JP2528762Y2 - リフトの安全装置 - Google Patents
リフトの安全装置Info
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- JP2528762Y2 JP2528762Y2 JP1993022813U JP2281393U JP2528762Y2 JP 2528762 Y2 JP2528762 Y2 JP 2528762Y2 JP 1993022813 U JP1993022813 U JP 1993022813U JP 2281393 U JP2281393 U JP 2281393U JP 2528762 Y2 JP2528762 Y2 JP 2528762Y2
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- JP
- Japan
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- rack
- locking claw
- safety device
- loading
- lowering
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B66—HOISTING; LIFTING; HAULING
- B66F—HOISTING, LIFTING, HAULING OR PUSHING, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. DEVICES WHICH APPLY A LIFTING OR PUSHING FORCE DIRECTLY TO THE SURFACE OF A LOAD
- B66F17/00—Safety devices, e.g. for limiting or indicating lifting force
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B66—HOISTING; LIFTING; HAULING
- B66F—HOISTING, LIFTING, HAULING OR PUSHING, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. DEVICES WHICH APPLY A LIFTING OR PUSHING FORCE DIRECTLY TO THE SURFACE OF A LOAD
- B66F7/00—Lifting frames, e.g. for lifting vehicles; Platform lifts
- B66F7/06—Lifting frames, e.g. for lifting vehicles; Platform lifts with platforms supported by levers for vertical movement
- B66F7/08—Lifting frames, e.g. for lifting vehicles; Platform lifts with platforms supported by levers for vertical movement hydraulically or pneumatically operated
- B66F7/085—Lifting frames, e.g. for lifting vehicles; Platform lifts with platforms supported by levers for vertical movement hydraulically or pneumatically operated pneumatically operated
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B66—HOISTING; LIFTING; HAULING
- B66F—HOISTING, LIFTING, HAULING OR PUSHING, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. DEVICES WHICH APPLY A LIFTING OR PUSHING FORCE DIRECTLY TO THE SURFACE OF A LOAD
- B66F7/00—Lifting frames, e.g. for lifting vehicles; Platform lifts
- B66F7/06—Lifting frames, e.g. for lifting vehicles; Platform lifts with platforms supported by levers for vertical movement
- B66F7/065—Scissor linkages, i.e. X-configuration
- B66F7/0666—Multiple scissor linkages vertically arranged
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Geology (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、複数の荷載台をそれ
ぞれに設けた駆動手段により同調させて昇降するリフト
の安全装置に関するものである。
ぞれに設けた駆動手段により同調させて昇降するリフト
の安全装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の同調型リフトにおいて
は、複数の荷載台の偏下降を防止するために、各荷載台
の下降止め機構を同時に解除する解除機構を備えた安全
装置が設けられている。従来の安全装置として、次のよ
うな技術が知られている。 (1) 各荷載台に下降止め機構を解除するソレノイド
を設け、ソレノイドに抵抗を直列に接続し、抵抗に積分
回路を並列に接続し、積分回路のコンデンサに下降中止
用リレーを並列に接続し、下降止め機構が解除された場
合とされない場合との電流差を積分回路で検出して、大
きな電流差が生じたときに下降中止用リレーを作動させ
る技術(実公平4−50309号公報)。 (2) 各荷載台に下降止め機構を解除する流体圧シリ
ンダを設置し、各下降止め機構の解除を検出するエアー
バルブ又はリミットスイッチを設け、これらで直列回路
を構成して、全てのエアーバルブ又はリミットスイッチ
が作動した場合にのみソレノイドを励磁して下降バルブ
を開放する技術。 (3) 各荷載台の傾斜度や荷載台相互間の高低差を検
出し、その検出信号に基づき駆動手段を制御する技術。
は、複数の荷載台の偏下降を防止するために、各荷載台
の下降止め機構を同時に解除する解除機構を備えた安全
装置が設けられている。従来の安全装置として、次のよ
うな技術が知られている。 (1) 各荷載台に下降止め機構を解除するソレノイド
を設け、ソレノイドに抵抗を直列に接続し、抵抗に積分
回路を並列に接続し、積分回路のコンデンサに下降中止
用リレーを並列に接続し、下降止め機構が解除された場
合とされない場合との電流差を積分回路で検出して、大
きな電流差が生じたときに下降中止用リレーを作動させ
る技術(実公平4−50309号公報)。 (2) 各荷載台に下降止め機構を解除する流体圧シリ
ンダを設置し、各下降止め機構の解除を検出するエアー
バルブ又はリミットスイッチを設け、これらで直列回路
を構成して、全てのエアーバルブ又はリミットスイッチ
が作動した場合にのみソレノイドを励磁して下降バルブ
を開放する技術。 (3) 各荷載台の傾斜度や荷載台相互間の高低差を検
出し、その検出信号に基づき駆動手段を制御する技術。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、従来の安全
装置によると、次のような問題点があった。 (1) 下降止め解除を電気的に検出しているため、電
気回路が複雑化して信頼性に欠ける。各下降止め機構毎
にソレノイドを設ける必要がありコストが高くつき、ま
た、ソレノイドは防水カバーで保護しないと作動不良を
起こしやすい。 (2) 各下降止め機構毎に流体圧シリンダ、エアーバ
ルブ又はリミットスイッチが必要でコスト高を招く。直
列回路を構成する部品数が多く、タイムラグを設ける必
要があって応答性に問題があり、また、部品自体の誤作
動により、下降止めが解除されていない状態で荷載台が
下降するおそれもある。 (3) 検出機構及び制御機構が複雑でかつ高度な技術
を必要とするため、コストが高くつく。
装置によると、次のような問題点があった。 (1) 下降止め解除を電気的に検出しているため、電
気回路が複雑化して信頼性に欠ける。各下降止め機構毎
にソレノイドを設ける必要がありコストが高くつき、ま
た、ソレノイドは防水カバーで保護しないと作動不良を
起こしやすい。 (2) 各下降止め機構毎に流体圧シリンダ、エアーバ
ルブ又はリミットスイッチが必要でコスト高を招く。直
列回路を構成する部品数が多く、タイムラグを設ける必
要があって応答性に問題があり、また、部品自体の誤作
動により、下降止めが解除されていない状態で荷載台が
下降するおそれもある。 (3) 検出機構及び制御機構が複雑でかつ高度な技術
を必要とするため、コストが高くつく。
【0004】この考案は上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その課題は、下降止め解除機構を少ない部品
で簡単に構成でき、かつ確実に動作させることができる
安全装置を提供することにある。
のであり、その課題は、下降止め解除機構を少ない部品
で簡単に構成でき、かつ確実に動作させることができる
安全装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この考案の安全装置は、複数の荷載台をそれぞれ
に設けた駆動手段により同調させて昇降するリフトにお
いて、各荷載台に各別に設けられて荷載台の下降を阻止
する下降止め機構と、各荷載台の偏下降を防止するため
に各下降止め機構を同時に解除する解除機構とを備え、
下降止め機構が、荷載台に一体移動可能に設けたラック
と、ラックに係合する係止爪と、係止爪をラック側へ付
勢するスプリングとから構成され、解除機構が、各係止
爪にそれぞれ連結した索状体と、各索状体を介して係止
爪をラックから解離する共通のアクチュエータと、アク
チュエータに係合して各駆動手段を下降側へ切り換える
共通の切換部材とから構成される。
めに、この考案の安全装置は、複数の荷載台をそれぞれ
に設けた駆動手段により同調させて昇降するリフトにお
いて、各荷載台に各別に設けられて荷載台の下降を阻止
する下降止め機構と、各荷載台の偏下降を防止するため
に各下降止め機構を同時に解除する解除機構とを備え、
下降止め機構が、荷載台に一体移動可能に設けたラック
と、ラックに係合する係止爪と、係止爪をラック側へ付
勢するスプリングとから構成され、解除機構が、各係止
爪にそれぞれ連結した索状体と、各索状体を介して係止
爪をラックから解離する共通のアクチュエータと、アク
チュエータに係合して各駆動手段を下降側へ切り換える
共通の切換部材とから構成される。
【0006】また、この考案の安全装置においては、前
記索状体と係止爪との連結部に遊び代を設定したり、前
記解除機構に、複数本の索状体のうち一本が切断したと
きにアクチュエータを停止する保安部材が設けられる。
記索状体と係止爪との連結部に遊び代を設定したり、前
記解除機構に、複数本の索状体のうち一本が切断したと
きにアクチュエータを停止する保安部材が設けられる。
【0007】
【作用】この考案の安全装置においては、各下降止め機
構の係止爪が共通のアクチュエータにより索状体を介し
てラックから引き離される。そして、全ての係止爪がラ
ックから解離したときにのみ、アクチュエータにより切
換部材が作動され、その切換部材によって各駆動手段が
下降側へ切り換えられ、各荷載台が正しく同調した状態
で下降される。これに対し、複数の係止爪のうち一つで
もラックから解離しない場合は、その係止爪に連結され
た索状体がロックされてアクチュエータが動作しないた
め、切換部材が作動されず、駆動手段が停止状態に保持
され、各荷載台の偏下降が未然に防止される。
構の係止爪が共通のアクチュエータにより索状体を介し
てラックから引き離される。そして、全ての係止爪がラ
ックから解離したときにのみ、アクチュエータにより切
換部材が作動され、その切換部材によって各駆動手段が
下降側へ切り換えられ、各荷載台が正しく同調した状態
で下降される。これに対し、複数の係止爪のうち一つで
もラックから解離しない場合は、その係止爪に連結され
た索状体がロックされてアクチュエータが動作しないた
め、切換部材が作動されず、駆動手段が停止状態に保持
され、各荷載台の偏下降が未然に防止される。
【0008】また、上昇時には、係止爪がラックを乗り
越える度に微小回動しても、遊び代で吸収され、その動
きは索状体に伝達されない。更に複数本の索状体のうち
一本が切断したときには、保安部材によりアクチュエー
タが停止されるので、このときも、切換部材が作動され
ず、駆動手段が停止状態に保持され、各荷載台の偏下降
が確実に防止される。
越える度に微小回動しても、遊び代で吸収され、その動
きは索状体に伝達されない。更に複数本の索状体のうち
一本が切断したときには、保安部材によりアクチュエー
タが停止されるので、このときも、切換部材が作動され
ず、駆動手段が停止状態に保持され、各荷載台の偏下降
が確実に防止される。
【0009】
【実施例】以下、この考案を自動車整備用リフトに具体
化した一実施例を図面に基づいて説明する。図1〜図3
に示すように、本実施例の自動車整備用リフトにおいて
は、一対のベース1にダブルX形の伸縮脚2が設置さ
れ、各伸縮脚2の上端に自動車(図示略)を載せる荷載
台3が支持されている。各ベース1には伸縮脚2を上下
に伸縮する駆動手段としての油圧シリンダ4が起伏自在
に配設され、各油圧シリンダ4は一対の荷載台3を同調
させて昇降するように油圧配管5(図に参照)を介して
直列に接続されている。
化した一実施例を図面に基づいて説明する。図1〜図3
に示すように、本実施例の自動車整備用リフトにおいて
は、一対のベース1にダブルX形の伸縮脚2が設置さ
れ、各伸縮脚2の上端に自動車(図示略)を載せる荷載
台3が支持されている。各ベース1には伸縮脚2を上下
に伸縮する駆動手段としての油圧シリンダ4が起伏自在
に配設され、各油圧シリンダ4は一対の荷載台3を同調
させて昇降するように油圧配管5(図に参照)を介して
直列に接続されている。
【0010】各油圧シリンダ4には荷載台3の下降を阻
止する下降止め機構6が設けられている。下降止め機構
6は、油圧シリンダ4の両側に配置された2枚のラック
7と、各ラック7に係合する係止爪8と、係止爪8をラ
ック7側へ付勢するスプリング9とから構成されてい
る。ラック7は油圧シリンダ4のピストンロッド4aに
結合され、ガイド10により案内された状態で荷載台3
と一体的に移動される。係止爪8は油圧シリンダ4のシ
リンダブロック4bにブラケット11を介し軸12によ
り揺動可能に取り付けられている。スプリング9はシリ
ンダブロック4bに固定したL形金具13と係止爪8と
の間に張設されている。
止する下降止め機構6が設けられている。下降止め機構
6は、油圧シリンダ4の両側に配置された2枚のラック
7と、各ラック7に係合する係止爪8と、係止爪8をラ
ック7側へ付勢するスプリング9とから構成されてい
る。ラック7は油圧シリンダ4のピストンロッド4aに
結合され、ガイド10により案内された状態で荷載台3
と一体的に移動される。係止爪8は油圧シリンダ4のシ
リンダブロック4bにブラケット11を介し軸12によ
り揺動可能に取り付けられている。スプリング9はシリ
ンダブロック4bに固定したL形金具13と係止爪8と
の間に張設されている。
【0011】各ベース1の間に横設された機構箱14の
内部には、各荷載台3の偏下降を防止するために、各下
降止め機構6を同時に解除する解除機構15が設置され
ている。解除機構15は、各係止爪8にそれぞれ連結し
た索状体であるワイヤ16と、各ワイヤ16を介して係
止爪8をラック7から解離する共通のアクチュエータと
してのエアシリンダ17と、エアシリンダ17に係合し
て各油圧シリンダ4を下降側へ切り換える共通の切換部
材としての下降バルブ18とから構成されている。ワイ
ヤ16は機構箱14から油圧シリンダ4に沿って延びる
よう配線され、その一端は長孔19を備えた連結金具2
0を介して係止爪8のピン21に連結されている。エア
シリンダ17及び下降バルブ18は、機構箱14の内部
に取付板22を介して相対向する状態で配置されてい
る。
内部には、各荷載台3の偏下降を防止するために、各下
降止め機構6を同時に解除する解除機構15が設置され
ている。解除機構15は、各係止爪8にそれぞれ連結し
た索状体であるワイヤ16と、各ワイヤ16を介して係
止爪8をラック7から解離する共通のアクチュエータと
してのエアシリンダ17と、エアシリンダ17に係合し
て各油圧シリンダ4を下降側へ切り換える共通の切換部
材としての下降バルブ18とから構成されている。ワイ
ヤ16は機構箱14から油圧シリンダ4に沿って延びる
よう配線され、その一端は長孔19を備えた連結金具2
0を介して係止爪8のピン21に連結されている。エア
シリンダ17及び下降バルブ18は、機構箱14の内部
に取付板22を介して相対向する状態で配置されてい
る。
【0012】図4〜図6に示すように、エアシリンダ1
7のピストンロッド17aにはプッシャー23及び結合
板24が固定され、結合板24に各ワイヤ16の他端が
ボルト25により張力調整自在に結合されている。そし
て、エアシリンダ17は、ピストンロッド17aの突出
時に結合板24により各ワイヤ16を共通に引っ張り、
係止爪8をラック7から解離するように構成されてい
る。下降バルブ18はケーシング26、プランジャー2
7、及びスプール28等を備え、プランジャー27によ
りスプール28を摺動して、油圧シリンダ4の下降側油
圧通路29を開閉できるように構成されている。
7のピストンロッド17aにはプッシャー23及び結合
板24が固定され、結合板24に各ワイヤ16の他端が
ボルト25により張力調整自在に結合されている。そし
て、エアシリンダ17は、ピストンロッド17aの突出
時に結合板24により各ワイヤ16を共通に引っ張り、
係止爪8をラック7から解離するように構成されてい
る。下降バルブ18はケーシング26、プランジャー2
7、及びスプール28等を備え、プランジャー27によ
りスプール28を摺動して、油圧シリンダ4の下降側油
圧通路29を開閉できるように構成されている。
【0013】上記のように構成された自動車整備用リフ
トにおいては、一対の荷載台3がそれぞれに設けた油圧
シリンダ4により伸縮脚2を介し同調して昇降される。
荷載台3の上昇時には、下降止め機構6において、ラッ
ク7が荷載台3と一体に上方へ移動し、係止爪8はラッ
ク7の歯面を滑ってその移動を許容する。荷載台3が停
止すると、係止爪8がスプリング9の付勢力でラック8
に噛み合い、荷載台3が停止位置に保持される。係止爪
8はスプリング9によってラック7の歯面に付勢されて
いるため、係止爪8はがラックを乗り越える度に微小回
動するが、ピン21が長孔19内を移動する遊び代が設
定されているみで、その動きはワイヤ16に伝達されな
い。尚この遊び代は、例えば透孔に貫通させたロッドの
先端と透孔の手前側とに抜け止め部を設け、その抜け止
め部間でロッドが自由に移動できる構造とすることもで
きる。
トにおいては、一対の荷載台3がそれぞれに設けた油圧
シリンダ4により伸縮脚2を介し同調して昇降される。
荷載台3の上昇時には、下降止め機構6において、ラッ
ク7が荷載台3と一体に上方へ移動し、係止爪8はラッ
ク7の歯面を滑ってその移動を許容する。荷載台3が停
止すると、係止爪8がスプリング9の付勢力でラック8
に噛み合い、荷載台3が停止位置に保持される。係止爪
8はスプリング9によってラック7の歯面に付勢されて
いるため、係止爪8はがラックを乗り越える度に微小回
動するが、ピン21が長孔19内を移動する遊び代が設
定されているみで、その動きはワイヤ16に伝達されな
い。尚この遊び代は、例えば透孔に貫通させたロッドの
先端と透孔の手前側とに抜け止め部を設け、その抜け止
め部間でロッドが自由に移動できる構造とすることもで
きる。
【0014】この状態で、下降釦(図示略)を操作する
と、解除機構15において、エアシリンダ17にエアが
供給され、ピストンロッド17aが突出され、結合板2
4によりワイヤ16を介して各係止爪8がラック7から
同時に引き離される。そして、各係止爪8がラック7か
ら解離したときにのみ、続いて、プッシャー23がプラ
ンジャー27に係合して下降バルブ18を作動し、その
下降バルブ18により各油圧シリンダ4が下降側へ切り
換えられ、各荷載台3が正しく同調した状態で下降され
る。これに対し、係止爪8の一方がラック7から解離し
ない場合は、その係止爪8に連結されたワイヤ16がロ
ックされ、ピストンロッド17aが突出しないため、下
降バルブ18が作動されず、油圧シリンダ4が停止状態
に保持される。従って、各荷載台3の偏下降を未然に防
止することができる。
と、解除機構15において、エアシリンダ17にエアが
供給され、ピストンロッド17aが突出され、結合板2
4によりワイヤ16を介して各係止爪8がラック7から
同時に引き離される。そして、各係止爪8がラック7か
ら解離したときにのみ、続いて、プッシャー23がプラ
ンジャー27に係合して下降バルブ18を作動し、その
下降バルブ18により各油圧シリンダ4が下降側へ切り
換えられ、各荷載台3が正しく同調した状態で下降され
る。これに対し、係止爪8の一方がラック7から解離し
ない場合は、その係止爪8に連結されたワイヤ16がロ
ックされ、ピストンロッド17aが突出しないため、下
降バルブ18が作動されず、油圧シリンダ4が停止状態
に保持される。従って、各荷載台3の偏下降を未然に防
止することができる。
【0015】このように、本実施例の安全装置によれ
ば、係止爪8とエアシリンダ17とがワイヤ16を介し
て機械的に連結されているため、下降止め機構6を解除
機構15により確実に作動させて、安全装置の信頼性を
高めることができる。また、下降止め解除を電気的に検
出する従来装置と比較し、装置全体が少ない部品数で簡
単に構成されているので、トラブルのおそれがなく、コ
ストも削減できる。しかも、下降止め解除を検出するこ
となく動作するため、タイムラグを設ける必要がなくな
り、下降時における荷載台3の応答性を改善することが
できる。そのうえ、解除機構15が下降止め機構6から
離れた位置に設置されているから、従来と比較し、下降
止め機構6の周辺部品を少なくして、該機構6が確実に
動作するに適した環境を形成することができる。
ば、係止爪8とエアシリンダ17とがワイヤ16を介し
て機械的に連結されているため、下降止め機構6を解除
機構15により確実に作動させて、安全装置の信頼性を
高めることができる。また、下降止め解除を電気的に検
出する従来装置と比較し、装置全体が少ない部品数で簡
単に構成されているので、トラブルのおそれがなく、コ
ストも削減できる。しかも、下降止め解除を検出するこ
となく動作するため、タイムラグを設ける必要がなくな
り、下降時における荷載台3の応答性を改善することが
できる。そのうえ、解除機構15が下降止め機構6から
離れた位置に設置されているから、従来と比較し、下降
止め機構6の周辺部品を少なくして、該機構6が確実に
動作するに適した環境を形成することができる。
【0016】次に、この考案の別の実施例を図7及び図
8に基づいて説明する。この安全装置においては、ワイ
ヤが切断した場合でも安全を確保できる保安部材が解除
機構に付加されている。図7に示すように、ワイヤ16
の連結金具20と配線金具31との間に圧縮バネ32が
介装され、この圧縮バネ32及びスプリング9の合計の
バネ力によってワイヤ16が係止爪8側へ引張付勢され
ている。図8に示すように、各ワイヤ16の他端はエア
シリンダ17に設けたコ字形の保安部材33に結合され
ている。保安部材33はシリンダブロック17bを挟む
ように配置され、ピストンロッド17a上に固定したカ
ラー34により傾動自在に支持されていて、先端内側に
シリンダブロック17bに当接する一対のストッパ35
を備えている。
8に基づいて説明する。この安全装置においては、ワイ
ヤが切断した場合でも安全を確保できる保安部材が解除
機構に付加されている。図7に示すように、ワイヤ16
の連結金具20と配線金具31との間に圧縮バネ32が
介装され、この圧縮バネ32及びスプリング9の合計の
バネ力によってワイヤ16が係止爪8側へ引張付勢され
ている。図8に示すように、各ワイヤ16の他端はエア
シリンダ17に設けたコ字形の保安部材33に結合され
ている。保安部材33はシリンダブロック17bを挟む
ように配置され、ピストンロッド17a上に固定したカ
ラー34により傾動自在に支持されていて、先端内側に
シリンダブロック17bに当接する一対のストッパ35
を備えている。
【0017】この実施例の解除機構15においては、各
ワイヤ16が正常であれば、それらの均等な張力によっ
て保安部材33が図8に実線で示す姿勢に保持される。
そして、保安部材33がワイヤ16を介して各係止爪8
をラック7から引き離したのち、エアシリンダ17が下
降バルブ18を作動し、その下降バルブ18により各油
圧シリンダ4が下降側へ切り換えられる。また、係止爪
8の一方がラック7から解離しない場合は、前記実施例
と同様、ピストンロッド17aが突出しないため、下降
バルブ18が作動されず、油圧シリンダ4が停止状態に
保持される。
ワイヤ16が正常であれば、それらの均等な張力によっ
て保安部材33が図8に実線で示す姿勢に保持される。
そして、保安部材33がワイヤ16を介して各係止爪8
をラック7から引き離したのち、エアシリンダ17が下
降バルブ18を作動し、その下降バルブ18により各油
圧シリンダ4が下降側へ切り換えられる。また、係止爪
8の一方がラック7から解離しない場合は、前記実施例
と同様、ピストンロッド17aが突出しないため、下降
バルブ18が作動されず、油圧シリンダ4が停止状態に
保持される。
【0018】万一、片方のワイヤ16が切断した場合
は、切断側のワイヤ16の張力が消失し、正常側のワイ
ヤ16には圧縮バネ32及びスプリング9のバネ力を合
計した張力が作用するため、この状態で、エアシリンダ
17のピストンロッド17aが突出すると、保安部材3
3が図8に鎖線で示す姿勢に傾動され、一方のストッパ
35がシリンダブロック17bに当接され、ピストンロ
ッド17aが下降バルブ18のプランジャー27に係合
する直前で停止される。従って、下降バルブ18が作動
されず、油圧シリンダ4が停止状態に保持され、各荷載
台3の偏下降が確実に防止される。
は、切断側のワイヤ16の張力が消失し、正常側のワイ
ヤ16には圧縮バネ32及びスプリング9のバネ力を合
計した張力が作用するため、この状態で、エアシリンダ
17のピストンロッド17aが突出すると、保安部材3
3が図8に鎖線で示す姿勢に傾動され、一方のストッパ
35がシリンダブロック17bに当接され、ピストンロ
ッド17aが下降バルブ18のプランジャー27に係合
する直前で停止される。従って、下降バルブ18が作動
されず、油圧シリンダ4が停止状態に保持され、各荷載
台3の偏下降が確実に防止される。
【0019】なお、この考案は上記実施例に限定される
ものではなく、次に例示するように、各部の構成を適宜
に変更して具体化することも可能である。 (1) 図9に示すように、この考案の安全装置を2本
の支柱37を備えた2柱式自動車整備用リフトに適用す
ること。図において、前記実施例と同一又は相当する部
材には同一の符号が付されている。 (2) この考案を自動車整備用リフト以外の各種荷役
用昇降機又は産業機械の昇降装置に適用すること。 (3) この考案を3台、又はそれ以上の荷載台を備え
た同調型リフトに適用すること。 (4) この考案をシングルX形の伸縮脚を備えたリフ
トに適用すること。 (5) 荷載台を昇降する駆動手段として、油圧モータ
または電動機を使用すること。 (6) 解除機構のアクチュエータとして、ソレノイド
又は電動機を使用すること。 (7) 解除機構の切換部材として、リミットスイッチ
等の電気的スイッチを使用すること。
ものではなく、次に例示するように、各部の構成を適宜
に変更して具体化することも可能である。 (1) 図9に示すように、この考案の安全装置を2本
の支柱37を備えた2柱式自動車整備用リフトに適用す
ること。図において、前記実施例と同一又は相当する部
材には同一の符号が付されている。 (2) この考案を自動車整備用リフト以外の各種荷役
用昇降機又は産業機械の昇降装置に適用すること。 (3) この考案を3台、又はそれ以上の荷載台を備え
た同調型リフトに適用すること。 (4) この考案をシングルX形の伸縮脚を備えたリフ
トに適用すること。 (5) 荷載台を昇降する駆動手段として、油圧モータ
または電動機を使用すること。 (6) 解除機構のアクチュエータとして、ソレノイド
又は電動機を使用すること。 (7) 解除機構の切換部材として、リミットスイッチ
等の電気的スイッチを使用すること。
【0020】
【考案の効果】以上に詳述したように、請求項1の考案
によれば、共通のアクチュエータがワイヤを介して係止
爪をラックから解離し、共通の切換部材が各駆動手段を
下降側へ切り換えるように構成したので、下降止め解除
機構を少ない部品で簡単に構成でき、かつ確実に動作さ
せることができるという優れた効果を奏する。
によれば、共通のアクチュエータがワイヤを介して係止
爪をラックから解離し、共通の切換部材が各駆動手段を
下降側へ切り換えるように構成したので、下降止め解除
機構を少ない部品で簡単に構成でき、かつ確実に動作さ
せることができるという優れた効果を奏する。
【0021】請求項2の考案によれば、係止爪と索状体
とが、遊び代を持って連結されているので、上昇時に係
止爪がラックを乗り越える度に微小回動しても、その動
きは索状体に伝達されない。又請求項3の考案によれ
ば、解除機構にアクチュエータを停止する保安部材を設
けたので、ワイヤが切断した場合でも、荷載台の偏下降
を確実に防止できて、より安全性を向上できるという効
果がある。
とが、遊び代を持って連結されているので、上昇時に係
止爪がラックを乗り越える度に微小回動しても、その動
きは索状体に伝達されない。又請求項3の考案によれ
ば、解除機構にアクチュエータを停止する保安部材を設
けたので、ワイヤが切断した場合でも、荷載台の偏下降
を確実に防止できて、より安全性を向上できるという効
果がある。
【図1】本考案の一実施例を示す自動車整備用リフトの
斜視図である。
斜視図である。
【図2】図1のリフトの平面図である。
【図3】図1のリフトの下降止め機構を示す側面図であ
る。
る。
【図4】図1のリフトの解除機構を示す一部破断平面図
である。
である。
【図5】図4の解除機構の正面図である。
【図6】図4のA−A線断面図である。
【図7】本考案の別の実施例を示す下降止め機構の部分
側面図である。
側面図である。
【図8】本考案の別の実施例を示す解除機構の平面図で
ある。
ある。
【図9】本考案の別の適用例を示す2柱式自動車整備用
リフトの正面図である。
リフトの正面図である。
3・・荷載台、4・・油圧シリンダ、6・・下降止め機
構、7・・ラック、8・・係止爪、9・・スプリング、
15・・解除機構、16・・ワイヤ、17・・エアシリ
ンダ、18・・下降バルブ、32・・圧縮バネ、33・
・保安部材、35・・ストッパ。
構、7・・ラック、8・・係止爪、9・・スプリング、
15・・解除機構、16・・ワイヤ、17・・エアシリ
ンダ、18・・下降バルブ、32・・圧縮バネ、33・
・保安部材、35・・ストッパ。
Claims (3)
- 【請求項1】 複数の荷載台をそれぞれに設けた駆動手
段により同調させて昇降するリフトにおいて、各荷載台
に各別に設けられて荷載台の下降を阻止する下降止め機
構と、各荷載台の偏下降を防止するために各下降止め機
構を同時に解除する解除機構とを備え、前記下降止め機
構を、荷載台に一体移動可能に設けたラックと、ラック
に係合する係止爪と、係止爪をラック側へ付勢するスプ
リングとから構成し、前記解除機構を、各係止爪にそれ
ぞれ連結した索状体と、各索状体を介して係止爪をラッ
クから解離する共通のアクチュエータと、アクチュエー
タに係合して各駆動手段を下降側へ切り換える共通の切
換部材とから構成したことを特徴とする安全装置。 - 【請求項2】 前記索状体と係止爪との連結部に、遊び
代を設定した請求項1のリフトの安全装置。 - 【請求項3】 前記解除機構が、複数本の索状体のうち
一本が切断したときにアクチュエータを停止する保安部
材を備えている請求項1のリフトの安全装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993022813U JP2528762Y2 (ja) | 1993-04-05 | 1993-04-05 | リフトの安全装置 |
KR2019930013755U KR970004078Y1 (ko) | 1993-04-05 | 1993-07-23 | 리프트의 안전장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993022813U JP2528762Y2 (ja) | 1993-04-05 | 1993-04-05 | リフトの安全装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0676300U JPH0676300U (ja) | 1994-10-28 |
JP2528762Y2 true JP2528762Y2 (ja) | 1997-03-12 |
Family
ID=12093137
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993022813U Expired - Lifetime JP2528762Y2 (ja) | 1993-04-05 | 1993-04-05 | リフトの安全装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2528762Y2 (ja) |
KR (1) | KR970004078Y1 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011016618A (ja) * | 2009-07-08 | 2011-01-27 | Sugiyasu Corp | 車両整備用リフト |
US11584627B2 (en) * | 2020-03-13 | 2023-02-21 | Bosch Automotive Service Solutions Inc. | Safety catch system |
-
1993
- 1993-04-05 JP JP1993022813U patent/JP2528762Y2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1993-07-23 KR KR2019930013755U patent/KR970004078Y1/ko not_active IP Right Cessation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR940024776U (ko) | 1994-11-17 |
JPH0676300U (ja) | 1994-10-28 |
KR970004078Y1 (ko) | 1997-04-29 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |