JP2527671B2 - 六角鋼管の製造方法 - Google Patents

六角鋼管の製造方法

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JP2527671B2
JP2527671B2 JP4269204A JP26920492A JP2527671B2 JP 2527671 B2 JP2527671 B2 JP 2527671B2 JP 4269204 A JP4269204 A JP 4269204A JP 26920492 A JP26920492 A JP 26920492A JP 2527671 B2 JP2527671 B2 JP 2527671B2
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hexagonal
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悦治 梶木
弘士 中山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、六角鋼管の製造方法、
詳しくは肉厚T/外径D≧0.10の丸鋼管を素材と
し、冷間引抜きにより六角形のコーナーRの小さい六角
鋼管を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】丸鋼管を素材とし、冷間引抜きにより六
角鋼管を製造するに当たっては、六角鋼管がナット等の
用途に供されることを考慮して、六角形のコーナーRを
極力小さくし、六角辺の角をシャープに成形する必要が
ある。
【0003】発明者は、六角辺の角がシャープである六
角鋼管を製造するため、当初図5に示すように、ダイス
1の中心軸に沿って、入口側に配置した六角錐体面2
と、出口側に配置した六角柱体面3とを、大きいR(4
0〜60mm)による曲面7を介設して連結したダイス
1を用いて行った。六角鋼管の製造において、Rの曲面
7のある上記のダイス1を用いたのは、丸鋼管から丸鋼
管を冷間引抜きする場合に使用されるダイスが、かかる
曲面を有するダイスを使用しており、同じく丸鋼管を素
材とし、冷間引抜きを行うという点での両者の共通性か
ら、その場合のダイスの形状に倣ったものである。因
に、丸鋼管から丸鋼管を冷間引抜きする場合に、かかる
形状のダイスが使用されているのは、引抜き方向での急
激なメタルフローを避け、成るべく円滑な冷間引抜きを
施すことにある考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図5に示す
ダイスにより、例えば肉厚T16.4mm、外径D8
2.6mm(肉厚T/D=0.198)の丸鋼管を素材
として、対辺長さB64mm、内径d40.5mmの六
角鋼管を製造したところ、六角鋼管のコーナーRが4.
2〜4.7mmとなるというよに、コーナー部に不具合
のものが発生し易いということが判った。コーナーRが
このように大きい値となると、外見上の商品価値を低下
させるだけではなく、ナット締めをする時空回りすると
いうことで問題点となる。もつとも、冷間引抜きした製
品に更に切削等を施して六角辺のコーナーをシャープに
することもできるが、それでは折角丸鋼管から冷間引抜
きにより、一挙に六角鋼管を製造し、そのままナット等
の材料に供しようとする冷間引抜きによる方法のもつ優
位性は発揮できないことになる。
【0005】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、六角形のコーナーRを極力小さくし、六角辺の
角をシャープに成形し、そのままナット等の用途にも供
することができる六角鋼管の製造方法を提供しようとす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、肉厚T/外径D≧0.10の丸鋼管を
素材とし、冷間引抜きにより六角鋼管を製造する方法に
おいて、ダイスの中心軸に沿って、入口側に位置する六
角錐体面と、出口側に位置する六角柱体面とを交差して
連結した加工面を有するダイスを用いることを特徴とす
る六角鋼管の製造方法により構成される。本発明者は、
ダイスの引抜き加工面の形状が、六角鋼管の六角辺の角
の充満度に関係のあることに着目し、種々検討を重ねた
結果、ダイスの加工面を入口側に位置する六角錐体面
と、出口側に位置する六角柱体面とを交差して連結して
形成することが、六角形のコーナーRを小さくし、六角
辺の角をシャープに成形することに大きく寄与すること
を見出した。入口側に位置する六角錐体面と、出口側に
位置する六角柱体面とは、上述したRの曲面を介設する
ことなく、直接交差して連結するものである。もっと
も、六角辺の角の充満度に殆ど影響を与えない範囲で交
差部に数mm程度(例えば2〜3mm)のr、面取りを
することは、本発明において、六角錐体面と、六角柱体
面とを、交差して連結する意味に含まれるものとする。
本発明により製造する六角鋼管の内周は円形であるの
で、ポンチの加工面は円形のものを使用する。ここで、
ダイスの形状を図1により示す。図1において、ダイス
1は、入口側に位置する六角錐体面2と、出口側に位置
する六角柱体面3とを交差して連結した加工面を有す
る。ここで、六角錐体面2は、ダイス1の入口側から出
口側の方向に先細りの向きとなるよう位置する。六角錐
体面2と、六角柱体面3との両方の面が交差する部分
は、この例では僅かに3mmのrにより、角取りをす
る。角が尖っていることから、ダイス内表面でのその部
分が不測の原因により局部的に損傷すると、製品に疵を
刻印することになるので、それを防止するという配慮に
よる。また、素材である丸鋼管は、肉厚T/外径D≧
0.10のものを使用する。従って、薄肉の電縫鋼管を
素材として、内面、外面ともに、六角である鋼管を製造
する従来の技術は全く別の技術であるといえる。なお、
肉厚T/外径Dの上限は実際には0.30程度である。
また、本発明により製造する外周六角、内周円形の六角
鋼管は、厚肉のものを対象とし、対辺長さB/内径d
は、1.1〜3.5である。
【0007】また、本発明は、肉厚T/外径D≧0.1
0の丸鋼管を素材とし、冷間引抜きにより六角鋼管を製
造する方法において、ダイスの中心軸に沿って、入口側
に位置する、六角錐体の稜線間に外方への湾曲部を付与
した面と、出口側に位置する六角柱体面とを交差して連
結した加工面を有するダイスを用いることを特徴とする
六角鋼管の製造方法により構成される。かかるダイスを
使用してもコーナーRの小さい六角鋼管を得ることがで
きる。六角錐体の稜線間に外方へ付与する湾曲部は、六
角柱体面と交差する部分近傍に設けるが、加工面の全部
に設けてもよい。また、湾曲部は、図2に示すごとく、
ダイスの入口側から出口側に向かって漸減するように
し、六角錐体と六角柱体との交差部において0とするこ
とができる。六角錐体の隣接する稜線が構成する面に対
して、湾曲部の中央高さは最大3mm程度である。本ダ
イスの場合も、交差部に上述した面取り、角取りを設け
てもよい。ここで、ダイスの形状を図2において示す。
図2において、ダイス1は、入口側に位置する六角錐体
4の稜線5間に外方へ湾曲部6を付与した面と、出口側
に位置する六角柱体面3とを交差して連結した加工面を
有する。湾曲部6を有する六角錐体面2aと、六角柱体
面3との交差する部分は、この例では2mmのrによ
り、角取りをする。
【0008】本発明のダイスにおいて、ダイスの中心軸
方向において、六角錐体の稜線間の面とダイスの中心軸
とのなす角度は、14°〜18°とすることが好まし
い。θが14°より小さくなると、、六角辺の角の充満
度が低下する。また、θが18°より大きくなると、材
料切れが発生し易くなる。この角度θを、図1、図2に
おいて示す。湾曲部を有する図2の場合には、ダイスの
軸方向に沿って、湾曲部の頂部を結ぶ線を基準とする。
【0009】次に、本発明の製造方法により製造した六
角鋼管の結果を、上述した従来法のダイスによる場合と
対比して図3に例示する。この例において、肉厚T/外
径D≧0.10の鋼管を素材とし、対辺長さB40〜7
0mm、内径d30〜54.5mm、対辺部厚さt/対
辺長さB≧0.18〜0.19の六角鋼管を冷間引抜き
により製造したものであり、L1 は請求項1の場合、L
2 は請求項2の場合、L3 は従来法の場合をそれぞれ示
す。同一の対辺長さB、同一の(対辺部厚さt/対辺長
さB)に対して、本発明の六角鋼管の製造方法が、六角
辺の角のRの小さいものを安定的に得られることを示し
ている。(図3に関連して、B、D、tは、請求項1の
六角鋼管の製造方法により冷間引抜きする場合の例を示
す図4を参照。)
【0010】
【作用】本発明は、肉厚T/外径D≧0.10の丸鋼管
を素材とし、冷間引抜きにより六角鋼管を製造する方法
において、ダイスが、該ダイスの中心軸に沿って、入口
側に位置する六角錐体面と、出口側に位置する六角柱体
面とを交差して連結した加工面、または入口側に位置す
る、六角錐体の稜線間に外方への湾曲部を付与した面
と、出口側に位置する六角柱体面とを交差して連結した
加工面を有するので、六角鋼管の六角辺の角の充満度を
向上する。
【0011】
【実施例】下記の表1に示すように、肉厚T9〜16.
5mm、外径D57〜89.1mmの丸鋼を素材とし、
対辺長さB41〜70mm、内径d21〜54mmの六
角鋼管を製造した。
【0012】
【表1】 表1に示す六角鋼管のコーナーR(mm)の結果を、従
来ダイスによる場合と対比して下記の表2に示す。
【0013】
【表2】 表2により、本発明の六角鋼管の製造方法により、コー
ナーRの小さい製品を製造できることを示す。
【0014】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成するので、
六角形のコーナーRを極力小さく、六角辺の角をシャー
プに成形し、そのままナット等の用途に供することがで
きる六角鋼管を製造することができ、六角鋼管をナット
として使用する場合には締め付け時の空回りのないもの
を安定的に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用するダイスを示す図である。
(イ)はダイスの中心軸に沿って切断した断面図、
(ロ)は同ダイスの入口側の正面図である。
【図2】本発明に使用する別のダイスを示す図である。
(イ)はダイスの中心軸に沿って切断した断面図、
(ロ)は同ダイスの入口側の正面図である。
【図3】本発明の六角鋼管の製造方法と、従来の技術と
により、六角鋼管の六角形のコーナーRを対比して示す
図である。
【図4】(イ)は本発明に使用するダイスにより、六角
鋼管を冷間引抜きしている態様を示す図である。
(ロ)、(ハ)はそれぞれ(イ)におけるA−A視断面
図、B−B視断面図である。
【図5】従来技術のダイスの形状を示す図である。
(イ)はダイスの中心軸に沿って切断した断面図、
(ロ)は同ダイスの入口側の正面図である。
【符号の説明】
1 ダイス 2 六角錐体面 2a 湾曲部を有する六角錐体面 3 六角柱体面 4 六角錐体 5 稜線 6 湾曲部 7 曲面

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 肉厚T/外径D≧0.10の丸鋼管を素
    材とし、冷間引抜きにより六角鋼管を製造する方法にお
    いて、ダイスの中心軸に沿って、入口側に位置する六角
    錐体面と、出口側に位置する六角柱体面とを交差して連
    結した加工面を有するダイスを用いることを特徴とする
    六角鋼管の製造方法。
  2. 【請求項2】 肉厚T/外径D≧0.10の丸鋼管を素
    材とし、冷間引抜きにより六角鋼管を製造する方法にお
    いて、ダイスの中心軸に沿って、入口側に位置する、六
    角錐体に稜線間に外方への湾曲部を付与した面と、出口
    側に位置する六角柱体面とを交差して連結した加工面を
    有するダイスを用いることを特徴とする六角鋼管の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 ダイスの中心軸方向において、六角錐体
    の稜線間の面とダイスの中心軸とのなす角度を14°〜
    18°とした請求項1又は2記載の六角鋼管の製造方
    法。
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