JPH05214432A - 加熱炉用ハースロール - Google Patents
加熱炉用ハースロールInfo
- Publication number
- JPH05214432A JPH05214432A JP1875692A JP1875692A JPH05214432A JP H05214432 A JPH05214432 A JP H05214432A JP 1875692 A JP1875692 A JP 1875692A JP 1875692 A JP1875692 A JP 1875692A JP H05214432 A JPH05214432 A JP H05214432A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll
- bearing
- hearth roll
- furnace
- hearth
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
- Tunnel Furnaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 加熱炉に用いられるハースロールの軸受部で
の加熱を低減し、ロール長さを短くし、軸受の長寿命化
ができるロールを提供する。 【構成】 加熱炉用のハースロールにおいて、少なくと
も一方のロール支持用軸受と炉壁外面との間に放熱フィ
ンを設けたことを特徴とする加熱炉用ハースロールであ
る。
の加熱を低減し、ロール長さを短くし、軸受の長寿命化
ができるロールを提供する。 【構成】 加熱炉用のハースロールにおいて、少なくと
も一方のロール支持用軸受と炉壁外面との間に放熱フィ
ンを設けたことを特徴とする加熱炉用ハースロールであ
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、主として鋼材を連続的
に搬送しながら加熱を行なうローラハース式連続加熱炉
に使用される加熱炉用ハースロールに関するものであ
る。
に搬送しながら加熱を行なうローラハース式連続加熱炉
に使用される加熱炉用ハースロールに関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】一般に、炉内での搬送に用いられるハー
スロールは、その両端又は片端を炉外に設けた軸受で支
持して、被処理物である鋼材を搬送するものである。そ
して、このハースロールの軸受は、耐熱仕様と称される
ものが用いられるけれども許容温度がせいぜい200℃程
度であるため、ロール軸からの伝導熱により、過度の温
度上昇を生じないように炉壁から遠ざけるため、ある程
度離して設置するか、またはハースロールの軸を強制空
冷や水冷により冷却し伝導熱を軽減するような構造とし
て軸受を保護するのが一般的である。
スロールは、その両端又は片端を炉外に設けた軸受で支
持して、被処理物である鋼材を搬送するものである。そ
して、このハースロールの軸受は、耐熱仕様と称される
ものが用いられるけれども許容温度がせいぜい200℃程
度であるため、ロール軸からの伝導熱により、過度の温
度上昇を生じないように炉壁から遠ざけるため、ある程
度離して設置するか、またはハースロールの軸を強制空
冷や水冷により冷却し伝導熱を軽減するような構造とし
て軸受を保護するのが一般的である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、両端支
持型ハースロールの左右の軸受の間隔を広げることや、
片端支持形ハースロールの軸受を炉壁から遠ざけること
は、ロールの全長の増加による自重の増大や、被処理材
の先端がロールへ衝突することによるロール曲げ応力の
増大につながり、ロールの撓み量の増加をもたらすとい
う不具合がある。また、軸を強制空冷式や水冷式にする
ことは冷却設備に多額の費用と冷却流体用の配管の定期
的な点検や、清掃作業を必要とするという問題点があ
る。
持型ハースロールの左右の軸受の間隔を広げることや、
片端支持形ハースロールの軸受を炉壁から遠ざけること
は、ロールの全長の増加による自重の増大や、被処理材
の先端がロールへ衝突することによるロール曲げ応力の
増大につながり、ロールの撓み量の増加をもたらすとい
う不具合がある。また、軸を強制空冷式や水冷式にする
ことは冷却設備に多額の費用と冷却流体用の配管の定期
的な点検や、清掃作業を必要とするという問題点があ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記したよう
な従来のハースロールに見られる問題点に鑑み、ロール
の支持軸受の間隔を狭めて、同一ロール径における曲げ
応力に対する強度を向上させると共に、強制空冷や水冷
を行なった場合の設備費および多量のエネルギ消費をな
くし、冷却媒体による多大な熱損失を伴うことなく、被
処理材に加熱ムラのない均一な加熱が可能となる連続熱
処理用ハースロールの提供を目的としたものである。そ
の構成は、少なくとも一方のロール支持軸受と炉壁外面
の間に放熱フィンを設けて、ロールの伝導熱を軸受に到
達するまでに放熱フィンにより大部分を放散することを
特徴とする加熱炉用ハースロールである。ロール支持軸
受は、各ロールに一対ずつあるが、本発明では放熱フィ
ンを一端のみの軸受に設けてもよく、両端の軸受に設け
てもよい。放熱の効果は当然両端に設ける方が大きく望
ましい。
な従来のハースロールに見られる問題点に鑑み、ロール
の支持軸受の間隔を狭めて、同一ロール径における曲げ
応力に対する強度を向上させると共に、強制空冷や水冷
を行なった場合の設備費および多量のエネルギ消費をな
くし、冷却媒体による多大な熱損失を伴うことなく、被
処理材に加熱ムラのない均一な加熱が可能となる連続熱
処理用ハースロールの提供を目的としたものである。そ
の構成は、少なくとも一方のロール支持軸受と炉壁外面
の間に放熱フィンを設けて、ロールの伝導熱を軸受に到
達するまでに放熱フィンにより大部分を放散することを
特徴とする加熱炉用ハースロールである。ロール支持軸
受は、各ロールに一対ずつあるが、本発明では放熱フィ
ンを一端のみの軸受に設けてもよく、両端の軸受に設け
てもよい。放熱の効果は当然両端に設ける方が大きく望
ましい。
【０００５】
【作用】炉内温度は被処理材の処理条件により低温から
高温まであり、800℃以下の温度では耐熱仕様軸受の許
容温度を越えることはないが、炉内温度が1000℃を越え
るようになると、強制冷却機能を持たないハースロール
では軸受温度がその許容温度を越えてしまう場合があ
る。ハースロールに放熱フィンを設けることにより、炉
内にあって直接加熱された部分より炉外にある軸受部分
を含むロール端部へ伝導してくる熱を軸受に到達する前
に、その大部分を放熱フィンで放散することができるの
で、軸受を炉壁へ近づけても軸受温度を許容温度以下に
保つことができる。したがって、軸受を炉壁に近づける
ことができるのでロール自体の長さを短くすることがで
き、材料の加重等の負荷のロール曲げ応力がかかっても
ロールの撓み量を減らすことができる。また、各ロール
の長さを一様に短くできるので、炉の幅を減らすことが
でき、設置スペースを小さくできるという効果がある。
高温まであり、800℃以下の温度では耐熱仕様軸受の許
容温度を越えることはないが、炉内温度が1000℃を越え
るようになると、強制冷却機能を持たないハースロール
では軸受温度がその許容温度を越えてしまう場合があ
る。ハースロールに放熱フィンを設けることにより、炉
内にあって直接加熱された部分より炉外にある軸受部分
を含むロール端部へ伝導してくる熱を軸受に到達する前
に、その大部分を放熱フィンで放散することができるの
で、軸受を炉壁へ近づけても軸受温度を許容温度以下に
保つことができる。したがって、軸受を炉壁に近づける
ことができるのでロール自体の長さを短くすることがで
き、材料の加重等の負荷のロール曲げ応力がかかっても
ロールの撓み量を減らすことができる。また、各ロール
の長さを一様に短くできるので、炉の幅を減らすことが
でき、設置スペースを小さくできるという効果がある。
【０００６】
【実施例】以下、本発明を実施例と図面を参照して詳細
に説明する。図１に一体挿入型の放熱フィンを装着した
鋼製のハースロールを示し、表１にこのハースロールを
1050℃に加熱した時の軸受部の温度測定結果を示す。こ
の場合、ハースロールは、ステンレス鋼製とし、ハース
ロール軸の軸受部の軸径は60mmとした。フィンは銅製と
し直径160mm、厚さ 2mmの円板を4mm間隔で8枚重ねたも
のを使用し、50mm間隔で温度測定を行なった。温度測定
位置は図１に併示した。比較のためフィンを取り付けな
いで同じ条件で加熱を行なった。
に説明する。図１に一体挿入型の放熱フィンを装着した
鋼製のハースロールを示し、表１にこのハースロールを
1050℃に加熱した時の軸受部の温度測定結果を示す。こ
の場合、ハースロールは、ステンレス鋼製とし、ハース
ロール軸の軸受部の軸径は60mmとした。フィンは銅製と
し直径160mm、厚さ 2mmの円板を4mm間隔で8枚重ねたも
のを使用し、50mm間隔で温度測定を行なった。温度測定
位置は図１に併示した。比較のためフィンを取り付けな
いで同じ条件で加熱を行なった。
【０００７】
【表１】
【０００８】表１に示した例では、炉壁からの距離が10
0mmの地点においてはフィンなしでも200℃以下となって
いるが、この温度測定の実験はハースロールを回転せず
に行なったものであり、ロールを回転すると軸受自体の
発熱により200℃を越えるものと推定される。ボス部を
含めたフィンの材質は熱伝導率の良好なアルミニウムま
たは銅を使用し、ボスとフィンは全面溶接あるいは全面
ろう付け等による接合を行ない、伝熱効率の低下を防止
するのがよい。フィンの形状は図１のごとく、単純な平
面円板状の板を重ねたものの他、図２に示すように先端
にスリットを放射状に入れて、捩じった形状にすること
により、ハースロールの回転に伴って自己冷却能力を増
すように工夫した構造とすることもできる。図３は他の
実施例である２分割形のフィンを示している。このよう
な形状にすることによりハースロールを炉体に設置した
後、フィンの取付け取外しが可能であるので、ハースロ
ールを交換する時に便利である。なお、ロール軸とフィ
ンのボス部との間に熱伝導率の良好な材質の薄箔をスリ
ーブ様に入れることにより、ボスの内面とハースロール
の外周面の加工精度の誤差によりできる微細な間隙（空
気層）を埋めることができ、熱伝導効率の向上が図れ
る。
0mmの地点においてはフィンなしでも200℃以下となって
いるが、この温度測定の実験はハースロールを回転せず
に行なったものであり、ロールを回転すると軸受自体の
発熱により200℃を越えるものと推定される。ボス部を
含めたフィンの材質は熱伝導率の良好なアルミニウムま
たは銅を使用し、ボスとフィンは全面溶接あるいは全面
ろう付け等による接合を行ない、伝熱効率の低下を防止
するのがよい。フィンの形状は図１のごとく、単純な平
面円板状の板を重ねたものの他、図２に示すように先端
にスリットを放射状に入れて、捩じった形状にすること
により、ハースロールの回転に伴って自己冷却能力を増
すように工夫した構造とすることもできる。図３は他の
実施例である２分割形のフィンを示している。このよう
な形状にすることによりハースロールを炉体に設置した
後、フィンの取付け取外しが可能であるので、ハースロ
ールを交換する時に便利である。なお、ロール軸とフィ
ンのボス部との間に熱伝導率の良好な材質の薄箔をスリ
ーブ様に入れることにより、ボスの内面とハースロール
の外周面の加工精度の誤差によりできる微細な間隙（空
気層）を埋めることができ、熱伝導効率の向上が図れ
る。
【０００９】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、軸
受温度の上昇が許容温度以下に抑えられるため、軸受の
寿命が長くなると共にハースロールを短くできるので、
炉の設置スペースを小さくすることができる。また、フ
ィン取付け後は定期的なボルトの緩み点検を要するが、
水冷式のように冷却水配管の点検、清掃という大規模な
維持管理をする必要がない。
受温度の上昇が許容温度以下に抑えられるため、軸受の
寿命が長くなると共にハースロールを短くできるので、
炉の設置スペースを小さくすることができる。また、フ
ィン取付け後は定期的なボルトの緩み点検を要するが、
水冷式のように冷却水配管の点検、清掃という大規模な
維持管理をする必要がない。
【図１】本発明に係る加熱炉用ハースロールの一実施例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図２】本発明の加熱炉用ハースロールに係る放熱フィ
ンの他の実施例を示す模式図である。
ンの他の実施例を示す模式図である。
【図３】本発明の加熱炉用ハースロールに係る放熱フィ
ンのさらに他の実施例を示す模式図である。
ンのさらに他の実施例を示す模式図である。
１ ハースロール ２ 放熱フィン ３ 軸受 ４ 炉壁 ５ クランプ
Claims (1)
- 【請求項１】 加熱炉用ハースロールにおいて、少なく
とも一方のロール支持用軸受と炉壁外面との間に放熱フ
ィンを設けたことを特徴とする加熱炉用ハースロール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1875692A JPH05214432A (ja) | 1992-02-04 | 1992-02-04 | 加熱炉用ハースロール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1875692A JPH05214432A (ja) | 1992-02-04 | 1992-02-04 | 加熱炉用ハースロール |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05214432A true JPH05214432A (ja) | 1993-08-24 |
Family
ID=11980494
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1875692A Pending JPH05214432A (ja) | 1992-02-04 | 1992-02-04 | 加熱炉用ハースロール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05214432A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011181348A (ja) * | 2010-03-01 | 2011-09-15 | Hitachi Engineering & Services Co Ltd | 二次電池用電極材のロールプレス機 |
| CN106352705A (zh) * | 2016-08-23 | 2017-01-25 | 王云荣 | 一种节能炉辊 |
-
1992
- 1992-02-04 JP JP1875692A patent/JPH05214432A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011181348A (ja) * | 2010-03-01 | 2011-09-15 | Hitachi Engineering & Services Co Ltd | 二次電池用電極材のロールプレス機 |
| CN106352705A (zh) * | 2016-08-23 | 2017-01-25 | 王云荣 | 一种节能炉辊 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5370530A (en) | Rolls for high temperature roller hearth furnaces | |
| WO1994021978A1 (en) | Rolls for high temperature roller hearth furnaces | |
| JPH05214432A (ja) | 加熱炉用ハースロール | |
| US3860387A (en) | Roller for supporting a workpiece in a furnace or the like | |
| KR0142908B1 (ko) | 유도자의 극을 보호하기 위한 장치와 이 장치를 구비한 유도자 | |
| JP6716702B2 (ja) | 熱風無酸素ろう付けシステム | |
| US6471509B2 (en) | Strip guiding device comprising a rotatable construction for changing supporting rolls having cooling means | |
| EA010918B1 (ru) | Охлаждаемый ролик для перемещения металлургических изделий | |
| US2869939A (en) | Temperature varying means | |
| CN112856817A (zh) | 一种热水器 | |
| JPH0762588B2 (ja) | 水冷ハ−スロ−ル | |
| JP2016160449A (ja) | 断熱ローラ | |
| JP2731983B2 (ja) | 誘導発熱ローラ装置 | |
| JP2969294B2 (ja) | 誘導発熱ローラ装置 | |
| US4330028A (en) | Seal column apparatus and method | |
| CN113686159B (zh) | 一种高温炉 | |
| US20070180884A1 (en) | Water Cooled Roll with Heat Resistant Arbor Design | |
| CN212239507U (zh) | 一种氮气快速预热装置 | |
| JP2006152336A (ja) | 金属ストリップの連続熱処理炉の炉内搬送装置 | |
| JPS6030560A (ja) | 熱塊搬送用ロ−ル | |
| CN214891841U (zh) | 一种热水器 | |
| KR101049843B1 (ko) | 허스롤 장치 | |
| JP5037210B2 (ja) | 連続式熱処理炉の炉内搬送ロールの冷却装置 | |
| JP2515421Y2 (ja) | ディスクロール | |
| US6547557B2 (en) | Water-coolable furnace roller for conveying continuous-cast strip material workpieces through a roller hearth furnace |