JP2528729Y2 - ディスクロール - Google Patents

ディスクロール

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JP2528729Y2
JP2528729Y2 JP1990405660U JP40566090U JP2528729Y2 JP 2528729 Y2 JP2528729 Y2 JP 2528729Y2 JP 1990405660 U JP1990405660 U JP 1990405660U JP 40566090 U JP40566090 U JP 40566090U JP 2528729 Y2 JP2528729 Y2 JP 2528729Y2
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JP
Japan
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disk
metal shaft
roll
heat
annular
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JP1990405660U
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JPH0495294U (ja
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俊二 中村
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Nichias Corp
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Nichias Corp
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  • Tunnel Furnaces (AREA)
  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ステンレス鋼板、板ガ
ラス等を連続的に加熱する熱処理工程等で使用されるデ
ィスクロールの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のディスクロールには、無
機質繊維からなる環状の成形板(ディスク)を軸に積層
状に多数嵌挿し、それを軸方向に圧縮して構成したもの
が多く用いられている。上記ディスクロールのうち、特
に高温状態の搬送物に接触するディスクには、耐熱性、
耐摩耗性等にすぐれた特性を有するアスベスト繊維やシ
リカ・アルミナ繊維を主材とし、これにバインダー、充
填材等を加えて圧縮成形したものが使用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記構成のディスクロ
ールは、ステンレス鋼板の場合には1000℃〜120
0℃、板ガラスの場合には300℃〜600℃の温度で
使用されるので、被熱によるディスク材の結晶系の変態
や焼結などにより、ディスクに熱膨張・収縮などの動き
が生じ、ディスク面には亀裂が発生し易くなり、亀裂が
大きくなって破壊につながる。一方、ディスクを支持し
ている金属軸も同時に寸法変化を起こすため、ディスク
と金属軸の動きの差により、ディスクの軸方向にかかる
圧縮応力が変動する。一般に加熱されると圧縮応力は減
少し、それがディスクを固定していた締め付け応力の減
少につながる。その際、金属軸とディスクとの間の隙間
が大きくなった場合、環状のディスクの移動が起き易く
なり、その結果として、ロール表面にディスク移動によ
る段差落ち(ディスク表面の部分的段付き現象)が生じ
て、搬送物のロール接触面に圧痕を生じ、不良品とな
る。
【0004】
【考案の目的】本考案の目的は、環状ディスクと、それ
を支持している金属軸の熱伸縮に起因して発生するディ
スクの段差落ちを防止できるディスクロールを提供する
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の考案
は、無機質繊維を主材として成形した多数の環状ディス
クを金属軸に嵌挿圧縮して構成するディスクロールにお
いて、前記ディスクと金属軸とが、金属軸と同じ又は近
似する熱膨張率を有する耐熱性接着剤で接着されている
ことを要旨としている。さらに本願の請求項2の考案
は、無機質繊維を主材として成形した多数の環状ディス
クを金属軸に嵌挿圧縮して構成するディスクロールにお
いて、前記環状ディスク間に金属製環状放熱板が介装さ
れ、前記ディスクおよび放熱板と金属軸とが、金属軸と
同じ又は近似する熱膨張率を有し、かつ熱伝導性を併せ
もつ耐熱性接着剤で接着されていることを要旨としてい
る。
【0006】
【作用】上記構成のディスクロールにあっては、環状デ
ィスクの熱膨張・収縮による動き、および金属軸の寸法
変化による動きは、両者を接着している接着剤によって
吸収されるので、環状ディスクの移動はなくなり、ディ
スクの段差落ちの発生が防止される。
【0007】
【実施例】図1および図2は、本考案を搬送用ディスク
ロールに実施した例を示すものである。同図において、
1は水冷(または空冷)金属軸、2は金属製押え座板、
3は無機質繊維を主材として成形した環状ディスクであ
り、押え座板2,2間に積層圧縮されている多数の環状
ディスク3は、軸1との嵌挿面において、所要の熱膨張
率を有する耐熱性接着剤4によって軸1に接着されてい
る。上記ディスクを軸に接着する耐熱性接着剤として
は、無機結合剤または有機結合剤に無機質充填材を加え
て調製した溶剤蒸発型モルタル接着剤が好適である。無
機結合剤には、酸化物ゾル、珪酸アルカリなどが、また
有機結合剤には、ビニル系、アクリル系、ゴム系、メチ
ル・エチルセルロース系のものが用いられ、充填材に
は、Al23,SiO2,Al23・SiO2,ZrO・
SiO2、金属粉、グラファイトなどが用いられる。上
記接着剤の使用上の条件としては、金属軸の熱膨張率と
同じ、または近似した値をもつ接着剤を選択して使用す
る。接着剤の線膨張は、金属軸とディスク材の加熱時の
線膨張と必ずしも同じ値でなくてもよく、望ましくは線
膨張係数は1〜2×(1/105)の範囲のものがよ
い。
【0008】上記の如く構成されたディスクロールにお
いては、環状ディスクの熱膨張・収縮による動き、なら
びに金属軸の寸法変化による動きは、両者を接着してい
る接着剤によって吸収されるので、結果として、環状デ
ィスクの移動(径方向)はなくなり、ディスクの段差落
ちは防止される。また、上記接着剤として、良好な熱伝
導性を併せもつ接着剤を使用し、金属軸内部から強制冷
却するロール構成にあっては、ディスクから金属軸への
熱伝導による放熱作用を高めることができるので、ディ
スク材の熱負荷が減少し、熱劣化によるロールの寿命を
延ばすことができる。特に図3に示すようにディスク間
に、内径側が前記接着剤と当接する放熱用環状金属板5
を挾み込ませたロール構造にあっては、さらに放熱効果
の増大が図れると共に耐熱性向上の相乗効果が得られ
る。接着剤の塗布方法としては、ディスクの内径面また
は金属軸面への塗布のいずれでもよい。塗布面積は全面
接着(ディクの内径側全面)、部分接着(軸方向の条付
け)のいずれでもよい。部分接着は、ディスクを軸に完
全固定することによる応力集中を軽減するのに有利であ
るが、前述した接着効果を充分に発揮させるためには、
少なくとも30%の塗布面積は必要である。また、上記
接着剤の使用は、それがディスク嵌挿時の潤滑剤として
作用し、軸面との摩擦抵抗を減少させるので、積層ディ
スクを密度ムラなく圧縮成形するのに役立つ利点もあ
る。次に、上記環状ディスクと金属軸を接着する接着剤
およびその塗布方法の具体的実施例を表にして示す。
【0009】
【0010】
【0011】上記接着剤を塗布して構成したディスクロ
ール(ディスクは外径250mm、内径140mm、軸材質
は鋼、SUS鋼)をロール加熱温度で稼動実験を行なっ
たところ、接着剤を使用しないロールでは、ディスクの
段差落ちが発生したが、接着剤I,II,IIIを塗布したロ
ールには、段差落ちが発生しないことが認められた。
【0012】
【考案の効果】以上に述べたように、本考案によれば、
多数の環状ディスクを金属軸に嵌挿圧縮して構成するデ
ィスクロールの使用において、ディスクの段差落ちの発
生を防止できるから、ディスクロールの寿命を延ばし、
同時に搬送物のロール接触面への圧痕を無くし、不良品
の発生を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すディスクロールの縦断
面図である。
【図2】図1のディスク部分の切断面図である。
【図3】本考案の他の実施例を示すディスクロールの部
分断面図である。
【符号の説明】
1 金属軸 2 押え座板 3 環状ディスク 4 接着剤 5 金属製放熱板

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機質繊維を主材として成形した多数の
    環状ディスクを金属軸に嵌挿圧縮して構成するディスク
    ロールにおいて、前記ディスクと金属軸とが金属軸と
    同じ又は近似する熱膨張率を有する耐熱性接着剤で接着
    されていることを特徴とするディスクロール。
  2. 【請求項2】 無機質繊維を主材として成形した多数の
    環状ディスクを金属軸に嵌挿圧縮して構成するディスク
    ロールにおいて、前記環状ディスク間に金属製環状放熱
    板が介装され、前記ディスクおよび放熱板と金属軸
    が、金属軸と同じ又は近似する熱膨張率を有し、かつ熱
    伝導性を併せもつ耐熱性接着剤で接着されていることを
    特徴とするディスクロール。
JP1990405660U 1990-12-28 1990-12-28 ディスクロール Expired - Lifetime JP2528729Y2 (ja)

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