JP2532300Y2 - 回転コネクター - Google Patents

回転コネクター

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JP2532300Y2
JP2532300Y2 JP1993061568U JP6156893U JP2532300Y2 JP 2532300 Y2 JP2532300 Y2 JP 2532300Y2 JP 1993061568 U JP1993061568 U JP 1993061568U JP 6156893 U JP6156893 U JP 6156893U JP 2532300 Y2 JP2532300 Y2 JP 2532300Y2
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JP
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vibration
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JP1993061568U
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JPH0727079U (ja
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康彦 向井
静一 上野
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、回転体と固定体間で電
気信号、光信号などを伝送するのに用いられる回転コネ
クターに関するものである。
【0002】
【従来技術】図8ないし図10に従来の回転コネクター
を示す。この回転コネクターは、同軸配置された内側ケ
ース1と外側ケース2を有する。内側ケース1には上側
端面板1aが一体に形成され、外側ケース2には下側端
面板2aが取りつけられている。内側ケース1と外側ケ
ース2は相対的に回転可能に組み合わされている。内側
ケース1と外側ケース2で形成される環状空間内にはゼ
ンマイ巻きされたフラットケーブル3が収納されてい
る。フラットケーブル3の内端は内側ケース1に、外端
は外側ケース2に固定されている。
【0003】なおフラットケーブル3は一方向にゼンマ
イ巻きされている場合と、途中に巻き方向反転部を設け
てゼンマイ巻きされている場合とがある。
【0004】ゼンマイ巻きされたフラットケーブル3と
外側ケース2の下側端面板2aとの間には、防振シート
4を介在させてある。防振シート4は図10に示すよう
に、クッション層4aの上面に補助層4bを介して摺動
層4cを張り付け、クッション層4aの下面に粘着層4
dを設けたものである。防振シート4は粘着層4dによ
り下側端面板2aに接着固定されている。摺動層4cは
その上でフラットケーブル3が摺動するので、滑り性の
よいフッ素樹脂などで出来ている。その厚さは約100
μm程度である。補助層4bは厚さ約180μm程度の
PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムであ
る。クッション層4aは振動吸収部分で、厚さ約450
μm程度の発泡ポリウレタン等で出来ている。
【0005】この回転コネクターは次のように動作す
る。すなわち、内側ケース1を回転体側、外側ケース2
を固定体側とすると、内側ケース1はゼンマイ巻きされ
たフラットケーブル3の巻き締まり、巻き広がりが可能
な範囲で往復回転することができる。また逆に内側ケー
ス1を固定体側、外側ケース2を回転体側として、外側
ケース2を往復回転させることも可能である。
【0006】この種の回転コネクターは、内側ケースを
自動車のステアリング軸に取りつけ、外側ケースを車体
側に取りつけて、ステアリングホイール側の機器と、車
体側の機器とを電気的に接続するのに用いられることが
多い。このため自動車走行時の振動により騒音が発生し
ないようにすることが要求される。防振シートは振動を
受けたときにフラットケーブルの束が下側端面板にぶつ
かる音を低減するために設けられている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかし従来の回転コネ
クターは、振動を受けたときの騒音防止効果が十分でな
く、さらに一層の騒音低減が求められている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記のような
課題を解決した回転コネクターを提供するもので、その
構成は、同軸配置された内側ケースと外側ケースを相対
的に回転可能に組み合わせ、その内側ケースと外側ケー
スで形成される環状空間内にゼンマイ巻きされたフラッ
トケーブルを収納すると共にフラットケーブルの内端を
内側ケースに、外端を外側ケースに固定し、ゼンマイ巻
きされたフラットケーブルの端面と内側ケースまたは外
側ケースの端面板との間に防振シートを介在させてなる
回転コネクターにおいて、前記防振シートは、クッショ
ン層と、このクッション層のフラットケーブル側の面に
張り付けられた摺動層と、クッション層の摺動層と反対
側の面に張り付けられた補強層とを有し、摺動層の厚さ
が75μm以下であり、補強層が内側ケースまたは外側
ケースの端面板に固定されていることを特徴とする。
【0009】
【作用】従来の回転コネクターが、防振シートを設けて
いるのに騒音防止効果が十分でなかった原因を究明した
結果、次のようなことが分かった。すなわち、クッショ
ン層の上に補助層および摺動層が設けられていて、これ
らの層の厚さが厚過ぎるため、クッション層の機能が十
分に発揮されていない。そこで種々の実験を行った結
果、補助層をなくし、摺動層の厚さを75μm以下にす
ると、摺動層の厚さが薄いため、そこにぶつかるフラッ
トケーブルの力がクッション層によく伝わり、クッショ
ン層で吸収されて、騒音が効率よく低減できることが確
認された。なお防振シートに補強層を設けたのは、防振
シートに腰を持たせて、防振シートを内側ケースまたは
外側ケースの端面板に固定するのを容易にするためであ
る。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は本考案の一実施例を示す。内側ケー
ス1、外側ケース2、フラットケーブル3などの構造は
従来と同様である(以下の実施例も同じ)。この回転コ
ネクターの特徴は、防振シート4が、クッション層4a
と、その上面に張り付けた摺動層4cと、クッション層
4aの下面に張り付けた補強層4eと、補強層4eの下
面に塗布された粘着層4dとからなり、摺動層4cの厚
さが75μm以下となっていることである。
【0011】クッション層4aとしては厚さ約600μ
m程度の発泡ポリウレタンまたは発泡ゴムなどが使用さ
れる。摺動層4cとしてはPETフィルムまたはフッ素
樹脂フィルムなどが使用される。摺動層4cの厚さは7
5μm以下で、なるべく薄い方がよいが、フラットケー
ブル3の摺動により擦り切れない程度の厚さは必要であ
り、好ましくは20〜50μm程度とする。
【0012】補強層4eは厚さ約150μm程度のPE
Tフィルムなどで構成することができる。この補強層4
eは、防振シート4に腰を持たせて、防振シート4を粘
着層4dで下側端面板2aに張り付ける作業をやり易く
するためのものである。補強層4eを設けずに、クッシ
ョン層4aの下面に直接粘着層4dを設けると、クッシ
ョン層4aおよび摺動層4cに殆ど腰がないため、防振
シート4を下側端面板2aに張り付ける作業が困難であ
る。
【0013】図2は本考案の他の実施例を示す。この回
転コネクターの特徴は、防振シート4が、クッション層
4aと、その上面に張り付けた厚さ75μm以下の摺動
層4cとから構成されていることである。この実施例で
は防振シート4は下側端面板2aに接着されていない。
【0014】図3ないし図6は本考案のさらに他の実施
例を示す。この回転コネクターは、防振シート4が、ク
ッション層4aと、その上面に張り付けた厚さ75μm
以下の摺動層4cと、クッション層4aの下面に張り付
けた補強層4eとで構成されている。補強層4eには外
周の複数箇所に突片5が形成されており、下側端面板2
aにはこの突片5に対応する穴6が形成されている。こ
のようにすると、防振シート4を、下側端面板2aに接
着せずに、突片5を穴6に差し込むだけで、下側端面板
2aに組み込むことができ、組立作業性がよくなる。
【0015】図7は、図1の回転コネクター構造で、防
振シート4の摺動層4cの厚さが、100μmのもの
と、75μmのものと、12μmのものについての騒音
試験の結果を示す。騒音試験では、防音室内で回転コネ
クターを加振器に取りつけ、回転コネクターから350
mm離れたところにマイクロホンを設置して、回転コネク
ターに振動を加えたときの、加振加速度と、回転コネク
ターからでる騒音の音圧を測定した。加振周波数は20
Hzである。この結果によると、摺動層4cの厚さを7
5μm以下にすれば、ドライバーに耳ざわりな音とされ
る60dB以上の騒音は発生しなくなることが分かる。
【0016】また防振シート4の摺動層4cの厚さが1
00μmの回転コネクターと、75μmの回転コネクタ
ーに、実車振動のピーク値(最大振動加速度)を印加
し、発生した音の周波数成分を分析した結果によると、
75μmのものは、100μmのものに比べ、2kHz
で約10dB、4kHzで約20dBの騒音低下が認め
られた。
【0017】なお以上の実施例は、外側ケースが下側端
面板を有し、内側ケースが上側端面板を有する場合であ
るが、これ以外にも、外側ケースが上側端面板を、内側
ケースが下側端面板を有する場合や、外側ケースが下側
端面板と上側端面板の双方を有する場合、内側ケースが
下側端面板と上側端面板の双方を有する場合も考えら
れ、本考案はこのような場合にも同様に適用することが
できる。また防振シートを外側ケースまたは内側ケース
に固定する手段としては、例えば下側端面板に防振シー
トの摺動層表面を押さえる爪を突設し、その爪で防振シ
ートの摺動層表面を押さえるようにしてもよく、また下
側端面板の内周壁に上下方向にのびる突片を突設し、そ
こに防振シートを圧入するようにしてもよい。
【0018】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、振
動を受けたときの騒音発生が少ない回転コネクターを得
ることができる。また防振シートは補強層を有していて
腰があるため、内側ケースまたは外側ケースの端面板へ
の固定を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る回転コネクターの一実施例を示
す要部の縦断面図。
【図2】 本考案の他の実施例を示す要部の縦断面図。
【図3】 本考案のさらに他の実施例を示す縦断面図。
【図4】 図3の回転コネクターのA−A線における横
断面図。
【図5】 図4のB部の拡大図。
【図6】 図5のC−C線矢視図。
【図7】 回転コネクターの騒音試験結果を示すグラ
フ。
【図8】 従来の回転コネクターの縦断面図。
【図9】 図8のD−D線における横断面図。
【図10】 図8の回転コネクターの要部の拡大縦断面
図。
【符号の説明】
1:内側ケース 1a:上側端面板 2:外側ケース 2a:下側端面板 3:フラットケーブル 4:防振シート 4a:クッション層 4c:摺動層 4e:補強層 4d:粘着層 5:突片 6:穴

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】同軸配置された内側ケースと外側ケースを
    相対的に回転可能に組み合わせ、その内側ケースと外側
    ケースで形成される環状空間内にゼンマイ巻きされたフ
    ラットケーブルを収納すると共にフラットケーブルの内
    端を内側ケースに、外端を外側ケースに固定し、ゼンマ
    イ巻きされたフラットケーブルの端面と内側ケースまた
    は外側ケースの端面板との間に防振シートを介在させて
    なる回転コネクターにおいて、前記防振シートは、クッ
    ション層と、このクッション層のフラットケーブル側の
    面に張り付けられた摺動層と、クッション層の摺動層と
    反対側の面に張り付けられた補強層とを有し、摺動層の
    厚さが75μm以下であり、補強層が内側ケースまたは
    外側ケースの端面板に固定されていることを特徴とする
    回転コネクター。
JP1993061568U 1993-10-22 1993-10-22 回転コネクター Expired - Lifetime JP2532300Y2 (ja)

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JP1993061568U JP2532300Y2 (ja) 1993-10-22 1993-10-22 回転コネクター

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Publication Number Publication Date
JPH0727079U JPH0727079U (ja) 1995-05-19
JP2532300Y2 true JP2532300Y2 (ja) 1997-04-09

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0691798A (ja) * 1992-09-14 1994-04-05 Nitto Denko Corp 防振シートおよびそれを用いたステアリングロールコネクタ

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JPH0727079U (ja) 1995-05-19

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