JP2529198Y2 - マスキング装置 - Google Patents

マスキング装置

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JP2529198Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、被塗装体に塗り分け塗
装を施すための、マスキングプレートを備えて成るマス
キング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】被塗装体、例えば自動車ボディーの塗装
工程において、ホイールハウス等の入り込んだ部分を、
ボディー外観と異なる塗色で塗り分け塗装する場合等に
は、その塗装作業時にホイールハウス塗装用の塗料が必
要以外の部位に付着することを防ぐ目的でマスキングが
施される。
【0003】従来では、塗り分け部分に対応する所定の
形状に形成したマスキングプレートを、ワーク搬送台車
等に固設して成るマスキング装置が採用されており、こ
のマスキング装置によれば、ワーク(自動車ボディー)
をワーク搬送台車に搭載することにより、上記マスキン
グプレートがワークの所定位置に占位し、もってワーク
にマスキングが施される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記ホイー
ルハウスを塗り分けて塗装する場合、マスキングブレー
トの見切り部、すなわち塗色の境界を形作るマスキング
ブレート縁部の形状を、タイヤの外周に沿って湾曲した
ホイールハウス内周面と緩やかな曲面から成るボディー
側面との会合部の形状に対応させる必要がある。しかし
ながら、上記会合部は極めて複雑な曲線から構成されて
おり、しかも上記見切り部を形成するにはマスキングプ
レートに三次元的な加工作業を施さねばならず、このた
め上記マスキングブレートの製造が極めて繁雑なものと
なっていた。
【0005】また、塗料による汚損を未然に防止する目
的から、上記マスキングプレートは、一般にビニールシ
ートやアルミホイル等で包み込まれて養生されるが、上
記ビニールシート等の交換作業が繁雑であるばかりでな
く、ビニールシート等で包む際に生じる皺等によって、
上記マスキングプレートにおける見切り部の形状が正確
に表に現れないことが多く、もって正確な塗り分けを実
施することができず、塗装品質の低下を招いていた。
【0006】本考案は上記実情に鑑みて、マスキングプ
レートにおける見切り部を極めて容易に形成することが
でき、併せて塗装品質の低下を招くことなくマスキング
プレートの汚損を抑え得るマスキング装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本考案では、縁部
に所定形状の見切り部を有し、変形可能なシート材から
成るマスキングプレートを、マスキングプレート支持手
段に、取外し可能かつ上記見切り部に所定の湾曲を付与
する態様で支持させることによって上記目的を達成して
いる。
【0008】
【作用】上記構成によれば、マスキングプレートの見切
り部を、該マスキングプレートが平板状の時に形成する
ことが可能となり、またマスキングプレート支持手段か
らマスキングプレートを取り外すことにより、マスキン
グプレートの清掃および交換が容易に行なえる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の構成を、一実施例を示す図面
に基づいて詳細に説明する。図1ないし図6に、本考案
に関わるマスキング装置を、自動車ボディーの塗装ライ
ンに適用した例を示す。
【0010】塗装ラインにおける塗装ステーションに
は、図6(a),(b)に示す如く、該塗装ステーショ
ンに搬入されたワーク(自動車ボディー)100におい
て塗り分け塗装を施す部位、実施例では自動車ボディー
における前後左右の各ホイールハウスに対する外側方域
に、各々塗装装置1,1,…が配置されており、これら
各塗装装置1は、塗装装置本体10とマスキング装置2
0とを具備している。
【0011】上記塗装装置本体10は、図2,3に示す
如く塗装ガン11を備えるとともに、ワーク100に対
して近接離反自在に設置されている。
【0012】一方、上記マスキング装置20は、マスキ
ングプレート30と、マスキングプレート支持手段40
とを具備している。
【0013】上記マスキングプレート30は、金属の薄
板等から成る変形可能なシート材によって構成されてお
り、図1に明示する如く、常態において略矩形状を呈
し、かつ複数個のボルト孔30a,30a,…を有する
とともに、その一方縁部30bには見切り部30Aが形
成されている。
【0014】この見切り部30Aは、マスキングプレー
ト30を平板状に保持した状態において形成することが
できるため、上記マスキングプレート30の制作は極め
て容易である。なお、上記見切り部30Aは、後述する
如くマスキングプレート支持手段40にマスキングプレ
ート30が湾曲された態様で支承された際に、所定の三
次元形状となるよう予形成されていることは言うまでも
ない。
【0015】一方、図1,2に明示する如く、マスキン
グプレート支持手段40は、それぞれ湾曲形成されたプ
レートホルダ41およびプレート押え42と、ボルト4
3およびナット44とを有し、上記プレートホルダ41
は、アーム13,13、…を介して塗装装置本体10に
支持されている。また、プレートホルダ41には複数個
のボルト孔41a,41a,…が設けられ、プレート押
え42にも複数個のボルト孔42a,42a,…が設け
られている。
【0016】上記プレートホルダ41とプレート押え4
2との間には、上記マスキングプレート30の他方端部
30cが挟持されており、上記各ボルト孔41a,30
a,および42aにボルト43を嵌挿し、該ボルト43
にナット44を螺着させることによって、マスキングプ
レート30がマスキングプレート支持手段40に装着さ
れている。なお、マスキングプレート30は、上記ボル
ト43とナット44との螺合を解くことによって、容易
にマスキングプレート支持手段40から取り外すことが
できる。
【0017】上記マスキングプレート30は、上記マス
キングプレート支持手段40に装着されることにより、
上記プレートホルダ41およびプレート押え42の周面
の形状に倣って湾曲する。これにより、上記マスキング
プレート30における一方端部30bの見切り部30A
は、ワーク100においてマスキングを要する部位、す
なわち、図5に示すホイールハウス100Hのホイール
ハウスヘミング部100hの外形に倣った三次元形状を
成す。
【0018】いま、ワーク100が図6に示す塗装位置
に搬入されると、塗装装置1の塗装装置本体10がワー
ク100に近接する方向へ移動し、マスキングプレート
30を、図5(a)に示す退避位置から図5(b)に示
すマスキング位置、すなわちマスキングプレート30の
見切り部30Aが、ワーク100のホイールハウス10
0Hへ僅かに入り込んでホイールハウスヘミング部10
0hを覆う位置まで移動させる。
【0019】次いで、上記塗装装置本体10の塗装ガン
11が作動し、ホイールハウス100Hの内面全体に塗
装が施される。このとき、上記マスキングプレート30
の働きにより、塗料がホイールハウス100Hから飛散
してボディー外観を汚損することが防止される。
【0020】ホイールハウス100Hの塗装が完了した
のち、上記塗装装置本体10がワーク100から離反す
る方向へ移動し、マスキングプレート30はマスキング
位置から退避位置へ移動する。こののち、ワーク100
は塗装ステーションから搬出され次工程へ搬送されて行
く。
【0021】上記塗装作業が繰り返され、マスキングプ
レート30に多く塗料が付着した際には、上記マスキン
グプレート30を支持手段40から取り外し、洗浄した
のち支持手段40に再装着するか、あるいは新品のマス
キングプレートと交換すればよい。ここで、上述した如
く、マスキングプレートは容易に作成可能なので、予備
のマスキングプレートを大量に用意しておくことは困難
なことではない。
【0022】このように、上記マスキングプレート30
は、容易に洗浄、あるいは新品との交換が可能であるた
め、塗料による汚損が可及的に抑えられる。また、マス
キングプレートを養生するべく従来から使用されていた
ビニールシート等が不要となるため、該シートの皺等に
起因する見切り部の形状の乱れによる塗装品質の低下を
招くことなく、正確な塗り分け塗装を実施することが可
能となる。
【0023】なお、本実施例では、マスキングプレート
を塗装装置本体と共に移動させる目的で、マスキング装
置を上記塗装装置本体に取り付けた構成を例示したが、
本考案に関わるマスキング装置を、塗装ステーションあ
るいはワーク搬送用台車に設けても、本考案の目的が有
効に達成されることは言うまでもない。また、本発明に
関わるマスキング装置は、自動車ボディーの塗装ライン
にのみ採用されるものではなく、種々のワークを対象と
した各種のマスキング装置として広く適用され得るもの
であることは勿論である。
【0024】
【考案の効果】以上、詳述したように、本考案に関わる
マスキング装置によれば、変形可能なシート材から成る
マスキングプレートを、マスキングプレート支持手段に
取外し可能かつ見切り部に所定の湾曲を付与する態様で
支持させているので、マスキングプレートの見切り部
は、該マスキングプレートが平板状の時に形成すること
ができ、もってマスキングプレートにおける見切り部を
極めて容易に形成することが可能となった。
【0025】また、本考案によれば、マスキングプレー
ト支持手段からマスキングプレートのみを取り外すこと
ができるので、該マスキングプレートの清掃および交換
が容易に行なわれ、よってマスキングプレートをビニー
ルシート等によって養生する必要がない。このため、上
記ビニールシートの皺等に起因する塗装品質の低下を招
くことなく、マスキングプレートの塗料による汚損を可
及的に抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に関わるマスキング装置の分解斜視図。
【図2】本考案に関わるマスキング装置の取付け態様を
示す正面図。
【図3】本考案に関わるマスキング装置の取付け態様を
示す全体側面図。
【図4】本考案に関わるマスキング装置の取付け態様を
示す全体平面図。
【図5】(a)および(b)は、本考案に関わるマスキ
ング装置の使用態様を示す断面側面図。
【図6】(a)および(b)は、本考案に関わるマスキ
ング装置を採用した塗装ラインの概念的な全体平面図お
よび概念的な全体側面図。
【符号の説明】
1…塗装装置 10…塗装装置本体 20…マスキング装置 30…マスキングプレート 30A…見切り部 40…マスキングプレート支持手段 41…プレートホルダ 42…プレート押え 43…ボルト 44…ナット

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縁部に所定形状の見切り部を有し、
    変形可能なシート材から成るマスキングプレートと、上
    記マスキングプレートを、取外し可能かつ上記見切り部
    に所定の湾曲を付与する態様で支持するマスキングプレ
    ート支持手段と、を備えて成ることを特徴とするマスキ
    ング装置。
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