JP2527675B2 - 幼苗移植機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば煙草および農作
物の種子等を田地に播種したり、幼苗を畔に移植するの
に適した幼苗移植機に係り、さらに詳しくは、該移植機
に連結した耕耘機で発生する動力源を利用して該移植機
を畔に案内し、回転可能に等間隔に設置した多数個の移
植部材が畔の中央部を通過する毎に、一次的に該移植部
材の尖端部で移植用溝を形成し、二次的には該移植用溝
をより広く形成しながら移植部材の収納部に受納された
幼苗を、移植用溝に落下させて連続的に移植させる幼苗
移植機に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般的に畑作において、田畑に種子を播
種したり或いは育成した幼苗を移植する場合、従来は播
種及び移植作業を行うのに特別な装置がなく、手動農機
を利用して田地に移植用穴を掘って手作業により幼苗の
移植を行っている。このような播種及び移植作業は、手
作業であるから非能率であって多くの人力を必要とする
ため、生産コストが高価になるという問題点を有してい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
問題点に鑑みてなされたもので、耕耘機（農用管理機）
に連結する移植機の移植部材が回転しながら田地に移植
用溝を掘ると共に、幼苗の移植または播種を機械で自動
的に行うことにより作業時間を大いに短縮し、生産コス
トを低下させることを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、長方形のフレ
ームの一端に形成した連結部材を耕耘機に連結し、フレ
ームの両側に形成したガイド部材のガイド片が畔に案内
され、フレームの後端部に着脱可能に移送部材を設け、
該移送部材を解脱させて幼苗等の移植作業を可能にし、
該移植作業の完了後に、該移送部材をフレームに付着さ
せて移送を行えるようにし、前記耕耘機の駆動力を前記
フレームに形成したプーリーに伝達させるようにし、該
プーリーと前記フレームに軸設された対をなす回転円板
がクランク軸に偏心して連結され、該回転円板に等間隔
に固定された複数のリンクバーの先端部が支持軸に枢動
可能に固定され、該支持軸に連結された移植部材の尖端
部が地面を向くようにし、該移植部材の尖端部が回転円
板の回転により田地に等間隔に移植用溝を形成して種子
の播種または幼苗の移植作業を可能にしている。

【０００５】本発明の他の目的は、移植部材の尖端部が
両支持軸を中心に分割されるように形成してあり、前記
一側の支持軸に軸設されたレバーの先端部に案内ローラ
ーを設けてクランク軸の下端部に形成した押片の先端部
が上記案内ローラーを押圧してレバーが支持軸を中心に
回動し、前記尖端部が二等分割を可能にして畔の中央を
通過しながら一次的に移植用溝を形成する。これと同時
に前記押片が案内ローラーを押圧することによりレバー
が回動し、該移植用溝をさらに拡げて幼苗の移植を可能
にし、二分割されて拡がった尖端部が移植用溝を通過し
ながらレバーの後端部をフレームの一側に固定した突出
片に当接させ、レバーが支持軸を中心に反対に回動して
拡がった尖端部を元の状態に閉鎖し、回転円板の回転に
従って上記移植部材の作動が反復的に継続して進行す
る。

【０００６】本発明の更に他の目的は、上記尖端部が二
等分割できる移植部材において、両支持軸に穴を形成し
た幼苗収容部が枢動可能に連結され、該幼苗収納部に幼
苗を受納して移植部材の回転に従って、移植部材の尖端
部が畔の中央を通過しながら一次的に移植用溝を畔に形
成すると、押片の先端部により案内ローラーを押圧させ
てレバーが支持軸を中心に回動し、尖端部が支持軸を中
心に拡がって移植用溝内で二次的に該移植用溝をさらに
拡げ、前記幼苗収容部に受納させた幼苗が移植用溝に落
下して該移植用溝内に埋めた後、移植部材の尖端部が移
植用溝から離れながらレバーの後端部を突出片に当接
し、支持軸を中心に該レバーを反対方向に回動して尖端
部を元の状態に閉鎖させる。

【０００７】このように回転円板の回転に従って上記移
植部材の作動が、反復的に継続して幼苗の移植を同時に
進行させるものであり、移植用溝の形成と同時に幼苗の
移植を行う場合により便利な手段を提供する。即ち、フ
レームに補助フレームを連結し、該補助フレームに作業
者用椅子を設け、該補助フレームの両端部に形成したガ
イドプレートに移送部材を形成し、作業者が前記作業者
用椅子に着座して移植作業を遂行することができる。
尚、フレームに補助フレームを連結して移植作業を行う
場合、ガイド部材を耕耘機の前部に取り付けて使用する
ことが可能となり、畔の状況に応じて適切に案内するよ
うにした特徴を有する。

【０００８】

【作用】フレームの一端に形成した連結部材を耕耘機に
連結し、フレームに設けたガイド部材のガイド片が畔に
案内され、フレームの後端部に着脱可能に形成した移送
部材を取り外して幼苗等の移植作業を可能にする。移植
作業の完了後は、該移送部材をフレームに取付けて移送
を行い、前記耕耘機の駆動力が前記フレームに設けたプ
ーリーに伝達され、該フレームに軸設して対をなす回転
円板がクランク軸に偏心して連結し、該回転円板に等間
隔に複数固定したリンクバーの先端部が枢動可能に固定
した支持軸に連結する移植部材の尖端部を地面を向くよ
うにし、回転円板の回転により移植部材の尖端部が等間
隔に移植用溝を畔に形成する。尖端部の分割が可能な移
植部材は、一側の支持軸に軸設されたレバーの先端部に
案内ローラーを形成し、クランク軸の下端部に形成した
押片の先端部が上記案内ローラーを押圧してレバーが支
持軸を中心に回動し、二分割した尖端部が畔の中央を通
過しながら一次的に移植用溝を形成すると押片の先端部
により案内ローラーが押圧され、レバーが支持軸を中心
に回動して支持軸を中心にして尖端部が開いて二次的に
該移植用溝内で該移植用溝をさらに拡げ、前記幼苗収容
部に受納させた幼苗が移植用溝に落下して埋められた
後、移植部材の尖端部が移植用溝から離れてレバーの後
端部が突出片に当接し、レバーが反対方向に回動して尖
端部が元の状態に閉鎖する。このように回転円板の回転
に従って、移植部材の作動が反復的に継続して移植用溝
の形成と同時に幼苗の移植を行う。

【０００９】

【実施例】本発明を添付図面に基づいて、より望ましい
第１の実施例を詳細に説明する。図１において、長方形
のフレーム１０の前面に形成したブラケット１２に連結
部材１４が形成され、該連結部材１４に形成した連結孔
１６は、図２に示した耕耘機１８の一端部に連結ピン
（図示せず）で連結してある。この耕運機１８の車輪駆
動軸２０に第１のプーリー２２が軸設され、該プーリー
２２が前記ブラケット１２の側面に軸設された第２のプ
ーリー２４と第１のベルト２６で連結されている。前記
プーリ２４と共に回動する第３のプーリー２８と、該フ
レーム１０の一側中央に設けた軸受３０に軸設された直
径の大きい第４のプーリー３２とが、第２のベルト３４
で連結されている。前記プーリー２８と３２との間にお
いて、フレーム１０上に設置されているローラー３６に
より該ベルト３４に張力が付与され、前記プーリー３２
の背面には、クランク軸３８によって偏心させて連結し
た対をなす回転円板４０が連結され、該回転円板は第４
のプーリー３２の回転力に従属して回転する。

【００１０】一対の回転円板４０、４０の両側には、等
間隔に固定された複数のリンクバー４２の一端を折り曲
げて形成した各先端部４２Ａが、円錐形状の移植部材４
４の上面に固定した両支持軸４６、４６Ａに枢動可能に
軸支され、該移植部材４４の尖端部４４Ａが常時地面を
向くようにしてある。前記フレーム１０の中心部に一体
に形成されたガイドプレート４８、４８には、図３に示
した畔５０の間隔調整を可能にするガイド部材５２を夫
々設けてある。これは前記ガイドプレート４８の両端に
夫々摺動可能に四角箱体５４を装着し、該四角箱体の下
部に固定させた連結棒５６の端部に、上下に移動可能な
調節本体５８がハンドル固定ボルト５８Ａで固定されて
いる。この調節本体５８の一側には、先端に湾曲された
誘導部６０Ａを有するガイド片６０が内側方向、即ち、
フレーム方向に弾発可能に設置させてあり、前記誘導部
６０Ａによって畔５０に案内されるようにしてある。

【００１１】フレーム１０の後部に着脱可能に形成した
移送部材６２には、該フレーム１０に支持ブラケット６
４を固定し、上部に位置させた調整ハンドル６６に連結
した螺旋軸６８によって上下に調整可能にして該螺旋軸
６８の下端に車輪７０を設け、移植機２００が耕耘機１
８と連結された状態で牽引可能に構成されている。上記
構成において、第１〜４のプーリー２２、２４、２８、
３２に第１及び第２のベルト２６、３４を連動させて回
転円板４０を回転可能にしたものを図２に示すが、スプ
ロケットにチェーンを連結させて回転伝達力を得ること
も可能で、この場合には確実に回転伝達力を得ることが
出来る。

【００１２】上記の如く構成された本発明の移植機２０
０は、ブラケット１２に形成した連結部材１４を耕耘機
１８に連結し、この耕耘機１８の運転により作動が可能
になる。従って、フレーム１０の後部に取付けてある移
送部材６２を解脱した後、図３に示すように畔５０の幅
と高さに適合するようにガイド部材５２の高さを調節す
る。このガイド部材５２の調節は、先ず、ガイド片６０
をハンドル固定ボルト５８Ａで固定し、前記ガイド片６
０が畔５０の両側を弾動するように支持させた後に作業
状態に入ることになる。

【００１３】耕耘機１８が前進すると車輪駆動輪２０の
回転により駆動力が発生し、該車輪駆動軸２０に軸設さ
れた第１のプーリー２２が回転し、ベルト２６で連結し
た第２のプーリー２４と同軸の第３のプーリー２８が、
第４のプーリー３２と第２のベルト３４とにより連動し
て従動して回転する。前記プーリー３２に連結した回転
円板４０が回転すると、該回転円板４０に等間隔に固設
した複数のリンクバー４２が、移植部材４４に枢動可能
に連結しているので、前記回転円板４０の回転により複
数の移植部材４４が回転し、該移植部材４４の尖端部４
４Ａが畔５０の中央部を通過しながら移植用溝７２を形
成する。該移植用溝７２は、連続的に回転する移植部材
４４によって畔５０に一定間隔毎に形成される。該移植
用溝７２の間隔は、移植部材４４の数を増減することに
より調整でき、また該移植用溝を形成してから種子の播
種又は幼苗の移植作業を行う。

【００１４】移植作業が完了すると、移植機２００の連
結部材１４を耕耘機１８から分離し、フレーム１０から
解脱させた移送部材６２を再び付着させて耕耘機１８を
利用して牽引する。さらに、移植機２００の牽引時に、
回転円板４０の回動を中止するため第４のプーリー３２
の一側には、フレーム１０上に設けた止金具７５が着脱
可能に掛止するように停止片７４を設けてある。

【００１５】図４乃至図８は、本発明の第２の実施例を
示すものである。移植部材４４の尖端部４４Ａは、二等
分できるように形成されており、尖端部４４Ａが畔５０
の中央に位置する毎に一次的に移植用溝７２を形成し、
該尖端部４４Ａが支持軸４６を中心に左右に開いて移植
用溝７２を二次的に更に拡げ、これによって種子又は幼
苗の移植作業を可能にする。より具体的に説明すれば、
図７及び図８に示す如く移植部材４４の尖端部４４Ａが
二等分に分割され、回動可能に連結された両支持軸４
６、４６Ａを軸連結杆７８で連結してある。この軸連結
杆７８の一側を固定ブラケット８０に連結し、該固定ブ
ラケット８０が移植部材４４の内壁に各々固定され、前
記一側の支持軸４６にレバー８２を軸着して該レバー８
２の上側に案内ローラー８４を形成してある。

【００１６】図４及び図８に示す如く、クランク軸の３
８の下部に固定された押片８６の尖端部８６Ａに前記案
内ローラー８４が押圧され、支持軸４６を中心に回動し
ながらレバー８２の下側に形成した係止部８２Ａが、固
定ブラケット８０に設けた係止突起８０Ａを押して、二
分割された尖端部４４Ａが支持軸４６を中心に開く。つ
いで、該移植部材４４が上方向に回転されながらブラケ
ット１２の一側に固定した突出片８８を前記レバー８２
の後端部８２Ｂに押圧させることになり、開かれた尖端
部４４Ａを元の状態に閉鎖するように構成してある。

【００１７】上記の如く構成された作業状態を考察すれ
ば、図１乃至図３で説明した如く、耕耘機１８に連結し
た移植機２００が、車輪駆動軸２０の駆動力により該軸
に軸着した第１のプーリー２２が回転し、第１のベルト
２６で連結した第２のプーリー２４が駆動する。この第
２のプーリー２４と同軸の第３のプーリー２８と第４の
プーリー３２とが第２のベルト３４で連結され、第４の
プーリー３２に連結した回転円板４０が回転させられ
る。従って、前記回転円板４０に等間隔に固定された複
数のリンクバー４２が支持軸４６、４６Ａに枢動可能に
連結し、移植部材４４の尖端部４４Ａが地面に向かって
回転する。

【００１８】この回転円板４０が回転することにより、
多数個からなる移植部材４４が回転して移植部材４４の
尖端部４４Ａが、畔５０の中央を通過しながら一次的に
移植用溝７２を形成する。次いでクランク軸３８の下部
に固定された押片８６の尖端部８６Ａに案内ローラー８
４が接触して押圧すると、レバー８２が支持軸４６を中
心に回動して、固定ブラケット８０に形成された係止突
起８０Ａを係止部８２Ａが押すことによって尖端部４４
Ａが開放し、二次的に移植用溝７２を一層拡げる。この
ように多数の移植部材４４によって連続して回転しなが
ら尖端部４４Ａにより移植用溝７２を形成し、同時に尖
端部４４Ａが開放して回転円板４０の継続的回転により
移植部材４４の作動が反復的に連続して進行する。

【００１９】図９乃至図１３は、本発明の第３の実施例
を示すものである。これは上記した第２の実施例におけ
る尖端部４４Ａの二等分割が可能な移植部材４４に、図
７と図１３Ａおよび図１３Ｂに示すような移植部材４４
の内側に穴７６Ａを有した幼苗収納部７６が支持軸４
６、４６Ａに枢動可能に連結して構成され、フレーム１
０の連結ブラケット９０が補助フレーム９２に連結され
て連結ピン９４で固定し、支持台９６に作業者用椅子９
８を設けてある。この補助フレーム９２の両側に形成さ
れたガイドプレート１００には移送部材１０２が調整可
能に設けてあり、この移送部材１０２に車輪１０４を設
けて作業者が作業用椅子９８に着座して種子の播種又は
幼苗の移植作業を行う。

【００２０】これをより具体的に説明すると、耕耘機１
８に連結して駆動される移植機２００は、回転円板４０
の回転によって回転する移植部材４４に作業者が作業者
用椅子９８に着座し、幼苗又は種子を幼苗収納部７６の
穴７６Ａに入れると、尖端部４４Ａが畔５０を通過しな
がら一次的に移植用溝７２を形成し、押片８６の先端部
８６Ａが案内ローラー８４を押圧する。このようにして
レバー８２が支持軸４６を中心に回動し、尖端部４４Ａ
が支持軸４６を中心に回動させられると、該尖端部４４
Ａが二次的に拡がりながら移植用溝７２を更に拡げ、該
尖端部４４Ａを介して待機している幼苗を移植用溝７２
に落下させて、幼苗を埋め込む移植部材４４はその尖端
部４４Ａが移植用溝７２から離れてレバー８２の後端部
８２Ｂを突出片８８に当接し、レバー８２が支持軸４６
を中心に反対に回転して尖端部４４Ａを元の状態に閉鎖
させる。

【００２１】上記の如き作用は回転円板４０の回転によ
り尖端部４４Ａの回転が反復的に行われ、作業者が幼苗
等を幼苗収納部７６に投入することにより連続して幼苗
の移植作業を行う。この場合、車輪１０４は畔５０の両
谷を進行する。

【００２２】図１０において、ガイド部材５２はフレー
ム１０の中心部に位置し、該ガイド部材５２が畔５０に
案内される。図１１に示したガイド部材５２はその位置
を異にしたもので、これは耕耘機１８の前面に付着させ
て畔５０に案内されるようにしてある。上記の如くガイ
ド部材５２は、畔５０の状態に従ってその位置を変更し
て使用することが望ましい。

【００２３】図１２は耕耘機１８を反対方向に向きを変
えて、移植機２００を連結させたものである。これは幼
苗移植作業時に耕耘機１８の反対側に移植機２００を連
結して使用することが可能であることを例示したもので
ある。

【００２４】

【発明の効果】本発明によると、回転円板の回転に従っ
て移植部材の作動が、反復的に継続して移植用溝の形成
と同時に幼苗の移植を行い、種子の播種および幼苗など
の移植作業を移動機によって自動的に行うことができる
ため、人力を省力化すると共に、作業時間を大いに節約
して生産コストを低下させる多大なる効果を有するもの
である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る第１実施例の斜視図である。

【図２】本発明に係る第１実施例を耕耘機に連結した状
態の正面図である。

【図３】移送部材を省略した本発明に係る第１実施例の
側面図である。

【図４】本発明の第２実施例を示した斜視図である。

【図５】図４に示した移植機を耕耘機に連結した状態の
正面図である。

【図６】移送部材を省略した図５の側面図である。

【図７】図４の要部である移植部材を示した斜視図であ
る。

【図８】図７の作動状態を示す断面図である。

【図９】本発明の第３実施例を示した斜視図である。

【図１０】図９に示す移植機を耕耘機に連結した状態を
示す正面図である。

【図１１】図１０の他の実施例を示した正面図である。

【図１２】図１０のさらに他の実施例を示した正面図で
ある。

【図１３】図９の「Ａ」「Ｂ」は移植部材の要部の作動
状態を示した各断面図である。

【符号の説明】

１０ フレーム １４ 連結部材 １８ 耕耘機 ２０ 車輪駆動軸 ２２ 第１のプーリー ２４ 第２のプーリー ２６ 第１のベルト ２８ 第３のプーリー ３０ 軸受 ３２ 第４のプーリー ３４ 第２のベルト ３８ クランク軸 ４０ 回転円板 ４２ リンクバー ４２Ａ 先端部 ４４ 移植部材 ４４Ａ 尖端部 ４６ 支持軸 ４６Ａ 支持軸 ４８ ガイドプレート ５０ 畔 ５２ ガイド部材 ６０ ガイド片 ７２ 移植用溝 ７６ 幼苗収納部 ８２ レバー ８４ 案内ローラー ８６ 押片 ８８ 突出片

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金 台 燮 大韓民国京畿道安山市本五洞880漢陽ア パ−ト31棟 1510號 (56)参考文献 特開 昭53−86339（ＪＰ，Ａ) 実開 昭52−1728（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭61−188413（ＪＰ，Ｕ) 実公 昭57−21529（ＪＰ，Ｙ２) 実公 昭51−10122（ＪＰ，Ｙ２)

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 耕耘機の車輪駆動軸に軸設した第１のプ
   ーリーと該耕耘機と連結する連結部材を一端に設けて形
   成した長方形のフレームの該連結部材側の一端に軸設し
   た第２のプーリーとを第１のベルトで連結し、 第２のプーリーと同軸に軸設した第３のプーリーと前記
   フレームの中間部に設けた軸受に軸設した第４のプーリ
   ーとを第２のベルトで連結すると共に、両プーリーの間
   に位置させてベルトの張力を調整可能にするローラーを
   前記フレーム上に設け、 第１のプーリーの駆動力で回転する一対の回転円板を第
   ４のプーリーと同軸に前記フレームの中間部に設けた軸
   受にクランク軸によって偏心させて設け、 回転円板の一側に設けた停止片と着脱可能に掛止する止
   金具を、前記フレーム上に設置して移植機の牽引時には
   回転円板の回転を中止させるようにし、 回転円板に放射方向に一定間隔毎に固定させた複数のリ
   ンクバーの先端に設けた支持軸に軸承させた各移植部材
   の尖端部が、前記回転円板の回転に従って畔に等間隔に
   移植用溝を形成するように地面に向けて設け、該移植部
   材の数を増減して移植用溝の間隔を調整可能に設けてあ
   り、 前記フレームの中間部両側に設けたガイドプレートに
   は、畔の高さと間隔に応じて夫々上下及び左右方向に調
   節可能にガイド部材を設け、前記ガイド部材の下側に誘
   導部を有したガイド片が畔を弾動支持するように形成し
   てあり、 該フレームの他端に移送部材を着脱可能に形成し、該移
   送部材の下部に設けた車輪が畔の両側の谷を進行するよ
   うにし、ガイドプレートに対して該フレームの他端を連
   結ブラケットで補助フレームと連結ピンとにより固定し
   た支持台に作業者用椅子を設けてなり、 ガイド部材を耕耘機の前方に設けて畔を案内するように
   して前記耕耘機に連結させた移植機の駆動力が、前記耕
   耘機の車輪駆動軸に軸設したスプロケットにチエーンを
   連結して回転伝達力を有するようにして種子または幼苗
   の移植作業と牽引作業を行うことを特徴とする幼苗移植
   機。
2. 【請求項２】 移植部材の尖端部が、該移植部材の上部
   を夫々軸支する両支持軸を中心にして二等分割が可能に
   設けると共に両支持軸に幼苗収容部の上部を取り付けて
   あり、一側の支持軸の中間部分に軸着されたレバーの先
   端部に設けた案内ローラーが押片の先端部によって下方
   に押圧され、レバーが該支持軸を中心に回動して前記尖
   端部を拡げると共に、ブラケットの一側に固定された突
   出片に前記レバーの後端部を当接させて、拡がった尖端
   部を元の状態に閉鎖させるようにしたことを特徴とする
   請求項１に記載の幼苗移植機。