JP2526680Z - - Google Patents

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JP2526680Z
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positive temperature
coefficient thermistor
outer case
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【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、モータ起動リレー用正特性サーミスタ装置に関する。 <従来の技術> コンデンサ起動型または分相起動型の誘導モータの起動回路を開閉する手段と
して、正特性サーミスタ装置を用いる技術は、実公昭58ー34722号、特公
昭63ー18817号等で公知である。第19図はこれらの刊行物に記載された
従来の正特性サーミスタ装置の斜視図、第20図は第19図B1ーB1線上におけ る部分断面図である。1は正特性サーミスタ素子、2は絶縁外装ケース、3A、
3Bは端子金具である。 正特性サーミスタ素子1は円板状素体101の両面に、電極102、103を
設けてある。外装ケース2は絶縁性プラスチック等の電気絶縁材料を用いて構成
されている。外装ケース2の内部には、正特性サーミスタ素子1及び端子金具3
A、3Bを内蔵する内部空間21が設けられており、正特性サーミスタ素子1は
絶縁板5にあけられた孔51内に挿入して位置決めし、この状態で、内部空間2
1内に挿入してある。絶縁板5の外周部は、外装ケース2の内面に形成した溝2
2内に嵌め込んである。 端子金具3A、3Bは、従来はステンレスによって構成され、接触部31、ソ
ケット部32及びプラグ部33を有している。これらの端子金具3A、3Bは正
特性サーミスタ素子1の電極面と、これと向き合う外装ケース2の内側面23、
24との間の空間において、内側面23、24に沿うように配置し、接触部31
のバネ圧により正特性サーミスタ素子1の電極102、103に圧接させてある
。接触部31はステンレス薄板を用いてバネ性を持つように構成され、ソケット
部32及びプラグ部33は燐青銅板材等によって構成されている。ソケット部3
2は外装ケース2の外端面25とほぼ同一位置で露出させてあるが、プラグ部3
3は、正特性サーミスタ素子1の電極面と向き合う外装ケース2の外側面26、
27に沿うようにして、外装ケース2の外部に導出させてある。 プラグ部33の導出方向に位置する外装ケース2の外端面28は、正特性サー
ミスタ素子1の外径形状に合せた円形状となっており、プラグ部33の先端部3
31は円形状の外端面28より上方に突出する。 第21図はコンプレッサのモータ等に対する取付状態を示す図で、プラグ部3
3のある側を上にし、ソケット部32にモータMのターミナルTを挿着させる。
プラグ部33に対しては、この後、コンデンサや電源側からのコネクタが挿着さ
れる。 <考案が解決しようとする課題> 上述したモータ起動リレー用正特性サーミスタ装置において、動作していたモ
ータを停止させた後、再起動を迅速に行なわせるには、動作を停止した後、再 起動時迄に、正特性サーミスタ素子の抵抗値を、起動に必要な低い値に速やかに
低下させることが必要である。正特性サーミスタ素子の抵抗値は、周知のように
、温度が高いと高い値になる。従って、再起動を迅速に行なわせるには、動作停
止の後、正特性サーミスタ素子に対する放熱を促進させ、その温度を速やかに低
下させなければならない。この種の正特性サーミスタ装置は、前述したように、
正特性サーミスタ素子1が外装ケース2内に収納されていて、正特性サーミスタ
素子1の温度を低下させるための放熱経路は、端子金具3A、3Bを通した経路
に限られている。 ところが、従来の正特性サーミスタ装置において、端子金具3A、3Bはステ
ンレスで構成されており、ステンレスの熱伝導率は0.15( J/sec/K°)であ
る。このため、端子金具3A、3Bを通した放熱性が悪く、正特性サーミスタ素
子1の温度を速やかに低下させて、再起動を迅速に行なうことができなかった。
また、端子金具3A、3Bがステンレス製であるために、加工製作がむずかしい
という難点もあった。 そこで、本考案の課題は、再起動を迅速に行なうことの可能なモータ起動リレ
ー用正特性サーミスタ装置を提供することである。 本考案のもう一つの課題は、端子金具の加工製作の容易なモータ起動リレー用
正特性サーミスタ装置を提供することである。 <課題を解決するための手段> 上述した課題を解決するため、本考案に係るモータ起動リレー用正特性サーミ
スタ装置は、両面に電極を設けた平板状の正特性サーミスタ素子と、前記正特性
サーミスタ素子を保持する内部空間を有する絶縁外装ケースと、前記外装ケース
によって保持された複数の端子金具とを備える。前記端子金具の少なくとも一つ
は、ソケット部またはプラグ部と、接触部との少なくとも2つの部分を有してい
る。前記ソケット部及び前記プラグ部は、CuーTi合金でなる金属部材を用い、そ
の端部に加工形成され、前記外装ケースの外部に導出されている。前記接触部は
、前記金属部材の中間部に機械的結合手段によって電気的、熱的に固着され、前
記外装ケースの内部において前記正特性サーミスタ素子の前記電極に圧接してい
る。 <作用> 端子金具のソケット部及びプラグ部は外装ケースの外部に導出されており、接
触部はソケット部またはプラグ部を構成する金属部材の中間部に機械的結合手段
によって電気的、熱的に固着され、外装ケースの内部において正特性サーミスタ
素子の電極に圧接しているから、端子金具を通して、正特性サーミスタ素子に対
し外部から給電すると共に、正特性サーミスタ素子に発生した熱を、接触部及び
ソケット部もしくはプラグ部を通して外装ケースの外部に放熱する放熱経路が形
成される。 しかも、ソケット部及びプラグ部は、CuーTi合金でなる金属部材を用い、その
端部に加工形成されているから、上述した放熱経路による放熱が、従来のステン
レス端子金具の場合よりも著しく促進される。 即ち、従来、端子金具の構成材料として用いられていたステンレスの熱伝導率
は、0.15( J/sec/K°)であるが、CuーTi合金の熱伝導率は、例えばCuが97
%、Tiが3%の組成比でなるCuーTi合金を例にとると、 0.672( J/sec/K°) であり、ステンレスよりも数倍も優れた熱伝導率を有する。従って、端子金具の
一部または全部をCuーTi合金で構成することにより、動作停止時に正特性サーミ
スタ素子の温度を速やかに低下させ、再起動を速やかに行なうことができる。更
に、CuーTi合金でなる端子金具はステンレス製のものに比較して製作し易いとい
う利点も得られる。 <実施例> 第1図は本考案に係る正特性サーミスタ装置の正面図、第2図は同じくその平
面図、第3図は同じくその底面図、第4図は同じくその側面図、第5図は第1図
A1 ーA1 線上における部分断面図である。図において、第19図及び第20図
と同一の参照符号は同一性ある構成部分を示している。外装ケース2は、端子金
具3A、3Bのプラグ部33の導出方向に位置する外端面28が平面状となって
いて、しかもプラグ部33の先端部331よりは高さ△hだけ突出している。 上述のように、プラグ部33の導出方向の外端面28を平面状にすると、第2
1図で説明した如く、プラグ部33を上にして、コンプレッサモータMのター ミナルTに挿着するに当り、手指を外端面28に載せて押した場合、手指が滑り
にくくいので、挿着作業がし易くなる。 しかも、外端面28がプラグ部33の先端部331よりは高さ△hだけ突出し
ているので、プラグ部33に触れずに、外側面26、27を手指で持ちながら、
ターミナル等に挿着できる。このように、プラグ部33に手指が触れにくくなる
ので、プラグ部33の曲り、汚れ、酸化等が起きにくくなる。 また、プラグ部33ー33間の沿面距離が、外端面28の幅に、外側面26、
27における高低差△hを加えた長さに拡大されると共に、外端面28に塵埃が
付着して吸湿性となった場合等においても、高低差△hにより充分な絶縁耐圧を
確保し、沿面放電を確実に防止できる。 外装ケース2は上部ケース部材2Aと下部ケース部材2Bの2つに分れていて
、両ケース部材2Aー2B間をリベット6によって結合させてある。リベット6
の代りにネジ、ナット等の結合具を用いてもよい。 更に、下部ケース部材2Bの底面25には、ソケット部32ー32間を区画す
るように、突起7を設けてある。このような突起7があると、第21図に示した
ようにモータMに組合せた場合に、当該正特性サーミスタ装置の下面25とモー
タ側受面との間に生じる隙間を、突起7によってソケット部32ー32間で分断
し、ソケット部32ー32間の絶縁耐圧を向上させることができる。また、モー
タMに取付けた状態で、振動によるソケット部32の緩みを防止すると共に、外
力が加わったときの機械的安定性を確保することができる。 端子金具3A、3Bは、第9図にも示すように、一枚の板状金属部材の両側に
ソケット部32及びプラグ部33を加工形成し、ソケット部32とプラグ部33
の中間部に、溶接その他の結合手段によって、接触部31を固着した構造となっ
ている。ソケット部32及びプラグ部33はCuーTi合金板材によって構成する。
ソケット部32及びプラグ部33と併せて、接触部31も、CuーTi合金を用いて
同体もしく別体に構成してもよい。従来、端子金具3A、3Bの構成材料として
用いられていたステンレスの熱伝導率は、 0.15( J/sec/K°) であるが、例えばCuが97%、Tiが3%の組成比でなるCuーTi合金の熱伝導率は 0.672( J/sec/K°) であり、ステンレスよりも数倍も優れた熱伝導率を有する。従って、端子金具3
A、3Bの一部または全部をCuーTi合金で構成することにより、動作停止時に正
特性サーミスタ素子1の温度を速やかに低下させ、再起動を速やかに行なうこと
ができる。また、CuーTi合金でなる端子金具3A、3Bはステンレス製のものに
比較して製作し易いという利点も得られる。 第6図〜第8図は本考案に係る正特性サーミスタ装置の別の実施例を示してい
る。この実施例では、上部ケース部材2Aと下部ケース部材2Bとの間に弾力性
のある金属帯板等でなるバンド8を掛け止めて、両者2A、2Bを結合させてあ
る。上部ケース部材2A及び下部ケース部材2Bの外周面には、バンド8の装着
経路に沿って溝9を設けてあり、また、上ケース部材2Aにはバンド8の両端部
81、82を掛け止める段部10、11を形成してある。 端子金具3A、3Bの個数及び構造等は、実公昭58ー34722号、特公昭
63ー18817号等にも開示される如く、モータ起動回路の構成に応じて種々
変化する。一例ではあるが、その具体例を示す。 まず、端子金具の具体的な構造としては、第9図に示すものの他に、第10図
〜第12図に示すものが使用されることがある。第10図はソケット部32及び
プラグ部33はあるが接触部を持たないもの、第11図は接触部31及びソケッ
ト部32はあるがプラグ部を持たないもの、第12図は接触部31及びプラグ部
33はあるがソケット部を持たないものをそれぞれ示している。 第13図〜第15図は第9図〜第12図の端子金具を用いた各場合について、
端子金具と正特性サーミスタ素子1との接続回路例を示す。第13図は端子金具
3A、3Bとして第9図のものを用いた場合である。従って、この第13図は第
1図〜第8図の実施例における回路を示している。第14図は端子金具3Aとし
て第9図に示すものを使用し、端子金具3Bとして第11図に示すものを使用し
た回路例であり、第15図は端子金具3Aとして第9図のものを使用し、端子金
具3Bとしてし第12図に示すものを使用し、更に別の端子金具3Cとして、第
10図に示すものを使用した例を示している。第15図の場合は3個の端子金具
3A〜3Cを有することとなる。 次に、第16図〜第18図は、第13図〜第15図に示した回路構成の正特性
サーミスタ装置をモータ起動回路に組込んだ回路例を示す。第16図は第13図
の回路構成でなる正特性サーミスタ装置を組込んだ例、第17図は第14図の正
特性サーミスタ装置を組込んだ回路例、第18図は第15図に示す回路構成の正
特性サーミスタ装置を組込んだ回路例をそれぞれ示している。Mはモータ、C1
、C2 は起動用コンデンサである。 <考案の効果> 以上述べたように、本考案によれば、次のような効果が得られる。 (a)再起動を迅速に行なうことの可能なモータ起動リレー用正特性サーミスタ
装置を提供することができる。 (b)端子金具の加工製作の容易なモータ起動リレー用正特性サーミスタ装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案に係る正特性サーミスタ装置の正面部分破断面図、第2図は同
じくその平面図、第3図は同じくその底面図、第4図は同じくその側面図、第5
図は第1図A1 ーA1 線上における部分断面図、第6図は本考案に係る正特性サ
ーミスタ装置の別の実施例における正面図、第7図は同じくその平面図、第8図
は同じくその底面図、第9図〜第12図は端子金具の具体例を示す各斜視図、第
13図〜第15図は第9図〜第12図に示した端子金具を用いた各場合について
、端子金具と正特性サーミスタ素子との回路接続例を示す図、第16図〜第18
図は第13図〜第15図に示した回路構成の正特性サーミスタ装置をモータ起動
回路に組込んだ回路例を示す図、第19図は従来の正特性サーミスタ装置の斜視
図、第20図は第19図B1 ーB1 線上における部分断面図、第21図は従来の
正特性サーミスタ装置をモータ起動リレーとして使用した例を示す図である。 1・・・正特性サーミスタ素子 2・・・外装ケース 3A、3B・・・端子金具 26、27・・・外装ケースの外側面 28・・・外装ケースの外端面 31・・・接触部 32・・・ソケット部 33・・・プラグ部

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 両面に電極を設けた平板状の正特性サーミスタ素子と、前記正特性サー
    ミスタ素子を保持する内部空間を有する絶縁外装ケースと、前記外装ケースによ
    って保持された複数の端子金具とを備えたモータ起動リレー用正特性サーミスタ
    装置であって、 前記端子金具の少なくとも一つは、ソケット部またはプラグ部と、接触部との
    少なくとも2つの部分を有しており、 前記ソケット部及び前記プラグ部は、CuーTi合金でなる金属部材を用い、その
    端部に加工形成され、前記外装ケースの外部に導出されており、 前記接触部は、前記金属部材の中間部に機械的結合手段によって電気的、熱的
    に固着され、前記外装ケースの内部において前記正特性サーミスタ素子の前記電
    極に圧接しており、 前記外装ケースは、前記プラグ部の導出方向とは反対方向の外端面に、前記外
    端面よりも高く突出し、かつ、前記ソケット部間を区画する突起を有する モータ起動リレー用正特性サーミスタ装置。 (2) CuーTi合金は、Cuが97%、Tiが3%の組成比でなる 実用新案登録請求の範囲第1項に記載のモータ起動リレー用正特性サーミスタ装
    置。

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