JP2531651B2 - 現像方法 - Google Patents

現像方法

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JP2531651B2 JP61309446A JP30944686A JP2531651B2 JP 2531651 B2 JP2531651 B2 JP 2531651B2 JP 61309446 A JP61309446 A JP 61309446A JP 30944686 A JP30944686 A JP 30944686A JP 2531651 B2 JP2531651 B2 JP 2531651B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は潜像を現像するピクトリアル・カラーにも適
用可能な現像方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、現像方法の一つとして、絶縁性磁性トナー又は
非磁性トナーを現像剤担持体表面に薄く塗布し、現像部
においてこの薄層化された現像剤の表面と潜像保持体表
面との間に空隙を形成し、この現像部に交互電界を印加
して現像剤担持体上よりトナーを飛翔させて潜像保持体
上の静電潜像を現像する方法が特開昭55−18656号公報
に開示されている。
しかしながら、この様な現像方法には次のような問題
があった。すなわち、現像剤担持体表面上のトナー粒子
をそれぞれ確実に目的の極性に帯電しようとすると、ど
うしても現像剤担持体表面上のトナー層の厚みは薄くな
ってしまい、ベタ黒部分の現像濃度は充分高い値が得ら
れないことである。
又、2成分現像剤を用いて、これを現像部で交互電界
を印加して現像する特開昭55−32060号公報や特開昭55
−153970号公報は、画質の向上や画像濃度の向上には優
れた効果を発揮するものと知られている。しかし、この
優れた現像方法でも高速現像を行うと、現像部へ供給さ
れる現像剤の状態がある程度変化すると、ベタ黒部のト
ナー濃度不足が見られた。
このベタ黒部のトナー濃度不足は、トナーとして樹脂
と磁性体より形成された磁性トナーを使って現像した時
よりも、主に樹脂から形成された非磁性トナーを使って
現像した時の方がより顕著である。したがって、白黒現
像よりもカラー現像を行う時により問題となることが判
明した。
特にピクトリアルカラーをねらった高画質現像のため
にはエツジ効果や、ベタ黒部の濃度不足は重大な問題と
なる。
そこで、現像剤担持体表面上のトナー層の厚みを厚く
すると、特に、1成分現像ではそれぞれのトナーは目的
の極性かつ帯電量に帯電されにくくなる。このため、非
画像部にも余分なトナーが付着するばかりでなく、得ら
れるトナー像も貧弱な悪質な画質となった。
さらに、この様な背景に鑑み、本出願人は現像方式の
さらに優れたものとして特願昭60−1887号を出願した。
その内容は潜像保持体と、背面に磁界発生手段を有する
現像剤担持体表面に、磁性粉を40wt%以上含有する磁性
粒子と、主に樹脂からなる非磁性粒子とが混合された現
像剤層を担持し、現像部において該現像剤担持体背面の
磁界発生手段の磁極間を潜像保持体に対向せしめ、現像
剤担持体表面上の接線方向の磁界の強さを200ガウス以
上に設定し、かつ上記現像剤層の厚みよりも大きな現像
間隙を保持し、上記現像間隙に交互電界を形成して、磁
性粒子を現像剤担持体表面に拘束しつつ、該現像剤担持
体上の現像剤層から潜像保持体へ画像領域、非画像領域
共に非磁性領域を飛翔させる工程と、余分な非磁性粒子
を現像剤担持体に戻す工程とを交互に繰り返えして現像
を行う現像方法である。これに依れば、エツジ効果が少
なく、かつベタ黒濃度も充分で、均一なピクトリアル・
カラー用の現像にも適用可能な高画質な現像像が得られ
る。また、交互電界を現像部に印加してもキヤリアであ
る磁性粒子は潜像保持体に転移せず、常に安定した鮮明
な色の画質が得られる利点がある。
ところが、この優れた現像方法でも現像剤を小粒径と
し、高画質でしかも高速画像を実現しようとすると、画
像濃度が十分ではなくなり、これを解決しようとして、
交互電界の強度を高めたところ、静電像担持体の表面に
磁性キャリア粒子が付着し始め、現像容器内の現像剤の
濃度が大きく変化してしまい、現像像の濃度が制御でき
ないという不都合が発生した。
さらに高速化にした場合も濃度を増加させる為に現像
剤担持体であるスリーブの回転数を上げる必要が生じ
る。この場合にも、回転数の増加に従って遠心力がキヤ
リアに働き、ドラム上にキヤリアが附着し易くなり上と
同様の問題が生じた。
以上の様に従来の方式で高速高解像の画像を長期に亘
って得ることは非常に困難であった。
〔発明の目的〕
本発明は上述従来例の欠点を除去し、エツジ効果の少
ない、かつベタ黒濃度も充分なピクトリアル・カラーに
も適用可能な高画質で高精細な画像を長期に亘って得る
ことが出来、しかも高速化にも充分対応出来る現像方法
を提供することにある。
〔発明の概要〕
上記目的を達成する本発明は、潜像担持体に磁性粒子
とトナー粒子とを有する現像剤を担持する現像剤担持体
を対向させ磁極間で現像を行なう現像方法において、 現像剤担持体表面上の接線方向の磁界の強さの極大値
が現像剤担持体と潜像担持体の最近接部を挟んで2つ存
在し、 かつ該最近接部の近傍の接線方向の磁界の強さの極小
値の大きさが極大値の大きさの90%以上である接線方向
の磁界強度分布を形成することを特徴とする現像方法で
ある。
さらに本発明の好ましい実施例を挙げれば顕画剤粒子
として、平均粒径が7μm以下の粒子を前記磁性粒子と
して、平均粒径が30μm以上90μm以下の粒子を用い
て、上記接線方向磁界を形成する該磁界発生手段の磁極
位置での現像剤担持体表面上の垂直方向の磁界の強さの
極大値をそれぞれ800ガウス以上にし、前記最近接部近
傍の現像剤担持体表面上の接線方向の磁界の強さの極大
値を700ガウス以上にすることである。
本発明によれば、高速現像時の現像剤担持体の高速回
転による磁性粒子の静電像担持体への付着を防止し、交
互電界の電界強度を強化したことによる磁性粒子の静電
像担持体への付着をも防止でき、かぶりの無い高画質の
現像像を高速現像で達成できる。
尚本発明者らによると、トナー粒子の粒径を小粒径で
も体積平均で7μm以下にすると、画像を形成する相互
間のトナー粒子が都合良く潜像電位に適切に対応してか
ぶりが無くなり、特にこれを平均4μm以上6μm以下
の範囲にしてやれば交互電界下の2成分現像で、かぶり
がなく、しかも印刷に近い画像が得られることが分かっ
た。ただし、この場合には濃度を上げる為に交互電界の
ピーク値の値を通常の10μmトナーを現像する場合の1.
5〜2倍程度に上げる必要があり、画質としては良質な
ものが得られる。しかし、現像バイアスが高い為に磁性
粒子もドラムに附着し易くなり、長期に亘って現像を行
なった場合、ドラムに附着した磁性粒子がドラム表面を
傷つけてしまい画像上に傷による白ヌケが発生したり、
また現像機内のキヤリアの量が変化してしまう。つま
り、このトナーを用いているにもかかわらず、その効果
を得ることができず、現像剤の濃度コントロールがうま
く働かなくなり、かぶりが発生したりするという問題が
あった。本発明に実施例においてはこれらの相互の問題
をも解決するものである。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例を用いて詳細に説明する。
第3図は本発明の現像法を示す適用した現像装置の概
略図である。図中、1は静電潜像保持体で、11は背面電
極、12はこの上の静電潜像保持層であり絶縁体層であっ
ても電子写真感光体層であってもよい。ここでは感光ド
ラム1として示す。2は現像剤担持体であり、ここでは
非磁性体からなり矢印A方向に回転する導電性スリーブ
である。3はこのスリーブの内側に固定されて設けられ
た磁界発生手段で、この例では4極の磁極を有するマグ
ネツトローラである。4は樹脂中に磁性粉を含有する磁
性粒子と、これより平均粒径が小さくて主に樹脂からな
る非磁性粒子(トナー)とが混合された現像剤である。
矢印B方向に回転する感光ドラム1の背面電極11とスリ
ーブ2との間には、直流電源5及び交流電源6により現
像バイアスが印加されている。7は弾性部材、8はトナ
ー補給ローラで、9は現像剤層厚規制部材であり、ここ
ではドクターブレードを示している。
表面に静電潜像を保有し、矢印B方向に回転する感光
ドラム1に対向して、スリーブ2を100〜800μm好まし
くは200〜500μmの間隙で設置する。
表面に複数の凹部を有するトナー補給ローラ8は、感
光ドラム1の駆動ギアにかみ合ったスリーブ2の駆動ギ
アの回動に伴ってゆっくり回転し、ホツパー部9内にあ
る非磁性粒子(トナー)Tを弾性部材7により少しずつ
下の現像室内に落とし、トナーTを供給する。
現像室に供給されたトナーTは、内部にマグネツトロ
ーラ3を有するスリーブ2の表面近くに存在する磁性粒
子M(樹脂中に磁性粉が含有された粒子)と混合され
る。スリーブ2が矢印A方向に回動することによって、
スリーブ表面の現像剤4は矢印Cのように動き、この動
きによって供給されたトナーは徐々にこの現像剤4の内
部に入ることによって混合される。
混合された現像剤4は、磁極N1とS1との磁極間に対向
してスリーブ2表面から約100〜550μm、好ましくは15
0〜450μm離して固定された非磁性体により形成された
ドクターブレード10によって適宜な厚さ、例えば100〜6
00μm、好ましくは150〜500μmに規制され、スリーブ
2の表面に塗布される。この現像剤層厚は現像領域にお
けるドラム・スリーブ間隙より小さく、従って現像剤層
とドラム表面とは静止状態で非接触である。塗布された
現像剤4中の非磁性粒子(トナー)Tは磁性粒子Mとの
摩擦やスリーブ2との摩擦で摩擦帯電され、この状態
で、矢印A方向に回転するスリーブ2との間の静電気力
による付着及び、磁性粒子との間の静電気力による付着
により、磁性粒子と共にスリーブ2の回転に伴ってスリ
ーブ2に付着したまま現像領域まで運ばれる。
現像領域はスリーブとドラムの最近接部を中心に現像
剤搬送上流側と下流側に分布すると考えられる。
現像領域では、感光ドラム1に対してスリーブ2内部
のマグネツトローラ3の磁極N1と磁極S1との磁極間が対
向して配置されている。このため、スリーブ2表面の現
像剤は、現像領域で穂立ちすることなく、均一な層厚と
なっている。従って、感光ドラム表面12とスリーブ2と
の間は、現像剤層とドラム表面とを非接触に保ったまま
で、例えば約1mm以上も離す必要はない。ここで重要な
ことは、ドクターブレード10によって規制された現像剤
が現像位置に到達するまでに磁極位置を通過しない様に
ドクターブレードと現像位置を同一の異なる極性の磁極
対がなす極間に設けることである。これは、磁界が接線
方向成分を多く有している領域を意味する。ドクターブ
レードを通過した現像剤がもし磁極位置を通過すると、
この磁極位置において一度現像剤が穂立ちしてしまい、
現像剤層としてほぐされたものになり層厚を現像位置で
薄くすることが難しい。これを解決するために、感光ド
ラムとスリーブとの間を広げて現像部で非接触条件を保
とうとすると、かえって現像部での現像剤の拘束力が小
さくなり、キャリア付着と現像不良を招く。また、一度
穂立つことにり現像剤層に穂立ちムラが生じそれが画像
の特にベタ黒部にムラとして生じ、著しく画像の印象を
悪くしてしまうからである。
さらに好ましいことは、層を均一化させる為にドクタ
ーブレード10の規制位置がその上流側の磁極位置の中心
からの角度θ(第3図)で5°以上現像位置寄りに設け
ることが望ましい。
以上の条件を満たす様にするには、N極性の磁極N1
S極性の磁極S1との磁極間が少なくとも45°以上、好ま
しくは60°以上開いていることが好ましい条件である。
さらに本発明の方式を用いる特徴として、高画質の現
像を行なう為に通常使用しているトナーよりも、粒径の
小さい平均粒径7μm以下のトナーを使用する事が効果
的である。尚、その場合は濃度を充分に上げるために現
像時の交流電源のバイアスを通常よりも1.5〜2倍にす
る必要があった。この場合に、高速現像の遠心力も考慮
して良好な現像を行なうためには現像位置でのスリーブ
表面上の接線方向の磁界成分は700ガウス以上必要であ
った。これを実現させる為にはN1,S1でのスリーブ表面
上の垂直方向の磁界の強さは実験により、およそ800ガ
ウス以上必要であった。もしこの接線方向磁力がこれよ
り弱い場合は、キヤリアがドラムに附着してしまい、画
像を乱したり、また現像機内部のキヤリアとトナーのバ
ランスが乱れかぶりが生じる、さらにドラムかキヤリア
により傷つき耐久性がない等の問題が生じた。従って、
上記条件が本発明の目的を達成するためには重要である
ことが理解されよう。
ところで、これらの条件を満たす様に等方性の磁石を
着磁することは全く無理ではないが非常に高価である。
そして、小型化を望まれる現像装置においては、所望の
磁界発生手段である磁極構成が得らないという場合もあ
ることが判明した。このとき、等方性磁石に異方性磁石
を埋め込んで所望の磁力を出す事は可能であるが、この
場合垂直方向の磁界の強さが磁極の位置に集中する為に
現像剤の現像位置周辺部での搬送がうまくいかず、現像
位置で均一化したトナー層が微妙に変化している場合が
あることがあった。この点について発明者達はさらに詳
しく検討したところ、さらに好ましい条件を解明でき
た。
第2図は本発明に使用したマグネツトロール上の磁界
の分布図であり、一般にスリーブ表面上の磁界の強さを
表わすのに使われている垂直磁界成分(磁極の強さ)を
表わしたものである。図ではドラムとスリーブの中心を
結んだ水平線を横軸として、ドラム対向部を0°として
いる。この垂直成分とはスリーブ2の表面に垂直な方向
に磁界成分を示し、第2図はこの分布をスリーブ周囲に
亘って示した。この図から磁極N1とS1の磁極間の垂直磁
界成分は0ガウスになっていることが分かる。
この図からだけではスリーブ表面上の垂直方向の磁界
の分布しか分からない。そこで第1図に、第2図の角度
座標軸を固定し、現像剤担持体2であるスリーブ表面上
の接線方向の磁界成分を表わした磁界分布図を示す。
第1図で示す実施例の場合N1,S1の磁極間で接線方向
の磁力の極大値が、スリーブのドラム最近接部を挟んで
2つ存在する。
この場合極大値の間に極小値が存在する。通常はこの
様な場合にはスリーブ上の現像剤は接線方向の接線方向
磁力の極大値近傍の部分に強く吸着される傾向がある。
例えば第4図,第5図に示した様な磁界分布の場合には
その現像が顕著である。第4図は垂直磁界成分の分布図
で、第5図はその磁極の接線方向の磁界成分の分布図で
ある。第4図,第5図の様な磁界分布を持つ磁石を使っ
た場合には、スリーブを回転させて現像剤を搬送する
と、現像剤は現像位置の現像剤搬送上流側の水平磁力の
極大値から、現像剤搬送下流側の極大値に飛び移り、そ
の為に現像位置で均一な現像剤層が得られない。数多く
の実験の結果、現像剤層が現像位置で均一な増を得るに
は、第4図に示している様に、2つの極大値と現像位置
近傍の極小値との差が極大値の絶対値の大きさの10%以
内に設定することが必要であることが分かった。さら
に、本実施例の第4図の様に現像位置中心(ドラム,ス
リーブ最近接部)を挟む形で接線方向磁界の極大値が存
在すると、搬送が安定した場合には、従来の接線方向磁
界の極大値が一つの場合の磁石よりもさらに均一なベタ
濃度が得られた。
この事は次の様に説明出来る。第6図,第7図には従
来の磁石の磁界成分の分布図を示す。第6図は垂直磁界
成分で、第7図は接線方向磁界成分の分布図である。第
7図,第8図に示す様な磁界分布の場合には、現像剤の
搬送性は安定していて、さらにキヤリアに対する拘束力
も強い為にキヤリア付着もない良質な画像が得られる。
しかしながら現像位置でのキヤリアに対する拘束力が強
い為に、ベタ画像を得ようとすると、均一性について少
し不充分だった。しかしながら本発明の特徴である第1
図に示す磁界分布を持つ磁石を使用した場合には、現像
位置で搬送性は安定しているがキヤリアの拘束力は弱ま
っている。
その為に、現像バイアスを印加すると、キヤリアの表
面だけでなく、キヤリアの内側のスリーブ表面近くにあ
るトナーも現像される。その為にベタ濃度は均一なもの
が得られる。さらに現像終了後には、現像位置下流側の
水平磁界の極大値の拘束力によりキヤリアは拘束される
為に、キヤリアが付着することもない。
以上説明した様に、現像位置(スリーブのドラム最近
接位置)を挟んで接線方向磁界成分の極大値が2つ存在
する様にし、さらに現像位置近傍の極小値の大きさを極
大値の90%以上にすることにより現像剤の搬送性を安定
させ、さらにベタ濃度が充分な均一な画像が得られるこ
とが分かった。
次に現像時には現像領域に交互電界を形成するめ、ス
リーブ2と感光ドラム1の背面電極11の間に交互電圧を
印加して現像を行なう。このとき直流電源5による直流
電圧と、交流電源6による交流電圧を重畳して現像を行
なう。またバイアス電圧を用いるのが最適である。また
交流電圧のみをバイアスとして用いてもよい。交流電圧
は必ずしも正弦波である必要はなく、矩形波であっても
よい。用いる交流のピーク対ピーク値はVp−p=200〜4
KV、周波数はf=100〜5KHzがよい。
〔実施例1〕 潜像電位Vが+600V、背景電位Vが0Vの時、現像バイ
アス電圧としてピーク対ピーク値1000Vpp、周波数1.6KH
zの交流電圧に+150Vの直流電圧を重畳して現像を行な
った。用いた非磁性粒子は熱可塑性樹脂(ポリスチレ
ン)を主成分とした第8図(b)に示す粒径の分布を持
つトナーであり、磁性粒子に対して負極性に帯電する粒
子である。正極性のトナーを用い、直流電圧を適宜選べ
ば、反転現像も行なえる。磁性粒子はスチレン・アクリ
ル・アミノアクリル共重合体樹脂を主成分とした樹脂中
にマグネタイト(Fe3O4)の磁性粉を75重量%混練し、
粉砕して作った個数平均粒径50μmの粒子を用いた。な
おこの二成分の混合現像剤の中に帯電系列から見て2つ
の粒子の帯電系列の間に位置するシリカ粒子を1重量%
以下混入して用いると、より良い画質が得られる。
上記現像バイアス電圧を印加すると、スリーブの電位
が負極性の電圧位相で閾値を越えると、負極性に帯電し
ている非磁性粒子は、少なくともドラム1とスリーブ2
との最近接部では画像領域でも非画像領域(画像背景
部)でもスリーブ2上の現像剤層から感光ドラム1へ飛
翔する。
しかし、上記とは逆極性の位相では、少なくとも余分
な非磁性粒子は逆転移してスリーブへ戻る。この工程を
複数回繰り返した後、ドラムとスリーブの間隙が広がっ
て交互電界が弱まって飛翔がなくなり、現像が終了す
る。交互電界を弱めるためには印加する電圧を弱めるよ
うにしてもよい。
ここで大切なことは、磁性粒子を現像後スリーブ2の
上の現像剤層から感光ドラム1へ飛翔し転移させないこ
とである。磁性粒子が転移すると、現像装置内の磁性粒
子が徐々に無くなってしまい、現像剤中の磁性粒子の数
と非磁性粒子の数の比が著しくくずれてしまうからであ
る。この比(トナー/磁性数子)が著しくくずれると、
背景カブリの原因となる。そこで、磁性粒子を磁力によ
ってスリーブ表面上に拘束することが重要である。
さらに大切なことは、感光ドラム1とスリーブ2との
距離を離しすぎてぼけた画質にしないことである。現像
領域でドラムに磁極が対向していると、ブラシが穂立つ
のでドラム・スリーブ間の距離を小さくすることが難し
い。
このため、ドラム・スリーブ間の距離を100〜800μ
m、好ましくは200〜500μmに設定できるよう、現像領
域ではドラムに対してマグネツトローラ3の磁極間(N1
とS1との間)を対向させることが重要である。
本実施例ではスリーブ・ドラム間を300μm、現像領
域の現像剤層厚200μmとし、現像スリーブ表面上の磁
石の垂直、接線方向の磁力分布が第2図,第1図に示す
様な磁石を使用し、前記バイアスで現像を行なった所、
カブリのない良質な画像が安定して得られた。
またトナーとして、平均粒径は上記実施例と同一で、
樹脂中に磁性粒子を含んだ磁性粉を使用したが、この場
合も良質な画像が得られた。
上記の磁性キャリア粒子の粒径は平均30μm以上で平
均90μm以下が良い。また、磁性粒子の極性粉含有率は
50重量%以上が好ましい。磁性粒子全体が磁性体で形成
されているものも使用できるが絶縁性を奏するように樹
脂のような絶縁材料を含むことが好ましい。
また磁性体を核として、その周囲に樹脂を被覆したも
のは、球形の粒子とし易く、かつトリボ帯電電荷が均一
に付与できる。また磁性粒子を構成している樹脂に顔料
や染料等の荷電制御剤を混入して、非磁性粒子(トナ
ー)を目的の極性かつ帯電量に帯電できるようにする
と、より良い高画質の現像が可能となる。
更に、トナーと磁性粒子の混合比が15wt%〜45wt%の
非常に広い範囲で地カブリのない、現像濃度の高い画像
を得ることができた。したがって、トナー濃度の制御が
容易になる利点がある。混合比が15wt%以下になると現
像濃度が薄くなり、また45wt%以上になると地カブリが
生じて好ましい結果が得られない場合も見られた。
なお、第3図の説明ではスリーブ2を矢印A方向に回
転させたが、矢印Aとは逆方向に回転させても良好な画
質が得られた。
〔実施例2〕 感光ドラム1とスリーブ2との距離を300μmに設定
し、現像剤層の厚さを感光ドラムに最も接近する位置に
おいて200μmとなるようにドクターブレードで規制し
た。現像剤には第8図(a)に示す粒径分布の非磁性粒
子と磁性粒子を混合したものを用い、非磁性粒子の濃度
比は15wt%にした。なお、磁性粒子中の磁性粉の含有率
は70wt%にし、平均粒径50μmの粒子を用いた。更に、
磁極の配置は実施例1と同様のものを使用した。
かかる条件下で、画像部の潜像電位VDが負極性の−60
0V、背景電位VLが0Vの時、非磁性粒子(トナー)には正
極性に帯電する粒子を用い、現像バイアス電圧はVp−p
=1800V、f=4.0KHzの交流電圧に直流電圧−150Vを重
畳して現像を行なったところ、画像部(VD)には比磁性
粒子のみが飛翔転移し、非画像V2は非磁性粒子も磁性粒
子も付着しない、地カブリのない良好な画像が得られ
た。
この場合トナーの粒径が小さくなった為にトナーと磁
性粒子の混合比の適正値も10wt%〜25wt%の範囲に変化
した。トナーと磁性粒子の混合比の適正値はトナーと磁
性粒子の粒径の比でそのつど決定される。
現像剤として小粒径のものを使用した為に画像は、き
め細かく解像度も高く印刷に近いものが得られる。また
バイアス電圧も高いが、磁力が強い為にキヤリアがドラ
ムに附着することなく長期に亘って、安定して高精細の
画像が得られた。
以上の説明は、非接触現像について述べたが接触させ
ても、良好な画像が得られた。但しこの場合良質な画像
を得るトナーと磁性粒子の混合比の範囲が非接触より狭
くなるので、安定して画像を得ることは出来なくはない
が非常に難しかった。
〔発明の効果〕
以上説明した様に現像剤担持体表面上の接線方向の磁
界の強さの極大値が現像剤担持体と潜像担持体の最近接
部を挟ん、2つ存在し、かつ該最近接部の近傍の接線方
向の磁界の強さの極小値の大きさが、極大値の大きさの
90%以上になる様に接線方向の磁界強度分布を形成する
ことにより、均一な現像剤層を現像位置に形成出来、は
け目がなくベタ濃度も均一な良質な画像が得られた。
さらに好ましくは、接線方向磁界を形成する、該磁界
発生手段の磁極位置での現像剤担持体表面上の垂直方向
の磁界の強さの極大値をそれぞれ800ガウス以上にし前
記最近接部近傍の現像剤担持体表面上の接線方向の磁界
の強さを700ガウス以上にすることによりトナー粒子が
小粒径でも長期に亘って安定した良質の画像が高速で得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例の接線方向磁界分布を示す説明
図、第2図は第1図の垂直方向磁界分布を示す説明図、
第3図は第1図,第2図の磁界分布を形成し、本発明を
適用した現像装置の説明図、第4図乃至第7図は本発明
に至った経緯を説明するための説明図で、第4図,第6
図はマグネツトローラの垂直方向の磁界分布図、第5
図,第7図はマグネツトローラの接線C6方向の磁界分布
図、第8図(a),第8図(b)はそれぞれ使用したト
ナー粒径の体積分布図(順に7μm以下、7μmより
大)である。 図において、1は感光ドラム、2はスリーブ、3はマグ
ネツトローラ、4は現像剤、5,6は現像バイアス電源、1
0はドクターブレードを表わす。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】潜像担持体に磁性粒子とトナー粒子とを有
    する現像剤を担持する現像剤担持体を対向させ磁極間で
    現像を行なう現像方法において、 現像剤担持体表面上の接線方向の磁界の強さの極大値が
    現像剤担持体と潜像担持体の最近接部を挟んで2つ存在
    し、かつ該最近接部近傍の接線方向の磁界の強さの極小
    値の大きさが極大値の大きさの90%以上である接線方向
    の磁界強度分布を形成することを特徴とする現像方法。
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