JP2527484Y2 - バレル槽における蓋のロック装置 - Google Patents

バレル槽における蓋のロック装置

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JP2527484Y2
JP2527484Y2 JP1990076969U JP7696990U JP2527484Y2 JP 2527484 Y2 JP2527484 Y2 JP 2527484Y2 JP 1990076969 U JP1990076969 U JP 1990076969U JP 7696990 U JP7696990 U JP 7696990U JP 2527484 Y2 JP2527484 Y2 JP 2527484Y2
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JP
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lid
barrel tank
clamp shaft
shaft
collar
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JP1990076969U
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JPH0435866U (ja
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久峰 小林
五郎 大脇
Original Assignee
株式会社 チップトン
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、バレル槽の蓋をロックするための装置に
関する。そして、特にクランプシャフトを回動操作する
ことによって蓋をロックする形式のロック装置に関する
ものである。
(従来の技術) 従来、バレル槽の蓋を簡易にロックするための装置と
してよく知られる形式は、クランプシャフトを回動操作
し蓋を加圧することによって締め付け固定する、という
形式のものが多い。具体的には、バレル槽の本体側開口
縁部に軸受が対設され、クランプシャフトはこの両軸受
間に横架される。また、このクランプシャフトは軸受に
よって支持される両端部分が偏心し、かつその途中には
蓋を加圧するための円盤状の押さえ部材が嵌着された構
成となっている。かくして、作業者がクランプシャフト
を回動操作することにより、偏心された押さえ部材が蓋
に圧接されロックがなされる。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、このような押さえ部材の加圧による方
式では、クランプシャフトの回動操作に伴い、押さえ部
材が蓋に接触し始めてからロック完了位置へ角変位する
までの間、作業者は押さえ部材と蓋との間に生じる大き
な摩擦力に抗してクランプシャフトを回動させねばなら
ず、操作が著しく困難となる。こうしたことは、逆にロ
ックを解除して蓋を開放する場合にも同様である。かく
して、従来よりクランプシャフトの操作性の向上は強く
望まれるところであった。
そこで、本考案は軽い操作力でもって蓋のロックおよ
びその解除を行うことができるロック装置を提供するこ
とを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するための本考案の構成は、バレル
槽の開口縁部に立設された軸受け片間に回動可能に支持
されるクランプシャフトと、 前記クランプシャフトの回転中心軸に対し偏心して設
けられた円柱状軸であって、クランプシャフトの回動操
作に伴ってバレル槽の蓋を加圧するロック手段と、 このロック手段の外周の全周に遊転自在に、かつ取り
外し可能な状態で装着されると共に、前記蓋に対して転
動自在としたカラー状のスリップ手段とを有してなるこ
とを特徴とするものである。
(作用) クランプシャフトを回動操作すると、同シャフトに対
して偏心して設けられたロック手段がスリップ手段を介
して蓋を加圧し、これによって蓋が締付け固定される。
この操作の間、ロック手段がスリップ手段との間で滑り
が許容されるため、クランプシャフトの操作はロック手
段とスリップ手段との間に生じる小さな摩擦力に抗する
だけでよい。
(実施例) 以下、本考案を具体化した実施例を図面にしたがって
詳細に説明する。
第3図は本考案が適用された遠心バレルの正面図、第
4図はその側面図であり、これらを参照しながら遠心バ
レルの構成を簡単に説明すると、遠心バレル全体はハウ
ジング1とカバー2との内部に収納されている。ハウジ
ング1を構成するフレーム3には一対の軸受4が対向し
て取付けられており、この間には主軸5が横架されてい
る。主軸5の一端寄りには主軸駆動用のプーリ6が取付
けられ、モータ7のプーリ8との間に掛装されたVベル
ト9によりモータ7の駆動力が主軸5へ伝達されるよう
になっている。また、主軸5には所定の間隔をおいてそ
れぞれ円盤状に形成された一対のターレット10a,bが嵌
着されており、両ターレット10a,bによって後述するバ
レル槽11が複数個(図示のものは4個)装着されてい
る。第3図に示すように、図示右側のターレット10bの
外側には各バレル槽11ごとにターレット10a,bの回転方
向と逆方向に自転させるためのチェーン伝動機構12が設
けられており、バレル槽11が公転する間、バレル槽11上
の任意の一点が常に同一方向に保持されるようにして研
磨効率の向上が図られるようになっているが、この点は
すでに公知の技術であるため、これ以上の説明は行わな
い。
次に、第1,2図および第5,6図によって各バレル槽11の
構成を説明する。バレル槽11は本例においては側面から
見た場合にほぼ正六角形をなした形式のものが使用され
ているが、その他円形のものを使用しても、本考案の実
施に何等差し障りはない。
バレル槽11はバレル槽本体13とその上面の開口部分を
閉止する蓋14とから構成されており、本体13側の開口縁
および蓋14側の相互に密着する部分には圧縮可能なゴム
シール(図示しない)が全周に亘って貼り付けられてい
る。
第1図に示すように、バレル槽本体13の左右両側面に
はブラケット15が縦向きに取付けられ、さらに両ブラケ
ット15には軸受け片27がそれぞれ縦向きに接続されてい
る。両軸受け片27の先端部には図示はしないが、同軸で
貫通穴が設けられており、クランプシャフト16を回動可
能にかつ抜き差し自在に支持できるようにしている。
クランプシャフト16は蓋14に対するロック手段とし
て、両端部分16aとその他の大径部分16bとが偏心するよ
うに形成されている。一方、蓋14の上面には所定高さを
もって突出された一対の当接部18が設けられており、ク
ランプシャフト16の大径部16bには両当接部18を圧接す
るための一対の加圧部17が、それぞれ当接部18に対応し
て配置されている。
この加圧部17はスリップ手段としてのカラー19を有し
ており、カラー19はクランプシャフト16の大径部16bに
遊嵌され、その外周面をフリー回転できるようになって
いる。カラー19の取付けは、大径部16bにおいてフラン
ジ状に張出し形成されたストッパ縁20に当接した状態で
嵌め込まれ、しかる後に抜け止めリング21が嵌込まれ、
同リング21をシャフト16に対して止めねじ28を捩じ込む
ことによって取外し可能に固定されている。
また、クランプシャフト16のほぼ中央部には同シャフ
ト16を回動操作するための操作レバー22が径方向へ突出
している。また、操作レバー22の先端側は屈曲してお
り、この屈曲した部分は次述するように蓋14をロックし
た状態において蓋側に設けられたロックシャフト24と係
脱可能となっている。ロックシャフト24は蓋14の上面に
適当間隔をおいて立設された3つの支持ブラケット23a
〜cを水平にかつそれぞれスライド可能に貫いており、
操作レバー22を第1図における右側と中央の支持ブラケ
ット23c,23bとの間で係止するようにしている。また、
ロックシャフト24において図示左側と中央の支持ブラケ
ット23a,bの間には戻しばね25が巻着され、この戻しば
ね25は操作レバー22がロックされる方向(ロックシャフ
ト24を第1図における右方へ変位させる方向)へロック
シャフト24を付勢している。さらに、ロックシャフト24
の図示左端にはボール状の握り26が一体に形成されてお
り、その引っ張り操作によって操作レバー22との係合を
解除することができる。
このような構成において、バレル槽11の蓋14を閉止し
てロックする場合には、バレル槽本体13に蓋14を被せて
おいた後、クランプシャフト16の両端部分16aを対応す
る軸受け片27へ差込んで、これらの間に掛け渡す。この
状態で、操作レバー22によりクランプシャフト16を第2
図における反時計回りに回動させると、大径部16の偏心
によって両加圧部17におけるカラー19が当接部18の上面
にそれぞれ接する。さらに、操作レバー22を回動操作す
ると、カラー19の当接部18に対する加圧が次第に高めら
れ、蓋14は図示しないゴムシールを圧縮しながらバレル
槽本体13へ押し付けられる。この間、カラー19は当接部
18に圧接され当接部18に圧接されて大きな加圧力を付与
するが、カラー19は当接部18に対して転動するため、カ
ラー19と当接部18との間には小さい転がり摩擦が生じる
だけである。また大径部16bはカラー19との間ですべり
が許容されていることから、大径部16bとカラー19との
間にはさ程には大きな摩擦力を生じないため、クランプ
シャフト16は比較的軽い力で回動操作することができ
る。こうして、蓋14の締付けがなされる。
次に、握り26をもってロックシャフト24を戻しばね25
に抗して引っ張り操作しておき、操作レバー22を支持ブ
ラケット23b,c間に導く。そして、握り26を解放してや
れば戻しばね25のばね力によってロックシャフト24が復
帰するため、操作レバー22の屈曲部分と係合して蓋14が
ロックされる。この状態では、戻しばね25のばね力によ
ってロックシャフト24と操作レバー22との係合状態が保
持されるため、バレル研磨中の振動等が伝わっても蓋14
の緊締状態が緩むような事態が回避される。
以上のように、本例装置では軽い操作力でクランプシ
ャフト16を回動操作することができるため、蓋14のクラ
ンプ・アンクランプを容易に行うことができ、しかもこ
の効果をクランプシャフト16にカラー19を遊嵌するだ
け、という簡素な構成で達成することができる。また、
経時的にカラー19が磨耗しても抜け止めリング21が取外
し自在となっているため、適当時期にカラー19を交換す
れば、常に良好なクランプ状態が得られる。さらに、操
作レバー22をクランプ位置に保持する場合においても、
ロックシャフト24の引っ張りおよびその解除操作だけで
良いため、操作性に優れる。
なお、ロック手段の他例として、クランプシャフト16
自体を偏心させるのではなく、ロック用のリングを偏心
して取付けるようにしたものであっても良い。また、ス
リップ手段としてカラーに代えてローラ、あるいはベア
リング等を使用することができる。また、大径部16bと
カラー19との間にカラー19の内周面に圧入されるリング
状のブッシュを介在させ、カラー19の内周面の磨耗を低
減するようにしてもよい。さらに、本例は当接部18を形
成してここを加圧するようにしたが、当接部18を形成す
ることなく蓋の上面を直接加圧するようにすることも可
能である。さらにまた、本例では遠心バレルに適用した
場合について説明したが、回転バレル等への適用も可能
であり、蓋のロック装置として種々の分野への転用も可
能である。
(考案の効果) 本考案の効果は次のようである。
円柱状軸であるロック手段の外周面にカラー状をなす
スリップ手段が遊嵌されて、これらとの間で相対的なす
べりが許容されると共に、スリップ手段が蓋に対して転
動するようにしたため、クランプシャフトの回動操作力
を低くすることができる。また、潤滑油のような液体に
よって摩擦抵抗を低減させるのでなく、機械的要素を用
いて摩擦低減を図ったため、潤滑油を用いる場合に比較
して設備が簡単であり、かつコスト的にも安価で済む。
さらに、スリップ手段はカラー状をなしていて全周にわ
たって嵌着されるものであるため、偏摩耗を解消して長
寿命を達成する。さらにまた、スリップ手段は取り外し
可能であるため、それ自体の単独交換可能であり、作業
を簡便にし保守管理の費用も安価でよい。
【図面の簡単な説明】
第1図はバレル槽の一部を破断して示す正面図、第2図
はその一部を省略して示す側面図、第3図は遠心バレル
全体を一部破断して示す正面図、第4図は同側面図、第
5図はカラー周辺を拡大して示す正断面図、第6図は蓋
の加圧状況を示す側断面図である。 11…バレル槽 16…クランプシャフト 16b…大径部(ロック手段) 17…加圧部 19…カラー(スリップ手段) 27…軸受け片
フロントページの続き (56)参考文献 実開 平1−114263(JP,U) 実公 昭37−13918(JP,Y1) 塩崎義弘著「ジグ.取付具の基礎と応 用」コロナ社(昭44−6−25発行)P. 39、40

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】バレル槽の開口縁部に立設された軸受け片
    間に回動可能に支持されるクランプシャフトと、 前記クランプシャフトの回転中心軸に対し偏心して設け
    られた円柱状軸であって、クランプシャフトの回動操作
    に伴ってバレル槽の蓋を加圧するロック手段と、 このロック手段の外周の全周に遊転自在に、かつ取り外
    し可能な状態で装着されると共に、前記蓋に対して転動
    自在としたカラー状のスリップ手段とを有してなること
    を特徴とする。
JP1990076969U 1990-07-19 1990-07-19 バレル槽における蓋のロック装置 Expired - Lifetime JP2527484Y2 (ja)

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塩崎義弘著「ジグ.取付具の基礎と応用」コロナ社(昭44−6−25発行)P.39、40

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