JP2531584B2 - ポリエステルの製造方法 - Google Patents

ポリエステルの製造方法

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Kanebo Ltd
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KOKORITSU GOSEN GIJUTSU KENKYU KUMIAI
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  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はポリエステルの製造方法に関するもので、特
に新規かつ効果の優れた反応触媒を用いて高重合度ポリ
エステルを短時間で製造する方法に関するものである。
(従来の技術) 今日、工業的に製造されているポリエステルの内で、
最も重要なものはポリエチレンテレフタレートであり、
繊維、フィルム、その他の成形物に広く利用されてい
る。ポリエチレンテレフタレートは通常二段階の反応に
より得られる。第一段階はジメチルテレフタレートとエ
チレングリコールとを触媒の存在下150〜240℃に加熱し
て生成するメタノールを除去しつつエステル交換反応を
行なわせるか、またはテレフタル酸をエチレングリコー
ルによって直接エステル化反応を行なうものであり、第
二段の反応はこれを重縮合反応させるものである。この
場合、重縮合は260℃以上のポリエチレンテレフタレー
トの融点以上の温度において減圧下に行なわれるか、あ
るいは初期重合物を一旦冷却固化せしめ、適当な大きさ
の粉末または、細片に粉砕した後ポリエチレンテレフタ
レートの融点以下の温度において減圧下または不活性気
流中で固相重合する。これらの反応を円滑に進めるため
には一般に触媒が利用されており、使用される触媒の種
類によって反応速度のみならずポリエステルの色調や熱
安定性が大きく左右されることが知られている。
従って、適切なる性能、すなわち速い反応速度で良好
な色調を有し、かつ優れた熱安定性を示すポリエステル
を与えるごとき触媒を提供することは、極めて重要であ
り、そのために従来、高重合度ポリエステルの製造に適
する幾多の重縮合触媒が提案されている。
例えば、アンチモン化合物としては三酸化アンチモン
が最も良く知られ、安価であり、これを触媒として製造
したポリエステルは優れた耐熱性と加工性を有している
が、反面、反応中にアンチモン触媒が還元されて金属ア
ンチモンが析出し、得られたポリマーが灰色のくすんだ
ものとなる欠点を有している。
錫化合物は比較的活性の高い重合触媒であり、特に米
国特許第2720507号明細書に記載されているジアルキル
錫オキシドやそれから誘導されるアルコラート、カルボ
キシレートまたは塩化物などの有機スズ化合物は反応系
にも溶け易く透明性の高いポリマーが得られる。また特
開昭52−32995号公報に記載されているモノアルキルス
ズ化合物も同様である。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、従来の錫触媒を用いてポリエステルを
製造する場合、得られるポリマーの色調や反応促進効果
などの面で必ずしも満足し得るものではない。
本発者等は種々の触媒を検討した結果、ポリマーの着
色は触媒の金属種と重縮合反応時間に強く依存してお
り、同一金属種であっても触媒活性を改善できれば着色
を抑制できることを見出し、また、触媒分子内の近接位
置に複数の活性部位を有するように触媒を設計すること
が効果的であるという知見を見出し、鋭意研究を重ねた
結果、本発明を完成した。
本発明の目的は、色相良好なる高重合度ポリエステル
を極めて迅速に製造する方法を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明方法は、芳香族ジカルボン酸を主成分とする二
官能性カルボン酸またはそのエステル形成性誘導体とグ
リコールとからポリエステルを製造するに際し、触媒と
して下記一般式(1)及び/又は(2)で示される有機
錫化合物を使用して重縮合せしめることを特徴とする。
本発明で用いられる一般式(1)または(2)で示さ
れる化合物を例示すると、メチレンビス(メチル錫オキ
シド)、ジメチルメチレンビス(メチル錫オキシド)、
トリメチレンビス(エチル錫オキシド)、メチレンビス
(n−ブチル錫オキシド)、メチレンビス(フェニル錫
オキシド)やこれらの有機錫の有機カルボキシレートま
たはアルコラートおよびビス(ジクロロメチルスタニ
ル)メタンなどが挙げられる。
本発明における触媒は、ジャーナル・オブ・オルガノ
メタリック・ケミストリー、第117巻、第329頁(1976
年)及び/又はオルガノメタリックス、第2巻、第106
頁(1983年)記載の方法を参考にして合成することがで
きる。例えば、メチレンビス(メチルスズオキシド)
は、ビス(トリメチルスタニル)メタン、次いで、ビス
(ジクロロメチルスタニル)メタンを上記の文献に従っ
て合成した後、このビス(ジクロロメチルスタニル)メ
タンのエタノール溶液を希アンモニア水で処理し、得ら
れた沈澱を水洗、乾燥して得られる。重合反応条件は通
常のものでよく、反応温度は270〜290℃が好ましい。
本発明の触媒の使用量は、反応条件により異なるが、
一般に最終的に得られるポリエステルポリマーに対し、
通常錫原子として0.0005〜0.5モル%、好ましくは0.001
〜0.2モル%である。また本発明の触媒は、通常のエス
テル交換またはエステル化反応後、或いは重縮合の途中
に添加されるのが好ましいが、それより前に添加しても
差し支えない。
更に本発明方法は、リン化合物のような公知の安定剤
と共存させてもよく、また酸化チタンなどの顔料や帯電
防止剤と併用しても構わない。
本発明は、テレフタル酸とグリコールとからなるポリ
エステルを製造する場合に、有効に適用されるが、この
場合の代表的なグリコールは、エチレングリコールおよ
び、1,4−ブタンジオールである。又、テレフタル酸と
これらのグリコール以外の少なくとも一種の第三成分を
含有する共重合ポリエステルの製造にも適用される。こ
の場合、第三成分とは、イソフタル酸、p−β−オキシ
エトキシ安息香酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、
ジフェニルエーテルジカルボン酸、ジフェノキシエタン
ジカルボン酸、アジピン酸、セバチン酸、5−ナトリウ
ムスルホイソフタル酸、プロピレングリコール、トリエ
チレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−シ
クロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノ
ール、1,4−ビスオキシエトキシベンゼン、ビスフェノ
ールA、ポリエチレングリコール等、ポリエステルの改
質に使用される公知の化合物を指す。
(発明の効果) 本発明方法は従来の方法に比べ、ポリエステルの重縮
合反応時間が著しく短縮され、しかも、得られるポリエ
ステルは色相良好である。また本発明により得られたポ
リエステルはフィラメント,フィルム及び成形物等に好
適に使用される。
(実施例) 次に本発明の実施例をあげて説明するが、本発明はこ
れらの実施例によって限定されるものではない。尚、実
施例中「部」とあるのは重量部、極限粘度はフェノー
ル:テトラクロルエタン(60:40)を溶媒として20℃で
測定した値である。
実施例1 テレフタル酸100部、エチレングリコール45部を精留
塔、かきまぜ機付の反応器に入れ、窒素ガスで2kg/cm2G
に加圧し、十分かきまぜながら250℃に約2時間で昇温
した。同温度に維持しながら、副生成物の水を遂次系外
へ精留塔を通して抜き出し、その留出水が20部になった
時点で第1段の反応を終了した。
次に、この反応生成物を重縮合用反応器にうつし、触
媒としてメチレンビス(メチル錫オキシド)を、ポリエ
ステルポリマーに対し、錫原子として1×10-2モル%と
なるように加え、280℃の浴中で30分かけて1mmHg以下に
減圧した。更に1時間反応せしめて得られた重合体は極
限粘度〔η〕が0.635であり、色調は透明で良好であっ
た。
実施例2 実施例1において触媒をポリエステルポリマーに対し
て錫原子として4×10-2モル%用い、280℃の浴中で30
分かけて1mmHg以下に減圧し、更に、30分反応せしめ
た。
得られた重合体は極限粘度〔η〕が0.691で、色調は
透明で良好であった。
比較例1 実施例1において、触媒としてメチレンビス(メチル
錫オキシド)の代わりにジ−n−ブチル錫オキシドを用
いた。得られた重合体は極限粘度〔η〕が0.516であ
り、色調は透明であるが、やや黄色に着色していた。
比較例2 実施例2において、触媒としてメチレンビス(メチル
錫オキシド)の代わりに三酸化アンチモンを4×10-2
ル%用いたところ、極限粘度〔η〕は0.392と低く、色
調もわずかに灰白色に着色していた。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芳香族ジカルボン酸を主成分とする二官能
    性カルボン酸またはそのエステル形成性誘導体とグリコ
    ールとからポリエステルを製造するに際し、触媒として
    下記一般式(1)及び/又は(2)で示される有機錫化
    合物を使用して重縮合せしめることを特徴とするポリエ
    ステルの製造方法。
  2. 【請求項2】芳香族ジカルボン酸がテレフタル酸である
    特許請求の範囲第1項に記載の方法。
  3. 【請求項3】グリコールがエチレングリコールである特
    許請求の範囲第1項に記載の方法。
  4. 【請求項4】一般式(1)および(2)におけるR2が炭
    素数1〜4のアルキレン基である特許請求の範囲第1項
    に記載の方法。
  5. 【請求項5】触媒がメチレンビス(メチル錫オキシド)
    又はビス(ジクロロメチルスタニル)メタンである特許
    請求の範囲第1項記載の方法。
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