JP2527220Y2 - 防鼠性ホース - Google Patents
防鼠性ホースInfo
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- JP2527220Y2 JP2527220Y2 JP1990113868U JP11386890U JP2527220Y2 JP 2527220 Y2 JP2527220 Y2 JP 2527220Y2 JP 1990113868 U JP1990113868 U JP 1990113868U JP 11386890 U JP11386890 U JP 11386890U JP 2527220 Y2 JP2527220 Y2 JP 2527220Y2
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- JP
- Japan
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- hose
- rat
- vulcanized rubber
- proof
- thermoplastic composition
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Description
本考案は、液体輸送用のホースやガスホースとして用
いられる加硫ゴム等で製造されるホースに係り、特に、
鼠の食害を防止することのできる防鼠性ホースに関す
る。
いられる加硫ゴム等で製造されるホースに係り、特に、
鼠の食害を防止することのできる防鼠性ホースに関す
る。
近年、優れた合成樹脂が安価に作られるようになり、
ホースもNBR(ブタジエンアクリロニトリルゴム)やEPD
M(エチレンプロピレンゴム)等の加硫ゴムによって製
造されている。この加硫ゴムは、耐熱性、耐摩耗性、耐
溶剤性等に優れているため、多く用いられている。 このような加硫ゴムによって製造されたホースは、設
置される場所がさまざまで常時外界と接した常態となっ
ている。この加硫ゴムホースは、一般ホース、ガスホー
ス、自動車用ホース等として用いられ、第2図に示す如
き構成を有している。すなわち、加硫ゴム100だけで筒
状に形成されている。 このような加硫ゴムホースは、人間が故意に傷を付け
ることはないが、外界の小動物、特に鼠によって噛られ
るということがよく有った。この加硫ゴムホースは、よ
く可燃性ガスの輸送に用いられ、この可燃性ガス輸送中
に鼠に噛られるとガス漏れを起こし、爆発事故を起こす
危険性が有る。
ホースもNBR(ブタジエンアクリロニトリルゴム)やEPD
M(エチレンプロピレンゴム)等の加硫ゴムによって製
造されている。この加硫ゴムは、耐熱性、耐摩耗性、耐
溶剤性等に優れているため、多く用いられている。 このような加硫ゴムによって製造されたホースは、設
置される場所がさまざまで常時外界と接した常態となっ
ている。この加硫ゴムホースは、一般ホース、ガスホー
ス、自動車用ホース等として用いられ、第2図に示す如
き構成を有している。すなわち、加硫ゴム100だけで筒
状に形成されている。 このような加硫ゴムホースは、人間が故意に傷を付け
ることはないが、外界の小動物、特に鼠によって噛られ
るということがよく有った。この加硫ゴムホースは、よ
く可燃性ガスの輸送に用いられ、この可燃性ガス輸送中
に鼠に噛られるとガス漏れを起こし、爆発事故を起こす
危険性が有る。
そこで、加硫ゴムホースに防鼠剤(忌避剤)であるカ
プセル化シクロヘキシミドを練り込むことが行われてい
る。 しかしながら、加硫ゴムホースに練り込んだカプセル
化シクロヘキシミドは、加硫による熱的、化学的な作用
により製造時(加硫工程)で全くなくなり、全く効果が
得られないという問題点を有している。 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、外
観上肌荒れを起こすことなく、鼠の食害を防止する充分
な効果を長期に渡って発揮することのできる防鼠性ホー
スを提供しようとするものである。
プセル化シクロヘキシミドを練り込むことが行われてい
る。 しかしながら、加硫ゴムホースに練り込んだカプセル
化シクロヘキシミドは、加硫による熱的、化学的な作用
により製造時(加硫工程)で全くなくなり、全く効果が
得られないという問題点を有している。 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、外
観上肌荒れを起こすことなく、鼠の食害を防止する充分
な効果を長期に渡って発揮することのできる防鼠性ホー
スを提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の防鼠性
ホースにおいては、マイクロカプセル化シクロヘキシミ
ドを2〜10%練り込んだ塩化ビニル系又はオレフィン系
の熱可塑性組成物で構成する防鼠保護層を少なくとも0.
1mm以上の厚さのホース状に成形し、該ホース状に成形
した熱可塑性組成物の中に加硫ゴムで構成されるホース
を嵌め込んで二重管構造にしたものである。 また、上記目的を達成するために、請求項2に記載の
防鼠性ホースにおいては、マイクロカプセル化シクロヘ
キシミドを2〜10%練り込んだ塩化ビニル系又はオレフ
ィン系の熱可塑性組成物を加硫ゴムで構成されるホース
の外周面に少なくとも0.1mm以上の厚さに防鼠保護層を
押し出し被覆して二次管構造にしたものである。
ホースにおいては、マイクロカプセル化シクロヘキシミ
ドを2〜10%練り込んだ塩化ビニル系又はオレフィン系
の熱可塑性組成物で構成する防鼠保護層を少なくとも0.
1mm以上の厚さのホース状に成形し、該ホース状に成形
した熱可塑性組成物の中に加硫ゴムで構成されるホース
を嵌め込んで二重管構造にしたものである。 また、上記目的を達成するために、請求項2に記載の
防鼠性ホースにおいては、マイクロカプセル化シクロヘ
キシミドを2〜10%練り込んだ塩化ビニル系又はオレフ
ィン系の熱可塑性組成物を加硫ゴムで構成されるホース
の外周面に少なくとも0.1mm以上の厚さに防鼠保護層を
押し出し被覆して二次管構造にしたものである。
請求項1に記載の考案によると、マイクロカプセル化
シクロヘキシミドを2〜10%練り込んだ塩化ビニル系又
はオレフィン系の熱可塑性組成物で構成する防鼠保護層
を少なくとも0.1mm以上の厚さのホース状に成形し、該
ホース状に成形した熱可塑性組成物の中に加硫ゴムで構
成されるホースを嵌め込んで二重管構造にしてあるた
め、ホースの外周面にマイクロカプセル化シクロヘキシ
ミドを含有する塗料を単に塗布するのとは異なり、ホー
スの補強となると共に長期に渡って鼠の食害を防止する
ことができる。 請求項2に記載の考案によると、マイクロカプセル化
シクロヘキシミドを2〜10%練り込んだ塩化ビニル系又
はオレフィン系の熱可塑性組成物を加硫ゴムで構成され
るホースの外周面に少なくとも0.1mm以上の厚さに防鼠
保護層を押し出し被覆して二重管構造にしてあるため、
ホースの外周面にマイクロカプセル化シクロヘキシミド
を含有する塗料を単に塗布するのとは異なり、ホースの
外周面と防鼠保護層との密着性を図ることができ、ホー
ス全体の厚みを増加でき、ホースの補強となると共に長
期に渡って鼠の食害を防止することができる。
シクロヘキシミドを2〜10%練り込んだ塩化ビニル系又
はオレフィン系の熱可塑性組成物で構成する防鼠保護層
を少なくとも0.1mm以上の厚さのホース状に成形し、該
ホース状に成形した熱可塑性組成物の中に加硫ゴムで構
成されるホースを嵌め込んで二重管構造にしてあるた
め、ホースの外周面にマイクロカプセル化シクロヘキシ
ミドを含有する塗料を単に塗布するのとは異なり、ホー
スの補強となると共に長期に渡って鼠の食害を防止する
ことができる。 請求項2に記載の考案によると、マイクロカプセル化
シクロヘキシミドを2〜10%練り込んだ塩化ビニル系又
はオレフィン系の熱可塑性組成物を加硫ゴムで構成され
るホースの外周面に少なくとも0.1mm以上の厚さに防鼠
保護層を押し出し被覆して二重管構造にしてあるため、
ホースの外周面にマイクロカプセル化シクロヘキシミド
を含有する塗料を単に塗布するのとは異なり、ホースの
外周面と防鼠保護層との密着性を図ることができ、ホー
ス全体の厚みを増加でき、ホースの補強となると共に長
期に渡って鼠の食害を防止することができる。
以下、本考案の実施例について説明する。 第1図には、本考案に係る防鼠性ホースの一実施例が
示されている。 図において、1は、ホースを形成している加硫ゴムで
あり、2は、塩化ビニル系又はオレフィン系の熱可塑性
組成物である。 ホースを形成している加硫ゴム1は、具体的には、NB
R(ブタジエンアクリロニトリルゴム)やEPDM(エチレ
ンプロピレンゴム)等である。 また、熱可塑性組成物2には、マイクロカプセル化し
た防鼠剤(シクロヘキシミド)が練り込まれている。そ
して、この塩化ビニル系又はオレフィン系の熱可塑性組
成物2は、ホース状に成形し、このホース状に成形した
熱可塑性組成物2の中に加硫ゴム1を嵌め込んで被覆す
る方法、あるいは押し出し加工によって被覆する方法の
いずれの方法でもよい。 このマイクロカプセル化シクロヘキシミドの含有量
は、理想的には2〜10%であるが、防鼠効果は、含有量
1%から有る。また、マイクロカプセル化シクロヘキシ
ミドの含有量を10%を越えて配合しても充分な防鼠効果
を得ることができることは勿論であるが、マイクロカプ
セル化シクロヘキシミドの含有量を増加していき、含有
量が30%を越えるとかえって防鼠効果が低下するという
効果を招来している。 このように、マイクロカプセル化シクロヘキシミドを
10%以上30%未満含有しても充分な防鼠効果を得られる
が、10%を越えてマイクロカプセル化シクロヘキシミド
を配合すると、マイクロカプセル化シクロヘキシミドの
含有量が10%を越えた辺りからホースの外観に肌荒れが
生じ始め、含有量が増加するにしたがって、この肌荒れ
現象がひどくなる傾向にある。マイクロカプセル化シク
ロヘキシミドの含有量を10%以上配合しても、マイクロ
カプセル化シクロヘキシミドの含有量が2〜10%の範囲
で配合した場合と防鼠効果には大きな変化がない。ま
た、マイクロカプセル化シクロヘキシミドの含有量をさ
らに増加して30%以上配合しても、防鼠効果の飛躍的向
上が期待できるものではない。 したがって、マイクロカプセル化シクロヘキシミドの
含有量が10%以上30%未満であっても充分な防鼠効果を
得られるが、マイクロカプセル化シクロヘキシミドの含
有量は、2〜10%の範囲で配合すれば充分である。 また、この塩化ビニル系熱可塑性組成物2は、例え
ば、塩化ビニル系の熱可塑性エラストマーである。そし
て、オレフィン系熱可塑性組成物2は、エラスチックで
あることが望ましく、各種オレフィン系の熱可塑性エラ
ストマーである。 さらに、塩化ビニル系又はオレフィン系の熱可塑性組
成物2の被覆厚さは、防鼠性を考慮すると、0.1mm以上
を必要とする。 この塩化ビニル系又はオレフィン系の熱可塑性組成物
2に混入するマイクロカプセル化シクロヘキシミドの含
有量を変え、かつ熱可塑性組成物2の被覆厚さを変えて
食害テストを行った結果が第1表に示されている。 実施例1 本実施例は、塩化ビニル系熱可塑性組成物にマイクロ
カプセル化シクロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株
式会社製 NM-MC D−80)を1%配合したものを加硫EPD
Mホースの上に厚さ0.1mm被覆したものである。 実施例2 本実施例は、塩化ビニル系熱可塑性組成物にマイクロ
カプセル化シクロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株
式会社製 NM-MC D−80)を10%配合したものを加硫EPD
Mホースの上に厚さ0.2mm被覆したものである。 実施例3 本実施例は、塩化ビニル系熱可塑性組成物にマイクロ
カプセル化シクロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株
式会社製 NM-MC D−80)を2%配合したものを加硫(N
BR/EPDM)ホースの上に厚さ0.2mm被覆したものである。 実施例4 本実施例は、PE/EPオレフィン系エラストマにマイク
ロカプセル化シクロヘキシミド(具体的には、田辺製薬
株式会社製 NM-MC D−80)を3%配合したものを加硫
(NBR/EPDM)ホースの上に厚さ0.5mm被覆したものであ
る。 実施例5 本実施例は、PE/EPオレフィン系エラストマにマイク
ロカプセル化シクロヘキシミド(具体的には、田辺製薬
株式会社製 NM-MC D−80)を1%配合したものを加硫
(NBR/EPDM)ホースの上に厚さ0.3mm被覆したものであ
る。 従来例1 従来例1は、加硫EPDMのみによって構成したホースで
ある。 従来例2 従来例2は、加硫IRのみによって構成したホースであ
る。 第1表中の食害テスト結果については、実施例に基づ
くホースと、従来例のホースのそれぞれについて、この
ホース内にラット用固定試料を入れて包み込み、周辺を
ホチキスで止めて試験試料を作成する。この試験試料と
共に24Hr絶食させたウィスター系ラット(体重150g)を
3匹入れたケージに一夜(9時間)放置し、食害の程度
を観察したものである。(○)は、無傷又は歯型傷(た
めし咬傷)があったもので、(×)は、食害を受け大き
な孔が開いた(激しく鼠咬を受けた)ものである。 第1表の実施例(No.1〜No.5)は、いずれも(○)の
無傷又はラットによる歯型が着く程度の傷があったもの
である。このことから、マイクロカプセル化シクロヘキ
シミドの含有量は、1%以上有れば充分であり、防鼠剤
を混合されている熱可塑性組成物の被覆厚さは0.1mm以
上あれば充分であることが判る。 これに対し、従来例(No.1〜No.2)の食害テスト結果
については、共に(×)のラットによる噛み跡が多数有
り、ラットの噛み込みによる小さな孔が開いたものとな
っており、全く防鼠効果が無いことが判る。 したがって、本実施例をガスホース等に使用した場
合、鼠による食害を受けることがない。
示されている。 図において、1は、ホースを形成している加硫ゴムで
あり、2は、塩化ビニル系又はオレフィン系の熱可塑性
組成物である。 ホースを形成している加硫ゴム1は、具体的には、NB
R(ブタジエンアクリロニトリルゴム)やEPDM(エチレ
ンプロピレンゴム)等である。 また、熱可塑性組成物2には、マイクロカプセル化し
た防鼠剤(シクロヘキシミド)が練り込まれている。そ
して、この塩化ビニル系又はオレフィン系の熱可塑性組
成物2は、ホース状に成形し、このホース状に成形した
熱可塑性組成物2の中に加硫ゴム1を嵌め込んで被覆す
る方法、あるいは押し出し加工によって被覆する方法の
いずれの方法でもよい。 このマイクロカプセル化シクロヘキシミドの含有量
は、理想的には2〜10%であるが、防鼠効果は、含有量
1%から有る。また、マイクロカプセル化シクロヘキシ
ミドの含有量を10%を越えて配合しても充分な防鼠効果
を得ることができることは勿論であるが、マイクロカプ
セル化シクロヘキシミドの含有量を増加していき、含有
量が30%を越えるとかえって防鼠効果が低下するという
効果を招来している。 このように、マイクロカプセル化シクロヘキシミドを
10%以上30%未満含有しても充分な防鼠効果を得られる
が、10%を越えてマイクロカプセル化シクロヘキシミド
を配合すると、マイクロカプセル化シクロヘキシミドの
含有量が10%を越えた辺りからホースの外観に肌荒れが
生じ始め、含有量が増加するにしたがって、この肌荒れ
現象がひどくなる傾向にある。マイクロカプセル化シク
ロヘキシミドの含有量を10%以上配合しても、マイクロ
カプセル化シクロヘキシミドの含有量が2〜10%の範囲
で配合した場合と防鼠効果には大きな変化がない。ま
た、マイクロカプセル化シクロヘキシミドの含有量をさ
らに増加して30%以上配合しても、防鼠効果の飛躍的向
上が期待できるものではない。 したがって、マイクロカプセル化シクロヘキシミドの
含有量が10%以上30%未満であっても充分な防鼠効果を
得られるが、マイクロカプセル化シクロヘキシミドの含
有量は、2〜10%の範囲で配合すれば充分である。 また、この塩化ビニル系熱可塑性組成物2は、例え
ば、塩化ビニル系の熱可塑性エラストマーである。そし
て、オレフィン系熱可塑性組成物2は、エラスチックで
あることが望ましく、各種オレフィン系の熱可塑性エラ
ストマーである。 さらに、塩化ビニル系又はオレフィン系の熱可塑性組
成物2の被覆厚さは、防鼠性を考慮すると、0.1mm以上
を必要とする。 この塩化ビニル系又はオレフィン系の熱可塑性組成物
2に混入するマイクロカプセル化シクロヘキシミドの含
有量を変え、かつ熱可塑性組成物2の被覆厚さを変えて
食害テストを行った結果が第1表に示されている。 実施例1 本実施例は、塩化ビニル系熱可塑性組成物にマイクロ
カプセル化シクロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株
式会社製 NM-MC D−80)を1%配合したものを加硫EPD
Mホースの上に厚さ0.1mm被覆したものである。 実施例2 本実施例は、塩化ビニル系熱可塑性組成物にマイクロ
カプセル化シクロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株
式会社製 NM-MC D−80)を10%配合したものを加硫EPD
Mホースの上に厚さ0.2mm被覆したものである。 実施例3 本実施例は、塩化ビニル系熱可塑性組成物にマイクロ
カプセル化シクロヘキシミド(具体的には、田辺製薬株
式会社製 NM-MC D−80)を2%配合したものを加硫(N
BR/EPDM)ホースの上に厚さ0.2mm被覆したものである。 実施例4 本実施例は、PE/EPオレフィン系エラストマにマイク
ロカプセル化シクロヘキシミド(具体的には、田辺製薬
株式会社製 NM-MC D−80)を3%配合したものを加硫
(NBR/EPDM)ホースの上に厚さ0.5mm被覆したものであ
る。 実施例5 本実施例は、PE/EPオレフィン系エラストマにマイク
ロカプセル化シクロヘキシミド(具体的には、田辺製薬
株式会社製 NM-MC D−80)を1%配合したものを加硫
(NBR/EPDM)ホースの上に厚さ0.3mm被覆したものであ
る。 従来例1 従来例1は、加硫EPDMのみによって構成したホースで
ある。 従来例2 従来例2は、加硫IRのみによって構成したホースであ
る。 第1表中の食害テスト結果については、実施例に基づ
くホースと、従来例のホースのそれぞれについて、この
ホース内にラット用固定試料を入れて包み込み、周辺を
ホチキスで止めて試験試料を作成する。この試験試料と
共に24Hr絶食させたウィスター系ラット(体重150g)を
3匹入れたケージに一夜(9時間)放置し、食害の程度
を観察したものである。(○)は、無傷又は歯型傷(た
めし咬傷)があったもので、(×)は、食害を受け大き
な孔が開いた(激しく鼠咬を受けた)ものである。 第1表の実施例(No.1〜No.5)は、いずれも(○)の
無傷又はラットによる歯型が着く程度の傷があったもの
である。このことから、マイクロカプセル化シクロヘキ
シミドの含有量は、1%以上有れば充分であり、防鼠剤
を混合されている熱可塑性組成物の被覆厚さは0.1mm以
上あれば充分であることが判る。 これに対し、従来例(No.1〜No.2)の食害テスト結果
については、共に(×)のラットによる噛み跡が多数有
り、ラットの噛み込みによる小さな孔が開いたものとな
っており、全く防鼠効果が無いことが判る。 したがって、本実施例をガスホース等に使用した場
合、鼠による食害を受けることがない。
本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記
載する効果を奏する。 請求項1に記載の考案によれば、マイクロカプセル化
シクロヘキシミドを2〜10%練り込んだ塩化ビニル系又
はオレフィン系の熱可塑性組成物で構成する防鼠保護層
を少なくとも0.1mm以上の厚さのホース状に成形し、該
ホース状に成形した熱可塑性組成物の中に加硫ゴムで構
成されるホースを嵌め込んで二重管構造にしてあるた
め、ホースの外周面にマイクロカプセル化シクロヘキシ
ミドを含有する塗料を単に塗布するのとは異なり、ホー
スの補強となると共に長期に渡って鼠の食害を防止する
ことができる。 請求項2に記載の考案によれば、マイクロカプセル化
シクロヘキシミドを2〜10%練り込んだ塩化ビニル系又
はオレフィン系の熱可塑性組成物を加硫ゴムで構成され
るホースの外周面に少なくとも0.1mm以上の厚さに防鼠
保護層を押し出し被覆して二重管構造にしてあるため、
ホースの外周面にマイクロカプセル化シクロヘキシミド
を含有する塗料を単に塗布するのとは異なり、ホースの
外周面と防鼠保護層との密着性を図ることができ、ホー
ス全体の厚みを増加でき、ホースの補強となると共に長
期に渡って鼠の食害を防止することができる。
載する効果を奏する。 請求項1に記載の考案によれば、マイクロカプセル化
シクロヘキシミドを2〜10%練り込んだ塩化ビニル系又
はオレフィン系の熱可塑性組成物で構成する防鼠保護層
を少なくとも0.1mm以上の厚さのホース状に成形し、該
ホース状に成形した熱可塑性組成物の中に加硫ゴムで構
成されるホースを嵌め込んで二重管構造にしてあるた
め、ホースの外周面にマイクロカプセル化シクロヘキシ
ミドを含有する塗料を単に塗布するのとは異なり、ホー
スの補強となると共に長期に渡って鼠の食害を防止する
ことができる。 請求項2に記載の考案によれば、マイクロカプセル化
シクロヘキシミドを2〜10%練り込んだ塩化ビニル系又
はオレフィン系の熱可塑性組成物を加硫ゴムで構成され
るホースの外周面に少なくとも0.1mm以上の厚さに防鼠
保護層を押し出し被覆して二重管構造にしてあるため、
ホースの外周面にマイクロカプセル化シクロヘキシミド
を含有する塗料を単に塗布するのとは異なり、ホースの
外周面と防鼠保護層との密着性を図ることができ、ホー
ス全体の厚みを増加でき、ホースの補強となると共に長
期に渡って鼠の食害を防止することができる。
第1図は本考案に係る防鼠性ホースの実施例を示す断面
図、第2図は従来の加硫ゴム製のホースの断面図であ
る。 1……加硫ゴム 2……熱可塑性組成物
図、第2図は従来の加硫ゴム製のホースの断面図であ
る。 1……加硫ゴム 2……熱可塑性組成物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−225408(JP,A) 特開 昭63−225672(JP,A) 特開 平1−146946(JP,A) 特開 平1−51914(JP,A) 特開 平1−141292(JP,A) 特公 昭63−44539(JP,B2)
Claims (2)
- 【請求項1】マイクロカプセル化シクロヘキシミドを2
〜10%練り込んだ塩化ビニル系又はオレフィン系の熱可
塑性組成物で構成する防鼠保護層を少なくとも0.1mm以
上の厚さのホース状に成形し、該ホース状に成形した熱
可塑性組成物の中に加硫ゴムで構成されるホースを嵌め
込んで二重管構造にしてなる防鼠性ホース。 - 【請求項2】マイクロカプセル化シクロヘキシミドを2
〜10%練り込んだ塩化ビニル系又はオレフィン系の熱可
塑性組成物を加硫ゴムで構成されるホースの外周面に少
なくとも0.1mm以上の厚さに防鼠保護層を押し出し被覆
して二重管構造にしてなる防鼠性ホース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990113868U JP2527220Y2 (ja) | 1990-10-30 | 1990-10-30 | 防鼠性ホース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990113868U JP2527220Y2 (ja) | 1990-10-30 | 1990-10-30 | 防鼠性ホース |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0471238U JPH0471238U (ja) | 1992-06-24 |
JP2527220Y2 true JP2527220Y2 (ja) | 1997-02-26 |
Family
ID=31861492
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990113868U Expired - Lifetime JP2527220Y2 (ja) | 1990-10-30 | 1990-10-30 | 防鼠性ホース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2527220Y2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3626968A1 (de) * | 1986-08-08 | 1988-02-11 | Hoechst Ag | Kontinuierliches verfahren zur extraktion von carbonsaeuren, aldehyden, ketonen, alkoholen und phenolen aus verduennten waessrigen loesungen |
JPS63225672A (ja) * | 1987-03-13 | 1988-09-20 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | 防鼡性の有機高分子構造物 |
JPS63225408A (ja) * | 1987-03-13 | 1988-09-20 | 三菱電線工業株式会社 | 防鼡性の有機高分子構造物 |
JPS6451914A (en) * | 1987-08-24 | 1989-02-28 | Hitachi Cable | Manufacture of molded hose |
JPH0820027B2 (ja) * | 1987-11-26 | 1996-03-04 | 株式会社ブリヂストン | ホース |
-
1990
- 1990-10-30 JP JP1990113868U patent/JP2527220Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0471238U (ja) | 1992-06-24 |
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Legal Events
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EXPY | Cancellation because of completion of term |