JP2532154B2 - トランスファ式加工装置 - Google Patents

トランスファ式加工装置

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JP2532154B2
JP2532154B2 JP2119502A JP11950290A JP2532154B2 JP 2532154 B2 JP2532154 B2 JP 2532154B2 JP 2119502 A JP2119502 A JP 2119502A JP 11950290 A JP11950290 A JP 11950290A JP 2532154 B2 JP2532154 B2 JP 2532154B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は例えば1つのワークに穴あけ加工、タップ加
工、その他の加工を順次施すような加工装置に関し、同
一加工ユニットで工具ヘッドの種類を変えて多工程の加
工を可能にし、或は多機種のワークに対応し得るトラン
スファ式加工装置に関する。
(従来の技術) 従来、例えばエンジン用の気化器等のような比較的小
型のワークに対し、ドリル加工、タッピング加工等の複
数の加工を施すような場合、ワークの加工部位が近接し
ていて、工具スピンドル等の配置の問題から同時に作業
出来ないことがある。又一箇所の加工部位に対し、種類
の異なった加工を順次施すことが必要な場合もある。そ
こで例えば実公昭63−20531号のようなトランスファ加
工装置が知られており、この装置では、トランスファラ
インに沿って適宜間隔で複数個の縦型加工ユニットを並
設し、間歇的に搬送されるパレット上のワークを加工ス
テーションで位置決めして夫々の加工ユニットによって
ワークの加工を行なうとともに、加工ユニットには予め
切替可能な複数の工具を設けて効率良く加工作業を行な
うようにしている。
(発明が解決しようとする課題) しかし上述の装置の場合、1つの加工ユニットで多工
程の加工を施すことは工具ヘッドの構造上限界があり、
加工工程が増えると加工ユニットを増設して対処する必
要があることからトランスファラインが長くなってスペ
ース上の問題が生ずることとなっていた。
(課題を解決するための手段) かかる課題を解決するため本発明は、トランスファ式
加工装置は、縦型とされ、加工ユニットに工具スピンド
ルの任意の一つを加工位置に選択させるインデックス機
構を介して第1の工具ヘッドを設け、且つ加工ユニット
に上下動可能にキャリア支持部を設け、このキャリア支
持部にローラを介して水平移動可能にキャリアを設け、
このキャリアに第1の工具ヘッドを取付けるための支持
ピンと、第1の工具ヘッドを水平移動可能に支持するヘ
ッド受ローラと、キャリアを水平移動可能に支持するキ
ャリア受ローラと、キャリア同士を連結するための鈎形
フックとを備え、各加工ユニット間に第1の工具ヘッド
とは異なる第2の工具ヘッドを備えたストッカを配置
し、このストッカに装置のコラムに取付けたキャリア支
持体を設け、このキャリア支持体にローラを介して水平
移動可能にキャリアを設け、このキャリアに第2の工具
ヘッドを取付けるための支持ピンと、第2の工具ヘッド
を水平移動可能に支持するヘッド受ローラと、キャリア
を水平移動可能に支持するキャリア受ローラと、キャリ
ア同士を連結するための鈎形フックとを備え、装置のコ
ラムにシフトシリンダユニットを備え、キャリアの一端
をシフトシリンダユニットで押圧することにより、各キ
ャリアを一斉に水平移動させ、工具ヘッドの種類を変え
て多工程の加工を可能にし、縦型とした加工ユニットの
キャリアの姿勢をキャリア受けローラで規制し、第1・
第2の工具ヘッドの姿勢をヘッド受ローラで規制するよ
うにした。
(作用) ストッカのキャリア支持体のキャリアと、加工ユニッ
トのキャリア支持部のキャリアとに異なった種類の工具
ヘッドを保持させ、加工ユニットの工具ヘッドで作業し
た後に、ストッカのキャリアごと入れ替えることによっ
て、同一加工ユニットでの加工の態様が多種となり、加
工能率が向上する。又この入れ替えの際、端部のキャリ
アの一端側を押圧するのみで各加工ユニットのキャリア
が一斉にシフト出来るため、各加工ユニットごとに入れ
替え機構を設ける必要がない。又工具ヘッドの保持がキ
ャリアの支持ピンに掛止することによってなされるた
め、工具ヘッドの着脱が容易となる。又加工ユニットを
縦型に構成する際には、キャリアに設けた姿勢規制用ロ
ーラによって、キャリア及び工具ヘッドの姿勢を正規に
保つ。更に、加工ユニットに、第1の工具ヘッドに設け
た複数の工具スピンドルの任意の一つを加工位置に選択
可能なインデックス機構を備えて、工具ヘッドの種類を
変え多工程の加工を可能にした。
(実施例) 本発明のトランスファ式加工装置の実施例について添
付した図面に基づき説明する。
第1図から第3図は本発明の加工装置を縦型として構
成した場合の実施例を示し、第1図が側面図、第2図が
正面図、第3図が平面図、第4図・第5図は内部構造を
示した要部拡大図であり、第4図が側面図、第5図が正
面図、第6図はインデックス機構の内部構造を側面視方
向からみた拡大図である。
最初に本発明の加工装置を縦型として構成した場合の
実施例について説明する。
第1図から第3図に示すように、トランスファ式加工
装置1は、パレットP上に位置決めされた比較的小型の
ワークWに対して、多工程の加工を施すため複数の加工
ユニット2を並列に備え、各加工ユニット2の間にはス
トッカ3を直線上に配設している(尚、図中では省略し
ているが、加工ユニット2は更に多数並設されてい
る。)。そしてこれらストッカ3には、後述する昇降テ
ーブル10の工具ヘッド6とは異種で工具スピンドル4aを
備えた工具ヘッド4がキャリア5に保持されて待機して
いる。
加工ユニット2では、同一ステーションでワークWの
複数箇所に加工をし、或は異なった種類の加工を行なう
べく構成され、コラム7上部から前方に向けてアーム8
を張り出させるとともに、前面に垂直ガイドレール9を
設けて、このガイドレール9に係合する昇降テーブル10
をアーム8上の昇降モータ11によって昇降動自在として
いる。すなわち第6図に示すように昇降モータ11の駆動
軸に連結するボールネジ13に昇降テーブル10の螺合部10
aを螺合させ、ボールネジ13の回転によって昇降テーブ
ル10を上下動させるようにしている。
一方、アーム8の先端部には、第1図の工具スピンド
ル駆動用のスピンドル駆動モータ14を設けて、この駆動
モータ14から下方に延出させたスピンドル軸15を昇降テ
ーブル10と一体に上下動する本体ケーシング16を貫かせ
て、キャリア5上の工具ヘッド6に連結可能としてい
る。
又、アーム8の更に先端側には、第4図に示すような
バランサーシリンダユニット19を取り付け、このバラン
サーシリンダユニット19から下方に延出するシリンダシ
ャフト20を、本体ケーシング16と一体化されたインデッ
クスモータ21の回転軸と同軸上に、軸受を介して連結し
ている。
昇降テーブル10の工具ヘッド6とストッカ3の工具ヘ
ッド4は、交換自在とされている。
すなわち、各工具ヘッド4,6は、それぞれのキャリア
5に保持され、又各キャリア5は、第4図に示すストッ
カ3のキャリア支持体22、或は昇降テーブル10のキャリ
ア支持部23で支持され、このキャリア支持部23はキャリ
ア支持体22と同一構成で形成されている。すなわちスト
ッカ3のキャリア支持体22には第4図紙面垂直方向に延
びるガイド溝22aが形成され、このガイド溝22aにキャリ
ア5の走行ローラ25が嵌り込んでいる。つまりキャリア
5は、このガイド溝22aに沿って水平方向に移動自在と
され、又、ガイド溝22aは昇降テーブル10側のキャリア
支持部23に設けたガイド溝23aに対し、昇降テーブル10
が上昇した際連通するよう構成されている。(尚、第4
図、第5図では加工ユニット2の昇降テーブル10は降下
している。)つまり、キャリア5は上昇した昇降テーブ
ル10とストッカ3の間を移動自在とされる。
キャリア5の中間部には、前方に張り出したアーム部
5a先端上に工具ヘッド支持ピン26が突設されている。こ
の工具ヘッド支持ピン26は、後述する工具ヘッド4又は
6を掛止せしめて保持するためのものであり、第4図紙
面表裏方向に一対となって設けられている。キャリア5
の下端部には、キャリア受ローラ27とヘッド受ローラ28
が設けられている。そしてキャリア受ローラ27は、前述
のキャリア支持体22又は昇降テーブル10のキャリア支持
部23下端に固定したガイド板29に当接し、キャリア5移
動時にこのガイド板29に沿って転動するとともに、キャ
リア5の姿勢が傾くのを防止して直立姿勢に保持させて
いる。一方ヘッド受けローラ28は、後述する工具ヘッド
6を保持する際、工具ヘッド6の周縁一端側に当接して
工具ヘッド6の姿勢が傾かないよう直立姿勢に保持させ
る。
このキャリア5の両側方には第5図に示すような連結
フック31が設けられている。この連結フック31は、隣接
しあう昇降テーブル10のキャリア5とストッカ3のキャ
リア5が係脱自在となり、昇降テーブル側のキャリア5
が昇降テーブル10の降下によって降下する際、ストッカ
3側のキャリア5との係合が解かれるような食い違い歯
形状としている。(尚、噛合状態については、第8図の
平面図のとおりである。)そして所定間隔置きに配設さ
れるストッカ3のキャリア5のうち、片側端部には第2
図に示すような工具ヘッドシフトシリンダユニット32が
連結されている。このためすべての加工ユニット2の昇
降テーブル10が上動することによって、ストッカ3のキ
ャリア5と昇降テーブル10のキャリア5は、各連結フッ
ク31によって連結されるとともに一直線状となり、工具
ヘッドシフトシリンダユニット32の往復動によって、キ
ャリア5上の工具ヘッド4が一斉にシフトされることと
なる。
次に工具ヘッド6について第6図及び第7図を用いて
説明する。尚、第7図は工具ヘッド上面の平面図であ
る。
本実施例の工具ヘッド6は、その下面の4つの異なる
領域に4つの工具スピンドル35群を備えており、円形状
に構成されている。すなわち、下面の工具スピンドル35
群の取付面は、円周方向に4区分され、各区分面に取り
付けた4本の工具スピンドル35を、後述するインデック
ス機構によって順次割出し、ワークを加工することとな
る。工具ヘッド6の上面には、外周縁部に沿って4ヶ所
の突設部36を設けている。そしてこの突設部36の外周方
向に向って張り出した張出部には、既述のキャリアアー
ム部5aに設けた工具ヘッド支持ピン26挿通用の係合孔37
が設けられている。そして4ヶ所の突設部36に夫々設け
られた係合孔37のうち、二方向(第7図の左右方向)の
いずれか一方側の2つの係合孔37を、キャリア5の一対
の工具ヘッド支持ピン26に係合させて保持されることと
なる。
又、この突設部36には、ヘッド連結位置決め溝38とヘ
ッドインデックス位置決め溝39が放射方向に沿って直線
上に設けられている。そしてヘッド連結位置決め溝38
は、一対の噛合突起40を両側部から突出させて溝状に構
成するとともに、後述するインデックス機構のインデッ
クス中空軸47下面の4ヶ所の連結位置決め突起54に噛合
可能としている。
ヘッドインデックス位置決め溝39は、インデックス後
の工具ヘッド6を位置決めするためのものであり、後述
するインデックス機構のインデックス位置決めロッド63
下端が係合可能となって、いずれか一ヶ所のインデック
ス位置決め溝39に該ロッド63下端が嵌合することとな
る。
又、突設部36の内方上端には、一対の円弧状のクラン
プ係合片42が設けられている。このクランプ係合片42
は、工具ヘッド6をキャリア5から分離させて引き上げ
る際に後述するクランプロッド50を係合させるものであ
り、取付け位置は工具ヘッド6がキャリア5と共にシフ
ト移動する際のシフト方向側(第7図上下方向)が開放
している。
又工具ヘッド6の上面中央部には、後述するようにス
ピンドル軸15と連結するためのセレーションクラッチ部
44が設けられている。
一方この工具ヘッド6の下方側外周部には、突設部36
の位置に対応して支承部43が外周方向に張り出して設け
られており、この支承部43に、既述のキャリア5下部の
ヘッド受ローラ28が当接することとなる。つまり、工具
ヘッド6は上面の2ヶ所の係合孔37でキャリア5に保持
されるとともに、下端側の2ヶ所の支承部43をヘッド受
ローラ28で支えられて、傾かないように保持される。
次にインデックス機構70について第6図を用いて説明
する。
本体ケーシング16の上方には、ゼネバ歯車45が設けら
れて、このゼネバ歯車45をピッチ回転させるためのクラ
ンク部材46が、インデックスモータ21の出力軸に連結し
ている。すなわち第3図に示すクランク部材46上面のピ
ン49がゼネバ歯車45の放射状溝に入り込んで、クランク
部材46の1回転によってゼネバ歯車45を90度づつピッチ
回転させるようにしている。
このゼネバ歯車45の下方には、第6図のスピンドル軸
15を軸通せしめ、且つケーシング16内に収納されたイン
デックス中空軸47が設けられており、このインデックス
中空軸47とゼネバ歯車45はボルト48で結合されている。
インデックス中空軸47の下端部外周にはフランジ部47
aが設けられている。そして、このフランジ部47aには4
本のクランプロッド50が上下方向に摺動可能となって設
けられており、このクランプロッド50の下端側は、既述
の工具ヘッド6のクランプ係合片42を掛止するための切
欠部を有している。そしてこの切欠部は第7図に示すよ
うに、工具ヘッド6を交換する際シフト方向(第7図上
下)に干渉しないよう断面形状を半円に切欠いている。
又、クランプロッド50の上端側は、以下に述べるクラ
ンプ用シリンダ51のフランジ部51aを貫いて、該フラン
ジ部51aに係合している。
すなわち、このクランプ用シリンダ51は、インデック
ス中空軸47の外周に摺動自在に嵌装されて、例えばエア
圧等の操作圧によって上下動自在とされ、このクランプ
用シリンダ51下端のフランジ部51aを遊貫する前記クラ
ンプロッド50の上端は環状円板52に連結されている。そ
してこの環状円板52はクランプ用シリンダ51の外周面に
沿って遊動可能となり、又環状円板52とクランプ用シリ
ンダ51のフランジ部51a上面との間には、スプリング53
を介装している。
一方、インデックス中空軸47の下面には、位置決め機
構を設けている。つまり前述の工具ヘッド6上面の噛合
突起40間のヘッド連結位置決め溝38に噛合するための連
結位置決め突起54を4ヶ所備えている。(第4図参照) このため、クランプ用シリンダ51の上動によってクラ
ンプロッド50はスプリング53を介して持ち上げられ、ク
ランプロッド50下部の切欠部を工具ヘッド6上面のクラ
ンプ係合片42に引掛けて、キャリア5上にあった工具ヘ
ッド6をキャリア5から分離させ引き上げる。又この
際、スピンドル軸15下端に形成したセレーション部と工
具ヘッド6上面中央部のセレーションクラッチ部44は、
噛合しあうこととなる。又同時にインデックス中空軸47
下面から突出する連結位置決め突起54が工具ヘッド6上
面のヘッド連結位置決め溝38の溝中に噛合して工具ヘッ
ド6のクランプがなされる。更にこの際分離したキャリ
ア5の位置決めがなされるが、以下その機構について説
明する。第6図に示すように前述の環状円板52の近傍に
は、本体ケーシング16側に固着される軸受部材56と、こ
の軸受部材56に軸受され且つ一端側を環状円板52の周縁
部に係合させる中間軸57が設けられている。そしてこの
係合部57aは環状円板52の回転を許容すべく、該周縁部
との間で摺動可能とされている。中間軸57の他端側はリ
ンク部材58を介してキャリア位置決めピン59に連結され
ている。そしてリンク部材58は中間部が本体ケーシング
16側に枢着されて揺動自在とされ、このためクランプ用
シリンダ51の上動によるクランプロッド50の上昇によっ
て、キャリア位置決めピン59が降下し、下端がキャリア
5に設けた位置決め孔60に挿入されることとなる。つま
りキャリア5の位置が固定される。
こうしてインデックス中空軸47下面にクランプされた
工具ヘッド6は、キャリア5から分離してインデックス
可能となるが、インデックスが終了した時点で工具ヘッ
ド6を正確に位置決めし、インデックス中はこれを解放
する機構が設けられている。
すなわち第4図に示すように、ゼネバ歯車45を駆動す
るクランク部材46の裏面には、カム61が設けられてお
り、このカム61に当接して揺動するリンク部材62の一端
側が下方に付勢されるインデックス位置決めロッド63に
連結している。そしてこの位置決めロッド63の下端突起
部63aは、既述の工具ヘッド6のヘッドインデックス位
置決め溝39に係合している。又カム61は、クランク部材
46が回転してピン49がゼネバ歯車45に噛合する直前にリ
ンク部材62の当接点を押し下げるよう位置決めされてお
り、このため工具ヘッド6がインデックス回転する時に
は、工具ヘッド6はこのインデックス位置決めロッド63
から解放される。そしてインデックス回転が終了する
と、再び位置決めロッド63が降下し、下端突起部63aが
工具ヘッド6のヘッドインデックス位置決め溝39に係合
する。
尚、このインデックス位置決めロッド63の位置は、第
8図に示す位置であり、又第8図はキャリア支持体とキ
ャリアの位置関係を示す平面視による説明図である。
一方、スピンドル軸15の上部外周にはスプラインが形
成されており、このスプライン部は上方のスピンドル駆
動モータ14のモータ軸にスプライン結合するとともに、
該スピンドル駆動モータ14内に出没自在とされている。
又既述のバランサーシリンダユニット19のシリンダシ
ャフト20は第6図に示すように軸受65を介して、インデ
ックスモータ21のモータ軸と同軸上に連結されている。
このためモータ軸と共にクランク部材46が回転しても、
シリンダシャフト20が連れ廻されるようなことはない。
尚、このバランサーシリンダユニット19は、シリンダシ
ャフト20を下方へ引張る力を支える方向にのみ加圧され
ている。
又このバランサーシリンダユニット19は、バネを用い
るようにしても良い。
以上のように構成したトランスファ式加工装置の作動
の概要は、次のとおりである。
パレット1上のワークWが加工ユニット2に移送され
位置決めされると既に工具ヘッド6をクランプして上方
で待機していた昇降テーブル10が昇降モータ11によって
降下し、4本の工具スピンドル35を順次インデックスさ
せながら加工を行なう。
こうして工具ヘッド6の4本の工具スピンドル35で4
工程の加工が終了すると、必要に応じて今度は隣で待機
しているストッカ3の工具ヘッド4によって加工を継続
する。すなわち昇降テーブル10を上昇させるとともに第
6図に示すクランプ用シリンダ51を降下させ工具ヘッド
6をアンクランプ状態とする。このためキャリア5の工
具ヘッド支持ピン26が工具ヘッド6の係合孔37に係合す
るとともに、キャリア位置決めピン59が上動し、昇降テ
ーブル10とキャリア5の係合が解かれる。
次いで第2図に示す工具ヘッドシフトシリンダユニッ
ト32の進動によって、ストッカ3内のキャリア5が昇降
テーブル10内に押し込まれることとなり、昇降テーブル
10内のキャリア5は反対のストッカ3に押し込まれる。
そしてキャリア5のシフトの際、キャリア下部のキャリ
ア受ローラ27がガイド板29に沿って転動することについ
ては既述のとおりである。
次に本加工装置を横型とした場合の実施例について、
第9図から第16図を用いて説明する。尚第9図は横型加
工装置の側面図、第10図は同平面図、第11図は同背面
図、第12図は第9図を拡大した側面詳細図、第13図は第
10図を拡大した平面詳細図、第14図は平面視による内部
構造を示す断面図である。
本横型加工装置は既述の縦型加工装置と殆ど同一の構
成であり、以下主に縦型加工装置との違いを重点にして
説明する。
すなわち第9図から第11図に示すように、基台107上
に取り付けられた加工ユニット102は、並列に複数配設
され、各加工ユニット102間にはストッカ103が同一直線
上に設けられている。そしてこの加工ユニット102の前
面側には、パレット101で支持されるワークWが位置決
めされることとなり、このパレット101のワークを挟ん
で反対側(第9図左方)には、図面省略の加工ユニット
が対称形に設けられてワークWの左右両面を同時に加工
し得るようにしている。このため第9図のパレット101
の左方側面には、ワークWの加工部位に応じて開口部が
設けられている。
加工ユニット102は、基台107の背面側に設けた支持ア
ーム108と、この支持アーム108に取り付けられた左右動
モータ111を備え、この左右動モータ111の駆動によって
可動テーブル110をガイドレール109に沿って水平往復動
自在としている。
このため可動テーブル110と一体的に構成された本体
ケーシング116、インデックスモータ121、工具ヘッド10
6等にはワークWに対して進退動することとなる。
又、インデックスモータ121には縦型加工装置のよう
なバランサーシリンダユニット19を設けていない。
一方、キャリア支持部123のガイド溝に係合するキャ
リア105は、第16図に示す走行ローラ125によってガイド
溝中を走行自在とされ、縦型加工装置の場合の走行ロー
ラ25とは異なるローラを使用するようにしている。尚第
16図は、キャリアとキャリア支持体の関係を示す半裁縦
断面図である。
又キャリア105の他端側は、第12図、第13図のキャリ
ア受ローラ127がガイド板129上を走行することとなり、
縦型の場合と同様である。
又第14図に示すように、工具ヘッド106のクランプ係
合片142に係合することとなるクランプロッド150の切欠
部は、縦型の場合と若干形状を異なえており、クランプ
係合片142を両側面から保持し得るような形状としてい
る。すなわち、クランプ用シリンダ151の左右動によっ
て、工具ヘッド106を連動させて左右動させることが出
来るようにしている。従って工具ヘッド106が中空軸147
にクランプされた状態からクランプ用シリンダ151が左
動すると、工具ヘッド106は左方に移動し、工具ヘッド
支持ピン126に工具ヘッド106の係合孔137が係合し、同
時に工具ヘッド106外周下方は第12図のヘッド受ローラ1
28で支持される。
以上のように、主として縦型加工装置との違いについ
て述べたがそれ以外の構成は縦型の場合と同一の構成で
ある。
又、図中の番号も縦型の1が横型の101に、2が102に
夫々順次対応し、63が163に対応する。
(発明の効果) 以上のように本発明のトランスファ式加工装置は、縦
型とされ、加工ユニットに工具スピンドルの任意の一つ
を加工位置に選択させるインデックス機構を介して第1
の工具ヘッドを設け、且つ加工ユニットに上下動可能に
キャリア支持部を設け、このキャリア支持部にローラを
介して水平移動可能にキャリアを設け、このキャリアに
第1の工具ヘッドを取付けるための支持ピンと、第1の
工具ヘッドを水平移動可能に支持するヘッド受ローラ
と、キャリアを水平移動可能に支持するキャリア受ロー
ラと、キャリア同士を連結するための鈎形フックとを備
え、各加工ユニット間に第1の工具ヘッドとは異なる第
2の工具ヘッドを備えたストッカを配置し、このストッ
カに装置のコラムに取付けたキャリア支持体を設け、こ
のキャリア支持体にローラを介して水平移動可能にキャ
リアを設け、このキャリアに第2の工具ヘッドを取付け
るための支持ピンと、第2の工具ヘッドを水平移動可能
に支持するヘッド受ローラと、キャリアを水平移動可能
に支持するキャリア受ローラと、キャリア同士を連結す
るための鈎形フックとを備え、装置のコラムにシフトシ
リンダユニットを備え、キャリアの一端をシフトシリン
ダユニットで押圧することにより、各キャリアを一斉に
水平移動させ、工具ヘッドの種類を変えて多工程の加工
を可能にし、縦型とした加工ユニットのキャリアの姿勢
をキャリア受けローラで規制し、第1・第2の工具ヘッ
ドの姿勢をヘッド受ローラで規制するようにしたので、
複数の加工ユニットに対する工具ヘッドの交換がキャリ
アごと同時になされ、又そのためのシフト駆動源が1つ
で済むため、安価にしかも簡易に構成することが出来
る。又、インデックス機構を備えているので、同一加工
ユニットでの加工態様が多種となり、しかも迅速に行な
われるため作業能率が向上する。又、キャリアに対する
工具ヘッドの着脱も容易である。そしてこのような加工
装置を縦型として構成した場合でも、姿勢規制用のロー
ラによって常に正しい姿勢を保つことが出来、加工精度
が保たれる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第8図は本発明の加工装置を縦型加工装置と
して構成した実施例を示し、第1図が全体の側面図、第
2図が同正面図、第3図が同平面図、第4図、第5図は
内部構造を示す要部拡大図であり、第4図が側面図、第
5図が正面図、第6図は側面視からのインデックス機構
部の要部拡大図、第7図は工具ヘッド上面を示す平面
図、第8図はキャリアとキャリア支持体の関係を示す平
面図、第9図から第16図は横型加工装置として構成した
場合の実施例を示し、第9図は装置全体の側面図、第10
図は同平面図、第11図は同背面図、第12図は第9図を拡
大した側面詳細図、第13図は第10図を拡大した平面詳細
図、第14図は平面視による内部構造を示す断面図、第15
図は工具ヘッドの端面を示す背面図、第16図はキャリア
とキャリア支持体の関係を示す半裁断面図である。 1はトランスファ式加工装置、2は加工ユニット、3は
ストッカ、4は第2の工具ヘッド(工具ヘッド)、4aは
工具スピンドル、5はキャリア、6は第1の工具ヘッド
(工具ヘッド)、7はコラム、9は垂直ガイドレール、
10は昇降テーブル、11は昇降モータ、14はスピンドル駆
動モータ、15はスピンドル軸、19はバランサーシリンダ
ユニット、21はインデックスモータ、22はキャリア支持
体、23はキャリア支持部、25はローラ(走行ローラ)、
26は工具ヘッド支持ピン、27はキャリア受ローラ、28は
ヘッド受ローラ、31は鈎形フック(連結フック)、32は
工具ヘッドシフトシリンダユニット、101はパレット、1
02は加工ユニット、103はストッカ、105はキャリア、10
6は工具ヘッド、107は基台、109はガイドレール、110は
可動テーブル、125は走行ローラ、126は工具ヘッド支持
ピン、127はキャリア受ローラ、128はヘッド受ローラ、
131は鈎形フック(連結フック)、132は工具ヘッドシフ
トシリンダユニット、Wはワークを示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】工具ヘッドを備えた加工ユニットをライン
    に沿って所定間隔置きに並設したトランスファ式加工装
    置において、トランスファ式加工装置は、縦型とされ、 加工ユニットに工具スピンドルの任意の一つを加工位置
    に選択させるインデックス機構を介して第1の工具ヘッ
    ドを設け、且つ加工ユニットに上下動可能にキャリア支
    持部を設け、このキャリア支持部にローラを介して水平
    移動可能にキャリアを設け、このキャリアに第1の工具
    ヘッドを取付けるための支持ピンと、第1の工具ヘッド
    を水平移動可能に支持するヘッド受ローラと、キャリア
    を水平移動可能に支持するキャリア受ローラと、キャリ
    ア同士を連結するための鈎形フックとを備え、 各加工ユニット間に第1の工具ヘッドとは異なる第2の
    工具ヘッドを備えたストッカを配置し、このストッカに
    装置のコラムに取付けたキャリア支持体を設け、このキ
    ャリア支持体にローラを介して水平移動可能にキャリア
    を設け、このキャリアに第2の工具ヘッドを取付けるた
    めの支持ピンと、第2の工具ヘッドを水平移動可能に支
    持するヘッド受ローラと、キャリアを水平移動可能に支
    持するキャリア受ローラと、キャリア同士を連結するた
    めの鈎形フックとを備え、 装置のコラムにシフトシリンダユニットを備え、 キャリアの一端をシフトシリンダユニットで押圧するこ
    とにより、各キャリアを一斉に水平移動させ、 工具ヘッドの種類を変えて多工程の加工を可能にし、 縦型とした加工ユニットのキャリアの姿勢をキャリア受
    けローラで規制し、第1・第2の工具ヘッドの姿勢をヘ
    ッド受ローラで規制するようにしたことを特徴とするト
    ランスファ式加工装置。
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