浄
液噴出ノズル30の先端が固定妻板5にぶつかる手前の
前進限界で逆の奇跡を描きながら後退して図10の状態
に復帰する。この往復過程は2分程度で完了する。中子
6の下面に付着したコンクリ−トかすは、洗浄液噴出ノ
ズル30の噴出口30aから勢いよく噴出される洗浄液
によって削り取られて除去され、除去されたコンクリ−
トかすは洗浄液と共に型枠1の傾斜に沿って排出され
る。
【0039】掃除終了後は、図10の状態で位置検知セ
ンサ25を元の位置に戻した後、第1駆動手段24のモ
−タ24aを逆回転させて昇降台23を上昇待機位置に
復帰させ、型枠傾斜機11の両エアジャッキ13から空
気を抜いて、型枠1の傾斜を解き次の型枠の搬送を待
つ。
【0040】1.5mサイズの型枠が型枠傾斜機11の
支持ロ−ラ14上に送り込まれた場合には、エアシリン
ダ21bを作動してサイズ調整スライダ22を型枠に向
かって所定距離移動させ、この後は上記と同手順で中子
表面の掃除を行なう。
【0041】このように上記実施例では、位置検知セン
サ25が型枠1の掃除位置検知片9を検知するところま
で昇降台23を降下させた後、進退スライダ26及び左
右スライダ28を所定方向に移動させることで、洗浄液
噴出ノズル30を中子6の下面に沿って移動させ、該洗
浄液噴出ノズル30の噴出口30aから勢いよく噴出さ
れる洗浄液で中子6の下面に付着したコンクリ−トかす
を短時間で確実に除去することができ、これにより中子
掃除に係る作業を従来に比べて格段と省力化できる利点
がある。
【0042】また、洗浄液噴出ノズル30を中子6の幅
で左右に蛇行させながら移動させることができるので、
中子6の下面全体をムラなく掃除して、コンクリ−トか
すを効果的に排除できる利点がある。
【0043】更に、掃除時には型枠1を傾斜させて除去
されたコンクリ−トかすを洗浄液と共に型枠1の傾斜に
沿って排出することができるので、除去されたコンクリ
−トかすが型枠内に残ることがなく、排出作業を簡便に
行なえる利点がある。
【0044】尚、上記実施例では1つの洗浄液噴出ノズ
ルを左右に往復動させるようにしたものを示したが、複
数本の洗浄液噴出ノズルを並設して掃除能力を高めるよ
うにしてもよい。
【0045】また、洗浄液噴出ノズルから広角で洗浄液
を噴出できるようにすれば、往復動に係わる構成、つま
り左右スライダ,第3駆動手段及び移動幅規制手段を上
記装置から排除したものでも目的を達成することができ
る。
【0046】更に、中子の下面に対応する洗浄液噴出ノ
ズルの他に中子の上面に対応する洗浄液噴出ノズルを左
右スライダに取付ければ、中子の下面と上面を同時に掃
除することができ、またこの左右スライダを90°回転
できるようにし、2つの洗浄液噴出ノズルを中子の両側
面に対向できるようにすれば、中子の両側面をも掃除す
ることも可能である。
【0047】更にまた、洗浄液として離型剤を混入した
ものを用いれば、掃除と同時に中子表面に離型剤を塗布
することもでき、製造工程を簡略化できる。
【0048】
【考案の効果】以上詳述したように、請求項1乃至3記
載の中子掃除装置によれば、中子の表面に沿って移動す
る洗浄液噴出ノズルから噴出される洗浄液で、同表面に
付着したコンクリ−トかすを短時間で確実に除去するこ
とができ、これにより中子掃除に係る作業を従来に比べ
て格段と省力化できる。
【0049】また、請求項2記載の中子掃除装置によれ
ば、洗浄液噴出ノズルを中子の幅で左右に蛇行させなが
ら移動させることができるので、中子の下面全体をムラ
なく掃除して、コンクリ−トかすを効果的に排除でき
る。
【0050】更に、請求項3記載の中子掃除装置によれ
ば、除去されたコンクリ−トかすを洗浄液と共に型枠の
傾斜に沿って排出することができるので、排出作業を簡
便に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す中子掃除装置の側面図
【図2】型開き状態の型枠の斜視図
【図3】型枠傾斜機の背面図
【図4】図1の部分拡大図
【図5】サイズ調整スライダの上面図
【図6】昇降台の上面図
【図7】進退スライダの横断面図
【図8】移動幅規制手段の正面図
【図9】動作説明図
【図10】動作説明図
【図11】動作説明図
【図12】動作説明図
【図13】動作説明図
【図14】従来例を示す型枠の側面図
【符号の説明】
1…型枠、9…掃除位置検知片、11…型枠傾斜機、2
1…フレ−ム、23…昇降台、24…第1駆動手段、2
5…位置検知センサ、26…進退スライダ、27…第2
駆動手段、28…左右スライダ、29…第3駆動手段、
30…洗浄液噴出ノズル、31…移動幅規制手段。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】径伸縮可能な中子を備えた暗渠ブロック型
    枠の中子表面を掃除する中子掃除装置であって、床面等
    に立設されたフレ−ムと、フレ−ムに上下方向に移動可
    能に配置された昇降台と、昇降台を上昇及び降下させる
    第1駆動手段と、昇降台の前端部分に取付けられ、中子
    端面内側に設けられた掃除位置検知片を検知する位置検
    知センサと、昇降台に中子端面と直交する方向に移動可
    能に配置された進退スライダと、進退スライダを前進及
    び後退させる第2駆動手段と、少なくとも中子に相当す
    る長さを有し、進退スライダに中子端面と直交する向き
    で取付けられた洗浄液噴出ノズルとから成る、ことを特
    徴とする暗渠ブロック型枠の中子掃除装置。
  2. 【請求項2】径伸縮可能な中子を備えた暗渠ブロック型
    枠の中子表面を掃除する中子掃除装置であって、床面等
    に立設されたフレ−ムと、フレ−ムに上下方向に移動可
    能に配置された昇降台と、昇降台を上昇及び降下させる
    第1駆動手段と、昇降台の前端部分に取付けられ、中子
    端面内側に設けられた掃除位置検知片を検知する位置検
    知センサと、昇降台に中子端面と直交する方向に移動可
    能に配置された進退スライダと、進退スライダを前進及
    び後退させる第2駆動手段と、進退スライダに中子端面
    と平行且つ水平な方向に移動可能に配置された左右スラ
    イダと、左右スライダを左右に移動させる第3駆動手段
    と、少なくとも中子に相当する長さを有し、左右スライ
    ダに中子端面と直交する向きで取付けられた洗浄液噴出
    ノズルと、洗浄液噴出ノズルの左右移動幅を中子幅に応
    じて規制する移動幅規制手段とから成る、ことを特徴と
    する暗渠ブロック型枠の中子掃除装置。
  3. 【請求項3】型枠を所定角度傾斜させる型枠傾斜機を具
    備し、昇降台を同角度傾斜させた、請求項1または2記
    載の暗渠ブロック型枠の中子掃除装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101619074B1 (ko) * 2015-03-31 2016-05-10 한국산업기술대학교 산학협력단 기초블럭 제조용 거푸집의 자동 청소 시스템

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101619074B1 (ko) * 2015-03-31 2016-05-10 한국산업기술대학교 산학협력단 기초블럭 제조용 거푸집의 자동 청소 시스템

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