JP2532190B2 - 幅 木 - Google Patents
幅 木Info
- Publication number
- JP2532190B2 JP2532190B2 JP4093646A JP9364692A JP2532190B2 JP 2532190 B2 JP2532190 B2 JP 2532190B2 JP 4093646 A JP4093646 A JP 4093646A JP 9364692 A JP9364692 A JP 9364692A JP 2532190 B2 JP2532190 B2 JP 2532190B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- skirting board
- cloth
- engaged
- engaging
- wall
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Finishing Walls (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は床と壁体との境界部に取
り付けられ、内部にクロスの下端縁部を収納し得る幅木
に関する。
り付けられ、内部にクロスの下端縁部を収納し得る幅木
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、幅木として、幅木受体と幅木本体
とからなり、床との境界部近傍の壁体に止着した幅木受
体に幅木本体を係合させるようにしたものが知られてい
る。そして、このような幅木を取り付けた壁体の被装飾
面に壁仕上材としてクロスを貼着する場合には、通常、
クロスを幅木との境界で切断し、壁体に糊付けしてい
た。
とからなり、床との境界部近傍の壁体に止着した幅木受
体に幅木本体を係合させるようにしたものが知られてい
る。そして、このような幅木を取り付けた壁体の被装飾
面に壁仕上材としてクロスを貼着する場合には、通常、
クロスを幅木との境界で切断し、壁体に糊付けしてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、クロスと幅木
との間に隙間が生じたりしないようにクロスを過不足な
く切断するのは極めて困難であり、熟練した専門職人に
よらなければクロスの貼着作業が行えないだけでなく、
クロスの下端縁部が何等壁体等に押え付けられていない
ので、その貼着後、経年劣化により下端縁部が捲れると
いう問題点があった。また、クロスの下端縁部を何等か
の部材で壁体等に押え付けたとしても、この押え部材の
周囲部分のクロスにおいて、経年変化によりクロスに幾
分かのずれが生じることがあり、変色や汚れの付着がな
いために部分的に白い部分が目立ったり、擦れて汚い部
分が目立ったりするおそれがある。
との間に隙間が生じたりしないようにクロスを過不足な
く切断するのは極めて困難であり、熟練した専門職人に
よらなければクロスの貼着作業が行えないだけでなく、
クロスの下端縁部が何等壁体等に押え付けられていない
ので、その貼着後、経年劣化により下端縁部が捲れると
いう問題点があった。また、クロスの下端縁部を何等か
の部材で壁体等に押え付けたとしても、この押え部材の
周囲部分のクロスにおいて、経年変化によりクロスに幾
分かのずれが生じることがあり、変色や汚れの付着がな
いために部分的に白い部分が目立ったり、擦れて汚い部
分が目立ったりするおそれがある。
【0004】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたもので、壁体に取り付けることによって、クロ
スの取付作業の簡便化を図るとともに、クロス下端縁部
の捲れを防ぐように構成された幅木を提供することを目
的としている。
なされたもので、壁体に取り付けることによって、クロ
スの取付作業の簡便化を図るとともに、クロス下端縁部
の捲れを防ぐように構成された幅木を提供することを目
的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の幅木においては、幅木受体に、少なくとも
一条の係合凸条部を室内側に突出させて設け、一方、幅
木本体に、前記係合凸条部に係合する被係合凸条部を壁
体側に突出させて設け、それら係合凸条部と被係合凸条
部とを相互に係合させた係合状態で、係合凸条部と被係
合凸条部との係合部の上側に、前記幅木本体の全長にわ
たって、上方に臨んで開口するとともに前記壁体の被装
飾面に添わされるクロスの下端縁部を収納する収納部を
前記幅木受体と前記幅木本体とで囲むことによって形成
するとともに、前記幅木受体および前記幅木本体の少な
くとも一方に、クロスの下端縁部を前記幅木受体および
前記幅木本体の他方に押圧して該下端縁部を押え付ける
クロス押え部が設けられ、このクロス押え部は前記収納
部内で前記収納部の上側端部より下部の位置に設けた構
成とした。
に、本発明の幅木においては、幅木受体に、少なくとも
一条の係合凸条部を室内側に突出させて設け、一方、幅
木本体に、前記係合凸条部に係合する被係合凸条部を壁
体側に突出させて設け、それら係合凸条部と被係合凸条
部とを相互に係合させた係合状態で、係合凸条部と被係
合凸条部との係合部の上側に、前記幅木本体の全長にわ
たって、上方に臨んで開口するとともに前記壁体の被装
飾面に添わされるクロスの下端縁部を収納する収納部を
前記幅木受体と前記幅木本体とで囲むことによって形成
するとともに、前記幅木受体および前記幅木本体の少な
くとも一方に、クロスの下端縁部を前記幅木受体および
前記幅木本体の他方に押圧して該下端縁部を押え付ける
クロス押え部が設けられ、このクロス押え部は前記収納
部内で前記収納部の上側端部より下部の位置に設けた構
成とした。
【0006】
【作用】上記のように構成された幅木では、幅木受体の
係合凸条部と幅木本体の被係合凸条部とが相互に係合さ
れた係合状態で、係合凸条部と被係合凸条部との係合部
の上側に、前記幅木本体の全長にわたって、上方に臨ん
で開口するとともに前記壁体の被装飾面に添わされるク
ロスの下端縁部を収納する収納部が前記幅木受体と前記
幅木本体とで囲まれて形成されているとともに、前記幅
木受体および前記幅木本体の少なくとも一方に、クロス
の下端縁部を前記幅木受体および前記幅木本体の他方に
押圧して該下端縁部を押え付けるクロス押え部が設けら
れているため、この幅木を用いれば、幅木内にクロスの
下端縁部が収納されるとともに、クロス押え部によって
収納部内からクロスが抜けないように押え付けられる。
また、クロス押え部は収納部内で収納部の上側端部より
下部の位置に設けられているので、クロス押え部の周囲
部分のクロスについて、経年変化によりクロスに幾分か
のずれが生じたり、変色や汚れの付着がないために部分
的に白い部分が生じたり、あるいは擦れて汚い部分が生
じたりしても、収納部が目隠しとなるので目立たなくす
ることができる。
係合凸条部と幅木本体の被係合凸条部とが相互に係合さ
れた係合状態で、係合凸条部と被係合凸条部との係合部
の上側に、前記幅木本体の全長にわたって、上方に臨ん
で開口するとともに前記壁体の被装飾面に添わされるク
ロスの下端縁部を収納する収納部が前記幅木受体と前記
幅木本体とで囲まれて形成されているとともに、前記幅
木受体および前記幅木本体の少なくとも一方に、クロス
の下端縁部を前記幅木受体および前記幅木本体の他方に
押圧して該下端縁部を押え付けるクロス押え部が設けら
れているため、この幅木を用いれば、幅木内にクロスの
下端縁部が収納されるとともに、クロス押え部によって
収納部内からクロスが抜けないように押え付けられる。
また、クロス押え部は収納部内で収納部の上側端部より
下部の位置に設けられているので、クロス押え部の周囲
部分のクロスについて、経年変化によりクロスに幾分か
のずれが生じたり、変色や汚れの付着がないために部分
的に白い部分が生じたり、あるいは擦れて汚い部分が生
じたりしても、収納部が目隠しとなるので目立たなくす
ることができる。
【0007】
【実施例】本発明に係る幅木の実施例を図1および図2
に示し、以下に説明する。それらのうち、図1は幅木が
壁体と床との境界部に取り付けられた状態の縦断面図、
図2は幅木の取付中における縦断面図である。
に示し、以下に説明する。それらのうち、図1は幅木が
壁体と床との境界部に取り付けられた状態の縦断面図、
図2は幅木の取付中における縦断面図である。
【0008】この幅木50は、図1に示すように、壁体
1と床3との見切りのためにそれら壁体1と床3との境
界部に取り付けられるもので、壁体1に釘9などで止着
される幅木受体50Aと該幅木受体50Aに着脱自在に
係合される幅木本体50Bとからできている。また、こ
の幅木50には、壁仕上材として壁体1の被装飾面1a
に添わされる所謂クロス4(即ち、紙や布やビニール等
の合成樹脂などでできた壁紙である。)の下端縁部4b
を収納する収納部51と、該収納部51から前記下端縁
部4bが抜けないようにクロス4を押え付けるクロス押
え部52が設けられている。
1と床3との見切りのためにそれら壁体1と床3との境
界部に取り付けられるもので、壁体1に釘9などで止着
される幅木受体50Aと該幅木受体50Aに着脱自在に
係合される幅木本体50Bとからできている。また、こ
の幅木50には、壁仕上材として壁体1の被装飾面1a
に添わされる所謂クロス4(即ち、紙や布やビニール等
の合成樹脂などでできた壁紙である。)の下端縁部4b
を収納する収納部51と、該収納部51から前記下端縁
部4bが抜けないようにクロス4を押え付けるクロス押
え部52が設けられている。
【0009】前記幅木受体50Aは、例えば押し出し成
形された樹脂などでできた長尺物(図1の図面の表裏方
向に延在させられている。)で、壁体1に当接されて釘
止めされる止着板部53に上側係合凸条部54(係合凸
条部)および下側係合凸条部55が室内側(図1では図
面に向かって右側である。)に向かって突設されてでき
ている。止着板部53には、前記釘9を打ち込む打込位
置を示す指標となるポンチ穴や溝などが設けられている
のが望ましい。上側係合凸条部54および下側係合凸条
部55は、幅木受体50Aと幅木本体50Bとの係合に
供せられるもので、夫々、幅木本体50Bの裏側に突設
された上側被係合凸条部56(被係合凸条部)および下
側被係合凸条部57と係合される。これら上側係合凸条
部54、下側係合凸条部55、上側被係合凸条部56お
よび下側被係合凸条部57は、一旦係合させた上側係合
凸条部54と上側被係合凸条部56、および下側係合凸
条部55と下側被係合凸条部57とが故意でない限り外
れないように、相互に噛み合うような形状に成形されて
いる。
形された樹脂などでできた長尺物(図1の図面の表裏方
向に延在させられている。)で、壁体1に当接されて釘
止めされる止着板部53に上側係合凸条部54(係合凸
条部)および下側係合凸条部55が室内側(図1では図
面に向かって右側である。)に向かって突設されてでき
ている。止着板部53には、前記釘9を打ち込む打込位
置を示す指標となるポンチ穴や溝などが設けられている
のが望ましい。上側係合凸条部54および下側係合凸条
部55は、幅木受体50Aと幅木本体50Bとの係合に
供せられるもので、夫々、幅木本体50Bの裏側に突設
された上側被係合凸条部56(被係合凸条部)および下
側被係合凸条部57と係合される。これら上側係合凸条
部54、下側係合凸条部55、上側被係合凸条部56お
よび下側被係合凸条部57は、一旦係合させた上側係合
凸条部54と上側被係合凸条部56、および下側係合凸
条部55と下側被係合凸条部57とが故意でない限り外
れないように、相互に噛み合うような形状に成形されて
いる。
【0010】前記幅木本体50Bは、例えば押し出し成
形された樹脂などでできた長尺物(図1の図面の表裏方
向に延在させられている。)で、その裏側には前記クロ
ス押え部52が突設されている。幅木本体50Bの表側
面(即ち、室内側に露出する面)には美観を高め得るよ
うに色彩や模様等の意匠が施されている。
形された樹脂などでできた長尺物(図1の図面の表裏方
向に延在させられている。)で、その裏側には前記クロ
ス押え部52が突設されている。幅木本体50Bの表側
面(即ち、室内側に露出する面)には美観を高め得るよ
うに色彩や模様等の意匠が施されている。
【0011】前記収納部51は、幅木本体50Bの全長
にわたり、該幅木本体50Bと、幅木受体50Aと、前
記上側係合凸条部54と前記上側被係合凸条部56との
係合部とで囲まれて形成されている。そして、収納部5
1の上端部は、幅木本体50Bの全長にわたり、上方に
臨んで開口していて、幅木50の外部からクロス4を収
納部51内に導き入れるようになっている。
にわたり、該幅木本体50Bと、幅木受体50Aと、前
記上側係合凸条部54と前記上側被係合凸条部56との
係合部とで囲まれて形成されている。そして、収納部5
1の上端部は、幅木本体50Bの全長にわたり、上方に
臨んで開口していて、幅木50の外部からクロス4を収
納部51内に導き入れるようになっている。
【0012】前記クロス押え部52は、収納部51内で
収納部51の上側端部より下部の位置に設けられ、収納
部51内に突出して収納部51をクロス4の厚さよりも
狭め、幅木受体50Aにクロス4を押圧することによっ
て、クロス4を大きな力で上向きに引張らない限り、ク
ロス4が収納部51から抜けないようにしている。
収納部51の上側端部より下部の位置に設けられ、収納
部51内に突出して収納部51をクロス4の厚さよりも
狭め、幅木受体50Aにクロス4を押圧することによっ
て、クロス4を大きな力で上向きに引張らない限り、ク
ロス4が収納部51から抜けないようにしている。
【0013】なお、図中、符号1Aで示したものはパネ
ル工法における壁パネルや軸組工法で作られた壁などの
壁本体、符号1Bで示したものは石膏ボードなどの下地
板である。
ル工法における壁パネルや軸組工法で作られた壁などの
壁本体、符号1Bで示したものは石膏ボードなどの下地
板である。
【0014】上記のように構成された幅木50は以下の
ようにして取り付けられる。先ず、壁体1に幅木受体5
0Aを釘9で止着する。この際、床3に幅木受体50A
の下端を当接させることによって、幅木受体50Aの取
付位置が決まる。次に、装飾面1aに添わせたクロス4
の下端縁部4bを幅木受体50Aと幅木本体50Bとで
挟むように、幅木本体50Bを室内側から幅木受体50
Aに向けて水平に移動させる。ここまでの状態が図2に
示されている。しかる後、図1のように、幅木受体50
Aに幅木本体50Bを係合させれば、幅木50の取付け
が終了する。この際、クロス4にしわなどが生じないよ
うに、幅木本体50Bのクロス押え部52によってクロ
ス4の下端縁部4bを均等に押えるように注意する。
ようにして取り付けられる。先ず、壁体1に幅木受体5
0Aを釘9で止着する。この際、床3に幅木受体50A
の下端を当接させることによって、幅木受体50Aの取
付位置が決まる。次に、装飾面1aに添わせたクロス4
の下端縁部4bを幅木受体50Aと幅木本体50Bとで
挟むように、幅木本体50Bを室内側から幅木受体50
Aに向けて水平に移動させる。ここまでの状態が図2に
示されている。しかる後、図1のように、幅木受体50
Aに幅木本体50Bを係合させれば、幅木50の取付け
が終了する。この際、クロス4にしわなどが生じないよ
うに、幅木本体50Bのクロス押え部52によってクロ
ス4の下端縁部4bを均等に押えるように注意する。
【0015】上記実施例によれば、幅木受体50Aと幅
木本体50Bとが相互に係合された係合状態で、クロス
4の下端縁部4bを収納する収納部51が形成されてい
るとともに、該下端縁部4bを押え付けるクロス押え部
52が設けられているため、幅木50内にクロス4の下
端縁部4bが収納されることによって、該下端縁部4b
を切断する際の寸法誤差の許容量を従来よりも著しく大
きくすることができるので、簡便に壁体1にクロス4を
取り付けることができるだけでなく、経年劣化により前
記下端縁部4bが捲れることがなく、クロス取付直後の
秀麗な状態が永久的に保たれる。また、クロス4の上端
縁部を十分に引張ることによって、クロス4に適度な張
力が生じ、壁体1にクロス4を糊付けしなくてもクロス
4にたるみが生じることがない。従って、壁体1へのク
ロス4の取付けにあたって糊付けが不要となり、簡便に
壁体1にクロス4を取り付けることができるとともに、
糊の乾燥時間がなくなり、施工時間を短縮させることが
できる。さらに、クロス押え部52は収納部51内で収
納部51の上側端部より下部の位置に設けられているの
で、クロス押え部52の周囲部分のクロス4について、
経年変化によりクロス4に幾分かのずれが生じたり、変
色や汚れの付着がないために部分的に白い部分が生じた
り、あるいは擦れて汚い部分が生じたりしても、収納部
51が目隠しとなるので目立たなくすることができる。
前記幅木受体50Aや前記幅木本体50Bが押し出し成
形された樹脂でできているため、それらを均質に且つ大
量に生産することができる。
木本体50Bとが相互に係合された係合状態で、クロス
4の下端縁部4bを収納する収納部51が形成されてい
るとともに、該下端縁部4bを押え付けるクロス押え部
52が設けられているため、幅木50内にクロス4の下
端縁部4bが収納されることによって、該下端縁部4b
を切断する際の寸法誤差の許容量を従来よりも著しく大
きくすることができるので、簡便に壁体1にクロス4を
取り付けることができるだけでなく、経年劣化により前
記下端縁部4bが捲れることがなく、クロス取付直後の
秀麗な状態が永久的に保たれる。また、クロス4の上端
縁部を十分に引張ることによって、クロス4に適度な張
力が生じ、壁体1にクロス4を糊付けしなくてもクロス
4にたるみが生じることがない。従って、壁体1へのク
ロス4の取付けにあたって糊付けが不要となり、簡便に
壁体1にクロス4を取り付けることができるとともに、
糊の乾燥時間がなくなり、施工時間を短縮させることが
できる。さらに、クロス押え部52は収納部51内で収
納部51の上側端部より下部の位置に設けられているの
で、クロス押え部52の周囲部分のクロス4について、
経年変化によりクロス4に幾分かのずれが生じたり、変
色や汚れの付着がないために部分的に白い部分が生じた
り、あるいは擦れて汚い部分が生じたりしても、収納部
51が目隠しとなるので目立たなくすることができる。
前記幅木受体50Aや前記幅木本体50Bが押し出し成
形された樹脂でできているため、それらを均質に且つ大
量に生産することができる。
【0016】なお、上記実施例においては、幅木50に
は、上側係合凸条部54と上側被係合凸条部56、およ
び下側係合凸条部55と下側被係合凸条部57からなる
二対の係合部が設けられているが、これに限定されるも
のではなく、何れか一対のみでもよいし、三対以上でも
よいのはいうまでもない。
は、上側係合凸条部54と上側被係合凸条部56、およ
び下側係合凸条部55と下側被係合凸条部57からなる
二対の係合部が設けられているが、これに限定されるも
のではなく、何れか一対のみでもよいし、三対以上でも
よいのはいうまでもない。
【0017】また、上記実施例においては、クロス押え
部52は幅木本体50Bに設けられているしたが、これ
に限定されるものではなく、少なくとも幅木受体50A
および幅木本体50Bの何れか一方に設けられていれば
よい。
部52は幅木本体50Bに設けられているしたが、これ
に限定されるものではなく、少なくとも幅木受体50A
および幅木本体50Bの何れか一方に設けられていれば
よい。
【0018】さらに、幅木受体50Aに幅木本体50B
を係合させることによって、クロス4の下端縁部4bが
幅木50の収納部51内に収納され、且つ、該収納部5
1から抜けないようになっていれば、幅木50の形状や
構成や材質等は上記実施例のものに限られない。
を係合させることによって、クロス4の下端縁部4bが
幅木50の収納部51内に収納され、且つ、該収納部5
1から抜けないようになっていれば、幅木50の形状や
構成や材質等は上記実施例のものに限られない。
【0019】
【発明の効果】本発明に係る幅木によれば、幅木受体の
係合凸条部と幅木本体の被係合凸条部とが相互に係合さ
れた係合状態で、係合凸条部と被係合凸条部との係合部
の上側に、前記幅木本体の全長にわたって、上方に臨ん
で開口するとともに前記壁体の被装飾面に添わされるク
ロスの下端縁部を収納する収納部が前記幅木受体と前記
幅木本体とで囲まれて形成されているとともに、前記幅
木受体および前記幅木本体の少なくとも一方に、クロス
の下端縁部を前記幅木受体および前記幅木本体の他方に
押圧して該下端縁部を押え付けるクロス押え部が前記収
納部内に向かって突出して設けられているため、この幅
木を用いれば、幅木内にクロスの下端縁部が収納される
ことによって、クロスの下端縁部を切断する際の寸法誤
差の許容量を従来よりも著しく大きくすることができる
ので、クロスの取付作業にあたって熟練した技量等が不
要となり、誰でも簡便に壁体にクロスを取り付けること
ができるだけでなく、クロスの下端縁部がクロス押え部
によって収納部内から抜けないように押え付けられるの
で、従来のように経年劣化によりクロスの下端縁部が捲
れることがなく、クロス取付直後の秀麗な状態が永久的
に保たれる。また、クロス押え部によってクロスの下端
縁部を押え付けた状態で、クロスの上端縁部を十分に引
張って壁体や回り縁に止着すれば、クロスに適度な張力
が生じ、壁体にクロスを糊付けしなくてもクロスにたる
みが生じることがない。従って、壁体へのクロスの取付
けにあたって糊付けが不要となり、簡便に壁体にクロス
を取り付けることができるとともに、糊の乾燥時間がな
くなり、施工時間を短縮させることができる。さらに、
クロス押え部は収納部内で収納部の上側端部より下部の
位置に設けられているので、クロス押え部の周囲部分の
クロスについて、経年変化によりクロスに幾分かのずれ
が生じたり、変色や汚れの付着がないために部分的に白
い部分が生じたり、あるいは擦れて汚い部分が生じたり
しても、収納部が目隠しとなるので目立たなくすること
ができる。前記幅木受体や前記幅木本体が押し出し成形
された樹脂でできているため、それら幅木受体や幅木本
体を均質に且つ大量に生産することができる。
係合凸条部と幅木本体の被係合凸条部とが相互に係合さ
れた係合状態で、係合凸条部と被係合凸条部との係合部
の上側に、前記幅木本体の全長にわたって、上方に臨ん
で開口するとともに前記壁体の被装飾面に添わされるク
ロスの下端縁部を収納する収納部が前記幅木受体と前記
幅木本体とで囲まれて形成されているとともに、前記幅
木受体および前記幅木本体の少なくとも一方に、クロス
の下端縁部を前記幅木受体および前記幅木本体の他方に
押圧して該下端縁部を押え付けるクロス押え部が前記収
納部内に向かって突出して設けられているため、この幅
木を用いれば、幅木内にクロスの下端縁部が収納される
ことによって、クロスの下端縁部を切断する際の寸法誤
差の許容量を従来よりも著しく大きくすることができる
ので、クロスの取付作業にあたって熟練した技量等が不
要となり、誰でも簡便に壁体にクロスを取り付けること
ができるだけでなく、クロスの下端縁部がクロス押え部
によって収納部内から抜けないように押え付けられるの
で、従来のように経年劣化によりクロスの下端縁部が捲
れることがなく、クロス取付直後の秀麗な状態が永久的
に保たれる。また、クロス押え部によってクロスの下端
縁部を押え付けた状態で、クロスの上端縁部を十分に引
張って壁体や回り縁に止着すれば、クロスに適度な張力
が生じ、壁体にクロスを糊付けしなくてもクロスにたる
みが生じることがない。従って、壁体へのクロスの取付
けにあたって糊付けが不要となり、簡便に壁体にクロス
を取り付けることができるとともに、糊の乾燥時間がな
くなり、施工時間を短縮させることができる。さらに、
クロス押え部は収納部内で収納部の上側端部より下部の
位置に設けられているので、クロス押え部の周囲部分の
クロスについて、経年変化によりクロスに幾分かのずれ
が生じたり、変色や汚れの付着がないために部分的に白
い部分が生じたり、あるいは擦れて汚い部分が生じたり
しても、収納部が目隠しとなるので目立たなくすること
ができる。前記幅木受体や前記幅木本体が押し出し成形
された樹脂でできているため、それら幅木受体や幅木本
体を均質に且つ大量に生産することができる。
【図1】本実施例における幅木が壁体と床との境界部に
取り付けられた状態の縦断面図である。
取り付けられた状態の縦断面図である。
【図2】幅木の取付中における縦断面図である。
1 壁体 1a 被装飾面 3 床 4 クロス 4b 下端縁部 50 幅木 50A 幅木受体 50B 幅木本体 51 収納部 52 クロス押え部 54 上側係合凸条部(係合凸条部) 56 上側被係合凸条部(被係合凸条部)
Claims (1)
- 【請求項1】 床との境界部近傍の壁体に止着される幅
木受体と、該幅木受体に着脱自在に係合される幅木本体
とからなる幅木において、前記幅木受体には、少なくと
も一条の係合凸条部が室内側に突出して設けられ、一
方、前記幅木本体には、前記係合凸条部に係合する被係
合凸条部が壁体側に突出して設けられ、それら係合凸条
部と被係合凸条部とが相互に係合された係合状態で、係
合凸条部と被係合凸条部との係合部の上側に、前記幅木
本体の全長にわたって、上方に臨んで開口するとともに
前記壁体の被装飾面に添わされるクロスの下端縁部を収
納する収納部が前記幅木受体と前記幅木本体とで囲まれ
て形成されているとともに、前記幅木受体および前記幅
木本体の少なくとも一方に、クロスの下端縁部を前記幅
木受体および前記幅木本体の他方に押圧して該下端縁部
を押え付けるクロス押え部が設けられ、このクロス押え
部は前記収納部内で前記収納部の上側端部より下部の位
置に設けられていることを特徴とする幅木。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4093646A JP2532190B2 (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | 幅 木 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4093646A JP2532190B2 (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | 幅 木 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05263517A JPH05263517A (ja) | 1993-10-12 |
JP2532190B2 true JP2532190B2 (ja) | 1996-09-11 |
Family
ID=14088138
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4093646A Expired - Lifetime JP2532190B2 (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | 幅 木 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2532190B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107654047A (zh) * | 2017-09-22 | 2018-02-02 | 上海宝冶建筑装饰有限公司 | 装配式装修工程的踢脚线系统 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8973321B2 (en) * | 2013-03-15 | 2015-03-10 | Tarkett Usa Inc. | Two-part molding system |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS514507U (ja) * | 1974-07-01 | 1976-01-13 | ||
JP2537445Y2 (ja) * | 1991-07-04 | 1997-06-04 | ポリマー化成株式会社 | 建物における合成樹脂製化粧縁材の取付装置 |
-
1992
- 1992-03-19 JP JP4093646A patent/JP2532190B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107654047A (zh) * | 2017-09-22 | 2018-02-02 | 上海宝冶建筑装饰有限公司 | 装配式装修工程的踢脚线系统 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05263517A (ja) | 1993-10-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4197686A (en) | Fabric wall covering system | |
US4053008A (en) | Support molding for fabric wall coverings | |
US4151762A (en) | Tool for inserting fabric in molding | |
JPH0796823B2 (ja) | 壁タイルとその製造方法 | |
JP2532190B2 (ja) | 幅 木 | |
GB2232176A (en) | Decorative trim strip | |
US5794372A (en) | Picture frame molding | |
JP2517817B2 (ja) | 幅 木 | |
JP2517816B2 (ja) | 回り縁 | |
JP3376522B2 (ja) | 建物用手摺 | |
JPS5910259Y2 (ja) | 壁クロス貼り構造 | |
JP3067888B2 (ja) | クロスの取付構造 | |
JP3009009B2 (ja) | クロスの取付構造 | |
JPS6038941Y2 (ja) | 階段用敷物 | |
JPH0125185Y2 (ja) | ||
JPH0247135Y2 (ja) | ||
JPH05272236A (ja) | 幅 木 | |
JP3541017B2 (ja) | 建物装飾具 | |
JPH0219468Y2 (ja) | ||
JPH0420299Y2 (ja) | ||
JP2516902Y2 (ja) | 壁装材 | |
JPH0625446U (ja) | クロス貼り用見切材 | |
JPH09310475A (ja) | 腰見切縁 | |
JPH0617993Y2 (ja) | ロ−ルブラインドのスクリ−ン取付け構造 | |
JPH0826632B2 (ja) | クロスの取付構造 |