JP2527764Y2 - オイリング装置 - Google Patents

オイリング装置

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JP2527764Y2
JP2527764Y2 JP1242691U JP1242691U JP2527764Y2 JP 2527764 Y2 JP2527764 Y2 JP 2527764Y2 JP 1242691 U JP1242691 U JP 1242691U JP 1242691 U JP1242691 U JP 1242691U JP 2527764 Y2 JP2527764 Y2 JP 2527764Y2
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JP
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strip
oiling
oil
rust
edge
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JP1242691U
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邦彦 佐藤
敏光 大石
昌信 植村
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
  • Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、冷延・表面処理鋼板等
の製造ラインにおけるストリップ巻取り直前において、
ストリップのエッジ部分にのみ防錆油を塗布するオイリ
ング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】冷延鋼板などの製造ラインにおいては、
防錆上の必要性から、ストリップの巻取り直前にストリ
ップの表面に防錆油の塗布が行われている。この種の防
錆油の塗布のためのオイリング装置としては、近年各種
の装置が開示されており、たとえば、特開平1−159
086号公報においてはベル式静電塗油装置に係り、塗
油ムラの少ない静電塗油方法の開示があり、また特開昭
61−134681号公報においては、油吸引ロールを
付設して防錆油を絞り取り目付け量の調整を行う装置の
開示がある。さらに、特開昭53−130255号公
報、特開昭53−129134号公報などにも、塗油方
法の開示がある。
【0003】一方、本格的な脱脂ラインを有しないユー
ザーから、ストリップの表裏面は実質的に無塗油とし、
最小限の塗油処理としてストリップエッジからの水分進
入による錆防止のため、外気と直接接触するエッジ部分
のみの塗油を行い防錆力を確保して欲しいとの要求があ
る。
【0004】かかる場合、前述した塗油方法または装置
は、ストリップの全面に対して塗油を行う装置または方
法であり、エッジ部分のみの塗油を行い得ないため、現
実的にはコイリングされたストリップの側方から、作業
員が散布器によって塗油を行うか、あるいはコイリング
したストリップの側方から自動的に塗油を行うエッジオ
イリング装置などによりエッジ部分の塗油を行ってい
た。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、オペレ
ーターによって防錆油を直接塗油する場合には、排油処
理の問題が残り、周囲に飛散する防錆油により作業環境
雰囲気の悪化とともに、床面への飛散により床面が滑り
易くなり、安全上の問題も生ずる。また、エッジオイリ
ング装置の場合には、設備自体が大型で高価であるとと
もに、コイリング後の作業であるため、実質的に製造工
程が一工程付加されることとなるため、その作業が煩雑
であり、また全体の作業効率が低下するなどの問題点が
ある。
【0006】そこで、本考案の主たる目的は、従来の全
面オイリング装置に対して、簡易な設備を付加すること
によって、ストリップのエッジ塗油を行い、もって作業
環境の改善並びに設備費の節減等の図り得るエッジオイ
リング装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題は、ライン上を
走行するストリップ面に対して噴霧器により防錆油の塗
布を行うオイリング装置において、前記噴霧器と前記ス
トリップとの間に、前記噴霧器からの防錆油の噴霧領域
をストリップのエッジ部のみに限定する遮蔽板を配設し
たことで解決できる。
【0008】また、遮蔽板は、平面的にストリップ側縁
と斜めに交差する傾斜辺を有し、ストリップの進行方向
に対して移動自在とし、ストリップのエッジ塗油幅を調
整可能とすれば、なお好適なオイリング装置となる。
【0009】
【作用】本考案においては、ライン走行するストリップ
面に対して噴霧器により防錆油の塗布を行うオイリング
装置に対して、前記噴霧器と前記ストリップとの間に、
防錆油の噴霧領域をストリップのエッジ部のみに限定す
る遮蔽板を配設するため、噴霧された防錆油は、エッジ
部分のみに振りかかり、該部分のみの塗油を行うことが
できる。また、遮蔽板に平面的にストリップ側縁と斜め
に交差する傾斜辺を形成し、この遮蔽板をストリップの
進行方向に対して移動自在とすることによって、ストリ
ップのエッジ塗油幅を任意に変更することができる。な
お、前記傾斜辺は直線に限らず、曲線であってもよい。
【0010】エッジ塗油は、少なくともストリップの上
面または下面の一方、もしくはそれら両方について行う
が、ストリップの上面側の塗油に際し、ストリップの上
方に配設された遮蔽板には、遮蔽板で受けた防錆油をス
トリップ上に滴下することなく排油するための導流手
段、たとえば樋などを備えれば、ストリップの無塗布部
分を汚すことが無くなる。
【0011】
【実施例】以下、本考案を図面に示す具体例に基づき詳
説する。図1は、本考案に係るオイリング装置の全体概
略図であり、図2はその平面図である。図1において、
ストリップ7の巻取り直前の走行ラインにおいて、スト
リップ7の表裏面に対して対向的にストリップ7の幅方
向に細長のオイリングスプレーヘッド1、2が配設され
ており、ストリップ7の全幅に渡って防錆油を噴霧でき
るようになっている。前記オイリングスプレーヘッド
1、2としては、通常の全面オイリング装置に用いられ
て噴霧ノズルを用いることができ、その後工程におい
て、ストリップを挟んで高圧電極板を配設し、油分をイ
オン化させ、電気的に付着させる、いわゆる静電塗油方
式であるか、あるいはオイリングロールを用いて目付け
量を調整する方式等であるかは問わず、スプレー方式の
塗油装置に本考案は適用できる。
【0012】前記オイリングスプレーヘッド1、2とス
トリップ7との間には、オイリングスプレーヘッド1、
2から噴射される防錆油の塗布領域を規制するための遮
蔽板3、4が設けられている。前記遮蔽板3、4は、図
2に示されるように、平面的にストリップ7の側縁と交
差する傾斜辺3a、3aを有する板状体で、たとえば、
図示の如くの台形状等の板体が用いられる。また、前記
遮蔽板3、4は油圧シリンダー5、6の伸縮操作により
ストリップ7の進行方向に移動自在となっており、その
移動に伴って、平面的にストリップ7の遮蔽範囲が幅方
向に変化することによって、側縁の塗油範囲Fの塗油幅
が任意に変更可能となっている。
【0013】前記オイリングスプレーヘッド1、2から
噴射された防錆油の内、遮蔽板3、4に噴霧された防錆
油の処理は、下方側のオイリングスプレーヘッド2側に
ついては、特に無処理で構わないが、ストリップ7の上
方に位置するオイリングスプレーヘッド1側について
は、ストリップ7に滴下しないように、その処理が問題
となる。したがって、本具体例においては、前記遮蔽板
3に対して、排油のための導流手段たる樋9を設けるよ
うにしている。前記樋9は断面J字状をなし、その長片
側ウエブに対し、前記遮蔽板3がストリップ7の進行方
向に傾斜して固着されており、遮蔽板3の上面で受けた
防錆油が、前記遮蔽板3の底辺側に複数設けられた通孔
3b、3b…を通って流れ落ちるのを受け止め、ストリ
ップ7の側部へと導流し、ストリップ7に油滴が落ちな
いようにしている。なお、前記樋9の樋底は、ストリッ
プ7の両側方へ傾斜するよう勾配を設けるようにするの
がよい。前記遮蔽板としては、前述具体例の他、たとえ
ば図3に示されるように、平面形状が台形状の遮蔽板1
0に、側方から防錆油が流れ落ちを防止するための堰板
10a、10aを設けるとともに、その底辺側に流下す
る防錆油を側方へ導流するためのブロック壁10bを設
け、その側方の切欠き部から防錆油を排油することでも
よい。なお、この場合には、前記ブロック壁10bが、
排油導流手段を構成する。なお、支持ガイド8、8は、
前記樋9の両端位置で樋9を支承し、片持ち構造による
構造負担を解消するためのものであり、11はオイリン
グ装置の外枠である。
【0014】ところで、前記具体例においては、ストリ
ップ7の両面について防錆油の塗布を行う設備について
詳述したが、本考案のエッジオイリング装置の場合に
は、ストリップをコイリングした際に、片面に塗布され
た防錆油が他方の面に転写されるため、ストリップ7の
片面について、エッジ塗布を行うことでもよい。
【0015】かかる装置の下、実際の塗油に当たって
は、図示されない制御器によって塗油の有無、全面オイ
リングかエッジオイリングかの指示が与えられる。全面
オイリングの場合には、前記制御器の指示により油圧シ
リンダー5、6の作動により遮蔽板3、4がオイリング
スプレーヘッド1、2の噴射に干渉しない位置まで引き
寄せられ、支障なく全面オイリングが行われる。一方、
エッジオイリングの場合には、制御器の指示により油圧
シリンダー5、6の伸縮作動し、遮蔽板3、4がエッジ
塗油幅に応じて所定に位置決めされることによって、オ
イリングスプレーヘッド1、2からの防錆油の噴霧領域
がエッジ部分にのみ限定され、ストリップ7のエッジ部
分の塗油が行われる。
【0016】なお、本考案に用いられる防錆油として
は、鉱物性基油に防錆添加剤として、有機カルボン酸、
金属セッケン、アンモニウム塩、スルホン酸塩、アミン
類、エステル類等の界面活性剤を加えたものなどを使用
することができる。
【0017】
【考案の効果】以上詳説のとおり、本考案によれば、従
来の全面オイリング装置への簡易な設備を付加すること
により、エッジオイリングを行うことができ、作業環境
の改善および設備費の削減を図り得る。因みに、本考案
装置によれば、従来のエッジオイリング装置に比して、
その設備費を約1/10に削減でき、多大な経済的効果
をもたらすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るエッジオイリング装置の概略図で
ある。
【図2】図1のエッジオイリング装置の平面図である。
【図3】本考案に係る遮蔽板の変形例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1・2…オイリングスプレーヘッド、3・4…遮蔽板、
5・6…油圧シリンダー、7…ストリップ、8…支持ガ
イド、9…樋

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ライン上を走行するストリップ面に対して
    噴霧器により防錆油の塗布を行うオイリング装置におい
    て、前記噴霧器と前記ストリップとの間に、前記噴霧器
    からの防錆油の噴霧領域をストリップのエッジ部のみに
    限定する遮蔽板を配設したことを特徴とするオイリング
    装置。
  2. 【請求項2】遮蔽板は、平面的にストリップ側縁と斜め
    に交差する傾斜辺を有し、かつストリップの進行方向に
    対して移動自在とし、ストリップのエッジ塗油幅を調整
    可能としたことを特徴とする請求1記載のオイリング装
    置。
  3. 【請求項3】ストリップの上方に配設される遮蔽板に、
    遮蔽板で受けた防錆油をストリップ上に滴下することな
    く排油するための導流手段を備えたことを特徴とする請
    求項1または請求項2記載のオイリング装置。
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