JP2531183Y2 - 防水配線装置 - Google Patents

防水配線装置

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JP2531183Y2
JP2531183Y2 JP1989074937U JP7493789U JP2531183Y2 JP 2531183 Y2 JP2531183 Y2 JP 2531183Y2 JP 1989074937 U JP1989074937 U JP 1989074937U JP 7493789 U JP7493789 U JP 7493789U JP 2531183 Y2 JP2531183 Y2 JP 2531183Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は建設機械等の屋外使用電磁マルチバルブの電
気配線、即ちハーネス、基板等の防水配線装置に関し、
特に比例電磁マルチバルブの電磁コイルと、電磁コイル
によって作動されるマルチプルバルブの作動量を検出す
る検出器と、検出器からのフィードバック信号を入力し
て電磁コイルに指令信号を入力するコントローラと、の
間の接続部配線の防水配線装置に関する。
(従来の技術) トラッククレーン、油圧ショベル、特殊車両等の建設
機械等には比例電磁マルチプルバルブが車上に搭載され
ており、周囲環境が悪い中で使用されるため、防水配線
装置は不可欠である。かかる従来の防水配線装置として
は、例えば第6図及び第7図に示すようなものがあっ
た。この防水ボックス本体1は第7図に示すカバー3と
パッキン2がボルト7で締め付けられて水密密封され
て、トラッククレーン等の電磁マルチプルバルブ本体
(例えば第2図の87′)上に搭載され、バルブの電磁コ
イル41〜50によって作動されるマルチプルバルブの作動
量を検出する検出器であるポテンショメータ53〜57と、
ポテンショメータ53〜57からのフィードバック信号を入
力して電磁コイル41〜50に指令信号を入力するコントロ
ーラと、電源58等と、の接続部配線が内蔵されている。
防水ボックス本体1にはプリント基板8が取付ビス9
により取付けられている。プリント基板8上にはヒュー
ズ11A、ダイオード13、バリスタ12、リレー10など制御
に必要なものがのせられているほか図示しないが、上述
した各電磁コイル、検出器、コントローラ間の接続配線
がプリント配線形成されている。クレーンなどの機器側
電源装置58からは防水コネクタ36,35さらに電線33、ビ
ニールチューブ32、ゴムシール23を通してコネクタ19に
接続され基板上コネクタ14に装着される。アース端子52
も同様にコネクタ19に接続されている。コネクタ19、基
板上コネクタ14は4極(4P)のものを例にあげてあるが
2極、3極、10極、35極になっても同様な構造であるの
で以下説明を省略する。
図示しない操作器(例えば第2図90のような)と一方
で接続された(接続装置は図示せず)コントローラ60か
らは防水コネクタ59、防水コネクタ31、ケーブル26、防
水コネクタ27、相手側防水コネクタ64、ガスケットシー
ル30を介してコネクタ22に接続され基板上コネクタ18と
装着される。防水コネクタ64は取付ボルト28とワッシャ
29で防水ボックス本体1に取付けられている。
電磁コイル41〜48及び51は電線33、ビニールチューブ
32、ゴムシール25を介して各々2極用のコネクタ21に接
続され基板上コネクタ16,17A,17Bと装着できるようにな
っている。又、電磁コイル49,50は同様にビニールチュ
ーブ32、電線33を介して防水コネクタ40に接続され、さ
らに相手側の防水コネクタ39、ビニールチューブ32、電
線33を介して電磁コイル41〜48と同様に基板上コネクタ
17Aに装着できるようになっている。
検出器であるポテンショメータ53〜57は各々電線33、
結束バンド34又はチューブ32、ゴムシール24を介してコ
ネクタ20に接続され、基板上コネクタ15と装着できるよ
うになっている。防水ボックス本体1の点線で示すフラ
ンジ1′にはシールパッキン2と防水ボックスカバー3
が取付られ、ビス7とワッシャ6により上部より締付け
られて防水機構を成しており、そして防水ボックス本体
1にはバルブ本体87′に取付けられるように取付足が溶
接されている。又、防水ボックス本体1には防水コネク
タC64,ガスケットシール30を取付け防水構造とするため
に、接着剤が塗られていたり面精度の良い加工部65があ
り丸穴を介してコネクタ22に接続されている。電磁コイ
ル41〜51からの各々の電線33は、防水ボックス本体1に
あけられた穴66(第8図)にゴムシール25をはめこむよ
うにして防水性を保っている。極数は3,4極と相違する
が、ポテンショメータ用の穴67、電源等用の穴68につい
ても同様な機構で防水性が保たれている。
(考案が解決しようとする課題) 屋外で車上に搭載されるような電磁マルチプルバルブ
において電気部品(コネクタ、基板)等の防水構造は不
可欠であり、防水性が損なわれると電触による断線が生
ずる虞があった。従来の防水構造はボックスを防水構造
とする他は、コネクタ、基板等の接続部配線の防水処理
をしていないため、一度ボックスの防水性が損なわれる
とボックス内部部品全体が故障することもある。又、ボ
ックスそのものも多くの正確な孔明けなど複雑かつ高価
であった。また、ボックス内の補修(保守)、たとえば
ヒューズ等の交換を行なうには防水ボックスカバーのビ
スを多く取りはずさねばならず、時間がかかり面どうで
あり、電磁コイルや検出器の故障の場合も同じ問題があ
った。さらに各コネクタ間を接続するプリント基板の交
換も必要となり、ハンダ部が多く信頼性を保つことが困
難であった。かかる従来の防水配線装置の防水グレード
は主としてボックス壁穴に使用するゴムシールの構造で
決定され、防水グレードのアップは困難であり、ボック
スは防水構造を守るために面精度、寸法精度、合わせ面
の管理を要するなどの多くの課題があった。
本考案の目的は、防水のグレードアップが可能でかつ
故障が少く、故障の分散もでき、容易にハーネス単位で
個別に補修交換可能で、しかも構造簡単かつ安価な防水
線装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) このため本考案は、電磁マルチプルバルブの電磁コイ
ルと、電磁コイルによって作動されるマルチプルバルブ
の作動量を検出する検出器と、検出器からのフィードバ
ック信号を入力して電磁コイルに指令信号を入力するコ
ントローラと、の間の接続部配線において、接続部配線
の一部に保守単位である電磁コイル単位又は検出器単位
などによりハーネスを構成しかつ配線防水処理が施され
かつ各単位間は着脱可能な防水コネクタからなる結線部
と、保守部材であるリレー、ヒューズ、ダイオード、バ
リスタなどが1個又は複数の着脱可能な密封カバーを有
する密封本体内に収容され防水処理を施された結線部
と、を設ける。これらの複数の結線部のほぼ全体を囲む
ように収納する収納ボックスを前記電磁マルチプルバル
ブにその底部を下に向け隣接して設ける。そして、結線
部に連なる接続部配線を収納ボックスの底部から収納ボ
ックス外へ出した防水配線装置を提供することにより、
上述した従来製品の課題を解決した。
また、収納ボックスをボックス本体とカバーから構成
し、ボックス本体は上部に開口部を有する箱状とし、上
部開口部より一側面の一部を経て底部の一部にまで達す
る切欠部を形成する。カバーは開口部を覆いかつボック
スの一側面の一部に当接させかつボックスの一側面の一
部に設けられた切欠部全体を覆うように組み立てられる
ようにするとよい。
さらに、配線の防水処理部分は、第1の防水処理部分
は、電磁コイル配線のコモン処理部と、検出器配線のコ
モン処理部と、のそれぞれを圧着スリーブを使用しカシ
メまたはハンダ処理後シリコン等樹脂を充填しさらにそ
の上から熱収縮チューブを被覆し、そして熱収縮させ
る。また、第2の防水処理部分は、予備線をシリコン等
樹脂で固めた後熱収縮チューブを被覆し、そして熱収縮
させる。さらに、第3の防水処理部分は、ケーブル岐点
をシリコン等樹脂を充填し、その上に熱収縮チューブを
被覆しそして熱収縮させかつ結束バンドで束ねたものを
用いるとよい。
(作用) 接続部配線の一部に配線防水処理が施されかつ防水コ
ネクタ、あるいは、保守部材を密封本体内に収容して防
水処理を施された結線部を設けるので、各配線単位等で
それぞれ高い防水性能を有する。さらに、これらの防水
処理を施された複数の結線部のほぼ全体を囲むように収
納する収納ボックスを電磁マルチプルバルブに底部を下
に向けて隣接して設け、結線部に連なる接続部配線を収
納ボックスの底部から収納ボックス外へ出したので、上
方や側面からの雨水が収納ボックス内へ直接侵入するこ
とがなく、また、下方からの水の浸水も少ないので結挺
部の防水性能をさらに効果ならしめる。
また、収納ボックス本体は上部に開口部を有する箱状
とし、上部開口部より一側面の一部を経て底部の一部に
まで達する切欠部を形成しているので、収納ボックスの
上部開口部、側面、底部の切欠部からなる開口部が大き
くとれ、結線部及び配線を収納ボックスに容易に収納す
ることができる。また、カバーは開口部を覆いかつボッ
クスの側面に当接させ切欠部全体を覆うようされている
ので、配線等を上部及び側面から収納ボックス内に押し
込み固定することができ、組み立てが容易である。
さらに、配線の防水処理部分は、第1の防水処理部分
は、電磁コイル配線のコモン処理部と、検出器配線のコ
モン処理部と、のそれぞれを圧着スリーブを使用しカシ
メまたはハンダ処理後シリコン等樹脂を充填しさらにそ
の上から熱収縮チューブを被覆し、そして熱収縮させ
る。また、第2の防水処理部分は、予備線をシリコン等
樹脂で固めた後熱収縮チューブを被覆し、そして熱収縮
させる。さらに、第3の防水処理部分は、ケーブル岐点
をシリコン等樹脂を充填し、その上に熱収縮チューブを
被覆しそして熱収縮させかつ結束バンドで束ねる等して
いるので、結線が確実で防水性能もよい。
(実施例) 次に本考案の実施例防水配線装置につき、トラックク
レーンに使用された事例を示す第1図乃至第5図を参照
して説明する。第2図はトラッククレーン及び防水配線
装置を含む配線ボックス104の要部全体外観を示すグロ
ック図である。
第2図において、クレーン本体等には巻上げ(下げ)
用ウインチ装置や傾転させる油圧シリンダ81、その他こ
こでは記載しないが旋回などのアクチュエータが取付け
られている。又、エンジン83はシャフト84を介して油圧
ポンプ85を回転させて油圧源86を作り出し、電磁マルチ
プルバルブ87へ導びいている。電磁マルチプルバルブ87
からは制御された制御圧油88,89(説明を簡単にするた
め一連分のみ記載してある)が油圧シリンダ81へ導びか
れている。バルブ本体87′の上部にはハーネス、コネク
タ等を収納する収納ボックス104が取り付けられてい
る。電磁マルチプルバルブ87を制御するには、まず操作
器90に取りつけられている操作レバー106〜110の各々の
下部にある指令ポテンショメータ91〜95を操作即ち矢印
107′の方向に回転させることにより行なう。これらの
ポテンショメータの電圧信号は防水コネクタ100、ケー
ブル99、防水コネクタ101を介してコントローラ60に送
られ、各種の演算処理がされて防水コネクタ59、31、ケ
ーブル26を通り電磁マルチプルバルブ87の電磁コイル41
〜48(第1図)へ駆動信号が送られる。
又、操作器90には一般に電源スイッチ96や電源ランプ
97、ホーン用スイッチ98などクレーン操作に必要なもの
が取りつけられていて同様にコントローラ60内へ導びか
れている。一般にクレーン装置では電磁マルチプルバル
ブ87の他にアクセルを制御するアクセルポジショナ102
(作動は電磁マルチプルバルブの一連と類似しているた
め説明しない)があり防水コネクタ163,164(差動トラ
ンス…検出器用)、防水コネクタ165,164(電磁コイル
用)が収納ボックス104へ接続されている。
防水コネクタ35はクレーン装置との電源等の取り合い
を行なうためのものである。なお、アクセルポジショナ
102は制御された出力としてロッド103がポテンショメー
タ91の指令電圧に比例したストロークが得られるように
されている。
バルブ87の作動においては、操作器90の選択された操
作レバー107〜110を(例えばレバー107を矢印107′方向
に)、回転させると、操作器90のレバーの下に対応して
内蔵されたポテンショメータ92〜95から指令信号がコン
トローラ60に送られ、コントローラ60内部で、電磁マル
チプルバルブ87の各作動量を検出する検出器である差動
トランス132〜135(第1図)からのフィードバック信号
と演算されて、電磁コイル41〜48に電磁マルチプルバル
ブ駆動信号が与えられ、電磁コイルの駆動に対応したバ
ルブ87の作動量は自身の図示しないポジショナシリンダ
のストローク量として得られ、差動トランスにより検出
される。ポジショナシリンダと連動する図示しないバル
ブの主弁が開かれてアクチュエータ(例えばシリンダ8
1)を駆動させるようにされている。
本考案の防水配線装置は、上述した電磁コイル、検出
器、及びコントローラ間の接続部配線の一部に設けられ
た防水処理を施された結線部と収納ボックス104を含
む。収納ボックス104内には第1図で2点鎖線104′で囲
まれた結線部が特別な支持装置なしに内蔵されている
(支持装置をつけてもよい)。
収納ボックス104をよりよく示す第3図により詳細に
説明すると、ボックス本体138は上部を開放され、か
つ、側面から底部にかけて切欠き部180が設けられ、各
ハーネス、防水コネクタ等が入りやすい構造になってい
る。切欠き部180の一部分に大きく面取りを施こしてい
るのは、組付作業をより容易にし、また、手等を傷つけ
ないようにするためである。又、ボックス本体138には
ゴム状の配線保護シート184が取付けられてボックス本
体138に配置された結線部、及び結線部回りの電線、ケ
ーブルの保護をしている。さらに、カバー取り付け用の
ネジ部185が側面に、水抜き用穴181が底部に数箇所設け
られている。ボックス本体138と電磁マルチプルバルブ
本体87′との組付け用の金具取付部材183を溶接しネジ
を一ケ所設け、取付金具139、取付けボルト140、ワッシ
ャにより収納ボックス104が底部を下に向けて電磁マル
チプルバルブ本体87′に取付けられる。
また、ボックスカバー137はボックス本体上部開口部
を覆う蓋状部分と側面から下方に張り出した部分からな
り、取付ビス141、ワッシャ142で側面および下方に張り
出した部分をボックスの側面に当接させてボックス本体
138に取り付けられるようにされている。下方に張り出
した部分は切欠き部180の側面部分を覆うようにされ、
全体として底部の一部が開口した箱状の収納ボックスが
構成される。
組み付けにおいては、第3図に示すように、ボックス
本体138の上部開口部、側面及び底部の切欠き部180から
結線部(第1図104′の2点鎖線内)を収納し、かつ結
線部に連なる接続部配線をボックス本体の底部の切欠部
から出し、さらにカバー137をボックス本体にかぶせ、
上方及び側面から結線部を押さえ固定するようにされ
る。従って、結線部に直接風雨が当たらず、結線部の組
み付け固定が簡単確実で、取り外しも容易である。
一方収納ボックス104内に収容される結線部は防水コ
ネクタの使用や配線の防水処理部分が施され、個別に防
水機能を有するようにされている。これらを第1図に従
って説明すると、コントローラ60からの防水コネクタ31
を介したケーブル26の一部には防水処理部分143と、同1
44とがあり、その先端には、各機器を接続する防水コネ
クタ146,160,147,149を有する。このうちの防水コネク
タ149は各ハーネス単位で分割できるように設けてあ
る。差動トランス132〜135は一括して防水コネクタ148
に接続されている。電磁コイル41〜48及び防水コネクタ
164,166は一括して防水コネクタ145に接続され、防水コ
ネクタ166の相手側防水コネクタ167は電磁コイル51へ接
続されている。防水コネクタ150,161,35は防水密封本体
であるリレーヒューズボックス172に接続されている。
防水コネクタ35はバッテリー電源58(ホーンブザー等も
接続されている)と防水コネクタ36を介して接続され
る。なお、これら防水コネクタ(31は除く)は、配線と
コネクタ端子の接続を圧着端子によるカシメ方式のもの
を使用すれば、抜きピン等で簡単に端子を外せメンテナ
ンスが容易となる。ボックス本体のスペースが多少大き
くても良い場合や価格が上がっても良い場合にはさら
に、差動トランス136用の分離コネクタ162,163、電磁コ
イル49,50用の分離コネクタ164,165をボックス本体10
4′内に設けてさらに保守性を向上できる。
第5図は収納ボックス104内に配置される密封本体で
あるリレーヒューズボックス172の防水構造を詳細に説
明するものである。電線33は結束バンド34で束ねられ、
シリコン樹脂175、防水ゴムシール176を介して丸型基板
177にハンダ付けされている。丸型基板177上にはリレー
10、ヒューズ11A等がハンダ付けされている。スポンジ1
73は防振対策用の部品である。プラグ171にはOリング1
74があり、キャップ170の内面で防水シール構造となっ
ている。リレー10、ヒューズ11A等の取替はキャップ170
を取外して簡単に行うことができる。
次に結線部にコネクタ等を使用していない部分の防水
処理について述べる。第1図で示す防水処理部分168,16
9は、第1の防水処理部分を示すもので、それぞれ電磁
コイル41〜48、とコネクタ165、164を介する電磁コイル
49、50の配線、及び検出器である差動トランス132〜13
5、とコネクタ163、162を介する差動トランス136の配線
のコモン処理部を示し、これらはそれぞれ図示しない圧
着スリーブを使用しカシメ又はハンダ処理後シリコン等
樹脂を充填しさらにその上から熱収縮チューブを被覆し
そして熱収縮させて形成されている。
第4図は収納ボックス104内に収容されたケーブル126
の防水処理部分143、と防水処理部分144の詳細について
記述するものである。防水処理部分144は、第2の防水
処理部分を示すもので、予備線61の先端部にシリコン等
の樹脂178を塗布し、その上に熱収縮チューブ179で保護
することにより防水処理をおこなったものである。防水
処理部分143は、第3の防水処理部分をしめすもので、
シリコン等樹脂178の防水剤を電線33のスキマに入れ、
かつケーブル126の上にかぶせるようにして防水性を確
保し、全体は熱収縮チューブ179と結束バンド34で保護
するようにされている。コネクタと併用して配線単位毎
の結線をこのように処理すれば簡単確実に結線でき、防
水性能も確保でき、また結線部全体を小さくまとめられ
る。なお、本システムの説明では電気ハーネスに関係す
る連数はアクセルを含めて5連の場合を行なったが、油
圧ショベル、特装車等6〜9連となってもハーネスの処
理の仕方、電気配線ボックスの考え方はそのまま利用で
きる。
(考案の効果) 以上説明したように本考案によれば、接続部配線の一
部に配線防水処理が施されかつ防水コネクタ、あるい
は、保守部材を密封本体内に収容して防水処理を施され
た結線部を設け、結線部のほぼ全体を囲むように収納す
る収納ボックスを電磁マルチプルバルブの底部を隣接し
て設け、結線部に連なる接続部配線を収納ボックスの底
部から収納ボックス外へ出し、直接結線部に雨水等が浸
入しないようにしたので、防水性能を向上させ、故障の
分散もでき、容易にハーネス単位で個別に補修交換可能
な防水配線装置を提供するものとなった。
また、防水性能は従来のボックスのようにボックス壁
穴に使用するゴムシールの構造によらず、使用コネクタ
等の結線部の防水性能に依存させるようにしたので、防
水のグレードは、使用する防水コネクタのグレードをあ
げればさらにアップさせることができる。本実施例では
従来の防水ボックスでは防水グレードJIS D 0203 S1程
度であったものをJIS D 0203 S2のコネクタを使用し、
かつ結線部に直接雨水がかからないようにしたので、防
水性能をさらに向上させることが可能となった。
また、収納ボックスは結線部及び配線を収納ボックス
に容易に収納することができるように、また、配線等を
上部及び側面から収納ボックス内に押し込み固定できる
ようにされているが、収納ボックス本体は、上部開口部
より側面を経て底部にまで達する切欠部を有する単純な
形状の箱状であり、また、カバーは蓋部と本体の一側面
を覆う平板部分で形成されているので、曲げ加工、穴加
工、簡単な一部溶接程度で、特殊な絞り加工面精度管理
等が不用であり、金型を利用すればさらに経済効果を出
すことができ、組み立てが容易で、しかも構造簡単かつ
安価なものとなった。
さらに、コネクタ以外の配線の防水処理部分は、圧着
スリーブやハンダ処理の上にシリコン等樹脂を充填しさ
らにその上から熱収縮チューブを被覆するなどしたの
で、結線が確実で防水性能もよい。また、ハンダ部を極
力少なくでき、さらにコネクタの数を減らすことにより
接触不良配線ミスを減らすことができる。
また、本構成のハーネス、ボックスにより従来の10〜
15%の価格低減が可能になった。さらには、ハーネス
(電気配線)とボックスを完全に分離できるため、将来
的に電磁弁等のハーネスが追加されても十分に収納で
き、機種の共用、又はオプション仕様又は特殊仕様の追
加に対して容易に対応できるものとなった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例防水配線装置の要部を示す展開
斜視図で、2点鎖線は第2図に示す収納ボックスを収納
領域で示す。第2図は第1図に示す防水配線装置が収納
ボックスに収納されトラックレーンに使用された状態を
示す要部ブロック図、第3図は第2図の矢印III方向か
らみた収納ボックスの斜視図及びその分解した状態を示
す斜視図を示す。第4図は第1図の防水処理部分を示す
拡大斜視図及び部分断面図、第5図は第1図の密封本体
の拡大展開図及び概略断面図を示す。第6図は従来の防
水配線装置を示す説明図、第7図は第6図のボックスの
カバー及びシールパッキン、第8図は拡大した第6図の
ゴムシールを示す説明図である。 10……リレー、11A……ヒューズ、12……バリスタ、13
……ダイオード、33……電線、34……結束バンド、41〜
51……電磁コイル、60……コントローラ、61……予備
線、87……電磁マルチプルバルブ、87′……電磁マルチ
プルバルブ本体、104……収納ボックス、132〜136……
差動トランス(検出器)、137……ボックスカバー、138
……ボックス本体、141……取付ビス、143……防水処理
部分(第2の防水処理部分)、144……防水処理部分
(第3の防水処理部分)、145〜167……防水コネクタ、
168,169……防水処理部分(第1の防水処理部分)、170
……キャップ、172……リレーヒューズボックス(密封
本体)、178……シリコン等樹脂、179……熱収縮チュー
ブ、180……切欠き部、181……水抜き穴
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−140133(JP,A) 実願 昭59−3659号(実開 昭60− 117625号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) 実願 昭58−118927号(実開 昭60− 28443号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) 実願 昭60−151831号(実開 昭62− 59923号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U)

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁マルチプルバルブの電磁コイルと、電
    磁コイルによって作動されるマルチプルバルブの作動量
    を検出する検出器と、検出器からのフィードバック信号
    を入力して電磁コイルに指令信号を入力するコントロー
    ラと、の間の接続部配線において、前記接続部配線の一
    部に保守単位である電磁コイル単位又は検出器単位など
    によりハーネスを構成しかつ配線防水処理が施されかつ
    各単位間は着脱可能な防水コネクタからなる結線部と、
    保守部材であるリレー、ヒューズ、ダイオード、バリス
    タなどが1個又は複数の着脱可能な密封カバーを有する
    密封本体内に収容され防水処理を施された結線部と、を
    設け、複数の前記結線部のほぼ全体を囲むように収納す
    る収納ボックスを前記電磁マルチプルバルブに前記収納
    ボックスの底部を下向きに隣接して設け、前記結線部に
    連なる前記接続部配線が前記収納ボックスの底部から収
    納ボックス外へ出ていることを特徴とする防水配線装
    置。
  2. 【請求項2】前記収納ボックスは少なくともボックス本
    体とカバーとからなり、前記ボックス本体は上部に開口
    部を有する箱状であって、前記上部開口部より一側面の
    一部を経て底部の一部にまで達する切欠部を有し、前記
    カバーは前記開口部を覆いかつ前記一側面の一部に当接
    させかつ前記一側面の一部に設けられた前記切欠部全体
    を覆うようにされていることを特徴とする請求項1項記
    載の防水配線装置。
  3. 【請求項3】前記配線の防水処理部分は、前記電磁コイ
    ル配線のコモン処理部と前記検出器配線のコモン処理部
    とのそれぞれを圧着スリーブを使用しカシメまたはハン
    ダ処理後シリコン等樹脂を充填しさらにその上から熱収
    縮チューブを被覆し、そして熱収縮させた第1の防水処
    理部分と、予備線をシリコン等樹脂で固めた後熱収縮チ
    ューブを被覆し、そして熱収縮させた第2の防水処理部
    分と、ケーブル岐点をシリコン等樹脂を充填し、その上
    に熱収縮チューブを被覆しそして熱収縮させかつ結束バ
    ンドで束ねた第3の防水処理部分と、を含む請求項1又
    は2項記載の防水配線装置。
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