JP2531567Y2 - プラットホーム用ステップ装置 - Google Patents

プラットホーム用ステップ装置

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JP2531567Y2
JP2531567Y2 JP11654390U JP11654390U JP2531567Y2 JP 2531567 Y2 JP2531567 Y2 JP 2531567Y2 JP 11654390 U JP11654390 U JP 11654390U JP 11654390 U JP11654390 U JP 11654390U JP 2531567 Y2 JP2531567 Y2 JP 2531567Y2
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JP
Japan
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platform
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JP11654390U
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孝 田中
清明 熊野
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株式会社ナブコ
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、プラットホームがカーブして設けられて
いる場合や、線路が三線軌道のような場合に、車両とプ
ラットホームの縁との間に生じる隙間を塞ぐプラットホ
ーム用ステップ装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、このようなステップ装置として、例えば特開昭
60-222360号公報に記載のものがある。この公報には、
ステッププレートがホームの縁の下側の収納位置から、
ホームの縁に略沿う方向の水平な枢軸を中心に回動し
て、ホームの縁と車両との間の隙間を塞ぐような使用位
置となるものと、ステッププレートが収納位置から上昇
しながら車両側へ前進して使用位置に到達するものとが
示されている。前者はステッププレートの上面が、収納
位置では略鉛直であり、これが使用位置に近づくにつれ
て水平になる。後者はステッププレートの上面が収納位
置では水平よりも少し傾いており、これが使用位置に達
するまでに水平となる。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来のステップ装置において、ステッププレートが鉛
直から水平に回動する構成のものは、回動途中ではステ
ッププレートが傾いているため、乗降客が急いでこの上
に乗ると滑って線路上に転落し車両との間に体を挟まれ
る危険がある。また、ステッププレートが上昇して使用
位置となる構成のものは、使用位置付近では水平であっ
て前記の危険はなくなるが、その機構上使用位置で駆動
源が故障すると、自重でステッププレートが収納位置へ
下降するので危険である。
そこで、この考案はステップ装置の切換動作途中に仮
に乗降客がステッププレートに乗っても安全を確保する
ことができ、また使用位置にあるステッププレートに乗
降客が位置していて駆動源が故障したとしても安全を確
保できるプラットホーム用ステップ装置を提供すること
を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この考案の手段は、プラットホームの下側に設けら
れ、車両とプラットホームの縁との隙間に水平方向に回
動することにより使用位置をとるリンク式のプラットホ
ーム用ステップ装置であって、 前記プラットホームの下側に所定の間隔で一対の回転
基軸を直立状に設けるとともに、この回転基軸に水平回
転自在なアームを設け、このアームの先端部にスイング
軸を直立状に遊嵌し、このスイング軸に前記使用位置に
水平方向に回動されるステップ部材を設け、前記スイン
グ軸とアームとの間に通常時はこのスイング軸を床面よ
り浮き上がった状態に支持し前記ステップ部材に荷重が
加わった時にこのスイング軸の下端の床面に着地させる
ばね部材を設け、前記一方のアームにステップ部材を回
動させる駆動部を設け、他方のアームにステップ部材を
プラットホームの下側の格納位置に移動させるように付
勢する引張ばねを設けたことを特徴とする。
〔作用〕
このステップ装置はステップ部材が水平方向に回動
し、垂直方向に傾くことがないので、このステップ部材
が移動中に乗降客がステップ部材上に乗ったとしても滑
って体を挟むことがない。この場合、乗降客がステップ
部材上に位置することによりスイング軸が床面に着地す
るので、このスイング軸と床面との間に摩擦力によるブ
レーキ力が発生し、ステップ部材の回動をより遅くする
か停止させることができて安全である。また使用位置に
ステップ部材があるとき駆動部が故障した場合でも、乗
降客がステップ部材の上にいる間はそのままの使用位置
にあるが、乗降客がいなくなると引張ばねにより格納位
置へ戻されるから、人力を必要とせず、車両の運行に対
しても安全である。
〔実施例〕
第1図乃至第4図において、1はアーム、2はスイン
グ軸、3はステップ部材、4はばね部材、5は駆動部、
6は引張りばねである。
アーム1は、一定の長さを受持つステップ部材3に対
して2本設けてあり、プラットホーム10の下側に所定の
間隔で直立状に設けられた1対の基軸11、11にそれぞれ
水平回転自在に設けてある。図中12は枠状に形成した架
台であり、この架台12に基軸11、11を立設してある。
スイング軸2は、アーム1、1のそれぞれの先端部
に、回転可能にかつ上下に変位可能に支持されている。
そして、上端部にステップ部材3を結合金具13を介して
結合され、アーム1の先端部上側と結合金具13との間に
コイルばねで形成されたばね部材4を介在せしめられて
おり、このばね部材4によってスイング軸2は持上げら
れ、スイング軸2の下端は架台12に設けてある当て板14
の状面からわずかな距離eだけ上側に離れている。従っ
て、アーム1はスイング軸2及び結合金具13を介してス
テップ部材3を支持していて、基軸11、11を中心に水平
に回動することにより、ステップ部材3を第1図に実線
で示す使用位置と、同図に仮想線で示す格納位置とに移
動させることができる。また、スイング軸2の下端には
摩擦係数を増大させるゴム部材15を固定してある。
ステップ部材3は、FRP製の板材3aを4枚接続した構
成であり、梁状部材16を介して金具13と結合している。
ステップ部材3は上面が水平である。
駆動部5は、エアシリンダで構成され、一方のアーム
1と架台12との間にアーム1を回転させるように設けて
ある。すなわち、第1図に実線で示すステップ部材3の
プラットホーム10から突出した使用位置と、同図に仮想
線で示す格納位置とに駆動部5に移動させることができ
るようになっている。この駆動部5のエアシリンダとし
ては複動・ブレーキ付のもの(例えばシーケーディ株式
会社販売のJSC3-V)が最適である。これは外部からの指
令で動作するばねブレーキを有するものである。第1図
における矢印17は車両の通常の進行方向を示す。また、
駆動部5とアーム1との連結には衝撃で折れる安全ピン
18で連結する。
引張ばね6は、前記駆動部5を設けたアーム1とは別
のもう一つのアーム1の支えるスイング軸2と架台12と
の間に設けてあり、前記駆動部5によってステップ部材
3がプラットホーム10から突出した使用位置にある状態
において駆動部5の作用力が消滅したときに格納位置へ
引き込むように作用する。
このように構成したプラットホーム用ステップ装置
は、第3図に示すように、プラットホーム10の縁の下側
に設置して使用される。車両が入場し、所定の位置で停
止した後、格納位置にあるステップ部材3は、伸張状態
にある駆動部5がそのばねブレーキを解除されそして収
縮せしめられることにより引張ばね6に抗して使用位置
へ突出し、駆動部5がばねブレーキを作用せしめられた
状態となる。この後で車両のドアが開かれるようにす
る。
客の乗降が終わり車両のドアが閉じられた後、駆動部
5がばねブレーキを解除され、伸張動作してステップ部
材3を格納位置へ移動させる。そして駆動部5はばねブ
レーキ作用状態とされる。
もし、ステップ部材3が使用位置へ移動している途中
で客がステップ部材3を踏んだ場合は、水平姿勢で移動
しているから、滑ることはなく、また客の体重によりス
テップ部材3がばね部材4の支持力に抗して距離eだけ
下降してスイング軸2の下端が当て板14に当接し、ブレ
ーキ力が作用してステップ部材3の突出動作が停止する
から、危険が防止される。
また、ステップ部材3が使用位置にある状態のまま
で、万一車両が進入してきた場合は、ステップ部材3と
車両の一部とが接触することになるが、その接触状態は
第1図に矢印17で示す方向にステップ部材3に衝撃が加
わり、格納位置方向へ押されるから、FRP製のステップ
部材3のみが破損するかあるいは安全ピン18が折損する
ことになり、他の部分に破損が及ばない。なお、安全ピ
ン18が折れると引張ばね6の作用でステップ部材3等は
格納位置へ納まる。この場合、第3図に見られるように
ステップ部材3が使用位置に突出した状態でアーム1及
びスイング軸2等はプラットホーム10の縁よりも外方へ
出ない構成としておくのが、破損を最小限に止める上で
効果が大きい。
上記実施例において、図示説明は省略したが、ステッ
プ部材3の上面にマットスイッチを設けて客が乗ってい
る間は駆動部5が作動を停止するようにするのがよく、
これに加えてあるいは別にステップ部材3の車両側と側
方にベルトスイッチを設けてこれによっても異物検出時
に駆動部5が作動を停止するようにするのがよい。実施
例の駆動部5に用いたエアシリンダはばねブレーキの応
答が良いのでマットスイッチやベルトスイッチによって
作動を停止させることが迅速で好ましい。
〔考案の効果〕
この考案によれば、ステップ部材が移動中に乗降客が
ステップ部材に乗っても移動が停止して安全を確保で
き、また、ステップ部材に乗降客が乗っている状態で駆
動部が故障しても自重で下降することがないから安全を
確保できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の1実施例の平面図、第2図は同実施
例の正面図、第3図は同実施例の右側面図、第4図は第
1図のA−A断面拡大図である。 1……アーム、2……スイング軸、3……ステップ部
材、4……ばね部材、5……駆動部、6……引張りば
ね、10……プラットホーム、11……基軸、14……当て
板、15……ゴム部材。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラットホームの下側に設けられ、車両と
    プラットホームの縁との隙間に水平方向に回動すること
    により使用位置をとるリンク式のプラットホーム用ステ
    ップ装置であって、 前記プラットホームの下側に所定の間隔で一対の回転基
    軸を直立状に設けるとともに、この回転基軸に水平回転
    自在なアームを設け、このアームの先端部にスイング軸
    を直立状に遊嵌し、このスイング軸に前記使用位置に水
    平方向に回動されるステップ部材を設け、前記スイング
    軸とアームとの間に通常時はこのスイング軸を床面より
    浮き上がった状態に支持し前記ステップ部材に荷重が加
    わった時にこのスイング軸の下端の床面に着地させるば
    ね部材を設け、前記一方のアームにステップ部材を回動
    させる駆動部を設け、他方のアームにステップ部材をプ
    ラットホームの下側の格納位置に移動させるように付勢
    する引張ばねを設けたことを特徴とするプラットホーム
    用ステップ装置。
JP11654390U 1990-11-05 1990-11-05 プラットホーム用ステップ装置 Expired - Lifetime JP2531567Y2 (ja)

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JPH0472067U JPH0472067U (ja) 1992-06-25
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT412394B (de) * 2003-03-25 2005-02-25 Knorr Bremse Gmbh Schiebetritt
JP4673052B2 (ja) * 2004-12-17 2011-04-20 株式会社日立製作所 プラットホーム用可動ステップ装置

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