JP2527908Y2 - 抜取り治具 - Google Patents

抜取り治具

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JP2527908Y2
JP2527908Y2 JP1990058370U JP5837090U JP2527908Y2 JP 2527908 Y2 JP2527908 Y2 JP 2527908Y2 JP 1990058370 U JP1990058370 U JP 1990058370U JP 5837090 U JP5837090 U JP 5837090U JP 2527908 Y2 JP2527908 Y2 JP 2527908Y2
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Inventor
昌光 玉山
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エヌオーケー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、たとえばエンジンのクランク軸に圧入され
た密封装置用のフランジ付スリンガ等の圧入部材の離脱
作業に用いられる抜取り治具に関する。
(従来の技術) 従来から使用されているエンジンのクランク軸用の密
封装置は、たとえば第4図に示すようなラジアル方向に
しめしろを持つ合成ゴムを材料とした密封装置であり、
通称オイルシールと呼ばれている。
このようなオイルシール100のリップ101とクランク軸
102が直接摺動すると、クランク軸102表面が摩耗するた
めオイルシール100を交換するときにクランク軸102の摩
耗部分に新しいオイルシール100のリップ101が重ならな
いように組み立てに注意が必要である。
そのため耐久性を重視するディーゼルエンジンのクラ
ンク軸102では第5図に示すようにクランク軸102に円筒
状のスリーブ103を圧入させてオイルシール100とスリー
ブ103を交換するのが普通である。
このスリーブ103をクランク軸102から離脱するには、
図示しない汎用のベアリングプーラを用いて抜くことが
できる。また、プーラーが使用できないようなエンジン
の構造では、スリーブ103が割れやすいように材質を鋳
鉄にしてタガネ等で割って離脱する方法も広く実施され
ている。
しかし、近年ディーゼルエンジンのメインテナンスフ
リーを図るため、オイルシールのさらなる長寿命化が要
求されている。
そのために第6図に示すような構造で、合成ゴムのシ
ール本体104がスリンガ105のフランジ面106に対して軸
方向にしめしろを持つ密封装置107が開発されている。
しかし、スリンガ105は鋳鉄製で高価となるために第
7図に示すように密封装置107のスリンガ108を鋳鉄から
冷間圧延鋼板にしてプレス成形で原価を安くした構造が
用いられている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記した従来技術の場合には、フラン
ジ付スリンガ108がハウジング109の内部に装着されるた
め従来の汎用タイプのベアリングプーラーではこのスリ
ンガ108を離脱することができない欠点がある。
特にクランク軸102は再使用するため、クランク軸102
表面に傷を付けられないため新たにこのスリンガ108を
離脱させる方法が必要となる。
そこで、このようなスリンガ108の開放側端部には半
径方向に突出する折返し部110が設けられていることに
着目し、折返し部110に係合する爪の付いた治具を用い
ることが考えられるが、そうすると抜取りの際に、折返
し部110が曲がってしまい、スリンガ108が抜け出てこな
いという不具合が生じる。
本考案は上記した従来技術の課題を解決するためにな
されたものであり、その目的とするところは、クランク
軸等の軸表面やスリンガ等の圧入部材を傷つけたり、変
形させることなく、簡単に抜取ることができ、作業性向
上を図り得る抜取り治具を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本考案にあっては、軸に圧
入固定され、半径方向外方に向けて突出する突出部を有
する環状の圧入部材を軸から抜き取るもので、 前記圧入部材の突出部の抜取り側と反対側の端面に係
合する係合爪を有する円周方向に複数に分割構成された
円筒状の第1の構成部品と、 前記第1の構成部品の内周側に嵌込まれた構成部品であ
って、該構成部品の先端に前記圧入部材の突出部の抜取
り側端面を圧着する圧着端面を設け、該圧着端面は前記
突出部の突出方向に向かって前記圧入部材の抜取り側に
傾斜するテーパーが設けられた第2の構成部品と、 前記分割構成された第1の構成部品外周に嵌込まれて
第1の構成部品の外径方向への拡がりを規制する円筒状
の第3の構成部品とを備えてなることを特徴とする。
また、第2の構成部品の圧着端面はローレット加工が
施されると効果的である。
(作用) 上記抜取り治具にあっては、分割構成された第1の構
成部品を外径側に開いて先端の係合爪を圧入部材の突出
部の反抜き取り側端面に係合すると共に、第2の構成部
品を第1の構成部品の内周側に挿入して先端の圧着端面
を圧入部材の突出部の抜取り側端面に圧着する。
さらに第1の構成部品の外周側に第3の構成部品を嵌
めて第1の構成部品が外径方向に開くを規制して係合爪
が折返し部から外れないようにし、圧入部材を抜取り方
向に引張って軸から抜取る。
(実施例) 以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明する。第
1図乃至第3図は本考案の一実施例に係る抜取り治具を
示すもので、圧入部材として、第7図に示したような従
来と同様の密封装置のフランジ付スリンガ15を抜取る場
合について説明するものとする。
すなわち、フランジ付スリンガ15は、その開放端部に
半径方向外方に突出する突出部としての折返し部13を有
する環状の圧入部材であり、クランク軸10に強固に固定
されている。一方、他端側は密封対象流体側であり、従
来と同様のハウジング9内周に嵌着固定されるシール本
体のリップが摺接するフランジ部16が設けられている。
抜取り治具は、概略スリンガ15の折返し部13の抜取り
側と反対側の密封対象流体側端面に係合する係合爪14を
有する分割構成された第1の構成部品としての円筒状の
三つ割りスリーブ2と、この三つ割スリーブ2の内周側
に嵌込まれ先端にスリンガ15の折返し部13の抜取り側端
面を圧着する圧着端面12を有する第2の構成部品として
の円筒状の圧着スリーブ4と、三つ割スリーブ2の外周
に嵌込まれて三つ割スリーブ2の外径方向への拡がりを
規制する第3の構成部品としての円筒状のホルダ1とか
ら構成されている。
以下に上記各構成部品の構成および作用について詳細
に説明する。
圧着スリーブ4は、エンジンのクランク軸10に圧入さ
れたスリンガ15を離脱するために、クランク軸10の外径
寸法により+0.1〜0.2[mm]程度大きく加工しており、
離脱作業にあたって、まず、この圧着スリーブ4をクラ
ンク軸10に挿入する。
次いで、三分割された三つ割スリーブ2をスリンガ15
の折返し部13の内側へ引掛けて圧着スリーブ4と三つ割
スリーブ2とをボルト6で仮止めし、三つ割スリーブ2
を順次止めていく。
三つ割スリーブ2の係合爪14の内径はスリンガ15の外
径寸法に対して+0.1〜0.15[mm]程度大きく加工され
ており、スリンガ15の折返し部13全体を喰わえることが
できる。三分割以上に分割するのは係合爪14がハウジン
グ9の内部に挿入可能とするためである。この実施例で
は120°の角度でもって三分割している。
さらに、圧着スリーブ4の圧着端面12と反対側の端面
部にリング3を入れる。リング3は三つ割スリーブ2の
内周面17によって支えられているために脱落することは
ない。
このリング3の機能は圧着ボルト7で圧着スリーブ4
の端面を軸方向へ押す時に圧着スリーブ4の端面の変形
を防止するもので、このリング3を介して圧着スリーブ
4が押圧される。
次にホルダ1を三つ割スリーブ2の外周に嵌込み、ホ
ルダ1と三つ割スリーブ2をボルト8で固く止めると、
ホルダ1と三つ割スリーブ2は一体となる。
ホルダ1の内径部は三つ割スリーブ2の分割前の外径
寸法より+0.1[mm]程度大きく加工されているためス
ムーズに挿入できるが、三つ割スリーブ2は外径方向へ
拡がることができない。
さらに、ホルダ1の圧着ボルト7を均一に締めていく
と、圧着スリーブ4と三つ割スリーブ2の係合爪14とに
よってスリンガ15の折返し部13が喰わえられる。
圧着スリーブ4先端の圧着面には数度α(図示例では
およそ5度付近)のテーパーが付けられ、さらにローレ
ット加工が施されていて、スリンガ15の折返し部13が逃
げて抜けていくことを防止している。
そして、ホルダ1の中央に付けられている抜きボルト
5を締めていくと、クランク軸10の中央パイロット穴18
の底にあるセンタ穴11にボルト5の先端が当る。さらに
締めていくと、ホルダ1はスリンガ15を喰わえたまま軸
方向へ抜け出てくる。
なお、この実施例では圧入部材としてクランク軸10に
圧入された密封装置のフランジ付スリンガ15を抜取る場
合について説明したが、本考案の抜取り治具は、このよ
うなスリンガを抜取る場合に限るものではなく、要する
に軸に圧入されかつその端部に外径方向に突出する突出
部を備えた構成の圧入部材を抜取る治具として広く適用
することができる。
(考案の効果) 本考案は、以上の構成および作用を有するもので、圧
入部品の折返し部を第1の構成部品の係合爪により喰わ
え、第2の構成部品の圧着端面によって圧着し、しかも
第3の構成部品によって分割構成された第1構成部品が
外径方向へ拡がるの規制する構成としてので、突出部全
体をしっかりと喰わえ、しかも突出部が開くのを防止す
ることができ、喰わえた係合爪が外周方向へ拡がって外
れることなく、極めて簡単に、かつ確実に抜取ることが
でき、離脱作業の作業性向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本考案の一実施例に係る抜取り治具
を示しており、第1図は第2図の要部拡大断面図、第2
図は全体構成を示す縦断面図、第3図は第2図の治具の
半平面図、第4図および第5図は従来のオイルシールの
縦断面図、第6図および第7図は従来のフランジ付スリ
ンガを備えた密封装置の縦断面図である。 符号の説明 1……ホルダ(第3構成部品) 2……三つ割スリーブ(第1構成部品) 3……リング、4……スリーブ(第2構成部品) 5……抜きボルト 6……三つ割スリーブ押えボルト 7……圧着ボルト 8……三つ割スリーブ固定ボルト 9……ハウジング、10……クランク軸 11……センタ穴、12……圧着端面 13……折返し部(突出部) 14……係合爪、15……スリンガ(圧入部材) 16……フランジ部、17……内周面 18……クランク軸パイロットベアリング穴

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸に圧入固定され、半径方向外方に向けて
    突出する突出部を有する環状の圧入部材を軸から抜き取
    るもので、 前記圧入部材の突出部の抜取り側と反対側の端面に係合
    する係合爪を有する円周方向に複数に分割構成された円
    筒状の第1の構成部品と、 前記第1の構成部品の内周側に嵌込まれた構成部品であ
    って、該構成部品の先端に前記圧入部材の突出部の抜取
    り側端面を圧着する圧着端面を有し、該圧着端面は前記
    突出部の突出方向に向かって前記圧入部材の抜取り側に
    傾斜するテーパーが設けられた第2の構成部品と、 前記分割構成された第1の構成部品外周に嵌込まれて第
    1の構成部品の外径方向への拡がりを規制する円筒状の
    第3の構成部品とを備えてなることを特徴とする抜取り
    治具。
  2. 【請求項2】第2の構成部品の圧着端面はローレット加
    工が施された請求項1に記載の抜取り治具。
JP1990058370U 1990-06-01 1990-06-01 抜取り治具 Expired - Lifetime JP2527908Y2 (ja)

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