JP2526991B2 - コンバインの伝動装置 - Google Patents

コンバインの伝動装置

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JP2526991B2 JP63129139A JP12913988A JP2526991B2 JP 2526991 B2 JP2526991 B2 JP 2526991B2 JP 63129139 A JP63129139 A JP 63129139A JP 12913988 A JP12913988 A JP 12913988A JP 2526991 B2 JP2526991 B2 JP 2526991B2
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理一 越智
昌一 山本
栄治 篠崎
川口  弘道
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、コンバインの伝動装置に関する。
〔従来の技術〕
従来は、走行装置を有する車台に、刈取装置及び脱穀
装置を組換えて、普通型コンバインと自脱型コンバイン
とに組換えるときには、多数の部品の交換を行なわない
と組換えができない構成の伝動装置であった。
〔発明が解決しようとする課題〕
走行装置を有する車台に、刈取装置及び脱穀装置を組
換えて、普通型コンバインと自脱型コンバインとに組換
えるにあたり、組換え工数の低減及び組換え交換部品の
減少を計ろうとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、エンジン11と、エンジン11からの動力が
無段変速装置を経由して伝動される走行伝動装置2と、
前記走行伝動装置2で駆動される走行装置1と、エンジ
ン11から無段変速されない動力の伝動される脱穀伝動装
置7と、前記走行伝動装置2からの伝動で駆動される自
脱型コンバイン用の刈取装置4と、前記脱穀伝動装置7
から動力の伝動される自脱型コンバイン用の脱穀装置6
と、前記脱穀伝動装置7から動力の伝動される普通型コ
ンバイン用の脱穀装置6と、前記脱穀伝動装置7から動
力の伝動される普通型コンバイン用の刈取装置9とから
構成されていて、前記自脱型コンバイン用の構成部材か
あるいは普通型コンバイン用の構成部材を選択的に組み
合わせて、自脱型あるいは普通型のコンバインを構成す
ることを特徴とするコンバインの伝動装置の構成とす
る。
〔発明の作用〕
エンジン11,エンジン11からの動力が無段変速装置を
経由して伝動される走行伝動装置2,前記走行伝動装置2
で駆動される走行装置1及びエンジン11から無段変速さ
れない動力の伝動される脱穀伝動装置7を基本の共通構
成とし、自脱型コンバインとする場合には、自脱型コン
バイン用の刈取装置4及び自脱型コンバイン用の脱穀装
置6を選択して組み付け、前記共通構成の走行伝動装置
2から伝動し、走行速度に合わせて刈取装置4を駆動
し、脱穀伝動装置7から自脱型の脱穀装置6に動力を伝
動し駆動する。
また、普通型コンバインとする場合には、普通型コン
バインの普通型コンバイン用の脱穀装置6及び刈取装置
9を選択して組み付け、脱穀伝動装置7から普通型コン
バイン用の脱穀装置6及び普通型コンバイン用の刈取装
置9に動力を伝動し夫れ夫れ駆動する。
〔発明の効果〕
この発明は、共通構成に、自脱型コンバイン用の脱穀
装置,刈取装置あるいは、普通型コンバイン用の脱穀装
置,刈取装置を選択的に組み合わせて、自脱型あるいは
普通型コンバインに変更し、一部の特殊構成部分を変更
することにより、組換え工数を大幅に低減し、組換え交
換部品を少なくしながら、自脱型あるいは普通型のコン
バインを構成することができる。
〔実施例〕
以下図面に示すこの発明の実施例について説明する。
まず、普通型コンバイン17について説明する。
普通型コンバイン17は次のように構成されている。走
行車体19の下側左右両側部には、伝動装置2を設け、こ
の伝動装置2には、無限軌道帯を有する走行装置1,該無
限軌道帯を回転駆動する走行伝動装置2を内装した構成
である。この走行車体19の上側一方には、エンジン11を
設け、このエンジン11の上側には、伝動機構を内装した
脱穀伝動装置7を設けている。また、エンジン11の前側
には、穀粒タンク12を設け、この穀粒タンク12前側には
運転席20を設けている。また、走行車体19の他側には、
普通型脱穀装置6を設け、この脱穀装置6および運転席
20前側には、自脱型の刈取装置9を設けている。
この刈取装置9の左右両側には、刈取る穀稈と未刈り
穀稈とを分離する分離杆21,21を設け、この分離杆21,21
の上側には、刈取穀稈を分離掻込む五角形状の穀稈掻込
リール8を設け、この穀稈掻込リール8の後側下部に
は、穀稈掻込リール8で掻込中の穀稈を刈取るバリカン
式の刈刃装置22を設け、刈刃装置22の後側には、刈取っ
た穀稈を掻込む掻込装置23を設け、掻込装置23の後側に
は、掻込まれた穀稈を一側方向へ移送するオーガ24を設
け、オーガ24後側には上方後部へ移送する移送装置26を
設け、移送装置26から前記脱穀装置6の脱穀室27内へ穀
稈を供給する構成である。
前記普通型脱穀装置6は次のように構成している。扱
胴29を回転自在に軸支した脱穀室27を設け、扱胴29の下
側周部に脱穀網30を張設し、脱穀網30の下側には脱穀物
を受けて揺動移送中に穀粒と藁屑とに分離する揺動選別
棚31を設け、揺動選別棚31の下側には送風機32を設け、
送風機32の送風側には一番選別棚33等を設けた構成であ
る。
前記エンジン11の駆動軸13を、穀粒タンク12側の間隔
部14に突出させ、また、この間隔部14にはカウンタ装置
34及び油圧ポンプ35等を設け、前記走行伝動装置2の横
側には油圧モータ36を設け、走行伝動装置2には刈取動
力取出軸5を設けた構成であり、エンジン11,穀粒タン
ク12と脱穀装置6との間の間隔部15には、チェン等より
なる伝動機構16を設けた構成である。しかして、エンジ
ン11の回転により、カウンタ装置34から油圧ポンプ35,
油圧モータ36,刈取動力取出軸5に無段変速された動力
が伝動され、走行装置1の無限軌道帯を回転駆動する。
また、前記脱穀伝動装置7には、刈取動力取出軸10及
び着脱自在な扱胴駆動軸28を設けた構成であり、エンジ
ン11の回転により、カウンタ装置34から刈取動力取出軸
10,伝動機構16等を経て前記刈取装置9へ伝動され、普
通型脱穀装置6の扱胴29以外の個所を回転駆動する構成
であり、また、脱穀伝動装置7から扱胴駆動軸28を経
て、普通型脱穀装置6の扱胴29を回転駆動する構成であ
る。
次に、自脱型コンバイン18について説明する。
自脱型コンバイン18は次のように構成されている。
走行車体19の上側一側には、エンジン11を設け、エン
ジン11の上側には、伝動機構を内装した脱穀伝動装置7
を設け、また、エンジン11の前側には穀粒タンク12を設
け、穀粒タンク12の前側には、運転席20を設けている。
また、エンジン11の上側他側には、自脱型脱穀装置6を
設け、これら脱穀装置6及び運転席20の前側には、刈取
装置4を設けた構成である。
この刈取装置4の左右両側には、刈取穀稈と未刈り穀
稈とを分離する分離杆21,21を設け、分離杆21,21の前端
近傍部には、穀稈を引起す複数の穀稈引起装置3,3,…を
設け、この穀稈引起装置3,3,…の後側で分離杆21,21の
下側には、バリカン式の刈刃装置22を設け、刈刃装置22
の後方上側には掻込装置38を設け、掻込装置38の後側に
は穀稈移送装置39を設けた構成である。
前記自脱型脱穀装置6の横側には、穀稈移送装置39か
ら移送される穀稈を引き継いで挾持移送する移送チェン
40と挾持杆41とを設けている。脱穀装置6の脱穀室27に
は、扱胴29を回転自在に軸支し、扱胴29の下側周部には
脱穀網30を張設し、脱穀網30の下側には脱穀物を受けて
揺動移送しながら穀粒と藁屑とに分離する揺動選別棚31
を設け、揺動選別棚31下側には送風機32を設け、送風機
32の送風方向にには一番選別棚33等を設けた構成であ
る。
しかして、エンジン11の回転により、カウンタ装置34
から油圧ポンプ35,油圧モータ36,刈取動力取出軸5を経
て、走行装置1の無限軌道帯及び刈取装置4に伝動され
る構成である。また、前記走行装置1の走行変速に伴な
って、刈取装置4が同調変速される構成であり、エンジ
ン11の回転により、カウンタ装置34から刈取動力取出軸
10を経て、自脱型脱穀装置6の扱胴29と、自脱型脱穀装
置6の扱胴29以外の個所とを、別々に回転駆動する構成
である。
普通型コンバイン17に組換えるときには、走行車体19
の上側に普通型脱穀装置6及び刈取装置9を搭載し、走
行伝動装置2の刈取動力取出軸5を経て走行装置1を回
転駆動し、脱穀伝動装置7の刈取動力取出軸10を経て、
普通型脱穀装置6の扱胴29以外の個所及び刈取装置9を
回転駆動させ、脱穀伝動装置7の扱胴駆動軸28を経て普
通型脱穀装置6の前記扱胴29を回転駆動させるべく組換
えて、コンバイン作業を行なう。
また、自脱型コンバイン18に組換えるときには、走行
車体19の上側に自脱型脱穀装置6及び刈取装置4を搭載
し、走行伝動装置2の刈取動力取出軸5を経て、走行装
置1及び前記刈取装置4を回転駆動し、脱穀伝動装置7
の刈取動力取出軸10を経て、自脱型脱穀装置6の扱胴29
及び自脱型脱穀装置6の扱胴29以外の個所を回転駆動さ
せるべく組換えて、コンバイン作業を行なう。
普通型コンバイン作業は、運転席20に操縦者が搭乗し
て操作することによって行なわれ、エンジン11の回転に
より、走行装置1の無限軌道帯が回転駆動して走行し、
この走行中に刈取る穀稈を分離杆21,21で分離しなが
ら、穀稈掻込リール8で掻込みながら、掻込中に刈刃装
置22で刈取り、刈取穀稈を掻込装置23で掻込オーガ24内
へ供給し、オーガ24で一側部へ移送し、更に、移送装置
26で後上方へ搬送され、脱穀装置6の脱穀室27内へ供給
される。
脱穀室27内へ供給された穀稈は、脱穀室27内の扱胴29
で脱穀処理され、脱穀網30から漏下する脱穀物を揺動選
別棚31で受けて、揺動移送しながら穀粒と藁屑とに分離
し、揺動選別棚31から漏下中に送風機32からの起風で風
選され、また、一番選別棚33上を流下中に再度風選さ
れ、風選済穀粒は穀粒タンク12内へ収容される。
また、自脱型コンバイン作業は、普通型コンバイン作
業のときの穀稈掻込リール8に換えて穀稈引起装置3で
穀稈を引起しながら刈刃装置22で刈取り、刈取穀稈を掻
込装置38で掻込み、穀稈移送装置39で移送し、移送チェ
ン40と挾持杆41とに引き継がれて脱穀装置6の脱穀室27
内を挾持移送中に脱穀処理され、以後は前記普通型コン
バインの作業のときと同様に揺動風選処理される。
【図面の簡単な説明】
図は、この発明の一実施例を示すもので、第1図は普通
型コンバインの平面伝動機構図、第2図は普通型コンバ
インの全体側面図、第3図は自脱型コンバインの平面伝
動機構図、第4図は自脱型コンバインの全体側面図であ
る。 符号の説明 1……走行装置、2……走行伝動装置、3……穀稈引起
装置、4……刈取装置、5……刈取動力取出軸、6……
脱穀装置、7……脱穀伝動装置、8……穀稈掻込リー
ル、9……刈取装置、10……刈取動力取出軸、11……エ
ンジン、12……穀粒タンク、13……駆動軸、14,15……
間隔部、16……伝動機構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭58−105842(JP,U) 実開 昭56−149158(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン11と、エンジン11からの動力が無
    段変速装置を経由して伝動される走行伝動装置2と、前
    記走行伝動装置2で駆動される走行装置1と、エンジン
    11から無段変速されない動力の伝動される脱穀伝動装置
    7と、前記走行伝動装置2からの伝動で駆動される自脱
    型コンバイン用の刈取装置4と、前記脱穀伝動装置7か
    ら動力の伝動される自脱型コンバイン用の脱穀装置6
    と、前記脱穀伝動装置7から動力の伝動される普通型コ
    ンバイン用の脱穀装置6と、前記脱穀伝動装置7から動
    力の伝動される普通型コンバイン用の刈取装置9とから
    構成されていて、前記自脱型コンバイン用の構成部材か
    あるいは普通型コンバイン用の構成部材を選択的に組み
    合わせて、自脱型あるいは普通型のコンバインを構成す
    ることを特徴とするコンバインの伝動装置。
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JPS56149158U (ja) * 1980-04-10 1981-11-09
JPS58105842U (ja) * 1982-01-14 1983-07-19 ヤンマー農機株式会社 コンパインの刈取搬送変速装置

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