JP2530062Y2 - 光学ドラムの製造装置 - Google Patents

光学ドラムの製造装置

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JP2530062Y2 JP3916192U JP3916192U JP2530062Y2 JP 2530062 Y2 JP2530062 Y2 JP 2530062Y2 JP 3916192 U JP3916192 U JP 3916192U JP 3916192 U JP3916192 U JP 3916192U JP 2530062 Y2 JP2530062 Y2 JP 2530062Y2
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望 河合
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邦明 堂田
義雄 竹島
達也 疋田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本考案は、光学ドラムの製造装置に係り、
特に精密な外表面性状を有する光学ドラムを内面しごき
加工によって製造することのできる、構造の簡単な光学
ドラムの製造装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】複写機の感光ドラム等の光学ドラムでは、
その外表面に高度の平滑性(鏡面化)と精密な形状が要
求されるが、従来から採用されている切削加工や外面し
ごき加工、或いは引抜き加工を主とした製作方法(切削
法,DI法,II法,EI法,ED法等)は、何等かの
問題を内在するものであって、光学ドラムに高度な外表
面性状を与えることが難しく、高品質の光学ドラムを製
造することが困難であった。
【0003】そこで、本願出願人は、先に、特開平4−
6565号公報において、金属筒状素材に対して内面し
ごき加工を施すことにより、高度な表面性状を有する光
学ドラムを得ることのできる、光学ドラムの新規な製造
方法を提案した。かかる方法は、目的とする光学ドラム
の外表面性状に対応した内表面性状を有する円筒状のコ
ンテナをしごき加工工具として用いて、このコンテナ内
に挿入した金属筒状素材の内面にしごき加工を施すこと
により、コンテナ内面の表面性状を金属筒状素材の外面
に転写することによって光学ドラムを得るようにしたも
のである。
【0004】ところで、このような方法にて光学ドラム
を製造するに際しては、良好なる生産性を得るために、
前記公報にも開示されている如く、外周面への圧力の作
用によって縮径せしめられるコンテナを、圧力容器内に
収容配置して、コンテナの外側に密閉室を形成すると共
に、この密閉室に対して圧力液体が給排せしめられるよ
うにした光学ドラムの製造装置が用いられ、かかる密閉
室の増圧によるコンテナ外周面への圧力作用下で、コン
テナ内に挿入した金属筒状素材に対するしごき加工を施
した後、密閉室を減圧してコンテナを拡径することによ
り、製造された光学ドラムが、コンテナ内から取り出さ
れることとなる。
【0005】また、かかる光学ドラムの製造装置におい
ては、コンテナの圧力容器への装着等を容易とするため
に、例えば、前記公報に開示されている如く、コンテナ
の軸方向両端部を圧力容器の端壁部に挿通することによ
り、コンテナが圧力容器に対して組み付けられて、それ
らコンテナと圧力容器との間に密閉室を形成するように
されると共に、コンテナ軸方向両端部の外周面と圧力容
器との間にシールリングを介装せしめて、それらコンテ
ナと圧力容器との間をシールすることにより、密閉室の
液密性を確保するようにされることとなる。
【0006】ところが、このような構造の光学ドラムの
製造装置では、光学ドラムの製造過程で密閉室の液圧を
増圧し、コンテナを縮径せしめた際に、その縮径変形が
コンテナの軸方向端部にまで及ぼされることにより、か
かるコンテナの外周面と圧力容器との間に介装されたシ
ールリングに対する挟圧力が低下し、充分なシール性が
得られなくなって、液体の漏れ等が惹起される恐れがあ
ったのである。
【0007】また、それ故、かかる光学ドラムの製造装
置においては、密閉室の液圧を上げて、コンテナに対し
て大きな液圧変化を及ぼすことが、シール構造上、困難
であり、小さな液圧変化で、コンテナの拡縮量を確保す
る必要があるが、そのためにコンテナを薄肉化すると、
しごき加工時に及ぼされる拡径力に対抗し得るだけのコ
ンテナ強度が確保され難くなってしまい、コンテナ外周
面に特別な補強装置が必要となって、装置構造が複雑化
するといった問題もあったのである。
【0008】
【解決課題】ここにおいて、本考案は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、密閉室のシール性が向上されることによ
り、密閉室からの液漏れが防止されると共に、装置構造
の簡略化が図られ得る、改造された構造の光学ドラムの
製造装置を提供することにある。
【0009】
【解決手段】ここにおいて、本考案は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その特徴とすると
ころは、目的とする光学ドラムの外表面性状に対応した
内表面性状を有し、外周面への圧力の作用により縮径せ
しめられる円筒状のコンテナを、圧力容器内に収容配置
して、該コンテナの外側に密閉室を形成すると共に、該
密閉室に対して圧力液体を給排可能と為し、かかる密閉
室の増圧による前記コンテナ外周面への圧力作用下で、
該コンテナ内に挿入した金属筒状素材の内周面にしごき
加工を施すことによって得られた光学ドラムを、前記密
閉室を減圧して取り出すようにした光学ドラムの製造装
置において、前記圧力容器を、前記コンテナの軸方向両
側から組み合わされる分割体にて構成し、かかるコンテ
ナの軸方向両端面と該圧力容器の内面との間に、それぞ
れ、シールリングを介装して、軸方向に挟圧せしめるこ
とにより、それらコンテナと圧力容器との間を液密にシ
ールしたことにある。
【0010】
【作用・効果】すなわち、このような構造とされた光学
ドラムの製造装置においては、コンテナの軸方向端面と
圧力容器の端壁部との軸方向対抗面間にシールリングが
介装されていることから、コンテナが縮径された際にも
シールリングに及ぼされる挟圧力が低下するようなこと
がなく、かかるシールリングによるシール性が安定して
発揮され得るのである。
【0011】それ故、液漏れの問題が有効に解消され得
ると共に、コンテナに及ぼされる液圧を大きく設定する
ことができ、強度の大きいコンテナを使用することが可
能となるところから、コンテナの補強装置等が不要とな
り、装置構造の簡略化も、効果的に図られ得るのであ
る。
【0012】
【実施例】以下、本考案を更に具体的に明らかにするた
めに、本考案の実施例について、図面を参照しつつ、詳
細に説明することとする。
【0013】先ず、図1には、本考案の一実施例として
の光学ドラムの製造装置の要部が、概略的に示されてい
る。
【0014】かかる図において、10は、コンテナであ
り、その内表面12が、製造しようとする光学ドラムの
外表面性状に対応した表面性状(例えば、鏡面状内面)
に、予め仕上げられている。
【0015】また、このコンテナ10は、全体として円
筒状の箱体構造を有する圧力容器14内に収容されてお
り、該圧力容器14の内部で、軸方向に挟持されること
により、同軸的に配設されている。それによって、それ
らコンテナ10と圧力容器14との間に、コンテナ10
の外周りを囲む密閉室16が形成されている。
【0016】そして、かかる密閉室16には、液体供給
口18と液体排出口20が設けられており、ポンプ22
によって、液体供給口18を通じて圧液が供給されると
共に、バルブ24の開操作により、液体排出口20を通
じて圧液が排出されるようになっている。なお、排出管
路には、リリーフ弁26が設けられており、バルブ24
を閉じてポンプ22を作動せしめることにより、密閉室
16内の液圧が、所定値に維持され得るようになってい
る。
【0017】すなわち、それらポンプ22とバルブ24
を操作することによって、コンテナ10の外周面に液圧
を及ぼし、或いは解除することができるのであり、以
て、かかるコンテナ10が、その外周面に及ぼされる液
圧によって、縮径変形されるようになっているのであ
る。
【0018】また一方、前記圧力容器14には、その軸
方向両壁部に対して、貫通孔28,30が、コンテナ1
0の内孔と同一か或いは僅かに大きな内径をもって、設
けられており、それらの貫通孔28,30を通じて、内
部に配設されたコンテナ10の内孔が、外部に連通せし
められている。
【0019】そして、図2に示されているように、光学
ドラムの成形材料としての金属筒状素材32が、コンテ
ナ10内に挿入されてセットされるようになっていると
共に、コンテナ10の軸方向一方の側から押え棒34
が、軸方向他方の側からポンチ36が、それぞれ、コン
テナ10内に挿入されるようになっている。
【0020】すなわち、このような構造とされた光学ド
ラムの製造装置においては、密閉室16内に圧液を供給
し、コンテナ10の外周面に液圧を及ぼして、該コンテ
ナ10を縮径せしめた状態下、コンテナ10内に挿入さ
れた金属筒状素材32の軸方向一端側を、押え棒34に
て支持せしめつつ、金属筒状素材32の軸方向他端側か
らポンチ36を突入せしめて内面に押し付け、しごき加
工を施すことにより、コンテナ内面の表面性状が、金属
筒状素材32の外表面に転写されることとなるのであ
る。
【0021】なお、かかるしごき加工に際しては、ポン
チ36の上昇に伴って、押え棒34が上昇して退避せし
められる。また、コンテナ内面の表面性状が外表面に転
写された金属筒状素材32は、しごき加工後に、密閉室
16内が減圧され、コンテナ10に及ぼされていた液圧
が除去されて、該コンテナ10が拡径されることによ
り、重力にて下方に落下せしめられて、取り出されるこ
ととなる。
【0022】そこにおいて、前記圧力容器14にあって
は、図1に示されているように、有底円筒形状の容器本
体40と、平板形状の蓋体42とによって構成されてお
り、容器本体40の開口部に蓋体42が重ね合わされ
て、組付ボルト38にて固定されることによって、該容
器本体40の開口部が覆蓋されてなる構造とされてい
る。なお、それら容器本体40と蓋体42との重ね合わ
せ面間には、環状のシール部材44が介装されており、
かかる重ね合わせ部位におけるシール性が確保されるよ
うになっている。
【0023】そして、この圧力容器14の内部に収容さ
れたコンテナ10は、容器本体40の底壁部46と蓋体
42との間で、軸方向に挟持された状態で、配設されて
いると共に、コンテナ10の軸方向端面と底壁部46お
よび蓋体42との当接面間には、それぞれ、シールリン
グ48が介装されている。そして、これらのシールリン
グ48,48は、何れも、容器本体40の組付ボルト3
8によって及ぼされる締付力により、コンテナ10と底
壁部46または蓋体42との間で、挟圧されているので
ある。
【0024】すなわち、このような構造とされているこ
とにより、コンテナ10と圧力容器14との間に介装さ
れたシールリング48に対して、充分な挟圧力が及ぼさ
れることとなり、効果的なシール性が発揮され得るので
あり、しかも、しごき加工を施すに際してコンテナ10
が縮径せしめられた際にも、シールリング48に対して
及ぼされる挟圧力が有効に維持され得ることとなり、安
定したシール性能が発揮され得るのである。
【0025】また、かくの如き構造の光学ドラムの製造
装置にあっては、密閉室16の液密性が向上されて、よ
り高い液圧に耐え得ることとなり、コンテナ10に対し
て及ぼされる液圧を充分に大きく設定することが可能と
なるところから、コンテナ10として、撓み性の小さい
高強度のものを用いることができる。そして、それ故、
コンテナ10として、しごき加工時に及ぼされる拡径力
に対抗して、内孔の真円度や内表面の性状を充分に保持
し得るだけの強度を有するものを採用することが可能と
なり、特別な補強装置等を用いる必要もなくなるところ
から、装置構造の簡略化も、有利に図られ得るのであ
る。
【0026】更にまた、上述の如き光学ドラムの製造装
置においては、コンテナ10の全長に亘って拡縮変形が
生ぜしめられてもシール性の低下がなく、しかもコンテ
ナ10に特別な補強装置を用いる必要がないところか
ら、かかるコンテナ10として、単純な円筒形状のもの
を採用することが可能となり、外周面への特別な切削加
工等が不要となって、装置が安価となるという利点もあ
る。
【0027】以上、本考案の一実施例について詳述して
きたが、これは文字通りの例示であり、本考案は、上述
の実施形態に限定されることなく、本考案の趣旨を逸脱
しない限りにおいて、当業者の有する知識に基づき、種
々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施さ
れ得るものであることは、言うまでもないところであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に従う構造とされた光学ドラムの製造装
置の一実施例の要部を示す断面説明図である。
【図2】図1に示された光学ドラムの製造装置を用いた
光学ドラムの製造方法を説明するための断面説明図であ
る。
【符号の簡単な説明】
10 コンテナ 12 内表面 14 圧力容器 16 密閉室 32 金属筒状素材 34 押え棒 36 ポンチ 40 容器本体 42 蓋体 48 シールリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 河合 望 愛知県名古屋市緑区ほら貝3丁目232番 地 (72)考案者 齊藤 正美 三重県鈴鹿市桜島町二丁目15番地の13 (72)考案者 堂田 邦明 岐阜県岐阜市本荘3680番地の15 (72)考案者 竹島 義雄 東京都港区新橋五丁目11番3号 住友軽 金属工業株式会社内 (72)考案者 疋田 達也 東京都港区新橋五丁目11番3号 住友軽 金属工業株式会社内

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目的とする光学ドラムの外表面性状に対
    応した内表面性状を有し、外周面への圧力の作用により
    縮径せしめられる円筒状のコンテナを、圧力容器内に収
    容配置して、該コンテナの外側に密閉室を形成すると共
    に、該密閉室に対して圧力液体を給排可能と為し、かか
    る密閉室の増圧による前記コンテナ外周面への圧力作用
    下で、該コンテナ内に挿入した金属筒状素材の内周面に
    しごき加工を施すことによって得られた光学ドラムを、
    前記密閉室を減圧して取り出すようにした光学ドラムの
    製造装置において、 前記圧力容器を、前記コンテナの軸方向両側から組み合
    わされる分割体にて構成し、かかるコンテナの軸方向両
    端面と該圧力容器の内面との間に、それぞれ、シールリ
    ングを介装して、軸方向に挟圧せしめることにより、そ
    れらコンテナと圧力容器との間を液密にシールしたこと
    を特徴とする光学ドラムの製造装置。
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