JP2533582B2 - 微粉処理方法 - Google Patents

微粉処理方法

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JP2533582B2
JP2533582B2 JP62287554A JP28755487A JP2533582B2 JP 2533582 B2 JP2533582 B2 JP 2533582B2 JP 62287554 A JP62287554 A JP 62287554A JP 28755487 A JP28755487 A JP 28755487A JP 2533582 B2 JP2533582 B2 JP 2533582B2
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淳彦 日合
和生 脇村
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、半導体等の製造時に用いられるシラン類を
熱分解あるいは低温プラズマ分解した際に生ずる空気中
で発火性のある微粉の安全な処理方法に関する。
従来の技術 半導体製造プロセスにおいて、SinH2n+2(n=1、
2、3)で示されるシラン類を水素ガスなどで稀釈して
熱分解あるいはプラズマ分解し、薄膜を堆積させる工程
は非常に重要であり、現在の半導体産業にとって必要不
可欠である。前者は、ICやLSIにエピタキシャル層、絶
縁層やパッシベーション膜を作成する熱CVD工程に用い
られ、後者は太陽電池やセンサーやTFTあるいはシリコ
ン感光体ドラムなどに用いられるアモルファスシリコン
膜を作成する際のCVDプロセスとして用いられる。
しかしながら、これらのCVD装置内においてシラン類
が分解する際に、有効に利用される割合は、供給シラン
類のたかだか10%乃至数十%であり、大部分が装置内壁
に堆積するかあるいは未反応ガスとして系外に排出され
る。
発明が解決しようとする問題点 実際問題として、CVD装置内には茶カッ色の微粉末が
堆積しており、半導体膜作成時の異常析出の原因となる
ことが指摘されている。ひいてはこれが製品の歩止り低
下の原因となることから、CVD装置はひんぱんに掃除す
る必要がある。またこの粉末の堆積は反応部内部はもち
ろんのことであるが、排気ライン、特に減圧CVD装置等
ではその真空ラインに多く堆積する。これらの微粉末の
科学的組成は未だ明確にされていないが、金属シリコン
やシリコンとシリコンの科学結合を含むもの、更には一
部水素も科学的に結合した化合物であると推定される。
これらの粉体は、空気に曝露されると発火性があり、
時には爆発に至る事もある。従ってCVD装置の清掃にあ
たって、常に粉体の発火の危険性を前提として行う必要
があった。
熱CVDで生じた微粉とプラズマCVDで生じた微粉の安定
性を比較すると、後者の方がかなり不安定でありそれだ
け危険性が高い。これは、熱CVDでの反応温度レベルは
一般的には1000℃前後の高温度で、系内で生じた微粉の
化学結合状態も熱力学的に割合安定な状態になっている
ものと思われるのに対し、アモルファスシリコン等を作
成するプラズマCVDにおいては、反応温度は300℃〜400
℃と低いが、熱力学的に非平衡状態を現出しており、多
くのラジカル種やイオン種がプラズマ中に存在するため
系内で生成する微粉中にもこれらの熱力学的に不安定な
化学種を多くとり込んでいるものと考えられるからであ
る。又更に稀釈ガスとして用いている水素ガスの微粉中
へのとり込みもプラズマCVD系の方が当然多いと思われ
る。
本発明はこれらの微粉のもつ活性を失わせしめ安全に
とり扱える様にする手段を提供するものである。
問題点を解決するための手段 本発明者は、前記問題点を解決するため鋭意研究を行
い、シラン類を分解した際に生じる空気中で高活性な微
粉を水蒸気を含むガスと接触させることにより安定化で
きることを見出し、本発明を完成するに至ったものであ
る。
すなわち、本発明は、SinH2n+2(n=1、2、3)で
示されるシラン類を熱分解あるいは低温プラズマ分解し
た際に生じる空気中で高活性な微粉を水蒸気を含むガス
と接触させる事により安定化せしめる事を特徴とする微
粉の処理方法、を要旨とするものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明が対象とするシラン類は式SinH2n+2(n=1、
2、3)で示されるものであって、具体的にはモノシラ
ン、ジシラン、トリシラン等である。これらは、単独の
ガスでもよいし、また混合ガスであってもよい。また水
素や窒素、アルゴン等の不活性ガスにより希釈されてい
てもよい。もちろん、トリシランより高次のシランガス
を含有していてもよい。
水蒸気はもちろん100%で用いても効果は充分発揮で
きるが、CVD装置内などの微粉を処理する場合、系内温
度で結露しない程度に窒素、アルゴン、ヘリウム等の不
活性ガスにより適宜稀釈もしくは同伴せしめて用いるの
が便利である。接触温度は0℃以上であればいずれの温
度でもよいが常温においても充分効力を発揮できるの
で、特別の加熱装置等を設ける必要もないことから常温
で行うとよい。
接触させる水蒸気の量は、処理しようとする粉体重量
の1〜100%程度であればよい。これだけの量の水蒸気
を少なくとも10分以上10時間以下程度の時間をかけて接
触させることが望ましい。あまりにも短時間の接触であ
れば安定化の反応が充分進まず、効果が完全に現れない
危険性がある。
作用 水蒸気とこれらの活性な微粉末との化学的作用は明確
でないが、空気中に出して発火するこれらの微粉の活性
点、即ち酸素と急激に反応する還元性の化学種が、水蒸
気によりマイルドに予め酸化されることにより失活する
ものと考えられる。
発明の効果 本発明を実施することで長年、半導体製造工場で問題
となっていた危険性の高い微粉末を完全に処理すること
ができる。
実施例 以下本発明を実施例により具体的に説明する。
実施例1 モノシランガスを原料として使用しているアモルファ
スシリコン感光体ドラム製造用のプラズマCVD装置内で
生成した微粉末を窒素雰囲気下で第1図に示す様な密閉
式のガラス容器(0.5容)に10g入れた。本容器のガス
導入口より、室温20℃におけるN2により同伴される飽和
水蒸気を1/分で1時間供給した。水蒸気としての全
供給量は約1.1gである。この様にして水蒸気と接触させ
た微粉末をとり出したところ、何の変化もなく完全に安
定化されていた。なお、念のため、この粉末をるつぼに
入れバーナーで加熱してもなんらの変化も認められなか
った。
比較例1 実施例1と同様にして採取した微粉末を同じ要領で容
器に10g入れた。本容器のガス導入口より室温の空気を
1/分で供給した。供給を開始して5分後、容器内部
で発火し、ガラス容器が破壊された。
比較例2 実施例1において、飽和水蒸気の供給時間を5分間と
した。水蒸気としての全供給量は0.09gであり、微粉末
に対して0.9重量パーセントに相当する。この様にして
処理した微粉末を空気中へとり出して1時間放置した
所、何の変化も認められなかった。しかしながら、更に
この粉末をるつぼに入れバーナーで加熱したところ、破
裂音とともに発火が認められた。以上の実験から本条件
で活性微粉末はある程度脱活性化されているが完全では
ないと考えられる。
実施例2 ジシランガスを原料として使用している、アモルファ
スシリコン感光体ドラム製造用のプラズマCVD装置内で
生成した微粉末を窒素雰囲気下で第1図に示す様な密閉
式のガラス容器(0.5容)に10g入れた。本容器のガス
導入口より、室温(10℃)においてN2により同伴される
飽和水蒸気を1/分で2時間供給した。水蒸気として
の全供給量は約1.17gである。この様に処理した粉末を
空気中にとり出した所何の変化もなくバーナーによる加
熱試験でも安定化していた。
比較例3 アモルファスシリコン太陽電池製造用のプラズマCVD
装置に付属しているロータリー真空ポンプの吸入口に、
堆積している粉体を除去しようとして空気中でフランジ
を外した。粉体を器具によりかき出そうとして触れた
所、軽い爆発音とともに発火した。その程度は、もし保
護具をつけていない場合は、負傷する程度のものであっ
た。
実施例3 比較例3に記載した真空配管の入口に、ガス導入口を
設け室温(15℃)において30/分の供給速度でN2中に
飽和した水蒸気ガスを2時間流し配管中等に堆積した微
粉を処理した。
その後、比較例3に示したと同様の操作を行ったが、
何の異常もなく安全に作業を行い得た。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例の実験に供したガラス容器を
示す説明図である。 図に於いて、……ガス入口、……ガス出口、……
ガラス容器、を示す

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】SinH2n+2(n=1、2、3)で示されるシ
    ラン類を熱分解あるいは低温プラズマ分解した際に生じ
    る空気中で高活性な微粉を水蒸気を含むガスと接触させ
    る事により安定化せしめる事を特徴とする微粉の処理方
    法。
JP62287554A 1987-11-16 1987-11-16 微粉処理方法 Expired - Lifetime JP2533582B2 (ja)

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