JP2530003B2 - 連続薄板鋼板の流れ方向位置のトラッキング方式 - Google Patents

連続薄板鋼板の流れ方向位置のトラッキング方式

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JP2530003B2 JP63162938A JP16293888A JP2530003B2 JP 2530003 B2 JP2530003 B2 JP 2530003B2 JP 63162938 A JP63162938 A JP 63162938A JP 16293888 A JP16293888 A JP 16293888A JP 2530003 B2 JP2530003 B2 JP 2530003B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔概 要〕 本発明は連続薄板鋼板の流れ方向のトラッキング方式
に関し、 欠陥位置を追跡するためのシフトレジスタの削減なら
びにシフトレジスタ操作の処理負担を軽減することを目
的とし、 連続的に流れる薄板鋼板コイル上の欠陥を検出する複
数の検出器と、該コイルが所定量流れるごとに移動パル
スを発生する移動量検出手段と、該検出器の後方に設け
られマーク位置に移動したコイル上の欠陥位置にマーク
するマーク装置とを備え、流れ方向に対するコイルアド
レスに基づき検出した該欠陥位置をマーク位置まで追跡
してマーク指令を出力する連続薄板鋼板の流れ方向位置
のトラッキング方式であって、該コイルの移動に伴い発
生する前記移動パルス数を計数する第1のカウンタと、
未マーク欠陥位置のコイルアドレスが格納されたキュー
エレメントを流れ方向の位置昇順にリンクしたシフトレ
ジスタと、発生する前記移動パルスを計数し、プリセッ
トされた所定数と一致したとき割込み信号を出力する第
2のカウンタと、該欠陥が検出されたとき、該検出器を
特定するとともに第1のカウンタ値と該マーク位置から
該検出位置までの移動パルス換算値とを加算して前記コ
イルアドレスを算出し、該キューエレメントを生成して
位置昇順に該シフトレジスタに投入するとともに、先頭
位置に投入したとき該キューエレメントのコイルアドレ
ス値と第1のカウンタ値との差を前記所定値として第2
のカウンタにセットする投入部と、前記割込み信号が出
力されたとき、該シフトレジスタから先頭キューエレメ
ントを取り外しマーク指令を出力するとともに、次の先
頭キューエレメントの前記所定値を算出して第2のカウ
ンタにセットする取出部とを設け、欠陥検出ごとに1組
の前記キューエレメントを生成して位置昇順に該シフト
レジスタに投入するとともに、該シフトレジスタの先頭
キューエレメントの該コイルアドレスに基づき前記所定
値を算出して第2のカウンタにセットし追跡せしめるよ
うに構成する。
〔産業上の利用分野〕
本発明は連続薄板鋼板(コイルと称する)上の流れ方
向位置のトラッキング方式の改良に関する。
コイルを通板しつつピンホール等の欠陥を検出するシ
ステムでは、検出器の後方にマーク装置を設け、コイル
の流れに伴い移動する欠陥位置を追跡して、欠陥位置が
マーク位置に到達したとき、マーク装置に指示してマー
クせしめている。
この検出器を、例えばコイルの幅方向に対し検出範囲
をそれぞれ割付けて複数使用する場合、その構造上流れ
方向に対し異なる位置に設置されるが、検出タイミング
は必ずしも位置昇順ではなく、流れに沿って漏れなくマ
ーキングするためには欠陥位置のコイルアドレスを位置
昇順に整列して追跡しなければならない。
このため、従来では欠陥情報を格納する複数のレジス
タを位置対応に設け、マーク位置を表すポインタをコイ
ル移動に基づきシフトしつつ、ポインタの指示するレジ
スタを読取って欠陥情報格納の有無を検索するととも
に、欠陥検出時にはポインタの指示するレジスタを基準
とした検出位置該当のレジスタに欠陥情報を格納すると
いう方式を採用していた。
しかし、この方式では、シフトごとにレジスタ内容を
検索するため、コイル速度を速くすると処理負担が大き
くなり、また欠陥位置精度を上げるためにはレジスタ数
を増加させねばならず、且つ処理負担が増大するという
課題がある。
このため、最小限のレジスタで、処理負担の小さい連
続薄板鋼板の流れ方向位置のトラッキング方式が求めら
れている。
〔従来の技術〕
第9図は従来のトラッキング方式説明図である。
第9図において、コイル1は、通板されつつメッキ処
理等が行われた後、複数の検出器5によってピンホール
等の有無がチェックされ、マーク装置4によってマーク
されて巻き取られる。
この複数の検出器5は、例えばレーザ光を照射してそ
の反射光により欠陥の種類,大きさ等を検出するもの
で、それぞれコイルの両側エッジ部分,中央部分等を検
出範囲とし、流れ方向に対しある間隔を持たせて固定し
て設けられる。
タッチロール2はコイルに接触しコイル移動とともに
回転するもので、パルス発生器PLG3は回転ごとに所定数
のパルス(移動パルス)を発生し、カウンタ7でこれを
計数する。
ここで、カウンタ7の値Nをコイルの移動距離に対応
した任意の移動パルス数とすると、カウンタ値N+mは
マーク位置における移動パルス数Nに対応する位置から
のコイルアドレスを表す。
シフトレジスタ8は、例えばマーク位置とマーク位置
から最長距離にある検出器5−IIIとの距離に対応した
レジスタ群で、移動パルスを計数するシフトポインタ9
によりマーク位置に対応するレジスタが指示される。
ここで、例えば検出器5−Iから検出割込みが出力さ
れたとき、トラッキング部6はその検出位置からマーク
位置までの距離に対応する移動パルス数Xとその時点の
カウンタ値N+mとを加算して欠陥位置のコイルアドレ
スN+m+Xを求め、シフトポインタ9の指すポインタ
SPにXを加算した位置に対応するレジスタに、コイルア
ドレス等の欠陥情報をセットする。
一方、トラッキング部6は、シフトレジスタ8がシフ
トされるごとにシフトポインタ9の指すレジスタ内容を
検索し、欠陥有りの場合はマーク装置4にマーク指示を
出力する。
なお、シフトレジスタ8は有限であるためサイクリッ
クに使用される。
〔発明が解決しようとする課題〕
以上のごとく、従来のトラッキング方式では、位置対
応の固定長シフトレジスタを設け、コイル移動に基づき
シフトしつつ、欠陥情報の有無検索ならびに欠陥情報の
格納を行うという方法を採用していたが、シフトするご
とにレジスタ内容を検索するため、コイル速度を速くす
ると処理負担が増大し、また位置精度を向上させるため
には、レジスタ数が増加し且つ処理負担が増大するとい
う課題があった。
本発明は上記課題に鑑み、最小限のレジスタで処理負
担の小さい連続薄板鋼板の流れ方向位置のトラッキング
方式を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明の連続薄板鋼板の流
れ方向位置のトラッキング方式は、第1図本発明の原理
図に示すように、 コイル移動に伴い発生する移動パルス数を計数する第
1のカウンタ(13)と、 未マーク欠陥位置のコイルアドレスが格納されたキュ
ーエレメント(21)を流れ方向の位置昇順にリンクした
シフトレジスタ(19)と、 発生する前記移動パルスを計数し、プリセットされた
所定数と一致したとき割込み信号(50)を出力する第2
のカウンタ(14)と、 該欠陥が検出されたとき、該検出器を特定するととも
に第1のカウンタ値と該マーク位置から該検出位置まで
の移動パルス換算値とを加算して前記コイルアドレスを
算出し、前記キューエレメント(21)を生成して位置昇
順に該シフトレジスタ(19)に投入するとともに、先頭
位置に投入したとき該キューエレメントのコイルアドレ
ス値と第1のカウンタ値との差を前記所定値として第2
のカウンタにセットする投入部(15)と、 前記割込み信号が出力されたとき、該シフトレジスタ
から先頭キューエレメントを取り外しマーク指令を出力
するとともに、次の先頭キューエレメントの前記所定値
を算出して第2のカウンタにセットする取出部(16)と
を設ける。
〔作 用〕
検出器より検出割込みが発生したとき、投入部15は第
1のカウンタ13の値(Nとする、第2図参照)とマーク
位置から検出位置までの距離に対応する移動パルス換算
値Xとを加算してコイルアドレスN+Xを求め、キュー
エレメント21を生成して格納するとともに、シフトレジ
スタ19に位置昇順にリンクし投入する。
先頭にリンクした場合は、そのコイルアドレスN+X
と第1のカウンタ値Nとの差Xを所定値として第2のカ
ウンタ14にセットする。
一方、取出部16は、前の欠陥位置がマーク位置に到達
したことを表す割込み信号50により、先頭キューエレメ
ント21をリンク構造より外しマーク指令を出力するとと
もに、次の先頭キューエレメント21があればこれを取り
出して、前記所定値を算出し第2のカウンタ14にセット
する。
このとき、先頭にリンクされず待ち状態の間コイルが
移動するため、コイルアドレスN+Xとシフトされ取り
出しされたときの第1のカウンタ値N+mとの差X−m
が所定値となる。
第2のカウンタ14は、移動パルスを計数し、セットさ
れた所定値(XまたはX−m)と一致したとき、割込み
信号50を取出部16に出力する。
以上のごとく、欠陥対応でコイルアドレスを格納した
キューエレメント21を生成するためレジスタの無駄がな
く、且つ欠陥検出時およびマーク完了時点でのみ処理を
行えば第2のカウンタ14により欠陥位置が追跡されるた
め、処理負担が軽減される。
なお、リンク処理として、キューエレメント21に位置
昇順の順リンクと逆リンクとの両方のリンク情報を格納
し、投入時に先頭および最後尾のキューエレメント21の
コイルアドレスと比較し、コイルアドレスが近い順より
検索するとリンク位置検索の時間を短縮することができ
る。
検出位置とマーク位置とでコイル速度が異なるシステ
ムでは、検出位置側に第2の移動量検出手段を設け、マ
ーク位置から検出位置側に設けた所定位置までの移動パ
ルス換算初期値がプリセットされた第3のカウンタに計
数せしめ、第3のカウンタ値と所定位置から検出位置ま
での移動パルス換算値とを加算して欠陥位置のコイルア
ドレスを算出する。
このコイルアドレスとマーク位置側に設けられた移動
量算出手段の移動パルスを計数する第1のカウンタ値と
の差を第2のカウンタにセットすると、マーク位置と検
出位置間の距離変動が自動的に補正される。
〔実施例〕
本発明の実施例を図を用いて詳細に説明する。
本実施例は、キューエレメントQE21をリンクするもの
として、順リンク情報60と逆リンク情報61とを使用した
例を示す。
第3図は実施例のトラッキング部ブロック図、第4図
はリンク構造シフトレジスタ例を表す図、第5図は投入
所(1)フローチャート図、第6図は投入処理(2)フ
ローチャート図、第7図は取出処理フローチャート図で
ある。
第3図において、 13は第1のカウンタであって、少なくともマーク位置
から最長距離の検出器5−IIIまでの距離に対応した移
動パルス数を計数してサイクリックに使用され、任意の
移動パルス数(Nとする)がセットされ、PLG3の出力す
る移動パルスを計数するもの、 14は第2のカウンタで、欠陥位置のコイルアドレスと
第1のカウンタ13の計数値との差のマイナス値(所定
値)がセットされ、移動パルス計数によるオーバフロー
により割込み信号50を出力するもの、 10は外部割込入力部で、検出器5−I,5−II,5−IIIの
出力する検出割込みを入力するもの、 12は検出器特定部で、検出割込みが発生したとき、外
部割込入力部10内の割込みステータスを参照して割込み
発生の検出器を特定するもの、 11は検出位置テーブルで、検出器番号63と、検出位置
−マーク位置間距離を移動パルス数に換算したパルス数
Xが登録されたもの、 18はバッファメモリで、空きバッファメモリをプール
した空プール20と、リンクされたバッファメモリ、即ち
リンク構造のシフトレジスタ19とで構成されるもの、 15は投入部で、検出割込みが発生したとき空プール20
よりQE21を獲得し、欠陥位置のコイルアドレスを算出し
てQE21に格納するとともに、シフトレジスタ19にリンク
するもの、 16は取出部で、第2のカウンタ14より割込み信号50が
出力されたとき、シフトレジスタ19の先頭QEをリンク構
造より取外すとともに、次の先頭QEがあれば前記所定値
を算出して第2のカウンタ14にセットし、マーク指令を
出力するものである。
なお、移動量検出手段は、第9図において、タッチロ
ール2およびPLG3に対応する。
シフトレジスタ19は、未マーク欠陥のQE21ならびに順
リンク先頭のQEアドレスと最後尾(逆リンク先頭)のQE
アドレスとを格納したキューターミナルQT22より構成さ
れ、QE21は、コイルアドレス昇順に次のQEアドレスを指
定する順リンク情報60と、逆順にアドレス指定する逆リ
ンク情報61と、コイルアドレス62と、検出器番号63とを
格納する領域を備える。
上記構成のトラッキング部において、以下に示すよう
な処理が行われる。
なお、以下の処理で算出されるコイルアドレスは相対
アドレスであって、実績をログするときには、例えば切
断されたコイル先端を基準位置とし、切断時における第
1のカウンタ値と切断位置とマーク位置までの距離に基
づき絶対アドレスが算出される。
〔投入処理〕(第5図参照) (1) 検出割込みが発生すると、検出器特定部12は割
込みステータスより割込みした検出器番号63を特定す
る。
(2) 投入部15は第1のカウンタ13を読み込み、QE21
を空プール20より1個獲得する。
(3) コイルアドレス Ax=C+X(但しCは第1の
カウンタ値N+m,Xはマーク位置から検出位置に対応し
た移動パルス換算値)を計算し、QE21に格納する。
(4) QE21をシフトレジスタ19にリンク投入する。
〔リンク処理〕(第6図参照) 以下,投入QE21のコイルアドレスをAx、先頭QE21,最
後尾QE21のコイルアドレスをそれぞれAt,Al,その他のQE
21のそれをAn,Amとする。
(1) QT22の順リンク情報を獲得し、リンク有りのと
き先頭QE21のAtと投入QE21のAxの差Axtを算出する。
(2) QT22の逆リンク情報を獲得し、逆リンク先頭QE
21とAlとAxとの差Axlを算出する。
(3) |Axt|>|Axl|のとき逆リンクを選択する。
(4) AtとAlは異符号で、且つAt<0のとき、算術比
較で、An≧AxとなるまでQEを検索しその位置に投入QE21
を接続し、それ以外のときは論理比較でAn≧Axとなるま
で検索してその位置に投入QE21を接続する。
以上の処理は、第1のカウンタ13がサイクリックに使
用されるためになされるもので、第1のカウンタ13の最
大計数値(例えば〔FFFF〕16進表示)はマーク位置から
検出位置までの距離より大であるから、AtとAlとが異符
号且つAx<0〔8×××〕〜〔FFFF〕であれば、シフト
レジスタ内に格納されているコイルアドレスのいずれか
以降で第1のカウンタ13がリセットされたことを示すた
め、算術値(最上位ビットをマイナス符号とする)で比
較し、それ以外は論理値で比較する。
(5) |Axt|<|Axl|のとき順リンクを選択する。
(6) AtとAlは異符号でAt<0のとき算術比較でAm≦
Axとなるまで検索し、それ以外のとき論理比較でAm≦Ax
となるまで検索してリンクする。
(7) シフトレジスタ19の順リンク先頭にリンクした
ときは、第2のカウンタ14に−(Ax−C)を設定する。
〔取出処理〕(第7図参照) (1) 第2のカウンタ14より割込み信号50が出力され
たとき、投入中QT22の順リンク情報を読取り、先頭QE21
を取り外すとともに、マーキング指令を出力する。
(2) 投入中QT22に次の順リンク情報が有るとき、第
1のカウンタ13の値Cを読み込み、C≧Atでなければ、
第2のカウンタ14に−(Ax−C)を設定する。
なお、C≧Atのときは、同一コイルアドレスに複数の
欠陥があることを表すから、連続して上記の処理を行
う。
以上のごとく、欠陥対応でキューエレメントQEを生成
してシフトレジスタ19にリンクし、第2のカウンタ14の
割込み信号50(シフトパルスに対応)が出力されたと
き、または先頭にリンクしたとき先頭QEよりコイルアド
レスを取り出して第1のカウンタ13との差を求め、第2
のカウンタ14にセットすれば、第2のカウンタ14によっ
てマーク位置まで追跡することができる。
〔その他の実施例〕
第8図はその他の実施例を示す図であって、検出位置
とマーク位置との間の距離が可変制御される場合につい
て示したものである。
第8図において、タッチロールルーパ30は、コイル1
をループさせるとともに、このループ長を制御して、例
えばマーク処理しつつ検出位置側のコイルを停止して次
のコイルを接続し、また検出処理させつつマーク側を停
止してコイルを切断するように構成したものである。
このように構成ならびに配置において、検出位置側に
移動量検出手段32(第2の移動量検出手段)を設け、マ
ーク位置側に移動量検出手段31を配置する。
ここで、マーク位置側移動量検出手段31の発生する移
動パルスを第1のカウンタ13で計数し、検出位置側移動
量検出手段32の発生する移動パルスを、マーク位置から
所定位置までの移動パルス換算初期値Xがプリセットさ
れた第3のカウンタ33で計数する。
欠陥位置のコイルアドレスAxは、第3のカウンタ計数
値X+n(nは初期値からの計数値で、ここでは初期値
を0とする、第1のカウンタ13も同じ)と所定位置から
検出位置までの移動パルス換算値Y(検出位置テーブル
に格納する)とを加算して得られ、X+n+Yとなる。
第2のカウンタ14にセットするときは、前実施例と同
様に コイルアドレス値X+n+Y −第1のカウンタ値m=X+n−m+Y をセットする。
Xが変化しないときは第2のカウンタにセットする値
はX+Y−mであるから、第3のカウンタ33の計数値n
により、マーク位置−所定位置間の距離が初期値Xに対
して補正されたことになる。
なお、このXの値は、例えばタッチロールルーパ30の
ロール間距離で予め求めてもよく、また測定用コイルを
流しても容易に求めることができるQ 以上のごとく、欠陥発生ごとにキューエレメントを生
成して位置昇順にリンクし、先頭位置にリンクしたと
き、または先行する欠陥位置のマーク終了時に第2のカ
ウンタ14に欠陥位置とマーク位置との差に相当する値を
セットするのみで追跡することができ、最小限のレジス
タ且つ処理負担の軽減が達成できる。
〔発明の効果〕
本発明は、欠陥検出ごとにキューエレメントを生成し
て位置昇順にリンクし、先頭位置にリンクしたとき、ま
たは先行する欠陥マークが終了した時点で次のマーク位
置をカウンタにセットして追跡せしめるトラッキング方
式を提供するもので、トラッキングのためのレジスタが
最小限ですむ、処理負担が軽減されてコイル速度を上昇
できる、入側と出側でのコイル速度の異なるシステムに
対応できる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理図、第2図は検出・設定タイムチ
ャート図、第3図は実施例のトラッキング部ブロック
図、第4図はリンク構造シフトレジスタ例を表す図、第
5図は投入処理(1)のフローチャート図、第6図は投
入処理(2)フローチャート図、第7図は取出し処理フ
ローチャート図、第8図はその他の実施例を表す図、第
9図は従来のトラッキング方式説明図である。図中、 1はコイル、2はタッチロール、 3はパルス発生器PLG、4はマーク装置、5,5−I,5−II,
5−IIIは検出器、9はシフトポインタ、10は外部割込入
力部、11は検出位置テーブル、12は検出器特定部、13は
第1のカウンタ、14は第2のカウンタ、パルスカウン
タ、15は投入部、16は取出部、18はバッファメモリ、19
はリンク構造シフトレジスタ、20は空プール、21はキュ
ーエレメント、22はキューターミナル、30はタッチロー
ルルーパ、31は移動量検出手段、32は第2の移動量検出
手段、33は第3のカウンタ、50は割込み信号、60は順リ
ンク情報、61は逆リンク情報、62はコイルアドレス、63
は検出器番号である。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続的に流れる薄板鋼板コイル上の欠陥を
    検出する複数の検出器と、該コイルが所定量流れるごと
    に移動パルスを発生する移動量検出手段と、該検出器の
    後方に設けられマーク位置に移動したコイル上の欠陥位
    置にマークするマーク装置とを備え、流れ方向に対する
    コイルアドレスに基づき検出した該欠陥位置をマーク位
    置まで追跡してマーク指令を出力する連続薄板鋼板の流
    れ方向位置のトラッキング方式であって、 該コイルの移動に伴い発生する前記移動パルス数を計数
    する第1のカウンタ(13)と、 未マーク欠陥位置のコイルアドレスが格納されたキュー
    エレメント(21)を流れ方向の位置昇順にリンクしたシ
    フトレジスタ(19)と、 発生する前記移動パルスを計数し、プリセットされた所
    定数と一致したとき割込み信号(50)を出力する第2の
    カウンタ(14)と、 該欠陥が検出されたとき、該検出器を特定するとともに
    第1のカウンタ値と該マーク位置から該検出位置までの
    移動パルス換算値とを加算して前記コイルアドレスを算
    出し、該キューエレメント(21)を生成して位置昇順に
    該シフトレジスタ(19)に投入するとともに、先頭位置
    に投入したとき該キューエレメントのコイルアドレス値
    と第1のカウンタ値との差を前記所定値として第2のカ
    ウンタにセットする投入部(15)と、 前記割込み信号(50)が出力されたとき、該シフトレジ
    スタ(19)から先頭キューエレメントを取り外しマーク
    指令を出力するとともに、次の先頭キューエレメントの
    前記所定値を算出して第2のカウンタ(14)にセットす
    る取出部(16)とを設け、 欠陥検出ごとに1組の前記キューエレメント(21)を生
    成して位置昇順に該シフトレジスタ(19)に投入すると
    ともに、該シフトレジスタの先頭キューエレメントの該
    コイルアドレスに基づき前記所定値を算出して第2のカ
    ウンタにセットし追跡せしめることを特徴とする連続薄
    板鋼板の流れ方向のトラッキング方式。
  2. 【請求項2】流れ方向に対し位置昇順ならびに位置逆順
    のリンク情報を該キューエレメントに格納し、投入する
    該キューエレメントのコイルアドレスと該シフトレジス
    タの先頭ならびに最後尾のキューエレメントのコイルア
    ドレスとをそれぞれ比較し、コイルアドレスが近い方の
    キューエレメント側よりリンク位置を検索する投入部で
    あることを特徴とする請求項1記載の連続薄板鋼板の流
    れ方向のトラッキング方式。
  3. 【請求項3】移動速度がマーク位置と検出位置とで異な
    る連続薄板鋼板コイルの流れ方向位置のトラッキング方
    式であって、 該移動量検出手段をマーク位置側に設けるとともに、 検出位置側に設けられコイル移動に伴い移動パルスを発
    生する第2の移動量検出手段と、 マーク位置より検出位置側の所定位置までの移動パルス
    換算初期値がプリセットされ第2の移動量検出手段の出
    力する移動パルス数を計数する第3のカウンタとを設
    け、 第3のカウンタ値と該所定位置から検出位置までの移動
    パルス換算値とを加算して欠陥位置のコイルアドレスを
    算出することを特徴とする請求項1記載の連続薄板鋼板
    の流れ方向位置トラッキング方式。
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