JP2515421Y2 - ディスクロール - Google Patents

ディスクロール

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JP2515421Y2
JP2515421Y2 JP5078791U JP5078791U JP2515421Y2 JP 2515421 Y2 JP2515421 Y2 JP 2515421Y2 JP 5078791 U JP5078791 U JP 5078791U JP 5078791 U JP5078791 U JP 5078791U JP 2515421 Y2 JP2515421 Y2 JP 2515421Y2
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JP
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roll
disk
cracks
disc
heat
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JP5078791U
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進 青木
正純 赤瀬
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Nichias Corp
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Nichias Corp
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  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
  • Tunnel Furnaces (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ステンレス鋼板、板ガ
ラス等の連続熱処理工程等で使用されるディスクロール
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のディスクロールとして、
図6に示す構造のディスクロールが多用されている。同
図で、1はロール本体、2はロール軸、3は金属製放熱
板である。
【0003】前記ロール本体1は、耐熱性、耐摩耗性に
優れたアスベスト繊維やシリカ・アルミナ繊維等の無機
質繊維を主材とし、それにバインダー、充填材等を加え
て所要厚さ(大体3mm〜6mm)に成形した環状成形板
(ディスク)を軸2に積層状に嵌挿し、その際、環状の
放熱板(大体0.1mm〜1.0mm)を所要ピッチで挾み
込ませ、全体を軸方向に圧縮して構成している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記構成のディスクロ
ールは、例えばステンレス鋼板の場合には1000℃〜
1200℃、板ガラスの場合には300℃〜600℃の
高温度で使用されるので、被熱によるディスク材の結晶
系の変態や焼結などにより、ロール本体に熱膨張・収縮
などの動きが生じ、ロール表面にクラック(亀裂)が分
散発生し、このクラックにより、搬送される板材の板面
を傷つけられたり、使用中に前記クラックの拡大が進行
し、ディスク材が局部的に軸から脱落したり、最悪の場
合には、全体の破壊につながる。
【0005】そこで、図6に示すように、ロール本体中
に金属製の環状放熱板3を配設し、ディスク材の熱を放
熱板を介し、強制冷却している軸(中空軸を使用)に積
極的に逃がし、ロール全体の平均温度を下げ、上述した
熱膨張・収縮によるクラックの発生を極力抑えるように
している。
【0006】しかし、ロール本体中に放熱板を配設した
構造でもクラックは発生する。この場合のクラックは円
周方向に分散してヘヤークラックとなる傾向がある。ヘ
ヤークラックの幅は小さく、深さも放熱板のところで止
まっているが、クラックがつながっていると、クラック
の深さが一定なので、長期に加熱すると、ディスクの脱
落につながるおそれがある。
【0007】
【考案の目的】本考案は、放熱板による効果を発揮させ
ながら、ロールに発生するクラック長さを極力短く抑
え、長期に加熱しても脱落するおそれのない高寿命のデ
ィスクロールを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成するため、軸に積層状に嵌挿した環状ディスクと、そ
の層間に所要ピッチで挾み込ませた環状の金属製放熱板
とを軸方向に圧縮して構成するディスクロールにおい
て、前記放熱板に外径の異なる2種の放熱板を用い、そ
れらを交互に配置した構造を要旨とする。
【0009】
【作用】上記構成によれば、軸方向に所要ピッチで配置
された放熱板の外径が異なるため、分散発生するクラッ
クは深さが違い、またクラックの長さも短く、つながっ
ていない。したがって長期に加熱しても、ディスクの脱
落を生じるおそれがない。
【0010】
【実施例】図1に、本考案の一実施例を示す。同図で、
1はディスクロール本体、1aは無機質繊維にバインダ
ー、充填材等を加えて所要厚さに形成した環状ディス
ク、2は中空のロール軸、3a,3bは外径の異なる2
種の金属製放熱板であり、ロール本体1は、軸2に積層
状に嵌挿した前記環状ディスク1aと、その層間に所要
ピッチで交互に挾み込ませた環状放熱板3a,3bとを
軸方向に圧縮して構成されている。
【0011】次に、本考案による上記構成のディスクロ
ールと、放熱板を用いないディスクロールと、外径の同
じ放熱板を設けたディスクロールを供試体として実験対
比した成績結果を述べる。
【0012】1)ロール寸法……外径250mm、内径1
40mm、長さ1000mm、密度1.3g/cm3 2)テストロール (A)……放熱板を用いないもの。 (B)……SUS板で厚さ0.1mm、外径200mm、内
径141mmの放熱板を10mm間隔で入れたもの。 (C)……SUS板で厚さ0.1mm、外径210mm、内
径141mmの放熱板と、外径190mm、内径141mmの
放熱板を交互に10mm間隔で入れたもの。 3)テスト方法 中空ロール軸の冷却水5リットル/分、ロール回転10
r.p.m、昇降速度200℃/時、1100℃・6時間を
1サイクルとして10サイクル行なった。 4)テスト結果
【0013】
【表1】
【0014】図2(a),(b)は、前記テストロール
(A)のクラック状態を図示したものである。放熱板を
用いないロールでは、クラックは1〜2個所に集中して
いる。クラック幅は3mmと大きく、軸まで貫通し、ディ
スクが脱落した。
【0015】図3(a),(b)は、前記テストロール
(B)のクラック状態を示したものである。放熱板の外
径が同じロールでは、クラックは円周方向に8〜10個
所に分散してヘヤークラックになっている。幅も0.1
〜0.2mmと小さく、深さも放熱板の所で止まってい
る。しかし、クラックがつながっていると、クラックの
深さが一定なので、長期の加熱により、図4で斜線で示
すディスク部分が脱落した。
【0016】図5は、前記テストロール(C)のクラッ
ク状態を示したものである。円周方向のクラック数はテ
ストロール(B)とほぼ同じであるが、放熱板の外径が
異なるため、クラックの深さに違いがあり、かつクラッ
クの長さが5〜10mmと短く、つながっていないので、
長期に加熱しても、ディスクの脱落は生じなかった。ま
た、円周方向へのクラック発生はほとんど見られなかっ
た。
【0017】
【考案の効果】以上に述べたように、本考案によれば、
放熱板による放熱効果を十分に発揮させながら、ロール
に発生するクラック長さを短く抑え、長期に加熱しても
脱落するおそれのない高寿命のディスクロールが得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すディスクロールの部分
断面図である。
【図2】(a)は放熱板を用いないディスクロールのク
ラック状態を示す側面図、(b)は断面図である。
【図3】(a)は外径の同じ放熱板を用いたディスクロ
ールのクラック状態を示す側面図、(b)は断面図であ
る。
【図4】ディスク脱落を示す断面図である。
【図5】外径の異なる放熱板を用いたディスクロールの
クラック状態を示す側面図である。
【図6】従来のディスクロールの側面図である。
【符号の説明】
1 ロール本体 1a ディスク 2 軸 3 放熱板 3a,3b 外径の異なる放熱板

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸に積層状に嵌挿した環状ディスクと、
    その層間に所要ピッチで挾み込ませた環状の金属製放熱
    板とを軸方向に圧縮して構成するディスクロールにおい
    て、前記放熱板に外径の異なる2種の放熱板を用い、そ
    れらを交互に配置したことを特徴とするディスクロー
    ル。
JP5078791U 1991-06-04 1991-06-04 ディスクロール Expired - Lifetime JP2515421Y2 (ja)

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JPH04136497U JPH04136497U (ja) 1992-12-18
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