JP2532017Y2

JP2532017Y2 - ゴルフボールマッサージ器

Info

Publication number: JP2532017Y2
Application number: JP1991063555U
Authority: JP
Inventors: 義美岩崎
Original assignee: 義美岩崎
Priority date: 1991-05-10
Filing date: 1991-05-10
Publication date: 1997-04-09
Anticipated expiration: 2006-05-10
Also published as: JPH079344U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この考案は、市販ゴルフボールの
素材、形状、硬度等の特性を応用したゴルフボールマッ
サージ器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、筋肉の疲れ凝りに指圧、マッ
サージが行われているが、市販ゴルフボールの素材、形
状、硬度等の特性が、筋肉の押圧、転圧に適し、血行を
よくし凝りをほぐす指圧、マッサージ効果が期待され利
用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】しかし、ゴルフボール
を利用して指圧、マッサージを行うとき、ゴルフボール
を掌中に抱持して局部にあてがい、押圧あるいは転動し
転圧を行うが、その際に掌は押圧相当の負担を、転動す
るゴルフボールとの接点で常に受け肉体的苦痛をともな
った。尚、文中で局部とは、筋肉の疲れ、凝った箇所を
しめす。

【０００４】皮膚表面をマッサージする際、掌中のゴル
フボールを連続円滑に転動させることは困難であった。

【０００５】手のとどかぬ背筋をマッサージする場合
は、床面に背を下にして寝て、背と床との問にゴルフボ
ールを置き局部をあてがい体重を利用して押圧するが、
その際、ゴルフボールが転ばないように毛布、タオル等
を敷き安定させる必要があった。

【０００６】本考案は、以上の課題を解決したゴルフボ
ールマッサージ器に関するものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】硬質素材で形成する任意
形状の本体（１）の下面（３）の中央部に、穴周縁
（５）でゴルフボール（７）の上球帯（８）を支承する
径および深さの穴（４）を設け、前記本体（１）の外周
縁（１２）より、穴周縁（５）で支承する該ゴルフボー
ル（７）の下球帯（９）を僅少の間隙をもって抱持する
形状に、回転自在に本体（１）に内臓してなるゴルフボ
ールマッサージ器。

【０００８】

【作用】本考案は、上述の如き構造であるから、このゴ
ルフボールマッサージ器を使用するときは、掌を本体
（１）の上面（２）に接して握り、ゴルフボール（７）
を体の局部にあてがい押し付けると、ゴルフボール
（７）はその上球帯（８）を穴周縁（５）に支承され、
局部を皮膚（１４）に球面状に密着して押圧し、また、
掌を押し付けながら任意方向自在に往復あるいは回動す
ると、ゴルフボール（７）はその上球帯（８）を穴周縁
（５）に支承されて、局部を皮膚（１４）に球面状に密
着して転動しながら転圧する。

【０００９】このとき、ゴルフボール（７）を支承する
穴周縁（５）には、ゴルフボール（７）が局部の皮膚
（１４）に球面状に密着するその中心の接点（１７）を
頂点とし、穴周縁（５）を底面の円周とする直円錐体状
あるいは偏心円錐体状に力が作用することにより、ゴル
フボール（７）は全方向自在に円滑な転動が可能とな
る。

【００１０】本考案は、実験の結果、穴（４）の径は、
穴周縁（５）に支承するゴルフボール（７）の球心（１
６）を頂点とし穴周縁（５）を底面の円周とする直円錐
体の側角を約４０度とする穴（４）の径とした構造を特
徴とするもので、側角が３０度以下になるとゴルフボー
ル（７）は穴周縁（５）の嵌り込み現象により転動の抵
抗が大きくなり、側角が４５度以上になるとゴルフボー
ル（７）は穴周縁（５）の片側で浮き上がり現象を生じ
転動が困難となるが、上述のごとく側角を約４０度とす
る穴（４）の径とした構造の場合が、ゴルフボール
（７）の支承が最も安定して、全方向自在に円滑に転動
し、穴周縁（５）で支承するゴルフボール（７）の球心
（１６）の移動は全く無い。

【００１１】本考案は、ゴルフボールの種々の特性を応
用することを目的とするもので、表面の多数の小さな窪
み（ディンプル）は、ゴルフボール（７）が局部の皮膚
（１４）を押圧、転圧するとき、球面状に密着し、その
とき窪み（ディンプル）により皮膚（１４）には拡張効
果があり抵抗を付加し、また、穴周縁（５）で支承する
ゴルフボール（７）は窪み（ディンプル）により接触面
積が少なくなり抵抗が減少し、ゴルフボール（７）の転
動を円滑自在にする作用の効果がある。

【００１２】

【実施例】以下、本考案の実施例に就いて説明する。こ
の考案の第１実施例を示す図１において、硬質素材で形
成する円錐台形の本体（１）の下面（３）の中央部に、
穴周縁（５）でゴルフボール（７）の上球帯（８）を支
承する径の貫通した穴（４）を設け、前記本体（１）の
外周縁（１２）に、穴周縁（５）で支承する該ゴルフボ
ール（７）の下球帯（９）を僅少の間隙をもって抱持す
る形状に、裁頭キャップ（１１）を冠着して、回転自在
に内臓してなるゴルフボールマッサージ器。

【００１３】首、肩、脚等をマッサージする場合は、掌
を本体（１）の上面（２）に接して握り、ゴルフボール
の球面を局部にあてがい押し付けると、ゴルフボール
（７）は穴周縁（５）に支承され、局部を皮膚（１４）
に密着して押圧する。

【００１４】掌を押し付け、任意方向に往復あるいは回
動すると、ゴルフボール（７）は穴周縁（５）に支承さ
れながら方向自在に転動し、局部を皮膚（１４）に密着
して転圧する。

【００１５】手のとどかない背筋をマッサージする場合
は、床面に本体（１）の上面（２）を接して置き、穴周
縁（５）に支承されたゴルフボール（７）の球面に、背
を下にし寝て局部をあてがい、体重を利用して押し付け
押圧する。かくして順次、体を移動して局所を押圧す
る。

【００１６】図２は本考案の第２実施例を示したもの
で、これと上記第１実施例と異なる点は、本体（１）を
短円柱形とした事であり、下面（３）の中央部に穴周縁
（５）でゴルフボール（７）の上球帯（８）を支承する
径およびゴルフボール（７）が穴底面（１５）に接触し
ない深さの穴（４）を設け、外周縁（１２）に、穴周縁
（５）で支承するゴルフボール（７）の下球帯（９）を
僅少の間隙をもって抱持する形状に、所要数の突縁
（６）を設けてなる点である。

【００１７】図３は本考案の第３実施例を示したもの
で、これと上記第１実施例と異なる点は、本体（１）を
ゴルフボール（７）の上球帯（８）を支承する径および
ゴルフボール（７）が穴より突出しない深さの貫通した
穴（４）の短中空円柱形とした事であり、外周縁（１
２）に、穴周縁（５）で支承するゴルフボール（７）の
下球帯（９）を僅少の間隙をもって抱持する形状に、所
要数の棒（１０）を植設した点である。

【００１８】図４は本考案の第４実施例を示したもの
で、これと上記第１実施例と異なる点は、本体（１）を
ゴルフボール（７）の上球帯（８）を支承する径および
ゴルフボール（７）が穴底面（１５）に接触しない深さ
の穴（４）を設けた長中空円柱形とし、掌で周壁１３を
握るようにした事であり、また穴周縁（５）で支承する
ゴルフボール（７）の下球帯（９）を僅少の間隙をもっ
て抱持する形状に、裁頭キャップ（１１）を、本体
（１）の外周縁（１２）に冠着した点である。

【００１９】

【考案の効果】上記の機構、作用によって次のような効
果を有する。

【００２０】本考案のマッサージ器を床面の定位置に置
く事で、ゴルフボールに背筋部及び腰部の局所をあてが
い押圧が容易に出来る。

【００２１】本考案の機構により、マッサージ器を掌で
握り使用できる大きさの小形化を可能にし、掌の動きに
よる傾きには影響なく、皮膚表面を全方向自在に往復、
回動し、掌により強力、充分な力で容易にマッサージす
ることが出来、従来の技術による欠点であった、掌が押
圧相当の負担を、転動するゴルフボールとの接点で受け
る肉体的苦痛が皆無となった。

【００２２】従来の技術により、掌にゴルフボールを抱
持して任意方向に往復、回動するとき、該ゴルフボール
が皮膚表面を転動しマッサージ出来る範囲は、掌の大き
さの範囲に限定されるが、本考案の機構により、ゴルフ
ボール（７）を本体（１）の穴周縁（５）に支承し抱持
することにより、コルフボールは皮膚表面を全方向自在
に全面に転動しマッサージすることが出来る。

【００２３】本考案の機構により、マッサージ器に作用
する力は、本体（１）の穴周縁（５）にゴルフボール
（７）と皮膚（１４）との接点（１７）を頂点とし、穴
周縁（５）を底面の円周とする直円錘体状或いは、偏心
円錘体状に力が作用することにより、ゴルフボール
（７）は全方向自在に、円滑な転動を可能とした。

【００２４】本考案は、穴周縁（５）に支承するゴルフ
ボール（７）の球心（１６）を頂点とし、穴周縁（５）
を底面の円周とする直円錘体の側角を約４０度としたこ
とを特徴する構造により、穴周縁（５）で常に安定して
ゴルフボール（７）を支承し、全方向自在の転動によっ
ても球心（１６）の移動は全く無い効果がある。

【００２５】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例の使用状態を示す断面
図。

【図２】本考案の第２実施例の使用状態を示す断面
図。

【図３】本考案の第３実施例の使用状態を示す断面
図。

【図４】本考案の第４実施例の使用状態を示す断面
図。

【符号の説明】

１本体１３周壁２上面１４皮膚３下面１５穴底面４穴１６球心５穴周縁１７接点６突縁７ゴルフボール８上球帯９下球帯１０棒１１裁頭キャップ１２外周縁

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】硬質素材で形成する任意形状の本体
（１）の下面（３）の中央部に、穴周縁（５）でゴルフ
ボール（７）の上球帯（８）を支承する径および深さの
穴（４）を設け、前記本体（１）の外周縁（１２）よ
り、穴周縁（５）で支承する該ゴルフボール（７）の下
球帯（９）を僅少の間隙をもって抱持する形状に、本体
（１）に内臓してなるゴルフボールマッサージ器。