JP2529079Y2 - 破砕機 - Google Patents

破砕機

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JP2529079Y2
JP2529079Y2 JP11767190U JP11767190U JP2529079Y2 JP 2529079 Y2 JP2529079 Y2 JP 2529079Y2 JP 11767190 U JP11767190 U JP 11767190U JP 11767190 U JP11767190 U JP 11767190U JP 2529079 Y2 JP2529079 Y2 JP 2529079Y2
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晴夫 野口
和美 山口
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、プラスチック成形時に発生するランナや成
形不良品を、再成形用原料とするために粒状化する破砕
機に関する。
[従来の技術] プラスチックの射出成形時にはスプルーランナすなわ
ち湯口片(以下、ランナ)が発生し、その他の成形でも
成形不良品など製品以外が発生する。これらのうち再使
用に耐える物性のもの(以下、回収品)は再成形用原料
とするために粒状化が必要である。回収品は通常細かく
破砕して、新原料と配合混合したうえ成形に再利用され
る。破砕機は、回収品のこの破砕段階に用いられる機器
である。
従来の代表的な破砕機は、モータの出力軸に直結また
は減速プーリを介して、両端軸受けの水平軸を中心にに
高速で駆動回転される剪断用刃つき回転体と、回転体に
対向した固定刃と、回転体の下半に配置されたスクリー
ンとを含んでおり、スクリーンの上端片方近傍のハウジ
ングには水平回転軸のヒンジが設けられ、スクリーンよ
り上のホッパ構造物は垂直の使用状態から、破砕機内部
の清掃や保守には該ヒンジを回転中心として横倒してこ
れにあてる構造をとっている。
上記の従来技術では低トルクながら高速回転と慣性エ
ネルギーを利用して衝撃力を高め、衝撃破壊と剪断破壊
の能力を高めていた。
[考案が解決しようとする課題] しかし、上記に代表される従来技術においては、下記
列記のような問題があった。
従来技術の高速回転の破砕機では、所望の粒径の孔サ
イズのスクリーンを設けても、破砕品の粒度分布は非常
に広く、好まれない粉末の発生率が極めて高く問題とな
っている。粉末は、破砕機から次工程へのクリーンなニ
ューマチック輸送を難しくするなど、環境への粉塵汚染
を引き起こす。環境の粉塵汚染は作業者に有害であるの
みならず、成形品表面への付着が製品品質上の問題とな
る。成形によっては原料中の粉は黒点発生など不良品の
原因となる。
700rpmなど中速回転を用い、粉末の発生を低減しよう
としている従来技術もあるが、満足な成果は得られてい
ない。
次に、従来技術の中高速破砕機には破砕時の騒音レベ
ルが極めて高い、という問題がある。これは高速回転と
慣性エネルギーを利用して衝撃力を高め、衝撃破壊を行
っていることによる必然的結果である。
小型射出成形の重要性が高まった近年、小型で製品に
対するはランナの発生率が高いため各成形機の側に各々
破砕機を設備して成形後直ちに破砕し原料としてリサイ
クルする方法が一般化してきている。この場合には、特
設の破砕室で専門的に破砕される違い、騒音と粉塵汚染
は格別に重要化している。
また、従来技術では「ミスカット」と呼ばれる現象も
問題になっている。ランナは数mmφ外径長さ6cmなど長
い円柱状の部分を多く含むのが一般的で、粉末の発生を
低減する目的で7〜8mm内径など大きいめのスクリーン
を採用すると、これら長い円柱状は細断されず長いまま
破砕機から排出される問題がこれである。
さらに従来の破砕機では、投入された回収品の半破砕
品がスクリーンの一部に集中すると、スクリーンが変形
して回転体との相対位置が設計条件と変わり機能上支障
が出るなどの問題もあった。
また、熱可塑性プラスチックは高温で溶融するため、
高速回転タイプの破砕機では回転体と両端軸受けが設け
られた壁面間などでの溶融を解決する必要があり、その
ために構成が複雑化する。
一方、粉末発生と騒音の回避を主目的として、特殊な
刃形状を採用して回転数を低くし、スクリーンの無い試
みもある。例えば特開平2-164460公報の開示がある。し
かし、この種の従来技術ではロータ刃の形状、構造が複
雑過ぎて、現実的には回転体と一体である刃の再研磨に
困難があり、維持費用が嵩む。また、低速回転と複雑な
構造にもとづき対設備費での処理量が少ない。
その他従来技術として、実公平2-17637号公報に開示
されているような技術が存在する。しかし、この技術に
おいては、回転刃は幅がひろいがために刃は回転軸に対
してねじり角を有している。すなわちヘリカル状である
ことが記載されている。また、刃は所謂「やまばヘリカ
ル」状であり、幅の広い各刃は中央で回転方向について
最も遅れた位置をとっている。そのため、その部分が固
定刃の対面を通過する時に回収品が挟み込まれると、高
い慣性力による強力な衝撃ないし剪断破壊が必要であ
り、従って同技術は中高速に適した回収刃であると認め
られる。
また、同回転刃は回収品が回転刃の傾斜により回転刃
の軸方向に平行移動することが意識されているところか
ら、軸に平行な線に対する刃の傾斜角が大きいことを伺
い知ることが出来る。この大きな傾斜角と広い刃幅がゆ
えに刃先形状はヘリカルに構成されなければならない。
従って刃の形状が複雑となる。同技術では破砕機内部の
メンテナンスのためには水平軸のヒンジでホッパを垂直
から横倒しとする従来技術が示されている。従ってホッ
パを倒して破砕機内を清掃したい場合にも、回転体がそ
れより以下への接近を妨害する。
また、両持ちの回転体であるため、破砕機から回転体
を取り外すのは容易でな。従って回転刃の取り付け・調
整は回転体が破砕機に取り付いた状態でのみ可能で、容
易に回転体を取り外して破砕機と別の場所で回転刃をセ
ットすることは事実上不可能である。
また、スクリーンのそり返り防止手段の問題点である
ことにも触れている。
本考案は上記した従来技術の問題点に鑑みて提案され
たもので、簡単な形状で容易に取り外し取り付け可能の
ロータ刃により低速回転でも十分な破砕能力が得られ、
従来技術におけるその他の各種問題点を解消出来るよう
な破砕機の提供を目的としている。
[課題を解決するための手段] 本考案によれば、プラスチック成形時に発生するラン
ナや成形不良品等の材料を再成形用原料とするための粒
状化する破砕機において、水平な回転軸(A)を有する
電動機駆動のロータ(30)を備え、そのロータ(30)の
外面には複数のロータ刃(32)が着脱自在に取付けら
れ、そのロータ刃(32)の刃先線(B)は直線であり、
その刃先線(B)の一端(C1)は他端(C2)よりも回転
軸(A)に対して遠い点に位置して回転軸(A)に平行
な線に対して傾斜角(β12)を有しており、かつロータ
刃(32)の回転軸(A)に垂直な断面の刃先(D)は鋭
角(γ15)であり、ロータ刃(32)は回転軸(A)に対
し垂直な列に分配されて配置され、ロータ(30)の下方
には円弧筒状のパンチメタルのスクリーン(24)が着脱
自在に設けられ、そのスクリーン(24)の上部に刃先線
が回転軸(A)に平行な固定刃(28)が取り外し可能に
設けられ、前記ロータ(30)の両側に材料を供給するホ
ッパ(20)を垂直な軸線に対して回転させるヒンジ(2
3)が設けられている。
また本考案によれば、ロータ刃(32)の刃先線(B)
の回転軸(A)に平行な線に対する傾斜角(β12)が傾
斜隙間(53)によって形成されている。
さらに本考案によれば、ロータ刃(32)が回転軸
(A)方向に複数列設けられている そして本考案によれば、ホッパ(20)が回転軸(A)
方向に移動できる引出用レール部材(21)が設けられて
いる。
さらに本考案によれば、スクリーン(24)の孔径が外
周側の方向が内周側よりも大きくされている。
[作用効果の説明] したがって、ロータ刃の刃先線の傾斜により固定刃と
の関係により鋏のような作用により衝撃力が少なく低回
転でも良好な切断効率が得らる。したがって、ロータを
低速(例えば70〜200r.p.m)でしかも材料を充分に細か
く切断できる。また実験の結果、粉末の発生が従来技術
と比較すれば皆無に近い。粒度分布は狭く、スクリーン
を通して粒状化されたとの印象が強く、この点で従来技
術の排出物と大幅に異なることが解った。従来の技術で
は剪断破壊と思われながら実は衝撃破壊の率が高っかた
ものと考えることができる。
また、回転速度が低速であることと剪断破壊が行われ
るために騒音レベルは著しく低い。
プラスチックは衝撃強度や耐摩耗性に関しては時とし
て金属に匹敵する優れた特性をもつが、ナイフ等による
切り裂きに対しては弱い。本考案の構成によれば、ロー
タ刃先端の角度は鋏のそれに近い。ロータ刃が固定刃を
通り過ぎる場所では、ロータ刃は固定刃に対して鋏に近
い動きをしている。水平な固定刃により、ロータ刃の刃
先線位置で動きをさし止められている回収品等の材料に
対して幅狭鋏刃状のロータ刃が何度か回転を繰返し切込
み、何度かで切断され細分化されるのである。
微粉末の発生が防止されているので、孔径を小さく選
ぶことが可能になる。その結果所謂「ミスカット」を防
止される。
本考案の程度の低回転数では、発熱がなく樹脂が溶融
して付着してしまうことが少ない。また粉末の少ないこ
とがロータの軸受け部分でのシールが簡単となり、樹脂
溶融の可能性も少ない。従って、溶融防止の複雑な機構
も不必要となる。
これに加えて、ロータの回転軸が水平方向にあるの
で、固定刃が取り付けられて切断作用を行う面も水平方
向にあり、切断作業は容易であり、効率よもい。
形状の大きな粉砕品の場合にロータの直径を大きく
し、破砕を可能にできる。それにより能力増強のみなら
ず寸法の大きい回収品等の材料から取扱いが可能にな
る。このように適当な周速度をとるために回転数を下げ
ることができるので、ロータの径を大きくすることがで
きる。
さらに、本考案ではロータの着脱機構が簡単な構成と
なり、ロータ刃ごとロータを破砕機本体から取り外すこ
とが容易となる。そして、本考案の破砕機のロータ刃
は、前記傾斜を除けばその形状が比較的簡単であること
とも相俟って、ロータ刃の研磨、その他のメンテナンス
が容易である。
垂直軸のヒンジでホッパを容易に除去出来る構造が可
能となり、そのため、スクリーンの取り外しは、ロータ
が残されていてもそれに邪魔されることなく、例えばロ
ータの非支持側に簡単に引き抜ける構造がとれる。スク
リーンを引き抜いた後はロータと固定刃のみが丸裸で突
き出ているため、内部構造物の清掃はきわめて簡単であ
る。小型射出成形では原料の種類・色の変更が頻繁に必
要で、このように容易に内部の清掃が可能である。
清掃性の容易さと同じ理由で、破砕機からロータを取
り外す作業が従来技術と比べて極めて簡単になる。ロー
タはロータ刃を取り付けた状態で破砕機から取り外すこ
とが可能であるので、別の箇所でロータ刃の取り外し、
再研磨ならびに持具を用いてロータの正しい位置への再
取り付けを行うことが可能になる。
また本考案においては、ロータ刃の最外周の軌跡の基
準としている前記円筒面の下半には上記円筒面より径が
わずかに大きい同心円を内径とする円弧筒パンチメタル
状スクリーンを着脱自在に設けられている。本考案で
は、このパンチメタルは円弧の径に応じて充分に厚くす
ることにより可撓性を実質上無くしており、他の支持手
段を要さないで可動中のスクリーン変形を防止してい
る。厚いスクリーンの欠陥は破砕品による孔の目詰まり
である。ここで本考案においては、パンチメタル状スク
リーンの孔径が、外周側で内周側より大きくされてい
る。そのため目詰りを生じることを遥かに少なくするこ
とが出来る。スクリーンを厚くする方法は必ずしも限定
されない。例えば2枚を一体化してもよい。
[実施例] 以下、添付図面を参照して、本考案の実施例について
説明する。
第1図および第2図は本考案の破砕機の一実施例にお
ける全体の構成を示している。
第1図および第2図において、破砕機はその全体が符
号10で示されている。その上部(第1図)には、ランナ
等の破砕して処理するべき回収品を投入する投入口12が
設けられており、該投入口12は通路部14を介して破砕機
構部16に連通している。なお、符号18は破砕機構部16の
内部を観察するためのガラス窓を示している。
破砕機構部16の内部は第2図において詳細に示されて
いる。
破砕機構部16はカバー部材であるホッパ20と、刃部22
と、スクリーン24とから構成され、該破砕機構部16の下
方には破砕処理済の回収品を貯蔵する貯蔵部26が設けら
れている。そして刃部22は、2か所の固定刃28と、ロー
タ刃(後述)を取り付けたロータ30とを含んでいる。
ロータ30は、その回転軸A(第3図参照)は水平方向
に延びており、所謂「片持ち」に構成されている。そし
て、該ロータ30は複数のロータ刃32…(図示の実施例で
は3個)を備えた部材33…を複数(図示の実施例では5
個)組み合わせたような外面構造に構成されている。そ
の結果、図示の実施例ではロータ30は15個のロータ刃32
を有している。そして、隣接するロータ刃32同士は、所
定の中心角φだけ隔てられて配置されている。第3図で
示されている様に、ロータ刃32は、押えプレート34、押
えボルト36、36によりロータ30に取り付けられている。
なお、第1図および第2図の実施例においてロータ30は
5列の部材33…を組み合わせたような外面構造に構成さ
れているが、図面を簡略化するため、第3図においては
2個の部材33…を組み合わせようなものとして示されて
いる。
また、第3図において明らかな様に、ロータ刃32(そ
の方向を第3図中の2点鎖線の矢印eで示す)は、ロー
タ30の半径(2点鎖線の矢印r方向)に直交する方向
(2点鎖線の矢印n方向)に対して、所定の角度θだけ
傾いている。
第2図において、破砕機構部16の下方には、レール部
材21およびホッパ20との接合部であるヒンジ固定軸23が
設けられている。ホッパ20を開く際には、ホッパ20を引
っ張ってレール部材21上を摺動せしめ、ホッパ20を所定
箇所まで引き出した所でヒンジ固定軸23を中心に回動す
れば良い。
ロータ刃32をロータ30に取り付ける態様については、
第4図、第5図、第8図、第11図ないし第15図において
更に詳細に示されている。
この第4図においても、ロータ30は2個の部材33…を
組み合わせたような外面構造に構成されているものとし
て表現されている。第3図の場合と同様に、図面を簡略
化するためである。
第4図から明らかな様に、図示の実施例においてはロ
ータ30の外周面30sの幅Wは、ロータ刃32の幅wの2倍
となっている。(但し、第1図および第2図の実施例に
おいてロータ30は5列の部材33…を組み合わせたような
外面構造に構成されているので、実際には、ロータ30の
外周面30sの幅Wはロータ刃32の幅wの5倍である。)
従って、ロータ30の外周面30sの幅方向Yには、2個
(実際の第1図および第2図の実施例では5個)のロー
タ刃32を配置することが出来る。但し、ロータ刃32…は
幅方向Yにおいては一直線上に配置されてはおらず、外
周面30sの円周方向(矢印C方向)に偏寄して互い違い
になる様に配置されている。
ロータ刃32には、円周方向C、すなわちロータ刃の移
動方向、に関して傾斜がついている。その傾斜は、外周
面30sの両縁部30e、30eに近い側が進行方向(回転方
向:矢印R方向)前方に突出し、外周面30sの中央部30c
に近い側が進行方向R後方へ凹んでいる様にすることも
出来るが、前記したようにこの凹み方向をあえて対向し
てとる必要はなく、第4図のように同方向に凹んだ構造
とするか、あるいはランダムに配置する方法でもよい。
次に主として第12図ないし第15図ならびに第3図、第
4図を参照して本考案を実施したロータ刃32の構成につ
いて説明する。図示の如くロータ刃32の刃先線Bは直線
であり、その刃先線Bの一端C1は他端C2よりも回転軸A
に対して遠い点に位置している。
ロータ刃32の刃50の近傍においては、ロータ刃取り付
け側の面に、ロータ取り付けガイド側面51、52に直角に
厚み差をつけるよう傾斜がとられ、傾斜隙間53が凹欠さ
れている。刃50の研磨はロータ刃取り付けガイド側面5
1、52に対して単純に直角に行っても、傾斜隙間53の傾
斜α13によってロータ刃32の刃先線Bは後退角β12を生
じる。すなわち、刃先線Bは角α13および角β12で傾斜
している。またロータ刃32の回転軸Aに垂直な断面の刃
先Dは鋭角γ15である。
本実施例のロータ刃32の寸法は、長さL=50mm、幅M
=50mm、厚みN=10mm、傾斜α13=2.3度、後退角β12
=2.4度、刃角γ15=40度である。
本実施例が示すように後退角β12は2.4度とわずかで
すみ、かつ刃角γ15は40度と鋏なみに鋭い。ロータ刃取
り付け面は回転軸と平行、ロータ刃取り付けガイド側面
51、52は回転軸Aに垂直な面内に位置している。
したがって、ロータ刃32は固定刃28に対して第11図に
示すように位置している。この点については後述する。
第4図に示された様に、ロータ刃32は押えプレート3
4、押えボルト36、36によりロータ30に取り付けられ、
ロータ刃32には長孔42が形成されており、該孔42の各々
に押えボルト36、36(第3図、第4図)を通す。長孔42
はロータ刃32の取付位置を調節するためのものである。
第7図はロータ刃32と固定刃28(28-1、28-2)との作
用を説明するものである。この第7図においても、図面
の簡略化のため、ロータ30は5列の部材33…を組み合わ
せたような外面構造に構成されているものとして表現さ
れている。
第7図においてロータ刃32或いはロータ30の回転方向
は矢印Rで示されており、図の上方から投入された回収
品はロータ刃32が固定刃28-1を通過する際に該ロータ刃
32と該固定刃28-1に止め置かれた回収品に切断作用が加
えられる。粒子径が細かくなったものはスクリーン24の
孔を介して下方へ排出される。
スクリーン24の孔よりも大きな回収品はロータ刃32に
より掻き揚げられ、今度は固定刃28-2と該ロータ刃32と
によって同様な切断作用が加えられる。これを繰り返す
ことにより、投入された回収品の粒状化が行なわれる。
本考案ではロータ刃の刃先線が固定刃に対する相対位
置が切断作用の上で極めて重要な役割を果たす。本実施
例における上記関係を示したのが第11図である。第12図
ないし第15図のロータ刃を的確な位置でロータに取り付
けると傾斜隙間53の傾斜α13により高さ差H(2.0mm)
と後退角β12によって取り付け面上の後退距離J(2.3m
m)を生じるが、刃50上端でクリアランスK(1.2mm)を
与えてロータ刃32を設置したとしても、傾斜隙間53に基
づいて発生する、刃先最遠端の円からは距離ずれF(0.
47mm)が発生するに過ぎず、この様にして刃先線が直線
でありながら切断性能効率が非常に高いロータ刃を構成
することが出来るのである。そして、この傾斜および第
5図で説明した厚さ方向tについての傾斜により、ロー
タ刃32の切れ味が一段と向上するのである。
第8図において、スクリーン24は真円を2分割した半
円形の断面を有しており、複数の貫通孔25が穿孔されて
いる。この貫通孔25はロータ30に近い側Iの内径が、ロ
ータ30に遠い側Oの内径よりも小さくなっている。これ
により、切断された回収品による目詰りを防止する効果
を奏している。なお、スクリーン24の厚さtは、5mm程
度に設定されている。
第5図は本実施例で固定刃28に対するロータ刃32の回
転状態を相対的に、かつそれらとスクリーン24との位置
関係を示す。第6図はスクリーン24の孔25の拡大図であ
る。孔25は外周側Oで内周側Iより大きくしてある。
第8図は第5図のロータ30を30cを切断面とした参考
側面図である。
第17図、第18図は特許請求の範囲(3)に相当する、
ロータ刃の他の実施例を示す。第16図は該ロータ刃の取
り付け状態を示す。
第20図、第21図、第22図は特許請求の範囲(4)に相
当する、ロータ刃の他の実施例を示す。第19図は該ロー
タ刃の取り付け状態を示す。
上記2種のロータ刃の実施例はあえて説明を要さない
ため省略する。第17図ないし第22図に記載の符号や寸法
は先の実施例第11図ないし第15図に準ずるため説明を省
略する。
第3図、第4図、第7図において、図面の簡略化のた
めロータ30は5列の部材33…を組み合わせたような外面
構造に構成されているとして表現する旨を述べたが、第
9図および第10図で示す様に、2個の部材33…を組み会
わせたような外形構造にロータ30を構成した実施例も存
在する。その構成および作用効果については、上述した
のと略略同じであるため説明は省略する。
第9図、第10図ではロータL/D比が小さいため、引き
出し用のレール部材21を要せずホッパ20を回転すること
ができる。
[考案の効果] 本考案の効果を以下に列挙する。
(1)切断効果が極めて良好である。
(2)回転速度が低速であっても、処理すべき回収品を
十分に細かく切断或いは破砕処理することが出来る。
(3)騒音が小さい。
(4)微粉末の発生が防止される。
(5)摩擦熱により樹脂が溶融して付着してしまうこと
が無くなる。
(6)所謂「ミスカット」が防止される。
(7)大きな回収品も容易に切断して処理することが出
来る。
(8)ロータの回転軸を所謂「片持ち」とすることが出
来、清掃性能などが優れる。。
(9)ロータの脱着機構が簡単な構成となり、ロータ刃
ごとロータを破砕機本体から取り外すことが容易とな
る。ロータの軸方向長さが比較的長い場合であっても同
様である。
(10)ロータ刃の研磨、その他のメンテナンスが容易で
ある。
(11)カバー部材を引き出して回動することにより、開
くことが出来る。
(12)スクリーンに穿孔された孔の径寸法は前記ロータ
側の方がロータの反対側よりも小さくなっているため、
該スクリーンの厚みが大きくても、目詰りが生じない。
(13)ロータ刃の構造が簡単で、研削加工を行い易い形
状を選択して、メンテナンスコストを低減させることが
出来る。
(17)切削効率が良好なことと相俟って、本説明で用い
られるロータ刃の刃先を鋭利なものとすることが出来
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本説明の一実施例を示す全体斜視図、第2図は
その内部構造の一部を示す斜視図、第3図は本説明の要
部を示す部分拡大図、第4図はロータ刃の配置を示す拡
大平面図、第5図はロータ刃と固定刃とスクリーンとを
示す正面図、第6図はスクリーン孔の拡大図、第7図は
ロータ刃と固定刃の切断作用を示す斜視図、第8図はロ
ータの断面を示す側面図、第9図は本説明のその他の実
施例を示す全体斜視図、第10図はその内部構造の一部を
示す斜視図、第11図は実施例のロータ刃の取り付け状態
図、第12図は同ロータ刃の平面図、第13図は同刃の立面
図、第14図は同刃の側面図、第15図は同刃の側面図、第
16図は他のロータ刃実施例のロータ刃取り付け状態図、
第17図は同刃の平面図、第18図は同刃の立面図、第19図
は別のロータ刃実施例のロータ刃取り付け状態図、第20
図は同刃の平面図、第21図は同刃の立面図、第22図は同
刃の側面図である。 10……破砕機、24……スクリーン、28、28-1、28-2……
固定刃、30、60……ロータ、32……ロータ刃、R……ロ
ータ刃移動方向、t……ロータ刃の厚さ方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:26

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチック成形時に発生するランナや成
    形不良品等の材料を再成形用原料とするための粒状化す
    る破砕機において、水平な回転軸(A)を有する電動機
    駆動のロータ(30)を備え、そのロータ(30)の外面に
    は複数のロータ刃(32)が着脱自在に取付けられ、その
    ロータ刃(32)の刃先線(B)は直線であり、その刃先
    線(B)の一端(C1)は他端(C2)よりも回転軸(A)
    に対して遠い点に位置して回転軸(A)に平行な線に対
    して傾斜角(β12)を有しており、かつロータ刃(32)
    の回転軸(A)に垂直な断面の刃先(D)は鋭角(γ1
    5)であり、ロータ刃(32)は回転軸(A)に対し垂直
    な列に分配されて配置され、ロータ(30)の下方には円
    弧筒状のパンチメタルのスクリーン(24)が着脱自在に
    設けられ、そのスクリーン(24)の上部に刃先線が回転
    軸(A)に平行な固定刃(28)が取り外し可能に設けら
    れ、前記ロータ(30)の両側に材料を供給するホッパ
    (20)を垂直な軸線に対して回転させるヒンジ(23)が
    設けられていることを特徴とする破砕機。
  2. 【請求項2】ロータ刃(32)の刃先線(B)の回転軸
    (A)に平行な線に対する傾斜角(β12)が傾斜隙間
    (53)によって形成される実用新案登録請求の範囲第1
    項記載の破砕機。
  3. 【請求項3】ロータ刃(32)が回転軸(A)方向に複数
    列設けられている実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    破砕機。
  4. 【請求項4】ホッパ(20)が回転軸(A)方向に移動で
    きる引出用レール部材(21)が設けられている実用新案
    登録請求の範囲第1項記載の破砕機。
  5. 【請求項5】スクリーン(24)の孔径が外周側の方向が
    内周側よりも大きくされている実用新案登録請求の範囲
    第1項記載の破砕機。
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