JP2531350Y2 - テープレコーダの磁気ヘッド移動装置 - Google Patents

テープレコーダの磁気ヘッド移動装置

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JP2531350Y2
JP2531350Y2 JP1989047355U JP4735589U JP2531350Y2 JP 2531350 Y2 JP2531350 Y2 JP 2531350Y2 JP 1989047355 U JP1989047355 U JP 1989047355U JP 4735589 U JP4735589 U JP 4735589U JP 2531350 Y2 JP2531350 Y2 JP 2531350Y2
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magnetic head
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至郎 近藤
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Olympus Optic Co Ltd
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、再生操作釦の移動方向と磁気ヘッドの移動
方向とが略同一であるテープレコーダの磁気ヘッド移動
装置に関する。
[従来の技術] この種磁気ヘッドの移動機構は周知のように、磁気ヘ
ッドが取付けてあるヘッドレバーを復帰ばねで常時停止
ポジションに付勢させておき、再生時に操作釦によりヘ
ッドレバーをばねに抗して押込み磁気ヘッドが再生ポジ
ションに達したとき、このレバーにカムを掛けて停止さ
せ、そして停止操作釦を押込むとカムがヘッドレバーか
ら外れ、ヘッドレバーつまり磁気ヘッドが停止ポジショ
ンに戻るようになっている。
従来、前記磁気ヘッドを取付けているヘッドレバーと
再生操作釦は圧入、ビス止め或るいは接着等により一体
となっているのが普通であった。この場合、再生しよう
として操作釦を押込むとき、人の指の力がヘッドレバー
の移動方向と常に同一の方向に加わるなら問題はない
が、操作釦の形状や押込み方によって上下方向の力が加
わり、磁気ヘッドもそれにつれて上下に動いてしまうこ
とは避けられないものであった。このため操作する毎に
アジマスが変化するという現象が起き、問題となってい
た。即ち、テープ走行に影響し、音量が極端に小さくな
ったりする。これを解決するため、磁気ヘッドを取付け
ているヘッドレバーの上下方向のガタを極力少なくする
よう部品精度を上げるようにしているがこれにも限界が
あり、根本的な解決にはなっていなかった。また他の手
段として前記ヘッドレバーを基板に押し付ける様なばね
力を加えるものもあった。しかし、この手段でも操作釦
を上下に動かせば磁気ヘッドがこれにつれて動くことに
変わりはなく、磁気ヘッドが動けばそれを戻そうとする
大きな力が必要となり、副作用としてヘッドレバーの作
動不良を起すおそれがあった。
そこで、本願人出願の実公昭60-37711号公報に示して
あるように、前記ヘッドレバー、つまりプレイ釦板を、
再生操作釦を取付けた第1のプレイ釦板と、磁気ヘッド
を取付けた第2のプレイ釦板に分けるようにしたものが
ある。しかし、この公報の第1,第2のプレイ釦板は重ね
て配置しているので、作動時互いが影響しあうおそれが
あり、根本的な解決にはなっていない。
本考案は、再生操作釦を上下に動かしても磁気ヘッド
は上下に動かない取付け構造とし、作動不良を起こすこ
となく磁気ヘッドを安定した位置に保持することができ
るテープレコーダの磁気ヘッド移動装置を得るにある。
[課題を解決するための手段] この考案のテープレコーダの磁気ヘッド移動装置は、
再生操作釦の移動方向と磁気ヘッドの移動方向とが略同
一であるテープレコーダに適用されるものであって、前
記磁気ヘッドを載置し基板に沿って摺動自在であるヘッ
ド載置部材と、前記再生操作釦が固定されており、前記
ヘッド載置部材と重なることなく配置され、前記ヘッド
載置部材に対して略その移動方向からのみ当接可能であ
って、前記ヘッド載置部材と遊びを設けて前記基板に対
して直交する方向に移動可能に連結されている操作部材
と、前記操作部材とは別の部材により構成され、前記ヘ
ッド載置部材を再生位置に保持するヘッド載置部材保持
手段とを具備したことを特徴としている。
[作用] 上記したように、本考案のテープレコーダの磁気ヘッ
ド移動装置は、磁気ヘッドは基板に沿って摺動できるヘ
ッド載置部材に取付けられ、一方操作釦は前記ヘッド載
置部材とは分離された別部材の操作部材に一体的に設け
た構造であり、しかもこのヘッド載置部材と操作部材と
は、操作部材を磁気ヘッドの移動方向に移動させたとき
のみ当接してヘッド載置部材を移動させる取付けのも
の、換言すれば操作部材とヘッド載置部材は当接部近傍
において移動方向に平面的に前後に配置され上下方向す
なわち基板に対して直交する方向には互いに規制しない
配置なので、さらに、磁気ヘッドの移動完了時のこの磁
気ヘッドはヘッド載置部材保持手段により位置決めされ
て操作部材の係合から解放され、しかもヘッド載置部材
は操作部材に遊びをもって取り付けられているので、こ
の操作部材に固定された再生操作釦が動いたとしても磁
気ヘッドに影響はなく、アジマスなどの狂いは生じな
い。
[実施例] 以下、図面を参照して本考案の一実施例を説明する。
各図において、1は基板、2は再生操作釦、3は磁気ヘ
ッド、4と5および6はヘッド載置部材を形成するヘッ
ドレバー、金属のヘッド受け板および合成樹脂材の再生
レバーであり、7は前端(図面下側)に前記操作釦2を
一体に設けた操作部材である。
基板1の上面側には合成樹脂材からなるガイド柱8、
柱9、ガイド10が、また裏面側にはガイド柱11、ガイド
12、ガイド13がそれぞれモールドで一体に取付けてあ
る。
前記磁気ヘッド3は、ヘッド受け板5上面にスポット
溶接で取付けてある。このヘッド受け板5は第4図に示
すように、図示右側部分をカギ形に上方に立ち上げてヘ
ッドレバー4上面に重ねて基板1上面側に摺動可能に配
置され、このヘッド受け板5とヘッドレバー4はその左
右両面部を遊通したビス15と16を基板1下面側に摺動可
能に配置した再生レバー6にねじ込むことでこの再生レ
バー6に一体的に取付けてある。17はアジマスばねで、
このアジマスばね17は前記ビス16に差し込まれヘッド受
け板5のカギ形部とヘッドレバー4との間に装備されて
いて、アジマス調整用として使用される。即ち、このば
ね17はビス16の締めまた弛めにより磁気ヘッド3の傾き
を調整する。
前記ヘッドレバー4の後部側には第5図のように下向
きのZ曲げ部18があり、この部分がヘッド載置部材を前
後方向に移動可能とするための基板1の切欠き部を貫い
てこの基板1の裏面側に回っており、その先端が第2図
のようにガイド12によってガイドされ、また再生レバー
6は、前部寄り中央部に設けた前後方向に長い矩形状の
切欠き孔を介しガイド柱11によりガイドされている。こ
のため再生レバー6とヘッドレバー4、そしてこの図で
は見えないヘッド受け板5は第2図のようにC方向、つ
まり前後方向の操作方向に移動することができる。即
ち、再生状態にしようとするとき操作釦2をC方向に押
込めば、磁気ヘッド3もそれに伴なって移動し再生ポジ
ションとなる。なお、ヘッドレバー4の図示左端部に
は、第3図に示すように高い位置に切込み溝19を設けた
立曲げ部20がある。
21はコイル状ばね部両端から反対方向にそれぞれ足を
出した復帰ばねで、一方の足を前記ヘッドレバー4の立
曲げ部20上部の切欠き溝19に掛け、他方の足を柱9に掛
け、再生レバー6、磁気ヘッド3および操作釦2を再生
ポジションから停止ポジションまで引戻す力を与えてい
る。ここで、復帰ばね21の足はヘッドレバー4の立曲げ
部20の高い位置の切欠き溝19に掛けてあるので、このヘ
ッドレバー4にモーメントを与えている。このモーメン
トにより、ヘッドレバー4の後部側先端の突部22が基板
1の裏面に押さえつけられ、また両側の突部23,24は基
板1の表面に押えつけられ、これによりヘッドレバー4
は基板1面に安定して押えつけられている状態となって
いる。
再生操作釦2を前端に形成した操作部材7の基板1上
面側に位置する部分には、第1図に示すように後部側に
突き出した平行な水平柱25,26があり、この水平柱25,26
はガイド柱8を両側から挟み、かつ水平柱25の上下面は
第3図に示すようにガイド柱8上端の曲がり27とガイド
10とに挟まれ。そして基板1より下面側の部分はガイド
13の面に接し、さらに第2図に示すように後部両側の端
面28,29を再生レバー6の前部両側の端面に当てつけて
ある。この操作部材7は、後部両側をフック30,31によ
り再生レバー6の前部両側のフック32,33に図示左右方
向の遊びを設けて係合し、再生レバー6の上下方向には
フリーに結合してある。
この構造により、操作釦2は第2図C矢印方向に移動
可能であり、操作釦2を押込むことにより再生レバー
6、つまりヘッド載置部材も矢印C方向に移動し、磁気
ヘッド3を再生ポジションとすることができる。
なお、前記したように、ヘッド載置部材には磁気ヘッ
ド3が再生ポジションに達したときその位置を保持する
ヘッド載置部材保持手段である、操作部材7とは別の部
材により構成される図示しないカム機構が関連的に設け
られるが、その説明は省略してある。
上記構成の磁気ヘッド移動装置であれば、操作釦2の
動きが矢印C方向でのみ再生レバー6に伝わり、また操
作釦2と再生レバー6との間には上下の規制が何らな
く、このためたとえ操作釦2を取付けガタ分で上下に動
かしても再生レバー6、それに取付いている磁気ヘッド
3は少しも上下に動くことはない。従って、磁気ヘッド
3は上下方向に常に安定しており、アジマスの狂い、テ
ープ走行の変化を最小限に押えることができる。
[考案の効果] 上記したように、本考案のテープレコーダの磁気ヘッ
ド移動装置では、磁気ヘッドは基板に沿って摺動できる
ヘッド載置部材に取付け、一方再生操作釦はヘッド載置
部材と分離された別部材の操作部材に設け、そしてこの
両部材は上下方向には何ら規制がなく、操作部材はヘッ
ド載置部材に対してその移動方向からのみ当接する構成
としたので、操作釦を上下の動かしても磁気ヘッドは上
下に動くことはなく、これにより磁気ヘッドを基板に押
えつけ安定させるばねの力は必要最小限でよく、しかも
再生レバーの作動不良がなく、常に磁気ヘッドの上下位
置は安定化したものとなり、従ってアジマスの狂い、テ
ープ走行の変化等もほとんどなく安定した再生音が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案テープレコーダの磁気ヘッド移動装置の
一実施例の基板より上面側部分の平面的配置図、第2図
は同実施例の基板より下面側部分の平面的配置図、第3
図、第4図及び第5図は第1図のA−A線、B−B線及
びD−D線矢印断面図である。 1……基板、2……再生操作釦 3……磁気ヘッド、4……ヘッドレバー 5……ヘッド受け板、6……再生レバー 7……操作部材、17……アジマスばね 21……復帰ばね、28,29……当接面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】再生操作釦の移動方向と磁気ヘッドの移動
    方向とが略同一であるテープレコーダに適用されるもの
    であって、 前記磁気ヘッドを載置し基板に沿って摺動自在であるヘ
    ッド載置部材と、 前記再生操作釦が固定されており、前記ヘッド載置部材
    と重なることなく配置され、前記ヘッド載置部材に対し
    て略その移動方向からのみ当接可能であって、前記ヘッ
    ド載置部材と遊びを設けて前記基板に対して直交する方
    向に移動可能に連結されている操作部材と、 前記操作部材とは別の部材により構成され、前記ヘッド
    載置部材を再生位置に保持するヘッド載置部材保持手段
    と、 を具備したことを特徴とするテープレコーダの磁気ヘッ
    ド移動装置。
JP1989047355U 1989-04-21 1989-04-21 テープレコーダの磁気ヘッド移動装置 Expired - Lifetime JP2531350Y2 (ja)

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