JP2527340C - - Google Patents

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JP2527340C
JP2527340C JP2527340C JP 2527340 C JP2527340 C JP 2527340C JP 2527340 C JP2527340 C JP 2527340C
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carbon
carbon atoms
alkyl
stranded
hydrogen
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ザ パーキン−エルマー コーポレーション
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【発明の詳細な説明】 [発明の背景] 本発明は、一般的に生物学的或いは生化学的対象分子を標識化するための蛍光
性プローブ/又は化合物に関し、より詳しくはローダミン染料のN−ヒドロキシ
スクシニミド活性化及び5−及び6−カルボキル異性体に関する。 蛍光性標識は分子生物学、微生物学、生化学、分析化学、及びこれらの原理に
根付いた工業的及び医学的分野及び例えばバイオテクノロジー及び環境的、工業
的及び診断的医学に広範な応用を有する。 多数の有機及び無機蛍光性物質が利用可能である。しかしながら、その様な物
質から蛍光性標識を構成する試みにおいて、多くの問題に遭遇する。ここにおい
て用いられる「蛍光性標識」とは蛍光性部分及び結合部分を有し、結合部分が蛍
光性部分を目標官能基、例えば一級アミン類、二級アミン類などに共有的に結合
させるような有機分子を意味する。 蛍光性標識の構成及び使用に伴なう幾つかの重 要な考慮としては、蛍光性部分と結合部分の間の結合の安定性、結合部分が目標
官能基との結合前後に蛍光性特性に対して有する影響、蛍光性部分と目標官能基
の結合の間の安定性即ち結合後の結合部分の強度、結合官能基の精製操作に対す
る安定性、例えばアミド結合はチオウレア結合よりも加水分解に対してより安定
である、結合官能基と目標官能基との反応性などが挙げられる。各々非重複発光
バンドなどの明確な蛍光特性を有する複数の蛍光性標識が必要とされる場合には
、特別の応用に対する標識の選択は極めて困難となる可能性があり、しばしば使
用可能な蛍光性標識の所望特性の間の取換えを必要とする。 蛍光性標識が生化学的分離操作或いは生物学的過程において目標分子を追跡す
るために用いられる場合において、二つの重要な要因は、(1)蛍光性標識が目標
分子の挙動を混乱させる程度、及び(2)もしその様な混乱が実際に存在するなら
ば目標分子間におけるような混乱の均一性である。この後者の要因はゲル電気泳
動により、大きさに基づい て巨大分子を分離する方法において、特に重要である。特に、デオキシリボ核酸
(DNAs)を配列決定するための技術は、極めて、単一の塩基のみにより異なる
オリゴヌクレオチドを分離する能力に依存している。例えば、スミス等(Smith
et al)ヌクレイック・アッシズ・リサーチ(Nucleic Acids Research) Vol.1
3、2399ー2412頁(1985年)、シュライヤー等(Schreier et al)、ジャーナル・オ
ブ・モレキュラー・バイオロジー(J.Mol.Biol.)、Vol.129、169〜172頁(
1979年)、及びサンガー等(Sanger et al)、J.Mol.Biol.Vol.143、161〜178
頁(1980年)。 最近、その様な方法論における改良は複数の蛍光性標識を利用して単一カラム
ゲル上において自動的に配列決定を実施している。例えば、スミス等(上記)、及
びスミス等、ネイチャー(Nature)、Vol.321、674〜679頁(1986年)。蛍光性標
識の選択はその様な技術において重要であり、この技術の能力を拡張する主たる
拘束を表わしている。更に、達成される自動化の程度に拘わらず、ユー ザーはジデオキシ−基準配列決定のために自らの標識化オリゴヌクレオチドプラ
イマーを調製しなければならない。その様なプライマーはオリゴヌクレオチドの
合成に伴なう配列失敗があってはならない。オリゴヌクレオチド精製の標準的技
術はポリアクリルアミドゲル電気泳動を含む(例、Applied Biosystems Us
ers Bulletin、発行番号13、1984年11月9日、「合成オリゴヌクレオチド類の
評価及び精製(Evaluation and Purification of Synthetic Oligonucl
eotides)」)。プライマーがそれに密接な電気泳動易動性を有する染料異性体を
結合して有するならば、プライマー精製は不可能でないにせよ困難となる。単一
異性体の使用はこの種の精製を簡便化する。 蛍光的に標識化されたオリゴヌクレオチド類の電気泳動分離において、重要な
考慮としては、相対的合成収量及び蛍光的に標識化されたオリゴヌクレオチド複
合体の安定性、並びに、結合された標識により導入された電気泳動易動性におけ
る変 動性の量である。異なった染料に特徴的なDNA易動性の相違は染料をオリゴヌ
クレオチドに連結するために用いられるリンカーの適当な選択により補正するこ
とができるが、しかし、個々の染料が1個より多く存在するならば、結合標識は
相当なバンドの広がりを引き起こすか、或いは同一の大きさのオリゴヌクレオチ
ドの複数のバンドを生じ、それらは次いで疑似的配列決定に導く。不幸にして、
この技術において重要な蛍光性標識の一群であるローダミン染料は異性体混合物
としてのみ利用可能である。例えば、ホーグランド(Haugland)、「蛍光性プロ
ーブ及び研究薬品のハンドブック(Handbook of Fluorescent Probes and
Research Chemicals)」、(Molecular Probes社、ジャンクション シテ
ィ オレゴン州、1985年)、及び、これらの異性体は標識化されたオリゴヌクレ
オチド類の電気泳動易動性に異なった程度で影響を及ぼす。 前記に鑑み、蛍光性標識の純粋異性体形態での利用可能性は蛍光性標識の応用
性を増大し、又、 ゲル電気泳動によって分離されるオリゴヌクレオチド類などの巨大分子を識別す
るための蛍光基準方法の感度を増大するであろう。 [発明の概要] 本発明は、対称、或いは、非対称ローダミン染料の5−及び6−スクシニミジ
ルカルボキシレート異性体及びその製法及び用法を含むものである。(明細書中
、ローダミン染料の炭素原子を示すためにカラーインデックス (Association
of Textile Chemists 第2版 1971年)の付番方式を用いる。キサンテ
ン様構造中の炭素原子は下記に示すようにダッシュを付した番号により示し、及
び9’−置換フェニルの炭素原子は下記の如くダッシュを付さない番号により示
す)。 より詳細には、本発明の化合物は下記一般式I、その塩例えばカルボン酸塩、
ハロゲン水素塩、オキシ酸塩などにより定義される: 式中、 Bはアニオン基、好ましくはカルボキシレート或いはスルホネート、より好ま
しくはカルボキシレートである。 R1及びR8は各々水素、ハロデン、1〜8個の炭素原子を有するアルキル、1
〜8個の炭素原子を有するアルキルエーテル、1〜8個の炭素原子を有するアル
キルチオエーテル、及びR1はR2と共に及びR8はR7と共に各々7’炭素を6’
炭素に結合した窒素に連結し、及び2’炭素を3’炭素に結合した窒素にそれぞ
れ連結する各々2〜5個の炭素原子を有するアルキル鎖である。好ましくは、R
1及びR8は各々水素、1〜3個の炭素原子を有するアルキル、クロロ或いは1〜
3個の炭素原子を有するアルキルエーテルであり、及びR1はR2と共に及びR8
はR7と共に7’炭素を6’炭素に結合した窒素及び2’炭素を3’炭素に結合
した窒素にそれぞれ連結する2〜3個の炭素原子を有するアルキルを各々形成す
る。最も好ましくは、R1及びR8は各々水素であり、R1はR2と共に及びR8
7と共に7’炭素を6’炭素に結合した窒素に連結し、及び2’炭素を3’炭
素に結合した窒素にそれぞれ連結するアルキル鎖を各々形成する。 R2及びR7は各々1〜8個の炭素原子を有する アルキルであり、及びR2はR1と共に及びR7はR8と共に上記の如く2〜5個の
炭素原子を有する各アルキル鎖である。好ましくは、R2及びR7は各々1〜3個
の炭素原子を有するアルキルであり、R2はR1と共に、及びR7はR8と共に7’
炭素を6’炭素に結合した窒素に、及び2’炭素を3’炭素に結合した窒素にそ
れぞれ連結する各々2〜3個の炭素原子を有するアルキル鎖である。最も好まし
くは、R2及びR7は各々メチル或いはエチル、及びR2はR1と共に及びR7はR8
と共に7’炭素を6’炭素に結合した窒素に及び6’炭素を3’炭素に結合した
2’炭素にそれぞれ連結する各々3個の炭素原子を有するアルキル鎖である。 R3及びR6は各々1〜8個の炭素を有するアルキル及びR3はR4と共に及びR
6はR5と共に5’炭素を6’炭素に結合した窒素に、及び4’炭素を3’炭素に
結合した窒素原子にそれぞれ連結する各々2〜5個の炭素原子を有するアルキル
鎖である。好ましくは、R3及びR6は各々1〜3個の炭素を有するアルキルであ
り、及びR3はR4と共に 及びR6はR5と共に5’炭素を6’炭素に結合した窒素原子に及び4’炭素を3
’炭素に結合した窒素にそれぞれ連結する各々2〜3個の炭素原子を有するアル
キル鎖である。最も好ましくは、R3及びR6は各々メチル或いはエチルであり、
及びR3はR4と共に及びR6はR5と共に5’炭素原子を6’炭素に結合した窒素
原子に及び4’炭素を3’炭素に結合した窒素原子にそれぞれ連結する各々3個
の炭素原子を有するアルキル鎖である。 R4及びR5は各々、水素、1〜8個の炭素原子を有するアルキル基、ハロゲン
、1〜8個の炭素原子を有するアルキルエーテル、或いは1〜8個の炭素原子を
有するアルキルチオエーテル、及びR4はR3と共に及びR5はR6と共に上記の如
く各々2〜5個の炭素原子を有するアルキル鎖である。好ましくはR4及びR5
各々水素、クロロ、1〜3個の炭素原子を有するアルキル、1〜3個の炭素原子
を有するアルキルエーテル、及びR4はR3と共に及びR5はR6と共に上記の如く
各々3個の炭素原子を有するアルキル鎖である。最も好まし くは、R4及びR5は各々水素原子であり、及びR4はR3と共に及びR5はR6と共
に5’炭素を6’炭素に結合した窒素原子に及び4’炭素を3’炭素に結合した
窒素にそれぞれ連結する各々3個の炭素原子を有するアルキル鎖である。 W1,W2及びW3は水素、或いはクロロ、好ましくは水素である。 本発明は又ローダミン染料の5−及び6−スクシニミジルカルボキシレートの
製造方法も包含する。一つの方法は、(1)6−カルボキシルローダミン異性体を
5−カルボキシルローダミン異性体から分離する工程、(2)6−(又は5−)カル
ボキシルローダミンを当量のジ−N−スクシニミジルカーボネート(DSC)及び
4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)と反応させて、反応混合物中にローダミ
ン−6−(又は−5−)スクシニミジルカルボキシレートを形成する工程、及び(3
)ローダミン−6−(又は−5−)スクシニミジルカルボキシレートを反応混合物
から分離する工程を含んでなるものである。本発明のもう一つの方法におい ては、5−及び6−スクシニミジルカルボキシレートの混合物を先ず形成し、次
いで異性体に分離する。本発明の重要な特徴は、化学量論量のDSC及びDMA
Pを用いることによりローダミンのカルボン酸からN−ヒドロキシスクシニミド
(NHS)を形成する一般的方法の発見である。 本発明は更に、本発明の化合物の巨大分子のデル電気泳動分離、特に大きさに
基づくオリゴヌクレオチド類のゲル電気泳動分離における使用方法を含むもので
ある。例えば、分子生物学における重要な技術はDNA配列決定のジデオキシ鎖
停止方法、例えばサンガー等(Sanger et al)(上記引用)である。そこでは、
異なった大きさの分子群よりなる標識化されたオリゴヌクレオチド類の混合物が
形成される。各大きさの群の構成員は同一の標識を保有し、その結果、ゲル電気
泳動により分子が混合物から分離されるにつれて同一の大きさのオリゴヌクレオ
チド類の群からそれらの共通標識により検出される。ローダミン染料の純粋なカ
ルボキシレート異性体よりなる蛍光標識の 使用がゲル上におけるオリゴヌクレオチド類の異なった大きさの群を分解するた
めに必要とされる。 ここにおいて用いられる「ローダミン−X−5ースクシニミジルカルボキシレ
ート」及び「ローダミン−X−6−スクシニミジルカルボキシレート」(それぞ
れ「5−ROX−NHS」及び「6−ROX−NHS」と略称される)という用
語はR1及びR2、R3及びR4、R5及びR6、及びR7及びR8が共に上記の如く3
炭素アルキル鎖であり、Bがカルボキシレートであり、及びW1,W2,及びW3
が水素であり、及びスクシニミジルカルボキシレート部分がそれぞれ5ー及び6
ー炭素に結合している一般式Iの化合物を指すものである。5−ROX及び6−
ROXはそれぞれこれらの化合物の5ー及び6ーカルボキシ前駆体を指すもので
ある。ここにおいて用いられる「テトラメチルローダミン−5−スクシニミジル
カルボキシレート」及び「テトラメチルローダミン−6−スクシニミジルカルボ
キシレート」(それぞれ「5−TMR−NHS」及び「TMR−6−NHS」と
略称さ れる)は、R1,R4,R5,R8,W1,W2,及びW3が水素であり、Bがカルボキ
シレートであり、及びR2,R3,R6及びR7がメチルであり、及びスクシニミジル
カルボキシレート部分がそれぞれ5−及び6−炭素に結合している一般式Iの化
合物を意味する。5−TMR及び6−TMRはそれぞれこれらの化合物の5−及
び6−カルボキシ前駆体を指す。 ローダミン染料の5−又は6−カルボキシレート、或いは5−又は6−スクシ
ニミジルカルボキシレートの異性体形態に関して用いられる「異性体的に純粋」
という用語はローダミンの精製された異性体により標識化されたオリゴヌクレオ
チドがゲル電気泳動により分離される際に両異性体の存在のために検出可能な二
重バンド形成が生じないことを意味する。 [発明の具体的説明] 本発明は5−及び6−カルボキシルローダミンのN−ヒドロキシスクシニミド
エステル類、及びその製造方法及び使用方法を含むものである。本 発明の重要な特徴は、ローダミン染料の5−又は6−形態をエステル化して室温
において高収量をもたらすために存在するDSC及びDMAPの実質的に化学量
論量を有する反応条件である。本発明の一般的反応式は下記一般式IIにより定義
される: これらの方法は5−又は6−カルボキシローダミンの酸形態(異性体の混合物
或いは純粋異性体いづれか)を当量ジ−N−スクシニミジルカーボネート(DS
C)及び4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)を極性非プロトン性溶媒中で反
応させてカルボキシルN−ヒドロキシスクニミド(NHS)エステル形成すること
よりなる。適当な極性非プロトン溶媒としてはN,N−ジメチルホルムアミド(
DMF)、ピリシン、ヘキサメチルホスホルアミド(HMPA)などが挙げられる
。最も好ましくは、DMFが反応溶媒として用いられる。異性体的に混合された
NHSエステルはそれらの個々の異性体に分離されて更に使用される。最も好ま
しくは、試薬を保存するするためには、5−又は6−カルボキシローダミンの酸
形態を先ず標準的分離技術、例えばエドマンソン等(Edmundson et al )、Mo
lecular Immunology,Vol.21,561頁(1984年)により、それらの個々の異性
体に分離し、次いで個々の5−或いは6−カルボキシル異性体を上記の如く反応
させてそれぞれ 5−又は6−カルボキシルNHSエステルを形成し、それらを再び標準的技術を
用いて反応混合物から分離する。 本発明において用いられるローダミン染料のある異性体混合物は、例えばEas
tman Kodak社(ロチェスター、ニューヨーク州)、Molecular Probes社(ジャ
ンクション シティ、オレゴン州)などから市販されており、及びその他のもの
は米国特許第2,242,572号、同第2,153,059号、同第3,82
2,270号、同第3,932,415号及び同第4,005,092号などの
教示に従って合成することができる。これらの特許の全ては本発明において準用
する。 以下の実施例は本発明を例示するものである。試薬の濃度、温度及びその他の
可変パラメータの値は本発明を例示するためのもののみであり、それを限定する
ものと考えられてはならない。 実施例1 6−TMR−NHS 6−TMR酸はカラムクロマトグラフィにより5−及び6−TMR酸異性体の
混合物から分離さ れた。8.82mgの6−TRM酸及び10.5mgのDSCを0.5mlの乾燥DMF中におい
て、アルゴン下に溶解された。0.09mlの、テトラヒドロフラン(THF)中DMA
Pの0.5モル溶液を一度に添加した。室温で2時間後混合物を50mlのクロロホル
ム中に取り、1:1の塩水対水溶液で3回洗浄した。クロロホルムを留去し、残
渣を20gシリカデルカラム上で精製した。(300:30:8 塩化メチレン:メタノール
:酢酸溶出)。約0.4のRfの画分を蒸発乾固し、8.6mgの6−TMR−NHSをそ
の酢酸塩として得た。 実施例2 5−TMR−NHS 5−TMR−NHSを実施例1と同様にして2mlの乾燥DMF中、82.3mgの5
−TMR酸、75mgのDSC、0.70mlのTHF中0.5モル濃度のDMAPから調製
した。 実施例3 6−ROX−NHS 6−ROX酸は、カラムクロマトグラフィにより、5−及び6−酸異性体の混
合物から分離した。46.2mgの6−ROX及び58mgのDSCをアルゴン 下に2mlの乾燥DMFに溶解し、0.45mlのTHF中の0.5モル濃度のDMAP溶
液を一度に添加した。室温で1.5時間後、混合物を100mlのクロロホルムにとり、
1:1の塩水:水の溶液で3回洗浄した。クロロホルムを留去し、残渣を 40g
シリガゲルカラム上で精製した(300:30:8 塩化メチレン:メタノール:酢醗溶出
)。約 0.5のRfの画分を蒸発乾固し、56.4mgの6−ROX−NHSをその酢酸
塩として得た。 実施例4 5−ROX−NHS 5−ROX−NHSを実施例3と同様にして1.0mlの乾燥DMF中27.4mgの5
−ROX酸、30.2mgのDSC、0.24mlのTHF中 0.5モル濃度のDMAPから
調製した。 実施例5 6−TMR誘導化アミノエチル オリゴヌクレオチド類 0.50mgの6−TMR−NHSを20μlの水中1.0ミリモル濃度の5’−アミノ
エチルホスフェートオリゴヌクレオチド(18-mer)及び10μlの1モル濃度のNaH
CO3/Na2CO3緩衝液、pH9.0 よりなる溶液に添加した。暗所中、1時間後、溶液を、0.1モル濃度のトリエチ
ルアンモニウムアセテート緩衝液、pH7.0と共に10mlのSephadex G−25(媒
体)カラムを通過させた。非除容積内に溶出する着色物質のバンドを集めた。逆
相HPLCは90%を越えるオリゴヌクレオチドの蛍光生成物への転換率を示した
。 実施例6 5−TMR誘導化アミノエチル オリゴヌクレオチド 5−TMR−NHSを実施例5と同様にして5’−アミノエチルホスフェート
オリゴヌクレオチド(18-mer)と反応させた。標識化されたオリゴヌクレオチドを
実施例5と同様にして反応混合物から除去した。この実施例からの及び実施例5
からの生成物を調製HPLCにより精製し[アルファー32P]−コルディセピン−
5’−トリホスフェートにより末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ
を介して3’末端−標識化し、及び20%ポリアクリルアミドゲル上で隣接して電
気泳動させた。ゲルのX−線フィルムへの露光は実施例5の 生成物が本実施例の生成物よりもゲル上で約1/2ヌクレオチドの当量よりゆっく
り移動することを示した。 実施例7 6−ROX誘導化アミノエチル オリゴヌクレオチド 20μlの水中1.0ミリモル濃度の5’−アミノエチルホスフェートオリゴヌク
レオチド(18-mer)及び10μlの1モル濃度のNaHCO3/Na2CO3緩衝液、pH
9.0よりなる溶液に、0.42mgの6−ROX−NHSを添加後、5μlのDMFを
添加した。暗所中1時間後、溶液を 0.1モル濃度のトリエチルアンモニウムア
セテート緩衝液pH7.0と共に10mlのSephadex G−25(媒体)カラムを通過さ
せた。排除容積内に溶出する着色物質のバンドを集めた。逆相HPLCはオリゴ
ヌクレオチドの70%を越える蛍光生成物への転換を示した。 実施例8 5−ROX誘導化アミノエチル オリゴヌクレオチド類 5−ROX−NHSを実施例7と同様にして5’−アミノエチルホスフェート
オリゴヌクレオチド (18-mer)と反応させた。標識化オリゴヌクレオチドを実施例7と同様にして反応
混合物から除去した。本実施例からの及び実施例7からの生成物を調製HPLC
により精製し、実施例6と同様にして3’−末端標識化し、及び20%ポリアクリ
ルアミドゲル上で隣接して電気泳動させた。このデルのX−線フィルム上への露
光は実施例7からの生成物が本実施例の生成物よりも約1/2ヌクレオチドの当量
よりゆっくりと移動することを示した。 実施例9 ジデオキシ鎖停止方法によるDNA 配列決定における6−スクシニミジ ルカルボキシレート異性体の使用 DNA配列分析は科学的に及び工業的に共に極めて有用である。DNA断片の
配列決定のための二つの主たる技術は、化学的方法、例えばマクサム及びギルバ
ート(Maxam and Gilbert)、ブロシーディングス・オブ・ナショナル・アカ
デミック・サイエンス(Proc.Nat.Acad.Sci.)Vol.74、p.560(1970年
)、及びジデオキシ鎖停止方法 例、スミス(Smith)、メ ソッズ・イン・エンチモロジー(Methods in Enzymology)、Vol.65、Gros
sman and Moldave 編、560〜580頁、(Academic Press、ニューヨーク、1
980年)、及びサンガー等(Sanger et al)、プロシーディングス・オブ・ナシ
ョナル・アカデミック・サイエンス(Proc.Nat.Acad.Sci.)、Vol.74、
5363〜5367頁(1977年)などである。本発明の方法は放射性標識の代わりに蛍光性
標識を用いるためにいづれの技術にも適用することができる。本実施例において
は、本発明がDNA配列決定のジデオキシ鎖停止方法において如何して用いられ
るかが示される。ジデオキシ鎖停止方法を説明する前に、次の用語を定義するこ
とが有用であろう。DNAポリメラーゼは一本鎖DNAの合成を触媒する大きな
多−機能酵素である。この方法において用いられる特別の種類のDNAポリメラ
ーゼはエッセリシア・コリ(Escherichia coli)DNAポリメラーゼIの所謂
クレノウ断片である。この断片は酵素の合成機能を有する。合成のため に、DNAポリメラーゼは鋳型、プライマー、デオキシリボヌクレオチド源を必
要とする。 鋳型はDNAポリメラーゼにより合成される一本鎖DNA片におけるヌクレオ
チド類の配列を決定する一本鎖DNA片である。合成に際して、DNAポリメラ
ーゼは鋳型に添って移動し、その各ヌクレオチド塩基に対してDNAポリメラー
ゼは相補的ヌクレオチドを一本鎖DNAの成長鎖に結合する。相補的ヌクレオチ
ド 塩基は二本鎖DNAを形成するための塩基−対形成則に従って所定の塩基
に伴なうものである。塩基−対形成則は一つの鎖のアデノシンが常に他の鎖のチ
ミジンと対形成すること、及び一つの鎖のシチジンが常に他の鎖のグアノシンと
対形成することを要求する。この様に、DNAポリメラーゼが鋳型上でアデノシ
ンと遭遇すると、それは合成される鎖にチミジンを付加し及びシチジンと遭遇す
る場合にそれはグアノシンを付加する。DNAポリメラーゼの移動後、新たに合
成された鎖及び鋳型の相補的部分は二本鎖形態にある。 プライマーは一本鎖DNAの断片である。プライマーはDNAポリメラーゼが
合成過程においてヌクレオチド類の付加を開始する出発位置を提供する。プライ
マーは二本鎖DNAの部分がDNAポリメラーゼの出発点として提供されるよう
に鋳型を含有する一本鎖DNA片にアニーリングされなければならない。 ジデオキシリボヌクレオチド類はそれらがデオキシリボヌクレオチド類につい
ての2’−ヒドロキシルの代わりにリボース部分と2’−及び3’−ヒドロキシ
ル基の両者を欠く以外はデオキシリボヌクレオチド類と同一である。ジデオキシ
リボヌクレオチド類はDNAポリメラーゼがDNA合成過程において対応するデ
オキシリボヌクレオチドの代わりにジデオキシ誘導体を受入れる点のおいて、デ
オキシリボヌクレオチド類の類似体として称されることがある。この様な置換が
生ずる場合には、DNAポリメラーゼが引続くヌクレオチドを結合させる3’−
ヒドロキシル基を有さないので合成が停止する。 ジデオキシ鎖停止方法においては配列決定されるDNA鎖をエッセリシア・コ
リ(Escherichia coli)DNAポリメラーゼIのための鋳型として用いられる。
プライマーを鋳型を形成する一本鎖DNA片にアニーリングし、次いで、それを
放射線標識化したデオキシリポヌクレオチドトリホスフェート類、例えば32P−
標識化アデノシントリホスフェート、及び四つのヌクレオチドの一つのジデオキ
シリボヌクレオチドトリホスフェート類似体の存在下において400個以上のヌク
レオチドまで酵素的に伸延される。即ち、各々異なったジデオキシ類似体を含む
四つの別々の反応が行なわれる。DNA頷成長は3’−ヒドロキシルへのデオキ
シリボヌクレオチドの付加を要請するので、ジデオキシリボヌクレオチドの導入
は鎖成長を停止する。正常なヌクレオチドに代わるジデオキシ類似体の導入はラ
ンダムに起こり、その結果、四つの反応の各々は、同一ヌクレオチドで停止する
不均質な数の標識化頷を生成し、それらは鎖長に従って電気泳動的に分離する。
即ち、存在する末 端ジデオキシリボヌクレオチドのタイプに基づいて四つの群のオリゴヌクレオチ
ド類が確立される。一本鎖DNAファージ M13を用いて配列決定されるべき
DNA断片のコピーをクローニングする。十分な量のM13がクローニングされ
ると、M13DNAを精製し、四つのアリコートに分離する。各アリコートにお
いて、各々のジデオキシリボヌクレオチドの存在下において合成或いは鎖成長反
応が生ずる。 本発明に従えば、オリゴヌクレオチド類を鎖成長相に際して、放射性ヌクレオ
チド類の導入により標識化する代わりにプライマーを合成し、次いで適当な結合
官能基を付着し、及びそれを染料と反応させることにより標識化する。アミノ結
合官能基は、プライマーを同時係属出願中の米国特許Serial No.827,
348号(1986年7月2日出願及び本発明において準用)に開示される2−メトキ
シ−3−トリフルオロアセチル−1,3,2−オキサザホスファシクロペンタン
と或いはスミス等(Smith et al)ヌクレイック・アッシズ・ リサーチ(Nucleic Acids Research)(上記引用)などに開示されるその他の
ホスホルアミダイト結合剤と反応させることにより結合される。このジデオキシ
鎖停止方法のこの変法における重要な拘束条件は、蛍光染料が分光的に分解可能
であることである。ここにおいて用いられる「分光的に分解可能」という用語は
四つの染料の蛍光発光バンドが標識的に光検出方法を用いて区別されるように十
分に非一重複的であることを意味する。もう一つの重要な拘束条件は染料が電気
泳動的に適合性であることである。ここにおいて用いられる「電気泳動的に適合
性である」とは電気泳動的に分離された染料−標識化オリゴヌクレオチド類がオ
リゴヌクレオチド類の大きさに従った序列に対応するように結合剤の選択が染料
に帰属される電気泳動易動性における相違をバランスさせるために利用可能であ
ることを意味する。 保護基を除去し、及び6−ROX−NHSを実施例7と同様にして脱保護5’
−アミンと反応させてROX−プライマー複合体を形成する。別の 合成において、保護基を除去し、及び6−TMR−NHSを実施例5と同様にし
て脱保護5’−アミンと反応させてTMR−プライマー複合体を形成する。これ
らのプライマー複合体を、次いでスミス等(Smith et al) Nucleic Acid
s Research及びネイチャー(Nature)(両者共上記で引用及び共に準用する)に
より開示されるジデオキシ鎖停止方法に従って用いる。好ましくは、ヘキシル結
合を介してそれらのジデオキシオリゴヌクレオチド類の5’−アミン類に結合し
たカルボキシフルオレッセイン或いは2’,7’−ジメトキシ−4’,5’−ジク
ロロカルボキシフルオレッセインが6−ROX及び6−TMRがエチル結合を介
して結合されている場合には常に用いられる。 延長プライマーの相対的大きさ及びそれらの末端ジデオキシリボヌクレオチド
の性質は均質な大きさの延長プライマーが電気泳動レーンを下降すると共に決定
され、照射後蛍光光度計或いは分光光度計により検出される。好ましくは、上記
染料の選択に対しては、バンドは514nm及び488nmレー ザー光の両者により逐次或いは同時に照射される。6−ROX或いは6−TMR
で標識化された均質な大きさの延長プライマーは狭いバンドとして電気泳動ゲル
を下降するのに対し、5−ROX及び6−ROX、或いは5−TMR及び6−T
MRの混合物で標識化された均質な大きさの延長プライマーは二つのバンドとし
てゲルを下降し、不正確な配列情報を与える。 前記本発明の好ましい実施態様の開示は例示及び説明を目的として示されたも
のである。それは、説明をし尽し或いは開示された正確な形態に本発明を限定す
る趣旨のものではなく、明らかに上記教示に照らして多くの修正及び変化が可能
である。これらの実施態様は本発明の原理及びその実際の応用を最良に説明して
当業者が本発明を各種実施態様において、及び意図される特別な用途に適したよ
うに各種修正により最良に利用できるように選択され及び説明されたものである
。 本発明の範囲は冒頭に掲げた特許請求の範囲によって規定されるものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)異性体的に純粋な式I’で表される5−スクシニミジルカルボキシルロ−
    ダミンよりなる化合物或いはその塩類。式中: Bはアニオン基であり; R1及びR8は単独では各々水素、ハロゲン、1〜8個の炭素原子を有するアル
    キル、1〜8個の炭素原子を有するアルキルエーテル、または1〜8価の炭素原
    子を有するアルキルチオエーテルであり、またはそれぞれ、R1はR2と共に及び
    8はR7と共に各々7’炭素を6’炭素に結合した窒素に連結し、及び2’炭素
    を3’炭素に結合した窒素に連結する各々2〜5個の炭素原子を有するアルキル
    鎖であり; R2及びR7は単独では各々1〜8個の炭素原子を有するアルキルであり、また はR2はR1と共に及びR7はR8と共に上記の如く2〜5個の炭素原子を有するア
    ルキル鎖であり; R3およびR6は単独では各々1〜8個の炭素原子を有するアルキルであり、ま
    たはそれぞれ、R3はR4と共に及びR6はR5と共に5’炭素を6’炭素に結合し
    た窒素に連結し、及び4’炭素を3’炭素に結合した窒素に連結する各々2〜5
    個の炭素原子を有するアルキル鎖であり; R4およびR5は単独では各々水素、1〜8個の炭素原子を有するアルキル基、
    ハロゲン、1〜8個の炭素原子を有するアルキルエーテル、成いは1〜8個の炭
    素原子を有するアルキルチオエーテルであり、またはR4はR3と共に及びR5
    6と共に上記の如く各々2〜5個の炭素原子を有するアルキル鎖であり;およ
    び W1、W2およびW3は水素またはクロロである。 (2)該5−スクシニミジルカルボキシルローダミンがローダミン−X−5−ス
    クシニミジルカルボキシレート(式I’中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R
    7およびR8は3炭素アルキル鎖を示し、Bはカルボキシレートであり、およびW
    1、W2およびW3は水素である)或いはテトラメチルローダミン−5−スクシニ
    ミジルカルボキシレート(式I’中、R1、R4、R5およびR8は水素であり、R
    2、R3、R6およびR7はメチル基であり、Bはカルボキシレートであり、および
    1、W2およびW3は水素である)である特許請求の範囲第1項記載の化合物。 (3)異性体的に純粋な式I''で表される6−スクシニミジルカルボキシルロー
    ダミンよりなる化合物或いはその塩類。 式中: Bはアニオン基であり; R1及びR8は単独では各々水素、ハロゲン、1〜8個の炭素原子を有するアル
    キル、1〜8個の炭素原子を有するアルキルエーテル、または1〜8個の炭素原
    子を有するアルキルチオエーテルであり、またはそれぞれ、R1はR2と共に及び
    8はR7と共に各々7’炭素を6’炭素に結合した窒素に連結し、及び2’炭素
    を3’炭素に結合した窒素に連結する条々2〜5個の炭素原子を有するアルキル
    鎖であり; R2及びR7は単独では各々1〜8個の炭素原子を有するアルキルであり、また
    はR2はR1と共に及びR7はR8と共に上記の如く2〜5個の炭素原子を有するア
    ルキル鎖であり; R3およびR6は単独では各々1〜8個の炭素原子を有するアルキルであり、ま
    たはそれぞれ、R3はR4と共に及びR6はR5と共に5’炭素を6’炭素に結合し た窒素に連結し、及び4’炭素を3’炭素に結合した窒素に連結する各々2〜5
    個の炭素原子を有するアルキル鎖であり; R4およびR5は単独では各々水素、1〜8個の炭素原子を有するアルキル基、
    ハロゲン、1〜8個の炭素原子を有するアルキルエーテル、或いは1〜8個の炭
    素原子を有するアルキルチオエーテルであり、またはR4はR3と共に及びR5
    6と共に上記の如く各々2〜5個の炭素原子を有するアルキル鎖であり;およ
    び W1、W2およびW3は水素またはクロロである。 (4)該6−スクシニミジルカルボキシルローダミンがローダミン−X−6−ス
    クシニミジルカルボキシレート(式I''中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R
    7およびR8は3炭素アルキル鎖を示し、Bはカルボキシレートであり、およびW
    1、W2およびW3は水素である)或いはテトラメチルローダミン−6−スクシニ
    ミジルカルボキシレート(式I''中、R1、R4、R5およびR8は水素であり、R
    2、R3、R6、およびR7はメチル基であり、Bはカルボキシレートであり、およ
    びW1、W2およびW3は水素である)である特許請求の範囲第3項記載の化合物
    。 (5)次式IIIで表されるローダミンカルボン酸を当量のジ−N−スクシニミジ
    ルカルボネート及び4−ジメチルアミノピリジンと反応させて、次式Iで表され
    るスクシニミジルカルボキシレートを形成する工程を含んでなることを特徴とす
    るローダミンカルボン酸のN−ヒドロキシスクシニミドエステルの形成方法。 式中: Bはアニオン基であり; R1及びR8は単独では各々水素、ハロゲン、1〜8個の炭素原子を有するアル
    キル、1〜8個の炭素原子を有するアルキルエーテル、または1〜8個の炭素原
    子を有するアルキルチオエーテルであり、またはそれぞれ、R1はR2と共に及び
    8はR7と共に各々7’炭素を6’炭素に結合した窒素に連結し、及び2’炭素
    を3’炭素に結合した窒素に連結する各々2〜5個の炭素原子を有するアルキル
    鎖であり; R2及びR7は単独では各々1〜8個の炭素原子を有するアルキルであり、また
    はR2はR1と共に及びR7はR8と共に上記の如く2〜5個の炭素原子を有するア
    ルキル鎖であり; R3およびR6は単独では各々1〜8個の炭素原子を有するアルキルであり、ま
    たはそれぞれ、R3はR4と共に及びR6はR5と共に5’炭素を6’炭素に結合し た窒素に連結し、及び4’炭素を3’炭素に結合した窒素に連結する各々2〜5
    個の炭素原子を有するアルキル鎖であり; R4およびR5は単独では各々水素、1〜8個の炭素原子を有するアルキル基、
    ハロゲン、1〜8個の炭素原子を有するアルキルエーテル、或いは1〜8個の炭
    素原子を有するアルキルチオエーテルであり、またはR4はR3と共に及びR5
    6と共に上記の如く各々2〜5個の炭素原子を有するアルキル鎖であり;およ
    び W1、W2およびW3は水素またはクロロである。 式中、 B、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8およびW1、W2、W3は上記の
    ものと同一である。 (6)該反応工程が更に非プロトン極性溶媒中で反応させることを含む特許請求
    の範囲第5項記載の方法。 (7)該反応工程が更に室温で反応させることを含む特許請求の範囲第6項記載
    の方法。 (8)該ローダミンカルボン酸が異性体的に純粋な5−カルボキシレートローダ
    ミン、異性体的に純粋な6−カルボキシレートローダミン、及び5−及び6−カ
    ルボキシレートローダミンの混合物よりなる群から選ばれる特許請求の範囲第7
    項記載の方法。 (9)一本鎖DNAのヌクレオチド配列を決定する方法であって、下記工程を含
    んでなることを特徴とする方法: 第1、第2、第3及び第4の蛍光的に標識化された塩基配列を有するプライマ
    ーを、(1)第1、第2、第3及び第4の蛍光的に標識化された塩基配列を有す
    るプライマーが各々異なった蛍光染料で標識化され、(2)異なった蛍光染料の
    少なくとも一つが式IIIで表される異性体的に純粋な6−カルボキシルローダミ
    ン或いは異性体的に純粋な5−カルボキシルローダミンであり、 式中: Bはアニオン基であり; R1及びR8は単独では各々水素、ハロゲン、1〜8個の炭素原子を有するアル
    キル、1〜8個の炭素原子を有するアルキルエーテル、または1〜8個の炭素原 子を有するアルキルチオエーテルであり、またはそれぞれ、R1はR2と共に及び
    8はR7と共に各々7’炭素を6’炭素に結合した窒素に連結し、及び2’炭素
    を3’炭素に結合した窒素に連結する各々2〜5個の炭素原子を有するアルキル
    鎮であり; R2及びR7は単独では各々1〜8個の炭素原子を有するアルキルであり、また
    はR2はR1と共に及びR7はR8と共に上記の如く2〜5個の炭素原子を有するア
    ルキル鎖であり; R3およぴR6は単独では各々1〜8個の炭素原子を有するアルキルであり、ま
    たはそれぞれ、R3はR4と共に及びR6はR5と共に5’炭素を6’炭素に結合し
    た窒素に連結し、及び4’炭素を3’炭素に結合した窒素に述結する各々2〜5
    個の炭素原子を有するアルキル鎖であり; R4およびR5は単独では各々水素、1〜8個の炭素原子を有するアルキル基、
    ハロゲン、1〜8個の炭素原子を有するアルキルエーテル、或いは1〜8個の炭
    素原子を有するアルキルチオエーテルであり、またはR4はR3と共に及びR5
    6と共に上記の如く各々2〜5個の炭素原子を有するアルキル鎖であり;およ
    び W1、W2およびW3は水素またはクロロである、 及び(3)異なった蛍光染料がスペクトル的に分解可能であり且つ電気泳動的に
    適合性であるように合成する工程、 一本鎖DNAを該プライマーの塩基配列に対する相補的領域に隣接した一本鎖
    プラスミド中に、該プライマーがDNAポリメラーゼにより挿入一本鎖DNAに
    相補的オリゴヌクレオチドの合成を開始できるように挿入する工程、 この一本鎖DNAを含有する一本鎖プラスミドを複製する工程、 複製一本鎖プラスミドを第1部分、第2部分、第3部分、及び第4部分に分離
    する工程、 第1の蛍光的に標識化したプライマーを第1部分の一本鎖プラスミドの相補的
    領域にアニーリングし、及び第1の蛍光的に標識化したプライマー及び一本鎖プ
    ラスミドをDNAポリメラーゼとアデノシン、グアノシン、シチジン、チミジン
    、及びジデオキシアデノシンのトリホスフェートの存在下において反応させて、
    第 1の組の二本鎖DNAを形成する工程、 第2の蛍光的に標識化したプライマーを第2部分の一本鎖プラスミドの相補的
    領域にアニーリングし、及び第2の蛍光的に標識化したプライマー及び一本鎖プ
    ラスミドをDNAポリメラーゼとアデノシン、グアノシン、シチジン、チミジン
    、及びジデオキシグアノシンのトリホスフェートの存在下において反応させて、
    第2の組の二本鎖DNAを形成する工程、 第3の蛍光的に標識化したプライマーを第3部分の一本鎖プラスミドの相補的
    領域にアニーリングし、及び第3の蛍光的に標識化したプライマー及び一本鎖プ
    ラスミドをDNAポリメラーゼとアデノシン、グアノシン、シチジン、チミジン
    、及びジデオキシ シチジン のトリホスフェートの存在下において反応させて、
    第3の組の二本鎖DNAを形成する工程、 第4の蛍光的に標識化したプライマーを第4部分の一本鎖プラスミドの相補的
    領域にアニーリングし、及び第4の蛍光的に標識化したプライマー及び一本鎖プ
    ラスミドをDNAポリメラーゼとアデノシン、グアノシン、シチジン、チミジン
    、及びジデオキシ チミジン のトリホスフェートの存在下において反応させて、
    第4の組の二本鎖DNAを形成する工程、 第1、第2、第3及び第4の組の二本鎖DNAからの二本鎖オリゴヌクレオチ
    ドの混合物を形成する工程、 第1、第2、第3及び第4の組の二本鎖DNA混合物の二本鎖DNAを溶融し
    て一本鎖オリゴヌクレオチド類を形成する工程、及び 大きさに従って混合物中の一本鎖オリゴヌクレオチド類をゲル電気泳動により
    分離する工程。

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