JP2533402B2 - ボイスコイルボビン - Google Patents
ボイスコイルボビンInfo
- Publication number
- JP2533402B2 JP2533402B2 JP2176809A JP17680990A JP2533402B2 JP 2533402 B2 JP2533402 B2 JP 2533402B2 JP 2176809 A JP2176809 A JP 2176809A JP 17680990 A JP17680990 A JP 17680990A JP 2533402 B2 JP2533402 B2 JP 2533402B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- voice coil
- bobbin
- coil bobbin
- present
- thermal expansion
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、新規な材料を使用した電気音響変換器たと
えばスピーカのボイスコイルのボビンに関するものであ
る。
えばスピーカのボイスコイルのボビンに関するものであ
る。
<従来の技術> 従来この種のスピーカのボイスコイルのボビンは、紙
を丹冊形に切断して、両端を合わせて筒状に丸めて、ボ
ビンを形成し、その上に導線巻着したもの。アルミ等の
金属の薄箔を、前記と同様に丸めてボビンに成形したも
の、ポリアミド、ポリイミド等の耐熱性の樹脂フィルム
を同様に丸めてボビンに成形したもの等が多用されてい
る。
を丹冊形に切断して、両端を合わせて筒状に丸めて、ボ
ビンを形成し、その上に導線巻着したもの。アルミ等の
金属の薄箔を、前記と同様に丸めてボビンに成形したも
の、ポリアミド、ポリイミド等の耐熱性の樹脂フィルム
を同様に丸めてボビンに成形したもの等が多用されてい
る。
<発明が解決しようとする課題> 従って、従来のこの種のボイスコイルのボビンは、次
のような問題を有していた。紙製ボビンは、本来的に耐
熱性が弱く、熱によって収縮の度合が大きいので、上に
巻いてあるコイル導線との接着が剥離して、磁気空隙擦
れの不良になる。また、金属箔のボビンは、ボビンが導
電性のために、エディカレントが発生して振動が抑制さ
れて、再生音質を劣化する。更に、ポリアミド、ポリイ
ミド等のボイスコイルボビンは、熱膨張率が大きく、か
つ、膨張の異方性があるため、変形して磁気空隙擦れ不
良になるというような種々の問題があった。
のような問題を有していた。紙製ボビンは、本来的に耐
熱性が弱く、熱によって収縮の度合が大きいので、上に
巻いてあるコイル導線との接着が剥離して、磁気空隙擦
れの不良になる。また、金属箔のボビンは、ボビンが導
電性のために、エディカレントが発生して振動が抑制さ
れて、再生音質を劣化する。更に、ポリアミド、ポリイ
ミド等のボイスコイルボビンは、熱膨張率が大きく、か
つ、膨張の異方性があるため、変形して磁気空隙擦れ不
良になるというような種々の問題があった。
そこで、本発明はかかる従来の課題を解決するため
に、耐熱性の高い、熱膨張率の小さい新規な材料を用い
て成形したボイスコイルボビンを提供することを目的と
する。
に、耐熱性の高い、熱膨張率の小さい新規な材料を用い
て成形したボイスコイルボビンを提供することを目的と
する。
<課題を解決するための手段> 該目的を達成するための本発明を、実施例に基づいて
説明すると、本発明は、新規な材料、すなわち、高弾性
で、方向性を持たない線状高分子材料であるポリベンズ
チアゾール(PBZT)を二軸延伸したフィルムを用いるこ
とにより、異方性の無い、耐熱性の高い、熱膨張率の小
さい、軽量、高弾性のスピーカ用ボイスコイルボビンと
なる。
説明すると、本発明は、新規な材料、すなわち、高弾性
で、方向性を持たない線状高分子材料であるポリベンズ
チアゾール(PBZT)を二軸延伸したフィルムを用いるこ
とにより、異方性の無い、耐熱性の高い、熱膨張率の小
さい、軽量、高弾性のスピーカ用ボイスコイルボビンと
なる。
<作用> 本発明は、このような構成としたものであるから、弾
性率の方向性による差がないという材料の本質的利点、
高い弾性率、高い剛性、という物性を巧みに利用してい
るから、スピーカに組み込んだ場合最適のボイスコイル
ボビンとして、優れた音響再生を可能ならしめ得ること
ができるのである。
性率の方向性による差がないという材料の本質的利点、
高い弾性率、高い剛性、という物性を巧みに利用してい
るから、スピーカに組み込んだ場合最適のボイスコイル
ボビンとして、優れた音響再生を可能ならしめ得ること
ができるのである。
<実施例> 以下本発明の実施例について説明する。
該実施例は、押し出し成形したPBZTシートを、二軸延
伸して50μm厚のシートに仕上げる。このシートは、長
さ0.1μm以下のミクロフィブリルのネットワークが形
成されていて、それぞれ0゜、45゜、90゜方向の線熱膨
張係数は、−7〜−3ppm/℃の範囲で等方向性を有する
ことを確認している。次に、このシートの物性を、ボイ
スコイルボビンに成形した本発明品の物性を、従来例と
比較すると次ぎのとおりである。
伸して50μm厚のシートに仕上げる。このシートは、長
さ0.1μm以下のミクロフィブリルのネットワークが形
成されていて、それぞれ0゜、45゜、90゜方向の線熱膨
張係数は、−7〜−3ppm/℃の範囲で等方向性を有する
ことを確認している。次に、このシートの物性を、ボイ
スコイルボビンに成形した本発明品の物性を、従来例と
比較すると次ぎのとおりである。
(PBZT)の分子構造式は次のとおりである。
以上本発明の代表的と思われる実施例について説明し
たが、本発明は必ずしもこれらの実施例構造のみに限定
されるものではなく、本発明にいう構成要件を備え、か
つ本発明にいう目的を達成し、以下にいう効果を有する
範囲内において適宜改変して実施することができるもの
である。
たが、本発明は必ずしもこれらの実施例構造のみに限定
されるものではなく、本発明にいう構成要件を備え、か
つ本発明にいう目的を達成し、以下にいう効果を有する
範囲内において適宜改変して実施することができるもの
である。
<発明の効果> 以上の説明から既に明らかなように本発明のボイスコ
イルボビンは、剛性が大きく、材料の熱膨張率が極めて
小さく、耐熱性が高いので、大電気入力が入力しても、
ボビンが変形したり、導線との接着が剥離したりするこ
とはなく、磁気空隙擦れ不良も皆無になる。
イルボビンは、剛性が大きく、材料の熱膨張率が極めて
小さく、耐熱性が高いので、大電気入力が入力しても、
ボビンが変形したり、導線との接着が剥離したりするこ
とはなく、磁気空隙擦れ不良も皆無になる。
また、比重が小さいので、ボイスコイルの質量が小さ
くなり、電気音響変換能率が高くとれ、再生音の最高周
波数は高く、従って再生音域は幅広く拡大される等の顕
著な効果を期待することができるに至ったのである。
くなり、電気音響変換能率が高くとれ、再生音の最高周
波数は高く、従って再生音域は幅広く拡大される等の顕
著な効果を期待することができるに至ったのである。
Claims (1)
- 【請求項1】線状高分子材料であるポリベンズチアゾー
ル(PBZT)を二軸延伸したフィルムを用いたスピーカ用
ボイスコイルボビン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2176809A JP2533402B2 (ja) | 1990-07-03 | 1990-07-03 | ボイスコイルボビン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2176809A JP2533402B2 (ja) | 1990-07-03 | 1990-07-03 | ボイスコイルボビン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0468700A JPH0468700A (ja) | 1992-03-04 |
JP2533402B2 true JP2533402B2 (ja) | 1996-09-11 |
Family
ID=16020221
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2176809A Expired - Lifetime JP2533402B2 (ja) | 1990-07-03 | 1990-07-03 | ボイスコイルボビン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2533402B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59219100A (ja) * | 1983-05-27 | 1984-12-10 | Pioneer Electronic Corp | スピ−カ用振動板 |
JPS6092329A (ja) * | 1983-10-26 | 1985-05-23 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 高分子複合体 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0178496U (ja) * | 1987-11-16 | 1989-05-26 |
-
1990
- 1990-07-03 JP JP2176809A patent/JP2533402B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59219100A (ja) * | 1983-05-27 | 1984-12-10 | Pioneer Electronic Corp | スピ−カ用振動板 |
JPS6092329A (ja) * | 1983-10-26 | 1985-05-23 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 高分子複合体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0468700A (ja) | 1992-03-04 |
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