JP3067888B2 - クロスの取付構造 - Google Patents

クロスの取付構造

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JP3067888B2
JP3067888B2 JP4093651A JP9365192A JP3067888B2 JP 3067888 B2 JP3067888 B2 JP 3067888B2 JP 4093651 A JP4093651 A JP 4093651A JP 9365192 A JP9365192 A JP 9365192A JP 3067888 B2 JP3067888 B2 JP 3067888B2
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勲 金子
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は壁体の被装飾面に取り付
けられるクロスの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、壁体の被装飾面に壁仕上材として
クロスを貼着する場合には、通常、クロスを回り縁およ
び幅木との境界で切断し、前記被装飾面にクロスの裏面
を全面糊付けしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、クロスと回り
縁との間や、クロスと幅木との間に隙間が生じたりしな
いようにクロスを過不足なく切断したり、塗布面積の広
いクロスの裏面に糊をむらなく塗布するするのは極めて
困難であり、熟練した専門職人によらなければクロスの
貼着作業が行えないだけでなく、糊が乾燥するのに時間
がかかる上に、クロスの上端縁部や下端縁部が何等壁体
等に押え付けられていないので、その貼着後、経年劣化
によりそれら端縁部が捲れるという問題点があった。
【0004】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたもので、クロスの取付作業の簡便化および迅速
化を図るとともに、クロスの端縁部の捲れを防ぐように
構成されたクロスの取付構造を提供することを目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のクロスの取付構造においては、壁体の被装
飾面に添わされるクロスの上端縁部が、天井と壁体とを
見切り、且つ、壁体に止着される回り縁受体と該回り縁
受体に着脱自在に係合される回り縁本体とからなる回り
縁にその全長にわたって設けられた上端収納部に収納さ
れ、前記上端収納部は前記回り縁受体に下方に臨んで設
けられ、前記回り縁本体の壁体側下端部に、前記上端収
納部内で前記クロスの上端縁部を挟んで折り返し、前記
回り縁受体に前記回り縁本体を係合させる係合操作にと
もなって前記クロスを上向きにしごきながら挿入される
起立片が突設され、一方、前記クロスの下端縁部が、壁
体と床とを見切り、且つ、壁体に止着される幅木受体と
該幅木受体に着脱自在に係合される幅木本体とからなる
幅木にその全長にわたって設けられた下端収納部に収納
されているとともに、幅木受体および幅木本体の少なく
とも一方に設けられ、且つ、前記幅木受体および前記幅
木本体の他方にクロスの下端縁部を押圧するクロス押え
部によってクロスが下端収納部から抜けないように押え
付けられている構成とした。前記起立片の上端部に、前
記上端収納部を画成する仕切板部に前記クロスを押圧す
る上端抜止部が設けられていて、該上端抜止部によって
前記クロスが前記上端収納部から抜けないように押え付
けられているようにしてもよい。
【0006】
【作用】本発明に係るクロスの取付構造によれば、クロ
スの上端縁部が回り縁受体と回り縁本体とからなる回り
縁に設けられた上端収納部に収納されているとともに、
該上端収納部内でクロスが上向きに引張られ、一方、前
記クロスの下端縁部が幅木受体と幅木本体とからなる幅
木に設けられた下端収納部に収納されているとともに、
クロス押え部によってクロスが下端収納部から抜けない
ように押え付けられているため、クロスに適度な張力が
生じ、回り縁と幅木との間でクロスがしわやへこみのな
い状態で伸ばし広げられる。前記回り縁受体に設けられ
た前記上端収納部内に、前記回り縁本体に突設された起
立片が、前記回り縁受体に前記回り縁本体を係合させる
係合操作にともなって前記クロスを上向きにしごきなが
ら挿入され、且つ、前記起立片に設けられた上端抜止部
によって前記クロスが前記上端収納部から抜けないよう
に押え付けられているため、前記回り縁受体に前記回り
縁本体を係合させるだけで、前記上端収納部内にクロス
の上端縁部が収納されるとともに、クロスが上向きに引
張られる。
【0007】
【実施例】本発明に係るクロスの取付構造の一実施例を
図1乃至図5に示し、以下に説明する。それらのうち、
図1はクロスの取付構造の縦断面図、図2はクロスの上
端縁部の取付構造の要部縦断面図、図3はクロスの上端
縁部の取付中における要部縦断面図、図4はクロスの下
端縁部の取付構造の要部縦断面図、図5はクロスの下端
縁部の取付中における要部縦断面図である。
【0008】このクロスの取付構造は、図1に示すよう
に、壁仕上材として壁体1の被装飾面1aに添わされる
所謂クロス4(即ち、紙や布やビニール等の合成樹脂な
どでできた壁紙である。)の上端縁部4aが、回り縁1
0の内部に上向きに引張られた状態で収納されていると
ともに、前記クロス4の下端縁部4bが、幅木50の内
部に、該内部から抜けないように押え付けられた状態で
収納されていることによって、被装飾面1aにクロス4
が取り付けられた状態となっているものである。以下、
詳細に説明する。
【0009】前記回り縁10は、図2に示すように、壁
体1と天井2との見切りのためにそれら壁体1と天井2
との境界部に取り付けられるもので、壁体1に止着ねじ
8などで止着される回り縁受体10Aと該回り縁受体1
0Aに着脱自在に係合される回り縁本体10Bとからで
きている。また、この回り縁10には、クロス4の上端
縁部4aを収納する上端収納部11と、該上端収納部1
1内に挿入されることによってクロス4を上向きに引張
る起立片16と、前記上端収納部11から前記上端縁部
4aが抜けないようにクロス4を押え付ける上端抜止部
17が設けられている。
【0010】前記回り縁受体10Aは、例えば押し出し
成形された樹脂などでできた長尺物(図2の図面の表裏
方向に延在させられている。)で、前記上端収納部11
と、該上端収納部11の上側に設けられ、且つ、壁体1
に当接されてねじ止めされる止着板部12と、上端収納
部11の室内側(図2では図面に向かって右側であ
る。)寄りに設けられた係止部13と、止着板部12の
上側に設けられた受部14とを備えている。止着板部1
2には前記止着ねじ8を通すねじ通し孔12aが設けら
れている。
【0011】前記上端収納部11は、回り縁受体10A
の全長にわたり、下方に臨んで開口する溝状に成形され
ていて、被装飾面1aに添うように回り縁受体10Aの
下端部に設けられている。この上端収納部11の下半部
は、前記起立片16によって、壁体側収納部11Cと室
内側収納部11Dとに二分される。壁体側収納部11C
は、回り縁受体10Aの全長にわたり、下方に臨んで開
口していて、回り縁10の外部からクロス4を上端収納
部11内に導き入れるようになっている。上端収納部1
1を画成する仕切板部11aは、前記止着板部12の下
側に延設されていて、被装飾面1aに添わされる。この
仕切板部11aの下端部には、下方に行くに連れて室内
側から壁体1側に向かって徐々に後退するようなテーパ
ー状、即ち仕切板部11aの厚みが小さくなるような形
状の傾斜部11bが形成されている。そして、仕切板部
11aの下端は、被装飾面1aと仕切板部11aとの境
界部に急峻な段差が生じないように、なだらかに被装飾
面1aに接するようにされている。
【0012】前記係止部13は、回り縁受体10Aと回
り縁本体10Bとの係合に供せられるもので、回り縁本
体10Bに上向きに立設された雄状の被係止部18を下
方から上方に向けて挿入させて係合させるように、下向
きの雌状に成形されている。係止部13および被係止部
18は、一旦係合させた係止部13と被係止部18とが
故意でない限り外れないように、相互に噛み合うような
形状に成形されている。
【0013】前記受部14は、回り縁本体10Bの上端
板部19の終端縁部を受けるもので、前記止着板部12
がその上端において室内側に向けて折曲され、且つ、さ
らにその先端において上向きに折曲されて形成された鍔
部15の、天井2に当接する上端縁部が壁体1側に後退
させられてできている。
【0014】前記回り縁本体10Bは、例えば押し出し
成形された樹脂などでできた長尺物(図2の図面の表裏
方向に延在させられている。)で、前記起立片16と、
該起立片16の上端部に設けられた前記上端抜止部17
と、前記起立片16の室内側寄りで回り縁受体10Aの
前記係止部13に対応する位置に設けられた前記被係止
部18とを備えている。回り縁本体10Bは美観を高め
得る形状に成形され、その表側面(即ち、室内側に露出
する面)には色彩や模様等の意匠が施されている。
【0015】前記起立片16は、クロス4を上向きに引
張ってクロス4に張りをもたせるために、クロス4を上
向きにしごきながら前記上端収納部11内に挿入される
(図3参照)もので、回り縁本体10Bの全長にわた
り、回り縁本体10Bの下端の壁体側端縁部から上向き
に立設されている。そして起立片16は、被係止部18
よりも上方まで延在させられていて、回り縁受体10A
の前記係止部13に被係止部18が係合される前に、ク
ロス4をしごきながら前記上端収納部11内に十分に挿
入され得るようになっている。具体的には、起立片16
の上下方向の長さが、係止部13に被係止部18が係合
された係合状態で、起立片16が上端収納部11の下か
ら少なくとも約1/3まで挿入される程度であれば十分
であるが、好ましくは約1/2まで挿入される程度であ
ればよく、さらには壁体側収納部11Cと室内側収納部
11Dとがそれらの上部において相互に連通されていれ
ば1/2以上挿入される程度でもよい。また、起立片1
6は、該起立片16の上端収納部11内への挿入操作に
よって、クロス4の上端縁部4aを起立片16を挟ん
で、その上端部で壁体側収納部11C側から室内側収納
部11D側に折り返すようになっている。
【0016】前記上端抜止部17は、起立片16の上端
部が例えば略球体の一部をなすように膨出されて形成さ
れていて、壁体側収納部11Cおよび室内側収納部11
Dをクロス4の厚さよりも狭めるようにされている。従
って、この上端抜止部17は、クロス4の折返し部分を
押圧することによって、クロス4を大きな力で下向きに
引張らない限り、クロス4が上端収納部11から抜けな
いようにしている。また、上端抜止部17が上述したよ
うな形状にされていることによって、クロス4の張りが
強すぎる場合に、上端抜止部17による押圧力に逆らっ
てクロス4の上端縁部4aが室内側収納部11D側から
壁体側収納部11C側に向かって後退し、クロス4の張
りが適度に保たれるような調整機構がこの回り縁10に
は備わっている。
【0017】上記のように構成された回り縁10は以下
のようにして取り付けられる。先ず、壁体1に回り縁受
体10Aを止着ねじ8で止着する。この際、天井2の天
井板2Aに回り縁受体10Aの受部14を当接させるこ
とによって、回り縁受体10Aの取付位置が決まる。次
に、回り縁本体10Bの下側で、被装飾面1aに添わせ
たクロス4に回り縁本体10Bの起立片16を当て、該
起立片16の上端抜止部17によってクロス4をしごく
ようにしながら回り縁本体10Bを上方に移動させる。
この際、起立片16の延在方向の各部によってクロス4
を上向きに均等に引張るように注意する。ここまでの状
態が図3に示されている。そして、回り縁本体10Bの
上端収納部11内に起立片16を挿入させる。回り縁受
体10Aの鍔部15に回り縁本体10Bの上端板部19
の終端縁部を衝止させないように、回り縁本体10Bを
弾性変形させてその上部を室内側に変位させ、前記鍔部
15の室内側面に前記上端板部19の終端縁部を当接さ
せる。しかる後、回り縁本体10Bをさらに上方に移動
させて、係止部13に被係止部18を係合させるととも
に、図2のように、前記受部14に前記上端板部19の
終端縁部を係合させれば、回り縁10の取付けが終了す
る。
【0018】前記幅木50は、図4に示すように、壁体
1と床3との見切りのためにそれら壁体1と床3との境
界部に取り付けられるもので、壁体1に釘9などで止着
される幅木受体50Aと該幅木受体50Aに着脱自在に
係合される幅木本体50Bとからできている。また、こ
の幅木50には、クロス4の下端縁部4bを収納する下
端収納部51と、該下端収納部51から前記下端縁部4
bが抜けないようにクロス4を押え付けるクロス押え部
52が設けられている。
【0019】前記幅木受体50Aは、例えば押し出し成
形された樹脂などでできた長尺物(図4の図面の表裏方
向に延在させられている。)で、壁体1に当接されて釘
止めされる止着板部53に上側係合凸条部54および下
側係合凸条部55が室内側(図4では図面に向かって右
側である。)に向かって突設されてできている。止着板
部53には、前記釘9を打ち込む打込位置を示す指標と
なるポンチ穴や溝などが設けられているのが望ましい。
上側係合凸条部54および下側係合凸条部55は、幅木
受体50Aと幅木本体50Bとの係合に供せられるもの
で、夫々、幅木本体50Bの裏側に突設された上側被係
合凸条部56および下側被係合凸条部57と係合され
る。これら上側係合凸条部54、下側係合凸条部55、
上側被係合凸条部56および下側被係合凸条部57は、
一旦係合させた上側係合凸条部54と上側被係合凸条部
56、および下側係合凸条部55と下側被係合凸条部5
7とが故意でない限り外れないように、相互に噛み合う
ような形状に成形されている。
【0020】前記幅木本体50Bは、例えば押し出し成
形された樹脂などでできた長尺物(図4の図面の表裏方
向に延在させられている。)で、その裏側には前記クロ
ス押え部52が突設されている。幅木本体50Bの表側
面(即ち、室内側に露出する面)には美観を高め得るよ
うに色彩や模様等の意匠が施されている。
【0021】前記下端収納部51は、幅木本体50Bの
全長にわたり、該幅木本体50Bと、幅木受体50A
と、前記上側係合凸条部54と前記上側被係合凸条部5
6との係合部とで囲まれて形成されている。そして、下
端収納部51の上端部は、幅木本体50Bの全長にわた
り、上方に臨んで開口していて、幅木50の外部からク
ロス4を下端収納部51内に導き入れるようになってい
る。
【0022】前記クロス押え部52は、前記下端収納部
51内に突出して下端収納部51をクロス4の厚さより
も狭め、幅木受体50Aにクロス4を押圧することによ
って、クロス4を大きな力で上向きに引張らない限り、
クロス4が下端収納部51から抜けないようにしてい
る。
【0023】上記のように構成された幅木50は以下の
ようにして取り付けられる。先ず、壁体1に幅木受体5
0Aを釘9で止着する。この際、床3に幅木受体50A
の下端を当接させることによって、幅木受体50Aの取
付位置が決まる。次に、装飾面1aに添わせたクロス4
の下端縁部4bを幅木受体50Aと幅木本体50Bとで
挟むように、幅木本体50Bを室内側から幅木受体50
Aに向けて水平に移動させる。ここまでの状態が図5に
示されている。しかる後、図4のように、幅木受体50
Aに幅木本体50Bを係合させれば、幅木50の取付け
が終了する。この際、クロス4にしわなどが生じないよ
うに、幅木本体50Bのクロス押え部52によってクロ
ス4の下端縁部4bを均等に押えるように注意する。
【0024】なお、図1乃至図5中、符号1Aで示した
ものはパネル工法における壁パネルや軸組工法で作られ
た壁などの壁本体、符号1Bで示したものは石膏ボード
などの下地板、符号2Bで示したものは野縁材などの天
井板支持材である。
【0025】以上のように構成された回り縁10および
幅木50を用いて壁体1にクロス4を取り付けるにあた
っては、壁体1に回り縁受体10Aおよび幅木受体50
Aを予め止着しておいてから、被装飾面1aにクロス4
を添わせ、幅木本体30Bを係合させた後、回り縁本体
10Bを係合させる。
【0026】上記実施例によれば、回り縁10の上端収
納部11にクロス4の上端縁部4aが上向きに引張られ
た状態で収納されているとともに、幅木50の下端収納
部51にクロス4の下端縁部4bが、クロス押え部52
によって押え付けられた状態で収納されているため、ク
ロス4に適度な張力が生じ、回り縁10と幅木50との
間でクロス4がしわやへこみのない状態で伸ばし広げら
れるので、壁体へのクロス4の取付けにあたって糊付け
が不要となり、簡便に壁体1にクロス4を取り付けるこ
とができるとともに、糊の乾燥時間がなくなり、施工時
間を短縮させることができる。また、クロス4の上端縁
部4aおよび下端縁部4bを切断する際の寸法誤差の許
容量を従来よりも著しく大きくすることができるので、
熟練した技量等が不要となり、簡便に壁体1にクロス4
を取り付けることができるだけでなく、経年劣化により
前記上端縁部4aおよび前記下端縁部4bが捲れること
がなく、クロス取付直後の秀麗な状態が永久的に保たれ
る。前記回り縁受体10Aに前記回り縁本体10Bを係
合させる係合操作にともなって、前記クロス4を上向き
にしごきながら前記上端収納部11内に前記回り縁本体
10Bの起立片16が挿入され、且つ、上端抜止部17
によって前記クロス4が押え付けられているため、前記
回り縁受体10Aに前記回り縁本体10Bを係合させる
だけで、前記上端収納部11内にクロス4の上端縁部4
aが収納されるとともに、クロス4が上向きに引張られ
るので、容易にクロス4を引張った状態にすることがで
きる。
【0027】なお、上記実施例においては、上端抜止部
17が壁体側収納部11Cおよび室内側収納部11Dを
クロス4の厚さよりも狭めていることによって、クロス
4の折返し部分を押圧しているとしたが、これに限定さ
れるものではなく、クロス4を大きな力で下向きに引張
らない限り、クロス4が上端収納部11から抜けないよ
うになっていれば、如何なる手段によってクロス4の上
端縁部4aを押え付けてもよい。例えば、上端抜止部1
7が壁体側収納部11Cおよび室内側収納部11Dの何
れか一方のみをクロス4の厚さよりも狭めていてもよい
のはいうまでもない。
【0028】また、上記実施例においては、起立片16
は被係止部18よりも上方まで延在させられているとし
たが、これに限定されるものではなく、回り縁受体10
Aの係止部13に被係止部18が係合される前に、クロ
ス4を十分にしごいて引張ることができれば、起立片1
6と被係止部18の何れが上方まで延在させられている
かは問わない。
【0029】さらに、回り縁受体10Aに回り縁本体1
0Bを係合させることによって、クロス4の上端縁部4
aが回り縁10内に収納され、且つ、上向きに引張られ
るようになっていれば、回り縁10の形状や構成や材質
等は上記実施例のものに限られない。
【0030】さらにまた、上記実施例においては、幅木
50には、上側係合凸条部54と上側被係合凸条部5
6、および下側係合凸条部55と下側被係合凸条部57
からなる二対の係合部が設けられているが、これに限定
されるものではなく、何れか一対のみでもよいし、三対
以上でもよいのはいうまでもない。
【0031】また、上記実施例においては、クロス押え
部52は幅木本体50Bに設けられているしたが、これ
に限定されるものではなく、少なくとも幅木受体50A
および幅木本体50Bの何れか一方に設けられていれば
よい。
【0032】さらに、幅木受体50Aに幅木本体50B
を係合させることによって、クロス4の下端縁部4bが
幅木50の下端収納部51内に収納され、且つ、該下端
収納部51から抜けないようになっていれば、幅木50
の形状や構成や材質等は上記実施例のものに限られな
い。
【0033】さらに、壁体1の被装飾面1aにクロス4
が糊付けされているか否かは問わない。
【0034】
【発明の効果】本発明に係るクロスの取付構造によれ
ば、クロスの上端縁部が回り縁受体と回り縁本体とから
なる回り縁に設けられた上端収納部に収納されていると
ともに、該上端収納部内でクロスが上向きに引張られ、
一方、前記クロスの下端縁部が幅木受体と幅木本体とか
らなる幅木に設けられた下端収納部に収納されていると
ともに、クロス押え部によってクロスが下端収納部から
抜けないように押え付けられているため、クロスに適度
な張力が生じ、回り縁と幅木との間でクロスがしわやへ
こみのない状態で伸ばし広げられるので、壁体へのクロ
スの取付けにあたって糊付けが不要となり、簡便に壁体
にクロスを取り付けることができるとともに、糊の乾燥
時間がなくなり、施工時間を短縮させることができる。
また、クロスの端縁部を切断する際の寸法誤差の許容量
を従来よりも著しく大きくすることができるので、クロ
スの取付作業にあたって熟練した技量等が不要となり、
誰でも簡便に壁体にクロスを取り付けることができるだ
けでなく、従来のように経年劣化によりクロスの端縁部
が捲れることがなく、クロス取付直後の秀麗な状態が永
久的に保たれる。前記回り縁受体に設けられた前記上端
収納部内に、前記回り縁本体に突設された起立片が、前
記回り縁受体に前記回り縁本体を係合させる係合操作に
ともなって前記クロスを上向きにしごきながら挿入さ
れ、且つ、前記起立片に設けられた上端抜止部によって
前記クロスが前記上端収納部から抜けないように押え付
けられているため、前記回り縁受体に前記回り縁本体を
係合させるだけで、前記上端収納部内にクロスの上端縁
部が収納されるとともに、クロスが上向きに引張られる
ので、容易にクロスを引張った状態にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例におけるクロスの取付構造の縦断面図
である。
【図2】そのクロスの上端縁部の取付構造の要部縦断面
図である。
【図3】そのクロスの上端縁部の取付中における要部縦
断面図である。
【図4】そのクロスの下端縁部の取付構造の要部縦断面
図である。
【図5】そのクロスの下端縁部の取付中における要部縦
断面図である。
【符号の説明】
1 壁体 1a 被装飾面 2 天井 3 床 4 クロス 4a 上端縁部 4b 下端縁部 10 回り縁 10A 回り縁受体 10B 回り縁本体 11 上端収納部 11a 仕切板部 16 起立片 17 上端抜止部 50 幅木 50A 幅木受体 50B 幅木本体 51 下端収納部 52 クロス押え部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁体の被装飾面に添わされるクロスの上
    端縁部が、天井と壁体とを見切り、且つ、壁体に止着さ
    れる回り縁受体と該回り縁受体に着脱自在に係合される
    回り縁本体とからなる回り縁にその全長にわたって設け
    られた上端収納部に収納され、前記上端収納部は前記回り縁受体に下方に臨んで設けら
    れ、 前記回り縁本体の壁体側下端部に、前記上端収納部内で
    前記クロスの上端縁部を挟んで折り返し、前記回り縁受
    体に前記回り縁本体を係合させる係合操作にともなって
    前記クロスを上向きにしごきながら挿入される起立片が
    突設され、 一方、前記クロスの下端縁部が、壁体と床とを見切り、
    且つ、壁体に止着される幅木受体と該幅木受体に着脱自
    在に係合される幅木本体とからなる幅木にその全長にわ
    たって設けられた下端収納部に収納されているととも
    に、幅木受体および幅木本体の少なくとも一方に設けら
    れ、且つ、前記幅木受体および前記幅木本体の他方にク
    ロスの下端縁部を押圧するクロス押え部によってクロス
    が下端収納部から抜けないように押え付けられているこ
    とを特徴とするクロスの取付構造。
  2. 【請求項2】 前記起立片の上端部に、前記上端収納部
    を画成する仕切板部に前記クロスを押圧する上端抜止部
    が設けられていて、該上端抜止部によって前記クロスが
    前記上端収納部から抜けないように押え付けられている
    ことを特徴とする請求項1記載のクロスの取付構造。
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