JP2526744Y2 - シールリング - Google Patents
シールリングInfo
- Publication number
- JP2526744Y2 JP2526744Y2 JP1990080147U JP8014790U JP2526744Y2 JP 2526744 Y2 JP2526744 Y2 JP 2526744Y2 JP 1990080147 U JP1990080147 U JP 1990080147U JP 8014790 U JP8014790 U JP 8014790U JP 2526744 Y2 JP2526744 Y2 JP 2526744Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fluid
- seal ring
- introduction groove
- discharge hole
- spiral
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、軸封技術に係るシールリングの改良に関す
る。
る。
公知のシールリング(1)は、第4図に示すように、
断面矩形状を呈し、回転軸(11)に周設した装着溝(1
2)に装着され、その外径面(2)を前記回転軸(11)
を挿通したハウジング(14)の内壁(15)に摺動自在に
密接させるとともにその軸方向一端面(3)を前記装着
溝(12)の一方の側壁(13)に摺動自在に密接させて、
油などの流体(o)をシールするようになっている。シ
ールリング(1)は合成樹脂製である。
断面矩形状を呈し、回転軸(11)に周設した装着溝(1
2)に装着され、その外径面(2)を前記回転軸(11)
を挿通したハウジング(14)の内壁(15)に摺動自在に
密接させるとともにその軸方向一端面(3)を前記装着
溝(12)の一方の側壁(13)に摺動自在に密接させて、
油などの流体(o)をシールするようになっている。シ
ールリング(1)は合成樹脂製である。
上記従来のシールリング(1)は、トルコンなど高速
回転する油圧機器に装着使用された場合に、特に、装着
溝(12)の側壁(13)と密接摺動する軸方向一端面
(3)に摺動発熱と潤滑不足とによる摩耗が発生し、耐
久性に問題を有している。
回転する油圧機器に装着使用された場合に、特に、装着
溝(12)の側壁(13)と密接摺動する軸方向一端面
(3)に摺動発熱と潤滑不足とによる摩耗が発生し、耐
久性に問題を有している。
このため、同じく従来、第5図および第6図に示すよ
うに、軸方向一端面(3)および内径面(4)に開口す
る半円形の流体導入溝(6)を設けたシールリング
(1)が考案されているが、この従来技術には、流体導
入溝(6)が外径方向へ向けて先止まりであって該流体
導入溝(6)に入った流体(o)自体が摺動熱を受けて
昇温してしまうため、大きな冷却効果が得られず摩耗抑
制効果が不十分である、という問題がある。
うに、軸方向一端面(3)および内径面(4)に開口す
る半円形の流体導入溝(6)を設けたシールリング
(1)が考案されているが、この従来技術には、流体導
入溝(6)が外径方向へ向けて先止まりであって該流体
導入溝(6)に入った流体(o)自体が摺動熱を受けて
昇温してしまうため、大きな冷却効果が得られず摩耗抑
制効果が不十分である、という問題がある。
本考案は以上の点に鑑み、上記従来技術にみられる問
題を解消することを目的とするものであって、この目的
を達成するため、シールリングの軸方向一端面および内
径面に開口する渦巻き状の流体導入溝を設け、前記流体
導入溝の外径端から軸方向他端面にかけて流体排出孔を
設け、前記渦巻きと同じ回転方向に向けて前記流体排出
孔に角度を付けたことを特徴とするシールリングを提供
する。
題を解消することを目的とするものであって、この目的
を達成するため、シールリングの軸方向一端面および内
径面に開口する渦巻き状の流体導入溝を設け、前記流体
導入溝の外径端から軸方向他端面にかけて流体排出孔を
設け、前記渦巻きと同じ回転方向に向けて前記流体排出
孔に角度を付けたことを特徴とするシールリングを提供
する。
上記構成を備えた本考案のシールリングにおいては、
シールリングの軸方向一端面および内径面に開口する渦
巻き状の流体導入溝が設けられるとともにこの流体導入
溝の外径端から軸方向他端面にかけて流体排出孔が設け
られているために、回転軸の回転時に、流体の粘性作用
および遠心力により、流体が流体導入溝に導かれ、更に
流体導入溝から流体排出孔を通ってシールリングの軸方
向他端面側へ排出されるように流れることになる。した
がってこのように流体が流れることによって摺動部に常
に冷たい流体を供給することができ、これにより摺動部
を効果的に冷却することができる。
シールリングの軸方向一端面および内径面に開口する渦
巻き状の流体導入溝が設けられるとともにこの流体導入
溝の外径端から軸方向他端面にかけて流体排出孔が設け
られているために、回転軸の回転時に、流体の粘性作用
および遠心力により、流体が流体導入溝に導かれ、更に
流体導入溝から流体排出孔を通ってシールリングの軸方
向他端面側へ排出されるように流れることになる。した
がってこのように流体が流れることによって摺動部に常
に冷たい流体を供給することができ、これにより摺動部
を効果的に冷却することができる。
また流体導入溝の渦巻きと同じ回転方向に向けて流体
排出孔に角度が付けられているために、流体導入溝内を
渦巻きに沿って流れて来た流体が流体排出孔に入ったと
きに流れの勢いが余り減殺されず、流体がこの勢いを有
効に利用して速やかに流体排出孔を通過する。したがっ
てこのように流体が流れることによって流体の流量を増
加させることができ、これにより摺動部を一層効果的に
冷却することができる。
排出孔に角度が付けられているために、流体導入溝内を
渦巻きに沿って流れて来た流体が流体排出孔に入ったと
きに流れの勢いが余り減殺されず、流体がこの勢いを有
効に利用して速やかに流体排出孔を通過する。したがっ
てこのように流体が流れることによって流体の流量を増
加させることができ、これにより摺動部を一層効果的に
冷却することができる。
つぎに本考案の実施例を図面にしたがって説明する
と、当該シールリング(1)は、第1図ないし第3図に
示すように、断面矩形状を呈し、各種の合成樹脂によっ
て成形されている。装着溝(12)の一方の側壁(13)に
摺動自在に密接する軸方向一端面(3)に、該一端面
(3)および内径面(4)に開口する渦巻き状の流体導
入溝(6)が設けられ、該流体導入溝(6)の外径端か
ら軸方向他端面(5)にかけて流体排出孔(7)が設け
られている。流体導入溝(6)および流体排出孔(7)
は所要数等配されている。
と、当該シールリング(1)は、第1図ないし第3図に
示すように、断面矩形状を呈し、各種の合成樹脂によっ
て成形されている。装着溝(12)の一方の側壁(13)に
摺動自在に密接する軸方向一端面(3)に、該一端面
(3)および内径面(4)に開口する渦巻き状の流体導
入溝(6)が設けられ、該流体導入溝(6)の外径端か
ら軸方向他端面(5)にかけて流体排出孔(7)が設け
られている。流体導入溝(6)および流体排出孔(7)
は所要数等配されている。
回転軸(11)が矢示X方向に回転すると、装着溝(1
2)内の流体はその粘性によって追随して移動するとと
もに遠心力により外径方向へ流れ、この流体を流体導入
溝(6)に導入して摺動部を潤滑する。流体導入溝
(6)は流体を導入し易いようにこの流体の流れに沿っ
て渦巻き状に成形されている。流体導入溝(6)に導入
された流体は、該流体導入溝(6)の外径端に至った段
階で該外径端に開口する流体排出孔(7)に入り、該流
体排出孔(7)内を通って軸方向他端面(5)側に排出
される。流体排出孔(7)内における流体の流れを促進
するため、流体排出孔(7)にも、流体導入溝(6)の
渦巻きと同じ回転方向に向けて緩やかな角度が付けられ
ている。当該シールリング(1)は以上の構成によって
流体を循環させて大きな冷却効果を得、十分な摩耗抑制
効果を発揮する。
2)内の流体はその粘性によって追随して移動するとと
もに遠心力により外径方向へ流れ、この流体を流体導入
溝(6)に導入して摺動部を潤滑する。流体導入溝
(6)は流体を導入し易いようにこの流体の流れに沿っ
て渦巻き状に成形されている。流体導入溝(6)に導入
された流体は、該流体導入溝(6)の外径端に至った段
階で該外径端に開口する流体排出孔(7)に入り、該流
体排出孔(7)内を通って軸方向他端面(5)側に排出
される。流体排出孔(7)内における流体の流れを促進
するため、流体排出孔(7)にも、流体導入溝(6)の
渦巻きと同じ回転方向に向けて緩やかな角度が付けられ
ている。当該シールリング(1)は以上の構成によって
流体を循環させて大きな冷却効果を得、十分な摩耗抑制
効果を発揮する。
本考案は、以下の効果を奏する。
すなわち、上記構成を備えた本考案のシールリングに
おいては、シールリングの軸方向一端面および内径面に
開口する渦巻き状の流体導入溝が設けられるとともにこ
の流体導入溝の外径端から軸方向他端面にかけて流体排
出孔が設けられているために、回転軸の回転時に、流体
の粘性作用および遠心力により、流体が流体導入溝に導
かれ、更に流体導入溝から流体排出孔を通ってシールリ
ングの軸方向他端面側へ排出されるように流れることに
なる。したがってこのように流体が流れることによって
摺動部に常に冷たい流体を供給することができ、これに
より摺動部を効果的に冷却することができる。
おいては、シールリングの軸方向一端面および内径面に
開口する渦巻き状の流体導入溝が設けられるとともにこ
の流体導入溝の外径端から軸方向他端面にかけて流体排
出孔が設けられているために、回転軸の回転時に、流体
の粘性作用および遠心力により、流体が流体導入溝に導
かれ、更に流体導入溝から流体排出孔を通ってシールリ
ングの軸方向他端面側へ排出されるように流れることに
なる。したがってこのように流体が流れることによって
摺動部に常に冷たい流体を供給することができ、これに
より摺動部を効果的に冷却することができる。
また流体導入溝の渦巻きと同じ回転方向に向けて流体
排出孔に角度が付けられているために、流体導入溝内を
渦巻きに沿って流れて来た流体が流体排出孔に入ったと
きに流れの勢いが余り減殺されず、流体がこの勢いを有
効に利用して速やかに流体排出孔を通過する。したがっ
てこのように流体が流れることによって流体の流量を増
加させることができ、これにより摺動部を一層効果的に
冷却することができる。
排出孔に角度が付けられているために、流体導入溝内を
渦巻きに沿って流れて来た流体が流体排出孔に入ったと
きに流れの勢いが余り減殺されず、流体がこの勢いを有
効に利用して速やかに流体排出孔を通過する。したがっ
てこのように流体が流れることによって流体の流量を増
加させることができ、これにより摺動部を一層効果的に
冷却することができる。
したがってこれらのことから冷却効果に優れ、摩耗抑
制効果に優れたシール製品を提供することができる。
制効果に優れたシール製品を提供することができる。
第1図は本考案の実施例に係るシールリングの一部斜視
図、第2図は軸線方向からみた一部側面図、第3図は軸
直角方向からみた一部平面図、第4図および第5図はそ
れぞれ従来例に係るシールリングの断面図、第6図は一
部斜視図である。 (1)シールリング、(2)外径面 (3)軸方向一端面、(4)内径面 (5)軸方向他端面、(6)流体導入溝 (7)流体排出孔、(11)回転軸、(12)装着溝 (13)側壁、(14)ハウジング、(15)内壁
図、第2図は軸線方向からみた一部側面図、第3図は軸
直角方向からみた一部平面図、第4図および第5図はそ
れぞれ従来例に係るシールリングの断面図、第6図は一
部斜視図である。 (1)シールリング、(2)外径面 (3)軸方向一端面、(4)内径面 (5)軸方向他端面、(6)流体導入溝 (7)流体排出孔、(11)回転軸、(12)装着溝 (13)側壁、(14)ハウジング、(15)内壁
Claims (1)
- 【請求項1】シールリング(1)の軸方向一端面(3)
および内径面(4)に開口する渦巻き状の流体導入溝
(6)を設け、 前記流体導入溝(6)の外径端から軸方向他端面(5)
にかけて流体排出孔(7)を設け、 前記渦巻きと同じ回転方向に向けて前記流体排出孔
(7)に角度を付けたことを特徴とするシールリング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990080147U JP2526744Y2 (ja) | 1990-07-27 | 1990-07-27 | シールリング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990080147U JP2526744Y2 (ja) | 1990-07-27 | 1990-07-27 | シールリング |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0439371U JPH0439371U (ja) | 1992-04-03 |
JP2526744Y2 true JP2526744Y2 (ja) | 1997-02-19 |
Family
ID=31624944
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990080147U Expired - Lifetime JP2526744Y2 (ja) | 1990-07-27 | 1990-07-27 | シールリング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2526744Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6176797A (ja) * | 1984-09-25 | 1986-04-19 | Taiho Kogyo Co Ltd | ウオ−タポンプ用メカニカルシ−ル |
JPH0247278Y2 (ja) * | 1987-05-15 | 1990-12-12 |
-
1990
- 1990-07-27 JP JP1990080147U patent/JP2526744Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0439371U (ja) | 1992-04-03 |
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