JP2527706B2 - ルイス式血液型の表現型決定方法 - Google Patents

ルイス式血液型の表現型決定方法

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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は被検者のルイス式血液型の表現型の決定に有
用な方法に関する。
発明の背景 ルイス式(Le)血液型に属する抗原には、aおよびb
の2種類があり、抗Leaおよび抗Lebと命名された2種の
抗血清の発見が糸口となつて明らかにされたものである
〔Anderson(1948):Acta Path.Microbiol.Scand.,25:7
28;Mourant(1946):Nature,158:237参照〕。これらの
抗血清に基づき、ルイス式血液型は4種の表現型に分か
れる。Lea+b+,Lea-b-,Lea+b-,Lea-b+である。すなわ
ち、各人は1種のルイス抗原をもつか(Lea+b-またはLe
a-b+)、両方のルイス抗原をもつか(Lea+b+)、あるい
はいずれのルイス抗原ももたないか(Lea-b-)のどれか
に該当する(一般的記載についてはR.Race & R.Sange
r:Blood Groups in Man.第6章、第6版1975,参照)。
LeaおよびLeb抗原は、ヒト唾液、血清、赤血球およびそ
の他の体液、組織中の糖脂質および糖タンパク質の末端
糖配列として生じる。Lea抗原は末端糖配列 Leb抗原は末端配列 を有する。これから明らかなように、Leb抗原はLea抗原
の末端配列にフコシル残基が添加された末端配列をもつ
ている。
輸血に先立つてルイス式血液型の表現型をスクリーニ
ングすることは、供血者のルイス血液型が受血者のそれ
とマツチしないと溶血性輸血反応を生じることがあるの
で、重要である。
また、ルイス式血液型抗原は、結腸、胃または脾臓の
アデノカルシノーマの細胞に存在する消化管癌関連抗原
(GICA)にも関係する。GICAの抗原決定末端はシアリル
ラクト−N−フコペンタオースIIで、これはシルアル化
されたLea抗原である。ヒトはGICAを表現するためにル
イス末端糖配列を合成できるはずで、同じ酵素が関与す
るものと考えられる(たとえば、Koprowskiら:Lancet,1
982年6月12日号、1332〜1333頁参照)。したがって、G
ICAの存在についての診断的測定結果が陰性である場
合、そのヒトがLea-b-(全人口の約5%)であるかどう
かを知ることが望ましい。
ルイス式の血液型の表現型を知るには、ヒトまたは動
物から得られる抗血清が使用されるが、抗血清にはいく
つかの問題がある。第一に、抗血清は本来、必然的にポ
リクロナールである。大部分の抗Lea血清は、Lea-b-
血者から得られた場合、弱い抗Lebをある程度含有す
る。沈殿させ凝集させた抗Lea血清は、ニワトリ、ウサ
ギ、ヤギのような動物から得られてきた。抗Leb血清は
抗H抗体を含んでいることが多く、そのためLeb+の誤ま
つた判定結果を招くことがある(R.Race &R.Sanger:前
出参照)。
マウスハイブリドーマがLeb抗原に対するモノクロナ
ール抗体を産生するとの報告がある。
〔Brockhausら(1981):J・Biol.Chem,256:13223〕。し
かしながら、これらのモノクロナール抗体はH血液抗原
と交差特異性を示すことが明らかにされた。
したがつて、Lea抗原およびLeb抗原の両者ではなく、
そのいずれかと選択的に結合するモノクロナール抗体を
用いる測定法の開発が望まれてきた。さらに、他の血液
型抗原と交差反応を示さないモノクロナール抗体を用い
ることが望まれてきたのである。
発明の要約 本発明の目的はルイス血液型の表現型を決定するため
の測定法を提供することにある。
本発明の目的は、また、ルイス式血液型の表現型を決
定するための、モノクロナール抗体使用測定法を提供す
ることにある。
本発明の他の目的は、Lea抗原を選択的に固定する
が、Leb抗原や他の血液型抗原のいずれとも交差反応を
示さないモノクロナール抗体を使用する、ルイス式血液
型の表現型を決定する方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、Leb抗原を選択的に同定
するが、Lea抗原や他の血液型抗原のいずれとも交差反
応を示さないモノクロナール抗体を使用する、ルイス式
血液型の表現型を決定する方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、ルイス式血液型の表現型
を決定するのに有用なハイブリドーマおよびモノクロナ
ール抗体を提供することにある。
これらの目的およびその他の目的は、以下に掲げる本
発明の1または2種以上の態様によつて達成される。
本発明は、その一態様として、ヒト組織およびヒト体
液よりなる群から選ばれる試験サンプルを準備し、この
試験サンプル中において、(a)融合細胞ハイブリツド
ATCC HB8324ならびに(b)ATCC HB8325およびATCCHB83
26よりなる群から選ばれる融合細胞ハイブリツドによつ
て産生されるモノクロナール抗体に相当するモノクロナ
ール試験抗体が抗原に選択的に結合するかどうかを測定
することを特徴とするルイス式血液型の表現型決定方法
を提供する。
本発明は、さらに他の態様として、ヒト唾液およびヒ
ト血液よりなる群から選ばれるサンプルについて、融合
細胞ハイブリツドATCC HB8324ならびにATCC HB8325およ
びATCC HB8326よりなる群から選ばれる融合細胞ハイブ
リツドによつて産生されるモノクロナール抗体と選択的
に結合する抗原決定基の存在を試験することを特徴とす
るルイス式血液型の表現型決定方法を提供する。
本発明は、さらに他の態様として、(a)ヒト唾液サ
ンプルと接触させた、糖脂質または糖タンパク質を固定
化できる少なくとも2個の固体支持体を準備し、(b)
第一の固体支持体を融合細胞ハイブリツドATCC HB8324
によつて産生されるモノクロナール抗体に相当するモノ
クロナール試験抗体と接触させ、(c)第二の固体支持
体をATCC HB8325およびATCC HB8326よりなる群から選ば
れる融合細胞ハイブリツドによつて産生されるモノクロ
ナール抗体に相当するモノクロナール試験抗体に接触さ
せ、(d)モノクロナール試験抗体接触工程後に、各固
体支持体をそのモノクロナール試験抗体に選択的に結合
する指示抗体と接触させ、ついで(e)この指示抗体が
その固体指示体上でモノクロナール試験抗体に選択的に
結合するかどうかを測定することを特徴とするルイス式
血液型の表現型決定方法を提供する。
さらに、本発明の態様には、融合細胞ハイブリツドAT
CC HB8322、ATCC HB8323、ATCC HB8324、ATCC HB8325お
よびATCC HB8326、ならびにこれらの融合細胞ハイブリ
ツドによつて産生されるモノクロナール抗体が包含され
る。
図面の簡単な説明 図面は、本発明に従つて実施される酵素連結イムノア
ブソーベント測定法に用いられる典型的な試験サンプル
反応トレーの例である。
発明の詳細な記述 本発明は各個人のルイス式血液型の表現型を決定する
ために効果的な方法を提供する。本発明の測定法は迅
速、正確で、その一態様においては、被検者からの血液
採取も要しない。この測定法はモノクロナール抗体を産
生する新規な融合細胞ハイブリツド、ならびにこれらの
抗体の抗原決定基を利用するものである。
LeaおよびLeb抗原は、糖脂質または糖タンパク質を含
有する各種ヒト体液および組織に認められる。たとえば
血液、唾液、尿、赤血球等であるが、これに限定される
ものではなく、他の組織および体液に認められる。した
がって、糖タンパク質または糖脂質含有試験サンプルを
採取すれば、それが本発明の測定方法の基質となる。好
ましい試験サンプルに、皮膚の穿刺を要しない点で、唾
液である。しかも、ルイス式血液型抗原は被検者が分泌
型であつても非分泌型であつても、唾液中には表現され
る。しかしながら、本発明が、たとえば血液、尿または
他のサンプルを用いて容易に実施できることももちろん
である。糖脂質はホルマリンのような固定液で分解され
ることはないので、パラフイン包埋組織サンプルも使用
できる。
LeaおよびLeb抗原の存在を決定するための好ましい方
法では、特定の融合細胞ハイブリドーマによつて産生さ
れる抗体に相当するモノクロナール試験抗体が使用され
る。これらの融合細胞ハイブリツドは、ルイス式血液型
抗原と特定の抗原決定基において選択的に結合するモノ
クロナール抗体を産生する。このハイブリドーマはマウ
スを、Leibovitzら〔Cancer Res.,36:4562(1976)〕の
報告した結腸カルシノーマ細胞系SW1116およびSW1222に
よつて免疫処置すると産生される。免疫処置マウスの脾
臓細胞を、本技術分野において公知の方法にに従い、マ
ウス骨髄腫P3×63Ag8と融合させ、ハイブリドーマを回
収する(たとえば、Koprowskiら:米国特許第4,196,265
号参照)。
本発明に有用な数種のハイブリドーマが上述の方法に
よつて開発された。融合細胞ハイブリツドATCC HB8324
は、Lea抗原のラクト−N−フコペンタオースII活性末
端配列に選択的に結合するモノクロナール抗体CO-514
(IgG3アイソタイプ)を産生する。融合細胞ハイブリツ
ドATCC HB8325およびATCC HB8326はLeb抗原のラクト−
N−ジフコヘキサオースl活性末端配列と選択的に結合
するモノクロナール抗体CO-431およびCO-301(IgMアイ
ソタイプ)をそれぞれ分泌する。Brockhausら〔J.Biol.
Chem.,256,13223(1981)〕によつて報告されているハ
イブリドーマ1116NS-10からのモノクロナール抗体と異
なり、上述の抗体は他の血液型抗原、たとえばH抗原と
交差反応することがない。融合細胞ハイブリツドATCC H
B8322およびATCC HB8323はそれぞれ、LeaおよびLeb抗原
の両者と選択的に結合するモノクロナール抗体CO-512
(IgG3アイソタイプ)およびCO-513(IgG3アイソタイ
プ)を産生する。これらの融合細胞ハイブリツドは、19
83年7月28日、American Type Culture Collection(AT
CC)、12301Parklawn Drive,Rockville,Maryland20852
に寄託された。実質的に他の抗体を含まない、上述のモ
ノクロナール抗体含有溶液を調製するには融合細胞ハイ
ブリツドの生育培地の上清を集めればよい。
本発明に用いられる好ましいモノクロナール試験抗体
は上述のハイブリドーマによつて産生される抗体であ
る。これらの好ましい試験抗体に相当するモノクロナー
ル抗体も使用できる。抗原に選択的に結合する試験抗体
が融合細胞ハイブリツドによつて産生される抗体の選択
的結合を遮断し、両抗体が同一の抗原決定基に関与する
場合、モノクロナール試験抗体は融合細胞ハイブリツド
によつて産生される抗体に相当すると呼んでいる。融合
細胞ハイブリツド抗体に相当する抗体は、たとえば、競
合的結合測定法によつて容易に決定できる。本発明の測
定法に使用されるモノクロナール試験抗体は必ずしもマ
ウスの抗体である必要はない。ラツト、ハムスター、ウ
サギ、ヒト等の抗体が使用できるが、これに限定される
ものではない。
上述のモノクロナール試験抗体は、試験サンプル中の
ルイス式血液型抗原LeaおよびLebの存在を決定する好ま
しい方法にそのまま使用される。好ましい試験サンプル
は唾液である。唾液からの糖脂質または糖タンパク質
は、糖脂質または糖タンパク質を収着する能力をもつ固
体支持体上に固定化させることができる。この支持体と
しては、本技術分野において公知の任意の支持体を使用
できるが、好ましい固定支持体はプラスチツク類である
(たとえば、ポリスチレン、ポリプロピレンまたはポリ
ビニル)。このようなプラツチツクのビーズを被検者の
口中に瞬間的に入れれば、その表面に糖脂質または糖タ
ンパク質が固定化される。
この固体支持体上(または任意の試験サンプル中)に
おけるルイス式血液型抗原の存在は、たとえば、固体支
持体(またはサンプル)をモノクロナール試験抗体と接
触させることにより容易に決定できる。試験サンプル
を、最小限、Lea抗原を選択的に結合するモノクロナー
ル試験抗体1種およびLeb抗原を選択的に結合する他の
モノクロナール試験抗体1種と接触させる。必須ではな
いがLea-b-の場合の結果を確認するために、LeaおよびL
ebの両抗原と選択的に結合するモノクロナール試験抗体
と試験サンプルを接触させる対照を設けることも望まし
い。
LeaまたはLeb抗原の存在、すなわちルイス式血液型の
表現型は、モノクロナール試験抗体が試験サンプル中で
これらの抗原を選択的に結合するかどうかを示す測定法
によつて決定できる。結合の測定技術としては、多くの
方法が本技術分野において公知である(たとえば、米国
特許第4,380,580号、第4,375,972号、第4,376,110号、
第4,376,165号、第3,791,932号、第3,654,090号、米国
再発行特許31,006号参照)。一般的に、これらの測定法
は、モノクロナール試験抗体、またはモノクロナール試
験抗体を選択的に結合する抗体(指示抗体)のいずれか
に標識を付すことにより行われる。試験サンプル、好ま
しくは固定化された抗原を含む試験サンプルを、次に、
(a)標識試験モノクロナール抗体と接触させるか、ま
たは(b)非標識モノクロナール試験抗体と接触させつ
いで標識指示抗体と接触させる。試験サンプルに連結し
た標識が検知されれば、試験サンプル中の抗原決定基に
モノクロナール試験抗体が選択的に結合したことを示
す。
本技術分野においては多くの標識が公知である。たと
えば、放射性同位元素(放射免疫測定法)、酵素(ELIS
Aまたは酵素連結イムノアブソーベント測定法)および
螢光化合物(免疫螢光測定法)などが用いられる。この
ほかにも、抗体の抗原への結合を測定する方法は本技術
分野においてよく知られていて、たとえば、沈降反応、
放射免疫拡張法、免疫電気泳動、凝集反応、ロセツト反
応等がある〔たとえば、B.D.Davisら:Microbiology,306
〜332,335(3版、1980);Monoclonal Antibodies376〜
402(R.H.Kennett,T.J.McKearn & K.B.Bechtol,1980
版)、Davidら(1974):Biochemistry,13:1014〜1021;R
adioimmunoassay Methods(Kirkham & Hunter1970
版);Hunterら(1962):Nature,144:945;米国特許第3,9
40,475号、第3,867,517号、第3,645,090号参照〕。
一部の定量法の場合には、試験抗体または指示抗体の
いずれかを固定化しておくことが望ましいことがある。
この場合、免疫定量法に用いられる一般的な任意の支持
体が使用できる。たとえば、ろ紙およびプラスチツクビ
ーズまたは容器(たとえば、ポリビニル、ポリスチレ
ン、ポリプロピレン等)を挙げることができるが、これ
に限定されるものではない。ポリサツカライドポリマー
も抗体を結合させるために使用できる(たとえば、米国
特許第3,645,852号参照)。
好ましい測定法は、本技術分野においてよく知られて
いる放射免疫定量法である〔たとえば、C.W.Parker:Rad
ioimmunoassay of Biologically Active Compounds(19
76)参照〕。しかしながら、とくに好ましい測定法は、
酵素連結イムノアブソーベント測定法(ELISA)である
(たとえば、米国特許第3,791,932号、第3,654,090号、
米国再発行特許第31,006号参照)。この種の方法は、た
とえば医師の事務室で、簡単な装置を用い、放射性同位
元素を使用することなく、わずか数分間で簡単に実施す
ることができる。測定法に採用される特定のパラメータ
ーは、採用された特定の放射免疫測定法またはELISAに
よつて広範囲に変動するが、至適条件は本技術分野にお
ける平均的技術をもつ者であれば、容易に確立させるこ
とができる。たとえば、唾液を使用した場合、100,000
倍まで希釈することができ、それでも測定に適当な基質
である。
次に本発明を実施例によつてさらに詳細に説明する
が、これは単に例示の目的であつて、本発明の範囲を限
定するものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲に
明示したとおりである。
例1 男女の被検者60名からそれぞれ1mlの唾液サンプルを
採取した。被検者の年齢は25〜75歳であつた。唾液サン
プルを水浴中で85℃に30分加熱して不活性化した。次に
サンプルをリン酸塩緩衝食塩液(PBS)で1:4に稀釈し、
測定まで−20℃に保存した。
測定直前に唾液サンプルを1:20に(または第2表に特
定したように)希釈した。ポリスチレンビーズ(Precis
ion Plastic Ball Co,Chicago,Ill.,1被検者あたり5
個)を唾液サンプル(200μl/ビーズ)とインキュベー
トし、ついで0.01Mホウ酸ナトリウム(pH8.0)中1%ゼ
ラチンにより、室温で1時間洗浄した。洗浄したビーズ
を1検体につき5個のウエルをもつ反応トレーにとつ
た。1被検者からの唾液サンプルを含む5個のウエルに
それぞれ、融合細胞ハイブリツドATCC HB8324(Lea)、
ATCC HB8325(Leb)、ATCC HB8322(Leab)、ATCC HB83
23(Leab)およびマウス骨髄腫細胞P3×63Ag8(対照)
を含む生育細胞培地の上清を加えた。ビーズを細胞培養
上清と室温で1時間インキュベートさせたのち、0.05%
ウシ血清アルブミン(BSA)含有PBSで3回洗浄した。
次にビーズを、125I標識、親和性精製、ウサギ抗マ
ウスF(ab′)2免疫グロブリンの1ビーズあたり1×1
05cpmと室温で30分間インキユベートした。ついで、ビ
ーズをPBS中0.5%BSAと3回洗浄し、カウントした。
第1表には上述の放射免疫測定法で得られた結果を示
す。被検者CPはLea+b+、24はLea-b-、JLはLea+b-、ISは
Lea-b+であつた。第2表はLea+b-およびLea-b+被検者の
唾液サンプルを100,000倍まで希釈しても、4種のモノ
クロナール抗体によつて明らかに陽性の選択的結合がみ
られることを示している。Lea-b-の被検者の唾液はいず
れの希釈濃度で試験してもモノクロナール抗体を選択的
に結合することはなかった。第3表は60名の被検者中の
ルイス式血液型の各表現型の割合を示している。
例2 本発明の測定を、125I標識ウサギ抗マウス抗体に代
えて、パーオキシダーゼ−抗パーオキシダーゼ(PAP)
系を用いた酵素連結イムノアブソーベント測定法により
実施した。
PAP測定法においては、ポリスチレンビーズを唾液と
インキユベーシヨン後、例1におけるような反応トレー
中で試験モノクロナール抗体とインキユベートし、つい
でビオチニル化抗マウス抗体(ビオチン−アビジン免疫
パーオキシダーゼキツト、Vector Labs,Burlingame,Cal
if)に室温で30分間暴露した。ビーズをPBSで3回洗浄
し、アビジンDH−ビオチニル化ホースラデイツシユパー
オキシダーゼHと室温で30分間インキユベートし、再び
PBSで3回洗浄した。パーオキシダーゼ基質(5mgジアミ
ノベンジジン、10μl30%H22,100μl1Mイミダゾール
を0.1Mトリス緩衝液pH7.6,10mlにとる)を反応トレー中
のウエルに加えた。陽性のビーズは5〜10分間のインキ
ユベーシヨン後に、明らかな暗褐色への染色を示した。
第1図は第1表における4名の被検者の唾液サンプル
による典型的な反応パターンを示す。図中、51−2,43−
1,51−4および51−3は、それぞれ融合細胞ハイブリド
ーマATCC HB8322,ATCC HB8325,ATCC HB8324およびATCC
HB8323によつて産生されるモノクロナール抗体を示す。
P3はマウス骨髄腫培地P3×63Ag8の上清を加えた対照ウ
エルである。図は、被検者CP,24,JLよびISのルイス式血
液型の表現型がそれぞれ、Lea+b+,Lea-b-,Lea+b-および
Lea-b+であることを示している。これらの結果は、例1
における放射免疫測定法の結果と一致している。
以上に本発明の範囲内に含まれる測定法のいくつかの
特定例を示したが、上述の操作に改変が可能なことは、
本技術分野の熟練者には自明のとおりである。本発明は
特許請求の範囲によつてのみ限定される。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明の方法の実施に使用できる代表的な試験
サンプル反応トレー上で、酵素連結イムノアブソーベン
ト測定法によつて本発明の方法を行つた結果を示す図で
ある(例2参照)。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12P 21/08 (C12P 21/08 (C12P 21/08 C12R 1:91) C12R 1:91) 9162−4B C12N 15/00 C (72)発明者 メーンハード ハーリン アメリカ合衆国ペンシルバニア州ウイン ウツド,ノツクス ロード 1223 (56)参考文献 J.Biol.Chem.,258[8 ](1983)P.4890−4894 Fed.Proc.,42[4 ](1983)abstract3209 Lad,Invest.,46[1 ](1982)P.21A Biochim.Biophys.A cta.760[3](1983)P.381− 383 J.Biol.Chem.,258[7 ](1983)P.4091−4097

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ルイスA抗原、ルイスB抗原、またはルイ
    スA抗原およびルイスB抗原と選択的に結合し、その他
    の血液型抗原とは選択的に結合しないモノクロナル抗
    体。
  2. 【請求項2】ルイスA抗原に選択的に結合する特許請求
    の範囲第1項の抗体。
  3. 【請求項3】ルイスB抗原に選択的に結合する特許請求
    の範囲第1項の抗体。
  4. 【請求項4】ルイスA抗原およびルイスB抗原に選択的
    に結合する特許請求の範囲第1項の抗体。
  5. 【請求項5】融合細胞ハイブリドATCC HB8324により産
    生される特許請求の範囲第2項の抗体。
  6. 【請求項6】融合細胞ハイブリドATCC HB8325により産
    生される特許請求の範囲第3項の抗体。
  7. 【請求項7】融合細胞ハイブリドATCC HB8326により産
    生される特許請求の範囲第3項の抗体。
  8. 【請求項8】融合細胞ハイブリドATCC HB8322により産
    生される特許請求の範囲第4項の抗体。
  9. 【請求項9】融合細胞ハイブリドATCC HB8323により産
    生される特許請求の範囲第4項の抗体。
  10. 【請求項10】ヒト組織およびヒト体液よりなる群から
    選ばれる試験サンプルを準備し、この試験サンプル中の
    抗原とモノクロナル試験抗体が選択的に結合するかどう
    かを測定することからなるルイス式血液型の表現型決定
    方法において、第1の前記モノクロナル試験抗体がルイ
    スA抗原と選択的に結合し、第2の前記モノクロナル試
    験抗体がルイスB抗原と選択的に結合し、そしてこの第
    1および第2のモノクロナル試験抗体がその他の血液型
    抗原とは選択的に結合しない、ことを特徴とする上記決
    定方法。
  11. 【請求項11】試験サンプルが唾液および血清よりなる
    群から選択される特許請求の範囲第10項の方法。
  12. 【請求項12】試験サンプルが唾液である特許請求の範
    囲第10項の方法。
  13. 【請求項13】第3のモノクロナル試験抗体がルイスA
    抗原およびルイスB抗原と選択的に結合する特許請求の
    範囲第10項の方法。
  14. 【請求項14】第1の抗体が融合細胞ハイブリドATCC H
    B8324により産生され、第2の抗体が融合細胞ハイブリ
    ドATCC HB8325またはATCC HB8326により産生される特許
    請求の範囲第10項の方法。
  15. 【請求項15】試験を放射免疫測定法により行う特許請
    求の範囲第14項の方法。
  16. 【請求項16】試験を酵素連結イムノソルベント測定法
    により行う特許請求の範囲第14項の方法。
  17. 【請求項17】モノクロナル試験抗体が試験サンプル中
    の抗原と選択的に結合するかどうかを測定する工程が、 (a) ヒト唾液サンプルと接触させた、糖脂質または
    糖タンパク質を固定化できる少なくとも2個の固体支持
    体を準備し、 (b) 第1の固体支持体をルイスA抗原と選択的に結
    合する第1のモノクロナル試験抗体と接触させ、 (c) 第2の固体支持体をルイスB抗原と選択的に結
    合する第2のモノクロナル試験抗体と接触させ、 (d) 工程(b)および(c)の後、各固体支持体を
    そのモノクロナル試験抗体と選択的に結合する指示抗体
    と接触させ、そして (e) この指示抗体がその固体支持体上でモノクロナ
    ル試験抗体と選択的に結合するかどうかを測定すること
    からなる特許請求の範囲第10項の方法。
  18. 【請求項18】工程(e)が放射免疫測定法および酵素
    連結測定法からなる群から選択される方法からなる特許
    請求の範囲第17項の方法。
  19. 【請求項19】第3の唾液接触固体支持体を、ルイスA
    抗原およびルイスB抗原と選択的に結合するが、その他
    の血液型抗原とは選択的に結合しない第3のモノクロナ
    ル試験抗体と接触させる特許請求の範囲第17項の方法。
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