JPH0691798A - 防振シートおよびそれを用いたステアリングロールコネクタ - Google Patents
防振シートおよびそれを用いたステアリングロールコネクタInfo
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- JPH0691798A JPH0691798A JP4244641A JP24464192A JPH0691798A JP H0691798 A JPH0691798 A JP H0691798A JP 4244641 A JP4244641 A JP 4244641A JP 24464192 A JP24464192 A JP 24464192A JP H0691798 A JPH0691798 A JP H0691798A
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- JP
- Japan
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- sheet
- sensitive adhesive
- pressure
- adhesive layer
- adhesive
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- Pending
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R35/00—Flexible or turnable line connectors, i.e. the rotation angle being limited
- H01R35/02—Flexible line connectors without frictional contact members
- H01R35/025—Flexible line connectors without frictional contact members having a flexible conductor wound around a rotation axis
Landscapes
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Adhesive Tapes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 自動車のエアーバッグシステムに用いる防振
シートに関し、ステアリングロールコネクタ内に貼着配
置し、ケーブルとコネクタケース内壁面との摩擦を低減
し、また、ステアリング回転時における異音の発生を防
止する。 【構成】 低摩擦性シートの片面に発泡体層を形成する
と共に該発泡体層面にズレ試験におけるズレ距離が大き
くて流動性の良い感圧性粘着剤層を設け、この粘着剤に
よりステアリングロールコネクタケースの内壁面に貼着
する。
シートに関し、ステアリングロールコネクタ内に貼着配
置し、ケーブルとコネクタケース内壁面との摩擦を低減
し、また、ステアリング回転時における異音の発生を防
止する。 【構成】 低摩擦性シートの片面に発泡体層を形成する
と共に該発泡体層面にズレ試験におけるズレ距離が大き
くて流動性の良い感圧性粘着剤層を設け、この粘着剤に
よりステアリングロールコネクタケースの内壁面に貼着
する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、自動車のエア
ーバッグシステムに用いる防振シートおよび該防振シー
トを用いたステアリングロールコネクタに関する。
ーバッグシステムに用いる防振シートおよび該防振シー
トを用いたステアリングロールコネクタに関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、安全意識の高まりにより自動車の
エアーバッグシステムが普及しつつある。このエアーバ
ッグシステムは衝撃を感知するセンサー部、ガスを発生
させるインフレータおよび人体を保護するエアーバッグ
を主要部として構成されている。図３はエアーバッグシ
ステムを備えるステアリング装置の概略図であり、ステ
アリングホイール７にはエアーバッグ８およびインフレ
ータ（図示省略）が内蔵されている。９はエアーバッグ
８の下方に配置されたステアリングロールコネクタであ
り、センサー（図示省略）が感知した衝撃をインフレー
タに伝達する機能を果たすものである。
エアーバッグシステムが普及しつつある。このエアーバ
ッグシステムは衝撃を感知するセンサー部、ガスを発生
させるインフレータおよび人体を保護するエアーバッグ
を主要部として構成されている。図３はエアーバッグシ
ステムを備えるステアリング装置の概略図であり、ステ
アリングホイール７にはエアーバッグ８およびインフレ
ータ（図示省略）が内蔵されている。９はエアーバッグ
８の下方に配置されたステアリングロールコネクタであ
り、センサー（図示省略）が感知した衝撃をインフレー
タに伝達する機能を果たすものである。
【０００３】このステアリングロールコネクタ９は図４
に示すように、嵌合することにより密閉し得る上型ケー
ス１０と下型ケース１１内にフラットケーブル１２が渦
巻き状に収納されている。このケーブル１２はステアリ
ングホイール７の回転に伴って回転するので、ケース内
壁面との間での摩擦が不可避である。このケーブルとケ
ース内壁面との摩擦を減少させるため、低摩擦性シート
の片面に発泡体層を積層一体化すると共に該発泡体層表
面に粘着剤層を設けた構造の防振シート１３を、フラッ
トケーブル１２の下側（即ち、下型ケース１１の内壁面
１４）に貼着配置することが行なわれている。
に示すように、嵌合することにより密閉し得る上型ケー
ス１０と下型ケース１１内にフラットケーブル１２が渦
巻き状に収納されている。このケーブル１２はステアリ
ングホイール７の回転に伴って回転するので、ケース内
壁面との間での摩擦が不可避である。このケーブルとケ
ース内壁面との摩擦を減少させるため、低摩擦性シート
の片面に発泡体層を積層一体化すると共に該発泡体層表
面に粘着剤層を設けた構造の防振シート１３を、フラッ
トケーブル１２の下側（即ち、下型ケース１１の内壁面
１４）に貼着配置することが行なわれている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車内部
は、冬季・夏季あるいは昼と夜の温度差により常に冷熱
サイクル状態の環境におかれていることになり、従っ
て、ステアリングロールコネクタのケース内に貼着配置
される防振シートは昇温時、降温時に寸法変化し伸縮を
繰り返すことになる。
は、冬季・夏季あるいは昼と夜の温度差により常に冷熱
サイクル状態の環境におかれていることになり、従っ
て、ステアリングロールコネクタのケース内に貼着配置
される防振シートは昇温時、降温時に寸法変化し伸縮を
繰り返すことになる。
【０００５】上記防振シートの伸縮をスムースに行なわ
せるために重要なことは、防振シートの構成材料である
低摩擦性シートと発泡体層をステアリングスールコネク
タのケース内壁面に貼着している粘着剤層が、その伸縮
を阻害しないようにすることである。
せるために重要なことは、防振シートの構成材料である
低摩擦性シートと発泡体層をステアリングスールコネク
タのケース内壁面に貼着している粘着剤層が、その伸縮
を阻害しないようにすることである。
【０００６】この観点にたって、従来の防振シートの構
成材料である低摩擦性シート、発泡体層および粘着剤層
の温度変化に伴う挙動を見てみると、昇温時には粘着剤
が軟化してその流動が容易に起き、従って、低摩擦性シ
ート、発泡体層の伸びを阻害するようなことはないが、
降温時には粘着剤が固くなり、低摩擦性シート、発泡体
層の収縮に対して粘着剤の流動が遅れ、そのため、低摩
擦性シート、発泡体層と粘着剤層との間に摩擦応力が発
生し、その力がステアリングロールコネクタに作用しケ
ースの変形を招くことが判った。
成材料である低摩擦性シート、発泡体層および粘着剤層
の温度変化に伴う挙動を見てみると、昇温時には粘着剤
が軟化してその流動が容易に起き、従って、低摩擦性シ
ート、発泡体層の伸びを阻害するようなことはないが、
降温時には粘着剤が固くなり、低摩擦性シート、発泡体
層の収縮に対して粘着剤の流動が遅れ、そのため、低摩
擦性シート、発泡体層と粘着剤層との間に摩擦応力が発
生し、その力がステアリングロールコネクタに作用しケ
ースの変形を招くことが判った。
【０００７】そして、ステアリングロールコネクタ内に
収納配置されているフラットケーブルはステアリングの
回転に伴って回転するが、温度変化により該コネクタの
ケースが変形していると、例え、防振シートを配置して
あっても摩擦低減効果はさほど期待できず、ケーブルの
異常摩耗あるいはステアリング回転時における異音発生
という不都合を生ずる。
収納配置されているフラットケーブルはステアリングの
回転に伴って回転するが、温度変化により該コネクタの
ケースが変形していると、例え、防振シートを配置して
あっても摩擦低減効果はさほど期待できず、ケーブルの
異常摩耗あるいはステアリング回転時における異音発生
という不都合を生ずる。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明者は従来技術の有
する上記問題を解決するため鋭意研究の結果、低摩擦性
シートと発泡体層を一体化するための粘着剤あるいは防
振シートをステアリングロールコネクタ壁面に貼着する
ための粘着剤として、特定の物性値を有するものを使用
することによりその目的が達成できることを見い出し、
本発明を完成するに至ったものである。
する上記問題を解決するため鋭意研究の結果、低摩擦性
シートと発泡体層を一体化するための粘着剤あるいは防
振シートをステアリングロールコネクタ壁面に貼着する
ための粘着剤として、特定の物性値を有するものを使用
することによりその目的が達成できることを見い出し、
本発明を完成するに至ったものである。
【０００９】即ち、本発明に係る防振シートは低摩擦性
シートの片面に発泡体層および粘着剤層が順次形成され
ており、且つ前記粘着剤層がズレ試験におけるズレ距離
が４ｍｍ以上である流動性の大きな粘着剤により形成さ
れていることを特徴とするものである。
シートの片面に発泡体層および粘着剤層が順次形成され
ており、且つ前記粘着剤層がズレ試験におけるズレ距離
が４ｍｍ以上である流動性の大きな粘着剤により形成さ
れていることを特徴とするものである。
【００１０】以下、図面を参照しながら本発明の実例を
説明する。図１は本発明に係る防振シートの実例を示す
正面図、図２はその断面図である。図１および図２にお
いて、１は貫通孔６を有する円板状の低摩擦性シートで
あり、その厚さは約５０〜３００μｍである。この低摩
擦性シート１としてはフッ素樹脂、超高分子量ポリエチ
レン、ポリエチレン、ポリアミド、シリコーン樹脂等か
ら成形したものを使用するのが好適であるが、これ以外
の汎用エンジニアリングプラスチックから成形したもの
を使用することもできる。
説明する。図１は本発明に係る防振シートの実例を示す
正面図、図２はその断面図である。図１および図２にお
いて、１は貫通孔６を有する円板状の低摩擦性シートで
あり、その厚さは約５０〜３００μｍである。この低摩
擦性シート１としてはフッ素樹脂、超高分子量ポリエチ
レン、ポリエチレン、ポリアミド、シリコーン樹脂等か
ら成形したものを使用するのが好適であるが、これ以外
の汎用エンジニアリングプラスチックから成形したもの
を使用することもできる。
【００１１】この低摩擦性シート１はポリウレタン、ク
ロロプレンゴム、ニトリルゴム、スチレン−ブタジエン
ゴム、ポリ塩化ビニル、アクリル等から成る厚さが約
０．１〜２ｍｍの発泡体層２と粘着剤層３を介して一体
化されている。低摩擦性シート１の発泡体層２形成面に
は金属ナトリウム処理、コロナ放電処理、スパッタエッ
チング処理等の接着処理を施しておくことができる。そ
して、この発泡体層２の他面にも粘着剤層４が設けら
れ、更に、該粘着剤層４にはセパレータ５が仮着されて
いる。なお、本発明においては、低摩擦性シートと発泡
体層の間の粘着剤層は必須でなく、両者を融着一体化し
たり、接着剤により一体化したりすることによりこの粘
着剤層を省略することもできる。かような構造を有する
本発明に係る防振シートは、前記の図４に示したと同様
にステアリングロールコネクタを構成するケース内壁面
に貼着して使用する。
ロロプレンゴム、ニトリルゴム、スチレン−ブタジエン
ゴム、ポリ塩化ビニル、アクリル等から成る厚さが約
０．１〜２ｍｍの発泡体層２と粘着剤層３を介して一体
化されている。低摩擦性シート１の発泡体層２形成面に
は金属ナトリウム処理、コロナ放電処理、スパッタエッ
チング処理等の接着処理を施しておくことができる。そ
して、この発泡体層２の他面にも粘着剤層４が設けら
れ、更に、該粘着剤層４にはセパレータ５が仮着されて
いる。なお、本発明においては、低摩擦性シートと発泡
体層の間の粘着剤層は必須でなく、両者を融着一体化し
たり、接着剤により一体化したりすることによりこの粘
着剤層を省略することもできる。かような構造を有する
本発明に係る防振シートは、前記の図４に示したと同様
にステアリングロールコネクタを構成するケース内壁面
に貼着して使用する。
【００１２】上記粘着剤層３および４にはゴム系、アク
リル系、シリコーン系等の粘着剤が用いられるが、耐久
性とコストの点からアクリル系粘着剤が好ましい。アク
リル系粘着剤に用いられるモノマーとしては（メタ）ア
クリル酸、（メタ）アクリル酸メチル、（メタ）アクリ
ル酸エチル、（メタ）アクリル酸プロピル、（メタ）ア
クリル酸ブチル、（メタ）アクリル酸ペンチル、（メ
タ）アクリル酸ヘキシル、（メタ）アクリル酸オクチ
ル、（メタ）アクリル酸ノニル等が挙げられる。これら
モノマーは単独で重合して用いることもあるし、２種以
上を共重合させて用いることもある。また、必要に応じ
てこれらポリマーにロジン系、ロジンエステル系、テル
ペン系、テルペンフェノール系、石油系、シリコーン系
等の粘着付与剤や老化防止剤等の添加剤を適量配合して
もよい。
リル系、シリコーン系等の粘着剤が用いられるが、耐久
性とコストの点からアクリル系粘着剤が好ましい。アク
リル系粘着剤に用いられるモノマーとしては（メタ）ア
クリル酸、（メタ）アクリル酸メチル、（メタ）アクリ
ル酸エチル、（メタ）アクリル酸プロピル、（メタ）ア
クリル酸ブチル、（メタ）アクリル酸ペンチル、（メ
タ）アクリル酸ヘキシル、（メタ）アクリル酸オクチ
ル、（メタ）アクリル酸ノニル等が挙げられる。これら
モノマーは単独で重合して用いることもあるし、２種以
上を共重合させて用いることもある。また、必要に応じ
てこれらポリマーにロジン系、ロジンエステル系、テル
ペン系、テルペンフェノール系、石油系、シリコーン系
等の粘着付与剤や老化防止剤等の添加剤を適量配合して
もよい。
【００１３】これら両粘着剤層３および４はズレ試験
（試験方法は後述）におけるズレ距離が４ｍｍ以上であ
る流動性の大きな粘着剤により形成することが重要であ
る。防振シートを構成する粘着剤のズレ距離が４ｍｍ未
満であるときは、その粘着剤が固く、流動性に乏しいの
で、防振シートをステアリングロールコネクタのケース
内壁面に貼着しても、温度変化した場合、ケースの変
形、ケーブルの異常摩耗、ステアリング回転時における
異音の発生等を防止することができないので好ましくな
い。この粘着剤は流動性が上記規定値を満足するもので
あれば、その組成は特に限定されない。
（試験方法は後述）におけるズレ距離が４ｍｍ以上であ
る流動性の大きな粘着剤により形成することが重要であ
る。防振シートを構成する粘着剤のズレ距離が４ｍｍ未
満であるときは、その粘着剤が固く、流動性に乏しいの
で、防振シートをステアリングロールコネクタのケース
内壁面に貼着しても、温度変化した場合、ケースの変
形、ケーブルの異常摩耗、ステアリング回転時における
異音の発生等を防止することができないので好ましくな
い。この粘着剤は流動性が上記規定値を満足するもので
あれば、その組成は特に限定されない。
【００１４】なお、本発明においては防振シートの腰を
強くし、ステアリングロールコネクタのケース内壁面へ
の貼り付け作業性を向上させるため、低摩擦性シートと
発泡体層の間にポリエチレンテレフタレート、ポリプロ
ピレン、ポリ塩化ビニル等から成るフィルムを介在させ
ることもできる。
強くし、ステアリングロールコネクタのケース内壁面へ
の貼り付け作業性を向上させるため、低摩擦性シートと
発泡体層の間にポリエチレンテレフタレート、ポリプロ
ピレン、ポリ塩化ビニル等から成るフィルムを介在させ
ることもできる。
【００１５】
【実施例】次に、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。 実施例１ アクリル酸とアクリル酸ブチルとの共重合体１００重量
部に対し、架橋剤としてトルエンジイソシアネート０．
５重量部を加え、これら固形分濃度が３０重量％になる
ようにトルエンに溶解した感圧性粘着剤溶液を調製す
る。なお、共重合体におけるアクリル酸とアクリル酸ブ
チルとの重量比は２／９８であり、該重合体の重量平均
分子量は３０万である。
する。 実施例１ アクリル酸とアクリル酸ブチルとの共重合体１００重量
部に対し、架橋剤としてトルエンジイソシアネート０．
５重量部を加え、これら固形分濃度が３０重量％になる
ようにトルエンに溶解した感圧性粘着剤溶液を調製す
る。なお、共重合体におけるアクリル酸とアクリル酸ブ
チルとの重量比は２／９８であり、該重合体の重量平均
分子量は３０万である。
【００１６】この粘着剤溶液をセパレータ上に塗布し、
１３０℃の温度で３分間加熱し、厚さ５０μｍの感圧性
粘着剤層を形成する。なお、セパレータとしてはクラフ
ト紙にポリエチレンをラミネートし、このポリエチレン
層上にシリコーン樹脂層を形成したものを用いた。
１３０℃の温度で３分間加熱し、厚さ５０μｍの感圧性
粘着剤層を形成する。なお、セパレータとしてはクラフ
ト紙にポリエチレンをラミネートし、このポリエチレン
層上にシリコーン樹脂層を形成したものを用いた。
【００１７】厚さ１００μｍのポリテトラフルオロエチ
レンシート（低摩擦性シート）の片面に上記粘着剤層を
転写してセパレータを剥離する。なお、このポリテトラ
フルオロエチレンシートの粘着剤層形成面には予め公知
の金属ナトリウム処理（接着処理）を施した。そして、
この粘着剤層上に厚さ０．８ｍｍ、発泡倍率３倍のポリ
ウレタン発泡体を貼着する。次いで、該発泡体上に上記
のセパレータ付き粘着剤層を配置し、その後、中央部を
打ち抜くことにより図１に示すのと同構造の防振シート
を得た。 実施例２ 実施例１と同様にしてポリテトラフルオロエチレンシー
トの片面に粘着剤層を転写してセパレータを剥離する。
そして、粘着剤層面に厚さ１９０μｍのポリエチレンテ
レフタレートフィルムを接着させる。
レンシート（低摩擦性シート）の片面に上記粘着剤層を
転写してセパレータを剥離する。なお、このポリテトラ
フルオロエチレンシートの粘着剤層形成面には予め公知
の金属ナトリウム処理（接着処理）を施した。そして、
この粘着剤層上に厚さ０．８ｍｍ、発泡倍率３倍のポリ
ウレタン発泡体を貼着する。次いで、該発泡体上に上記
のセパレータ付き粘着剤層を配置し、その後、中央部を
打ち抜くことにより図１に示すのと同構造の防振シート
を得た。 実施例２ 実施例１と同様にしてポリテトラフルオロエチレンシー
トの片面に粘着剤層を転写してセパレータを剥離する。
そして、粘着剤層面に厚さ１９０μｍのポリエチレンテ
レフタレートフィルムを接着させる。
【００１８】また、これとは別にポリウレタン発泡体層
（実施例１で用いたのと同じ）の両面に実施例１で作成
したセパレータ付き粘着剤層を配置して、発泡体層の両
面に感圧性粘着剤層を形成した後、一方のセパレータを
剥離除去する。そして、前記ポリエチレンテレフタレー
トフィルム上にこの発泡体層を置いて押圧することによ
り、防振シートを得た。 実施例３ 分子量５０万の長鎖ジメチルシロキサン（シリコーンガ
ム）１００重量部に分子量２０００のシリコーン系粘着
付与剤（シリコーンレジン）１００重量部、ペンゾイル
パーオキサイド０．５重量部およびトルエン４００重量
部を加え粘着剤溶液を調製する。
（実施例１で用いたのと同じ）の両面に実施例１で作成
したセパレータ付き粘着剤層を配置して、発泡体層の両
面に感圧性粘着剤層を形成した後、一方のセパレータを
剥離除去する。そして、前記ポリエチレンテレフタレー
トフィルム上にこの発泡体層を置いて押圧することによ
り、防振シートを得た。 実施例３ 分子量５０万の長鎖ジメチルシロキサン（シリコーンガ
ム）１００重量部に分子量２０００のシリコーン系粘着
付与剤（シリコーンレジン）１００重量部、ペンゾイル
パーオキサイド０．５重量部およびトルエン４００重量
部を加え粘着剤溶液を調製する。
【００１９】この粘着剤溶液を実施例１で用いたのと同
じポリテトラフルオロエチレンシートの接着処理面に塗
布し１０分間風乾した後、１５０℃で２０分間加熱して
厚さ５０μｍの粘着剤層を形成する。そして、この粘着
剤層上に厚さ１ｍｍ、発泡倍率４倍のアクリルゴム発泡
体を貼着する。次に、該発泡体上に上記と同じ粘着剤溶
液を塗布し、１０分間風乾した後、１５０℃で２０分間
加熱し厚さ５０μｍの粘着剤層を形成する。更に、この
粘着剤層上にセパレータ（表面をエンボス加工したポリ
エチレンシート）を仮着し、その中央部を打ち抜くこと
により図１に示すのと同構造の防振シートを得た。 比較例 アクリル酸とアクリル酸ブチルとの共重合体１００重量
部に対するトルエンジイソシアネートの使用量を６重量
部とすること以外は実施例１と同様に作業して防振シー
トを得た。
じポリテトラフルオロエチレンシートの接着処理面に塗
布し１０分間風乾した後、１５０℃で２０分間加熱して
厚さ５０μｍの粘着剤層を形成する。そして、この粘着
剤層上に厚さ１ｍｍ、発泡倍率４倍のアクリルゴム発泡
体を貼着する。次に、該発泡体上に上記と同じ粘着剤溶
液を塗布し、１０分間風乾した後、１５０℃で２０分間
加熱し厚さ５０μｍの粘着剤層を形成する。更に、この
粘着剤層上にセパレータ（表面をエンボス加工したポリ
エチレンシート）を仮着し、その中央部を打ち抜くこと
により図１に示すのと同構造の防振シートを得た。 比較例 アクリル酸とアクリル酸ブチルとの共重合体１００重量
部に対するトルエンジイソシアネートの使用量を６重量
部とすること以外は実施例１と同様に作業して防振シー
トを得た。
【００２０】実施例および比較例に用いた粘着剤のズレ
試験およびこれらによって得られた防振シートの実用試
験を下記要領で行い、その結果を表１に示す。 Ａ．ズレ試験 図５および図６に示すように厚さ５０μｍの粘着剤層４
を厚さ２５μｍのポリエチレンテレフタレートフィルム
１５の片面に形成して試験片１６とする。この試験片１
６をステンレス板１７に貼着する。このとき試験片１６
のステンレス板１７への貼着寸法は幅（図５中のＤ）は
１０ｍｍ、長さ（図５中のＬ）は２０ｍｍとする。そし
て、これを垂直に保持すると共に５００ｇの荷重１８を
吊るし、温度４０℃の雰囲気中で３０分間放置し、粘着
剤層４のズレ距離（図６中のＳ）を測定する。なお、表
１中におけるズレ試験の単位は「ｍｍ」である。 Ｂ．実用試験 ポリブチレンテレフタレート製のステアリングロールコ
ネクタ（肉厚２．５ｍｍ）の下型ケースの内壁面（図４
中の１４）に防振シートを貼着し、１０５℃の雰囲気中
で４８時間放置した後、温度２５℃の室内に２４時間放
置する。その後、このステアリングロールコネクタを水
平な台上に置き、該下型ケースの台面からの湾曲高さ
（単位はｍｍ）を測定する。
試験およびこれらによって得られた防振シートの実用試
験を下記要領で行い、その結果を表１に示す。 Ａ．ズレ試験 図５および図６に示すように厚さ５０μｍの粘着剤層４
を厚さ２５μｍのポリエチレンテレフタレートフィルム
１５の片面に形成して試験片１６とする。この試験片１
６をステンレス板１７に貼着する。このとき試験片１６
のステンレス板１７への貼着寸法は幅（図５中のＤ）は
１０ｍｍ、長さ（図５中のＬ）は２０ｍｍとする。そし
て、これを垂直に保持すると共に５００ｇの荷重１８を
吊るし、温度４０℃の雰囲気中で３０分間放置し、粘着
剤層４のズレ距離（図６中のＳ）を測定する。なお、表
１中におけるズレ試験の単位は「ｍｍ」である。 Ｂ．実用試験 ポリブチレンテレフタレート製のステアリングロールコ
ネクタ（肉厚２．５ｍｍ）の下型ケースの内壁面（図４
中の１４）に防振シートを貼着し、１０５℃の雰囲気中
で４８時間放置した後、温度２５℃の室内に２４時間放
置する。その後、このステアリングロールコネクタを水
平な台上に置き、該下型ケースの台面からの湾曲高さ
（単位はｍｍ）を測定する。
【００２１】
【表１】
【００２２】
【発明の効果】本発明は上記のように構成され、防振シ
ートをステアリングロールコネクタに貼着する感圧性粘
着剤層を流動性の大きな粘着剤により形成するようにし
たので、温度変化を生じても、該コネクタの変形を招く
ことがなく、従って、ケーブルの摩耗やステアリング回
転時における異音の発生を有効に防止できる。
ートをステアリングロールコネクタに貼着する感圧性粘
着剤層を流動性の大きな粘着剤により形成するようにし
たので、温度変化を生じても、該コネクタの変形を招く
ことがなく、従って、ケーブルの摩耗やステアリング回
転時における異音の発生を有効に防止できる。
【図１】本発明に係る防振シートの実例を示す正面図で
ある。
ある。
【図２】図１の防振シートをＡ−Ｂ線で切断し矢印方向
から見た断面図である。
から見た断面図である。
【図３】エアーバッグシステムを備えるステアリング装
置の概略図である。
置の概略図である。
【図４】エアーバッグシステムにおけるステアリングロ
ールコネクタの分解斜視図である。
ールコネクタの分解斜視図である。
【図５】粘着剤のズレ距離の試験方法の説明図である。
【図６】粘着剤のズレ距離の試験方法の説明図である。
１ 低摩擦シート ２ 発泡体層 ３ 粘着剤層 ４ 粘着剤層 ９ ステアリングロールコネクタ 12 フラットケーブル 13 防振シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ０９Ｊ 7/02 ＪＬＥ 6770−4Ｊ Ｈ０１Ｒ 13/533 Ｄ 7161−5Ｅ 35/04 7354−5Ｅ // Ｂ３２Ｂ 5/18
Claims (3)
- 【請求項１】 低摩擦性シートの片面に発泡体層および
粘着剤層が順次設けられており、且つ前記粘着剤層がズ
レ試験におけるズレ距離が４ｍｍ以上である流動性の大
きな粘着剤により形成されていることを特徴とする防振
シート。 - 【請求項２】 低摩擦性シートの片面に粘着剤層、発泡
体層および粘着剤層が順次設けられており、且つ前記両
粘着剤層がズレ試験におけるズレ距離が４ｍｍ以上であ
る流動性の大きな粘着剤により形成されていることを特
徴とする防振シート。 - 【請求項３】 ケース内にケーブルが収納されて成るス
テアリングロールコネクタであり、前記ケーブルの少な
くとも下側に請求項１または２記載の防振シートが接す
るように貼着配置されて成るステアリングロールコネク
タ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4244641A JPH0691798A (ja) | 1992-09-14 | 1992-09-14 | 防振シートおよびそれを用いたステアリングロールコネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4244641A JPH0691798A (ja) | 1992-09-14 | 1992-09-14 | 防振シートおよびそれを用いたステアリングロールコネクタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0691798A true JPH0691798A (ja) | 1994-04-05 |
Family
ID=17121776
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4244641A Pending JPH0691798A (ja) | 1992-09-14 | 1992-09-14 | 防振シートおよびそれを用いたステアリングロールコネクタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0691798A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0727079U (ja) * | 1993-10-22 | 1995-05-19 | 古河電気工業株式会社 | 回転コネクター |
| CN107033412A (zh) * | 2017-05-27 | 2017-08-11 | 安徽誉林汽车部件有限公司 | 一种减震器顶胶配方 |
-
1992
- 1992-09-14 JP JP4244641A patent/JPH0691798A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0727079U (ja) * | 1993-10-22 | 1995-05-19 | 古河電気工業株式会社 | 回転コネクター |
| CN107033412A (zh) * | 2017-05-27 | 2017-08-11 | 安徽誉林汽车部件有限公司 | 一种减震器顶胶配方 |
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