JP2533206Y2 - 圧延機用円筒ころ軸受装置 - Google Patents

圧延機用円筒ころ軸受装置

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JP2533206Y2
JP2533206Y2 JP7087991U JP7087991U JP2533206Y2 JP 2533206 Y2 JP2533206 Y2 JP 2533206Y2 JP 7087991 U JP7087991 U JP 7087991U JP 7087991 U JP7087991 U JP 7087991U JP 2533206 Y2 JP2533206 Y2 JP 2533206Y2
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JP
Japan
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cylindrical roller
roll
rolling mill
side member
chock
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JP7087991U
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JPH0522836U (ja
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広 矢野
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、圧延機用円筒ころ軸受
装置に関し、より詳細には、圧延機のロールを支持する
ための圧延機用円筒ころ軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に圧延機は、回転するワークロール
の間に素材を通し、板材や条材等を成形するためのもの
であり、上記ワークロール或いはワークロールを保持す
るための中間ロールやバックアップロールの両端部(ロ
ールネック)は、油膜軸受や図3に示す円筒ころ軸受5
0により軸支されている。
【0003】上記円筒ころ軸受50は、ロールR側のロ
ール側部材Aと、チョックC側のチョック側部材Bとか
らなり、上記ロール側部材Aは、ロールRの端部に嵌合
される内輪51と、ロールRの端面に固定されたスラス
トカラー52とを備えている。他方、チョック側部材B
は、内輪51の外周に配置され、チョックCに固定され
る外輪53と、外輪53と内輪51との間に介装される
円筒ころ54と、円筒ころ54を保持するための保持器
55とを備えている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記ロール側部材Aの
内輪51は、ロールRの寿命が短いことから、ロールR
を研磨して再使用するために、チョック側部材Bとの間
で頻繁に着脱作業が行なわれる。ここで、円筒ころ54
と保持器55との間に隙間があるので、内輪51が円筒
ころ54から外れている状態では、円筒ころ54が外輪
53に対して偏心している。この状態で内輪51を円筒
ころ54に対して組み込むと、内輪51と円筒ころ54
との間の芯ずれによって、過大な圧接力が作用した状態
で内輪51の先端縁と円筒ころ54の転がり面とが衝突
または摺接するため、円筒ころ54の転がり面に掻き傷
Sが発生おそれがあり、上記掻き傷Sが生じた部分から
円筒ころ54の表面に剥離が生じ、軸受50の寿命が低
下するという不具合があった。
【0005】本考案は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、内輪を円筒ころに組み込む際に、円筒ころの転がり
面に掻き傷が発生するのを防止することができる圧延機
用円筒ころ軸受装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本考案の圧延機用円筒ころ軸受装置は、圧延機のチ
ョックに装着されるチョック側部材と、チョック側部材
に挿抜自在に嵌挿され、上記圧延機のロールに装着され
るロール側部材とからなり、上記ロール側部材は、当該
ロールに嵌合される内輪を備え、上記チョック側部材
は、当該チョックに固定される外輪と、外輪の内周に配
置される円筒ころとを備えた圧延機用円筒ころ軸受装置
において、上記ロール側部材の先端部の少なくとも外周
を、上記円筒ころよりも軟質の軟質部材で構成すると共
に、上記軟質部材の外郭形状を、先端側が細いテーパ形
状に形成していることを特徴としている。
【0007】
【作用】上記構成の圧延機用円筒ころ軸受装置によれ
ば、円筒ころに内輪を組み込む際に、軟質部材で構成さ
れたロール側部材の先端部を円筒ころの転がり面に当接
させることにより、上記ロール側部材の先端部が調心作
用を奏すると共に、上記軟質部材が円筒ころよりも軟質
であることから、円筒ころの転がり面に掻き傷を付ける
ことなくチョック側部材への組み込み作業を終了するこ
とができる。
【0008】
【実施例】以下、添付図面を参照しつつ、本考案の好ま
しい実施例について詳述する。図1は、本考案の一実施
例における円筒ころ軸受10の要部断面図である。図1
を参照して、この円筒ころ軸受10は、圧延機のロール
Rの端部(ロールネック)に配設されるロール側部材A
と、上記圧延機のチョックCに配設されるチョック側部
材Bとからなり、上記ロール側部材Aは、ロールRの端
部に嵌合される内輪11と、ロールRの端面に固定され
たスラストカラー12とを備えている。他方、チョック
側部材Bは、内輪11の外周に配置され、チョックCに
固定される外輪13と、外輪13と内輪11との間に介
装される円筒ころ14と、円筒ころ14を保持するため
の保持器15とを備えている。
【0009】上記内輪11、外輪13、および円筒ころ
14は、何れも高炭素クロム軸受鋼や浸炭軸受用鋼、或
いはステンレス鋼等、耐衝撃性、耐転がり疲労等の特性
を有する相当硬質の材料で形成されており、各内輪1
1、外輪13、および円筒ころ14の硬度は、何れも等
しく設定されている。以上の構成において、上記内輪1
1の外周端部は、小径に形成されており、その小径部の
外周には、環状の軟質部材16が嵌合している。軟質部
材16の材質としては、銅やプラスチック等、円筒ころ
14よりも軟質の素材を選択する。
【0010】軟質部材16の外周形状は、内輪11の外
周と面一の部分16aに連続して先細りのテーパ部16
bが形成されている。なお軟質部材16の形状として
は、本実施例のように、少なくともその外郭が先細りの
テーパ形状に形成されていればよく、例えばテーパチュ
ーブ状のもの等、内径形状はいかなる形状のものでもよ
い。
【0011】上記構成によれば、上記円筒ころ14は内
輪11を抜脱した状態で従来の構造と同様に外輪13に
対して偏心しているが、ロール側部材Aの先端部を構成
する内輪11の軟質部材16を、円筒ころ14の転がり
面に当接させながら円筒ころ14に対して組み込むこと
により、上記軟質部材16が円筒ころ14の調心作用を
奏し、スムーズにロール側部材Aをチョック側部材Bに
組み込むことができる。しかも上記軟質部材16が円筒
ころ14よりも軟質であることから、円筒ころ14の転
がり面に掻き傷を付けることなくチョック側部材Bへの
組み込み作業を終了することができる。
【0012】特に図1の実施例においては、内輪11の
外周の一部を軟質部材16で構成しているので、挿入時
の調心作用のみならず、挿抜時にこじれが生じた場合で
も、円筒ころ14の転がり面に掻き傷を付けるおそれは
ない。次に図2に示す別の実施例においては、上述した
先細りテーパ形状の軟質部材16をスラストカラー12
の外周に嵌合している。図2の実施例においても、軟質
部材16が円筒ころ14の調心作用を奏し、円筒ころ1
4の転がり面に掻き傷を付けることなくチョック側部材
Bへの組み込み作業を終了することができる。
【0013】このように本実施例によれば、組み立て時
に円筒ころ14の転がり面に掻き傷が発生するのを防止
できるので、上記掻き傷による円筒ころ14の転がり面
の剥離を防止し、軸受10の寿命の低下を防止すること
ができる。なお上述した実施例は何れも本考案の好まし
い具体例を例示したものであり、本考案の要旨を変更し
ない範囲内で種々の設計変更を施すことができることは
云うまでもない。
【0014】
【考案の効果】以上説明したように本考案の圧延機用円
筒ころ軸受装置によれば、組み立て時に円筒ころの転が
り面に掻き傷が発生するのを防止することができるの
で、上記掻き傷による円筒ころの転がり面の剥離を防止
し、軸受の寿命の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例における圧延機用円筒ころ軸
受装置の要部断面図である。
【図2】本考案の別の実施例における圧延機用円筒ころ
軸受装置の要部断面図である。
【図3】従来の圧延機用円筒ころ軸受装置の要部断面図
である。
【符号の説明】
10 円筒ころ軸受 11 内輪 13 外輪 14 円筒ころ 16 軟質部材 A ロール側部材 B チョック側部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧延機のチョックに装着されるチョック側
    部材と、チョック側部材に挿抜自在に嵌挿され、上記圧
    延機のロールに装着されるロール側部材とからなり、 上記ロール側部材は、当該ロールに嵌合される内輪を備
    え、 上記チョック側部材は、当該チョックに固定される外輪
    と、外輪の内周に配置される円筒ころとを備えた圧延機
    用円筒ころ軸受装置において、 上記ロール側部材の先端部の少なくとも外周を、上記円
    筒ころよりも軟質の軟質部材で構成すると共に、上記軟
    質部材の外郭形状を、先端側が細いテーパ形状に形成し
    ていることを特徴とする圧延機用円筒ころ軸受装置。
JP7087991U 1991-09-04 1991-09-04 圧延機用円筒ころ軸受装置 Expired - Lifetime JP2533206Y2 (ja)

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JP7087991U JP2533206Y2 (ja) 1991-09-04 1991-09-04 圧延機用円筒ころ軸受装置

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Publication Number Publication Date
JPH0522836U JPH0522836U (ja) 1993-03-26
JP2533206Y2 true JP2533206Y2 (ja) 1997-04-23

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