JP2527814B2 - 命令処理システム - Google Patents

命令処理システム

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JP2527814B2
JP2527814B2 JP1165718A JP16571889A JP2527814B2 JP 2527814 B2 JP2527814 B2 JP 2527814B2 JP 1165718 A JP1165718 A JP 1165718A JP 16571889 A JP16571889 A JP 16571889A JP 2527814 B2 JP2527814 B2 JP 2527814B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 命令処理システムに関し、 必要な命令を予めビット線に読出しておくことによ
り、次命令デコードの開始を早め、命令処理を高速化す
ることを目的とし、 nビット単位の命令を格納する多数の格納手段と、各
組6ビットの2組のビット線と、各々の格納手段を何れ
のビット線に接続するかを予め設定する設定手段と、前
記2組のビット線を所定の選択信号に従って選択する選
択手段と、選択ビット線上の命令を取り込んでデコード
し、次回のデコードに使用する命令要求を通知するデコ
ーダと、該デコーダの命令要求および設定手段の設定情
報に従って、2組のビット線を択一的に選択する所定の
選択信号を出力する信号出力手段と、を備えて構成して
いる。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、命令処理システムに関し、特に、可変長命
令仕様でパイプライン処理を行う命令処理システムに関
する。
近年、マイクロコンピュータに対しては、高速動作は
勿論のこと、メモリ空間を拡大して膨大なデータ量を取
り扱えること、さらに、従来の64ビット構成にも対応で
きること等の様々な要求が課せられている。こうした要
求を実現するための技術としては、例えばパイプライン
処理(高速動作)や可変長命令仕様(拡張性)が有効で
ある。
〔従来の技術〕
第4図は可変長命令仕様でパイプライン処理を行う従
来の命令処理システムの一例を示す図である。この図に
おいて、H0〜H3は各々同一構成の命令キュー(命令バッ
ファともいう)で、1つの命令キュー(倒えばH0)は、
n列×m行にマトリクス配列された多数のメモリセルM
i,j(但し、i:列番号j:行番号)と、列ごとのビット線B
iと、命令長通知信号OLに従って必要な行のMi,jをアク
セスし、一行分のMi,jからのnビットデータ(例えば
n=16ビットのハーフワード(HW)データ)をBiを介し
て出力させる読出し位置指定回路1と、を備える。
各H0〜H3からの読出しデータD0〜D3は、転送回路2で
必要に応じてデータの順番が入れ替えられたあと、デコ
ーダ3に入力され、デコーダ3はデコーダD0〜D3をデコ
ードして当命令の命令長が何HWかを通知する命令長通知
信号OL(例えば、当命令の命令長が1HWの場合OL-1)を
出力する。
このような構成において、各H0〜H3の所定行のMi,j
から読出された4HW分の命令(D0〜D3)をデコーダ3に
よってデコードした結果、次要求命令長が例えば1命令
長(OL-1)であったとすると、読出し位置指定回路1
は、H0の所定行+1行(例えば先に読出したメモリセル
の行が1m=1であれば、所定行はm=2となる)を指定
し、m=2の行の命令をBiを介して出力させる。デコー
ダ3には、OL-1に従って今回読出した命令(D0)と先の
命令(D0〜D3のうちの3つ)とが与えられ、これらの新
たな4HWの命令をデコード処理し、再び命令長通知OLを
出力する。パイプラインの処理単位は、 A.「命令読出し」 B.「命令デコード」 C.「命令長判別」 のA〜Cまでの単位となり、A〜Cを並行して行うこと
により、全体の命令処理時間を短縮化している。
第5図は、従来例の読出しを示すタイミング図で、デ
コードステージDC1でデコーダに入力した4HW命令〜
のデコードの結果、当命令長が2(OL-2)であった場合
に、このOL-2に従ってBiに4HW命令〜が読出され、
これらの〜がデコーダに入力される様子を示してい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来の命令処理システムに
あっては、読出し位置指定回路1がデコーダ3からのOL
に従ってMi,jをアクセスし、必要な命令をBi上に読出
す構成となっていたため、命令の読出しがBiの負荷容量
の充電時間だけ遅れ、その結果、パイプライン処理の処
理時間が増加するといった問題点があった。
すなわち、パイプライン処理の処理問題は、そのパイ
プラインを構成する各処理段位の最大処理時間で制限さ
れるので、仮にB「命令デコード」やC「命令長判別」
を如何に高速化したとしても、他の1つの処理要素、す
なわちA「命令読出し」が、上述の理由により遅れてい
たのでは、結局、このAによってパイプライン処理時間
が制限されてしまい、一層の高速化は望めない。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもの
で、必要な命令を予めビット線に読出しおくことによ
り、次命令デコードの開始を早め、命令処理を高速化す
ることを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
第1図は本発明に係る命令処理システムの原理ブロッ
ク図を示す。
第1図において、本発明に係る命令処理システムは、
nビット単位の命令を格納する多数の格納手段aと、各
組nビットの2組のビット線bと、各々の格納手段を何
れのビット線に接続するかを予め設定する設定手段c
と、前記2組のビット線を所定の選択信号に従って選択
する選択手段dと、選択ビット線上の命令を取り込んで
デコードし、次回のデコードに使用する命令要求を通知
するデコーダeと、該デコーダの命令要求および設定手
段の設定情報に従って、2組のビット線を択一的に選択
する所定の選択信号を出力する信号出力手段fと、を備
えて構成している。
〔作用〕
本発明に係る命令処理システムでは、予め2組のビッ
ト線に命令が出力され、現在の命令をデコードした結果
の命令要求通知、すなわち命令長通知に従って何れか1
組のビット線上の命令がデコーダに与えられる。したが
って、必要な命令をあらためてビット線に読出す必要が
なく、ビット線の負荷容量に係る上記問題を解決でき
る。
〔実施例〕
以下、本発明を図面に基づいて説明する。
第2、3図は本発明に係る命令処理システムの一実施
例を示す図である。なお、本実施例において、従来例と
同一機能部分には同一番号を使用する。
第2図において、H10〜H13は各々同一構成の命令キュ
ー(命令バッファともいう)であり、1つの命令キュー
(例えばH10)は、n列×m行にマトリクス配列された
多数のメモリセルMi,j(但し、i:列番号,j:行番号)
と、列ごとのビット線Bai、Bbiと、予め行単位のMi,j
をどちらのBai、Bbiに接続するかを設定する信号Wjを出
力する設定手段10と、選択信号Ssに従ってBai,Bbiのど
ちらか一方の組(添字aの組およびbの組)を選択する
選択手段11と、命令長通知信号OLや設定手段10からの設
定情報Iに従って2組のビット線をH10〜H13ごとに選択
する選択信号Ssを出力する信号出力手段12と、を備え
る。H10〜H13内の一行分のメモリセルMi,jは一つの格
納手段を構成する。
なお、以下の説明を簡単にするために、H10〜H13には
予めHW単位の命令〜がプリフェッチされているもの
とし、具体的には、H10の1行目(すなわちM1,1〜M
n,1)にが格納され、〜までがH11〜H13同一行
(すなわち1行目)に格納され、また、H10の2行目
(すなわちM1,2〜Mn,2)にが格納され、〜まで
がH11〜H13の同一行(すなわち2行目)に格納されてい
るものとする。
次に、第3図のタイミングチャートを参照しながら、
本実施例の回路動作を説明する。まず、デコードステー
ジDC1で4HWの命令〜をデコーダ3に入力し、これら
の命令〜をデコードした結果、例えば2HWの更新を
要求する信号(命令違通知信号OL-2)が出力された場合
を考える。この場合、次のデコードステージDC2では
の命令がデコーダ3に入力されることになる。こ
れは、命令〜をH10〜H13のa組のビット線(Ba1〜B
an)に出力するとともに、これらの〜に続く命令
〜を予めH10〜H13のb組のビッド線(Bb1〜Bbn)に出
力しておくことにより達成される。すなわち、予め設定
手段10によって1行目のメモリセルM1,1〜Mn,1をa組
のビット線Ba1,Banに接続し、2行目のメモリセルM1,2
〜Mn,2をb組のビット線Bb1,Bbnに接続しておき、そし
て信号出力手段12によって選択手段11を制御して各ビッ
ト線の組を選択すればよい。具体的には、H12,H13のa
組のビット線を選択して命令を得る一方、H10,H11
のb組のビット線を選択して命令を得ることにな
る。これによって、DC2の開始後速やかに、OL-2で要求
したとおりの更新命令をデコーダ3に入力する
ことができる。
以上述べたように、本実施例によれば、命令キューH
10〜H13のそれぞれに2組のビット線(Ba1〜Banの組とB
b1〜Bbnの組)を設け、一方のビット線組に命令〜
を出力するとともに、他方のビット線組に予め命令〜
を出力できるように構成したので、ビット線の負荷容
量に係る前記問題を解決でき、次回のデコードステージ
におけるデコード入力を高速化してパイプライン処理を
高速化することができる。
なお、他方のビット線組に読み出しておく次回デコー
ドの候補となる命令は、今回のデコード命令を
とすると、必ずこれに続くの命令となる。これ
は、可変長命令仕様においては、今回のデコード命令が
であれば、これに続くのなかのどれか
の命令が命令長通知に基づく更新命令となるからである
(ただし、命令長通知が0の場合には何れも該当しな
い)。
すなわち、命令長通知が“0"の場合は、今回のデコー
ド入力→次回のデコード入力となり、
命令長通知が“1"の場合は→(が更
新された)となり、命令長通知が“2"の場合は
→()が更新された)となり、……命令長
通知が“4"の場合は→(全部が更新さ
れた)となる。したがって、今回のデコードステージと
次回のデコードステージの間でa組、b組のビット線に
読み出しておく命令は、との合計8命
令でよい。
〔発明の効果〕
本発明によれば、必要な命令を予めビット線に読み出
すことができ、次命令デコードの開始を早め、命令処理
を高速化することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理構成図、 第2、3図は本発明に係る命令処理システムの一実施例
を示す図であり、 第2図はその構成図、 第3図はその動作タイミングチャート、 第4、5図は従来の命令処理システムを示す図であり、 第4図はその構成図、 第5図はその動作タイミングチャートである。 3……デコーダ、 10……設定手段、 11……選択手段、 12……信号出力手段、 Mi,j……メモリセル(一行分で格納手段)、 Bai……ビット線(添字aの組とbの組で2組のビット
線)。 Bbi……ビット線(添字aの組とbの組で2組のビット
線)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)nビット単位の命令を格納する多数の
    格納手段と、 b)各組nビットの2組のビット線と、 c)各々の格納手段を何れのビット線に接続するかを予
    め設定する設定手段と、 d)前記2組のビット線を所定の選択信号に従って選択
    する選択手段と、 e)選択ビット線上の命令を取り込んでデコードし、次
    回のデコードに使用する命令要求を通知するデコーダ
    と、 f)該デコーダの命令要求および設定手段の設定情報に
    従って、2組のビット線を択一的に選択する所定の選択
    信号を出力する信号出力手段と、を備えたことを特徴と
    する命令処理システム。
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