JP2529041Y2 - ゴルフクラブ用シャフト - Google Patents

ゴルフクラブ用シャフト

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JP2529041Y2
JP2529041Y2 JP1990407133U JP40713390U JP2529041Y2 JP 2529041 Y2 JP2529041 Y2 JP 2529041Y2 JP 1990407133 U JP1990407133 U JP 1990407133U JP 40713390 U JP40713390 U JP 40713390U JP 2529041 Y2 JP2529041 Y2 JP 2529041Y2
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雅修 南
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マルマンゴルフ株式会社
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【考案の詳細な説明】
【0001】本考案は、ゴルフクラブ用のシャフトに関
する。更に詳しくは、本考案は繊維補強合成樹脂材と金
属材を適切に組合せることによりシャフト重量を軽量に
維持するとともに、シャフトグリップ部及びその近傍部
位の剛性特性と重量配分を改善したゴルフクラブ用シャ
フトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、一般に使用されているゴルフクラ
ブ用のシャフトは、下記の素材により製作されている。
【0003】(イ)素材が金属系であるもの。 (ロ)素材が炭素繊維で補強された合成樹脂(CFR
P)系であるもの。 (ハ)前記(ロ)の補強繊維として、炭素繊維以外の有
機または無機繊維、あるいは金属繊維を複合させたも
の。 (ニ)前記(イ)と(ロ)を複合したもの。例えば金属
系シャフトの全長にわたってCFRPシートを外表面に
巻きつけて複合化したもの。
【0004】周知のごとくゴルフクラブ用のシャフト
は、ゴルフクラブの主要な構成部材であり、前記したよ
うにシャフトに適用する素材やシャフト構造の改良を通
じてより高い性能のシャフトの開発が進められている。
シャフトの性能向上のなかで、軽量化は極めて重要な開
発課題である。これは、シャフトの重量が軽量化されれ
ば、ヘッドのスピードアップに対して大きく寄与するこ
とができること、一般アベレージゴルファー等にとって
重量のあるものよりも扱いやすいこと、などによるから
である。しかしながら、シャフトの軽量化を進める場
合、シャフトのネジレ剛性、曲げ剛性、振動特性(イン
パクト時などにおける耐震性)、グリップ部を把持した
ときの充実感(スイング中にしっかり把持しているとい
うしっかり感)、などの物理的及び感性的な諸特性を低
下させないということが重要である。このような観点を
含めて前記した各種の素材で製作されたシャフトを評価
してみると、(イ)においては重量の低減化率、ネジレ
剛性、硬度などにおいてシャフト設計の自由度を確保す
ることが困難である。また重量分布も一様であり、シャ
フトの重心位置を各プレイヤーのヘッドスピードに合っ
た位置に設定する自由度がない。また(ロ)において
は、剛性が低いため特に打球時に違和感を感じさせ、か
つ重量分布も前記(イ)と同様にほとんど一様である。
(ハ)においては、前記(ロ)の場合の欠点をある程度
改善するにとどまり、またシャフトの重量分布を大きく
変えることができない。更に(ニ)においては、重量に
より制約から逃れられず、かつ重量分布もほぼ一様であ
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、前記した従
来技術によるシャフト性能の向上手段の限界を打破する
べく案出されたものである。本考案は、シャフトのグリ
ップ部及びその近傍部位という限定された領域を繊維補
強合成樹脂材と金属材との積層構造とし、その他の部位
を繊維補強合成樹脂材とすることにより、軽量でかつシ
ャフトに対する種々の要求特性を満たすゴルフクラブ用
シャフトを提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案を概説すれば、本
考案は、ゴルフクラブ用シャフトにおいて、グリップ側
のシャフト端部からの長さ200mm〜600mmの部
位が繊維補強合成樹脂材層と金属材層とからなる積層複
合材で構成されるとともに、前記部位以外の部位が繊維
補強合成樹脂材で構成されたことを特徴とするゴルフク
ラブ用シャフトに関するものである。
【0007】前記したように、本考案においてはゴルフ
クラブ用シャフトの軽量化を図るとともに、該軽量化を
進めるときに二律背反的に低下してくる他の諸得性を望
ましい状態に維持しようとするものである。このため、
本考案においては、シャフトの特定部位、特にグリップ
部及びその近傍部位を繊維補強合成樹脂(以下、FRP
という。)材層と金属材層とからなる積層構造とし、そ
の他の部位をFRPで構成しようとするものである。
【0008】本考案において、FRPの補強繊維材は各
種のものが使用され、例えば炭素繊維、全芳香族ポリア
ミド繊維などの有機繊維、あるいはガラス繊維などの無
機繊維、チタン繊維などの金属繊維が使用される。ま
た、金属材としては、炭素鋼などが使用される。
【0009】本考案のゴルフクラブ用シャフトにおい
て、前記した各種素材を適切に組合せて積層構造とする
部位は、グリップ部及びその近傍部位であり、この部位
の長さはシャフトに対する要求性能を勘案して200m
m〜600mmの長さに設定される。即ち、本考案のゴ
ルフクラブ用シャフトにおいて、グリップ側シャフト端
部から長さ200mm〜600mmの部位が、前記した
繊維補強合成樹脂材層と金属材層とからなる積層複合体
で構成される。
【0010】前記したグリップ側のシャフト端部から長
さ200mm〜600mmの部位を前記積層複合材で構
成する理由は、次の通りである。まず、前記した数値限
定の前提となっている事柄を説明する。 (i).ヘッドスピードの速いプレイヤーほど、一般的
にヘッドのかえりが速く、 ボールは左に飛ぶ傾向が
ある。なお、前記したヘッドスピードの速さは、個人差
はあるが、一般的に初級者、中級者、熟練者の順に速く
なり、更に、上記順序でスウィングのコントロールも上
手になる。 (ii).また、シャフトの重心位置がグリップ側(手
元側)にあるほど、ボールを打った際に、ヘッドに対し
てグリップ側が前方に行く傾向にあるため、ヘッドのか
えりを抑えることができます。しかし、スウィングのコ
ントロールが難しくなる傾向にある。 (iii).以上のことから、シャフトの重心位置との
関連において、ヘッドのかえり を調整することがで
き、ボールの飛びの方向を改善することができる。即
ち、シャフトの重心位置がグリップ側(手元側)になる
ほど、ヘッドのかえりを抑制することができるため、積
層複合材の長さ200mm〜600mmの範囲を各プレ
イヤーに合うように三等分すると、200mm,400
mm,600mmの順に初級者から熟練者向きのシャフ
トが得られるということになる。
【0011】以下、前記した数値限定の理由について詳
しく説明する。 .本考案のゴルフクラブ用シャフトにおいて、前記し
たように補強合成樹脂材層と金属材層とからなる積層複
合材が、グリップ側のシャフト端部から200mm〜6
00mmの範囲に配設されるため、一般的な傾向とし
て、シャフトの重心位置が手前側(グリップ側)にシフ
トするため、ハードヒッター(これは前記したヘッドス
ピードの速い力の強い強打者と考えてよいプレイヤーで
ある。)に適した(各プレイヤーのヘッドスピードに合
った)シャフトが得られる。 .積層複合材の長さをシャフト端部から約200mm
にした場合: この場合、シャフトの重心位置は、一般的なFRPシャ
フトと比較して、金属材層の存在により、やや手前側に
シフトする。このため、初級者〜中級者で、フック系の
ミスの多いプレイヤーに適するシャフトが得られる。 .積層複合材の長さが、シャフト端部から約400m
mにした場合: この場合、シャフトの重心位置は、前記より更に手前
側にシフトする。このため、中級者以上で、フック系の
ミスの多いプレイヤーに適するシャフトが得られる。 .積層複合材の長さが、シャフト端部から約600m
mにした場合: この場合、シャフトの重心位置は前記より更に手前側
にシフトする。このため、スウィングのコントロールが
上手な熟練者で、フック系のミスの多いプレイヤーに適
するシャフトが得られる。
【0012】.積層複合材の長さが、200mmより
小さい場合: この場合、一般にみられるゴルフ用シャフトのグリップ
部の長さ(200〜300mm、標準は250mm前
後)よりも金属材の積層部分の長さが短くなってしまう
ため、剛性を向上させることができない。 .積層複合材の長さが600mmより大きい場合: この場合、積層複合材の長さがシャフト全長(一般に1
100〜1200mm)のほぼ1/2、またはそれ以上
になってしまうため、軽量化の効果を実現することがで
きない。
【0013】前記した理由により本考案は、グリップ側
のシャフト端部からの長さ200mm〜600mmの部
位を繊維補強合成樹脂材層と金属材層とからなる積層複
合材で構成する。
【0014】以下、本考案の技術的構成及び実施の態様
を図面に基づいて詳しく説明する。なお、本考案は図示
のものに限定されないことはいうまでもないことであ
る。
【0015】図1は、本考案の第一実施例のゴルフクラ
ブ用シャフト(1)の断面図である。図示されるように
本考案のゴルフクラブ用シャフト(1)のグリップ部
(G)は、FRP(2)を外側に金属材(3)を内側と
した積層構造で構成し、その他の部位はFRP(2)で
構成される。従って、本考案のシャフト(1)は、従来
のシャフト、例えば図4のようなFRP(2´)のみで
構成されたシャフト(1´)に比較して、グリップ部
(G)及びその近傍部位の剛性を高めに維持することが
できることから、変形しずらく、かつインパクト時など
にヘッドに加えられシャフトを伝播する衝撃力を効果的
に減衰吸収させることができ、更にグリップ部(G)の
把持フィーリング、即ち、しっかり感を高めることがで
きる。また、本考案においては前記した二重の積層構造
をグリップ部(G)及びその近傍部位の領域で採用する
ものであるが、該積層構造を適用する部位の長さを変え
ることにより、各プレイヤーのヘッドスピードに合った
シャフトとすることができる。即ち、従来シャフト、例
えば図5のような金属材(3´)系シャフト(1´)の
全長にわたってFRP(2´)シートを外表面に巻きつ
けたものは、シャフトの重量分布がほとんど同じである
のに対し、本考案のシャフト(1)は、金属材(3)を
適用する長さを変えることにより、別言すればシャフト
(1)の重量分布を変えることによりシャフトの重心位
置を各プレイヤーに合った位置に設定することができ
る。即ち、本考案により、プレイヤーにマッチしたゴル
フクラブを極めて合理的に製作することができる。
【0016】図2は、本考案の第二実施例のゴルフクラ
ブ用シャフト(1)の断面図である。図1のものに比較
して、FRP(2)と金属材(3)の肉厚を変化させて
いる点が違う。図3は、本考案の第三実施例のゴルフク
ラブ用シャフト(1)の断面図である。図2のものと比
較して、FRP(2)と金属材(3)の層構成の順序を
逆にした点が違う。
【0017】
【考案の効果】本考案により、軽量であるという特性を
維持し、かつ次のような特性を合せ有する優れたゴルフ
クラブ用シャフトが提供される。 (1)従来の全FRP製のものと比較して、シャフトの
グリップ部の剛性を向上させることができるため、変形
しずらく、かつグリップ部をしっかりと把持していると
いう把持フィーリングに優れている。 (2)従来の金属材が全長にわたるとともに、これにF
RPを複合化させたものに比較して、各プレイヤーのヘ
ッドスピードに合ったゴルフクラブを合理的に製造する
ことができる。即ち、金属材の適用部位の長さを変化さ
せることによりシャフトの重心位置を各プレイヤーのヘ
ッドスピードに合った位置に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例のゴルフクラブ用シャフト
の断面図である。
【図2】本考案の第二実施例のゴルフクラブ用シャフト
の断面図である。
【図3】本考案の第三実施例のゴルフクラブ用シャフト
の断面図である。
【図4】従来技術のゴルフクラブ用シャフトの断面図で
ある。
【図5】従来技術の別の態様のゴルフクラブ用シャフト
の断面図である。
【符号の説明】 1,1´………ゴルフクラブ用シャフト 2,2´………FRP 3,3´………金属材 G ……………グリップ部

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴルフクラブ用シャフトにおいて、グリ
    ップ側のシャフト端部からの長さ200mm〜600m
    mの部位が繊維補強合成樹脂材層と金属材層とからなる
    積層複合材で構成されるとともに、前記部位以外の部位
    が繊維補強合成樹脂材で構成されたことを特徴とするゴ
    ルフクラブ用シャフト。
  2. 【請求項2】 積層複合材の層構成が、内側を金属材
    層、外側を繊維補強合成樹脂材層としたものである請求
    項第1項に記載のゴルフクラブ用シャフト。
  3. 【請求項3】 積層複合材の層構成が、内側を繊維補強
    合成樹脂材層、外側を金属材層としたものである請求項
    第1項に記載のゴルフクラブ用シャフト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR200471395Y1 (ko) * 2013-03-13 2014-02-21 김영돈 손잡이 유닛 및 그를 구비한 골프 클럽

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JPS5231140B2 (ja) * 1972-04-18 1977-08-12
JPS518039A (ja) * 1974-07-04 1976-01-22 Nippon Carbon Co Ltd Gorufukurabu

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