JP2528720Y2 - 洗面台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は洗面台に関し、詳細には開閉自在の水はね防
止壁を有することを特徴とする洗面台に関する。

（従来の技術） 従来より、洗面台において、洗顔、洗髪等（以下洗髪
等という）をすると、水はね生じ、それが洗面台の周囲
や床面に飛び散ったりしていた。従って、それを後か
ら、いちいち拭き取ったりしなければならず面倒であっ
た。

上記の欠点に鑑み、洗面ボールの側端部付近に衝立を
立てるというものが提案された。

（考案が解決しようとする課題） しかしながら、上記の洗面ボールの側端部付近に衝立
を立てるという従来のものは、洗髪等により生じる水は
ねが、周囲や床面に飛び散ったりするという問題は解消
されるものの、以下の欠点があった。

つまり、洗髪等するときに衝立をいちいち別に準備し
なければならないので、面倒であるばかりか、その衝立
を収納するための場所を確保しなければならず、不便で
あった。

そこで、案出されたのが本考案であり、その目的とす
るところは、正面パネルに収納されているのでその場で
すぐに使うことができ、場所も取らず、かつ開閉自在な
ので操作が容易な水はね防止壁を有する洗面台を提供す
ることにある。

（課題を解決するための手段） 上記の目的を達成するために本考案の採った手段につ
いて実施例に対応する図面に用いた符号を付して以下に
説明する。

すなわち、本考案に係る洗面台の構成は、 「洗面ボール（20）と、この洗面ボール（20）より立
設された正面パネル（30）とを有する洗面台において、 前記正面パネル（30）に収納されると共に、前記洗面
ボール（20）上の側端部付近に開設して略扇形状を形成
する開閉自在の水はね防止壁（10）を有することを特徴
とする洗面台（100）」 を内容とする。

（考案の作用） 上記の手段により、本考案に係る洗面台（100）につ
いては、 洗髪等するときに、正面パネル（30）に収納された開
閉自在の水はね防止壁（10）を拡開させることにより略
扇形状を形成し、これを洗面ボール（20）の側端部付近
に開設する。

そして、この水はね防止壁（10）は、洗髪等により生
じる水はねが洗面ボール（20）の周囲や床面に飛び散る
のを防止する。

また、洗髪等が終了すれば、この拡開された水はね防
止壁（10）を閉じて正面パネル（30）に収納する。

なお、この水はね防止壁（10）は、洗面ボール（20）
の一方の側端部付近にのみ設けてあってもよいし、両方
の側端部付近に設けてあっても良い。

つまり、洗面ボール（20）の一方の側端部が壁等に当
接されているような場合、この壁等により、水はねが周
囲や床面に飛び散るのを防止するので、このような場合
は、他方の側端部のみに水はね防止壁（10）を設けても
良い。

また、前記壁等に水はねが飛び散るのを避けたい場合
は、洗面ボールの両方の側端部付近に設ければ良い。

（実施例） 以下図面について本考案の実施例に係る洗面台（10
0）を詳細に説明するが、これは代表的なものを示した
ものであり、本実施例によって本考案が限定されるもの
ではない。

第１図及び第２図に示す如く、本実施例に係る洗面台
（100）は、琺瑯や陶器等より成る洗面ボール（20）
と、これより立設する鏡を設けた正面パネル（30）とを
備えている。

そして、この正面パネル（30）の側端部付近には第３
図又は第５図に示す如く、外周付近に溝部（13）を有す
ると共に、この溝部（13）の反対面に、同溝部（13）に
嵌入されて摺動する突出部（12）とを有する３つの扇形
状物（11b）（11b）（11b）と、突出部（12）のみを有
する１つの扇形状物（11a）と、溝部（13）のみを有す
る１つの扇形状物（11c）とより成る開閉自在の水はね
防止壁（10）が収納してある。

さらに、この水はね防止壁（10）はこれら扇形状物
（11）の円弧の中心付近に挿通孔（14）を設けると共
に、この挿通孔（14）にボルトより成る支軸（15）を挿
通し、これにナット（16）を締めて、正面パネル（30）
の側端部付近に設けた凹形状より成る収納部（40）の両
側面より軸支してある。

また、第５図に示す如く、溝部（13）を有する扇形状
物（11c）の背面を収納部（40）の奥部表面上に係止し
てある。

上記実施例において、 水はね防止壁（10）は、５つの扇形状物（11a）（11
b）（11b）（11b）（11c）より構成してあるが、それ以
外であっても良く、例えば正面パネル（30）の収納部
（40）の奥行きを浅く取りたい場合には、これら扇形状
物（11）の中心角を小さくしたものを採用し、その数を
多くすれば良い。

次に、扇形状物（11）の挿通孔（14）を軸支するのに
ボルトより成る支軸（15）とナット（16）を採用してい
るが、同扇形状物（11）を開閉自在に軸支し得るもので
あればそれ以外であっても良く、例えばビスをかしめた
ものを採用しても良い。

次に、第５図に示す如く、扇形状物（11c）は、収納
部（40）の奥部表面上に係止してあるが、この係止に
は、同扇形状物（11c）を同奥部表面上に係止し得るも
のであれば、何を採用しても良く、例えば公知の係止具
や接着剤等を採用しても良い。

そして、水はね防止壁（10）の収納には、正面パネル
（30）の側端部付近に設けた凹形状より成る収納部（4
0）を採用しているが、これは、同水はね防止壁（10）
を収納したときに、正面パネル（30）の前面より突出し
ないようにするためのものであって、本考案の必須の構
成要素ではない。

ここで、上記実施例に係る洗面台（100）を使用する
方法について以下に説明する。

つまり、洗髪等するときに、第２図に示す如く、まず
洗面台（100）の側端部付近に設けた水はね防止壁（1
0）の把手（17）を手前に引くことにより、第１図及び
第５図に示す如く、扇形状物（11）の突出部（12）を溝
部（13）に摺動させて水はね防止壁（10）を洗面ボール
（20）上の側端部付近に開設させ、それから洗髪等をす
る。そして洗髪等が終了すれば、この把手（17）を押し
て水はね防止壁（10）を閉じると共に、収納部（40）内
に収納するのである。

また、上記実施例においては、第４図に示す如く、収
納部（40）の両側面で軸支する位置を変えると共に、正
面パネル（30）に設けた同収納部（40）の側面に溝部
（13）を設け、さらに、この溝部（13）に扇形状物（11
c）に設けた突出部（12）を嵌入させ、開閉時に摺動す
るようにしても良い。この場合、収納部（40）内に扇形
状物（11）を残さないので、洗面ボール（20）上におい
て開設した水はね防止壁（10）は、第５図に示したとき
よりも広い領域で水はねを防止できる。

なお、本考案に係る洗面台（100）は、第６図に示す
如く、洗面ボール（20）の側端部付近に設ける水はね防
止壁（10）に蛇腹状のものを採用しても良い。この場合
には、水はね防止壁（10）の前面側に吸盤（17）を設け
ることにより、この水はね防止壁（10）が拡開して洗面
ボール（20）上の側端部付近に開設したときに、吸盤
（17）を洗面ボール（20）上に吸着させ、同水はね防止
壁（10）を係止することができる。

（考案の効果） 以上説明した通り、本考案に係る洗面台を採用すると
以下の効果を奏する。

水はね防止壁が正面パネルに収納してあるので、洗髪
等するときに、その場ですぐに使え、かつこの水はね防
止壁を別な場所に保管する必要がない。

水はね防止壁は、開閉自在なので、拡開するだけで洗
面ボールの側端部付近に開設することができ、また閉じ
るだけで収納できるので操作が容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例に係る洗面台の斜視図、第２図
は同洗面パネルの一部省略正面図、第３図は水はね防止
壁の分解斜視図、第４図及び第５図は同水はね防止壁を
洗面ボール上に開設した状態を示す一部省略断面図、第
６図は別の実施例に係る洗面台の一部省略斜視図であ
る。 符号の説明 10…水はね防止壁、20…洗面ボール、30…正面パネル、
100…本考案に係る洗面台。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】洗面ボールと、この洗面ボールより立設さ
   れた正面パネルとを有する洗面台において、 前記正面パネルに収納されると共に、前記洗面ボール上
   の側端部付近に開設して略扇形状を形成する開閉自在の
   水はね防止壁を有することを特徴とする洗面台。