JP2529417B2 - 管状体の製造方法 - Google Patents

管状体の製造方法

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ゴルフクラブ用シャフト,釣竿等として使
用される管状体の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
近似、例えば、特開昭50−109024号公報に開示される
ように、シャフト本体を繊維強化合成樹脂で形成し、こ
の表面に金属薄膜を被覆したゴルフクラブ用シャフトが
開発されている。
第7図は、この公報に開示されるゴルフクラブ用シャ
フトを示すもので、このゴルフクラブ用シャフトは、カ
ーボンファイバーからなるカーボンファイバー層11の表
面に、金属薄膜層13を被覆して形成されている。
このようなゴルフクラブ用シャフトでは、カーボンフ
ァイバー層11の表面に、金属薄膜層13を被覆したので、
カーボンファイバー層11に傷が付き難くなり、傷に起因
する強度低下および撓み弾性の劣化による性能の低下を
防止することができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来のゴルフクラブ用シャ
フトでは、板状あるいはテープ状の金属薄膜をカーボン
ファイバー層11に巻回して金属薄膜層13を形成する場合
には、例えば、テープの締め付け力の不足により、成形
加熱硬化時にカーボンファイバー層11にボイドが生じる
という問題があった。
また、金属薄膜によりカーボンファイバー層11の繊維
を切断したり、あるいは、金属薄膜とカーボンファイバ
ー層11との密着不良を生じ強度が低下するという問題が
あった。
一方、カーボンファイバー層11に金属粒子を付着させ
た状態でプリプレグシートを巻回して金属薄膜を形成す
る場合には、プリプレグシートの巻回工程での変形,縮
径により、金属粒子の層が分散分離するため、所望の強
度,重量,外観等を得ることが非常に困難になるという
問題があった。
本発明は、かかる従来の問題を解決すべくなされたも
ので、繊維強化合成樹脂からなる本体層の外側に、金属
層を均一に形成することのできる管状体の製造方法を提
供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の管状体の製造方法は、高強度繊維に合成樹脂
を含浸したプリプレグシートをマンドレルに巻回して本
体層を形成する工程と、この本体層の外周に、一側表面
に金属コーティングされた薄肉厚のプリプレグシート
を、金属コーティング側が前記本体層側となるように巻
回し外層を形成する工程と、この外層にテープを巻回す
る工程と、テープの巻回された前記本体層と外層とを焼
成する工程とを有するものである。
〔作 用〕
本発明の管状体の製造方法では、高強度繊維に合成樹
脂を含浸したプリプレグシートがマンドレルに巻回され
本体層が形成された後、この本体層の外周に、一側表面
に金属コーティングされた薄肉厚のプリプレグシート
が、金属コーティング側が本体層側となるように巻回さ
れ外層が形成され、この後、この外層にテープが巻回さ
れ、テープの巻回された本体層と外層とが焼成される。
〔実施例〕
以下、本発明の詳細を図面に示す実施例について説明
する。
第1図は、本発明の管状体の製造方法の一実施例を示
しており、第2図および第3図は、第1図の製造方法に
より製造されたゴルフクラブ用シャフトを示している。
第2図および第3図において符号21は、本体層を示し
ており、この本体層21の外側には、外層23が形成されて
いる。
そして、外層23は、金属層25と最外層27とから形成さ
れている。
すなわち、第1図の(b)に示すように、本体層21
は、カーボン繊維,硝子繊維等の高強度繊維29に、エポ
キシ,ポリエステル等の合成樹脂からなるマトリックス
31を含浸した複数枚のプリプレグシート33を複数回巻回
して形成されている。
そして、この本体層21の外側には、第1図の(d)に
示すように、金属コーティングされた薄肉厚のプリプレ
グシート35を、金属コーティング側が本体層21側となる
ように巻回し外層23が形成されている。
すなわち、このプリプレグシート35は、カーボン繊
維,硝子繊維等の高強度繊維37に、エポキシ,ポリエス
テル等の合成樹脂からなるマトリックス39を含浸して形
成されており、例えば、0.1mm以下の薄肉厚とされてい
る。
また、プリプレグシート35の一側表面には、アモルフ
ァス金属,結晶金属等の金属が、スパッタ法等の周知の
方法により金属コーティングされている。
以上のように構成されたゴルフクラブ用シャフトは、
以下述べるようにして製造される。
すなわち、先ず、第1図の(a)に示したように、外
周をテーパ面41とされるマンドレル43に、高強度繊維29
にマトリックス31を含浸した複数枚のプリプレグシート
33が、複数回巻回され本体層21が形成される。なお、こ
の時に、マンドレル43の先端側に補助パターン45が巻回
される。
この後、この本体層21の外側に、第1図の(d)に示
したように、金属コーティングされた薄肉厚のプリプレ
グシート35が、金属コーティング側が本体層21側となる
ように巻回され外層23が形成される。
すなわち、この巻回により、第3図に示したように、
本体層21側の金属層25と、最外周の最外層27とからなる
外層23が形成される。
この後、第1図の(e)に示したように、最外層27に
テープ47が巻回され、テーピングされた本体層21および
外層23が焼成され、マンドレル43を引き抜くことにより
ゴルフクラブ用シャフトが製造される。
しかして、以上述べた管状体の製造方法では、製造工
程を、高強度繊維29に合成樹脂を含浸したプリプレグシ
ート33をマンドレル43に巻回して本体層21を形成する工
程と、この本体層21の外周に、金属コーティングされた
薄肉厚のプリプレグシート35を、金属コーティング側が
本体層21側となるように巻回し外層23を形成する工程
と、この外層23にテープ47を巻回する工程と、テープ47
の巻回された本体層21と外層23とを焼成する工程とから
構成したので、繊維強化合成樹脂からなる本体層21の外
側に、金属層25を確実に形成することが可能となる。
すなわち、以上述べた管状体の製造方法では、本体層
21の外周に、一側表面に金属コーティングされた薄肉厚
のプリプレグシート35を巻回するようにしたので、成形
時に、金属コーティングがプリプレグシート35から分
離,移動することがなく、繊維強化合成樹脂からなる本
体層21の外側に、金属層25を均一に、かつ、高強度で形
成することができる。
そして、プリプレグシート35を金属コーティング側が
本体層21側となるように巻回し外層23を形成するように
したので、プリプレグシート35の巻回時に、金属層25が
縮径した状態で巻回されることとなり、金属層25が、分
断された状態,重なった状態あるいは開いた状態となる
ことがなく金属層25をより均一に、かつ、より高強度に
形成することができる。
また、金属コーティングは、薄肉厚のプリプレグシー
ト35に非常に薄肉で行なうことができるため、比重の大
きい金属をコーティングした場合にも、金属層25の形成
による重量の増大を抑制することが可能となる。
さらに、従来のように、本体層21の繊維が切断,露出
することがないため、強度および外観を大幅に向上する
ことが可能となる。
また、予め一側表面に金属コーティングされたプリプ
レグシート35を使用するため、作業性が良好であり、不
良等の発生を低減することができる。
さらに、金属層25を形成するプリプレグシート35の強
化繊維に、硝子繊維,有機透明繊維等を使用することに
より、金属層25が外部から透けて見えるように形成する
ことが容易に可能であり、この場合においても、以上述
べた管状体の製造方法では、非常に外観の良好なものと
なる。
第4図は、本発明の管状体の製造方法の他の実施例に
より製造された管状体を示すもので、この実施例では、
金属層25と最外層27とからなる外層23が二重に形成され
ている。
このような管状体は、本体層21の外周に、一側表面に
金属コーティングされたプリプレグシート35を二重に巻
回することにより容易に形成可能であり、前述した実施
例と同様な効果を得ることができ、さらに、重量を大巾
に増大することなく、管状体の強度を向上することがで
きる。
なお、プリプレグシート35を、三重以上に巻回しても
良いことは勿論である。
第5図は、本発明の管状体の製造方法のさらに他の実
施例により製造された管状体を示すもので、この実施例
では、最外層51が三軸織物により形成されている。
すなわち、この実施例では、一側表面に金属コーティ
ングが施されるプリプレグシートの強化繊維には、第6
図に示すように、60度の角度で交叉している2方向の経
糸53に緯糸55が組織し、各糸53,55が60度の交叉角で織
られている三軸織物が使用されている。
このような管状体は、本体層21の外周に、一側表面に
金属コーティングされた三軸織物からなるプリプレグシ
ートを巻回することにより容易に形成可能であり、前述
した実施例と同様な効果を得ることができ、さらに、三
軸織物が形状保持性、負荷分散性等に優れているため、
ねじり,曲げ等が作用しても、金属層25が容易に剥離す
ることがなく、管状体としての強度を向上できる。
なお、以上述べた実施例において、本体層,外層等に
糸状体を巻回し、あるいは、他のプリプレグシートを巻
回しても良いことは勿論であり、また、本体層,外層
に、織布,引揃え等のプリプレグシートを任意に使用し
ても良いことな勿論である。
さらに、以上述べた実施例では、ゴルフクラブ用シャ
フトの製造に本発明方法を使用した例について述べた
が、本発明は、かかる実施例に限定されるものではな
く、例えば、釣竿等の種々の管状体にも適用できること
は勿論である。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明の管状体の製造方法では、
製造工程を、高強度繊維に合成樹脂を含浸したプリプレ
グシートをマンドレルに巻回して本体層を形成する工程
と、この本体層の外周に、一側表面に金属コーティング
された薄肉厚のプリプレグシートを、金属コーティング
側が本体層側となるように巻回し外層を形成する工程
と、この外層にテープを巻回する工程と、テープの巻回
された本体層と外層とを焼成する工程とから構成したの
で、繊維強化合成樹脂からなる本体層の外側に、金属層
を均一に形成することができ、外観が向上するという利
点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の管状体の製造方法の一実施例を示す工
程図である。 第2図は第1図のゴルフクラブ用シャフトの製造方法に
より製造されたゴルフクラブ用シャフトを示す側面図で
ある。 第3図は第2図のIII−III線に沿う横断面図である。 第4図は本発明の管状体の製造方法の他の実施例により
製造されたゴルフクラブ用シャフトを示す横断面図であ
る。 第5図は本発明の管状体の製造方法のさらに他の実施例
により製造されたゴルフクラブ用シャフトを示す横断面
図である。 第6図は第5図の三軸織物を示す説明図である。 第7図は従来のゴルフクラブ用シャフトを示す横断面図
である。 〔主要な部分の符号の説明〕 21……本体層 23……外層 25……金属層 33,35……プリプレグシート 43……マンドレル。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高強度繊維に合成樹脂を含浸したプリプレ
    グシートをマンドレルに巻回して本体層を形成する工程
    と、この本体層の外周に、一側表面に金属コーティング
    された薄肉厚のプリプレグシートを、金属コーティング
    側が前記本体層側となるように巻回し外層を形成する工
    程と、この外層にテープを巻回する工程と、テープの巻
    回された前記本体層と外層とを焼成する工程とを有する
    ことを特徴とする管状体の製造方法。
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JP2807970B2 (ja) * 1994-08-10 1998-10-08 株式会社シマノ 中通し竿及びその製造方法
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JP5843087B2 (ja) * 2011-02-09 2016-01-13 三菱レイヨン株式会社 ゴルフクラブシャフト

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