JP2531553B2 - 洗剤組成物 - Google Patents

洗剤組成物

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JP2531553B2
JP2531553B2 JP3305007A JP30500791A JP2531553B2 JP 2531553 B2 JP2531553 B2 JP 2531553B2 JP 3305007 A JP3305007 A JP 3305007A JP 30500791 A JP30500791 A JP 30500791A JP 2531553 B2 JP2531553 B2 JP 2531553B2
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alkyl
surfactants
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は洗剤組成物、限定的にで
はないがより特定的には衣類洗濯用洗剤ビルダー入り洗
剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】洗剤組
成物は通常1種以上の洗剤活性物質と種々の他の成分
(例えば洗剤ビルダー、漂白剤、蛍光剤、香料等)を含
んでいる。洗剤組成物は、洗濯桶または洗濯機での衣類
の洗濯、ボールの中での瀬戸物や調理器具の洗浄(手動
での皿洗い)、そして硬質表面(例えばガラス、光沢の
ある表面、プラスチック、金属及びエナメル)の清掃に
主として使用される。洗剤活性物質としては、陰イオン
及び陽イオン表面活性剤を含む多種の表面活性剤物質が
使用されている。
【0003】公知の非イオン表面活性剤の1種がしばし
ばアルキルポリグリコシドとして知られる化合物であ
る。これらの一般式は次の通りである: RO(R′O)t (G)x (I) [式中、Rは有機疎水性残基であり、R′Oはアルコキ
シ基であるが、tが0の場合にはこの基は存在せず、G
は糖残基であり、xは少なくとも1である]。より詳細
な定義は下記に述べる。
【0004】ここで、本出願人は、アルキルポリグリコ
シドとある種のエトキシル化されていない非イオン表面
活性剤とを組み合わせることにより予期しなかった効果
が得られることを発見した。このような組合せにより、
油脂汚れに対する洗浄力が相乗的に改善されることが判
った。さらに、このような組合せはかなりの量の非イオ
ン表面活性剤を含有する安定な構造化液体洗剤組成物を
提供することも判った。非イオン表面活性剤から酸化エ
チレン基を除くことにより、水中毒性が低下し、発ガン
性物質が混入する恐れがなくなる。
【0005】EP 75 995A及びEP 75 996A(Procter & Ga
mble)はアルキルポリグリコシドと種々の非イオン表面
活性剤との組み合わせを開示している。多様な種類の非
イオン共表面活性剤(cosurfactant)の中には、一般
式:
【0006】
【化2】
【0007】[式中、R9 はC8-18アルキルもしくはア
ルケニル基またはC5-14アルカアリール基であり、nは
0から6である]が開示されている。しかし、ここでは
慣用のエトキシル化アルコール非イオン表面活性剤が好
ましいとされ、具体的に例示もされている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明により、 (i)一般式 RO(R′O)t (G)x [式中、Rは炭素原子数10−20個の直鎖もしくは分
枝鎖のアルキル、アルケニル、ヒドロキシアルキルまた
はヒドロキシアルケニル基であり、R′は2−4個の炭
素原子を有するアルキレン基であり、Gは炭素原子数5
−6個の糖残基であり、tは0から25の範囲であり、
xは1から10の範囲である]のアルキルポリグリコシ
ド; (ii)(a)式
【0009】
【化3】
【0010】[式中、R3 は炭素原子数7−20個の有
機疎水性残基である]のモノグリセリルエーテル; (b)炭素原子数5−6個の還元糖のC8 −C20エステ
ル;及びこれら表面活性剤の任意の混合物から選択した
非イオン表面活性剤を含有する洗剤組成物が提供され
る。
【0011】アルキルポリグリコシドと他の特定の表面
活性剤との重量比は一般に20:1から1:20の範囲
であり、9:1から1:9、さらに4:1から1:4の
より狭い範囲であってもよい。好ましい表面活性剤比は
表面活性剤の種類及びその製品の性質に応じて異なる。
【0012】構造化液体では、一般に良好な安定性と良
好ではあるが必ずしも最適でなくてもよい洗浄力との両
方を達成できることが望ましい。粒状組成物では、洗浄
力を最適にすることができる。
【0013】相乗効果が得られる重量比は表面活性剤の
種類に応じて異なり、実験により決定できる。
【0014】本発明は、衣類または洗浄しようとする無
生物表面を本発明組成物と接触させることからなる洗浄
法、並びに水に本発明組成物を、特に水1リットルに対
して組成物0.5−50グラムの量で加えることにより
得られる洗濯用液も提供する。
【0015】アルキルポリグリコシド(i) 一般式 RO(R′O)t (G)x において、疎水基Rは脂肪族の、飽和または不飽和、特
に直鎖または分枝鎖のアルキル、アルケニル、ヒドロキ
シアルキルまたはヒドロキシアルケニルである。Rが炭
素原子数8−16個のアルキルまたはアルケニルである
のが特に好ましい。
【0016】上記一般式中のtの値は好ましくは0であ
る。すなわち、一般式の−(R′O)t −単位が存在し
ない。この場合、一般式は RO(G)x (II) となる。
【0017】tが0ではないときには、R′Oが酸化エ
チレン残基であるのが好ましい。酸化プロピレン及びグ
リセロール残基であってもよい。tが0ではなく、従っ
てR′Oが存在するときには、t値(平均値であってよ
い)は好ましくは0.5−10の範囲である。
【0018】基Gは一般にフルクトース、グルコース、
マンノース、ガラクトース、タロース、グロース、アロ
ース、アルトロース、イドース、アラビノース、キシロ
ース、リキソース及び/またはリボース由来である。好
ましくは、基Gは実質的に全てグルコース単位由来であ
る。
【0019】xの値は平均値であるが、通常重合度を表
す。好ましくはxは1から8の間で変化する。xの値は
1−3、特に1−1.8であってよい。
【0020】特に有用なポリグリコシドのx値は1もし
くは1.2から1.4または特に1.3までの狭い範囲
である。xが1.3を超えるときには、1.3もしくは
1.4から1.8の範囲にあるのが好ましい。
【0021】xが1−1.4であるときには、RがC8
−C14のアルキルまたはアルケニルであるのが好まし
い。より狭い範囲のC8 −C12が使用できる。
【0022】非イオン表面活性剤(ii) これらの特定の非イオン表面活性剤は一般に疎水性であ
る。このことは、単独で脱イオン水中に表面活性剤濃度
1重量%以上で投入すると、等方性溶液よりも不透明な
分散液を形成することから明かである。
【0023】第一の可能な種類の共表面活性剤は式
【0024】
【化4】
【0025】[式中、R3 は上記定義の通りである、す
なわち炭素原子数7−20個の有機疎水基である]を有
するモノグリセリルエーテルからなる。R3 は好ましく
は飽和または不飽和脂肪族残基である。特に、R3 は直
鎖または分枝鎖のアルキルまたはアルケニルであってよ
い。より好ましくは、R3 は炭素原子数8−16個の実
質的に直鎖のアルキルまたはアルケニル部分、特にC8
−C12アルキル部分である。最も好ましくは、R3 はデ
シル、ウンデシルまたはドデシルである。
【0026】アルカノールのモノグリセリルエーテルは
公知物質であり、例えば高級アルカノールとグリシドー
ルを縮合させて製造され得る。
【0027】他の非イオン表面活性剤(ii)は還元ヘ
キソースまたはペントース糖のC8−C20エステルから
なる。このような化合物は糖のO−アルカノイル誘導体
とも呼ばれる。
【0028】O−アルカノイルグルコシドはWO 88/1014
7A(Novo Industri A/S )に記載されている。特にその
明細書に記載されている表面活性剤は3位または6位に
アシル基が結合したグルコースエステル、例えば3−O
−アシル−D−グルコースまたは6−O−アシル−D−
グルコースである。本発明では、6−O−アルカノイル
グリコシド、特に式:
【0029】
【化5】
【0030】[式中、R5 は炭素原子数7−19個、好
ましくは11−19個のアルキルまたはアルケニル基で
あり、R6 は水素または炭素原子数1−4個のアルキル
基である]の化合物の使用が好ましい。
【0031】R6 がアルキル基例えばエチルまたはイソ
プロピルであるこのような化合物が最も好ましい。Bjor
kling ら(J. Chem. Soc., Chem. Commun. 1989, p934
)が記載した位置特異的な酵素的合成により、1位を
アルキル化するとこのような化合物を製造できる。
【0032】上記説明はグルコースベースの表面活性剤
に関するものであるが、他の還元糖例えばガラクトース
及びマンノースをベースとする対応の物質も考えられ
る。
【0033】他の表面活性剤 本発明の洗剤組成物に(i)及び(ii)の定義から外
れる別の表面活性剤を含有させてもよい。任意の他の表
面活性剤の量は表面活性剤混合物全量の50重量%未満
であることが多く、25重量%未満、または10重量%
未満でさえある。
【0034】他の表面活性剤が存在するときには、陰イ
オン、非イオンまたは両性の表面活性剤であってよい。
陰イオン表面活性剤が存在しないときには、陽イオン表
面活性剤でもよい。特に、HLB値が10.5より大き
い非イオン表面活性剤が存在してもよい。これは、例え
ばエトキシル化脂肪アルコールでよい。
【0035】本発明組成物では一般に、(i)特定のア
ルキルポリグリコシド、(ii)特定の非イオン表面活
性剤、及び(iii)任意の他の表面活性剤からなる表
面活性剤が組成物の1−60重量%を占めている。
【0036】好ましい量は2−45%であり、5から4
0%もしくは35%がより好ましい。特定の表面活性剤
(i)及び(ii)の量自体は組成物全量の少なくとも
2%、または少なくとも5%である。
【0037】他の成分 本発明組成物は電解質を含むことができ、例えば組成物
を1g/リットルの濃度で水に加えたときに少なくとも
0.01Mの濃度となるような量で存在する。特に、組
成物が固体の形状のときには、電解質濃度はより高く、
例えば少なくとも0.05もしくは0.1Mであっても
よい。液体組成物では一般に安定性のために電解質が限
定される。1g/リットルは衣類洗濯用洗剤組成物が通
常使用されるほぼ最低濃度であり、4−50g/リット
ルで使用されることがより一般的である。電解質量は、
組成物を4g/リットルの濃度で水に加えたときに、電
解質濃度が0.01M、好ましくは少なくとも0.1M
となるようなものでよい。
【0038】本発明組成物を衣類洗濯用組成物として使
用するときには、一般に組成物の7−70重量%の洗剤
ビルダーを含有する。
【0039】組成物が固体の形態のときには、少なくと
も10もしくは15%のビルダーを含有するのが適当で
ある。
【0040】本発明組成物はほぼ中性または少なくとも
ややアルカリ性であるのが望ましく、25℃で表面活性
剤濃度が1g/lとなる量の本発明組成物を蒸留水に溶
解したときのpHは少なくとも7.5になるのが望まし
い。固体組成物のpHは通常より高く、例えば少なくと
も9である。必要なpHを得るために、組成物は水溶性
のアルカリ性の塩を含んでよい。この塩は洗剤ビルダー
(下記に詳述する)または非ビルダーアルカリ性物質で
あってよい。
【0041】本発明組成物が洗剤ビルダー物質を含有す
るときには、このビルダー物質は洗濯液中の遊離カルシ
ウムイオン量を減少させうる任意物質であってよく、組
成物に、例えばアルカリ性pHにしたり、衣類から除去
された汚れを懸濁させるといった他の有用な性質を与え
るのが好ましい。
【0042】燐含有無機洗剤ビルダーが存在するときに
は、その例には水溶性の塩、特にアルカリ金属のピロ燐
酸塩、オルト燐酸塩、ポリ燐酸塩及びホスホン酸塩が含
まれる。無機燐酸塩ビルダーの具体例には、ナトリウム
及びカリウムのトリポリ燐酸塩、オルト燐酸塩及びヘキ
サメタ燐酸塩が含まれる。
【0043】燐を含有しない無機洗剤ビルダーが存在す
るときには、その例には水溶性のアルカリ金属の炭酸
塩、重炭酸塩、珪酸塩並びに結晶性及び非結晶性アルミ
ノ珪酸塩が含まれる。具体例には、炭酸ナトリウム及び
カリウム(任意に方解石種晶を含む)、重炭酸ナトリウ
ム及びカリウム、並びに珪酸ナトリウム及びカリウムが
含まれる。
【0044】有機洗剤ビルダーが存在するときには、そ
の例にはアルカリ金属、アンモニウム及び置換アンモニ
ウムのポリ酢酸塩、カルボン酸塩、ポリカルボン酸塩、
ポリアセチルカルボン酸塩及びポリヒドロキシスルホン
酸塩が含まれる。具体例には、エチレンジアミン四酢
酸、ニトリロ三酢酸、オキシ二琥珀酸、メリチン酸、ベ
ンゼンポリカルボン酸及びクエン酸のナトリウム、カリ
ウム、リチウム、アンモニウム及び置換アンモニウム塩
が含まれる。また、タートレートモノサクシネート、タ
ートレートジモノサクシネート、ジピコリン酸、ケレダ
ム酸、カルボキシメチルオキシサクシネート及びヒドロ
キシエチルイミノ二酢酸も使用できる。
【0045】本発明組成物に存在しうる他の任意成分の
例には、酸型のまたは完全もしくは部分的に中和してナ
トリウム塩またはカリウム塩としたカルボン酸またはス
ルホン酸基、好ましくはそのナトリウム塩を含有するポ
リマーである。好ましいポリマーはアクリル酸及び/ま
たはマレイン酸もしくは無水マレイン酸のホモポリマー
及びコポリマーである。特に重要なものは、ポリアクリ
レート、ポリアルファヒドロキシアクリレート、アクリ
ル酸/マレイン酸コポリマー及びアクリルホスフィネー
トである。液体洗剤組成物に使用するために特に好まし
い他のポリマーは解膠ポリマー例えばEP 346 995A (Un
ilever)に開示のものである。
【0046】ホモポリマー及びコポリマーの分子量は一
般に1000−150,000、好ましくは1500−
100,000である。どのポリマーの量も組成物の
0.5−5重量%である。他の好適ポリマー物質はセル
ロースエーテル例えばカルボキシメチルセルロース、メ
チルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、及び
混合エーテル例えばメチルヒドロキシエチルセルロー
ス、メチルヒドロキシプロピルセルロース及びメチルカ
ルボキシメチルセルロースである。種々のセルロースエ
ーテルの混合物、特にカルボキシメチルセルロースとメ
チルセルロースとの混合物が好適である。
【0047】分子量400−50,000、好ましくは
1000−10,000のポリエチレングリコール及び
ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドとのコ
ポリマー及びポリアクリレートとポリエチレングリコー
ルとのコポリマーも好適である。分子量10,000−
60,000、好ましくは30,000−50,000
のポリビニルピロリドン及びポリビニルピロリドンと他
のポリピロリドンとのコポリマーも好適である。分子量
1000−100,000、特に3000−30,00
0のポリアクリルホスフィネート及び関連したコポリマ
ーも好適である。
【0048】本発明組成物中に存在しうる他の成分の別
な例には、衣類柔軟剤例えば脂肪アミン、衣類柔軟用ク
レー物質、起泡助剤例えばアルカノールアミド、特にヤ
シ核脂肪酸及びココナッツ脂肪酸由来のモノエタノール
アミド、消泡剤、酸素系漂白剤例えば過ほう酸ナトリウ
ム及び過炭酸ナトリウム(一般に過酸漂白剤前駆物質と
併用される)、有機過酸、塩素系漂白剤例えばトリクロ
ロイソシアヌル酸、無機塩例えば硫酸ナトリウム、及び
通常極微量存在する蛍光剤、消臭香料を含む香料、酵素
例えばセルラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ及びアミラ
ーゼ、殺菌剤及び着色剤を含んでいる。
【0049】製品形態 本発明洗剤組成物は粉末、棒、液体及びペーストを含む
任意の好適な形でよい。例えば、好適な液体組成物は非
水性または水性でよく、水性の場合には等方性でもラメ
ラ構造であってよい。本発明組成物はその物理的形態に
応じて種々の多くの方法で製造できる。顆粒状製品の場
合、ドライミキシング、コアグロメレーション、水性ス
ラリーからの噴霧乾燥またはこれら方法の任意の組合せ
で製造できる。
【0050】1つの好適な物理的形態は洗剤ビルダー塩
を含有する顆粒である。これは通常の粒状化法または噴
霧乾燥により製造できる。
【0051】別の好ましい物理的形態はラメラ構造化水
性液体である。表面活性剤により液体を構造化すること
はよく知られており、消費者の好みにあった流動特性及
び/または不透明な外観を提供するために使用される。
表面活性剤混合物により構造化されている多くの液体に
も粒状の固体例えば洗剤ビルダー及び研磨剤を懸濁させ
ることができる。このような形態では、特に好適なアル
キルポリグリコシドは、HLBが少なくとも12.0で
あり、式 RO(R′O)t (G)x において、tは0または1−3であり、好ましくは0で
あり、xは1−3、特に1−1.8である。
【0052】水性連続相は通常溶解電解質を含有してい
る。電解質は水性連続相にのみ溶解していてもよく、懸
濁した固体粒子として存在してもよい。水相に不溶な固
体物質の粒子は択一的にまたは他の固体電解質粒子と共
に懸濁させてもよい。
【0053】構造化液体では連続相中にいくらかの電解
質が存在することが必要であるが、安定性の面から存在
する量は一般に限定される。本発明が構造化液体の形を
とるときには、本発明の表面活性剤混合物が付与する構
造がかなりの量の電解質にも耐えるという利点がある。
【0054】構造化型液体型の3つの一般的な製品形態
は、衣類用強力洗剤、液体研磨剤及び汎用クリーナーで
ある。
【0055】第1の種類では、懸濁した固体が、溶解し
ている電解質と実質的に同じであって、溶解限度を超え
て懸濁されている固体からなってよい。この固体は通常
洗剤ビルダーとして存在し、すなわち洗濯液中のカルシ
ウムイオンによる水の硬化作用を抑える。
【0056】第2の種類では、懸濁した固体は通常、系
に不溶な粒状研磨剤からなる。この場合、電解質は分散
相の活性物質の構造化に寄与し、研磨剤化合物とは一般
に異なっている。しかし、場合によっては、研磨剤が、
製品を希釈したときには溶解する部分的に可溶性の塩か
らなることもある。
【0057】第3の種類では、構造は通常、製品を濃化
し、消費者好みの流動特性を与え、ときには色素粒子を
懸濁するために使用される。
【0058】ここで、以下の非限定実施例により本発明
をさらに説明する。実施例中、特記しない限り、部及び
パーセントは重量部及び重量%である。
【0059】
【実施例】実施例1 脱イオン水に次の物質を含有する水性洗濯液を製造し
た: アルキルポリグリコシド及び デシルモノグリセリルエーテル 1g/リットル メタホウ酸ナトリウム 0.05M。
【0060】これらの量は、表面活性剤を16.7重量
%含有する粒状洗剤製品を6g/リットル使用したとき
に一般的な量である。メタホウ酸塩が存在するため、洗
濯液のpHは約10であった。
【0061】アルキルポリグリコシドはHorizon Chemic
al Co.製のAPG 300 であり、式 RO(G)x [式中、Rは炭素原子数9−11個のアルキル鎖であ
り、Gはグルコースであり、xの平均値は1.4であ
る]を有していた。
【0062】デシルモノグリセリルエーテルは Unichem
a 製であり、式
【0063】
【化6】
【0064】[式中、R3 はC10アルキルである]を有
していた。
【0065】洗濯液を種々の比の2つの表面活性剤で作
成し、放射活性標識トリオレインで汚したポリエステル
のテスト用布を洗濯するのに使用した。 Tergotometer
内、40℃で20分間洗濯した。
【0066】トリオレインの除去を測定し、結果を下記
第1表に示す。
【0067】実施例2 疎水性非イオン表面活性剤として1−O−エチル−6−
O−ドデカノイルグルコシド(Novo Industri )を使用
して実施例1を繰り返した。このような物質は上記式
(A)に従い、但しR5 =C12アルキル及びR6 =エチ
ルである。結果を第1表に示す。
【0068】実施例3及び4 異なるアルキルポリグリコシドを使用して実施例1及び
2を繰り返した。Horizon 製のAPG 500 を使用した。こ
れは式 R(G)x [式中、RはC12及びC13アルキルであり、Gはグルコ
ースであり、xは1.4である]を有する。
【0069】結果を下記第2表に示す。
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】全ての実施例で、表面活性剤混合物が表面
活性剤単独より優れたトリオレイン除去能を示すことが
表から判る。相乗効果を与える比は表面活性剤の種類に
より異なる。
【0073】実施例5〜7 下記の処方で構造化液体組成物を作成した。各例とも、
非イオン表面活性剤を合わせて混合し、次にこのプレミ
ックスを水と他の成分との混合物に分散させることによ
り作成した。
【0074】アルキルポリグリコシドはHorizon 製のAP
G 600 であり、式 RO(G)x [式中、Rはココナッツ由来であり、C12−C16、主と
してC12及びC14であり、Gはグルコースであり、xの
平均値は1.4である]を有していた。
【0075】モノグリセリルエーテルは実施例1に使用
したものと同じであった。
【0076】Synperonic A7 は平均7個の酸化エチレン
残基でエトキシル化したC13−C15アルコールである。
HLB値は11.7である。
【0077】処方は次の通りであった:
【0078】
【表3】
【0079】組成物は安定であり、少なくとも室温で少
なくとも1週間保存したときに相分離は認められなかっ
た。
【0080】組成物のpHは約7.5であった。
【0081】実施例8 水、蛍光剤、ゼオライト、APG(水中の活性物質50
%)、クエン酸塩、クエン酸、グリセロール、ほう砂、
Synperonic A7 とグリセリルエーテルのプレミックス、
残りの成分という順序で成分を加えることにより構造化
液体組成物を製造した。処方は次の通りであった:
【0082】
【表4】
【0083】グリセリルエーテルは実施例1及び5に使
用したものと同じ物質であった。
【0084】Narlex LD31 はNational Starch 製の分子
量約4000のポリアクリレートである。
【0085】DB 100はDow Corning 製のシリコーン抗起
泡物質である。
【0086】Tinopal CBS-X は蛍光剤物質である。
【0087】組成物は室温で2カ月保存したときに全く
相分離を示さなかった。製品の粘度は21s-1で830
mPa、pHは8.1であった。
【0088】実施例9及び10 顆粒状の洗剤組成物に好適な処方は次の通りである:
【0089】
【表5】
【0090】顆粒状組成物はパングラニュレータ(pan
granulator)を使用して成分を凝集して顆粒とすること
により作成でき、または慣用の噴霧乾燥またはポストド
ージング(post dosing) で製造できる。
【0091】実施例11、比較例A 下記の硫酸ナトリウムを含まない典型的な顆粒状洗剤組
成物各々を24゜FHの水に5g/l含有する洗濯液を
作成した。実施例1に記載のように40℃で20分間洗
濯して、放射活性標識トリオレインの除去をモニターし
た。
【0092】
【表6】
【0093】グリセリルエーテルは実施例1で使用した
ものと同じであった。
【0094】APG 600 は実施例5で使用したものと同様
であったが、Henkel Chemical Company から入手した。
【0095】Sokalan (商標)CP5 はBASF製のアク
リル酸/マレイン酸コポリマーである。
【0096】HLBの低い共表面活性剤を含有する系で
はより良好な洗浄性が得られることが明かであった。
【0097】実施例12、比較例B 硫酸ナトリウムを含み表面活性剤濃度の低い下記処方物
を6g/l含有する洗濯液を使用して実施例11及びA
の手順を繰り返した。
【0098】
【表7】
【0099】ここでも、HLBの低い共表面活性剤を含
有する系の方が良好な洗浄性を示した。
【0100】実施例13、比較例C〜E この実施例では、APG 600 (実施例11及び12で使用
したもの)とC10モノグリセリルエーテルとの組合せを
APG 600 とエトキシル化したC10モノグリセリルエーテ
ルとの組合せと比較した。方法は実施例1と同じであ
り、表面活性剤系は40℃の脱イオン水中0.05Mの
メタほう酸ナトリウムに1g/lの全体濃度で溶解し
た。
【0101】使用した共表面活性剤は次の通りであっ
た: 実施例13: C10グリセリルモノエーテル(実施例1と同じ) 比較例C: C10(EO)2 グリセリルモノエーテル 比較例D: C10(EO)4 グリセリルモノエーテル 比較例E: C10(EO)6 グリセリルモノエーテル 結果は第3表に示す。第3表では、星印の付いた数字は
各組合せで得られた最高値を表す。
【0102】
【表8】
【0103】単独の場合では、全てのエトキシル化グリ
セリルエーテルは非エトキシル化物質に比べ明らかに優
れた表面活性剤である。2EOグリセリルエーテルが最
良であり、その後エトキシル化度が増すにつれ洗浄力が
低下した。2EO及び4EOの物質はAPG 600 単独に比
べ優れており、一方、6EO物質は劣っていた。
【0104】予期した通り、APG 600 と2EO物質の組
合せには利点はなく、APG のみで示される低い値へ洗浄
力が減少した。4EO物質では、僅かな相乗効果が認め
られたが、共表面活性剤の効果が明らかに主であり、最
大の洗浄力は20%APG/80%共表面活性剤で観察
されたが、これは共表面活性剤のみの最大洗浄力より僅
かに強いだけであった。6EO物質ではこの逆であっ
た。すなわち、極僅かな相乗効果があったようだが、A
PGの効果が明らかに主で、最大洗浄力は80%APG
/20%共表面活性剤のとき観察され、これはAPG単
独よりほんの僅かに高いだけであった。
【0105】しかし、非エトキシル化物質は単独では非
常に洗浄力が弱いものであるが、APGと非常に強い相
乗性を示した。60%APG/40%共表面活性剤での
最大の洗浄力はAPG単独での洗浄力より実質的に高
く、APGとはるかに効果的な4EO物質とを組み合わ
せて得られる洗浄力に比べ僅かに劣るだけであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 コルネリス・ジエルハルト・フアン・ク ラリンゲン イギリス国、チエシヤー、チエスター、 ウエバートン、マウントウエイ・10 (72)発明者 フレデリク・ヤン・シエペルス オランダ国、3136・エヌ・エー・フラー デインゲン、アルベルテイネ・アグネス ラーン・234

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)一般式 RO(R′O)t (G)x [式中、Rは炭素原子数10−20個の直鎖もしくは分
    枝鎖のアルキル、アルケニル、ヒドロキシアルキルまた
    はヒドロキシアルケニル基であり、R′は2−4個の炭
    素原子を有するアルキレン基であり、Gは炭素原子数5
    −6個の糖残基であり、tは0から25の範囲であり、
    xは1から10の範囲である]のアルキルポリグリコシ
    ド; (ii)(a)式 【化1】 [式中、R3 は炭素原子数7−20個の有機疎水性残基
    である]のモノグリセリルエーテル、 (b)炭素原子数5−6個の還元糖のC8 −C20エステ
    ル、及びこれら表面活性剤の混合物から選択した非イオ
    ン表面活性剤を含有する洗剤組成物。
  2. 【請求項2】 アルキルポリグリコシド(i)のxの平
    均値が1から1.8である請求項1に記載の洗剤組成
    物。
  3. 【請求項3】 表面活性剤(i)と(ii)の重量比が
    1:9から9:1である請求項1または2に記載の洗剤
    組成物。
  4. 【請求項4】 エステルが6−O−アルカノイルグルコ
    シドである請求項1から3のいずれか一項に記載の組成
    物。
  5. 【請求項5】 等方性またはラメラ構造を有する水溶液
    である請求項1から4のいずれか一項に記載の洗剤組成
    物。
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